ほとんど対局では見られなくなりますが、それだけに作ってみたい役ですね。
ま、そのほかはよほどの運がないと作れないはず。
| 一色四歩高 （イーソースープカオ） |
１２３，２３４，３４５，４５６や、１２３，３４５，５６７，７８９といった並びになります。
前者の形での連六、後者の形での老少副はともに複合しません。
たとえば、
（出上がり）であれば、一色四歩高(32)＋平和(2)＋断幺(2)＋缺一門(1)で37点です。
２つずつずれた形は、１２３，３４５，５６７，７８９の形だけになり、
（出上がり）であれば、一色四歩高(32)＋混一色(6)＋辺張(1)で39点です。
４面子を同色で使うため、残りは雀頭になります。
雀頭の選択（同色牌、字牌、他の数牌）により、清一色、混一色、平和＋缺一門のいずれかが複合します。
役の点数からいっても、清一色と一色四歩高の両方が狙える形だったたら、一色四歩高を作ること。
その上で、同種牌に余裕があって清一色を狙えれば最高ね。
| 三杠 （サンカン） |
日本麻雀の三槓子に相当します。
他の杠の役のうちでは暗杠の数によって（双暗杠、暗杠）は複合しますが、明杠、双明杠、は複合しません。
たとえば、
（出上がり）であれば、三杠(32)＋三色三節高(8)＋无字(1)＋辺張(1)で42点です。
杠を３個作ること自体難しいと思いますが、点数はそれだけ高い役です。
３つ暗杠なら、三暗刻と複合します。
刻子役なのでよく複合する役は碰碰和でしょうか。
日本麻雀の場合、面前手が有利だから暗刻から鳴いて明カンにするようなことはほとんどしないはず。
三槓子ができそうということは、三暗刻も狙えることが多いはずだからなおさらね。
具体的に中国麻将の方が三杠が成立しやすい理由としては、
- 面前にこだわらなくてよいことね。日本麻雀はリーチや裏ドラの要素が大きく基本的に面前優先だわ。
- 杠は１つ・２つでも手役になるから、刻子の面子を杠にすることも戦略としてあるわ。
- 三暗刻を狙うより三杠にした方が点が16点高いわ。細かいところを言えば、双暗刻よりも双明杠の方が２点高いわ。
- 三杠を作りながらも同時に他の役を作りやすいことね。五門斉や三色三節高などかしら。一方、日本麻雀だと飜牌を含んでいたり、対々和でなければポンを多用した手牌から上がり役を作るのは難いのよね。
- 日本麻雀はカンドラがあるので槓をしたことにより相手を有利にする要素があるわ。中国麻将では杠すること自体で相手が急に有利になるようなことはないわ。
- 日本麻雀のルールでは２人以上で四槓になると流局なので三槓子をしたとたん流局ということ考えられるけど、中国麻将は杠の制限がないから、こちらも心配しなくて良いわね。
もちろん牌を晒すためそれなりのデメリットはあるけど、それは日本麻雀も同じね。
| 混幺九 （フンヤオチュー） |
日本麻雀の、混老頭になります。
幺九刻、全帯幺、碰碰和は複合しません。
たとえば、
（出上がり）であれば、混幺九(32)＋双箭刻(6)で38点です。
こんな形だと、
（出上がり）であれば、混幺九(32)＋七対(24)＋混一色(6)＋四帰一(2)で64点です。
高くなる複合役としては、三同刻、三風刻、混一色、五門斉、双箭刻、といったところね。
小四喜、大四喜、小三元、大三元あたりを作ったときにも、混幺九の複合が起きやすいわ。
もっとも、この場合は混幺九のほうが複合される側ね。