中国麻将役一覧(構成別) その2・公式の分類 |
中国麻将・ルール詳細 複合問題(2) |
■ 中国麻将・ルール詳細 複合問題(1) |
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ここでは中国麻将の一歩進んだルールである複合問題の説明をします。 少々複雑な部分ですが、頑張っておぼえてくださいね。 そうそう、この章では聞き役として咲夜さんにお手伝いしてもらいます。 よろしくお願いします。 |
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中国麻将はそれほど詳しくないけどいいのかしら? |
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聞き役はそんなに詳しくなくてもいいのよ。 それにわからないところがあった方が説明しやすいわ。 さて、まずは基本的な役の複合ルールのおさらいからね。 ●同時に成立する役は可能な限りカウントする ●ただし必ず複合する役はカウントしない この2つがが基本ね。 ほかにも複合に関するルールがあって、 ●ある役を構成させるために使用した面子は、別の組み合わせでも同一の役を構成できない ●すでに部分役でカウントした面子同士で作られる役はカウントしない というのがあるわ。 |
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最初の2つはこれまでの役の説明や上がり例で出てきたからわかります。 双箭刻に箭刻が複合しないといったことよね。 でもあとの2つについて初耳です。 詳しい説明をお願いしたいわ。 |
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えっと、そちらの説明は次の「複合問題2」でお話しします。 まずは基本の2つをしっかりおさらいしましょう。これもこれで難しいんですよ。 たとえばこんな上がりがあったとします。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 咲夜さん、この上がり形、日本麻雀と中国麻将での役と点数はわかりますか? 特にこのほかの条件はないとして、です。 |
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これでしたら、日本麻雀では混老頭・対々和・小三元・飜牌2つで8飜の倍満ね。 中国麻将では、小三元・混幺九・缺一門・単調将で98点になるかしら。 点数は日本麻雀だと親なら24000点、子は16000点。 中国麻将では振り込んだ人から106点、他家からも8点ずつもらうから132点ね。 |
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はい正解です。 日本麻雀の方ですが、混老頭に対々和、小三元に飜牌はどちらも必ず複合しますが重複してカウントされています。 後者は「中」や「発」という役とすれば複合しないとしてもよいと思いますが、どちらにしろ2飜は必ず複合します。 それぞれ『2つ合わせて4飜役』というように覚えている方も多いのではないでしょうか。 一方中国麻将では、混幺九に複合する幺九刻や碰碰和や、小三元に必ず複合する双箭刻はカウントされていません。 また、同時にカウントする役があればすべて複合します。 先ほどの手牌で筒子のどちらかが対子、三元牌がすべて刻子になったこんな場合 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 日本麻雀では大三元は役満なので役のカウントはそこで終わりです。 しかし、中国麻将では最高点の役の大三元があっても、全く違う役混幺九を複合できます。 |
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そうよね。 日本麻雀の複合ルールでは、いまでたように「役満が成立したら他の下位役は重複しない」というルールも大きいわ。 もうひとつ例を挙げれば、中国麻将の緑一色は、必ず清一色か混一色が複合するわ。 もちろん、日本麻雀は役満「緑一色」があればそれで他の下位役は一切複合できないわ。 異なる役満を同時に成立させたときは複合させることができる、としているけど、これは例外的ね。 |
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ちょっと話が長くなりました。日本麻雀との比較の話はここまでにしましょう。 このページの中国麻将で複合しない役の一覧をまとめましたのでそれで確認してください。 少々の例外を除いて基本ルールに則っていることが確認できると思います。 |
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少々の例外って? |
