注目の近刊

7月刊
小澤京子 『ユートピア都市の書法 クロード = ニコラ・ルドゥの建築思想
都市構想と性愛、性的建築と身体管理、書物としての理想都市、世界創造と建築の起源。呪われた建築家の幻視と理想とともに時代の認識と欲望のあり方を炙り出す。
(法政大学出版局 4320円)[amazon]

7月30日刊
ジョン・ロード 『代診医の死』
〈論創海外ミステリ〉 資産家の最期を看取った代診医の不可解な死。プリーストリーの鋭い推理が暴き出す真相とは……。渕上痩平訳
(論創社 予価2376円)[amazon]

7月30日刊
ミニヨン・G・エバハート 『夜間病棟』
〈論創海外ミステリ〉 セント・アン病院の18号室で一人の患者が遺体で発見された。死因はモルヒネの過剰摂取。死んだ患者はラジウム治療を受けていた。翌日、同18号室で再び新たな遺体が発見される。 次々と起こる奇怪な事件にオリアリー警部が挑む。長編デビュー作。
(論創社 予価2376円)[amazon]

7月31日刊
『原典 ルネサンス自然学 上・下 池上俊一監修
万物をめぐる知の総体を集成。身体から宇宙まで、料理から農事まで、魔術から機械まで、実験から教育まで、驚異から地理まで、計算から原子まで……、本邦初訳テキストと貴重図版により 「科学的人文主義」 の精華をつたえるアンソロジー。フランシス・べイコン 「森の森」、ゲスナー 「動物誌」、ヴェサリウス 「人体の構造について」、パレ 「怪物と驚異について 」、アグリッパ 「オカルト哲学について」、ジョン・ディー 「数学への序説」、ケプラー 「屈折光学」 他、ハーヴィ、パラケルスス、コペルニクス、フィチーノ、ボイル、ニュートン等々。目次
(名古屋大学出版会 予価各9936円)[amazon]

7月31日刊
『前期読本怪談集』 江戸怪談文芸名作選2
近年、近世読本の始祖・都賀庭鐘 作という説が再浮上している奇談集の佳品 『垣根草』。怪異に託して志の是非を述べた、高踏的な内容を有する怪異譚 『新斎夜語』 正篇・続篇。水谷不倒をして 「幻の奇談中の逸品」 と言わしめた、本文紹介が長らく俟たれた傑作 『唐土の吉野』 を収録。
(国書刊行会 予価5832円)[amazon]

7月31日刊
クレイグ・クルナス 『図像だらけの中国 明代のヴィジュアル・カルチャー
明代の魅力的で多様な図像は、どのような意図のもとに作られ、どのように用いられていたのか。 《ピクチャーとペインティング》 《天・地・人》 《ミメーシス》 《木版画複製》 《エロティック絵画》 等のテーマを軸に、視覚文化に関わる多彩な問題を論じつくす。図版約100点。武田雅哉訳。
(国書刊行会 予価5616円)[amazon]


▼8月刊

8月2日刊
アントニオ・ガルシア=グティエレス 『吟遊詩人』
〈ロス・クラシコス〉 スペインのロマン主義演劇を、世界の最前線に押し出した名作。ヴェルディのオペラ化でも有名。
(現代企画室 予価2592円)[amazon]

8月2日刊
松田行正 『RED ヒトラーのデザイン』
ヒトラーは、もっともデザインを知る独裁者だった。多くの人々を煽動したナチス・デザインに、グラフィック・デザイナーの松田行正が迫る。120点以上の映画と、膨大な図版を導き手に解剖する、ヒトラーのデザインの特質とは。自在な筆致で、負の歴史、そして現代を照射する、渾身の一冊。
(左右社 予価2916円)[amazon]

8月3日刊
宮田昇 『昭和の翻訳出版事件簿』
編集者として、児童文学作家として、翻訳者として、そして翻訳権エージェントとして、戦後の占領下から現在に至るまで、本の世界に生きてきた著者が、翻訳出版史上の事件を自己の体験と綿密な調査からとらえ直し、個性豊かな出版人、翻訳者の素顔を描き出す。内容
(創元社 予価2700円)[amazon]

8月4日刊
宗洋 『世紀末の長い黄昏 H・G・ウェルズ試論
19世紀末、科学技術教育の普及によって登場した 「観察者としての読者」 は、どのように文学作品と向き合ったのか。初期のSF (『タイム・マシーン』 『モロー博士の島』 『透明人間』 『宇宙戦争』)、異色のサイクリング小説 (『運命の車輪』)、社会小説 (『トーノ・バンゲイ』) の計6編をとりあげ、〈観察〉 という視点からウェルズを読み解く。
(春風社 予価2916円)[amazon]

8月7日刊

『月岡芳年 妖怪百物語』
月岡芳年が生涯を通して描き続けた妖怪画から初々しい20代に制作したシリーズ 「和漢百物語」、精神を病んだ50代の 「新形三十六怪撰」 を全点収録、合わせて選りすぐりの傑作を含む約100点を紹介。浮世絵師 月岡芳年の描いた 「妖怪尽くし」 の一冊。※太田記念美術館 《月岡芳年 妖怪百物語》 展 (7/29~8/27)
(青幻舎 予価2484円)[amazon]

8月8日刊

コードウェイナー・スミス 『三惑星の探求 人類補完機構全短篇3
「宝石の惑星」 をはじめとするキャッシャー・オニール・シリーズ4篇、オリジナル版の 「第81Q戦争」 など全11篇を収録した完結篇。
(ハヤカワ文庫SF 予価1512円)[amazon]

8月8日刊
『呼び出された男 スウェーデン・ミステリ傑作集
北欧ミステリの中心地たるスウェーデンから、『ミレニアム』 のスティーグ・ラーソン、〈エーランド島四部作〉 のヨハン・テオリン、〈マルティン・ベック〉 シリーズのマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、〈ヴァランダー警部〉 シリーズのヘニング・マンケルらの傑作短篇を集成した画期的アンソロジー。
(ハヤカワ・ミステリ 予価2160円)[amazon]

