注目の近刊

4月23日刊
ベルナール・ステファヌ 『パリ地名大事典』
パリの地名の大部分に、歴史上の人物や出来事(戦争・事件)、制度・機関(教会・修道院・学校など)に由来する呼称がついている。本書は、これらの地名のうち、およそ5000例を取り上げている。地名をとおして、おのずとパリの歴史が浮かび上がる好著。
(原書房 予価10,260円)[amazon]

4月25日刊
『定本 夢野久作全集 第4巻』
多彩な活動の全貌を集大成した決定版全集。第4巻は1934年から35年までの小説 「近眼芸妓と迷宮事件」 「白くれなゐ」 「骸骨の黒穂」 「笑ふ唖女」 「ドグラ・マグラ」 を収録。
(国書刊行会 予価10,260円)[amazon]

4月25日刊
マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー 『消えた消防車 刑事マルティン・ベック
ラーソン警部の目の前で、監視中のアパートが爆発した。猛火に襲われた人々を救うべく奮闘するも虚しく、建物は焼け落ちた。焼死者の中にはある事件の容疑者が。出動したはずの消防車はなぜこなかったのか? スウェーデン発、警察小説の金字塔シリーズ第四作。柳沢由美子訳
(角川文庫 予価1166円)[amazon]

4月25日刊
アンソニー・ホロヴィッツ 『モリアーティ』
ホームズとモリアーティが滝壺に姿を消した。現場を訪れたアメリカの探偵とスコットランドヤードの刑事は、モリアーティに接触しようとしていたアメリカ裏社会の首領を共に追うことに――。コナン・ドイル財団公認第二弾。駒月雅子訳
(角川文庫 予価1080円)[amazon]

4月25日発売
《SFマガジン》 6月号
〈ゲームSF大特集〉
(早川書房 1296円)[amazon]

4月25日刊

ジョン・ルイス+アンドリュー・アイディン (作)/ネイト・パウエル (画) 『MARCH 2 ワシントン大行進』
南部にむかうバスに乗って、人種の区別を公然と破るフリーダム・ライド運動に参加したジョン・ルイス。南部の白人社会の反発はすさまじいものだったが、果敢な行動で社会を揺り動かしていく。そしてワシントン大行進で運動は頂点に達したかにみえたが……
(岩波書店 2592円)[amazon]

4月25日刊
ロジェ・カイヨワ 『アルペイオスの流れ 旅路の果てに 改訳版
海から出て、やがて辿り着く新しい岸辺でふたたび川となるアルペイオスの流れ。詩と文学、幻想とイメージ、遊び、自然、様々な物との出会いから一個の 〈石〉 へ、そして、挿話的な種としての人類という岸辺へ。ギリシアの川神に託して自らの思想の遍歴を語る自伝的作品の傑作。著者最後の書き下し。改訳版。
(法政大学出版局/叢書ウニベルシタス 予価3672円)[amazon]

4月26日刊
横溝正史ミステリ短篇コレクション 第5巻 『殺人暦』
【収録内容】 富籤紳士/生首事件/幽霊嬢(ミス・ゆうれい)/寄せ木細工の家/舜吉の綱渡り/三本の毛髪/芙蓉屋敷の秘密/腕環/恐怖の映画/殺人暦/女王蜂/死の部屋/三通の手紙/九時の女
(柏書房 予価2808円)[amazon]

4月26日刊
マーカス・デュ・ソートイ 『知の果てへの旅』
宇宙に果てはあるのか。時間とは何か。意識はどこから生まれるのか。科学はすべてを知りうるのか。科学はかつて不可能だと思われたことを可能にし、多くの謎を解明してきた。知の探究の最先端で今、何が問われているのか。ビッグバンの前に何があったのか。コンピューターは意識を持ちえるか。未来は予測可能か。科学の力をもってしても知りえないことは、はたして存在するのか。『素数の音楽』 の著者による人間の知の限界への挑戦。
(新潮社 予価2916円)[amazon]

4月26日刊
トーン・テレヘン 『きげんのいいリス』
ブナの樹の上に暮らす忘れっぽく気のいいリスと、悩みを打ち明けにくるどうぶつたち。『ハリネズミの願い』の作家の幻の名作完全版。
(新潮社 予価1404円)[amazon]

4月26日刊
ソール・ベロー 『ラヴェルスタイン』(仮)
主人公チックは、友人で、世界的に著名な学者ラヴェルスタインから、回想録執筆を依頼されるのだが……。記憶をたどるチックの問わず語りは果たしてどこへ向かうのか。ソール・ベローの最後の小説。
(彩流社 予価2700円)[amazon]

4月27日刊
テリー・イーグルトン 『文学という出来事』
そもそも文学とは何か。文学と非文学の境とは―中世から現代に至る様々な議論からその役割・意義・働きを探り、人類の大命題に迫る。
(平凡社 予価3888円)[amazon]

4月27日発売
《ユリイカ》 5月号 特集=アーシュラ・K・ル=グウィンの世界―1929-2018―
『闇の左手』などの〈ハイニッシュ・サイクル〉シリーズから〈ゲド戦記〉シリーズ、そして〈西のはての年代記〉シリーズまで、文化人類学、ジェンダーやフェミニズムもモチーフにしたSF作品を刊行しつづけ、SF界だけではなく、アメリカ文学に多大な業績を残し、また全世界に影響を与え続けている、アーシュラ・K・ル=グウィンの魅力に迫る。目次
(青土社 予価1512円)[amazon]

4月27日刊
山根貞男 『日本映画時評集成 1990-1999』
徹底して日本映画の現在と格闘しながら新たな〈活劇の行方〉を問いつづける――「キネマ旬報」で長期連載中の《日本映画時評》を一挙単行本化。時評を突き抜けた圧巻の時評集成、混沌の90年代篇。全3巻完結。
(国書刊行会 予価5400円)[amazon]

4月27日刊
マーク・グリーニー 『欧州開戦 1・2
(新潮文庫 予価680円/724円)[amazon ]

