1月18日
◆1873年のこの日、エドワード・ブルワー=リットンが死去。短篇 「幽霊屋敷」 はしばしば 「英語で書かれたもっとも怖い話」 と折紙をつけられる名作 (もちろん異論はあろう、というか、ある)。薔薇十字思想などのオカルティズムを前面に押し出した長篇 『ザノーニ』 『不思議な物語』 の邦訳もある。一般的には古代ローマ帝国を舞台にした歴史小説 『ポンペイ最後の日』 の作者、もしくはリットン調査団団長ヴィクター・ブルワー=リットンの祖父として有名。名言 「ペンは剣よりも強し」 は戯曲 『リシュリュー』 の一節だが、一方でヴィクトリア時代の悪文家の見本として槍玉にあがることもしばしば。なお、リットン家のゴシック様式の邸宅ネブワースは、現在は観光用に公開され、庭園は野外ロックコンサート等に利用されている。ビーチ・ボーイズやレッド・ツェッペリンのライヴ映像を見たことがある人も多いのでは。
◆1882年のこの日、『くまのプーさん』 のA・A・ミルンがロンドンで生まれる。探偵小説好きの父親のために書いたという 『赤い館の秘密』 は、一時チャンドラーをはじめとするアンチ本格派の標的となって袋叩きにされた観があるが、「ベストテン級の名作」 みたいに考えなければ、これはこれで楽しい探偵小説だと思う。赤川次郎青春の一冊でもある。
◆1971年のこの日、《ウィアード・テイルズ》 《フェイマス・ファンタスティック・ミステリーズ》 などの怪奇SF雑誌を舞台に、精緻な点描画法による華麗な挿絵で人気を博したヴァージル・フィンレイが死去。ラヴクラフトお気に入りの挿絵画家でもあった。熱心なファンが多く、日本でも大瀧啓裕編 『ヴァージル・フィンレイ幻想画集』 (青心社) 全2巻が出た。
◆2003年のこの日、『深夜プラス1』 『もっとも危険なゲーム』 などの冒険小説作家ギャヴィン・ライアルがロンドンで死去。享年70。
◆2010年のこの日、私立探偵スペンサー・シリーズで人気を博したロバート・B・パーカーが、マサチューセッツ州ケンブリッジの自宅で心臓発作のため死去。机に坐り執筆中に亡くなったらしい。享年77。
◆2020年のこの日、宍戸錠が死去。享年86。21日未明に自宅で倒れているのが発見された。死因は虚血性心疾患だった。