8月8日刊

ミンディ・メヒア 『ハティの最期の舞台』
演劇の才能に恵まれ、誰からも愛されていたはずの少女は、なぜ命を落としたのか。保安官が突き止めたあまりにも切ない真相とは?
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1188円)[amazon]

8月8日刊
アン・モーガン 『わたしはヘレン』
あの日、双子の妹は 「わたし」 を奪った。どうして誰も信じてくれないの? 少女のアイデンティティが崩壊する、驚愕のサスペンス。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1361円)[amazon]

8月8日刊
『日本SF傑作選1 筒井康隆 マグロマル/トラブル
「お紺昇天」 「東海道戦争」 「ベトナム観光公社」 「バブリング創世記」 ほか傑作短篇20篇を精選。詳細な著作リスト、解説付き。
(ハヤカワ文庫JA 予価1620円)[amazon]

8月8日刊
ウィリアム・サローヤン 『ヒューマン・コメディ』
第二次世界大戦中、カリフォルニア州イサカのマコーリー家では父が死に、長兄も出征し、14歳のホーマーが電報配達をして家計を助けている。家族や町の人々との触れあいの中で成長する少年の姿を描いた、可笑しくて切ない長篇小説。小川敏子訳
(光文社古典新訳文庫 予価950円)[amazon]

8月8日刊
ヴァレリー・シュール=エルメル 『幻想版画 ゴヤからルドンまでの奇怪コレクション
文学に触発されて生まれ、ロマン主義、新ロマン主義、象徴主義と時代に寄り添い発展してきた、不気味で悪魔的、悪夢のような幻想版画。ゴヤにはじまりルドンにいたる、フランス国立図書館所蔵の貴重な名作を解説とともに収録。
(グラフィック社 予価3024円)[amazon]

8月8日刊
澁澤龍彦 『バビロンの架空園』
著者の全エッセイから 「植物」 をテーマに、最も面白い作品を集めた究極の 「奇妙な植物たちの物語集」。「フローラ逍遥」 も収録。
(河出文庫 予価950円)[amazon]

8月9日刊
A・メリット 『魔女を焼き殺せ!』
〈ナイトランド叢書〉連続する原因不明の変死。死者たちの傍らには人形が微笑む。謎を追う医師の前には魔女の影が……。稀代のストーリーテラーがホラーに挑んだ幻の傑作。
(アトリエサード 予価2484円)[amazon]

8月9日刊

『『悪魔の手毬唄』 完全資料集成』 別冊映画秘宝編集部編
1977年公開、市川崑監督作品 『悪魔の手毬唄』。金田一耕助シリーズ映像化作品の中で最高傑作の呼び名も高い本作の、写真を中心にした資料集。東宝所蔵の膨大なメイキング写真、アウトテイク写真で構成・解説。金田一ファン・市川崑ファン必携の写真集。
(洋泉社 予価4104円)[amazon]

8月10日刊
ロバート・ルイス・スティーヴンスン&ロイド・オズボーン 『引き潮』
タヒチの浜辺にたむろする三人の男が、天然痘のため欠員が出た貿易船の乗組員に雇われる。三人は船を乗っ取って南米へ逃げようとたくらむが……。『宝島』 の文豪が南太平洋の雄大な自然を背景に描き上げた海洋冒険小説。コナン・ドイル、チェスタトン、ボルヘスも愛読した知られざる逸品。本邦初訳。
(国書刊行会 2700円)[amazon]

8月10日刊
『ヘンリー・ジェイムズ傑作選』
没後100年が過ぎ、なおその文学的先駆性と言語表現の豊饒さで魅了するヘンリー・ジェイムズ。中短篇から選りすぐった傑作選。 行方昭夫訳
(講談社文芸文庫 予価1944円)[amazon]

8月10日予定
ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション 『蒸気で動く家』
セポイの叛乱で捕虜を虐殺し合い、互いの妻を殺し合った宿敵同士、イギリス陸軍士官モンローと叛乱軍首領ナーナー・サーヒブ。叛乱鎮圧後、モンローを励まそうと、友人たちは鋼鉄の象が牽引する豪華客車を用意、インド横断の旅に出る。闇の中に蠢く叛乱軍の残党たち、密林を彷徨する謎の女性……。大自然を舞台に繰り広げられる冒険と復讐の物語。初の完訳。内容
(インスクリプト 予価5940円)[amazon]

8月12日刊
東雅夫編 『文豪妖怪名作選』
文豪たちの語る様々な妖怪たちを集めたアンソロジー。尾崎紅葉 「鬼桃太郎」、泉鏡花 「天守物語」、柳田國男 「獅子舞考」、宮澤賢治 「ざしき童子のはなし」、小泉八雲著/円城塔訳 「ムジナ」、芥川龍之介 「狢」、室生犀星 「天狗」 等19編を収録。
(創元推理文庫 予価929円)[amazon]

8月12日発売
《ミステリーズ!》 Vol.84
円城塔、他人の生を経験し続ける人々を描く短編。倉知淳、死神めいた刑事が活躍する倒叙ミステリシリーズ最新中編。特別企画 「宮内悠介×日高トモキチ対談」 ほか。
(東京創元社 1296円)[amazon]

8月15日刊
田中純 『歴史の地震計 アビ・ヴァールブルク 『ムネモシュネ・アトラス』 論
過去からの記憶の波動を感知し、記録した装置=地震計である 「ムネモシュネ・アトラス」。特異な美術史家ヴァールブルクが作り続けたそのイメージの地図帖 (アトラス) に宿るアクチュアルな歴史を解放し、ありえなかったはずの過去に触れる。
(東京大学出版会 予価5184円)[amazon]

8月16日刊
『画家 合田佐和子 光へ向かう旅
〈コロナ・ブックス〉
色と光を駆使し、唯一無二の世界観を描いた伝説の画家、合田佐和子。未発表作を含む作品集と華麗な芸術家人生の軌跡を収めた決定版。
(平凡社 予価2160円)[amazon]

