| ◆191*年(?)のこの日、パリの有力紙「キャピタル」の記者ジェローム・ファンドールはレストラン〈ラキシム〉で出会った外国人の紳士(実はヘッセ=ヴァイマル王国の王)を案内して、「歌うニンフ像の噴水」を見にコンコルド広場へと向かう。(スヴェストル、アラン『ファントマと囚われの王』) ◆1934年のこの日、「夕陽新聞」の雑報記者古市加十は、銀座の酒場で出会った奇妙な青年紳士(実は安南国王)を案内して、「唄う鶴の噴水」を見に日比谷公園へと向かう。(久生十蘭『魔都』) ◆2008年のこの日、悪党パーカーやドートマンダー・シリーズで人気を博した犯罪小説の巨匠ドナルド・E・ウェストレイクが、休暇滞在中のメキシコで心臓発作により死去。享年75。 |