注目の近刊

10月24日刊
アラン・ムーア/ジェイセン・バロウズ『ネオノミコン』
人間をチューリップ型に切り裂く異様な殺人事件、古い教会を改築したクラブに蔓延する謎の白粉……頻発する怪事件を解決すべくFBI捜査官メリルとゴードンはマサチューセッツ州セイラムのオカルトショップに向かうが……。ラヴクラフトの内なる深淵に迫り、時空を覆す宇宙最凶の暗黒神話、ここに始まる。物語の魔術師にしてアメコミ界の帝王アラン・ムーア版クトゥルー神話全四部作ついに刊行。柳下毅一郎訳。内容
(国書刊行会 予価3080円)[amazon]

10月24日刊
ピエール・マッコルラン 『黄色い笑い/悪意』
〈マッコルラン・コレクション〉 奇妙な笑い病のパンデミックがこの世を滅亡させる世界終末論的疫病小説『黄色い笑い』。マッコルランの最高傑作と絶賛したマンドラゴラ幻想小説『悪意』。長編2編を収録。ともに本邦初訳。中村佳子・永田千奈訳
(国書刊行会 予価4620円)[amazon]

10月25日発売
《SFマガジン》 12月号
スタニスワフ・レム生誕100周年記念特集/ハヤカワ文庫JA総解説PART3 内容
(早川書房 1320円)[amazon]

10月26日刊
ボエル・ヴェスティン 『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉
画家として、作家として、人生のすべてを芸術に注いだ芸術家、「ムーミン」 の作者トーベ・ヤンソンの生涯を鮮やかに描く。図版・写真資料を多数収録した決定版評伝。畑中麻紀・森下圭子訳
(フィルムアート社 予価4180円)[amazon]

10月26日刊
ミルチャ・エリアーデ 『ムントゥリャサ通りで 改装版
第二次世界大戦後のルーマニアの政情を背景に,現実世界と神話的世界の交錯のうちにカフカ的状況がかもし出される。宗教学者・文学者エリアーデの代表的幻想小説。直野敦訳
(法政大学出版局 予価2750円)[amazon]

10月26日刊
ウィリアム・ワーズワス 『湖水地方案内 新装版
イギリス・ロマン派を代表する詩人が湖水地方旅行者のために書いたガイドブックの古典。ワーズワスの自然観、湖水地方観、自然への接し方についての認識を示す本書は、イギリス・ロマン派文学研究の重要な基本文献であることはもとより、200年の時を越えたいま、「環境の時代」を先取りしたエコロジーの原点として再評価の機運が高まっている。小田友弥訳
(法政大学出版局 予価3300円)[amazon]

10月27日刊
ミロラド・パヴィッチ 『十六の夢の物語 M・パヴィッチ幻想短編集
時空を自在に超えて展開する、不思議な物語の数々。後年 『ハザール事典』 で世界を瞠目させることになる作家の、奔放な想像力が躍動する幻想短編集。三谷惠子訳
(松籟社 予価2090円)[amazon]

10月27日刊
沼野充義・沼野恭子編訳 『ヌマヌマ はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選
恋愛、叙情、恐怖、SFなど、多様な作家の個性が響きあうアンソロジー。シーシキン、ビートフ、エロフェーエフ、トルスタヤ、ペレーヴィンら、現代ロシア文学紹介の第一人者たちが厳選した12の短篇。
(河出書房新社 予価3520円)[amazon]

10月27日刊
横溝正史 『横溝正史少年小説コレクション5 白蠟仮面』
その素顔は誰にもわからぬ変幻自在の怪盗 『白蝋仮面』、人間を次々と蝋人形に仕立て上げる 『蠟面博士』、空飛ぶ犯罪集団を率いる 『風船魔人』、金ぴかの奇怪な姿で少女たちをつけ狙う 『黄金魔人』。少年探偵・御子柴進と敏腕記者・三津木俊助が怪盗・怪人と対決する4長篇に、短篇5作を収録。
(柏書房 予価3080円)[amazon]

10月27日刊
福井栄一 『解體珍書 カラダのフシギなモノガタリ
「人体」 にまつわる怪談・奇譚・珍談を、古典文学から集めて現代語訳。妖しくて愉しい身体の不思議をときあかす。
(工作舎 予価1760円)[amazon]

10月28日刊

マリオ・バルガス=リョサ 『ケルト人の夢』
1916年、大英帝国の外交官であった男に死刑が執行された。その名はロジャー・ケイスメント。植民地主義の恐怖を暴いた英雄であり、アイルランド独立運動に身を捧げた殉教者である。同性愛者ゆえに長くその名は忘れられていたが、魂の闇を含めて、事実と虚構が織りなす物語のうちによみがえった。人間の条件を問う一大叙事詩。野谷文昭訳
(岩波書店 予価3960円)[amazon]

10月28日刊
サマセット・モーム 『人間の絆 上・下
幼くして両親を失い、牧師の伯父に育てられた青年フィリップは、不自由な足のために劣等感に苛まれていたが、いつしか信仰心を失い、芸術に魅了されてパリに渡る。しかし自らの才能の限界を知り、帰国して医学を志すが……。誠実な魂の遍歴を描いたモームの代表作を新訳。金原瑞人訳
(新潮文庫 予価各1045円)[amazon]

10月28日発売
《Witchcraft. the Library of Esoterica》Jessica Hundley, Pam Grossman (ed)
「魔女(ウィッチクラフト)」をテーマにした絵画コレクション。
(Taschen)[amazon]

10月29日刊
イーヴリン・ウォー 『士官たちと紳士たち 誉れの剣Ⅱ
〈エクス・リブリス・クラシックス〉 アフリカから帰国したガイ・クラウチバックは新設のコマンド部隊に配属されて訓練地の島へ、旧知の面々と再会する。やがて部隊はイギリスを出発、エジプトに到着するが、現地で合流するはずの旅団長は行方不明で、待機の日々が続く。そしてついににクレタ島への出動命令が下った……。戦争の愚かしさ、恐ろしさとともに英国社会の変貌を描くウォー畢生の大作《誉れの剣》三部作の第二巻。
(白水社 予価4180円)[amazon]

10月29日刊
スティーヴン・ミルハウザー 『夜の声』
夜中に自分の名前を呼ぶ神聖な声を待ちわびる者たちの心のうちをたどる表題作など、奇想と魔法の職人芸で唯一無二の世界を紡ぐ8篇。柴田元幸訳
(白水社 予価2750円)[amazon]

10月29日刊
カール・ゼーリヒ 『ローベルト・ヴァルザーとの散策』
カフカやゼーバルトらを魅了する作家ヴァルザーの知られざる生前の姿。1957年の初版刊行以来、繰り返し参照されてきた最重要の伝記的文献。新本史斉訳
(白水社 予価4180円)[amazon]

10月29日刊
アリ・スミス 『冬』
かつて事業で成功したが今は孤独な女性の元に、息子が移民の恋人と一緒に現れた――英文学の旗手が贈る当世版クリスマス・キャロル。木原善彦訳
(新潮クレスト・ブックス 予価2530円)[amazon]

