注目の近刊

5月刊
エイドリアン・トミネ 『キリング・アンド・ダイング』
突如アートに目覚める植木職人の理想と現実、ポルノ女優そっくりの顔で悩む娘の告白、口下手なのにスタンダップ・コメディアンを目指す少女とその父の葛藤……。現代で最も才能あるグラフィック・ノヴェリストが、6通りのヴィジュアル・語り口で描く、静かに胸に突き刺さる6つの人生の物語。
(国書刊行会 予価3672円)[amazon]

5月刊
『定本 夢野久作全集 第2巻』 小説Ⅱ 1931-1933
歿後80年記念出版。多彩な活動の全貌を集大成し、新たに大量の新資料を収載した決定版全集。【収録作品】 一足お先に/霊感!/ココナットの実/犬神博士/自白心理/怪夢/斜坑/焦点を合はせる/狂人は笑ふ/幽霊と推進機/ビルヂング/キチガヒ地獄/老巡査/意外な夢遊探偵/けむりを吐かぬ煙突
(国書刊行会 9720円)[amazon]

5月刊
E・C・R・ロラック 『殺しのディナーにご招待』
〈論創海外ミステリ〉 主賓が姿を現さない奇妙なディナーパーティーが終わった後、レストランの地下食堂でペテン師の死体が発見された。彼は 『いつ』 『誰によって』 『どのように』 殺されたのか。ロンドン警視庁犯罪捜査課のマクドナルド警部は捜査を開始するが、警察を嘲笑うかのように怪事件が続発する。
(論創社 予価2376円)[amazon]

5月刊
西山智則 『エドガー・アラン・ポーとテロリズム 恐怖の文学の系譜
テロリズムを軸に、エドガー・アラン・ポーの 「恐怖のテクスト」 を先行/後続する映画や文学作品という 「縦糸」、同時代の文化や事件などの 「横糸」 という 「インターテクスト性」 から読み解こうとする文化研究。目次
(彩流社 予価1944円)[amazon]

5月26日刊
スキップ・ホランズワース 『ミッドナイト・アサシン アメリカ犯罪史上初の未解決連続殺人事件
真夜中の暗殺者、女中娘殲滅者、見えない復讐者、斧男と呼ばれたのはいったい何者なのか!? 1884年から85年にかけて、テキサス州オースティンをかつてないパニックと恐怖に陥れた、謎の連続殺人鬼の正体に迫る衝撃のノンフィクション。
(二見書房 予価2700円)[amazon]

5月26日刊
ワシーリー・グロスマン 『トレブリンカの地獄 ワシーリー・グロスマン前期作品集
独ソ戦時、赤軍記者としてユダヤ人強制収容所の解放に立ち会い、世界で最初にホロコーストを報じた記事となった表題作など、スターリンの死(1953年)以前に書かれた、短篇小説・ルポルタージュ・戯曲を収録。
(みすず書房 予価4968円)[amazon]

5月27日刊
パク・ミンギュ 『ピンポン』
〈エクス・リブリス〉
世界に 「あちゃー」 された男子中学生 「釘」 と 「モアイ」 は卓球に熱中し、「卓球界」 で人類存亡を賭けた試合に臨む……。『カステラ』 の韓国の鬼才が猛打する長篇。
(白水社 予価2376円)[amazon]

5月27日刊

ジーン・ウェブスター 『あしながおじさん』
孤児院で育ったジュディの人生に、とびきりのチャンスと幸せが舞い込んできた。名を名乗らない裕福な紳士が、奨学金を出して彼女を大学に通わせてくれるという。ただし条件がひとつ。毎月、手紙を書いて送ること。ジュディは謎の紳士を 「あしながおじさん」 と呼び、持ち前のユーモアがあふれた手紙を書き続けるのだが――。岩本正恵訳
(新潮文庫 予価562円)[amazon]

5月27日刊

ジーン・ウェブスター 『続 あしながおじさん』
幸せな結婚を果たした級友ジュデ ィに、彼女の育った孤児院の運営を任されることになったサリー・マクブライド。何不自由ない家庭で育ったサリーにはとても抱えきれない重荷だが、ジュディや恋人の政治家、嘱託医にユーモアたっぷりの愚痴を手紙に書いて送るうち、少しずつ院長の責務に喜びを見出していく。畔柳和代訳
(新潮文庫 予価680円)[amazon]

5月27日刊
エリナー・ファージョン 『ガラスの靴』
妖精の魔法によって、少女は煌めく宝石とドレスをまとい舞踏会へ――。夢のように魅惑的な言葉で紡がれた、永遠のシンデレラ物語。野口百合子訳
(新潮文庫 予価562円)[amazon]

5月刊
キャサリン・ダン 『異形の愛』
巡業サーカス団長の父と母、アザラシ少年の兄、シャム双子の姉、超能力をもつ弟、そして平凡なわたし……伝説の名作、復活。
(河出書房新社 予価4104円)[amazon]

5月29日刊
エドワード・ケアリー 『穢れの町 アイアマンガー三部作2
月桂樹の館を逃げ出したジェームズは、フィルチングの町で、決して使うなと言われていた金貨でパンを買ってしまう。それがとんでもない事態を招くとも知らず……。物の声を聞く能力のあるクロッド・アイアマンガーと、召使いのルーシー。世にも奇妙で怖ろしい運命に見舞われた二人の運命は? 堆塵館に何が起きているのか。
(東京創元社 予価3024円)[amazon]

5月29日刊
『J・G・バラード短編全集3』 柳下毅一郎監修
第三巻はサイエンス・フィクションに文芸的手法を用いて、小説に新たな次元を切り開いた濃縮小説 (コンデンスト・ノヴェル) の代表作 「終着の浜辺」、本邦初訳 「イルミネイテッド・マン(仮)」 など20編を収める。
(東京創元社 予価3888円)[amazon]

5月29日刊
パトリック・ネス/シヴォーン・ダウド原案 『怪物はささやく』
怪物は真夜中過ぎにやってきた。墓地の真ん中にそびえるイチイの大木の怪物がコナーの部屋の窓からのぞきこんでいた。おまえに三つの物語を話して聞かせる。わたしが語り終えたら、おまえが四つめの物語を話すのだ……。夭折した天才のアイデアを、カーネギー賞受賞の若き作家が完成させた、心締めつけるような物語。
(創元推理文庫 予価864円)[amazon]