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代表的なのは七対絡みね。 清幺九、字一色、混幺九といった役は、どれも碰碰和と複合しないと定められているわ。 しかし、これらの役は七対の形でもあがれる役で、必ずしも碰碰和が複合する役ではないの。 これがひとつめ。 もそしてさっき挙げた混幺九と字一色。 幺九刻は複合しないとなっているけど、4刻子がそれぞれ、場風の刻子、自風の刻子、三元牌の刻子、三元牌の刻子、であれば、幺九刻に該当する刻子はないわ。 これがふたつめ。 こんなところかしら。 |
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はい、それだけ覚えればまずは完璧です。 それでは表をご覧ください。 表には、複合しない役だけでなく、何れかは複合する役のも記載しています。 なお、(公式ルールブックには説明をしていないような)明らかな下位役も複合不可として表に記載しています。 少々幅広の表ですので、ブラウザの横幅を広くした方が見やすいと思います。 |
中国麻将 役の複合の可否と例外条件など | |||
役名 | 複合しない役 | 複合条件の例外役・および備考 | 以下の役の組み合わせのうち、どれかが必ず複合 |
大四喜 | 三風刻、碰碰和、圏風刻、門風刻、幺九刻 | - | 字一色/混一色 |
大三元 | 双箭刻、箭刻 | - | 字一色/混一色/缺一門 |
緑一色 | 七対のときは四帰一は複合しません |
- | 清一色/混一色 |
九蓮宝灯 | 清一色、門前清、幺九刻 | - | 四帰一+清竜/双暗刻+連六/双暗刻/連六 |
四杠 | 三杠、碰碰和、双明杠、明杠、単調将 | 暗杠が1つあれば暗杠が複合 2つあれば双暗杠+双暗刻が複合 3つは三暗刻、すべて暗杠なら四暗刻 |
- |
連七対 | 清一色、七対、門前清、単調将 | - | - |
十三幺 | 五門斉、門前清、単調将 | - | - |
清幺九 | 碰碰和、全帯幺、幺九刻、无字 七対のときは四帰一は複合しません |
七対での上がりが可能 | (4面子1雀頭のとき)双同刻×2/三同刻 |
小四喜 | 三風刻、幺九刻 | - | 字一色/混一色 |
小三元 | 双箭刻、箭刻 | - | 字一色/混一色/缺一門 |
字一色 | 碰碰和、全帯幺、幺九刻 | 七対での上がりが可能。 通常4面子1雀頭でも幺九刻が複合しない形もある |
七対でなければ、三風刻 、双箭刻、箭刻、圏風刻、門風刻から1〜3つ複合する |
四暗刻 | 三暗刻、碰碰和、全求人、双暗刻、門前清 | - | - |
一色双竜会 | 七対、清一色、平和、老少副、一般高 | - | - |
一色四同順 | 一色三同順 、三色三節高、四帰一、一般高 | - | 清一色+平和/混一色/平和+缺一門 |
一色四節高 | 一色三同順、一色三節高、碰碰和 | - | 清一色/混一色/缺一門 |
一色四歩高 | (1段ずれ)連六 (2段ずれ)老少副 |
- | 清一色+平和/混一色/平和+缺一門 |
三杠 | 双明杠、明杠 | 暗杠が1つあれば暗杠が複合 2つあれば双暗杠+双暗刻以上が複合 3つあれば三暗刻以上が複合 |
- |
混幺九 | 碰碰和、全帯幺、幺九刻 | 七対での上がりが可能。 通常4面子1雀頭でも幺九刻が複合しない形もある |
- |
七対 | 門前清、単調将 | - | - |
七星不靠 | 全不靠、五門斉、門前清、単調将 | - | - |
全双刻 | 碰碰和、断幺 | 七対系での上がりは全部牌が偶数でも全双刻は複合しない | - |
清一色 | 无字 | - | - |
一色三同順 | 一色三節高、一般高 | - | 清一色/混一色/缺一門/无字 or 平和 |
一色三節高 | 一色三同順 | - | 清一色/混一色/缺一門/无字 |
全大 | 大于五、无字 | - | - |
全中 | 断幺 | - | - |
全小 | 小于五、无字 | - | - |
三暗刻 | 双暗刻 | - | - |
三同刻 | 双同刻 | - | - |
三色双竜会 | 平和、无字、喜相逢、老少副 | - | - |
一色三歩高 | - | - | 清一色/混一色/缺一門/无字 or 平和 |
清竜 | 連六、老少副 | - | 清一色/混一色/缺一門/无字 or 平和 |
全帯五 | 断幺 | - | - |
全不靠 | 五門斉、門前清 | - | - |
大于五 | 无字 | - | - |
小于五 | 无字 | - | - |
推不倒 | 缺一門 | - | - |
全求人 | 単調将 | - | - |
双箭刻 | 箭刻 | - | - |
双明杠 | 明杠 | 暗刻があれば暗杠と複合可 | - |
平和 | 无字 | - | - |
断幺 | 无字 | - | - |
中国麻将役一覧(構成別) その2・公式の分類 |
中国麻将・ルール詳細 複合問題(2) |