10月29日刊
ケイト・モートン 『湖畔荘 上・下
ロンドン警視庁の女性刑事が、女児を置き去りにした母親の失踪事件を担当し問題を起こす。謹慎中、彼女はコーンウォールで打ち捨てられた屋敷を偶然発見。70年前にそこで赤ん坊が消える事件があり、迷宮入りになっていることを知り、興味を抱いた刑事は事件を調べ始める。青木純子訳
(創元推理文庫 予価各1210円)[amazon]

10月29日刊
ネレ・ノイハウス 『母の日に死んだ』
孤児院から子どもを引き取り、里子として育てていたライフェンラート家の邸から、死後数日経過した遺体が発見された。死んでいたのは邸の主人だったが、ピアが現場付近を捜索すると、床下から死蝋化した三人の遺体が。30人もの里子の世話に心血を注いでいた男は、恐るべき連続殺人犯だったのか。〈刑事オリヴァー&ピア・シリーズ〉最新作。酒寄進一訳
(創元推理文庫 予価1760円)[amazon]

10月29日刊
キース・トーマス 『ダリア・ミッチェル博士の発見と異変 世界から数十億人が消えた日
銀河系のはるかかなたの天体から届いた謎の信号によって人類のDNAがハッキングされ「エレベーション」という症状を引き起こす感染症が蔓延。2023年、世界的なパンデミックが発生する。5年後、ジャーナリストのキース・トーマスが、信号を発見した女性科学者をはじめ対策本部、政府高官らへのインタビューや議事録をまとめたのがこの本である。ファーストコンタクトをテーマにした異色のモキュメンタリーSF。佐田千織訳
(竹書房文庫 予価1320円)[amazon]

10月29日刊

ロバート・ジョーダン 『ホイール・オブ・タイム 竜王伝説 上・中・下
〈時の車輪〉 春祭が近づく村を突然、妖獣の一団が襲う。異能者モイレインと護衛士ランの活躍で妖獣の撃退には成功するが……。傑作巨篇開幕。斉藤伯好訳
(ハヤカワ文庫FT 予価1430円)[amazon]

10月29日刊
巽孝之 『サイバーパンク・アメリカ 増補新版
サイバーパンク・ムーヴメントの生成から発展的解消までを、インタビューや会見記、著者自身のサイバーパンクへの参加など、徹底したフィールドワークで描き出し、時代の雰囲気までも閉じ込めた第一級のドキュメント。W・ギブソン、B・スターリングとの対談を増補。
(勁草書房 予価3300円)[amazon]

10月29日刊

ワシントン・アーヴィング/絵=トマス・ロッカー 『ワシントン・アーヴィングのリップ・ヴァン・ウィンクル』
むかし、リップ・ヴァン・ウィンクルという男が、森の中へ銃を持って出かけ、一眠りしてしまい、村に帰ると、20年の月日が流れていた。19世紀アメリカの作家アーヴィングによる現実と幻想が交差する物語を、美しい絵本で。齊藤昇訳
(小鳥遊書房 予価1650円)[amazon]

10月30日発売
木々高太郎 『或る光線 木々高太郎科学小説集
科学小説を中心に木々高太郎の多彩な作品を収録した『或る光線 木々高太郎科学小説集』(ラジオ科学社、昭和13)を文庫化。【収録作品】 或る光線/跛行文明/蝸牛の足/糸の瞳/債権/死人に口あり/秋夜鬼/実印/封建性/親友
盛林堂ミステリアス文庫 2200円)


▼11月刊

11月2日刊

『文学とアダプテーションII ヨーロッパの古典を読む小川公代・吉村和明編
ヨーロッパの古典文学作品に焦点を当て、アダプテーションによって新しい魅力を持ちうることを明らかにする論集。目次
(春風社 予価3960円)[amazon]

11月4日刊
アガサ・クリスティー 『クリスマスの殺人 クリスティー傑作選
ミステリの女王アガサ・クリスティーの短篇から、冬をテーマにした作品を収録した傑作選。ポアロ、ミス・マープル、トミー&タペンス、クィン氏と、クリスティーを代表する名探偵たちが勢ぞろい。クリスマスプレゼントにぴったりの豪華な装幀のギフトブック。
(早川書房 予価3300円)[amazon]

11月4日刊
ルーシー・フォーリー 『ゲストリスト』
アイルランド沖の孤島で、メディアの寵児の結婚式が行われる。だが式の最中に停電が発生し、そして死体が発見された。外は嵐、本土の警察はすぐに来ることはできない……。複数の視点、入れ替えられた時系列で巧みに構成された現代版 「嵐の孤島」 ミステリ。唐木田みゆき訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価1980円)[amazon]

11月4日刊
トマス・サヴェージ 『ザ・パワー・オブ・ザ・ドッグ』
モンタナ州で広大な牧場を営むバーバンク兄弟。弟ジョージが地元の未亡人と出会い、結婚したときから、それを快く思わない兄のフィルは二人に対して執拗な攻撃を仕掛けていく。ジェーン・カンピオン監督、ベネディクト・カンバーバッチ主演で映像化の話題作。山中朝晶訳
(早川書房 予価2640円)[amazon]

11月4日刊
アーヴィング・シュルマン 『ウエスト・サイド・ストーリー 新訳版
少年ギャング抗争の間で生まれた、禁じられた恋。伝説のブロードウェイミュージカルのノベライズを新訳で刊行。北田絵里子訳
(ハヤカワepi文庫 予価854円)[amazon]

11月8日刊
呉明益 『歩道橋の魔術師』
1979年、台北。中華商場の魔術師に魅せられた子どもたち。現実と幻想、過去と未来が溶けあう、どこか懐かしい極上の物語。天野健太郎・及川茜訳
(河出文庫 予価1078円)[amazon]

11月8日刊
オクテイヴィア・E・バトラー 『キンドレッド』
奴隷制時代のアメリカ南部へとタイムスリップした黒人女性のデイナ。アフリカ系アメリカ人の伝説的作家による名著がついに文庫化。風呂本惇子・岡地尚弘訳
(河出文庫 予価1672円)[amazon]

11月8日刊
アーザル・ナフィーシー 『テヘランでロリータを読む』
テヘランでヴェールの着用を拒否し、大学を追われた著者が行った秘密の読書会。壮絶な彼女たちの人生とそれを支える文学を描く。市川恵里訳
(河出文庫 予価1672円)[amazon]

11月8日刊
新保博久編 『サンタクロースの贈物 クリスマス×ミステリー
クリスマスを舞台にした国内外の傑作ミステリーアンソロジー。ドイル、クリスティ、クイーンなど世界の名探偵を1冊に。全13篇。
(河出文庫 予価1089円)[amazon]

11月8日刊
ヴァルター・ベンヤミン 『ベンヤミン メディア・芸術論アンソロジー』
いまなお新しい思想家の芸術論、メディア論の重要テクストを第一人者が新訳。映画論、写真論、演劇論、シュルレアリスム論等を網羅。山口裕之訳
(河出文庫 予価1430円)[amazon]

11月9日刊
ジェフリー・ディーヴァー 『ブラック・スクリーム 上・下
イタリアとアメリカで発生した拉致監禁事件。殺人の期限までに名探偵ライムは真相を暴き、被害者を救えるか? シリーズ第13弾。
池田真紀子訳
(文春文庫 予価979円/1023円)[amazon]

