81ある役をどの順番で紹介するかについては、今回２通り考えました。
ひとつは、「点数別」で、どの本やサイトでもこの分類で紹介していると思います。
このサイトでもまずは点数別に紹介します。
点数別で一通り説明したら「系統別」でも紹介します。
全部で13種類あります。
1点役は、ほとんどが狙ってできるものというより「勝手に付いた」みたいなものが多いから、 点数計算をするときには、役の見落としをしないように。
| 一般高 （イーパンカオ） |
のように鳴かないで完成させても良いですが、、
のように必要な面子を鳴いて作ってもＯＫです。
| 喜相逢 （シーシャンフォン） |
や、
のような形です。目立たないのでカウントを忘れやすい役のひとつです。
| 連六 （レンリュー） |
とか、
のように鳴いてもかまいません。同じ牌を使わないため作りやすいです。
「34567」で三面待ち、両端なら高め連六なんてこともよくあるわ。
| 老少副 （ラオシャオフー） |
のような形になります。清竜や花竜のように、役に１２３や７８９の順子が含まれている場合もよくできるわ。
| 幺九刻 （ヤオチューク） |
幺九刻１つに付き１点です。
（北は客風牌）であれば、９筒・１索・北の幺九刻が３つで、３点あります。
つまり、幺九牌の刻子は必ず何かしらの役になるということね。
| 明杠 （ミンカン） |
明杠は手持ちの暗刻を鳴いて杠するとか、副露した刻子に搶杠するなどで作ります。
杠が暗杠だったり、２つ以上杠してると上位の役になります。
であれば、明杠のほかに幺九刻、清竜がついて18点の手役になります。
字牌や孤立した牌ならともかく、むやみに鳴いての明杠はおすすめしないのは日本麻雀と同じね。
| 缺一門 （チュエイーメン） |
これは索子がありませんので缺一門です。
字牌がなく、２種の数牌で作れば「无字」という役が複合します。
日本の麻雀でも麻雀用語として、一種類の数牌がない状態を「絶一門」と呼びます。
読み方は同じく「チュェイーメン」または音読みで「ぜついちもん」です。
もちろん日本麻雀では役ではありません。
でも一番良く複合するのは、面前系の断幺・平和などかしらね。
三色系の役が崩れたときなど、点数が厳しいときはこの１点役はかなりありがたいわ。
| 无字 （ウーツー） |
ただし、構成的に字牌を含まない役である平和（２点役）、断幺（２点役）、清一色（24点役）などでは无字にはなりません。
断幺、平和といった役とは複合しないから、上がり役としては（結果的に）他の高位の役に複合して現れることになるわ。
| 自摸 （ツモ） |
（副露が暗杠のみを含み）面前自摸の場合は、不求人（４点役）になります。
ただし、面前聴牌が必須の役（全不靠、七対、十三幺など）のツモ上がりの場合は不求人ではなく自摸になります。
| 単調将 （タンチャオチャン） |
たとえば以下のようなときは単調将になります。
（待ち牌）ノベタンなどの多面待ちなどではこの役は成立しません。
上がり牌が１つだけの雀頭単騎待ちの場合に成立します。
例外的に裸単騎ので上がりは、全求人（６点役）になります。 （裸単騎でも自摸上がりは、自摸＋単調将）
| 坎張 （カンチャン） |
例えば、以下のようなときは坎張になります。
（待ち牌）
これも多面待ちでは成立しません。順子の中央の牌の待ちの場合に成立します。
| 辺張 （ペンチャン） |
例えば、以下のようなときは辺張になります。
（待ち牌）これも多面待ちでは成立しません。
１２と持って３を待つ、８９を持って７を待つ形の待ちのみです。
以下のようなどちらにも取れるような形であっても、 待ち牌が１つであればどれかひとつを採用できるわ。
単調将・坎張・辺張が成立する例
| 聴牌形 | 待ち牌 | 役の可否 |
|
|
|
単騎とも坎張ともいえる待ちね。 これは「単調将」または「坎張」のどちらかを採用することができるわ。 どちらも１点役だからどちらを選んでも点数は変わりません。 |
|
|
|
これは、単騎とも辺張ともいえる待ちね。 さきほどと同様に、「単調将」または「辺張」のどちらかを採用することができるわ。 |
|
|
|
こちらは、辺張とも坎張ともいえる待ちね。 やはり「辺張」または「坎張」のどちらかを採用できます。 |
つぎは、役が成立しない例ね。
単調将・坎張・辺張にならない例
| 聴牌形 | 待ち牌 | 役の可否 |
|
|
|
両面単騎といわれる、通称「ノベタン」の待ちね。 待ち牌が複数あるから、１筒、４筒のどちらで上がっても「単調将」は成立しないわ。 |
|
|
|
これは両面と単騎が複合した三面待ちね。 もちろん、
で上がっても「単調将」は成立しないわ。
|
|
|
|
坎張と単騎が複合した二面待ちね。 これも、
で上がっても「単調将」は成立しないし、
で上がっても「坎張」は成立しないわ。
|
|
|
|
聴牌形は１筒と４筒の「ノベタン」ですが、１筒は刻子を含めて４枚使いのため待ち牌は
だけ。 しかしこの場合、結果的に待ちが１種類になっているだけ。 最初の例と同じように純粋な単騎待ちではないから、「単調将」は成立しないわよ。 |
| 花牌 （ファパイ） |
８点縛りには入りませんので、花牌以外に８点分の役が必要です。
中国麻将の役で、点数別で一番多いのが１点役。
でも積極的に狙う役ではないので、なかなか憶えられないこともあるでしょう。
でも、できたらきちんと憶えて欲しいですね。理由としては、
- ８点足りているのに上がれるかどうかの判断が難しくなります。
たとえば、面前で次のような手を聴牌したとき、
（五萬の坎張待ち）
これは出上がりでも、平和＋門前清（ともに２点役）＋缺一門＋連六＋喜相逢＋老少副＋坎張（各１点）で９点あります。
- 役を正確に覚えていなければ、役が無い時に成立する「无番和」（8点）という役を狙えない。