配牌がよほど揃っていない限り、目に付く６〜２４点くらいの役をめざすことが基本的戦略になります。
最低でも６点役を完成させ、他に何か１，２点役を付けて上がれる形を作る…８点集めるパターンのひとつです。
４点役以下の役を集めて８点にすることもできますが、集める牌が限定されやすく、上がれないリスクも大きくなります。
しかしながら、６点役が手の中にあると、あと２点はなんとかなるものです。
ほかにも「混一色」、「五門斉」といった６点役は発生する頻度も高いわ。
このあたりの役をうまく狙えるようになるのが勝利への近道といったところかしら。
| 碰碰和 （ポンポンフー） |
４つの刻子（杠子）、雀頭で構成する役です。
（出上がり）であれば、碰碰和(6)＋箭刻(2)＋幺九刻(1)＋缺一門(1)で10点です。
碰碰和は６点しかありませんが、役牌を絡められると充分上がれる役になります。
双暗刻、双同刻などを絡めたり、幺九刻を２つなどでもいけます。
配牌に対子や暗刻が複数あれば狙いやすい役のひとつでしょう。
それ以外では、无字や断幺、缺一門などを絡めることができるわ。
高めの役なら同じ６点役の五門斉などがよく複合するかしら。
それ以上に高い形は、全双刻や混幺九など別の役になるわね。
似た傾向の役として「七対」は24点役で、碰碰和と比較して高い役よ。
七対は同牌の４枚使いができますので、暗刻の形から４枚目を待つということもできるわ。
面前で対子が多ければ七対を狙うのを考えましょう。
| 混一色 （フンイーソー） |
１種の数牌と字牌のみで構成する役です。１種の数牌のみで構成すれば清一色（24点役）になるのも同じです。
（出上がり）であれば、混一色(6)＋箭刻(2)＋連六(1)＋幺九刻(1)の10点です。
数牌が１種しか使えないので、複合する役が１点役が多くなります。
確実に上がるには役牌を絡めたいところですね。
わかりやすい役だけに安易に狙いたくなるけど、作り方によっては８点にならないこともあるので気をつけることね。
| 三色三歩高 （サンソーサンプカオ） |
つまり、
のような形です。（３種の数牌で「１２３−２３４−３４５」となっています）「２３４−４５６−６７８」のような２つずつずれた形は三色三歩高になりません。
ばらけた数牌を使えるので揃えやすく、中国麻将でもっともよく出る役になります。
（出上がり）であれば、三色三歩高(6)＋断幺(2)＋平和(2)＋連六(1)で11点です。
上の形では、萬子の２３４・筒子の３４５・索子の４５６・萬子の５６７ですので、三色三歩高が２カ所考えられますが、どちらか一方しか有効になりません。
鳴きを上手く使っても欲しい順子をつくり、三色三歩高と三色三同順の両方が狙える展開にしたいわね。
の形では、２３４や３４５の三色三同順が見えますが、一萬や６筒がくれば三色三歩高も狙えるわ。相手の手を予想したり捨牌などを見て、どの役に進む方が上がりやすいか考えて進めることが勝利への鍵ね。
あと、三色三歩高をはじめ３順子以上の順子系の役は、どれも平和系の上がりを目指すことが高得点になるための条件ね。
３順子の他には１面子しかないので、刻子系だと役牌や幺九刻くらいしか役になりません。
平和系であれば、平和にもう１つの順子で２順子系の１点役を１つ複合できますし、手変わりもやりやすくなるわ。
| 五門斉 （ウーメンチー） |
たとえば、下のような手になります。
（出上がり）であれば、五門斉(6)＋全帯幺(4)＋箭刻(2)＋幺九刻(1)＋辺張(1)で14点になります。
ただし、十三幺や全不靠の形では成立しません。 七対との複合は国際麻将の正式ルールでは認められているようです。
ただし、ローカルルールではＮＧのケースが多いため（４面子１雀頭の形と限定している）遊ぶ前には確認した方がよいでしょう。
必ず１つか２つの字牌の刻子があるので、幺九刻や役牌役（箭刻・圏風刻・門風刻）が複合します。
役牌を絡められたら８点になりますので、それだけで上がれる役にすることができます。
例えばこんな配牌
面前でめぼしい刻子系の役・順子系の役・全体構成役、これという役が見えないわ。
しいてあげれば、索子５６７−筒子６７８−萬子７８９の三色三歩高や、筒子１２３−索子４５６−萬子７８９の花竜（８点役）、無理をして７８９の三色三同順くらいかしら。ただしどれも遠いわ。
でも五門斉なら方針が立つわ。
萬子・索子は塔子（あと１枚で面子となる形）を含み、筒子は５筒以外のツモで塔子ができる。
字牌は東が対子でポンできます。２枚の三元牌はどちらも対子にできなくても、ここの単騎待ちもあるわ。
とはいっても、実際のところは「風牌と三元牌の両方が対子以上」がひとつの目安になると思うわ。
また、３種の数牌を使うから、３順子系の役（三色三歩高・三色三同順・花竜）を狙いつつ五門斉をねらうことも面白いわ。
そして例にもあったように、数牌を幺九牌に絡めると自動的に全帯幺ね。
こんな感じで他の役との複合がうまく決まると、かなりの高得点になるはずよ。
| 全求人 （チュェンチューレン） |
裸単騎でも暗杠を含んでいるときはこの役は成立しません。
また、単調将は複合しません。
４面子とも他人の捨牌を鳴いて作り、単騎牌も人からもらう…、役の名前の通りの上がり方ですね。
裸単騎で上がり牌をツモった場合、全求人はつきませんが、自摸（１点）と単調将（１点）がつきます。（もちろん他に６点分の役がないと上がれません）
ただし場面によっては、どうしても全求人を含めないと上がれないケースも出てくるでしょう。
たとえば
１２３の三色三同順と全帯幺をねらってたけど、場に一萬が枯れたため二萬三萬の塔子を四萬で鳴いて面子にしたといった場面ね。
面子でできている役は、喜相逢と幺九刻の２点だけ。単騎の北を数牌に変えれば无字も付くけど、上がり点にはほど遠い状況。
これでも、誰かが北を捨ててくれると、全求人で８点になるわ。
なお、北をツモってきても、自摸と単調将が付くだけで、４点にしからないわ。
しょうがないから北の１枚を捨てるわけだけど、「北では誰も上がらない」と思った誰かが合わせ打ちしてくれる可能性もあるわ。
これも振聴のない中国麻将ならではの駆け引きといったところね。
| 双箭刻 （シュヮンチェンク） |
たとえば
（出上がり）であれば、双箭刻(6)＋幺九刻(1)＋缺一門(1)で８点です。
他の面子で役を作るとすると、面子が２つと雀頭しかないわね。何か複合を考えて作る必要があるわ。
順子系の役、喜相逢や連六などは１点役だし、幺九刻も１個だと不足。ここまでの手を待ち役で１点拾うのにもったいない話ね。
字牌を２面子使っているから、缺一門は狙いやすい役ね。そのほかだと、明杠などもあるかしら。
どちらかというと、全体で構成する役、混一色や碰碰和、全帯幺といった役を狙いたいところね。もしくはそれらを作るときに運良く付いていきたい役になるわね。
あと１枚別の三元牌があったりすると６４点役の小三元が狙えるから、２鳴きしているとかなり迫力がありそう。