11月9日刊
L・M・モンゴメリ 『炉辺荘のアン』
アン34歳、美しい村の炉辺荘に暮らす。三男三女のわが子に慕われる母の喜び、医師の夫ギルバートを愛し愛される妻の幸せ、平穏な日常を生きる安らぎ、子どもたちの成長と冒険。モンゴメリの生前最後に刊行された、記念すべき愛の傑作。松本侑子訳
(文春文庫 予価880円)[amazon]

11月9日刊
都筑道夫 『やぶにらみの時計』
泥酔からめざめた彼は、妻だという見も知らぬ女から他人の名前でよばれて愕然とした--―著者の初期長篇ミステリーの傑作。
(徳間文庫 予価825円)[amazon]

11月10日刊
米澤穂信 『米澤屋書店』
米澤穂信が20年にわたって、様々な媒体に発表してきた書評やお勧め本を集成。特別書き下ろし「私の心を捉えて離さないミステリ」(120枚)&オリジナルコメンタリー(180枚)収録。
(文藝春秋 予価1870円)[amazon]

11月10日刊
キム・ドンシク 『世界でいちばん弱い妖怪』
命乞いする落ちこぼれ妖怪に、呪文をつぶやく謎のエイリアン。さらには人間からダシをとりたい妖怪世界の料理人から、あがり症の新米悪魔まで。ヤバイやつらがゾクゾク襲来。どうする人類? くすっと笑えて、時々ドッキリ、最後に沁みるショートショート18編。吉川凪訳
(小学館 予価1540円)[amazon]

11月11日刊
フランシス・ハーディング 『ガラスの顔』
地下都市カヴェルナの人々は表情をもたない。彼らは《面》と呼ばれる作られた表情を教わるのだ。チーズ造りの親方に拾われた少女はネヴァフェルと名づけられ、好奇心のかたまりのような少女に育つ。ある日親方のトンネルを抜け出た彼女は、カヴェルナ全体を揺るがす陰謀のただ中に放り込まれ……。『嘘の木』の著者が描く健気な少女の冒険ファンタジイ。児玉敦子訳
(東京創元社 予価3850円)[amazon]

11月11日刊
オリヴィエ・トリュック 『影のない四十日間 上・下
クレメットとニーナは、北欧三カ国にまたがるサーミ人居住地のトナカイ警察の警察官コンビ。二人が配置されたノルウェーの町で、サーミ人のトナカイ所有者が殺害された。所有者同士のトラブルが原因なのか? サーミ人を巡って様々な思惑が入り乱れるなか、彼らは捜査を進めるが……。フランスで20以上の賞を受賞した傑作ミステリ。久山葉子訳
(創元推理文庫 予価各1100円)[amazon]

11月11日刊
アリスン・モントクレア 『王女に捧ぐ身辺調査 ロンドン謎解き結婚相談所
わたしたちが王子の身辺調査をするの!?――戦後ロンドンで結婚相談所を営むアイリスとグウェンに驚愕の依頼が。エリザベス王女が想いを寄せるフィリップ王子について、その母親の醜聞をほのめかす脅迫状が届いたという。英国王室の危機を救うため、ふたりは極秘で調査をはじめる。シリーズ第2弾。山田久美子訳
(創元推理文庫 予価1320円)[amazon]

11月11日刊
C・L・ムーア 『大宇宙の魔女 ノースウェスト・スミス全短編
火星の地球人入植地で群衆に追われる一人の少女を気紛れから庇った宇宙の無法者ノースウェスト・スミスは、彼女を自分の庇護下に置くことを宣言し、暴徒を追い払った。引きあげる男たちの顔には、なぜか言いようのない軽蔑と嫌悪の表情が浮かんでいた……伝説のシリーズを新訳決定版にて贈る。中村融・市田泉訳
(創元SF文庫 予価1650円)[amazon]

11月11日刊
デルフィーヌ・ミヌーイ 『戦場の希望の図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々
2015年、シリアの首都ダマスカス近郊の町ダラヤでは、市民がアサド政権軍に抵抗して籠城していた。政府軍の空爆で建物が破壊され、隣人が犠牲となる中、ダラヤの若者たちは瓦礫から本を取り出し、地下に 「秘密の図書館」 を作った。図書館に安らぎを、本に希望を見出した人々を描く感動のノンフィクション。藤田真利子訳。『シリアの秘密図書館』 改題・文庫化。
(創元ライブラリ 予価990円)[amazon]

11月11日刊
『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集(仮)
何かを失った人類が、新たな世界と出会うとき。韓国現代SFを代表する作家たちが描く、微生物と人間と広大な宇宙をめぐる6つの物語。キム・チョヨプ他。斎藤真理子・清水博之・古川綾子訳
(河出書房新社 予価2145円)[amazon]

11月12日刊
オラフ・ステープルドン 『スターメイカー』
肉体を離脱した主人公は、時間と空間を超え、宇宙の彼方へと探索の旅に出る。訪れた惑星世界で出会った独自の進化を遂げた奇妙な人類と諸文明の興亡、宇宙の生命の生成と流転を、壮大なスケールと驚くべきイマジネーションで描いた幻想の宇宙誌。アーサー・C・クラークやスタニスワフ・レムをはじめ多くの作家に絶賛され、多方面に影響を与えてきた伝説の作品を全面改訳で贈る。浜口稔訳
(ちくま文庫 予価1430円)[amazon]

11月12日刊
アナ・マリア・マトゥーテ 『小鳥たち マトゥーテ短篇選
〈はじめて出逢う世界のおはなし〉 20世紀スペインを代表する女性作家アナ・マリア・マトゥーテ本邦初の短篇集。宇野和美訳
(東宣出版 予価2420円)[amazon]

11月12日刊
野呂邦暢 『野呂邦暢 古本屋写真集』
夭折の芥川賞作家・野呂邦暢が密かに撮りためた古本屋写真が存在する。2015年に書籍化された際、話題をさらった写真集が再編集で奇跡の文庫化。岡崎武志・小山力也編
(ちくま文庫 予価1100円)[amazon]

11月12日刊
多田智満子 『魂の形について』
鳥、蝶、蜜蜂などに託されてきた魂の形象。夢のようでありながら真実でもあるものに目を凝らし、想念を巡らせた詩人の代表的エッセー。
(ちくま学芸文庫 予価1100円)[amazon]

11月12日刊
阿部公彦 『病んだ言葉 癒やす言葉 生きる言葉』
言葉を読むとは何か。言葉を使うとは何か。言葉を学ぶとは何か。そして、言葉を守るとは何か。英文学教授が、文学作品から言語教育まで綴ったエッセイ・コラム集。
(青土社 予価2200円)[amazon]

11月16日刊

ジェイン・オースティン 『マンスフィールド・パーク
貧しい生家からマンスフィールド・パークに引き取られたファニー。優しい従兄エドマンドを心の支えに、華やかな従姉たちの陰でひっそり成長する。だが近隣の牧師館に新たな住人が現れて以降、人間関係は変わり始め――。オースティン作品で〈もっとも内気な〉主人公を描く。新井潤美・宮丸裕二訳
(岩波文庫 1320円)[amazon]