5月29日刊
アーサー・C・クラーク 『『地球幼年期の終わり 新版
宇宙に進出しようとした人類の前に、突如として未知の大宇宙船団が主要都市の上空に下りてきた。他の太陽系から来た生命体で、高度な知能と科学力をもつ全能者である彼らは、地球を全面的に管理し、ここに理想社会が出現したが、その姿を人類の前に現すことはなかった。SF史に輝く不朽の傑作。
(創元SF文庫 予価864円)[amazon]

5月29日刊
Keikichi Osaka 《The Ginza Ghost》
戦前日本を代表する本格ミステリ作家・大阪圭吉の傑作12篇を収録。「とむらい機関車」 「銀座幽霊」 「坑鬼」 「燈台鬼」 他。序文=芦辺拓
(Locked Room International)[amazon kindle]

5月29日刊
古川日出男 『平家物語 犬王の巻』
時は室町。京で世阿弥と人気を二分しながらも、歴史から消された能役者がいた。その名は犬王――鳴り響く琵琶は呪いか祝福か。窮極の美を求めた異貌の男の一生が物語られる。平家物語異聞。
(河出書房新社 予価1728円)[amazon]

5月31日発売
《ナイトランド・クォータリー》 vol. 09 悪夢と幻影
一刻も早く逃れたい悪夢の物語を特集。エドワード・ルーカス・ホワイト、リサ・タトル、ロバート・エイクマンなど翻訳8編のほか、朝松健、澤村伊智の小説、鏡明インタビューほか。目次
(アトリエサード 1836円)[amazon]

5月31日刊
ノーマン・ポルマー/トーマス・B・アレン 『スパイ大事典』
日本で初めてのスパイに関する本格的な事典。歴史的事件の裏で、秘密裏に暗躍したスパイに関する事項を多数の写真、図版と共に収録。
(論創社 予価12,960円)[amazon]

5月31日刊
海野弘 『ロシアの世紀末 〈銀の時代〉 への旅
19世紀末から20世紀初のロシアは、独自のアール・ヌーヴォーの時代だった。チェーホフ、ブローク、ベールイ、ヴルーベリ、ディアギレフ、ニジンスキーなどの芸術家たちを、ペテルブルクやモスクワという都市空間の中でいきいきと描き、この時代を浮かび上がらせる。図版100点を収録。
(新曜社 予価6696円)[amazon]


チェーザレ・リーパ 『イコノロジーア』
(ありな書房 予価25,920円)[amazon]

?
ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション 『蒸気で動く家』
セポイの叛乱で捕虜を虐殺し合い、互いの妻を殺し合った宿敵同士、イギリス陸軍士官モンローと叛乱軍首領ナーナー・サーヒブ。叛乱鎮圧後、モンローを励まそうと、友人たちは鋼鉄の象が牽引する豪華客車を用意、インド横断の旅に出る。闇の中に蠢く叛乱軍の残党たち、密林を彷徨する謎の女性……。大自然を舞台に繰り広げられる冒険と復讐の物語。初の完訳。
(インスクリプト 予価5940円)[amazon]


▼6月刊

6月1日刊
coco/日高トモキチ/玉川数 『里山奇談』
野山を渉猟する 「生き物屋」 が蒐集した、里山の妖しく不思議なお話。ダムに沈んだ小さな集落には決して入ってはならない 「湯」 があった…。大分県の山深く、畑仕事の老人が遭遇した不気味な嗤い声と不思議な動きをする影…。愛知万博開催が決定し、道路交通網の整備が始まったとき、この山を削ると祟られると年寄りたちが騒ぎ出した…。日本の原風景につながる不思議な40話を収録。
(KADOKAWA 予価1512円)[amazon]

6月1日刊
ローベルト・ゼーターラー 『キオスク』
1937年秋、ナチズムが台頭するウィーン。少年はキオスクでフロイトに出会った。フロイトは少年の話に耳をかたむけた。17歳で田舎から出てきた少年フランツの目を通して時代のうねりを活写した青春小説。国際的に注目される現代オーストリアの人気作家、初邦訳。
(東宣出版 予価2052円)[amazon]

6月1日刊
ジョルジュ・フェドー 『どうにもこうにも』
裕福で美しい歌姫リュセットは、魅力的だが一文無しの青年ボワ=ダンギアンに首ったけ。一方、ボワ=ダンギアンは彼女への想いを引きずりながらも、資産家である男爵令嬢ヴィヴィアンヌとの結婚を決意していた。19世紀末のパリ社交界を舞台に、ままならない恋の駆け引きを描く、フランス式艶笑コメディ。
(水声社 予価3240円)[honto]

6月2日刊
キム・スコット 『ほら、死びとが、死びとが踊る ヌンガルの少年ボビーの物語
19世紀前半、植民初期のオーストラリア南西部、ヌンガルの少年ボビーは、一族の死者と交信する 「死びとの踊り」 の導き手であると同時に、持ち前の好奇心から入植者の社会に入り込んでいたが、やがて先住民と入植者の間の緊張が高まり……。アボリジニにルーツを持つ作家が、オーストラリア現代文学に切り拓いた新たな地平。
(現代企画室 予価2700円)[amazon]

6月2日刊
友成純一 『世界ファンタスティック映画狂時代』
1980年代に著者が渡り歩いた、世界の三大ファンタスティック映画祭から、知られざるC級イベントまで、ヨーロッパを中心としたファンタ系映画・映画祭の貴重な記録。80年代の黄金期を経て現在に至るまで、世界のファンタ系映画祭の特徴や変遷を辿り、当時のポスターやプログラムなど図版も掲載。
(洋泉社 予価2700円)[amazon]

6月3日刊
セース・ノーテボーム 『儀式』
1950-70年代のアムステルダムを背景に、複雑な過去をもつ知的な自由人、インニと日常のルーティーンさえ儀式と捉えて過ごす狂気と紙一重のターズ父子が繰り広げる物語。
(論創社 予価2160円)[amazon]

6月5日刊
山田英春 『奇妙で美しい 石の世界』
石の模様の美しい写真とともに、石に魅了された人たちの数奇な人生や、歴史上の逸話、旅先の話など、国内外のさまざまな物語を語る。
(ちくま新書 予価994円)[amazon]

6月5日刊
エミール・クストリッツァ 『夫婦の中のよそもの』
1970年代、サラエヴォ。インテリ家庭で育った少年は、親に内緒で不良仲間と旅に出るが、列車の切符係に父親の愛人情報を聞かされショックを受ける。そんな動揺をよそに警察に追われた珍道中はどんどん変な方向へ……。表題作ほか、《アンダーグラウンド》《黒猫・白猫》 の天才映画監督が初めてペンを執った魅惑の短編集。
(集英社 予価2268円)[amazon]