8月17日刊
大橋竜太 『ロンドン大火 歴史都市の再建
史上最大規模の大災害、大都市ロンドンを焼きつくした1666年の大火、そしてゼロからの都市再建までを、同時代の日本も参照しつつ、建築史の視点から詳細にわかりやすく紹介した世界都市の近代への歩み。図版多数。
(原書房 予価3024円)[amazon]

8月18日刊
岡本和明・辻堂真理 『コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生』
かつて日本中を熱狂させた数々の 「超常現象」 は、すべてこの男の仕掛けだった。ユリ・ゲラーやJ少年の 「スプーン曲げ」、地縛霊と背後霊の 「心霊写真」、行方不明者捜索の 「透視予知」、そして全国の学校教室を席捲した 「コックリさん」――超常現象研究家・中岡俊哉の知られざる素顔を、息子と “最後の弟子” が描く。完全復刻、中岡氏によるオフィシャル版 「コックリさん文字盤」 付き。
(新潮社 予価1620円)[amazon]

8月18日刊
ポール・ウィリアムズ 『フィリップ・K・ディックの世界』
PKDの生涯の秘密、創作の背景――フィルの盟友が長年の取材と鋭く深い洞察で迫った唯一無二のロング・インタビュー。
(河出書房新社 予価3024円)[amazon]

8月18日刊
エンリーケ・ビラ=マタスパリに終わりはこない
マルグリット・デュラスの家に下宿しながら 「私」 はパリで作家修行をするが……。文学に新しい地平を切り拓くビラ=マタスの代表作。
(河出書房新社 予価2484円)[amazon]

8月18日刊
ブアレム・サンサル 『2084 世界の終わり』
2084年、偉大な神への服従を強いられる国で主人公は謎の国境を目指す。アカデミーフランセーズ大賞受賞のディストピア長篇。
(河出書房新社 予価2592円)[amazon]

8月18日刊
ジャン・コクトオ 『大胯びらき 愛蔵版
複数の芸術ジャンルを横断した稀代の才人による1923年作の半自伝的青春小説。翻訳家・澁澤龍彦の記念すべきデビュー作にして名訳。
(白水社 予価3888円)[amazon]

8月18日刊
アルフレッド・ジャリ 『超男性 愛蔵版
壮絶な自転車レースと性交ゲームの果てに待ち受けるものとは……自らも自転車愛に憑かれた奇才による1902年刊の 「現代小説」。澁澤龍彦訳。
(白水社 予価3888円)[amazon]

8月18日刊
アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ 『城の中のイギリス人 愛蔵版
できるだけ残酷で破廉恥で……悪の原理に対する和解の接吻の物語。1979年刊の新版に基づくシュルレアリスム小説の奇書。澁澤龍彦訳。
(白水社 予価3888円)[amazon]

8月18日刊
池内紀 『闘う文豪とナチス・ドイツ トーマス・マンの亡命日記
ナチス台頭から終焉、終戦後までの激動を、亡命作家はどう見つめ、記録したか。遺された浩瀚な日記から浮かび上がる闘いの軌跡。
(中公新書 予価886円)[amazon]

8月18日刊
新装版 ベクシンスキ作品集成 Ⅱ』
ポーランド幻想絵画の巨匠ベクシンスキを集成したファン待望のシリーズ。増補新版。第2巻には、80年代~90年代および晩年の絵画作品、60年代の彫刻レリーフ作品を収める。
(河出書房新社 予価4104円)[amazon]

8月19日刊
チャールズ・ディケンズ 『荒涼館 2』
「なにかがわたしのなかで息づきはじめました」 教会で見かけた准男爵夫人の姿に、なぜか衝撃を受けるエスター。進展するはずのない裁判に期待する若者。身元不明の代書人の死にまつわる捜査など、不穏な動きが広がる。
(岩波文庫 1231円)[amazon]

8月19日刊
『プレヴェール詩集』
恋人たちの歓喜と悲哀、戦争や日々の労働のありさまを、ユーモアと諷刺に包んでうたいあげた、フランスの国民的詩人ジャック・プレヴェール。シャンソン「枯葉」を含む84篇。小笠原豊樹訳
(岩波文庫 907円)[amazon]

8月19日刊
マックス・リュティ 『ヨーロッパの昔話 その形と本質
昔話には決まった形がある。魔女・こびととも違和感なく出会い、主人公に与えられる試練の数は三つ、心の葛藤は描かず肉体の痛みもない……。ヨーロッパ各地に伝わる数多くの昔話を分析、その本質を学問的に解明した先駆的著作。
(岩波文庫 1048円)[amazon]

8月19日発売 復刊
ザミャーチン 『われら』
20世紀ソヴィエト文学の 「異端者」 ザミャーチンの代表作。ロシアの政治体制がこのまま進行し、西欧の科学技術がこれに加わったらどうなるか、という未来図絵を描いてみせたアンチ・ユートピア小説。
(岩波文庫 1048円)[amazon]

8月20日刊
アリス・ラプラント 『忘却のパズル』
アルツハイマー病を患うジェニファーに、殺人容疑がかけられてしまう。殺されたのはジェニファーの親友の女性で、なぜか死体の右手は4本の指が切断されていた。曖昧な記憶や独白など、パズルのピースのように断片的な記述が描き出す衝撃の真相。「記憶」 を失っていく語り手が紡ぐ衝撃のミステリ。※『忘却の声』 改題・文庫化
(創元推理文庫 予価1620円)[amazon]

8月22日刊
アンドルー・ラング 『夢と幽霊の書』
ルイス・キャロル、コナン・ドイルらが所属した心霊現象研究協会の会長による幽霊実話集の古典、ロンドン留学中の夏目漱石が愛読し、短篇 「琴のそら音」 の着想を得た名著、120年の時を越えて待望の本邦初訳。
(作品社 予価2592円)[amazon]

8月22日刊
小泉喜美子 『殺さずにはいられない 小泉喜美子傑作短篇集
子ども禁制、大人のためのミステリ。ミステリ、サスペンス、ホラー、初書籍化のショートショート。バラエティ豊かな文庫オリジナル短篇集第二弾。
(中公文庫 予価886円)[amazon]