11月16日刊
ポール・ヴァレリー 『ドガ ダンス デッサン』
〈デッサン〉とはかたち(ルビ=フォルム)ではない。かたちの見方なのだ」――親しく接した画家ドガの肉声を伝える美術論。その人柄・技法・芸術に対する姿勢の素描と、ヴァレリー独自の芸術・身体観とが交錯。本書には、幻の初版でのみ知られる、ドガのダンスのデッサン全51点を掲載。絵画と思考の自在な往還を再現する初の邦訳。カラー版。塚本昌則訳
(岩波文庫 1485円)[amazon]

11月16日刊
イーニス・オエルリックス 『〈アルハンブラ・ホテル〉殺人事件』
〈論創海外ミステリ〉 異国情緒に満ちたホテルを恐怖に包み込む支配人殺害事件。平穏に見える日常の裏側で何が起こったのか? 日本初紹介となる著者唯一のノン・シリーズ長編。福森典子訳
(論創社 予価3740円)[amazon]

11月16日刊
フョードル・ドストエフスキー 『未成年 1』
知識人の貴族ヴェルシーロフと使用人との間に生まれたアルカージー。生い立ちのコンプレックスを抱えた彼は、父の愛を求めながら、富と力を手にする理想を胸にもがく。未成年の魂の遍歴を描くドストエフスキー五大長篇の一つ。(全3巻) 亀山郁夫訳
(光文社古典新訳文庫 予価1188円)[amazon]

11月16日刊
ジークムント・フロイト 『フロイト、無意識について語る』
精神分析の中心的な概念である無意識について、個人の心理の側面と集団の心理の側面から考察した論文集。意識とは異なる前意識と対比して、快感原則と現実原則、抵抗の概念から説明を試み、さらに社会哲学的、文化論的に考察する6つの論文を収録。中山元訳
(光文社古典新訳文庫 予価1210円)[amazon]

11月16日刊
ジャンニ・ロダーリ 『クジオのさかな会計士』
作家の私が、北イタリアの名所クジオのオルタ湖畔で創作の取材中、桟橋で物語の舞台について構想を巡らしていると、足にフィンをつけたスイマーから声をかけられる。イタリアの巨匠ロダーリの短篇集。内田洋子訳
(講談社文庫 予価902円)[amazon]

11月17日刊
法月綸太郎 『法月綸太郎ミステリー塾 怒涛編 フェアプレイの向こう側』
日本編、海外編、疾風編に続く「怒涛編」は「フェアプレイの向こう側」。ミステリー界の至宝が語る輝ける評論集、ラストを飾る一巻。
(講談社 予価2420円)[amazon]

11月17日刊
劉慈欣 『円 劉慈欣短篇集
十万桁まで円周率を求めよという秦の始皇帝の命により、学者の荊軻は始皇帝の三百万の軍隊を用いた驚異の人間計算機を編みだすのだが……『三体』 抜粋改作にして星雲賞受賞作「円」、デビュー短篇「鯨歌」など、全13篇を収録した中国SFの至宝がおくる短篇集。大森望・泊功・齊藤正高訳
(早川書房 予価2090円)[amazon]

11月17日刊
パオロ・ジョルダーノ 『天に焦がれて』
毎年夏休みを過ごす祖母の家で、14歳のテレーザは共同生活を営む少年3人と出会い、その中の一人と恋に落ちた。4人の友情は永遠と思えた。だが数年後、その少年が他の少女を妊娠させたと知り――。『コロナの時代の僕ら』 の著者が描く、男女4人の愛憎の物語。飯田亮介訳
(早川書房 予価2640円)[amazon]

11月17日刊
サイモン・スカロウ 『ベルリンに堕ちる闇』
1939年、灯火管制下のベルリンで元女優が殺害されているのが見つかる。事件は捜査を進めていくうちに混迷を極めていき……。北野寿美枝訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1100円)[amazon]

11月17日刊
コニー・ウィリス 『クロストーク 上・下
画期的な脳外科手術で、恋人同士が互いの気持ちをダイレクトに伝達可能になった社会とは!? コミュニケーションの未来を描く大作。
大森望訳
(ハヤカワ文庫SF 予価各1100円)[amazon]

11月17日刊
ドン・ベントレー 『ウィズアウト・サンクション』
アメリカ国防情報局の作戦要員ドレイクは、激動のシリアで人質奪還にあたる――〈グレイマン〉シリーズに比肩する冒険小説第一弾。黒木章人訳
(ハヤカワ文庫NV 予価1100円)[amazon]

11月17日刊
ボー・スヴェーンストレム 『犠牲者の犠牲者』
凶悪犯罪者の連続拷問事件。残虐な暴行の目的は報復か、制裁か? 身の毛のよだつスウェーデンNo.1ベストセラー。元大手タブロイド紙記者による鮮烈なデビュー作。富山クラーソン陽子訳
(ハーパーBOOKS 予価1430円)[amazon]

11月17日刊
コルム・トビーン 『巨匠 ヘンリー・ジェイムズの人と作品
パリ、ローマ、ヴェネツィア、ロンドン…傑作が生み出されるまでの小説家ヘンリー・ジェイムズの重要な5年間を描く。ブッカー賞最終候補、数々の賞を受賞したアイルランドの国民的作家の代表作。伊藤範子訳
(論創社 予価3850円)[amazon]

11月18日刊
ジョージ・オーウェル 『全体主義の誘惑 オーウェル評論選
いま改めてアクチュアリティが増しているオーウェルの思考。世界に全体主義の動きが現れつつある現在、「知的誠実」をなにより重んじ、精神の自由に最大限の価値を置いたオーウェルに学ぶところは大きい。世界が陥っている政治的窮境に一条の光を投ずる論考を精選。照屋佳男訳
(中央公論新社 予価2200円)[amazon]

11月19日刊
ジョン・ランディス編 『怖い家』
エドガー・アラン・ポー 『アッシャー家の崩壊』、H・P・ラヴクラフト 『忌み嫌われた家』、シャーロット・P・ギルマン 『黄色い壁紙』、ブラム・ストーカー 『判事の家』……。怪奇ゴシック小説の古典から異色短編、ニューロティック・ホラーの傑作まで、「家」 にまつわる恐怖を紡いだ名作14編を収録した幽霊屋敷小説アンソロジー。宮﨑真紀訳
(エクスナレッジ 予価1870円)[amazon]

11月19日刊
伊藤彰彦 『最後の角川春樹』
『人間の証明』、『セーラー服と機関銃』……活字と映像を交錯させて、表現の力で社会を揺り動かした戦後最大の出版人、その魂の軌跡。
(毎日新聞出版 予価2090円)[amazon]

11月19日刊
小谷真理 『性差事変 平成のポップ・カルチャーとフェミニズム 
きらめく都市空間の隅々に仕掛けられた、さまざまな魔法の網!それが罠、妄想と知っても潔く捨てられない……。一発逆転の「幸せ」を夢見て積み重ねられる現代の「シンデレラ・ストーリー」。今を生きるファンタジーやSF、アニメなど様々な時空を横断しつつ、混沌とした時代の欲望の形を模索する。
(青土社 予価2860円)[amazon]