6月6日刊
ガッサーン・カナファーニー 『ハイファに戻って/太陽の男たち』
二十年ぶりに再会した息子は別の家族に育てられていた――時代の苦悩を凝縮させた 「ハイファに戻って」、密入国を試みる難民たちのおそるべき末路を描いた 「太陽の男たち」 など、不滅の光を放つ名作群。
(河出文庫 予価950円)[amazon]

6月6日刊
アントナン・アルトー 『タラウマラ』
メキシコのタラウマラ族と出会い、ペヨトルの儀式に参加したアルトーがその衝撃を刻印したテクスト群を集成、「器官なき身体」 への覚醒をよびさまし、世界への新たな闘いを告げる奇跡的な名著。
(河出文庫 予価864円)[amazon]

6月6日刊

中野美代子 『カニバリズム論』
根源的タブーの人肉嗜食や纏足、宦官……。目を背けたくなるものを冷静に論ずることで逆説的に人間の真実に迫る血の滴る論文集。
(ちくま学芸文庫 予価1296円)[amazon]

6月6日刊

阿部謹也 『中世の窓から』
中世ヨーロッパに生じた産業革命にも比する大転換――。名もなき人びとの暮らしを丹念に辿り、その全体像を描き出す。
(ちくま学芸文庫 予価1404円)[amazon]

6月6日刊
パトリック・リー 『予言ラジオ』
サムは軍隊時代の旧友クレアから突然呼びだされ、四人の少女を救出した。その後、クレアは奇妙な筐体を彼に見せ、数時間前に録音したニュースを聞かせた。「このマシーンは放送される十時間二十四分前のラジオの電波を拾うのよ」 数時間先の未来を知る者たちの息詰まる攻防、読み出したら止まらない疾走系SFスリラー。
(小学館文庫 予価918円)[amazon]

6月7日刊
モーリス・ブランショ 『終わりなき対話 II 限界―経験』
言語活動が指し示すのはいかなる意味なのか──白眉のニーチェ論を転回点にヘラクレイトスからバタイユへ。哲学と文学を架橋し、意味の極北を探る渾身の第二部。
(筑摩書房 予価6372円)[amazon]

6月8日刊
ボストン・テラン 『その犬の歩むところ』
その犬の名はギヴ。ひとり傷だらけで発見された彼の過去には、人々の悲しみがあった…。『音もなく少女は』 の名匠が贈る感動の物語。
(文春文庫 予価886円)[amazon]

6月8日刊
スミス・ヘンダースン 『われらの独立を記念し』
庭は崩壊寸前だ。そのうえ彼は他の家族の面倒まで見なければならない。なぜなら彼は家庭福祉局で仕事をしているからだ――80年代の激動のアメリカを舞台に、様々な家庭、親子、そして犯罪を目の当たりにするソーシャル・ワーカーを描いた大作。
(ハヤカワ・ミステリ 予価2484円)[amazon]

6月8日刊
ルース・ウェア 『暗い暗い森の中で』
学生時代の友人クレアの独身さよならパーティーへの招待。かつて彼女との間には色々なことがあったのに、わたしは誘い込まれるように招待に応じてしまう。人里離れた森の奥の別荘に集まったのは六人。ぎくしゃくした奇妙な雰囲気のパーティーは、やがて血塗られた惨劇へと変貌する。気鋭の異色サスペンス。
(ハヤカワ文庫NV 予価1231円)[amazon]

6月8日刊
グレッグ・イーガン 『白熱光』
はるかな未来、150万年のあいだ意思疎通を拒んでいた孤高世界から、融合世界に使者がやってきた。未知のDNA基盤の生命が存在する可能性があるという。その生命体を探しだそうと考えたラケシュは、友人とともに銀河系中心部をめざす。現代SF界最高の作家による究極のハードSF。
(ハヤカワ文庫SF 予価1145円)[amazon]

6月8日刊
アーサー・ミラー 『アーサー・ミラーⅤ 代価 二つの月曜日の思い出』
大恐慌後のアメリカ。家族への自己犠牲を問う 「代価」、平凡な事務所の日常が著者の若き日を彷彿とさせる 「二つの月曜日の思い出」 の2篇を収録。
(ハヤカワ演劇文庫 予価1620円)[amazon]

6月8日刊
ガエル・ファイユ 『ちいさな国で』
1990年代初頭にアフリカのブルンジ共和国で生まれたガブリエルは、家族や友人とともに幸せな日々を送っていた。しかし隣国ルワンダの民族対立が深刻化すると、平穏な生活は音を立てて崩れていくのだった――フランスで活躍する現役ラッパーが、自らの過酷な生い立ちをもとに書いた自伝的小説。
(早川書房 予価2052円)[amazon]

6月8日刊
ジュセッペ・グラッソネッリカルメーロ・サルド 『復讐者マレルバ 巨大マフィアに挑んだ男
巨大マフィアに家族を殺された21歳の青年。その日から、復讐が彼の生きる目的になった。賭博で金を稼ぎ、銃を仕入れ、敵を撃つ。やがて彼は新興マフィアのボスとなり、家族殺しの首謀者を追い詰める。膨大な死傷者を出した抗争の当事者が獄中で語った真相。
(早川書房 予価2376円)[amazon]

6月8日刊
アレホ・カルペンティエール 『バロック協奏曲』
〈フィクションのエル・ドラード〉 新大陸征服の大航海時代を時間の錯綜によって叙述する 〈詩学大全〉。オペラ 『モンテスマ』 上演場面を幻想的に挿入させる傑作。鼓直訳
(水声社 予価2160円)[honto]

6月9日刊
ルスタン・カーツ 『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』
革命後のソ連文学史は、ファンタスチカ (SF+幻想文学) による権力闘争の歴史だった! 粛清、雪どけ、そしてペレストロイカまで。本国ロシアでは社会学者や報道関係者が 「事実」 として引用した、教科書にぜったい載ってはならない反革命的メタメタフィクション。内容
(共和国 予価2808円)[amazon]

6月9日刊
ロマン・ガリ 夜明けの約束』
狂おしいまでの母の愛を、全身で受けとめる私の愛。純粋なふたつの愛の遍歴――。謎の多い作者の半生が赤裸々に語られる最高傑作。史上唯一、ゴンクール賞を2度受賞した作家で外交官、女優ジーン・セバーグの伴侶にして、拳銃自殺を遂げたロマン・ガリ。その代表作であり、戦後フランスを象徴する自伝小説の白眉、ついに刊行。
(共和国 予価2808円)[amazon]