4月28日刊
アンドレアス・フェーア 『弁護士アイゼンベルク』
女性弁護士アイゼンベルクは、ホームレスの少女から弁護を依頼される。彼女の友人のホームレスの男が若い女性を殺害し、死体を損壊した容疑で逮捕されたのだ。しかもその男はアイゼンベルクの元恋人だった。高名な物理学教授がなぜホームレスになり、殺人の被疑者に? 二転三転する事件と、法廷での論述戦の果てに明らかになる、あまりに意外な犯人。ドイツ推理作家協会賞受賞作家の傑作ミステリ。
(創元推理文庫 予価1512円)[amazon]

4月28日刊
福井健太 『本格ミステリ漫画ゼミ』
本格ミステリ漫画の歴史を概観し、魅力的な作家と作品を紹介。乱歩作品、ホームズなどのコミカライズから、『金田一少年の事件簿』 『名探偵コナン』 『Q.E.D.』 『スパイラル~推理の絆~』 といったオリジナルの傑作まで。
(東京創元社/キイ・ライブラリー 予価1836円)[amazon]

4月28日刊
『西條八十集 人食いバラ 他三篇
〈少年少女奇想ミステリ王国1〉 「少女小説の大家」 でもあった西條八十の 『青衣の怪人』 『魔境の二少女』 『人食いバラ』 『すみれの怪人』 を収録。芦辺拓編
(戎光祥出版 予価3024円)[amazon]

4月30日発売
山田一夫 『初稿 配偶 山田一夫モダニズム小説集 弐
第一部 作品集 『配偶』/第二部 単行本未収録モダニズム小説/第三部 エッセイ・短歌 他 ※4/22予約受付開始
盛林堂ミステリアス文庫 4500円)

4月下旬刊
ジャック・ドゥルワール 『ルパンの世界』
怪盗アルセーヌ・ルパンの人間関係や過去への偏愛、そして当時の衣装風俗や社会階層、乗り物やアクセサリーや武器にいたるまで、多角的かつ詳細な視点からその実像に迫った、ルパン愛読者必携の書。目次
(水声社 予価3240円)[honto]

4月予定
ポール・モラン 『黒い魔術』
ベストセラー『夜ひらく』の著者による伝説の短篇集、初邦訳。世界中に圧倒的な影響を与えた、20年代のフランスを代表するモダニスト作家。日本では堀口大學、横光利一など、新感覚派に爪痕を残す。初版時の挿絵8点入。
(未知谷)[amazon]

4月予定
イレーヌ・ネミロフスキー 『孤独のワイン』
母との確執、熾烈な自己回復、自立への闘い。 革命に追われた流浪の青春、それ以上に、苛烈な少女が辿る内面の旅を。未完の大作『フランス組曲』の作者が贈る、自伝的要素を背景として女性の自立を描く長篇。
(未知谷)[amazon]


▼5月刊

5月2日刊
デイヴィッド・ヤング 『影の子』
1975年。東ベルリンの〈壁〉に接した墓地で少女の死体が発見された。事件の捜査を命じられた刑事警察の女性班長カーリン・ミュラー中尉は、知らず知らずのうちに国家の闇に迫っていく。冷戦時代の東ドイツを舞台にし、高く評価された歴史ミステリの傑作登場。
(ハヤカワ・ミステリ 予価2268円)[amazon]

5月2日刊
ベリエ・ヘルストレム/アンデシュ・ルースルンド 『死刑因』
スウェーデンで逮捕されたその男は、アメリカで六年前に死んだはずの死刑囚だった!? 大好評、グレーンス警部シリーズ第三弾。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1188円)[amazon]

5月2日刊
ジャック・キャンベル 『彷徨える艦隊 ジェネシス:先駆者たち』
ギアリーやその妻デシャーニの出身星系がお もな舞台として登場し、将来アライアンスを 構成する星域のコロニー創設期が語られる。
(ハヤカワ文庫SF 予価1188円)[amazon]

5月2日刊
パトリック・ロスファス 『賢者の怖れ1』
今は身元を隠し隠れ住む伝説の魔法使い「王 殺しのクォート」が訪ねてきた歴史家に語る 驚異の過去の物語、その第2夜がついに開幕。
(ハヤカワ文庫FT 予価1037円)[amazon]

5月2日刊
エレナ・フェッランテ 『新しい道へ』
若くして結婚したリラは、裕福な婚家での生活にしだいに息苦しさを覚えるようになる。一方、学問を続けるエレナは、ピサの名門大学への進学が決まり、作家としての道を歩みはじめた。対照的な二人の少女の10代から20代の波瀾を描く、世界的ベストセラー第2弾。
(早川書房 予価2916円)[amazon]

5月2日刊
泡坂妻夫 『奇跡の男』
バスの転落事故でたった一人生き残った男が、今度は宝くじに当たり……。この世にそんな男が存在する?ユニークなミステリ短編集。
(徳間文庫 予価691円)[amazon]

5月8日刊

ボリス・ヴィアン 『お前らの墓につばを吐いてやる』
伝説の作家がアメリカ人を偽装して執筆し、フランスで大ベストセラーとなった代表作。人種差別への怒りに燃える青年の明日なき暴走。鈴木創士訳
(河出文庫 予価950円)[amazon]

5月8日刊
カート・ヴォネガット 『はい、チーズ』
「さよならなんて、ぜったい言えないよ」バーで出会った殺人アドバイザー、夫の新発明を試した妻……ヴォネガットから14の贈り物。大森望訳
(河出文庫 予価994円)[amazon]

5月8日刊
ハーラン・コーベン 『偽りの銃弾』
殺人事件で夫を失った元特殊部隊パイロットのマヤ。2歳の娘を案じ自宅に設置した隠しカメラに写っていたのは、2週間前に殺されたはずの夫ジョーだった。ジョーの死に潜む謎を追ううちに、マヤは4か月前に惨殺された姉クレアの死、そして17年前のある事件の真相へとたどり着く……。
(小学館文庫 予価1004円)[amazon]

5月9日刊
『甲賀三郎 大阪圭吉 ミステリー・レガシー』 ミステリー文学資料館編
(光文社文庫)[amazon]