11月19日刊
テリー・イーグルトン 『文化と神の死』
ポストモダン以後、神の概念は空虚化された。しかし宗教なき時代においても神のようなものはいたるところで生き延び、私たちに影響を与え続けてきた――そう、文化という名のもとに。〈啓蒙〉から〈ロマン主義〉そしてポストモダンへ、宗教と文化の関係を丁寧にときほぐし、あらためて神に死を宣告せんとする、ラディカルな宗教論。大橋洋一・畑江里美 訳
(青土社 予価3960円)[amazon]

11月中旬発売
瀬戸川猛資・松坂健 『二人がかりで死体をどうぞ 瀬戸川・松坂ミステリ時評集
1970年代にミステリマガジンに連載された瀬戸川猛資・松坂健の時評から、多種多様な当時のミステリ出版を読み解く一冊。特別寄稿=山口雅也・三橋曉・温水ゆかり・嵩平何・三門優祐・小山正・新保博久
盛林堂ミステリアス文庫 予価3500円) ※9/1予約開始

11月20日刊
横溝正史 『スペードの女王』
片瀬の沖に浮かんでいた若い女の首なし変死体。内股にはスペードのクイーンをあしらった名人彫物師による刺青が! もう一人、同じ刺青をもつ女がいるようで……。複雑に絡み合う謎に金田一耕助が挑む。没後40年記念復刊。
(角川文庫 予価792円)[amazon]

11月20日刊
山田風太郎 『銀河忍法帖』
多くの鉱山を開拓し、家康さえも一目置いた稀代の傑物、大久保石見守長安。彼に立ち向かい護衛の伊賀忍者たちと激戦を繰り広げる不敵な無頼者 「六文銭の鉄」 の活躍を描く。
(角川文庫 予価968円)[amazon]

11月20日刊
ウォルター・デ・ラ・メア 『詩集 孔雀のパイ 改定版
選び抜かれたことばが生むリズム、そして響いてくる音楽が読む人の心をとらえて離さない。子どもの詩集の傑作。間崎ルリ子訳。エドワード・アーディゾーニ=絵
(瑞雲舎 予価2200円)[amazon]

11月23日刊
エマ・ドナヒュー 『星のせいにして』
1918年、ダブリン。劣悪な環境の産婦人科で、彼女たちは生命の尊厳を守るために闘った。「今」を突き刺す傑作パンデミック小説。吉田育未訳
(河出書房新社 予価2750円)[amazon]

11月24日刊
タン・トゥアンエン 『夕霧花園』(仮)
第二次世界大戦中の日本とマレーシアの歴史 (日本のマレーシア侵略と占領) とともに描かれるラブストーリー。マレーシア作家によるブッカー賞候補作。宮崎一郎訳
(彩流社 予価3300円)[amazon]

11月25日発売
《ミステリマガジン》 1月号
(早川書房 1320円)[amazon]

11月25日刊
ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク 『リヒテンベルクの手帖 I』
自然科学者、啓蒙の思想家であった著者が、全科百般を論じ、恋愛や自分の内面(夢)をも観察し記録した、人間的魅力あふれる手帖の全容がはじめて明らかになる。18世紀最大の 「知の巨人」 が残した記録、本邦初の全訳。吉用宣二訳
(鳥影社 予価8580円)[amazon]

11月25日刊
荒巻義雄 『SFする思考 荒巻義雄評論集成
世界を思辨するツールとしてのSF。SFを書くこと、考えることで 文明批判をしてきた荒巻義雄は いかにして小説を書き、詩作したのか。 評論するSF作家の思考の全貌。目次
(小鳥遊書房 予価5720円)[amazon]

11月25日刊
沼野充義・藤井省三編 『囚われて 世界文学の小宇宙2
短編でしか到達できなかった大きな宇宙。文学の星座が変わる。ソ連、アメリカ、中国、ポーランド、エジプト、フランス、韓国、イタリア、ブラジル、イギリス、台湾、アイルランドから選ばれた12の物語。
(名古屋外国語大学出版会 予価2420円)[amazon]

11月26日刊
シルビナ・オカンポ 『復讐の女/招かれた女たち』
〈ルリユール叢書〉 ボルヘスやビオイ・カサーレスに高く評価され、「アルゼンチン文学の秘宝」 とも称された短編小説の名手シルビナ・オカンポは、日常生活に隠された不思議から奇想天外な物語を引き出した。幻想的リアリズムの頂点をなす怪奇短編集 『復讐の女』 と 『招かれた女たち』 の全78篇を収録。本邦初訳。寺尾隆吉訳
(幻戯書房 予価5280円)[amazon]

11月26日刊
サーシャ・フィリペンコ 『赤い十字』
青年が引っ越し先のアパートで出会った、90歳の老女。アルツハイマー病を患う彼女は隣人に、自らの戦争の記憶を唐突に語り始めた。モスクワの公的機関で書類翻訳をしていたこと、捕虜リストに夫の名前を見つけたこと、ソ連が赤十字社からの捕虜交換の呼びかけを無視していたこと――ベラルーシ気鋭の小説家が描く、忘れ去られる過去への抵抗、そして未来への決意。奈倉有里訳
(集英社 予価2420円)[amazon]

11月26日刊

クォン・ヨソン 『まだまだという言葉』
社会の歪みの底で彷徨う人々の、絶望とかすかな希望を描き出す、韓国リアリズムの極北。短編の名手とうたわれる著者の傑作短編集。斎藤真理子訳
(河出書房新社 予価2475円)[amazon]

11月26日刊
邦枝完二/小村雪岱  『おせん 東京朝日新聞夕刊連載版
昭和8年 (1933) に 「東京朝日新聞」 および 「大阪朝日新聞」 で59回にわたり連載された小説『おせん』。邦枝の 「江戸」 を絵で昇華させた 〈雪岱調〉 の完成形。挿絵59点+カット8点完全復刻。真田幸治編
(幻戯書房 予価3850円)[amazon]

11月26日刊
『古本屋的! 東京古本屋大全』 中山信如編
2020年に創立百年を迎えた東京古書組合)が連綿と刊行し続けてきた機関誌「古書月報」の過去50年分、300冊の中から面白い記事、役に立つ情報120本を選りすぐって再編集。交換会、客、即売展、目録販売、ネット販売、在庫や倉庫、追悼に旅行記等々、古本屋にしか書けない内実の話も満載。
(本の雑誌社 予価2970円)[amazon]

11月27日刊
原基晶 『ダンテ論 『神曲』と「個人」の出現
日本初の最新の伝記と研究史を備え、ダンテの中世的な側面から現代の世界に与えた影響までを論じる。ダンテのイメージは、政争に破れベアトリーチェに無垢なる愛を捧げた詩人という 『神曲』 の物語と重ねられ、「イタリア語」 を生み出したイタリア国民の父としてナショナリズムのなかで理解されてきた。詩人の明晰な思想を実証主義に基づいた最新の研究成果と、綿密な読解から明らかにし、世界文学の代表としての 『神曲』 が持つ現在性を描き出す。
(青土社 予価3300円)[amazon]

