12月の刊行予定 ● FORTHCOMING TITLE |
金枝篇 呪術と宗教の研究 [第8巻]
スケープゴート
J・G・フレイザー 神成利男訳/石塚正英監修
国書刊行会 12月8日予定 15,400円(税込)
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世界は神の犠牲によって更新され維持される。石や棒、動物、人間への災厄の転移、遍在する悪魔と様々な厄払い、悪魔祓い、魔女の追放、メキシコの人間供犠と神殺しから、ローマのサトゥルナリア祭と類似の祭典における無礼講と偽の王、キリストの十字架刑まで、 スケープゴートの慣習を神の犠牲へと純化する思考の錬金術。 ※編集協力 |
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12月の刊行予定 ● FORTHCOMING TITLE |
魔の聖堂
ピーター・アクロイド 矢野浩三郎訳
白水Uブックス 12月13日予定 2750円(税込)
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18世紀初め、ロンドン大火後の都市計画の一環として建設中の七つの教会に異端の聖堂建築家ダイアーが仕掛けた企みとは。一方、現代のロンドンで連続する少年殺人事件の謎を追うホークスムア警視正は次第に暗い影に絡め取られていく……。時間と空間、過去と現在が交錯する都市迷宮小説の傑作。ウィットブレッド賞、ガーディアン小説賞受賞。MORE |
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近刊予定 ● FORTHCOMING TITLE |
最上階の殺人
アントニイ・バークリー 藤村裕美訳
創元推理文庫 |
▼発売中 |
8月の新刊 ● NEW TITLE |
リスボン大地震
世界を変えた巨大災害
ニコラス・シュラディ 山田和子訳
白水社 発売中 4180円(税込)
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1755年11月1日、万聖節の朝、ポルトガルの首都リスボンを襲った大地震は、ヨーロッパ最大の交易都市として栄えたこの街を一瞬にして壊滅させた。各所で発生した火災が瓦礫と化した街を焼き尽くし、さらに大津波が人々を襲った。しかし、国王ジョゼ1世から全権を委ねられた大臣カルヴァーリョは、迅速に被災者救助と治安維持に着手、新たな都市計画のもと復興事業に乗り出し、同時にこの国を支配していた教会・貴族勢力を排除して、ポルトガルの近代化が進められていく。一方、この地震はヴォルテールをはじめ同時代の思想界にも大きな衝撃を与えた。世界を変えた地震災害の実態と復興の足取りを史料を駆使して描き、社会・科学・思想・宗教など、広範囲に及んだ影響を辿る。◆本文サンプル MORE
◇「18世紀のリスボンは(中略)いわば〈知の地震〉の震源地になったのである」――福嶋亮大氏評(朝日新聞 9/23)
◇「大地震がリスボンを中世から近代へと転換させた(中略)フランス革命とは、リスボン大地震の巨大な余震だったのかもしれない」――飯島洋一氏評(毎日新聞 11/4)
◇「地震そのものの人的・物質的被害の大きさ以上にそれがヨーロッパ人の精神に与えた影響の大きさが、この災害に歴史的意味を与えている」――山下範久氏評(日本経済新聞 11/11) |
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8月の新刊 ● NEW TITLE |
レイトン・コートの謎
アントニイ・バークリー 巴妙子訳
創元推理文庫 発売中 1100円(税込)
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ある夏の朝、レイトン・コートの主人スタンワース氏の額を撃ち抜かれた死体が書斎で発見された。現場は密室状態で遺書も残されており、警察の見解は自殺に傾いていたが、死体の奇妙な点に目をとめた滞在客のひとり、作家ロジャー・シェリンガムは殺人説を主張、アマチュア探偵の名乗りをあげる。友人アレックをワトスン役に指名し、自信満々で調査に取りかかったが……。想像力溢れる推理と軽快なユーモア、フェアプレイ宣言。英国探偵小説黄金期の巨匠バークリーの記念すべき第一作。解説 法月綸太郎/羽柴壮一 MORE |