8月22日刊
トーマス・マン 『五つの証言』
第二次大戦前夜、戦闘的ユマニスムの必要を説いたドイツの文豪トーマス・マン。戦争末期、空襲が激化するなか、マンへの共感から戦後を見据えて翻訳した渡辺一夫。この渾身の訳業によるマンの文章と、寛容論ほか渡辺の代表的なエッセイ、中野重治との往復書簡を併せて一冊にする。文庫オリジナル。
(中公文庫 予価864円)[amazon]

8月22日刊
INTO THE BLACK LODGE ツイン・ピークスの深淵へ』 滝本誠監修
新シリーズが放映され、ふたたび大きな話題を呼んでいる「ツイン・ピークス」をメインにリンチの豊穣なる作品世界を徹底解析する。
(河出書房新社 予価1728円)[amazon]

8月23日刊
『山の怪談』
山の怪談アンソロジー。山人の怪異民俗、文人の心霊譚、岳人の遭難・神秘体験。柳田国男から工藤美代子まで20人の20話。
(河出書房新社 予価1296円)[amazon]

8月23日刊
マドレーヌ・ピノー 『百科全書』
本文・図版をあわせ全28巻におよぶ『百科全書』。出版に携わる人々、時代背景、数々の告発事件、各版の内容などをまとめた入門書。
(白水社/文庫クセジュ 予価1296円)[amazon]

8月23日刊
マルク・ブレー/セバスティアン・ステイエ 『驚異の未来生物 人類が消えた1000万年後の世界
地上から誰一人いなくなった未来の地球。しかし、生命は死に絶えていなかった――獰猛な巨大イカやキリンのような鳥、空を滑るように飛ぶオオムカデ、凶暴なウニなど、未来の海、森、砂漠に棲息する驚愕のクリーチャーたち。古生物学者とCGクリエイターがタッグを組み、科学的想像力を駆使して生まれた、壮大な知的SFエンターテインメント。内容
(創元社 予価2484円)[amazon]

8月24日刊
デイヴィッド・ロッジ 『起きようとしない男 その他の短篇
小説の技巧』の作家の本領発揮! 初期から晩年まで、作家の経験に基づいて描かれた、笑いと皮肉が満載の傑作短篇集。全8編収録。
(白水社 予価2376円)[amazon]

8月24日刊
ヴィエト・タン・ウィン 『シンパサイザー』

「私はスパイです。冬眠中の諜報員であり、秘密工作員。二つの顔を持つ男――」 捕らえられた北ベトナムのスパイは、独房で告白をつづる。息もつかせぬスパイ小説にして皮肉に満ちた文芸長篇。ピュリッツァー賞、エドガー賞最優秀新人賞など六冠に輝いた傑作。
(早川書房 予価2808円)[amazon]
ヴィエト・タン・ウィン 『シンパサイザー 上・下
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各778円)[amazon]

8月24日刊
アダム・ロバーツ 『ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者
稀代の犯罪者ジャック・グラス。彼が起こす犯罪は、不可能にして宇宙的。彼はいかにして殺人者となり、そして伝説の男となったのか? 絶対に解けるはずのない謎解きに、ミステリマニアの変人令嬢ダイアナが挑むのだが……!? 黄金時代の香り漂うSFミステリ。
(新ハヤカワSFシリーズ 予価2484円)[amazon]

8月24日刊
マーク・グリーニー 『暗殺者の特務 上・下
中国人の天才ハッカーを追うグレイマン。だが行く手には香港とベトナムの犯罪組織、さらにロシア情報機関の戦闘員が立ち塞がる。
(ハヤカワ文庫NV 予価各929円)[amazon]

8月24日刊
エドワード・ブルック=ヒッチング 『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語
アトランティス、悪魔の島、エルドラド、南方大陸、朝鮮島……。古地図に描かれた伝説、間違い、そして嘘に基づく 「幻の地」 を旅する。130点を超える古地図と貴重な図版・写真を掲載。
(日経ナショナルジオグラフィック社 予価2916円)[amazon]

8月25日刊
ステファン・グラビンスキ 『火の書』
ポーランド随一の狂気的恐怖小説作家ステファン・グラビンスキによる怪奇幻想作品集。〈火〉 をテーマとする短篇小説と、自伝的エッセイ、インタビューを収録。目眩めく紅蓮色の怪夢、病み憑きの陶酔と惑乱の書。
(国書刊行会 予価2916円)[amazon]

8月25日刊
『ホームズ、ロシアを駆ける』
〈ホームズ万国博覧会 ロシア篇〉
ロシア帝政末期 (1907-08年頃) に書かれ、革命で消えた幻のホームズ・パロディ作品を集成。モスクワ、ペテルブルグ、シベリア……ロシア全土を舞台に、ホームズとワトスンが難事件に立ち向かう。
(国書刊行会 予価2592円)[amazon]

8月25日刊
『新編 日本幻想文学集成』 第7巻 三島由紀夫/川端康成/正宗白鳥/室生犀星
美貌の御息所と高徳の老僧の恋の物語 「志賀寺上人の恋」。死後の霊との関わりを描く 「死者の書」。妖しいラヴレターが波瀾を巻き起す 「人生恐怖図」。金魚と老作家の会話でできた 「蜜のあはれ」 他。
(国書刊行会 6264円)[amazon]

8月25日刊
トーン・テレヘン 『おじいさんに聞いた話』
ハッピーエンドのお話はないの? ロシア生れの祖父が語る悲哀に満ちた人生の物語。『ハリネズミの願い』 の作家による愛すべき掌篇集。
(新潮社 予価1944円)[amazon]

8月25日刊
セルジュ・ブリュソロ 『闇夜にさまよう女』
頭に銃弾を受けた若い女は、脳の一部とともに失った記憶を取り戻そうとする。「正常な」 世界に戻ったとき、自分が普通の女ではなかったのではと疑う。追跡されている連続殺人犯なのか? それとも被害者なのか? フランスの人気作家ブリュソロの傑作ミステリー。
(国書刊行会 予価2700円)[amazon]

