| 1月12日 ◆1876年のこの日、ジャック・ロンドンがサンフランシスコで生まれる。私生児として生まれ、少年時代から密漁団に加わり、金鉱探し、アザラシ猟船員、日露戦争通信員など、多くの冒険的体験をへて作家となり、大成功をおさめるが、過労と飲酒癖がたたって病に蝕まれ、モルヒネ中毒死に至る。その波乱に富んだ数奇な生涯はアーヴィング・ストーンの傑作伝記 『馬に乗った水夫』 (早川書房) で。 ◆1965年のこの日、「天狗」 の大坪砂男が死去。 ◆1976年のこの日、ミステリの女王アガサ・クリスティーが死去。前年の75年に、第2次大戦中に書き上げて、自分の死後に出版するように金庫に保管しておいたという2長篇のうち、ポアロ最後の事件 『カーテン』 を発表して、世界的な話題を呼び (雑誌版権を獲得した 〈週刊新潮〉 と単行本の翻訳権を所有する早川書房のあいだで、発売時期をめぐって鞘当があったのをご記憶だろうか。早川としては発売前に雑誌で真相をばらされるのは困るし、新潮側も単行本発売後に雑誌で連載を続けるのは間抜けな話だしで、結局、雑誌連載の最終回の前週に単行本刊行という紳士協定 (?) で決着した。いまや幻の雑誌版の訳者は常盤新平)、翌76年に死去、ミス・マープル最後の事件 『スリーピング・マーダー』 が出版される、という鮮やかなカードの切り方は、彼女の人生自体がひとつの優れたミステリであった、とつい云いたくなってしまう。 ◆2001年のこの日、『ノンセンスの領域』 でルイス・キャロルのノンセンスが本当はとても怖い世界であることを教えてくれたエリザベス・シューエルが死去。享年81。 ◆2003年のこの日、《仁義なき戦い》 シリーズの映画監督、深作欣二が、前立腺癌のため死去。享年72。 ◆2010年のこの日、映画評論家でR・チャンドラー 『大いなる眠り』 の翻訳者、双葉十三郎が心不全のため死去。享年99。 ◆2012年のこの日、『骨と沈黙』 などのダルジール警視シリーズの作者レジナルド・ヒルが死去。 |