12月26日
◆1897年のこの日、〈日本SFの父〉 海野十三が徳島市に生まれる。
◆1900年のこの日、『一千一秒物語』 の稲垣足穂が大阪市に生まれる。三島や澁澤がタルホ賛を繰り広げているのは 「さもありなん」 だが、「このような文学は即刻叩き潰すべきである」 という菊池寛の言葉は、逆にこの作家の手強さを物語っているように思われる。
◆1913年のこの日、メキシコ革命を取材中のアンブローズ・ビアスが、北部の町チワワから女性ジャーナリストで年下の友人、ブランシュ・パーティントン宛てに「明日この地を離れる」という手紙を出し、その後消息を絶つ。この失踪事件の真相については諸説あり(なかには、そもそもメキシコには行かなかった、という奇説も)、アメリカ文学史のミステリのひとつとなっている。
◆1917年のこの日、『被害者を探せ』 『探偵を探せ』 『目撃者を探せ』 『七人のおば』 『四人の女』 といった、ひねりを加えたフーダニットで有名になったパトリシア・マガーが、ネブラスカ州フォールズ・シティで生まれる。