8月25日刊
サラ・ブレーデル失踪人特捜部 忘れられた少女たち』(仮)
新設されたお荷物部署・失踪人特捜部に配属された女刑事は、相棒と2人で「不可能犯罪」に挑む。それは、20年前の双子少女焼死事件につながる、連続殺人だった。
(角川文庫 予価1080円)[amazon]

8月25日刊

寺山修司 『寺山修司・幻想写真館 犬神家の人々 愛蔵復刻版
写真家・寺山修司が表現する虚構の世界。 40年の時を経て、伝説の作品集 『犬神家の人々』 (読売新聞社、1975) が愛蔵復刻版として復刊。
復刊ドットコム 予価10,800円)[amazon]

8月25日刊

ゴットフリート・ベーム 『図像の哲学 いかにイメージは意味をつくる
イコノロジーの第一人者による最新の成果。20世紀のデジタル革命で図像はますます重要性を増した。ハイデガーのスナップ写真から話を始め、先史時代の洞窟壁画、レントゲン写真、中世の地図や宗教画からウォーホルまで、あらゆるジャンル100点以上をもとに、言語とは異なる図像の意味を哲学的に考察する。
(法政大学出版局/叢書ウニベルシタス 予価5400円)[amazon]

8月26日刊
別冊本の雑誌 古典名作本の雑誌』 本の雑誌編集部編
海外は、イギリス、フランス、ドイツなど国やエリア別に、国内は中古、中世、近世、明治など時代ごとに、そしてミステリ(国内/海外)、SF(国内/海外)、ノンフィクションなど25ジャンルにわけ、それぞれ20作ずつ紹介。もちろん年表や座談会など読み物ページも充実。不朽のブックガイド。
(本の雑誌社 予価1728円)[amazon]

8月29日刊
ヘンリー・ジェイムズ 『ねじの回転』
小川高義訳
(新潮文庫 予価529円)[amazon]

8月29日刊
オマル・エル・アッカドアメリカン・ウォー 上・下
(新潮文庫 予価各680円)[amazon]

8月31日刊
ヘレン・マクロイ 『月明かりの男』
大学構内でフォイル次長警視正が拾った紙片には “殺人計画” が書かれていた。決行の時刻に大学へ戻ったフォイルは死体を発見する。被害者は亡命科学者コンラディ教授。月明かりの中を逃げる不審人物が三人の男に目撃されていたが、彼らの説明はすべて食い違っていた。大学を舞台にした殺人にウィリング博士が挑む本格ミステリ。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

8月31日刊
ケイト・モートン 『湖畔荘 上・下
ロンドン警視庁の女性刑事が、謹慎中にコーンウォールの祖父の家の近くで打ち捨てられた屋敷を発見する。そこでは70年前に赤ん坊が消える事件があり、迷宮入りになっていた。興味を抱いた刑事は事件を調べ始めた。かつてそこで何があったのか? 仕事上の失敗と自身の問題と70年前の事件が交錯し、謎は深まる。
(東京創元社 予価各2052円)[amazon]

8月31日刊
ジョー・ウォルトン 『わたしの本当の子どもたち』
もしあのとき、別の選択をしていたら? パトリシアの人生は、若き日の決断を境に二つに分岐した。並行して語られる二つの世界で、彼女はまったく異なる道を歩んでゆく。それぞれの世界で出逢う、まったく別の喜び、悲しみ、そして子どもたち……どちらの世界が”真実”なのだろうか?
(創元SF文庫 予価1404円)[amazon]

8月31日刊
グレイス・ペイリー 『その日の後刻に』
アメリカ文学シーンのカリスマ的存在として現在も尊敬を集める作家の最後の短篇集を村上春樹訳で。貴重なロングインタビューを併録。
(文藝春秋 予価1998円)[amazon]

8月31日刊
『世界最恐の映画監督 黒沢清の全貌』 文學界編集部編
九月公開『散歩する侵略者』(長澤まさみ他出演)公開を機に、世界から注目される異才の全貌に迫る。宮部みゆき氏らとの対談収録。
(文藝春秋 1944円)[amazon]

8月31日刊
猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる
不思議な猫たちが活躍する話を10編収録 (本邦初訳作3編を含む)。シオドア・スタージョン他。中村融訳
(竹書房文庫 予価1188円)
[amazon]

8月31日刊
C・デイリー・キング他 『鉄路のオベリスト 鮎川哲也翻訳セレクション
〈論創海外ミステリ〉
ニューヨーク・サンフランシスコ間を横断する豪華列車のプール車両で銀行頭取の溺死体が発見された。乗り合わせた四人の心理学者は、事故、自殺、他殺、それぞれの意見を述べるが決め手もないまま、姿なき犯人に翻弄される。雑誌 『EQ』 連載の鮎川哲也訳を復刊。雑誌 『マスコット』 掲載の翻訳4作を併録。日下三蔵編。
(論創社 予価3024円)[amazon]

8月31日刊
『松本泰探偵小説選 III』
〈論創ミステリ叢書〉
探偵小説デビュー作 「濃霧」 から 『キング』 連載の中編 「嫦蛾の冠」 まで、大正時代に書かれた創作探偵小説を6作収録。入手困難な探偵小説評論集 『探偵小説通』 も完全収録。英国モダニズムの鮮麗を受けた日本探偵小説界の先駆者、松本泰の作品集第3弾。
(論創社 予価4104円)[amazon]

8月下旬刊

月岡芳年 月百姿』
無残絵で知られる芳年が最晩年に描いた知られざる傑作。和漢の物語や詩歌・謡曲の中の月にまつわる場面を題材とした、静かで趣深い100の歴史画。※太田記念美術館 《月岡芳年月百姿》 展 (9/1~9/24)
(青幻舎 予価2484円)[amazon]

8月下旬刊
『フランスのポスター 京都工芸繊維大学美術工芸資料館デザインコレクション2
 19世紀末のパリでは華やかなポスターが街を彩り、やがてそれ自体が芸術作品として収集の対象となった。フランスで育まれたポスターの数々を当時の都市文化とともに紹介。平芳幸浩編。
(青幻舎 予価1620円)[amazon]

