中国麻将役一覧(点数別)
11.64点役
中国麻将役一覧(構成別)
その1・作者式分類



 ■ 中国麻将役一覧(点数別)
12.88点役

88点役一覧   大四喜   大三元   緑一色   九蓮宝灯   四杠   連七対   十三幺
美鈴 いよいよ最後、88点役です。
作るのは難しいですが、綺麗な役ばかりで憶えるのに難しい役はありません。
というか、日本麻雀の役満ばかりですよ。
パチェ 難しいのは、役そのものよりも他の役との複合条件ね。

なお、ローカルルールでは「88点打ち切りルール(88点以上は88点にする)」を採用するケースがありますが、 このサイトでは公式ルール通りに上限を決めず、複合する役はすべて合計しています。
88点役4面子役役(刻子系)
大四喜 (タースーシー)
美鈴 4種類の風牌の刻子(または杠子)を含む役です。
門風刻圏風刻三風刻碰碰和幺九刻は複合しません。

たとえば、
東東東西西九索九索ポン北横北北ポン南南横南 フー西(出上がり)
であれば、大四喜(88)+混幺九(32)+混一色(6)で126点です。

役に関わらない部分が雀頭だけですので、複合する役は雀頭の種類によって変わります。
字牌(三元牌)なら字一色、老頭牌なら混幺九混一色、中張牌なら混一色のみ、となります。

なお、日本麻雀でいう「パオ(責任払い)」のルールはありません。
4つめの風牌を捨てて、大四喜を確定させても特になにもありません。
もっとも、その時点で上がられることが多いから、捨てる人はいないと思うけど…。
パチェ どんな風牌でも場に2枚捨てられた時点で大四喜はできなくなるから、 ポンを多用するにしても各牌2枚づつは配牌か自摸で引いてこないといけないわ。

まず出ない役ね。小四喜よりもずっと難しいわ。
立て続けに出るようだったら不正を疑っても良いくらい。

小四喜も64点役とかなり高いので、そちらでも十分といえば十分なのでしょうけど。
88点役・3面子役(刻子系)
大三元 (ターサンユェン)
美鈴 3つの三元牌の刻子を含む手です。
箭刻双箭刻は複合しません。

たとえば、 七萬八萬九萬九筒九筒中中中白白ポン發横發發 フー白(出上がり)
であれば、大三元(88)+全帯幺(4)+缺一門(1)で93点です。

やはり、この役もパオ(責任払い)のルールはありません。
パチェ 今度はぐっと出やすい方の88点役ね。
1つは刻子に持ち、1副露か2副露あたりで完成させたいわね。

こちらも下位役の小三元でも64点とかなりいい点数ですので、ツモりやすい待ちにするのもよいと思うわ。

たとえば、白だけ鳴いてのこの状態の時に何を切るか。
二筒三筒三筒四筒五筒六筒中中發發發ポン白白横白

3筒を捨てて1-4-7待ちが一番有望よね。
2筒捨てて、3筒・中の双碰待ちは大三元の可能性はあるけど待ちが薄いわ。
中国麻将の特徴である「自摸上がりが点数が3倍近くなる(特に高い上がりほどその傾向になる)」はいつも意識したいわ。
88点役・全体構成役
緑一色 (リューイーソー)
美鈴 二索三索四索六索八索發 の6種類のみで構成された手牌です。
「発」が手牌に含まれていれば混一色も複合し、「発」が手牌に含まれていなければ、清一色と複合します。
ルールによっては、混一色のほうは複合しない場合も多いようです。

たとえば、
二索二索三索三索四索四索八索ポン發横發發ポン六索六索六索横 フー八索(出上がり)
であれば、緑一色(88)+混一色(6)+箭刻(2)+一般高(1)+単調将(1)で98点です。

また、
二索二索三索三索三索四索四索ポン六索横六索六索ポン八索八索横八索 フー三索(出上がり)
であれば、緑一色(88)+清一色(24)+四帰一(2)+断幺(2)+一般高(1)で117点です。

日本麻雀では、「発」無しの緑一色を認めないようなローカルルールもありますが、中国麻将では、清一色断幺が複合するので、かなりお得ですね。
緑一色と複合する高い役には、清一色の他に一色三節高一色三同順七対があります。
パチェ 使う牌が決まっている役というのは綺麗ね。
狙うにはもちろん「決め打ち」になるわ。

緑一色に届かなかった場合、混一色箭刻の8点程度だとかなりお安くなるって、発が雀頭でしかなければ8点にならないこともあるかもよ。
緑一色が高い役であっても、例えば大三元(88点)が揃わなくても小三元(64点)で十分な点数がある、最終的に揃わなくてもそれなりの点数になるような役とは性格が違うわ。

