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〈本棚の中の骸骨〉とは?

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〈藤原編集室〉は、海外文学・ミステリ・怪奇幻想小説・人文書を中心に、書籍の企画・編集を手がけています。〈本棚の中の骸骨:藤原編集室通信〉 は、当編集室の企画出版物のご案内と、新刊情報、編集本に関するコラムなどを掲載しています。
最新刊近刊発売中

5月の刊行予定 FORTHCOMING TITLE
復讐には天使の優しさを

イサク・ディネセン
 横山貞子訳

白水Uブックス 5月21日予定 予価2530円(税込) [amazon]

身寄りのない少女ルーカンとその親友ゾジーヌは、ロンドンの職業紹介所で、フランスの田舎に住む牧師夫妻から一年間の期限付きで養女にしたいという申し出を受ける。異国の地で平穏な生活を送り始めた少女たちは、やがてその裏側に隠された恐ろしい悪の存在を知ることに。圧倒的な悪の力に立ち向かう二人の運命は? 『アフリカの日々』の作家ディネセンが変名で発表、ナチス占領下のデンマークで暗い時代に生きる人々を魅了した、サスペンスと甘美なロマンスに満ちた冒険物語。MORE
近刊予定 ● FORTHCOMING TITLE
《オーストリア綺想小説コレクション 3》
メルヒオール・ドロンテの転生

パウル・ブッソン
 垂野創一郎訳

国書刊行会

ゼノン・フォラウフは前世を記憶していた。以前の彼は18世紀の田舎男爵の息子メルヒオール・ドロンテであり、幼い頃、回教僧の蠟人形に命を救われていた。その後も折にふれて姿を見せる回教僧は、フランス革命のさなか、ついにメルヒオールと決定的に結びつく。そして現代のゼノン・フォラウフとして転生した今、己の本質もますます明瞭になるのだった。多様な異文化が渡来・衝突・融和する中欧の地ならではの諸教混淆ピカレスク神秘冒険小説。
【2025年の刊行予定】

金枝篇 第9巻 
麗しのバルドル 上
J・G・フレイザー
 
神成利男訳 国書刊行会

ミステリの生命誌
(仮)
マーティン・エドワーズ 渕上瘦平訳
 国書刊行会
▼発売中
3月の新刊 NOW ON SALE
《オーストリア綺想小説コレクション 2》
男爵と魚

ペーター・マーギンター
 垂野創一郎訳

国書刊行会 発売中 4400円(税込)[amazon]

カワウソ党の陰謀で故国を追われた魚類学の大家クロイツ‐クヴェルハイム男爵。いざ逆襲とばかりに、ウィスキー樽の中で600年前から生きているスコットランドの先祖の加勢を得て、気球戦団を率いてウィーン征伐に出発したはいいけれど、途中で思わぬアクシデントに見舞われてしまった。だがそれは世紀の発見への入口でもあった。神と人、獣と人が自在に交わる博物学の楽園で、ヨーロッパをかけめぐり、ホムンクルスや天上界の存在をも巻き込む一大ページェントここに開幕。MORE
「ジュール・ヴェルヌの《驚異の旅》シリーズを彷彿とさせる。もっとも、近代のテクノロジカルな感覚を主体としたヴェルヌ作品と対照的に、『男爵と魚』は錬金術医的な世界観、偶然が連鎖する劇的運命論、人智がおよばぬ超越的な宇宙の予感などが、平然と織りこまれる」(牧眞司氏評、WEB本の雑誌
12月の新刊 ● NOW ON SALE
地下室の殺人

アントニイ・バークリー 佐藤弓生訳

創元推理文庫 発売中 1100円(税込)
[amazon]


新居に越してきた新婚夫妻が地下室の床下から掘り出したのは、若い女性の腐乱死体だった。被害者の身元も分からず糸口さえつかめぬ事件に、スコットランド・ヤードは全力をあげて捜査を開始した。モーズビー首席警部の地道な捜査を描く「被害者探し」の前段から、名探偵ロジャー・シェリンガムの登場を待って物語は新たな展開をみせる。探偵小説の可能性を追求しつづけるバークリーが、作中作の技巧を用いてプロット上の実験を試みた、『最上階の殺人』と双璧をなす円熟期の傑作。解説 大山誠一郎/真田啓介 MORE
12月の新刊 ● NOW ON SALE
《オーストリア綺想小説コレクション 1》
廃墟建築家

ヘルベルト・ローゼンドルファー
 垂野創一郎訳

国書刊行会 発売中 4620円(税込) [amazon]

世界の終わりを目の当たりにした語り手は、廃墟建築家の設計した葉巻形の巨大地下シェルターに誘いこまれる。そこで彼が夢みるのは、カストラートの七人の姪が代わる代わる語る不思議な物語。もしかしたらこちらが現実で、葉巻シェルターのほうが夢ではあるまいか。『サラゴサ手稿』風の語りの入れ子構造を持ちながら、次々繰りだされる挿話の渦は、その枠さえなしくずしに解消してしまう。音楽への愛にあふれ、オーストリア・バロックの粋をこらした魔術的遠近法。MORE
◇シリーズ内容見本

「まさに絢爛な綺想の群れで建てられた物語の迷宮と呼ぶにふさわしい」(平戸懐古氏評、産経新聞 2/2)
「そこに描かれる無数の夢は、とうに夢であることの足場を失っている。境界は曖昧なのではなく、明確でありながら移り変わり続けている」(樋口恭介氏評、朝日新聞1/29)
「まるでSFのようだけれど、全体の雰囲気には「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」と書いた江戸川乱歩を連想させるところがある」(河野聡子氏評、西日本新聞 3/1)
「どこからどこまでが夢やら現やら、読み進めるうちに判断が不能になるこの感触、きわめて夢そのものの手触りに近い。これぞ純正幻想文学!」(東雅夫氏評、「小説推理」4月号)