5月9日刊
ウィリアム・フォークナー 『八月の光』
お腹の子の父親を探して旅する女、出生の秘密を抱えた労働者、社会から疎外された牧師、各々の人生が絡み合うように語られ、一つの物語に収斂していく。孤独、 人種差別、愛と暴力が渦巻く、20世紀アメリカ文学の傑作。黒原敏行訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

5月9日刊
張愛玲 『傾城の恋/封鎖』
離婚後、没落した実家に戻っていた白流蘇。異母姉妹の見合いに同行したところ、英国育ちの華僑の青年実業家にひと目惚れされてしまう……。被占領下の上海と香港を舞台にした「傾城の恋」など5篇からなる傑作短篇集。藤井省三訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

5月9日刊
仁木悦子 『赤い猫 短篇ミステリ傑作選
爽やかなユーモアと本格推理、そしてほろ苦さを少々。日本推理作家協会賞受賞の表題作ほか、日本のクリスティーの魅力をたっぷり堪能できる傑作選。日下三蔵編
(ちくま文庫 予価950円)[amazon]

5月9日刊
『須賀敦子エッセンス1 仲間たち、そして家族
その人と文学の核心をなす名文章を元担当編集者にして最大の理解者が厳選した須賀文学の精華。最良の入門書であると同時に愛読者にとっては新たな魅力を発見するための決定版アンソロジー。湯川豊編
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

5月9日刊

樋口大介 『カフカの前にユダヤ預言者現れず』
「田舎医者」と訳されていたカフカの短編を独自の視点で訳し直し、詳細に分析することで、作品に刻まれた時代の刻印を明らかにし、重層的作品世界と新たなるカフカ像を提示した画期的論攷。
(河出書房新社 予価2160円)[amazon]

5月10日刊
A・E・W・メイスン 『ロードシップ・レーンの館』
〈論創海外ミステリ〉 小さな詐欺事件が国会議員殺害事件へ発展。複雑に入り組む疑惑の人脈に渦巻く謎また謎。アノー探偵、最後にして最大の事件。ロードシップ・レーンの館に隠された秘密とは……。
(論創社 予価3456円)[amazon]

5月10日刊
メルヴィル・デイヴィスン・ポースト 『ムッシュウ・ジョンケルの事件簿』
〈論創海外ミステリ〉 プロットの巧みさとサプライズ・エンディング。パリ警視総監ムッシュウ・ジョンケルが アメリカ、フランス、イギリスを舞台に謎に挑む。
(論創社 予価2592円)[amazon]

5月10日刊
『藤原宰太郎探偵小説選』
〈論創ミステリ叢書〉 推理クイズ本で一世を風靡した藤原宰太郎の創作推理小説を集成。探偵久我京介シリーズの長編第一作 『密室の死重奏(カルテット)』、デビュー作 「千に一つの偶然」 から断筆短編まで、中短編を網羅。巻末には86歳を迎えた著者インタビューを収録。
(論創社 予価4320円)[amazon]

5月10日刊
スティーヴン・キング 『ミスト 短編傑作選
町を覆った奇妙な濃霧。中に踏み入った者は「何か」に襲われる……映画化、TV化された名作 「霧」 他、初期短篇からよりぬいた傑作選。
(文春文庫 予価1026円)[amazon]

5月10日刊
笹沢左保 『人喰い』
(双葉文庫 予価660円)[amazon]

5月10日刊

アルベール・カミュ/ジャック・フェランデス 『バンド・デシネ 異邦人』(仮)
殺人の動機を「太陽のせい」と証言したムルソー。裁判が始まるや事態は思わぬ展開に……。「不条理文学」の代名詞ともされるアルベール・カミュの名作『異邦人』をマンガ化。
(彩流社 予価1944円)[amazon]

5月11日刊
山尾悠子 『飛ぶ孔雀』
石切り場の事故以来、火が燃えにくくなった世界。庭園の大茶会で火を運ぶ娘たちを孔雀が襲い、大蛇蠢く地下世界を男は遍歴する――。待望の最新長篇。
(文藝春秋 予価2160円)[amazon]

5月11日刊
キム・ニューマン 『ドラキュラ紀元一八八八』
吸血鬼ドラキュラ、大英帝国に君臨す。ヴィクトリア女王と結婚し、大英帝国を手中に収めたドラキュラ。だが、人間とヴァンパイアが共存する社会は、わずか三年後、ヴァンパイアの女だけを狙う切り裂き魔 〈銀ナイフ〉 の凶行に揺らぎだした。政府の秘密機関 〈闇内閣〉 の命を受けた諜報員ボウルガードは、五百歳の美少女ジュヌヴィエーヴとともに切り裂き魔を追う。短編「死者ははやく駆ける」、「もうひとつの結末」、「映画『ドラキュラ紀元一八八八』より」 等も収録。
(アトリエサード)[amazon]

5月11日刊
ロバート・ロプレスティ 『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』
「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」 と言うミステリ作家のシャンクスだが、実際には、いくつもの謎や事件を見事解決に導いていた。図書館司書の著者による連作短編集。
(創元推理文庫 予価1102円)[amazon]

5月14日刊
四方田犬彦・中条省平編 『1968 [3] 漫画』
実験的であること、前衛的であること、アンダーグラウンドであること。それが漫画の基準だった。時代の異能者が遺した作品群を収録。
(筑摩選書 予価2808円)[amazon]

5月15日刊
島田荘司 『本格からHONKAKUへ』
日本本格ミステリーの海外発信、新人の発掘・育成に尽力してきた島田荘司がこの10年の本格ミステリー界を振り返り、向こう10年への提言を行う。
(南雲堂 予価2700円)[amazon]

5月15日予定
山本タカト 『緋色のマニエラ デビュー20周年記念版 山本タカト画集
国内外で絶大な人気を誇る山本タカトの平成耽美主義誕生を知らしめた第一画集。未発表作を新たに追加したデビュー20周年記念版。
(河出書房新社 予価3564円)[amazon]

5月15日刊
原民喜 『夢の器 原民喜 初期幻想傑作集(仮)
原爆小説の代表的作家として知られる原民喜。戦前に描かれた瑞々しい感性のなかに潜む幻想性豊かな初期の傑作を収録。「原民喜」 のイメージを一新する、夢の器に浸ってみたい。天瀬裕康編
(彩流社 予価2376円)[amazon]