11月29日刊
マイケル・イネス 『ある詩人への挽歌』
クリスマスの朝、エルカニー城主ラナルド・ガスリー墜落死の報がもたらされた。自殺か他殺かすら曖昧で、唯一状況に通じていると考えられた城主の姪は恋人と駆け落ちし行方が知れない。ラナルドの謎めいた死をめぐって、キンケイグ村の靴直しユーアン・ベル、大雪で立往生し城に身を寄せていた青年ノエル、捜査に当たったアプルビイ警部らの語りで状況が明かされていく。イネスの最高傑作にしてオールタイムベスト級ミステリ。高沢治訳
(創元推理文庫 予価1210円)[amazon]

11月29日刊
赤江瀑 『妖花燦爛 赤江瀑アラベスク3
怨霊橋姫の鬼面で凄絶な『鶴』を舞って喝采を浴びた異端の能楽師・立花春睦。彼の舞姿に魅入られた若き能面師とその姉を巻き込んだ芸術への妄執と愛憎の果てを描く傑作中編 「阿修羅花伝」 ほか、文庫未収録作多数で贈る 〈赤江瀑アラベスク〉 全三巻完結。東雅夫編
(創元推理文 予価140円)[amazon]

11月29日刊

福井健太編 『SFマンガ傑作選』
手塚治虫、松本零士、筒井康隆、萩尾望都、石ノ森章太郎、諸星大二郎、竹宮惠子、山田ミネコ、横山光輝、佐藤史生、佐々木淳子、高橋葉介、水樹和佳子、星野之宣……1970年代の作品を中心に14編を収めた、傑作SFマンガアンソロジー。
(創元SF文庫 予価1540円)[amazon]

11月29日刊
エドワード・ゴーリー 『鉄分強壮薬』(仮)
細密な線画で淡々と描かれる寂しげな冬の谷の風景。ゴシックかつクラシカルな雰囲気で、何が起きているのか想像力を掻き立てる一冊。柴田元幸訳
(河出書房新社 予価1452円)[amazon]

11月29日刊
ヘンリー・カットナー 『〈ギャロウェイ・ギャラハー〉 シリーズ短篇集』
しらふじゃ凡才、酔えば天才。酔っぱらったときにだけ天才的な発明をする科学者ギャロウェイ・ギャラハーが巻き起こす騒動の数々。未訳1篇を含む、シリーズ全作を収録。山田順子訳
(竹書房文庫 予価1100円)[amazon]

11月30日発売
《幻想と怪奇8》 魔女の祝祭 魔法と魔術の物語
怪奇幻想の名手たちによる逸品に加え、伝説の魔術師アレイスター・クロウリーと、彼が属した〈黄金の夜明け団〉の団員作家による創作を収録。
(新紀元社 2420円)[amazon]

11月30日刊
ロドリゴ・フレサン 『ケンジントン公園』
〈エクス・リブリス〉 『ピーター・パン』 の作者J・M・バリー×「スウィンギング・ロンドン」 =? 十五か国で翻訳されたアルゼンチンの奇才による傑作長篇。内田兆史訳
(白水社 予価4620円)[amazon]

11月30日刊
マギー・オファーレル 『ハムネット』
文豪シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか? ペストの悲劇を乗り越えた夫婦愛を描く英女性小説賞受賞の話題作。小竹由美子訳
(新潮クレスト・ブックス 予価2750円)[amazon]

11月30日刊
ダニエル・ハーバート 『ビデオランド』
徹底したフィールドワークで描いた、世にもユニークな 「レンタルビデオ店の文化史」。生井英考・丸山雄生・渡部宏樹訳
(作品社 予価3740円)[amazon]

11月30日刊

『台湾文学ブックカフェ1 女性作家集 蝶のしるし』
恋愛、結婚、家族、セクシャリティ、エスニシティ……台湾の代表的なクイア作家・陳雪による表題作のほか、女性作家の作品全8篇を収録する小説集。呉佩珍・白水紀子・山口守編
(作品社 予価2640円)[amazon]

11月30日刊
テレーズ・ジョルジェル 『カリブ海アンティル諸島の民話と伝説』
ヨーロッパから来た入植者たち、アフリカから来た奴隷たちの物語と、カリブ族の物語が混ざりあって生まれたお話の数々。1957年の刊行以来、半世紀以上フランス語圏で広く読み継がれる民話集。人間たち、動物たち、そして神様や悪魔たちの胸躍る物語、全34話。松井裕史訳
(作品社 予価2860円)[amazon]

11月30日刊

ジョージ・チャップマン 『ビュッシイ・ダンボア』
16世紀フランス・ヴァロア王朝末期、爛熟、頽廃、閉塞のアンリ三世の宮廷に実在した美貌の剣士、ビュッシイ・ダンボアの愛と死の悲劇に、宇宙における人間の地位とその運命の行方を問う。シェイクスピア同時代の詩人・劇作家の代表戯曲。川井万里子訳
(春風社 予価3410円)[amazon]


▼12月刊

12月1日刊
マーガレット・アトウッド他 『デカメロン・プロジェクト パンデミックから生まれた29の新しい短篇
コロナ禍の世界でなにが起きていたのか。アトウッド、ケレット、チャールズ・ユウなど、錚々たる作家の声が響きあうアンソロジー。藤井光訳
(河出書房新社 予価3740円)[amazon]

12月1日刊
フランソワーズ・サガン 『打ちのめされた心は』
大富豪クレソン家の人々による、愛とエゴが渦巻く皮肉な悲喜劇。奇跡的に発見された、フランソワーズ・サガン最後の未発表作。河野万里子訳
(河出書房新社 予価2145円)[amazon]

12月1日刊
『鶴屋南北未刊作品集 第二巻』
南北襲名の還暦前後、新境地を切り開く綯い交ぜの世界が繰り広げられる、円熟の未刊作品群。悪の華に満ち溢れた得意の劇作術が展開。古井戸秀夫編
(白水社 予価28,600円)[amazon]

12月2日刊
ポール・アルテ 『死まで139歩』
犯罪学者ツイスト博士は、奇妙な状況で起きた殺人事件の謎を追ううちに、靴に埋め尽くされた異様なる屋敷へとたどり着く。そこで新たな事件が発生する……。 いくつも重なった不可能状況下の殺人に、名探偵が挑む。 本格ミステリの異形の傑作。平岡敦訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価1870円)[amazon]

12月2日刊
R・A・ラファティ 『ファニーフィンガーズ』
鉄からなんでも生み出す少女オーリャドを描く 「ファニーフィンガーズ」 など、ラファティのキュートでコミカルな物語20篇を選りすぐったベスト・オブ・ベスト。牧眞司編
(ハヤカワ文庫SF 予価1540円)[amazon]

12月7日刊
山田風太郎 『黒衣の聖母 山田風太郎傑作選 推理篇
「戦艦陸奥」 「さようなら」 など、戦争に運命を狂わされた人々の悲喜劇を描く傑作推理小説集。日下三蔵編
(河出文庫 予価1320円)[amazon]

12月8日刊
劉慈欣 『火守』
人はそれぞれの星を持っている。病気の少女のため、地の果てに棲む火守の許を訪れたサシャは、火守の老人と共に少女の星を探す過酷な旅に出る。『三体』 の世界的SF作家が放つ、心に沁みるハートウォーミングストーリー。池澤春菜訳
(KADOKAWA 予価1650円)[amazon]

