4月10日
◆1880年のこの日、『ゴシック探究』(1938)、『ゴシック書誌』(1940) などの著作で20世紀初めのゴシック小説リヴァイヴァルに寄与したモンタギュー・サマーズ師が、英国ブリストル近郊のクリフトンで生まれる。他に王政復古期演劇、吸血鬼、人狼、魔女、魔術妖術、悪魔崇拝等の研究書を著し(日夏耿之介『吸血妖魅考』は実質的にサマーズの著作を編訳したもの)、怪奇小説アンソロジーも編んでいる。悪魔学や超自然の研究に手を染め、魔術師アレイスター・クロウリーとも親交を結んだ、聖職者としてはきわめて異色の存在であった。
◆1901年のこの日、後に作家アンナ・カヴァンとなるヘレン・エミリー・ウッズが、南フランスのカンヌで裕福なイギリス人家庭に生まれる。結婚後、ヘレン・ファーガソン名義で数冊の小説を発表するが、真に独創的な、注目すべき創作活動を開始したのは、アンナ・カヴァン名義の第一作『アサイラム・ピース』(1940)から。
◆1966年のこの日、『大転落』『黒いいたずら』『一握の塵』『ピンフォールドの試練』のイーヴリン・ウォーが死去。
◆2025年のこの日、ピーター・ラヴゼイが死去。享年88。『死の競歩』(1970)でCWA最優秀新人賞、『偽のデュー警部』(82)でゴールドダガー賞、『マダム・タッソーがお待ちかね』(78)、『バースへの帰還』(95)、『猟犬クラブ』(96)でシルヴァー・ダガー賞を受賞、CWAの会長(91-92)も務めた英国ミステリ界の重鎮。