5月16日刊
『諸星大二郎 怪を語り、快を生み出す 大増補新版
萩尾望都、山岸凉子、高橋留美子ほか豪華寄稿陣。星野之宣との新規対談、描き下ろしマンガ、単行本未収録作など、増補内容も超充実。『諸星大二郎(文藝別冊)』(2011)の増補新版。
(河出書房新社 予価1620円)[amazon]

5月17日刊
フアン・ルルフォ 『燃える平原』
焼けるような暑さ、谷底から吹き上げてくる突風――。メキシコの荒涼とした大地にあえぐ貧しい農民たちの寡黙な力強さや愛憎、暗い情念の噴出から生じる暴力や欲望、あるいは孤独を狂気を、修辞を排した強い喚起力に富んだ文体で描く。
(岩波文庫 予価842円)[amazon]

5月17日刊
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて12 消え去ったアルベルチーヌ』
アルベルチーヌの突然の出奔と事故死の知らせ。なぜ出ていったのか? 疑惑に悶える 「私」 は 「真実」 を暴こうと狂奔する。苦痛が無関心に変わる頃、初恋の人に再会し、人々の変転とヴェネツィアの旅に深い感慨を覚える。吉川一義訳
(岩波文庫 予価1360円)[amazon]

5月17日刊
野村胡堂 『奇談クラブ』
若い女性資産家を会長とする秘密サークル「奇談クラブ」を舞台にゲストの語り手が、ミステリ、ホラー、ファンタジーなどの奇談を語るスタイルの連作小説。
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

5月17日刊
アンドレイ・サプコフスキ 『ウィッチャーⅢ 炎の洗礼』
大陸が再び戦いの渦にのまれようとするなか、ウィッチャーのゲラルトは、少女シリの行方を捜しにニルフガード帝国へ向かう。
(ハヤカワ文庫FT 予価1080円)[amazon]

5月17日刊
カーアン・ヴァズ・ブルーン&ベニ・ブトカ 『誹謗』
コペンハーゲン郊外で見つかった白骨死体。捜査を進める法医学者リネア・キルケゴールは、自らの身も危険にさらすことになり……
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1188円)[amazon]

5月17日刊
デイヴィッド・グラン 『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生
1920年代、アメリカ南部。オクラホマ州の先住民保留地で20数名が相次いで殺される事件が発生。のちのFBI長官フーヴァーと敏腕捜査官ホワイトが、石油利権と人種問題が複雑に絡む陰謀の真相に迫る。『ロスト・シティZ』 の著者が放つ傑作ノンフィクション。
(早川書房 予価2376円)[amazon]

5月17日刊
グレン・エリック・ハミルトン 『冬の炎』
人探しを依頼されて、赴いた冬山。しかしそこで見つかったのは、若い男女の無残な遺体だった。哀切なハードボイルド・サスペンス。
(ハヤカワ文庫NV 予価1210円)[amazon]

5月17日刊
サンドラ・シスネロス 『マンゴー通り、ときどきさよなら』
移民が集まる街に引っ越してきたエスペランサ。自由と夢を追い求める街の人々の悲喜劇を少女の瑞々しい感性で描いた名作。
(白水Uブックス 予価1404円)[amazon]

5月18日刊
小林信彦 『大統領の密使/大統領の晩餐』
〈小林信彦コレクション〉 オヨヨ大統領シリーズの傑作 『大統領の密使』 と 『大統領の晩餐』 のカップリング。早川書房版単行本の際だけに収録されていた、挿絵(小林泰彦)も収録。
(フリースタイル 予価1836円)[amazon]

5月18日刊
トレヴェニアン 『パールストリートのクレイジー女たち』
ニューヨーク州オールバニーのスラム街に引っ越してきた少年。エキセントリックな母と女優を夢見る妹を支えるため、知恵を絞る毎日だった……。1930年代~40年代のアメリカが江國香織の名訳で甦る。
(集英社文庫 予価1188円)[amazon]

5月20日刊
ハビエル・アスペイティア 『ヴェネツィアの出版人』
グーテンベルクによる活版印刷発明後のルネサンス期、イタリック体を創出し、持ち運び可能な小型の書籍を開発し、初めて書籍にノンブルを付与した改革者。さらに自ら選定したギリシャ文学の古典を刊行して印刷文化を牽引した出版人、アルド・マヌツィオの生涯。“最初の出版人”の全貌を描く、ビブリオフィリア必読の長篇小説。
(作品社 予価3456円)[amazon]

5月21日刊
カレン・エリザベス・ゴードン 『吸血鬼の文法』(仮)
例文が全て吸血鬼か怪奇ネタという英文法書。英語圏で学ぼう働こう、英語で飯を食おう、と思ったならば、闇夜に潜む吸血鬼のように、必ず文法はあなたの背後から迫ってくる。逃げ切るのは不可能だ。英語はまずまず話せるけれど、しっかりした文を 「書く」 自信がない。そんなあなたのための夜の伴侶、お茶目で時に毒が効いた一冊。イラスト満載。下楠昌哉訳。
(彩流社 予価2376円)[amazon]

5月22日刊
ギヨーム・ド・ロビエ/ジャック・ボセ 『世界図書館遺産 壮麗なるクラシックライブラリー23選
ヨーロッパを中心に世界12カ国、計23館の歴史的に貴重なクラシカルライブラリーを紹介。その絢爛豪華な空間美に魅せられた一人のフランスの建築写真家が、天井画から書架まで、閲覧室を彩る優美な室内装飾を余すところなくそのフィルムに収めた。内容
(創元社 予価4860円)[amazon]

5月22日刊
ジャンバッティスタ・ヴィーコ 『新しい学 上・下
デカルトの科学主義に立ち向かい、人間の歴史の価値に光をあてるヴィーコ。古文献・風習・言語・芸術・貨幣などを読むことで、〈真なるもの〉に迫る。
(中公文庫 予価各1728円)[amazon]