6月9日刊
『フランス・ルネサンス文学集3 旅と日常と
フランス・ルネサンス文学の全貌を伝える。第3巻には、日々の暮らしや激動の時代を浮き彫りにする回想録・日記、旅行記などを収録。
(白水社 予価8964円)[amazon]

6月9日刊
トマス・ウルフ 『天使よ故郷を見よ
37歳で夭逝した天才作家の米文学に新風を巻き起こした傑作。大沢衛訳
(講談社文芸文庫 予価2160円)[amazon]

6月10日刊

川村伸秀 『斎藤昌三 書痴の肖像』
風変わりな造本でいまなお書物愛好家を魅了し続けている〝書物展望社本〟――その仕掛け人・斎藤昌三の人物像と、彼をめぐる荷風、魯庵、茂吉、吉野作造、宮武外骨、梅原北明ら書痴や畸人たちとの交流を描き出し、日本の知られざる文学史・出版史・趣味の歴史に迫った画期的労作。
(晶文社 予価5940円)[amazon]

6月12日刊
ロバート・シルヴァーバーグ 『時間線をのぼろう 新訳版
2059年。時間局には、過去の監視と復旧を任務とする時間警察と、時間観光客を案内する観光部がある。歴史研究者の青年ジャドは時間観光ガイドとなり、ビザンティン帝国で絶世の美女に出会うが……。タイム・パラドックスSFの金字塔を新訳で。伊藤典夫訳
(創元SF文庫 予価1080円)[amazon]


6月12日刊
新装版 寺山修司幻想劇集』
「レミング」 「身毒丸」 「奴婢訓」 など、もはや誰も成し得ない実験的・画期的な7作品を収録した戯曲集の新装復刊。寺山自身の解題付。
(平凡社ライブラリー 予価1620円)[amazon]

6月13日刊
サキ 『平和の玩具』
子供たちには武器の玩具ではなく平和的な玩具を、という新聞記事に感化された母親が早速実践にうつすが……「平和の玩具」。その城には一族の者が死ぬとき森の狼が集まって一晩中吠えたてるという伝説があった……「セルノグラツの狼」 他、全33篇を収録。奇想とブラックユーモアの作家サキの没後編集された短篇集を初の完訳。序文G・K・チェスタトン。付録としてサキ及び近親者の書簡を収録。挿絵エドワード・ゴーリー。
(白水Uブックス 予価1728円)[amazon]

6月13日刊
柳瀬尚樹 『ユリシーズ航海記 『ユリシーズ』 を読むための本
天才翻訳家が遺した 『ユリシーズ』 に関する文章を集成。第12章の発犬伝をはじめ、音楽、競馬、試訳など、ジョイスフルな一冊。
(河出書房新社 予価3456円)[amazon]

6月13日刊
岡本綺堂 『西郷星』
(光文社文庫)[amazon]

6月13日刊

ヘルマン・ヘッセ 『デーミアン』
些細なことから悪童クローマーに脅されていたシンクレア少年は、年上の友人デーミアンに助けられて以来、常識破りなデーミアンの独特な考え方に影響を受け、自分の生き方について深く悩み続けるが……青春期の心の葛藤を鮮烈に描いた傑作。酒寄進一訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

6月13日刊

C・S・ルイス 『ナルニア国物語4 カスピアン王子』
ナルニアはテルマール人の治世。カスピアン王子は、王である叔父に実子が誕生したため命を狙われ逃亡する。落馬した彼を介抱したのは、森に隠れ住むナルニアの住人たちだった。一方、四きょうだいは魔法の力でナルニアに呼び戻され……。土屋京子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

6月13日刊

トーマス・ラープ 『静寂 ある殺人者の記録
鋭敏な聴覚を持って産まれたカールは、9歳のとき、心を病んだ母親の入水をきっかけに、死という 「静寂」 こそが安らぎであると確信する。そして、人の手で、誰かに死を贈ることもできるのだと。この世界にとってあまりにも異質に生まれついてしまった、純粋で奇妙な殺人者の生涯とは。
(東京創元社 予価2376円)[amazon]

6月13日刊
M・ヨート&H・ローセンフェルト 『白骨 犯罪心理捜査官セバスチャン 上・下
トレッキング中の女性が偶然見つけたのは、山中に埋められた六人の遺体。すでに白骨化していたが頭蓋骨には弾痕が。トルケル率いる殺人捜査特別班に捜査要請が出された。トルケルは迷った挙げ句、有能だがトラブルメーカーのセバスチャンにも声をかける。史上最強の迷惑男セバスチャン再び。
(創元推理文庫 予価各1123円)[amazon]

6月13日発売
《ミステリーズ!》 Vol.83
インタビューやエッセイ、短編セレクションなどで贈る、深町眞理子版 〈ホームズ〉 全集の完結記念特集。新連載、青柳碧人〈ほしがり探偵ユリオ〉セカンドシーズン掲載ほか。
(東京創元社 1296円)[amazon]

6月15日発売
《MONKEY》 vol.12 翻訳は嫌い?
柴田元幸 「日本翻訳史 明治篇」 は、江戸時代の浄瑠璃からの発展を目指した明治時代の文学運動を徹底解説。伊藤比呂美と柴田元幸の対談 「あれは翻訳といえますか?」 に加え、「見えない都市」(イタロ・カルヴィーノ+マット・キッシュ)、「ノルウェー語を学ぶ」(リディア・デイヴィス)、村上春樹と柴田元幸によるスペシャル対談も収録。
(スイッチパブリッシング 1296円)[amazon]

6月15日刊
アイリアノス 『動物奇譚集2』
前2〜3世紀、古代ローマの著述家による本書は、獣・魚・鳥はもとより、爬虫類・両生類から虫・植物、果ては未確認動物に至るまで、あらゆる生物にまつわる多彩なエピソードを800話近く集めたもの。原書17巻を2冊に編み、第2分冊には10巻以降と索引・地図等を収める。本邦初訳。
(京都大学学術出版会 予価4212円)[amazon]

6月15日刊
喜国雅彦 『本棚探偵最後の挨拶』
これだけ古本を蒐めても、墓場までは持っていかれない ──そのことに気づいた著者が、厳選に厳選を重ねトランク一つ分に本を詰めてみたり、私家版 『暗黒館の殺人』 の製作に着手したり、再び日下三蔵邸の本棚整理に行ってみたり……。本を愛してやまない本棚探偵シリーズ第4弾。
(双葉文庫 予価800円)[amazon]

