6月15日 ◆1931年のこの日、社会主義の文芸評論家で、探偵小説の創作、翻訳でも知られる平林初之輔が、出血性膵臓炎のためパリで客死。国際文芸家協会大会に出席するため渡仏中だった。 ◆1967年のこの日、鈴木清順の 《殺しの烙印》 が公開される。宍戸錠が凄腕の殺し屋を演じるこの映画は、最初は重要人物の護送任務と殺し屋ランクという 『深夜プラス1』 を思わせる設定ながら、どんどん歪んだ世界に突き進んでいく。この不条理かつスタイリッシュな犯罪映画を観た日活社長は 「わけのわからん映画」 と激怒し、以後10年、鈴木清順は映画界から干されることになる。 |