5月23日刊
オリヴィエ・ル・カレ 『呪われた土地の物語 かつて何かが起きた、そしてこれから起こるかもしれない40の場所
世界には人々を魅惑する秘境がある一方、誰もが目を背ける 「いわくつき」 の土地がある。悪魔の棲む館、怪物が出没する海峡、大虐殺が起きた群島……妄想を掻き立て、語り継がれた40の物語。
(河出書房新社 予価3024円)[amazon]

5月23日刊
国枝史郎 『沙漠の古都』
伝奇ロマンの金字塔 「神州纐纈城」 の作家の、もう一方の冒険怪奇ロマンの代表作。マドリッドの獣人を手がかりに、沙漠へ森林へ。探偵と謎の中国青年の冒険譚。
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

5月23刊
『皆川博子の辺境薔薇館』 河出書房新社編集部編
皆川博子ロングインタヴュー、絵・写真と詩歌による 「辺境美術館」、未刊行作品、豪華寄稿陣のエッセイやアンケート 「私の愛する皆川作品3」、キーワード20、作品ガイドなど。永久保存版読本。
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]

5月23日刊
チャールズ・アダムス 『アダムス・ファミリー全集 新装版
朽ち果てた屋敷に住む、謎の美女モーティシアたちアダムス一家。世界中で愛される彼らが活躍する漫画集。未発表作、カラー画を含む全作品を収録。詳細な解説付き。H・ケヴィン・ミゼロッキ編
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]

5月23日刊
村上リコ 『図説 英国メイドの日常 新装版
〈ふくろうの本〉 19世紀英国ヴィクトリア朝の最大多数派の女の子たち……メイド。同時代の図版を駆使して、彼女たちの日常、恋や結婚、彼女たちの〈本当の気持ち〉に迫る。
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

5月25日刊
アダム・シズマン 『ジョン・ル・カレ伝 上・下
かつてMI5、MI6のスパイだったル・カレの波乱に満ちた生涯。 全米批評家協会賞受賞の伝記作家は、近親者、友人への度重なるインタビューを敢行し、さらにはル・カレ自身の膨大な個人アーカイブの資料をひも解きながら、秘密主義の巨匠の真の姿に迫っていく。
(早川書房 予価各3456円)[amazon]

5月25日発売
《ミステリマガジン》 7月号
(早川書房 予価1296円)[amazon]

5月25日刊
松岡正剛 『本から本へ 千夜千冊エディション』
本は遊びたがっている。知はつながりたがっている。知の巨人、松岡正剛の本の読み方がわかる。読書は交際であり、格闘技である。
(角川ソフィア文庫 予価1382円)[amazon]

5月25日刊
松岡正剛 『デザイン知 千夜千冊エディション』
本は遊びたがっている。知はつながりたがっている。意匠、建築、デザイン。人間の存在証明そのものともいえる知覚のしくみから有名デザイナーまでを俯瞰する。
(角川ソフィア文庫 予価1382円)[amazon]

5月25日刊
クレア・ノース 『接触』
私は触れた他人の身体に乗り移ることができる“ゴースト”。ある日「私」は殺され、咄嗟に犯人の身体に避難した。なぜ私は殺されたのか。犯人の姿で探るうち、一人の凶悪なゴーストとある組織に行き当たる。世界幻想文学大賞受賞作家による、壮大なSFサスペンス。
(角川文庫 予価1339円)[amazon]

5月25日刊
アーサー・コナン・ドイル 『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』
引退したホームズが最後に手がけた、英国のための一仕事とは (表題作)。姿を見せない下宿人を巡る 「赤い輪」、ホームズとワトソンの友情の深さが垣間見える 「悪魔の足」 「瀕死の探偵」 を含む必読の短編集。駒月雅子訳。
(角川文庫 予価605円)[amazon]

5月25日刊

金森修 『人形論』
祓除の土偶や天児から、ゴシックドール、さらにはラヴドールやロボットまで、広汎な人形ワールドを認識論的に捉える亜人論。遺作。
(平凡社 予価4104円)[amazon]

5月25日刊
荒山正彦 『近代日本の旅行案内書図録』
明治初期から昭和戦前期に刊行された 「旅行案内書」 の系譜を初めて体系化したビジュアル読本。徒歩旅行から鉄道旅行への変化が生んだ近代的なツーリズムは、新たなる 「道中記」 と 「名所図会」 である 「鉄道旅行案内書」 を膨大に生んだ。また、海外や植民地と結ぶ海上交通の発達と併行して 「航路案内」 が生まれ、叢書や雑誌、英文旅行案内などが次々に生み出された。旅行や観光から見た近代日本の姿。内容
(創元社 予価4860円)[amazon]

5月25日刊
ジョン・ルイス+アンドリュー・アイディン (作)/ネイト・パウエル (画) 『MARCH 3 セルマ 勝利をわれらに』
1964年の公民権法の成立後も、アラバマ州セルマでは選挙権登録に来た黒人市民を保安官が妨害していた。ジョン・ルイスは抗議のデモに参加する、,警官隊は催涙弾を打ち込み、デモ隊を棍棒で殴り倒す。「血の日曜日」 事件は全米に放送され、世論や議会に大きな影響を与え、65年の投票権法の成立を導く。
(岩波書店 2916円)[amazon]

5月26日刊
リチャード・フラナガン 『奥のほそ道』
1943年、捕虜の軍医ドリゴは〈死の鉄道〉建設で地獄のような日々を闘っていた。そこへ一通の手紙が届き、すべてが変わってしまう……
(白水社 予価4104円)[amazon]

5月26日刊
ミシェル・パストゥロー 『ヨーロッパ中世象徴史』
動物・植物・色彩・紋章・遊戯などのテーマを通して見た西欧の歴史。象徴を読み解くと、中世に生きた人々の価値観や社会が見えてくる。
(白水社 予価8100円)[amazon]

5月26日刊

武田雅哉編 『ゆれるおっぱい、ふくらむおっぱい 乳房の図像と記憶
時代や地域によって揺らぎ膨らんできた乳房のイメージを、22名の執筆者が豊富な図版とともに読み解く。
(岩波書店 予価3024円)[amazon]