6月15日刊
『日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集4 妖異』(仮)
療養がてら実家に戻った作家が、犬の散歩の際に訪れた河原で、のっぺらぼうの奇妙な人形を拾う (「人形」)。小さな箱を携え、エーゲ海の船旅に参加した男が、いけすかないアベックの殺害を企てる (「エーゲ海の殺人」) など、日本推理作家協会賞の受賞作家六名による、奇異で妖しい物語の数々。
(双葉文庫 予価670円)[amazon]

6月15日刊
『日本推理作家協会賞受賞作家 傑作短編集5 幻異』(仮)
同居の老人の奇行に悩まされ追い詰められた主婦が、一線を越えた末に信じがたい事実を知ることになる (「厭な老人」)。静かな部屋で時刻を告げる古い鳩啼時計には、遠く離れた恋人との悲劇の恋の結末が隠されていた (「鳩啼時計」) など、日本推理作家協会賞の受賞作家六名による、現実とも幻ともつかぬ奇怪な物語の数々。
(双葉文庫 予価670円)[amazon]

6月15日刊
ジョシュア・ハマー 『アルカイダから古文書を守った図書館員』
マリ共和国トンブクトゥの図書館に保存されていたイスラムの彩色写本など貴重な古文書が、2012年に始まるアルカイダの攻撃で危機にさらされた。敵の目を欺き、それら古文書の救出作戦を計画し、幾多の危険を乗り越えて、比較的安全なマリ南部に30万点もの歴史遺産を避難させた、ある図書館員の活躍を描くノンフィクション。
(紀伊國屋書店 予価2376円)[amazon]

6月16日刊
柳下毅一郎 『皆殺し映画通信 地獄旅』
話題の映画を斬って斬ってきりまくる!舌鋒鋭い映画評論家・柳下毅一郎による2016年邦画超毒舌レビュー集。
(カンゼン 予価1728円)[amazon]

6月17日刊
チャールズ・ディケンズ 『荒涼館 1』
「おまえはおかあさんの恥でした」──両親の名も顔も知らず厳しい代母に育てられたエスターと、あまたの人を破滅させてなお継続する 「ジャーンダイス訴訟」。この二つをつなぐ輪は何か? ミステリと社会小説を融合し、呪われた裁判に巻き込まれる人々を軸に、貴族から孤児まで、19世紀英国の全体を書ききったディケンズの代表作 (全4冊)。 佐々木徹訳
(岩波文庫 1231円)[amazon]

6月17日刊
スティーヴン・キング 『ダークタワーⅣ 魔道師と水晶球 上・下
〈旅の仲間〉 であるエディとスザンナを得たローランド。二人にガンスリンガーとしての教えを叩きこみながら、〈暗黒の塔〉 への旅は続く。だが、見殺しにした少年ジェイクの面影がローランドを苦しめる……。
(角川文庫 予価各1469円)[amazon]

6月17日刊
スティーヴン・キング 『ダークタワー
IV‐1/2 鍵穴を吹き抜ける風
15歳で最年少のガンスリンガーとなったローランドは、デバリア地方で起きた凄惨な殺人事件の調査に赴く。そこで親を亡くし怯えるビル少年と出会った彼は、母から読み聞かされた御伽噺を聞かせる……。ファン待望、シリーズ唯一の未訳作がついに登場。
(角川文庫 予価1080円)[amazon]

6月17日刊
ウィリアム・シェイクスピア 『新訳 まちがいの喜劇』
河合祥一郎訳
(角川文庫)[amazon]

6月17日刊
A・A・ミルン 『クマのプー』
百エーカーの森で暮らすプーは、ハチミツが大好物。雨雲に扮してハチミツをとろうとしたり、謎の動物を追跡したり……。クリストファー・ロビンや森の仲間と繰り広げる冒険に心が温かくなる世界的名作。森絵都訳
(角川文庫 予価562円)[amazon]

6月19日刊
イアン・モーティマー 『シェイクスピアの時代のイギリス生活百科』
シェイクスピアが活躍した16世紀イングランドの、衣食住から法律、言葉、娯楽まで、当時の人々の暮らしを体験する旅へ出かけよう。
(河出書房新社 予価4104円)[amazon]

6月19日刊
プルタルコス 『新訳 アレクサンドロス大王伝』
大王の生涯を描いたローマ期の最重要資料が、平易かつドラマティックな新訳と、最新の研究結果を踏まえた大充実の註とともに甦る。森谷公俊訳
(河出書房新社 予価2808円)[amazon]

6月19日刊
『命みじかし恋せよ乙女 大正恋愛事件簿(仮) 中村圭子編
〈らんぷの本〉 世の中を賑わせた恋愛事件が頻発した大正時代。心中・自殺も流行。人気イラストレーター、マツオヒロミの書き下ろし挿絵収録。※弥生美術館 「命短し恋せよ乙女」 展 (7/1~)
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

6月中旬刊
アレクサンドル・ベリャーエフ 『永久パン 他一篇』
人類の食料問題解決のために40年間研究を続けたベルリン大学の教授は課題の解決に近づくが……『永久パン』 (1928)。家政ロボットものの短編 「開け、ゴマ!」 を併録。5/22予約開始
アルトアーツ 1188円)

6月中旬刊
『チェコ ポーランド ハンガリーのポスター 京都工芸繊維大学美術工芸資料館デザインコレクション
社会主義体制下の東欧では、斬新なデザインのポスターが生み出された。映画、演劇、展覧会…初公開多数含む220点を厳選紹介。ビジュアル文庫新シリーズ創刊、60~70年代、ポスター黄金期の集大成。
(青幻舎 予価1620円)[amazon]

6月21日刊
『新編 日本幻想文学集成』 第6巻 宮沢賢治/小川未明/牧野信一/坂口安吾
幻妖メルヘン集――ノスタルジーと夢魔を宿す遥かなるメルヘン群全59編。ある日一郎君のところに届いたふしぎな手紙 「どんぐりと山猫」。金色の輪の少年が導く死の世界 「金の輪」。不条理なリンチの慣わしがある奇妙奇天烈な村の物語 「鬼涙村」。憎むべき論敵・蛸博士への復讐がたくらまれるナンセンス・ストーリー 「風博士」 他。
(国書刊行会 6264円)[amazon]

