3月18日 ◆1915年のこの日、朝鮮戦争で中共軍の捕虜になった米軍大尉が洗脳をほどこされ、暗殺者としてアメリカに戻ってくる特異なサスペンス小説 『影なき狙撃者』 (52) の作者リチャード・コンドンが、ニューヨーク市で生まれる。原題 “Manchurian candidate (満洲の候補者)” は 「洗脳された手先、傀儡」 という意味の一般名詞にもなった。ジョン・フランケンハイマーによる映画化 (62) もスリラー映画の古典として評価が高い。2004年、背景を湾岸戦争に変更してリメイクされた (原題は同じだが、邦題は 《クライシス・オブ・アメリカ》 という凡庸なもの。リメイク版では中国/満州は関係ないので、Manchurian は世界支配をもくろむ巨大企業の名前ということになっている。かなり無理やりな感じも)。 |