5月28日刊
C・J・チューダー 『白墨人形』
三十年前、僕と僕の友人たちを恐怖に震え上がらせた異常殺人。それが今、甦る。あの事件の真相は? 詩情と恐怖が交錯する話題作。
(文藝春秋 予価2430円)[amazon]

5月29日刊
H・P・ラヴクラフト 『ネクロノミコンの物語』
話題の新訳クトゥルー神話シリーズ第2弾は禁断の書ネクロノミコンを巡る傑作集。「ダンウィッチの怪」 「ピックマンのモデル」 を収録。森瀬繚訳
(星海社FICTIONS 予価1620円)[amazon]

5月29日刊
マーク・グリーニー 『欧州開戦 3・4
(新潮文庫)[amazon 3・4]

5月31日刊
サラ・ワイズ 『塗りつぶされた町 ヴィクトリア期英国のスラムを生きる(仮)
19世紀末に作成された、所得階層別に色分けしたロンドン地図で、ひときわ黒々と塗りつぶされたイースト・エンドのニコル地区は、朽ちかけた家々が建ち並び、凄まじい貧困の中、六千人がひしめきあうように暮らし、病気が蔓延、犯罪も横行していた。ロンドンの片隅に巣食う不条理と、20世紀イギリスの福祉制度が萌芽した時代を、圧倒的な筆力で描く。
(紀伊國屋書店 予価2916円)[amazon]

5月31日刊
ジョン・ディクスン・カー 『盲目の理髪師 新訳版
豪華客船クイーン・ヴィクトリア号で盗難事件、さらに奇怪な殺人事件が発生する。なくなったエメラルドがいつの間にか持ち主の手にもどったり、死体が消えた後に〈盲目の理髪師〉が柄に描かれた血まみれの剃刀が残っていたり。すれ違いと酔っ払いのどんちゃん騒ぎに織り込まれる、不気味なサスペンスと意表を突くトリック。フェル博士登場。三角和代・新訳
(創元推理文庫 予価1015円)[amazon]

5月31日刊
アン・クリーヴス 『空の幻像』
旧友の結婚式のためシェトランドを訪れたテレビ関係者の女性は、「海辺で踊る白い服の少女を見た」 と同行した友人に話した翌日、失踪しやがて死体で発見される。彼女が目撃したのは数十年前に溺死した少女の幻影なのか? “少女”と事件との関係は? 現代本格ミステリの最高峰、ペレス警部シリーズ最新作。
(創元推理文庫 予価1426円)[amazon]

5月31日刊
リアーン・モリアーティ 『夫の秘密 上・下
夫の字で 「死後開封のこと」 と書かれた封筒。その手紙を見つけた時からセシリアの幸せな家庭に暗雲がたれこめる。一方、夫と従妹が愛し合っているとの告白に動顛したテスは息子を連れ実家へ帰るが、そこで出会ったのは殺された娘をいまだ忘れられない老婦人レイチェルだった。〈パンドラの箱〉を開けてしまった女性たちを描くトリッキイなミステリ。
(創元推理文庫 予価各1058円)[amazon]

5月31日刊
ドミニク・スミス 『贋作』
画学生エリーは画商に騙され、17世紀オランダ女流画家の作品の複製画を描く。それは真作とすり替えられ、彼女は贋作製作者となってしまう。真作を盗まれた資産家は探偵を雇い彼女の存在を突き止め、近づいたが……。17世紀の女流画家の人生と、自らの罪を隠して生きてきたエリーの人生が、哀しく美しい絵と織りなす見事な人間ドラマ。
(東京創元社 予価2700円)[amazon]

5月31日刊
J・M・クッツェー 『モラルの話』
欲望すること。歳をとること。人間であること。円熟期にある作家が、今どうしても伝えたいこと。これまで自明とされてきた近代的な価値観の根底を問い、時にシニカルな、時にコミカルな筆致で開く新境地。英語オリジナル版に先駆け贈る、極上の7つの物語。
(人文書院 予価2484円)[amazon]

5月31日刊
平井和正 『死霊狩り(ゾンビー・ハンター) 全
(ハヤカワ文庫JA 予価1620円)[amazon]

5月予定
ゲオルグ・クリストフ・リヒテンベルク 『リヒテンベルクの雑記帳』
(作品社 予価5184円)[amazon]

5月予定
ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション5 『カルパチアの城 ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』

東欧を舞台にしたヴェルヌ後期の幻想譚2篇。ヴェルヌ流ゴシック小説 『カルパチアの城』 では、死んだ歌姫が、吸血鬼伝説の本場トランシルヴァニアの城に姿を現わす (新訳)。他方、『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』 は、H・G・ウェルズの向こうを張って書いた透明人間もの。本邦初訳の知られざる傑作。
(インスクリプト)[amazon]


▼6月刊

6月4日刊
『飛鳥高探偵小説選 IV』
〈論創ミステリ叢書〉 日本推理小説界の最長老・飛鳥高、初の自選作品集。最後の長編 『青いリボンの誘惑』 に、昭和20~40年代に発表された短編9作を併録。巻末には、著者が自作を振り返り、執筆当時の思い出話や創作裏話を綴った書下ろしの自作解説を収録。
(論創社 予価4320円)[amazon]

6月5日刊
鴻巣友季子 『翻訳ってなんだろう?』
翻訳とは 「深い読書」 をすることだ! 誰もが知っている名作を紙上で翻訳しながら読み解く、まったく新しい 「翻訳読書」 のススメ。
(ちくまプリマ―新書 予価886円)[amazon]

6月7日刊
ヘレン・マクロイ 『牧神の影
深夜、伯父フェリックスの急死を知らせる電話の音でアリスンは目が覚めた。死因は心臓発作とされたが、翌朝訪れた陸軍情報部の大佐は、伯父は軍のために戦地用暗号を開発していたと言う。その後、山中のコテージで一人暮しを始めたアリスンの周囲で次々に怪しい出来事が……。暗号の謎とサスペンスが融合したマクロイ円熟期の傑作。渕上痩平訳
(ちくま文庫 972円)[amazon]