12月10日刊
ミシェル・ビュトール 『レペルトワールII』
「長編小説(ロマン)と詩」 を筆頭に、長編小説をめぐる原論的考察を中心とする前半の理論篇、ラブレー、セルバンテス、ラクロ、シャトーブリアン、バルザック、ユゴー、マラルメ、プルースト、そしてビュトール自身を対象とするモノグラフィからなる後半の応用篇という二連画 (ディプティック) が、いつしか長編小説 (ロマン) の似姿となり、みずからを超克していく――小説を超える小説(シュルロマン)としての文芸批評。石橋正孝監訳。
(幻戯書房 予価4950円)[amazon]

12月12日刊
沼野恭子 『ロシア文学の食卓』
世界でも指折りの食いしん坊と言われるロシア人の食卓を、ロシア文学の名作を通して味わいつくす美味しい読書案内。
(ちくま文庫 予価990円)[amazon]


12月13日刊
トーマス・ベルンハルト 『昏乱』
山村の医師である父と鉱山学を専攻する息子は特異な病と狂気を病む住人たちと出会っていく。世界の暗黒を極めるベルンハルトの名作。池田信雄訳
(河出書房新社 予価2860円)[amazon]

12月14日刊
ジャック・ハートネル 『中世の身体』(仮)
暗黒時代と思われがちな西洋中世だが、その身体観は豊かなものであった。奇妙に思える図像にも、当時最新の知見や思想が取り込まれていた。ヨーロッパからイスラーム世界まで、多くの美術作品と科学史・文化史の最新の知見から、人々が抱いていた身体観を明らかにする。図版多数。飯原裕美訳
(青土社 予価3520円)[amazon]

12月刊
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 『イタリア紀行 上・下
長年の憧れであるイタリアに旅立ったゲーテ、37歳。ヴェネツィアからローマ、ナポリ、シチリアへ......。約二年間の旅でふれた美術や自然、人々の生活について書きとめた書簡や日記をもとにした紀行文。「ゲーテをゲーテたらしめた」記念碑的作品。鈴木芳子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon上・下]

12月16日刊
ジョン・ル・カレ 『シルバ―ビュー荘の男』
英国の小さな海辺の町で書店を営むジュリアンは、町はずれのシルバービュー荘に住むエドワードと親しくなるが、ある日、エドワードから見知らぬ女に手紙を渡すよう頼まれる。一方、英国諜報部長は重大な機密漏洩の犯人を追ってシルバービュー荘を訪ねるが……。加賀山卓朗訳
(早川書房 予価2530円)[amazon]

12月16日刊
金宇澄 『繁花 上・下
戦後、文革、高度成長――歴史に翻弄され激変していく上海を生き抜く三人の少年たちの過去と今をユーモアと哀愁たっぷりに描く大河小説。ウォン・カーウァイ監督ドラマ化決定の現代中国文学の精華。浦元里花訳
(早川書房 予価各29700円)[amazon]

12月16日刊
ヴィエト・タン・ウェン 『シンパサイザーの裏切り』
ヴェトナム戦争終結から6年。親友と共にパリに難民として渡った元スパイの男は麻薬取引に身を染めていく。そんな中、かつて再教育キャンプで自分と親友を拷問した元義兄弟の男もパリにいることを知り――。戦争で離散した男たちの非情な運命が再び交錯する。上岡伸雄訳
(早川書房 予価3300円)[amazon]

12月16日刊
アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下
未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男は、ただ一人人類を救うミッションに挑む。『火星の人』で火星でのサバイバルを描いたウィアーが、地球滅亡の危機を描く極限のエンターテインメント。小野田和子訳
(早川書房 予価各1980円)[amazon]

12月16日刊
エイドリアン・マッキンティ 『レイン・ドッグズ』
密室状況で見つかった女性の死体と、警視正爆殺事件。二つの事件の関係とは?  ショーン自身の物語も大きく動くシリーズ最新作。武藤陽生訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1650円)[amazon]

12月刊

ジェイン・オースティン 『マンスフィールド・パーク
新井潤美・宮丸裕二訳
(岩波文庫)[amazon]

12月発売
《紙魚の手帖》 vol.02
米澤穂信、待望のシリーズ最新短編「羅馬(ローマ)ジェラートの謎」掲載。第18回ミステリーズ!新人賞優秀賞、村嶋祝人「百円玉」。倉知淳、戸田義長、弥生小夜子、床品美帆、酉島伝法、空木春宵、川野芽生、S・チョウイー・ルウなどの読切掲載。若島正エッセイ新連載ほか。
(東京創元社)[amazon]

12月17日刊
ジェフリー・アーチャー 『まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班
スコットランドヤードの若き刑事ウォーウィックがロンドンで暗躍する顔のない悪党紳士を追う。戸田裕之訳
(ハーパーBOOKS 予価1045円)[amazon]

12月17日刊
カリン・スローター 『A FAINT COLD FEAR』(原題)
少年の自殺現場の傍らで起きた凶行。検死官サラに襲いかかる新たな刃――急展開、緊迫の〈グラント郡〉シリーズ第3弾。田辺千幸訳
(ハーパーBOOKS)[amazon]

12月22日刊
ヴァージニア・ウルフ 『ヴァージニア・ウルフ短編集』
西崎憲編
(亜紀書房 予価1760円)
[amazon]

12月24日刊
蔡 駿 『忘却の河
上・下(仮)
1995年、中国のエリート進学校で女子高校生が殺害される。容疑者とされた若く優秀な国語教師申明もまた何者かに殺され、事件は未解明のまま終わった。そして9年後、ずば抜けた頭脳をもつ小学生の周囲で次々と不可解な事件が起こる。少年は何者なのか。申明を殺した犯人は誰なのか。「中国のスティーヴン・キング」と呼ばれる著者による異色ミステリ。
(竹書房文庫 予価各880円)[amazon]

12月28日刊
周大新 『安魂』
難病で息子を亡くした父と、死後の息子の魂の往還。後悔と懺悔、寛容と慰めに満ちた感動の物語。谷川毅訳
(河出書房新社 予価3520円)[amazon]

12月刊
イアン・フレミング 『007/ロシアから愛をこめて 新訳版
恥辱を与えて殺害せよ。ソ連の殺害実行機関スメルシュから死刑執行の指令が下った。標的は英国秘密情報部の腕利きのスパイ、007のコードを持つジェームズ・ボンド。彼を陥れるために巧妙に張りめぐらされた二重三重の策略と、ボンドを襲う最大の危機。007シリーズ最高傑作を新訳で。白石朗訳
(創元推理文庫)[amazon]

12月刊
小森収編 『短編ミステリの二百年 6』
傑作短編12編を収録した最終巻ではレンデル、ハイスミスら一線級のクライムストーリイ作家の紹介から、英国の書き下ろしアンソロジー 〈ウィンターズ・クライム〉 の隆盛と、シリーズキャラクターの台頭を一因とするMWA賞の没落を語り、終章では編者が20世紀最高のミステリ短編と断じるブランド 「ジェミニー・クリケット事件」 米英ふたつのバージョンを精緻に分析する。前代未聞のアンソロジーにして評論書、ここに完結。白須清美他訳
(創元推理文庫)[amazon]