6月21日刊

エヴァンジェリン・ウォルトン 『強き者の島』
グウィネズの王の後継ぎグウィデオンは、恋煩いでやつれた末弟の思いを叶えるために、吟遊詩人に身をやつし、新しき民の治めるダヴェドの地から豚を盗んで、両国に戦を起こさせる。ウェールズ神話最大の英雄で神、グウィデオンの物語をもって、神話ファンタジイの金字塔は完結する。
(創元推理文庫 予価1728円)[amazon]

6月21日刊

ハンス・ファラダ 『ピネベルク、明日はどうする!?
1930年のドイツ。地方の簿記係ピネベルクは明るく母性的なエマとできちゃった婚で夫婦となる。若夫婦の新生活はしかし、突然の失業で思いがけない方向へ。首都ベルリンへ移るも、世は空前の大量失業時代、二人にジリ貧が襲いかかる。一介の庶民を主人公に大衆小説の姿をとりつつ、社会の暗部を鋭く抉り、現代まで読み継がれるロングセラー。
(みすず書房 予価3888円)[amazon]

6月22日刊
スティーヴン・ミルハウザー 『木に登る王 三つの中篇小説(仮)
男女関係の綾なす心理を匠の技巧で物語る傑作集。「復讐」 「ドン・フアンの冒険」、トリスタンとイゾルデ伝説を踏まえた表題作を収録。
(白水社 予価2804円)[amazon]

6月22日刊
山田英春編 『美しいアンティーク生物画の本 クラゲ・ウニ・ヒトデ篇
19世紀半ばから20世紀初頭に刊行された百科辞典や図鑑などの挿画プレートから、とくにクラゲ、ウニ、ヒトデの秀作を厳選し収録。写真では到底味わえない絶妙な色彩やディテイルも堪能できるレトロでアンティークな世界。
(創元社 予価1620円)[amazon]

6月22日刊
ジーン・ウルフ 『書架の探偵』
推理作家のクローンとして公共図書館の書架に住まう男。彼の力を借りるべく、謎を携えた麗しき令嬢が図書館を訪れる。令嬢に貸し出された彼の元に立ちはだかった、驚愕の事件とは……。SF界の巨匠、ジーン・ウルフの最新作にして、騙りに満ちたSFミステリ。
(新ハヤカワSFシリーズ 予価2376円)[amazon]

6月22日刊
サンドローネ・ダツィエーリ 『死の天使ギルティネ 上・下
ローマのテルミニ駅に到着した急行列車。しかし一等車両の乗客は全員死んでいた……。イスラム過激派が犯行声明を出すなか、事件を担当することになった捜査官コロンバは違和感をおぼえ、ずば抜けた頭脳を持つコンサルタント、ダンテに連絡をとる。イタリアのサスペンス 『パードレはそこにいる』 シリーズ第二弾。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各886円)[amazon上・下]

6月22日刊
ソフィー・ハナ 『閉じた棺』
面識のない貴婦人からパーティーに招かれたポアロと相棒のキャッチプール。なぜ? と訝しむ二人の前で殺人事件が発生して……。
(早川書房 クリスティー文庫 予価1145円)[amazon]

6月22日刊
パトリック・ロスファス 『風の名前4』
夜道でアンブローズの差し向けた二人組の刺客に襲われたクォートは、やむなく慣れ親しんだアンカー亭をはなれて身を隠したが……
(ハヤカワ文庫FT 予価886円)[amazon]

6月22日刊

クリストファー・ナトール 『女王陛下の航宙艦』
歴戦の老艦長が知略を駆使して、建造後70年の英国航宙母艦〈アーク・ロイヤル〉とともに異星人艦隊に立ち向かう。熱血戦争SF。
(ハヤカワ文庫SF 予価1231円)[amazon]

6月22日刊
フィリップ・マッド 『CIA極秘分析マニュアル 「HEAD」 武器としてのインテリジェンス
本職の 「スパイ」 はいかに情報を集め、最適解を導き出すのか? CIAやFBIで20年以上のキャリアを積んだ情報のプロが、最前線で編み出した実践的インテリジェンス・テクニックを徹底伝授。豊富な事例で明かす車選びからテロ対策にまで使える 「5つの法則」。
(早川書房 予価1728円)[amazon]

6月22日刊
黒田日出男 『岩佐又兵衛と松平忠直 パトロンから迫る又兵衛絵巻の謎
特異な表現によって浮世絵をつくったとされる岩佐又兵衛。この天才絵師が関わったとされる長大な 「又兵衛絵巻群」 にはとりわけ異様な魅力がある。そうした魅力を生んだ根源は何か、本書は絵画史料論的アプローチによって絵巻群に迫る。
(岩波書店 2700円)[amazon]


6月22日刊
吉田健一 『わが人生処方』
常識的な叡智が底流する独自の人生論、書物への惜しみない愛情を綴った読書論、そして著者の中核をなす佳篇 「余生の文学」……。大人の風格漂う人生と読書をめぐる極上の随想を初集成。巻末に吉田暁子・松浦寿輝対談 「夕暮れの美学」 を収録。 没後40年記念エッセイ第3弾。
(中公文庫 予価929円)[amazon]

6月24日刊
北原尚彦 『シャーロック・ホームズ 秘宝の研究』
TVシリーズ 『SHERLOCK』 や、ロバート・ダウニー・Jr.主演の映画 『シャーロック・ホームズ』 など近年公開された作品をはじめ、これまでに出版・公開されたシャーロック・ホームズの映画・ドラマ・翻案小説・コミックスなど、硬軟とりまぜた世界中のメディアミックスをホームズ研究の第一人者が紹介。
(宝島文庫 予価648円)[amazon]

6月24日刊
ジャン・ポール ディディエローラン 『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』
彼は今日も朗読する――死にゆく本を “天国” へ送るため。パリ郊外の断裁工場で働くギレンは、本を “死” へ追いやる毎日にジレンマを抱えている。生き延びたページを持ち帰っては翌朝の通勤電車で朗読して “往生” させるのが日課だが、憂鬱な日々はある朝、持ち主不明の日記を拾った時から変わり始める。
(ハーパーコリンズ・ジャパン 予価1512円)[amazon]