8月下旬刊
中村美砂子 『宮廷画家ルドゥーテとバラの物語』(仮)
ルドゥーテの生い立ちから、マリー・アントワネット、ナポレオン皇妃ジョセフィーヌに愛される宮廷画家になるまでを辿る、バラにまつわる究極の物語。バラ図譜より代表作80余点を厳選して収録。
(青幻舎 予価1620円)[amazon]

8月刊
J・R・R・トールキン 『トールキンのベーオウルフ物語』
トールキンに多大な影響を与えたイギリス中世の英雄叙事詩 『ベーオウルフ』 の再話。未出版の原稿をトールキン自身の講義の内容を参考に編集し、著者が意図した本来の姿を再現。
(原書房 予価3024円)[amazon]

8月28日刊
『90年版岩波文庫解説総目録 1927―2016』 岩波文庫編集部編
この10年間に刊行した新刊536点のデータを新たに加え、創刊以来の全書目をジャンル別に収録した解説総目録の新版。簡潔な文章による内容紹介に加え、刊行年月日、ページ数、ISBNコードなどの書誌データを網羅。書名からも著訳者名からも引ける便利な索引つき。格好の世界名著案内。
(岩波書店 4860円)[amazon]

8月下旬予定
小松和彦編 『怪異・妖怪文化の伝統と創造』(仮)
〈妖怪文化叢書〉
総勢25名の様々な国の執筆者 (日本、韓国、中国、チェコ出身) が、あらゆる角度から様々な妖怪のイメージに迫る。【目次】 (Ⅰ) 伝承―伝承・空間、造形化・図像 (Ⅱ) 方法/創作―妖怪論/分類・方法、妖怪論/小説・マンガ・映画 (Ⅲ) 比較妖怪学―伝承と創作・前近代と近現代のあわいで (Ⅳ) 日本と海外・国際的妖怪研究に向けて
(せりか書房 予価4320円)[amazon]

8月下旬予定
メアリー・スチュアート 『霧の島のかがり火』
〈論創海外ミステリ〉 休暇でスカイ島を訪れたファッションモデルのジャイアネッタは、同じホテルに投宿する男性から二週間前に島内の岩山で地元の娘が惨殺されたことを知る。娘の死後も山での惨劇は続き、次々と登山者が殺されていく。やがて犯人の魔手はジャイアネッタにも迫る。
(論創社)[amazon]

8月予定
『岩田賛探偵小説選』
〈論創ミステリ叢書〉

(論創社 予価3888円)[amazon]

8月予定
ル・クレジオ 『心は燃える』
(作品社 予価2592円)[amazon]

8月予定
フアン・ガブリエル・バスケス 『密告者』
(作品社 予価4104円)[amazon]

8月予定
Martin Edwards 《The Story of Classic Crime in 100 Books》
『探偵小説の黄金時代』 (国書刊行会予定) のマーティン・エドワーズが選んだクラッシックミステリ100冊のガイドブック。
(Poisoned Pen Press)[amazon]


▼9月刊

9月1日刊
影山徹 『空からのぞいた桃太郎』
誰もが知っている 「桃太郎」 には、知られざる“もう一つの顔”があった。全ページ俯瞰図、空からのぞくことで 「桃太郎」 の語られざる側面が浮かび上がる。慣れ親しんだ童話の価値観を覆す衝撃絵本。内容
(岩崎書店 予価1620円)[amazon]


9月5日刊
綾辻行人 『十角館の殺人 限定愛蔵版
1987年9月、『十角館の殺人』 (講談社ノベルス) 発売から30年。函入・限定愛蔵版を刊行。特別付録として、33名の豪華執筆陣によるエッセイ 「私の 『十角館』」 を別冊に収録。内容
(講談社 予価3996円)[amazon]

9月5日刊
澁澤龍彦 『高丘親王航海記』
幼時からエクゾティシズムの徒であった平城帝の子・高丘親王は一路、天竺を目指す。読売文学賞に輝いた怪奇と幻想のロマネスク。
(文春文庫 予価853円)[amazon]

9月6日刊
スティーヴン・キング 『死の舞踏』
古今東西のホラー作品を圧倒的な熱量で語り尽くす 〈恐怖のバイブル〉。35ページに及ぶ「2010年版へのまえがき」(初訳)を付して待望の復刊。
(ちくま文庫 予価1620円)[amazon]

9月6日刊
チャールズ・ブコウスキー 『ありきたりの狂気の物語』
すべてに見放されたサイテーな毎日。その一瞬の狂った輝きを切り取る、伝説的カルト作家の愛と笑いと哀しみに満ちた異色短篇集。
(ちくま文庫 予価1026円)[amazon]

9月6日刊
澤田瑞穂 『中国史談集』
皇帝、彫青、男色、刑罰、宗教結社など中国裏面史を彩った人物や事件を中国文学の碩学が独自の視点で解き明かす。「怪力乱心」 をあえて語る。
(ちくま学芸文庫 予価1404円)[amazon]


9月8日刊
ラメズ・ラム 『ネクサス 上・下
(ハヤカワ文庫SF 予価各864円)[amazon上・下]

9月8日刊
ミック・ヘロン 『放たれた虎』
(ハヤカワ文庫NV 予価1080円)[amazon]

9月11日刊
タイモン・スクリーチ 『江戸の大普請 徳川都市計画の詩学
(講談社学術文庫)[amazon]

9月11日刊
レイ・ヴクサヴィッチ 『月の部屋で会いましょう』
皮膚が宇宙服になって飛んでいってしまう人々、恋人の手編みのセーターの中で迷子になる男……とびきり奇妙で切ない短編集。本邦初訳の短編1編を追加し、待望の文庫化。 
(創元SF文庫 予価1188円)[amazon]

9月12日刊

日下実男 『絵ときSF もしもの世界 復刻版
もしもイルカが人間と話し合えたら… もしも死なない薬が作れたら… もしも地球の中心まではいっていけたら… もしも海の水がなくなったら… もしも海流の流れが変わったら… 正気の沙汰とは思えない!? 僕たちの未来を予言した、幻の奇書 (学研、1973) を完全復刻。
(復刊ドットコム 予価3996円)[amazon]