12月刊
アイザック・アシモフ 『銀河帝国の興亡 2 怒濤編 新訳版
銀河の新勢力となったファウンデーションは、衰退する帝国から挑戦を受け、これを退けた。だが彼らをさらなる危機が待ち構えていた。天才ハリ・セルダンも予想しえなかった、ミュータントの出現である。三部作第二弾。鍛治靖子訳
(創元SF文庫)[amazon]

1224日予定
デイィッド・ダムロッシュ 『ハーバード大学ダムロッシュ教授の世界文学講義』
世界文学とはなにか。国際的に活躍する文学研究の第一人者が古今東西縦横に、世界のあらゆる文学作品との比較の中で、日本文学の魅力を語る。今まで比較されることのなかった作家をあえて関連づけることによって文学の新たな可能性を見出し、刺激的な読書の世界へ誘う。沼野充義監訳/片山耕二郎・高橋知之・福間恵 訳
(東京大学出版会 予価3520円)[amazon]


12月予定
シャーリイ・ジャクスン 『野蛮人との生活』
数々の傑作で知られる作家シャーリイ・ジャクスンが、私生活を独特なユーモアで描いた超・個性的な小説風エッセイ。新版で登場。深町眞理子訳
(ハヤカワ文庫 予価1100円)[amazon]

12月予定
横溝正史 『扉の影の女』
没後40年記念復刊。
(角川文庫)[amazon]

12月予定
『台湾文学ブックカフェ2 中編小説集』
呉佩珍・白水紀子・山口守編
(作品社 予価2200円)[amazon]


▼2022年予定

1月7日刊
栩木伸明 『ダブリンからダブリンへ』
(みすず書房 予価4180円)[amazon]

1月17日刊
カルロ・ギンズブルグ 『恥のきずな』
上村忠男編訳
(みすず書房 予価6050円)[amazon]

1月17日刊
アラン・マバンク 『アフリカ文学講義』
福島亮訳
(みすず書房 予価4950円)[amazon]

1月26日刊
香川雅信 『図説 日本妖怪史』(仮)
〈ふくろうの本〉 古代から、中世、江戸、現代まで、日本人の想像力が生み出した存在である妖怪たちの変遷をたどる、画期的なビジュアル版日本妖怪史。
(河出書房新社 予価2365円)[amazon]

1月以降予定
J・M・G・ル・クレジオ 『ビトナ、ソウルの空の下』
中地義和訳
(作品社 予価2420円)[amazon]

1月以降予定
『都筑道夫創訳ミステリ集成』
ジョン・P・マーカンド、E・R・バローズ、カロリン・キーン。都筑道夫訳
(作品社 予価4950円)[amazon]

1月以降予定
『台湾文学ブックカフェ3 短篇小説集』
呉佩珍・白水紀子・山口守編
(作品社 予価2200円)[amazon]

1月以降予定
沼野充義 『新装版 徹夜の塊 亡命文学論』
(作品社 予価5060円)[amazon]

1月以降予定
沼野充義 『新装版 徹夜の塊 ユートピア文学論』
(作品社 予価5060円)[amazon]


2月8日刊

J・R・R・トールキン 『終わらざりし物語 上・下
『指輪物語』 の世界を読み解く上で必読の書とされる遺稿を収めたファン待望の書。トゥーリンの悲劇、ガラドリエルの伝説、ヌメノールの物語、ビルボの旅の秘話、ローハンの建国譚等を収録。クリストファ・トールキン編。山下なるや訳
(河出文庫 予価各1672円)[amazon]

2月21日刊
スタニスワフ・レム 『地球の平和』
〈スタニスワフ・レム コレクション〉 地球上の兵器システムをすべて月に移送し、軍拡競争をAI任せにした人類だったが、月面での兵器の進化がどうなっているかわからない。地球から送った偵察機は謎の攻撃を受けて破壊されてしまう。そこで泰平ヨンが極秘の偵察に赴くが……。芝田文乃訳
(国書刊行会 予価2640円)[amazon]

2月予定

柴田元幸 〔編・訳・註〕 『英文精読教室5 怪奇に浸る』
英語で書かれた最良の小説を精選し、読者が一人で隅々まで味わえるよう、対訳、詳細な註と解説を施したシリーズ。ヴァージニア・ウルフ 「幽霊屋敷」、ディケンズ 「信号手」、ボウエン 「悪魔の恋人」、ヴォルマン 「失われた物語のための墓」 他。
(研究社 予価2420円)[amazon]
柴田元幸 〔編・訳・註〕 『英文精読教室6 ユーモアを楽しむ』
P・K・ディック、ハーディ、サローヤン、リオノーラ・キャリントン、ミルハウザー他。
(研究社 予価2420円)[amazon]

3月24日予定
ジェフ・ボンド&ジーン・コジッキ 『スター・トレック アート&ヴィジュアル・エフェクツ 芸術的な特殊視覚効果はいかにして生み出されたか?(仮)
伝説的な映画版第1作の舞台裏がついにあきらかに。「Star Trek: The Motion Picture: The Art and Visual Effects」 邦訳版。制作に関わったスタッフたちへの取材と本邦初のヴィジュアル・アートや写真満載で贈る、映画版「スター・トレック」究極のビジュアル・ブック。有澤真庭訳
(竹書房 予価6600円)[amazon]

3月24日予定

ヴァルカンのスポック 『自叙伝 Mr.スポック』 ウーナ・マコーマック編集
惑星連邦の伝説的人物、その人生とは――宇宙艦隊きっての傑出した士官にして、最も高名なる惑星連邦市民ミスター・スポックが、これまでの人生を振り返る。。有澤真庭訳
(竹書房 予価3960円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

『霜月信二郎探偵小説選』
〈論創ミステリ叢書〉 《幻影城》 誌でデビューを果たしながらも同誌廃刊のため僅か2年で筆を置いた霜月信二郎。デビュー作 「炎の結晶」 から最新作 「分身」 までの全12作を集成。収録内容
(論創社 予価3300円)[amazon]

アンドレイ・サプコフスキ 『ウィッチャー短篇集1 最後の願い』
ウィッチャーのゲラルトは精霊を封じた壺を見つける。願いをかなえようといわれるが!? 人気ゲーム原作シリーズの原点となる短篇集。川野靖子訳
(ハヤカワ文庫FT 予価1100円)[amazon]

『大島渚全映画秘蔵資料集成』 樋口尚文編著/大島プロダクション監修
各所に秘蔵されていた製作時の未公開・新発見資料や写真類などを集大成し、本人の回想と詳細な解説で贈る大島映画の根本資料。
(国書刊行会 予価9680円)[amazon]

大庭武年 『曠野に築く夢』
大連で育ち満鉄勤務の傍らで、昭和5年に 「十三号室の殺人」 を《新青年》に発表、探偵小説作家としてデビューした大庭武年の未完の長編小説。《満洲日報》 に連載 (昭和6年) されたが掲載紙の意向で中絶した作品を初の単行本化。オンデマンド出版
大陸書館)[amazon]

小栗虫太郎 『小栗虫太郎雑文集成』
衒学趣味の探偵作家・小栗虫太郎のエッセイ、読物、自作解説など、「小説以外」 の作品を集大成。戦時中の単行本未収録掌編や未完の絶筆 「悪霊」 の笹沢左保による完結編もあわせて収録。 日下三蔵編
(河出書房新社 予価2420円)[amazon]