6月8日刊
山崎まどか 『優雅な読書が最高の復讐である 山崎まどか書評エッセイ集
海外文学における少女探偵、新乙女クラシック、昭和のロマンティックコメディの再発見、ミランダ・ジュライと比肩する本谷有希子の女たちの 「リアル」 など。贅沢な時間をすごすための150冊+α。愛おしい本にまつわるエッセイ・ブックガイド。伝説の 〈Romantic au go! go!〉 や、積読日記、気まぐれな本棚ほか、読書日記も収録。
(DU BOOKS 予価2376円)[amazon]

6月刊
フリオ・コルタサル 『奪われた家/天国の扉 動物寓話集
古い大きな家にひっそりと住む兄妹をある日何者かの物音が襲い、二人の生活が侵食されていく 「奪われた家」。盛り場のキャバレーで死んだ恋人の幻を追う 「天国の扉」。ボルヘスと並ぶアルゼンチン幻想文学の代表的作家コルタサルの傑作短篇集。寺尾隆吉訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

6月刊
E・M・フォースター 『モーリス』
加賀山卓朗訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

6月予定
山口雅也 『生ける屍の死 上・下
作家デビューまでの経緯、執筆時の試行錯誤、設定の発想源、探偵役のモデルなど制作秘話を明かしたインタビューを収録。作者コメント他
(光文社文庫)[amazon上・下]

6月11日刊
周作人 『周作人読書雑記 3』
実に様々な分野・領域を横断しつつ、読書・思考を重ねていった周作人。第3巻は性・女性、子ども・童話、日本文学、西洋文学、言語。全5巻。
(平凡社/東洋文庫 予価3564円)[amazon]

6月13日刊
イザベラ・バード 『イザベラ・バードのハワイ紀行』
150年前のハワイを生き生きと描いた、『日本奥地紀行』 で知られるバードの出世作。火山や渓谷の探検と人との出会い。
(平凡社ライブラリー 予価1944円)[amazon]

6月発売
《ミステリーズ!》 Vol.89
福田和代、新連載『東京ホロウアウト』スタート。特別企画『ドロシイ殺し』刊行記念、小林泰三スペシャルインタビュー掲載。読切、門田充宏「閉鎖回廊」後編ほか。
(東京創元社)[amazon]

6月15日
魯迅 『阿Q正伝』
貧しい農民の家に生まれた一人の人間を通し、当時の中国社会を風刺的に描く。辛亥革命の失敗点を痛烈に暴き、民族的決意を促し、文学史にその名を刻んだ代表作。ほかに、デビュー作の「狂人日記」、日本留学の思い出を描いた「藤野先生」、「孔乙己」「小さな事件」「故郷」「家鴨の喜劇」「孤独者」「眉間尺」を収録。増田渉訳
(角川文庫 予価691円)[amazon]

6月刊
マリオ・バルガス=リョサ 『ラ・カテドラルでの対話
旦敬介訳
(岩波文庫)[amazon]

6月刊
アンナ・ゼーガース 『第七の十字架
(岩波文庫)[amazon]

6月18日刊
篠田航一 『謎と都市伝説のドイツ』
ドイツには都市伝説が今もあふれ返る。ヒトラー、UFO、フリーメーソン、ハーメルンの笛吹き男……。ドイツの怪しげな話を追う。
(平凡社新書 予価821円)[amazon]

6月26日刊

ダンテ 『神曲 地獄篇』
〈須賀敦子の本棚〉 須賀敦子・藤谷道夫訳。世界文学の最高傑作を、須賀の愛弟子・藤谷が亡き師の遺志を継いで完成させた画期的な新訳版。さらに藤谷の詳細な注釈入り。
(河出書房新社 予価3132円)[amazon]

6月刊
アイザック・アシモフ 『黒後家蜘蛛の会2 新版
〈黒後家蜘蛛の会〉の会員たちは毎月の晩餐会でゲストが持ちこむ謎を推理する。だが、真相を言い当てるのは、決まって給仕のヘンリーだった。第2巻には著者自身がモデルのゲストが登場する「追われてもいないのに」、ホームズ譚に挑戦する「終局的犯罪」ほか全12編を収録。
(創元推理文庫)[amazon]

6月刊
マージェリー・アリンガム 『ホワイトコテージの殺人』
小さな村をドライブ中に出会った若い娘を〈ホワイトコテージ〉まで送ったジェリーは、そこで殺人事件に遭遇する。被害者は隣家の主。ジェリーはロンドン警視庁の敏腕刑事である父親と捜査を進める……。巨匠の初長編ミステリ。本邦初訳。
(創元推理文庫)[amazon]

6月刊
ジェイムズ・ハドリー・チェイス 『悪女イヴ 新版
嵐の晩、別荘に逃げ込んできた男女。その女の虜になったクライヴ。死んだ男の遺作を我がものとして発表しデビューした彼が彼女に出会ったのはまさに、ハリウッドでの道が開かれようとしていた時だった。謎の多い娼婦イヴに振り回され、落ちていく男。チェイスのもうひとつの代表作。映画化。
(創元推理文庫)[amazon]

6月刊
キャサリン・ライアン・ハワード 『遭難信号』
アイルランドの小さな町でハリウッドの脚本家を目指すアダム。恋人のサラが海外出張に出かけた数日後、彼女のパスポートが郵送されてくる。「ごめんなさい。S」とサラの字で書かれた付箋が貼ってあったが、封筒の文字は別人のものだった。彼女に何があったのか? アダムは恋人を追い、手がかりをもとに地中海クルーズ船に乗り込む。千以上もの客室を持つ豪華客船で暴かれる予想外の真実。巧みな構成力と謎解きの妙味を味わえる衝撃のサスペンス。
(創元推理文庫)[amazon]

6月刊
レイ・ペリー 『ガイコツは眠らず捜査する』
大学講師の母と高校生の娘、動いて喋る骸骨シドの三名が暮らすサッカリー家。娘マディソンが所属する演劇部の舞台に、シドも(頭蓋骨だけ)出演することになった。ところがある日、彼女はうっかりシドの頭を学校に忘れてしまう。翌日、回収されたシドは意外なことを言いだした。夜に講堂で殺人事件が起きたというのだ。痛快ミステリ第2弾。
(創元推理文庫)[amazon]