9月刊
ソポクレス 『オイディプス王』
テーバイの王オイディプスは危機に瀕する国を救うため神託を請う。結果は 「先王ライオスを殺害したものを罰せよ」 だった。犯人探しのうちに真相が明らかになるにつれ、オイディプスは自らの出生の秘密を知ることになり……。ギリシャ悲劇の最高傑作ともいわれるソポクレスの代表作。河合祥一郎訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

9月刊
CS・ルイス 『ナルニア国物語5 ドーン・トレッダー号の航海』
土屋京子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

9月刊
マキャヴェッリ 『君主論』
森川辰文訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

9月15日刊
飯倉義之・香川雅信 『47都道府県・妖怪伝承百科』(仮)
海の怪、川の主、人魂、入道、小豆とぎ、座敷童子、狐、ムジナ、人魚など、地域の特徴的な妖怪たちを民俗学的視点で紹介。
(丸善出版 予価4104円)[amazon]

9月15日刊
阿部公彦 『名作をいじる 「らくがき式」 で読む最初の1ページ
漱石、太宰、谷崎、乱歩……文豪の名作に 「らくがき」 をしたら、小説のことがもっとわかった。東大の先生が考えた、新しくておもしろい読書入門。
(立東舎 予価1944円)[amazon]

9月中旬刊
江戸川乱歩 『怪人二十面相・青銅の魔人』
(岩波文庫)[amazon]

9月21日刊
ミハイル・ブルガーコフ 『劇場』
〈独立劇場〉のために戯曲を執筆したマクスードフだが、様々な障害によって、上演はひたすら先延ばしにされる。作者が実際に体験した革命後ソヴィエトの文学界・演劇界のグロテスクな混乱を描いた自伝的小説。
(白水Uブックス 予価1944円)[amazon]

9月21日刊
アーナルデュル・インドリダソン 『湖の男』
干上がった湖の底で発見された白骨。頭蓋骨には穴があき、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。エーレンデュルらは、丹念な調査の末、ひとつの失踪事件に行き当たった。農機具のセールスマンが、婚約者を残し消息を絶ったのだ……。北欧ミステリの巨人渾身の大作。
(東京創元社 予価2268円)[amazon]

9月21日刊
G・K・チェスタトン 『ブラウン神父の醜聞 新版
『そして誰もいなくなった』 に先んじたような 「古書の呪い」、閉ざされた現場から忽然と消えた殺人者の謎 「ブルー氏の追跡」、陸へ上がったばかりの提督が殺害された奇妙な事件とブラウン神父の鮮やかな推理が印象的な 「緑の人」 など、チェスタトン特有のユーモアと逆説にあふれた9編を収録。名シリーズの最終巻。
(創元推理文庫 予価799円)[amazon]

9月21日刊
レイ・ペリー 『ガイコツは衣装ダンスのなか』(仮)
娘を連れ故郷に戻ったジョージアは、世にも不思議な歩いて喋る骸骨である親友シドと再会し、生前の彼について調べる過程で殺人事件に巻きこまれる。笑って泣けるミステリ。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

9月22日刊
フィリップ・K・ディック 『去年を待ちながら 新訳版
(ハヤカワ文庫SF 予価1080円)[amazon]

9月22日刊
ローネ・タイルス 『イギリス航路の少女たち』
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1080円)[amazon]

9月22日刊
ビル・ビバリー 『ドジャーズ』(仮)
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価972円)[amazon]

9月22日刊
ジャン・ジロドゥ 『ジャン・ジロドゥⅠ トロイ戦争は起こらない』
(ハヤカワ演劇文庫 予価1360円)[amazon]

9月25日刊
ダニエル・デフォー 『ペストの記憶』
〈英国十八世紀文学叢書〉 ロンドンで約10万人の死者を出したペスト大流行の詳細を、当時の公的文書や個人の日記などを基に再現した小説。伝染病の爆発的流行や都市型災害の勃発、その拡大と対策に関する貴重なドキュメントとして、今日も読み継がれている古典。 文芸批評でも活躍する英文学者・武田将明による、斬新な視点からの新訳。
(研究社 予価3780円)[amazon]

9月25日発売
《ミステリマガジン》 11月号
(早川書房 1296円)[amazon]

9月26日刊
ロベルト・ボラーニョ 『チリ夜想曲』
〈ボラーニョ・コレクション〉 死の床にある神父のドン・キホーテ的独白が生む幻想。動乱の祖国と青春の日々、文学、旅、友情……後期を代表する戦慄の中篇小説。
(白水社 予価2376円)[amazon]

9月29日刊
『J・G・バラード短編全集4』 柳下毅一郎監修
『結晶世界』 『ハイ・ライズ』 などの傑作群で20世紀SFに独自の境地を拓いた鬼才の全短編を5巻に集成。第4巻には自伝的要素が色濃く投影された本邦初訳作 「Dead Time」 や発表時に多大な衝撃をもたらした濃縮小説 「下り坂カーレースにみたてたジョン・フィッツジェラルド・ケネディ暗殺事件」 など21篇を収録。
(東京創元社 予価3888円)[amazon]

9月29日刊
エリス・ピーターズ 『雪と毒杯』
クリスマスが迫るウィーンで、オペラ界の歌姫を看取った人々。チャーター機でロンドンへの帰途に着くが、悪天候でオーストリアの雪山に不時着してしまう。避難した山村は雪で外部とは隔絶、ホテルに落ち着いたものの、歌姫の遺産をめぐって緊張感は増すばかり。とうとう遺書が読み上げられた直後に、事件が起きて――。修道士カドフェル・シリーズの巨匠による、本邦初訳の本格ミステリ。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

9月29日刊
今日泊亜蘭 『海王星市(ポセイドニア)から来た男/縹渺譚(へをべをたむ)
戦後最初の長編SF作家として知られ、一昨年に没した著者の、高名にして入手困難な短編集2冊を合冊し、単行本初収録の連作 「浮間の桜」 と短編 「笑わぬ目」 を加えた。日下三蔵編
(創元SF文庫 予価1575円)[amazon]

