4月27日
◆1904年のこの日、詩人セシル・デイ・ルイスがアイルランドで生まれる。屋根の修繕費用を捻出するために『証拠の問題』(1935)を書き、探偵作家ニコラス・ブレイクが誕生した、という逸話は有名だが、T・S・エリオット、W・H・オーデン、ロイ・フラー、フィリップ・ラーキンなど、英国の詩人には探偵小説愛好家が多い(西脇順三郎、鮎川信夫、中桐雅夫、田村隆一、という日本の詩人/ミステリ翻訳者の系譜を、そこに付け加えることもできるだろう)。ルイスの自伝『埋もれた時代』(南雲堂)も邦訳されているが、詩人としての活動が記述の中心で、探偵小説については多くは触れられていないようだ。
◆1977年のこの日、長沼弘毅が死去。日本におけるシャーロッキアンの草分け的存在で、『シャーロック・ホームズの知恵』(1961)など多くのシャーロッキアーナ(ホームズ関連書)を著し、エッセー集に『ミステリアーナ』『推理小説ゼミナール』、訳書にサザランド・スコット『現代推理小説の歩み』、メアリー・F・ロデル『ミステリー入門』、クリスティー『オリエント急行の殺人』『青列車の謎』『謎のエヴァンス』、G・D・H&M・コール『謎の兇器』、マニング・コールズ『ある大使の死』などがある。表の顔は、東大法学部を出て大蔵省に入り、大蔵次官にまでなった高級官僚で、その後、公正取引委員会委員長、日本コロムビア株式会社会長などを歴任、財政経済、労働問題の権威でもあった。
◆1980年のこの日、イタリアン・ホラーの巨匠マリオ・バーヴァが心臓麻痺のためローマで死去。