6月刊
連城三紀彦 『六花の印 連城三紀彦傑作集1
大胆な仕掛けと叙情あふれる筆致を融合させた連城三紀彦の傑作選全2巻。第一巻は、デビューから 『恋文』 の第91回直木賞受賞前後まで、伏線の妙やどんでん返しが冴え渡る名品・佳品を中心に収める。著者の知られざる一面を垣間見せるエッセイも併録して、近年再評価の進む巨匠の全貌が把握できる充実の傑作集。松浦正人編
(創元推理文庫)[amazon]

6月刊
シルヴァン・ヌーヴェル 『巨神覚醒 上・下
発掘された巨大ロボット・テーミスを中核とした国連地球防衛隊の創設から9年。ついに恐れていた事態が訪れた――未知の巨大ロボットが突如、ロンドン中心部に現れたのだ。沈黙を守る男性型ロボットに対し、人類側の強硬策は未曾有の大惨事を招く。人類滅亡のタイムリミットが迫る中、ローズたちに打つ手はあるのか? 驚異のデビュー作 『巨神計画』 続編。
(創元SF文庫)[amazon上・下]

6月刊
J・G・バラード 『ミレニアム・ピープル』
ヒースロー空港での爆発テロで、精神科医デーヴィットの前妻ローラは死亡した。その無作為的な死に衝撃を受けたデーヴィットは、様々な反体制活動に潜入し、空港のテロの首謀者を捜し始める。
(創元SF文庫)[amazon]

6月刊
ジョー・イデ 『IQ
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価972円)[amazon]

6月刊
ジョン・ハート 『終わりなき道 上・下
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各1080円)[amazon上・下]

6月刊
カレン・クリーヴランド 『Need to Know』(仮)
(ハヤカワ文庫NV 予価972円)[amazon]

6月刊
クリストファー・ナトール 『女王陛下の宇宙艦2 ネルソン作戦発令
(ハヤカワ文庫SF 予価1080円)[amazon]

6月刊
パトリック・ロスファス 『賢者の怖れ2』
(ハヤカワ文庫FT 予価950円)[amazon]

6月刊
『日本SF傑作選6 半村良』
日下三蔵編
(ハヤカワ文庫JA 1620円)[amazon]


▼7月以降刊

7月20日刊
古井戸秀夫 『評伝 鶴屋南北 上・下
江戸歌舞伎の発展と成熟に多大な業績を残した狂言作者の生涯と作品を、第一人者が半生を賭し、同時代の人間模様と共に描く渾身の大作。(上下巻・分売不可)
(白水社 予価27,000円)[amazon]

7月26日刊
タニア・ラポイント 『アート・アンド・ソウル・オブ・ブレードランナー2049』
映画 《ブレードランナー2049》 を詳細に解説した大判の公式ビジュアルガイドブック。製作現場を2年間にわたって記録、未公開のスチール、独創的なコンセプトアート、ストーリーボード、キャストやクルーへのインタビューと舞台裏の写真など、全224ページ、フルカラーで収録。
(早川書房 予価14,040円)[amazon]

7月予定
リディアン・ブルック 『The Aftermath』
(作品社 予価3024円)[amazon]

8月24日刊

ウィラ・キャザー 『大司教に死来る』
〈須賀敦子の本棚〉須賀敦子訳。須賀の卒業論文。厳しくも美しい自然を背景に、先住民の文化に初めて接し触発されながら布教の旅をつづける修道士たちを描く。
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]

10月24日刊
ウナタリア・ギンズブルグ 『小さな徳』
〈須賀敦子の本棚〉『ユルスナールの靴』 発想の源流となった 「ぼろ靴」、獄死した夫との日々を描いた 「アブルッツォの冬」 など、著者代表的エッセイ集。
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

秋予定
岡本綺堂 『怪獣 岡本綺堂読物集七
(中公文庫)[amazon]

12月26日刊
エルサ・モランテ 『嘘と魔法 上・下
〈須賀敦子の本棚〉須賀が訳したいと言い続け病室にも置いていたモランテの最高傑作。天涯孤独の少女が語る三代にわたる女性たちの波瀾に満ちた物語。
(河出書房新社 予価各3240円)[amazon]

2019年2月26日刊
シャルル・ペギー 『クリオ』
〈須賀敦子の本棚〉ペギーが提唱して始まったシャルトル大聖堂巡礼にも参加、その思想に大きな影響を受けた須賀。生の真実に迫る名著中の名著を初完訳。
(河出書房新社 予価3024円)[amazon]

2019年4月24日刊
メアリー・マッカーシー 『あるカトリック少女の追想』
〈須賀敦子の本棚〉「読んで勇気づけられた」と須賀が語った著者自伝的作品。両親を亡くし親戚の家や学校で過ごした日々を鋭く評し、少女時代を回想する。若島正訳
(河出書房新社 予価2592円)[amazon]

2019年6月25日刊
シモーヌ・ヴェイユ 『神を待ちのぞむ』
〈須賀敦子の本棚〉自分にとって「灯台のような存在」と言い、「息もできないほど感動」した須賀。思想の核心を徹底的につきつめ不滅の輝きを放つ名作。
(河出書房新社 予価2700円)[amazon]

2019年8月26日刊
ダヴィデ・マリア・トゥロルド 『地球は破壊されはしない』
〈須賀敦子の本棚〉 コルシア書店の創設者で、須賀がその詩を多く訳したダヴィデ神父による戯曲。千年終末論に右往左往する修道士たちの姿を描く傑作。
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

スティーヴン・ハンター 『マスター・スナイパー』
実質的デビュー作 『魔弾』 を改題復刊。第二次大戦末期、ドイツ敗戦の色濃くなる中、ナチス親衛隊は狙撃の名手(マスター・スナイパー)レップ中佐を実行者に 「ニーベルンゲン作戦」 を実行に移す。ターゲットは誰なのか? そして作戦の目的は? スナイパーシリーズの金字塔的傑作。
(扶桑社ミステリー 予価1026円)[amazon]

円堂都司昭 『ディストピア・フィクション』
(作品社 予価2160円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店 予価2160円)[amazon]