唐仁原教久 『「濹東綺譚」 を歩く』
永井荷風の名作を飾った木村荘八の挿絵を人気画家が詳細に検証、舞台となった玉の井を中心に、刊行80年後の風景を新たに描く異色作。
(白水社 予価2592円)[amazon]

9月30日刊
J・M・クッツェー 『ダスクランズ』
ヴェトナム戦争末期、プロパガンダを練るエリート青年。18世紀、南部アフリカで植民地の拡大に携わる白人の男。ふたりに取りつく妄想と狂気を、驚くべき力業で描き取る。人間心理に鋭いメスを入れ、数々の傑作を生みだしたノーベル賞作家、J・M・クッツェー。そのすべては、ここからはじまる。
(人文書院 予価2916円)[amazon]

9月下旬発売
創元推理文庫/SF文庫 復刊フェア 詳細
ウィリアム・アイリッシュ 『黒いカーテン』
F・W・クロフ ツ 『チョールフォント荘の恐怖』
エリザベス・フェラーズ 『猿来たりなば』
マーガレット・ミラー 『殺す風』
ルース・レンデル 『死が二人を別つまで』
中野善夫・吉村満美子編訳 『怪奇礼讃』
平井呈一 『真夜中の檻』
ロバート・A・ハインライン 『宇宙の呼び声』
エドガー・R・バローズ 『時間に忘れられた国』
ジェイムズ・P・ホーガン 『仮想空間計画』


9月予定
『定本 夢野久作全集 第3巻』 小説Ⅲ 1933-1934
歿後80年記念出版。多彩な活動の全貌を集大成し、新たに大量の新資料を収載した決定版全集。【収録作品】 暗黒公使/縊死体/氷の涯/冗談に殺す/爆弾太平記/白菊/斬られ度さに/名君忠之/山羊鬚編集長/難船小僧/木魂/衝突心理/無系統虎列刺
(国書刊行会)[amazon]

9月下旬予定
クリフォード・ナイト 『〈サーカス・クイーン号〉 事件』
〈論創海外ミステリ〉 太平洋を航海しながら寄港先で興行を行なう移動サーカス団 〈サーカスクイーン号〉。団長の不可解な死を皮切りに、サーカス団員たちは災難に巻き込まれていく。マニラから乗船することになったロジャーズ教授が事件解決に乗り出す。
(論創社)[amazon]

9月下旬予定
アメリア・レイノルズ・ロング 『死者はふたたび』
〈論創海外ミステリ〉
(論創社)[amazon]


スティーヴン・キング 『ダークタワーⅥ スザンナの歌 上・下
(角川文庫)[amazon上・下]


▼10月以降刊

10月予定
レオ・ペルッツ 『アンチクリストの誕生』
ある夜不思議な夢を見たパレルモの靴直しは、夢判断によって生まれたばかりの子供が 「偽預言者アンチクリスト」 だという確信を抱く。思い悩んだ男がとった行動は……二転三転する展開が読者を翻弄する表題中篇。代々月を恐れ憎んできた一族の物語 「月は笑う」、降霊術奇譚 「ボタンを押すだけで」、ロシア十月革命時の暗号解読を題材にした 「主よ、われを憐れみたまえ」 など、全8編を収録。垂野創一郎訳
(ちくま文庫)[amazon]

10月予定
リチャード・バーネット 『描かれた手術』
19世紀は、外科手術の実践における大きな変化の時期にあたる。本書は、外科手術に関する当時のテクストをひもときながら、その進化の過程を描き出す。世界中の希少な医学書から、病に冒された患者の詳細な挿画を収集。手術をめぐるイメージの博物誌。
(河出書房新社 予価4104円)[amazon]

10月25日予定
エセル・M・マンロー/サキ 『サキの思い出 付 サキ短篇選(仮)
やんちゃで愉快で、動物が大好き――短篇の名手サキの姉が、子供時代からその死まで、弟との日々を愛を込めて語った評伝に、これまで未訳だった短篇作品を加えたコレクション。
(彩流社 予価2160円)[amazon]

10月以降予定
小栗虫太郎 『「新青年」版 黒死館殺人事件』
日本探偵小説史上に聳え立つ異形の大作 『黒死館殺人事件』 の 「新青年」 連載版を初めて単行本化。2,000項目におよぶ語註により、衒学趣味(ペダントリー)に彩られた本文を精緻に読み解く。世田谷文学館所蔵の虫太郎手稿と雑誌掲載時の異同を綿密に調査。松野一夫の初出時の挿絵も完全収録。ミステリマニア驚愕の一冊。山口雄也 註・校異・解題/新保博久 解説
(作品社 予価7344円)[amazon]

10月以降予定
ロバート・サウジー 『タラバ、悪を滅ぼす者』
(作品社 予価2592円)[amazon]

11月130日刊
生賴範義 『生賴範義 軍艦図録』
伝説のイラストレーター、生賴範義が晩年に最も心血を注ぎ制作したとされる、旧日本海軍の艦艇画300点以上 (初公開) をまとめた画集。付録として、戦記・戦史文庫の表紙に描かれた装画から厳選した複製原画16シートを同梱。
(玄光社 予価19,440円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

福永武彦 『完全犯罪 加田伶太郎全集』
資産家が住まう洋館に届いた英文の脅迫状と、奇怪な密室殺人――迷宮入りとなった十数年前の事件に四人の男が推理を競う 「完全犯罪」。精緻な論理と遊戯性を共存させ、日本推理小説史上でも最重要短編集のひとつに数えられる、文学全集の体裁を模した推理小説集。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

アーネスト・ヘミングウェイ 『誰がために鐘は鳴る 上・下
高見浩訳
(新潮文庫 予価各810円)[amazon上・下]

チェーザレ・リーパ 『イコノロジーア』
(ありな書房 予価25,920円)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅰ 抹消』
完結まで36年を要したレリスの主著にして自伝文学の大作、20世紀の奇書。ビフュールとは 「削除/分岐」 の意味。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅱ 軍装』
「新しい文学ジャンルを創造した」 と称される代表作の第二巻。フルビとは身の回り品、装具一式。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店 予価2160円)[amazon]