| 2月18日 ◆1894年のこの日、観念史派の名著 『月世界への旅』 (オールディス 『十億年の宴』 の重要なネタ本のひとつ)、『暗い山と栄光の山』 で知られるマージョリー・ホープ・ニコルスンが、ニューヨーク州ヨンカーズで生まれる。「教授と探偵」 (『推理小説の詩学』 研究社、所収) は、国際的な学者を集めた退屈な夕食会が、探偵小説の話題が出た途端に一変するシーンを枕に始まる愉快なエッセー。人はなぜ探偵小説を読むのか、という疑問へのひとつの回答でもあり、多くの示唆に富む。 ◆1929年のこの日、『ベルリンの葬送』 のレン・デントンがロンドンで生まれる。 ◆1930年のこの日、ローウェル天文台のクライド・トンボーが太陽系第9の惑星、冥王星を発見。H・P・ラヴクラフトは早速そのニュースを作品に取り込み、「闇に囁くもの」 (1930年2‐9月執筆) を翌31年、《ウィアード・テールズ》 8月号に発表している。以来、この星はクトゥルー神話において特別な位置を占めてきたが、2006年、惑星の定義を決める国際天文学連合で「惑星」から外れることになった。(もちろん、星そのものが無くなったわけではないのだが) ◆1982年のこの日、『ランプリイ家の殺人』 『道化の死』 のナイオ・マーシュが死去。 ◆2008年のこの日、フランスの作家アラン・ロブ=グリエが、仏北西部カーンの病院で死去。享年85。1950年代、『消しゴム』 『嫉妬』 などの作品でヌーヴォーロマンの旗手と目された。映画 《去年マリエンバートで》(61)の脚本でも知られ、自らも数本の映画を監督している。ジュリアン・シモンズによると、『消しゴム』は英国推理作家協会の年間最優秀作品賞に推薦されたが却下され、それに不満を抱いたある批評家は選考委員を降りてしまったという。 |