緑一色からはかなり点数が下がるけど、清一色にはしたいわね。清一色なら、ツモ上がりできれば88点の出上がりと点数的にはそれほど変わらないわ。
88点役・全体構成役
九蓮宝灯 (チューリェンポートン)
美鈴 面前で1種類の数牌を、「1112345678999」の形で聴牌して上がった手になります。
清一色幺九刻は複合しません。
面前限定役なので、ツモったら不求人が複合しますが、出上がりでは門前清は複合しません。
日本麻雀の「純正九蓮宝灯(九面待ち)」に相当します。

たとえば、
一筒一筒一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒九筒九筒 フー一筒(出上がり)
であれば、九蓮宝灯(88)+清竜(16)+四帰一(2)で106点です。

一索一索一索二索三索四索五索六索七索八索九索九索九索 フー二索(ツモ上がり)
であれば、九蓮宝灯(88)+不求人(4)+双暗刻(2)+連六(1)で95点です。

ちなみに上がり牌が、3,4,6,7ですと複合役は「連六」に、上がり牌が5では、「双暗刻」のみになります。

まとめますと、
上がり牌が1筒: 一筒一筒一筒 一筒二筒三筒 四筒五筒六筒 七筒八筒九筒 九筒九筒九蓮宝灯四帰一清竜
上がり牌が2筒: 一筒一筒一筒 二筒二筒 三筒四筒五筒 六筒七筒八筒 九筒九筒九筒九蓮宝灯双暗刻連六
上がり牌が3筒: 一筒一筒 一筒二筒三筒 三筒四筒五筒 六筒七筒八筒 九筒九筒九筒九蓮宝灯連六
上がり牌が4筒: 一筒一筒一筒 二筒三筒四筒 四筒五筒六筒 七筒八筒九筒 九筒九筒九蓮宝灯連六
上がり牌が5筒: 一筒一筒一筒 二筒三筒四筒 五筒五筒 六筒七筒八筒 九筒九筒九筒九蓮宝灯双暗刻

6筒〜9筒での上がりは、それぞれ4筒〜1筒の上がりと対称形ですので同じ役が複合します。
パチェ この役も相当難しい役ね。面前で、形も1通りの時点でかなりの難易度。中国麻将で一番難しい役でしょう。
清一色であれば、副露してもは24点役ですから、あえて副露を拒んでまでこの大役に向かうとすれば…、よほど揃っているときだけかしら。

そして、中国麻将では上がり方によって役が変わることはこれだけの例外ね。
十三幺の単騎待ちと十三面待ち、平和の両面待ちとそれ以外、四暗刻の単騎待ちと双碰待ちなどでは、待ちの形で役が限定されることはないわ。

そして、ここまで読んできたら判っていると思うけど、上がった形が九蓮宝灯の形であっても、9面待ちでなければ清一色でしかないということね。

たとえば、
一筒一筒一筒二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒九筒九筒九筒 フー八筒(出上がり)
であれば、清一色(24)+双暗刻(2)+門前清(2)+連六(1)+幺九刻(1)×2で、31点の手ね。

日本麻雀はこういう上がりでも役満です。
中国麻将でこれを88点役と間違えないようにね。

実際問題この形であがるには、「9面待ち以外で聴牌」→「九蓮宝灯の形に牌がそろう」→「9面待ちの聴牌に変更」となるでしょうね。
9面待ちにしたあとにツモ上がりできれば最高ですが、順目や他人の手の進み方などの状況によってツモ上がりや振り込みの可能性も怪しまれるときに、「九蓮宝灯の形に牌がそろ」時点で上がるのを考えることもいいと思うわ。これでも、清一色のツモ上がり、十分に高いはずよ。

実際に計算してみますと、数牌で3,4,6,7が対子の一番安い形の上がりでも、29点の役でツモ上がりは、37点オールで111点。一番高い、1,9を4枚使った形の上がりでは、54点オールで162点にもなるわ。一方九蓮宝灯をツモれば300点クラスの点数ですが、出上がりだと、安い3,4,6,7,対子形で90点は114点。1,9を4枚使った最高点で106点は130点止まり。

と点数を計算したところで、このような奇跡的な役を上がる名誉の方を追うべき…でしょうね。
聴牌だけでも十分に話の種になるし、いちどは悩みたい手牌ね。
88点役・4面子役(刻子系)
四杠 (スーカン)
美鈴 杠を4回して上がったときに成立する役です。暗杠でも明杠でもかまいません。
杠を含む役のうち明杠双明杠三杠は複合しませんが、暗杠の数によって暗杠双暗杠は複合します。
碰碰和は複合しません。
また、必ず単騎待ちですので、単調将も複合しません。

