| 1月8日 ◆1824年のこの日、ディケンズと並ぶ19世紀英国の偉大なストーリーテラー、ウィルキー・コリンズがロンドンで生まれる。『白衣の女』 (1860)、『月長石』 (1868) は不滅の古典だが、〈ウィルキー・コリンズ傑作選〉 全12巻 (臨川書店) には、もうひとつの傑作 『ノー・ネーム』 をはじめ、主要作品が収録されている。 ◆1897年のこの日、英国の大衆小説家デニス・ホイートリがロンドンで生まれる。ミステリ・ファンには手掛かりの 「実物」 を付した事件ファイル物 『マイアミ沖殺人事件』 の作者として知られているが、その本領はやはりオカルティズムと通俗的スリルに満ちた怪奇冒険小説にあるだろう。邦訳に 『黒魔団』 『続・黒魔団』 『ナチス黒魔団』 『娘を悪魔に』 『悪魔主義者』 (国書刊行会) がある。彼が編んだ怪奇小説の巨大アンソロジー 『恐怖の1世紀』 もソノラマ文庫から4分冊で出ていたが、いまは入手が難しいようだ。 ◆1911年のこの日、ジプシー・ローズ・リー(本名ローズ・ルイーズ・ホヴィック)がシアトルで生まれる。幼い頃からボードヴィルやバーレスクの舞台に立ち、やがて 「ストリップの女王」 として有名になった彼女は、『Gストリング殺人事件』 (1941)、『ママ、死体を発見す』 (1942) の2冊の探偵小説も発表している。この2作については、友人でもあったクレイグ・ライスが代作者であるという噂が出版当時からあり、ライス作品の 「正典」 として数える文献も少なくないが、ジェフリー・マークスのクレイグ・ライス評伝 《Who Was That Lady?》 は、この説に否定的である (いずれにせよ、本国でこの2冊がライス名義で再刊された例はないはず)。 |