| 4月13日 ◆1894年のこの日、話芸の神様、徳川夢声が島根県益田市に生まれる。探偵小説界との縁は戦前から深く、創作「オベタイ・ブルブル事件」「ポカピカン」などを《新青年》に発表、戦後は高木彬光、鮎川哲也、笹沢佐保、夏樹静子らが脚本に参加したNHKテレビの人気推理クイズ番組《私だけが知っている》の司会(徳川探偵局長)をつとめた。また、『問答有用』に収録された江戸川乱歩との対談では、「で、同性愛はどうだったの?」と尋ね、「文献的には研究しているよ、実行はあまりしないがね」という乱歩に、「あんまりしないってのは、多少はするということ?」と遠慮のない突っ込みを入れている。 ◆1907年のこの日、島田一男が京都市に生まれる。『古墳殺人事件』『錦絵殺人事件』の初期作は、ヴァン・ダイン風の謎解き物だったが、やがて新聞記者や警察官を主人公にしたテンポのいい作品で人気を確立、脚本を担当したNHKドラマ《事件記者》(1958-66)は驚異的な視聴率を記録した。 ◆1943年のこの日、ビル・プロンジーニがカリフォルニア州ペタルーマで生まれる。〈名無しの探偵〉シリーズが有名だが、評論家としての活躍もめざましく、夫人マーシャ・マラーと共編の《1001 Midnights: The Aficionado's Guide to Mystery and Detective Fiction》は880頁にも及ぶ浩瀚なミステリガイド。「くず」ミステリを集中的に取り上げた《Gun in Cheek》《Son of Gun in Cheek》も愉しい本(タイトルは「tongue in cheek(からかい半分、不真面目な)」のもじり)。 |