6月25日刊
京樂真帆子 『牛車で行こう! 平安貴族と乗り物文化
車種は? スピードは? 嫌なやつと同乗したら? 平安貴族の移動手段 「牛車(ぎっしゃ)」 とは、どんな乗り物だったのか。古記録や古典文学、絵巻物を素材に、乗り降りの作法、生きる動力=牛の性能、乗車定員やマナーなど、失われた日常生活を豊富な図版とともに生き生きと再現。牛車に魅せられた著者が、その魅力を余すところなく語る。
(吉川弘文館 予価2052円)[amazon]

6月26日刊
『鮎川哲也探偵小説選』
〈論創ミステリ叢書〉
未完の遺稿 「白樺荘事件」、ファン待望の単行本初収録。雪の山荘での連続殺人に名探偵・星影龍三が挑む 「白の恐怖」、アリバイトリックを扱った 「青いネッカチーフ」、ロマンチシズムの色気が漂う 「寒椿」、掌編 「草が茂った頃に」 など、単行本未収録作品を集成。別名義で発表された12作の絵物語も挿絵付きで収録。
(論創社 予価4104円)[amazon]

6月26日刊
C・デイリー・キング他 『鉄路のオベリスト 鮎川哲也翻訳セレクション
〈論創海外ミステリ〉
ニューヨーク・サンフランシスコ間を横断する豪華列車のプール車両で銀行頭取の溺死体が発見された。乗り合わせた四人の心理学者は、事故、自殺、他殺、それぞれの意見を述べるが決め手もないまま、姿なき犯人に翻弄される。雑誌 『EQ』 連載の鮎川哲也訳を復刊。雑誌 『マスコット』 掲載の翻訳4作を併録。日下三蔵編
(論創社 予価3024円)[amazon]

6月28日刊
サマセット・モーム 『イギリス情報部員アシェンデン』
金原瑞人訳
(新潮文庫 予価724円)[amazon]

6月28日刊
アーネスト・ヘミングウェイ 『誰がために鐘は鳴る 上・下
高見浩訳
(新潮文庫 予価各810円)[amazon上・下]

6月29日刊
J・R・R・トールキン 『トールキンのベーオウルフ物語』
トールキンに多大な影響を与えたイギリス中世の英雄叙事詩 『ベーオウルフ』 の再話。未出版の原稿をトールキン自身の講義の内容を参考に編集し、著者が意図した本来の姿を再現。
(原書房 予価3024円)[amazon]

6月30日刊

R・D・ウィングフィールド 『フロスト始末 上・下
あのフロスト警部がデントン署を去るときが来た? 自らのヘマが招いた事態とはいえ、管内で容赦なく起き続ける事件の捜査に時間を取られ、異動の日は刻一刻近づくばかり。絶体絶命、史上最大のピンチに見舞われ弱りきった警部は、最後にどんな始末をつけるのか。超人気警察小説最終巻。
(創元推理文庫 予価各1404円)[amazon]

6月30日刊

ジム・ケリー 『凍った夏』
公営アパートで男が肘掛け椅子に座ったまま死んだ。閉所恐怖症の彼は真冬にもかかわらず扉を外し、窓を開け放したまま寝て凍死したらしい。自殺や事故の可能性が高いとされたが、取材に訪れた新聞記者ドライデンは現場で疑問を抱く。些細な謎は恐るべき真相への手がかりだった。丹念な調査と明晰な推理が冴え渡る英国本格ミステリ。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

6月30日刊

チャールズ・ボズウェル 『彼女たちはみな、若くして死んだ』
謎めいた殺人事件は世間の耳目を集める。被害者が若い女性で、凶悪な暴力の犠牲となったとあれば、人々の注目は高まる。手がかりを追って、〈真実〉 という確固とした断片を集めていけば、謎は解明され犯人は逮捕される。本書に収録した事件は公式の情報をもとに、多数の若い女性が殺害された事件を再現したものである――MWA賞受賞のジャーナリストが実在の事件を題材に、誠実な調査と真摯な筆致で描き出す十の事件簿。
(創元推理文庫 予価972円)[amazon]

6月30日刊

ティラー・マッツェオ 『
歴史の証人 ホテル・リッツ
世界中の観光客の憧れの的であるこのホテルは、1900年代にプルースト、ワイルドが出入りし、20年代にはヘミングウェイが待ち合わせに使い、ナチス占領下にはゲーリングが拠点を置いた……歴史を見守ってきたホテルの物語。傑作ノンフィクション。
(東京創元社 予価2700円)[amazon]

6月30日刊
ベルンハルト・シュリンク 『階段を下りる女』
〈新潮クレスト・ブックス〉 名画とともに異国に消えた謎の女。消そうとして消せなかった彼女の過去とは? 一枚の絵をめぐるドイツのベストセラー作家の新境地。
(新潮社 予価2052円)[amazon]


ノア・ホーリー 『晩夏の墜落 上・下
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各864円)[amazon]


▼7月刊

7月6日刊
山田風太郎 『半身棺桶』
「最大の滑稽事は自分の死」――人間の死に方に思いを馳せ、世相を眺め、麻雀を楽しみ、チーズの肉トロに舌鼓を打つ。絶品エッセイ集。
(ちくま文庫 予価1080円)[amazon]

7月7日刊
夢野久作 『夢Q夢魔物語 夢野久作怪異小品集
『ドグラ・マグラ』 の作家の作品を 【魔】 【魅】 【夢】 【冥】 【妄】 の章立てで、誰も知らない夢Qワールドへ。文豪怪異小品集第6弾。東雅夫編
(平凡社ライブラリー 予価1512円)[amazon]

7月上旬刊
ジョン・ロード 『代診医の死』
〈論創海外ミステリ〉 渕上痩平訳
(論創社 予価2376円)[amazon]

7月10日刊
長田順行 『暗号大全 原理とその世界
(講談社学術文庫)[amazon]

7月11日刊
内田隆三 『乱歩と正史 人はなぜ死の夢を見るのか
日本に探偵小説が誕生して100年。なかで一頭地を抜く 「乱歩」 と 「正史」 の位置とは? 時代・社会背景と作家・作品との関係とは?
(講談社選書メチエ 予価1944円)[amazon]

7月11日刊
トマス・ウルフ 『天使よ故郷を見よ
作者自身を色濃く反映した青年ユウジーンの青春の孤独と苦悩を、20世紀初頭のアメリカの時代精神と重ね合わせて綴る、鮮烈な叙事詩。大沢衛訳
(講談社文芸文庫 予価2160円)[amazon]

7月刊
ボンテンペッリ 『鏡の前のチェス盤』
橋本勝雄訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

7月刊
ハイデガー 『存在と時間3』
中山元 訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

7月刊
サン=テグジュペリ 『星の王子さま』
内藤濯訳
(岩波文庫)[amazon]

