4月22日
◆1707年のこの日、『トム・ジョーンズ』の文豪ヘンリー・フィールディングがサマセット州シャーパム・パークで生まれる。治安判事としても活躍したフィールディングには、18世紀初めのロンドン暗黒街に君臨した実在の大物犯罪者に擬して、宰相ロバート・ウォルポールを諷刺した『大盗ジョナサン・ワイルド』(1743)という作品もある。ちなみに異母弟ジョン・フィールディングもまた治安判事の職に就き、盲目ながら、スコットランド・ヤードの前身ともいうべき警察組織ボウ・ストリート・ランナーズを指揮して、ロンドンの犯罪者一掃に尽力した。J・D・カー『ロンドン橋が落ちる』、ブルース・アレクサンダー『グッドホープ邸の殺人』『グラブ街の殺人』、皆川博子『開かせていただき光栄です』などの歴史ミステリにも登場している。
◆1899年のこの日、ウラジーミル・ナボコフがサンクト・ペテルブルグで生まれる。ロシア革命時に一家で亡命、ドイツ、イギリス、フランスを転々、1940年、ナチス・ドイツ侵攻前にパリを脱出してアメリカに渡る。探偵小説好きだったナボコフは、こちらは探偵小説嫌いで有名な友人の評論家エドマンド・ウィルスン(「誰がアクロイドを殺そうが」)の夫人と、お奨め作品を教えあったりしていたらしい。