日本麻雀の「四槓子」に相当します。

たとえば、
二筒カン裏五筒五筒裏カン六筒六筒六筒横六筒カン裏東東裏カン九萬横九萬九萬九萬 フー二筒(南場の荘家、嶺上自摸)
であれば、四杠(88)+双暗杠(8)+杠上開花(8)+双暗刻(2)+門風刻(2)+幺九刻(1)+缺一門(1)で110点です。
パチェ 杠を1つ、2つするだけでもあまりないのに、それ以上となればまず発生しない役ね。
難易度は、九蓮宝灯と同格だわ。 ひとつでも場に牌が出るとその牌は杠できないし、狙うなら大ミンカンでもなんでもやっていかないといけないわけね。

現実的なところ(かどうかわからないけど)、碰碰和狙いで刻子が暗杠や明杠・搶杠となって杠子が増えて…なのでしょうけど、これを上がるくらいなら四暗刻が何回もできているでしょうね。
88点役・全体構成役
連七対 (リェンチートイ)
美鈴 連続した7つの数牌で作る七対です。
清一色単調将は複合しません。
面前役ですので、ツモったら不求人が複合しますが、出上がりでは門前清は複合しません。

たとえば、
二萬二萬三萬三萬四萬四萬五萬六萬六萬七萬七萬八萬八萬 フー五萬(出上がり)
であれば、連七対(88)+断幺(2)で90点です。

日本麻雀でも上の形なら「大車輪」でローカル役で役満にする場合がありますね。
中国麻将の場合は、1〜7や3〜9といった並びでも連七対になります。
パチェ 連七対の聴牌は同時に、清一色平和連六一般高の聴牌でもあるわ。2-5-8の筋が待ち牌なら断幺も確定よね。
といってもそれは安め、ツモらなければ見逃すのもありね。
ただし、この手でもツモれば連七対の出上がりと点数はほぼ同じ、花牌が3つ4つあれば高くなるはずよ。

連七対ならで出上がりでも上がる、ツモなら安めでも上がる…ということで悩むような場面に一度くらいはなってみたいわ。
88点役・全体構成役
十三幺 (シーサンヤオ)
美鈴 幺九牌(3種の数牌の1,9、および字牌7種)を1枚筒揃え、そのいずれかの牌を対子にして揃える手役です。
五門斉単調将は複合しません。
面前役ですので、ツモったら不求人が複合しますが、出上がりでは門前清は複合しません。 日本麻雀の「国士無双」に相当します。

たとえば、
一萬九萬一筒九筒一索九索東南西北中中白 フー發(ツモ上がり)
であれば、十三幺(88)+自摸(1)で89点です。

幺九牌を全て1枚ずつ揃えた状態で聴牌すると全ての幺九牌が当たり牌となる「十三面待」になります。
点数的なのメリットはありませんが、この形はツモ上がりを取りやすい聴牌ですね。
パチェ 一番達成しやすい88点役ね。
九蓮宝灯が9面待ちのみに比べて、こちらは待ちは無関係。
高い役になると、難易度でなく役の意味の方を重視しているでしょうね。

中国麻将 役一覧 (点数別役一覧のページにリンクします)
1点役 一般高 喜相逢 連六 老少副 幺九刻 明杠 缺一門
无字 自摸 坎張 辺張 単調将 花牌
2点役 箭刻 圏風刻 門風刻 門前清 平和 四帰一 双暗刻
双同刻 暗杠 断幺
4点役 全帯幺 不求人 双明杠 和絶張
6点役 碰碰和 混一色 三色三歩高 五門斉 全求人 双箭刻
8点役 花竜 推不倒 三色三同順 三色三節高 无番和 双暗杠 妙手回春
海底撈月 杠上開花 搶杠和
12点役 全不靠 組合竜 大于五 小于五 三風刻
16点役 清竜 三暗刻 三同刻 一色三歩高 三色双竜会 全帯五
24点役 七対 七星不靠 全双刻 清一色 一色三同順 一色三節高 全大
全中 全小
32点役 一色四歩高 三杠 混幺九
48点役 一色四同順 一色四節高
64点役 清幺九 小四喜 小三元 字一色 四暗刻 一色双竜会
88点役 大四喜 大三元 緑一色 九蓮宝灯 四杠 連七対 十三幺

中国麻将役一覧(点数別)
11.64点役
中国麻将役一覧(構成別)
その1・作者式分類