7月刊
『クァジーモド全詩集』
河島英昭訳
(岩波文庫)[amazon]

7月20日予定
コナン・ドイル/山中峯太郎訳 『名探偵ホームズ全集 第三巻』
悪魔の足 黒蛇紳士 謎の手品師 土人の毒矢 消えた蝋面 黒い魔船
(作品社 予価7344円)[amazon]


7月中旬予定
『松本泰探偵小説選 III』
〈論創ミステリ叢書〉
【創作篇】 濃霧/彼の犯罪/黒猫の眼/黒い扉/桐屋敷の怪事件/嫦娥の冠 【評論・随筆篇】 探偵小説通/言うな、言うな、言うな/処女作の思ひ出
(論創社 予価3888円)[amazon]

7月25日発売
《ミステリマガジン》 9月号
(早川書房 1296円)[amazon]

7月以降刊
エラリー・クイーン 『アメリカ銃の謎 新訳版
競技場 〈ザ・コロシアム〉 に二万人の大観衆を集めたロデオショウの公演。馬による追跡劇の最中、銃声が轟き、西部劇の英雄バック・ホーンの命は絶たれた。客席にいたクイーン警視とエラリーは、眼前で起きた大胆きわまる犯罪に立ち向かう。〈国名シリーズ〉 新訳。中村有希訳
(創元推理文庫)[amazon]

7月以降刊
シュテファン・スルペツキ 『探偵レミングの災難』
“レミング”と呼ばれる興信所調査員ヴァリシュは、浮気調査で老人を尾行するが、目を離した一瞬の隙に、ターゲットが殺害されてしまう。勝手に犯人捜しを始めるが、仕事をクビになったり、助けた巨大犬に部屋を荒らされたり、なぜか不憫な目にあうはめに。ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞の軽快なミステリ。
(創元推理文庫)[amazon]

7月以降刊
G・K・チェスタトン 『ブラウン神父の秘密 新版
不可解かつ幻想的な殺人の謎 「大法律家の鏡」、この世の出来事とは思えぬ状況で発生した金塊消失事件 「飛び魚の歌」、常識を超えたユーモアと恐怖の底に必然的動機がひそむ「ヴォードリーの失踪」 など珠玉の10編。読みやすく、新しいカバーでリニューアル。
(創元推理文庫)[amazon]

7月以降刊
ルネ・ナイト 『夏の沈黙』
TVドキュメンタリー制作者のキャサリン。仕事はうまくいき、夫は優しく、息子も就職して独立している。だが、彼女の人生は、引越し先で手にした見覚えのない本を開いた瞬間に暗転した。その本の主人公は私だ。しかもそれは、20年間隠しつづけてきた、あの夏の秘密を暴こうとしている。衝撃の結末で世界に旋風を巻き起こしたデビュー・ミステリを文庫化。
(創元推理文庫)[amazon]

7月以降刊
ルシンダ・ライリー 『蘭の館 上・下
レマン湖畔に建つおとぎ話の城のような館 〈アトランティス〉。主は世界中から六人の赤ん坊を迎え、愛情を込めて養育した。ロンドンで養父の急死の報を受けた長女マイアは、謎めいた遺言に従いリオ・デ・ジャネイロに飛ぶ。そこで出会ったのは想像もしなかった過去の物語だった。世界的ベストセラー作家が壮大な構想で描くシリーズ開幕。
(創元推理文庫)[amazon]

7月以降刊
福永武彦 『完全犯罪 加田伶太郎全集』
資産家が住まう洋館に届いた英文の脅迫状と、奇怪な密室殺人――迷宮入りとなった十数年前の事件に四人の男が推理を競う 「完全犯罪」。精緻な論理と遊戯性を共存させ、日本推理小説史上でも最重要短編集のひとつに数えられる、文学全集の体裁を模した推理小説集。
(創元推理文庫)[amazon]

7月以降刊
A・E・ヴァン・ヴォークト 『宇宙船ビーグル号の冒険 新版
軍人と科学者1000名が乗り組んだ探査宇宙船ビーグル号。その行く手には、人類の想像を絶した、恐るべき宇宙生命体が待ち構えていた。猫のような怪物ケアル、宇宙空間に棲息するリイム人。人類の科学の粋とエイリアンの超能力が、手に汗にぎる死闘を展開する。SF史に輝く傑作。
(創元SF文庫)[amazon]

7月以降刊
キャリー・パテル 『墓標都市』
文明崩壊から数百年。人々は地上を厭い、巨大な地下都市国家を築いていた。その一つ、階級社会が栄えるリコレッタでは、崩壊前の知識は重大なタブーとされ、政府によって厳重に管理・秘匿されている。そんな中、政府の極秘計画 「プロメテウス」 に携わる歴史学者が何者かに殺された……。
(創元SF文庫)[amazon]

7月予定
ル・クレジオ 『心は燃える』
(作品社 予価2592円)[amazon]

7月予定
フアン・ガブリエル・バスケス 『密告者』
(作品社 予価4104円)[amazon]


▼8月以降刊

8月予定
小栗虫太郎 『【「新青年」版】 黒死館殺人事件』
松野一夫 画/山口雄也註・校異・解題/新保博久 解説
(作品社 予価7344円)[amazon]

8月予定
『岩田賛探偵小説選』
〈論創ミステリ叢書〉

(論創社 予価3888円)[amazon]

8月予定
Martin Edwards 《The Story of Classic Crime in 100 Books》
『探偵小説の黄金時代』 (国書刊行会予定) のマーティン・エドワーズが選んだクラッシックミステリ100冊のガイドブック。
(Poisoned Pen Press)[amazon]

9月予定
『定本 夢野久作全集 第3巻』 小説Ⅲ 1933-1934
歿後80年記念出版。多彩な活動の全貌を集大成し、新たに大量の新資料を収載した決定版全集。【収録作品】 暗黒公使/縊死体/氷の涯/冗談に殺す/爆弾太平記/白菊/斬られ度さに/名君忠之/山羊鬚編集長/難船小僧/木魂/衝突心理/無系統虎列刺
(国書刊行会)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅰ 抹消』
完結まで36年を要したレリスの主著にして自伝文学の大作、20世紀の奇書。ビフュールとは 「削除/分岐」 の意味。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅱ 軍装』
「新しい文学ジャンルを創造した」 と称される代表作の第二巻。フルビとは身の回り品、装具一式。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店 予価2160円)[amazon]