注目の近刊

5月26日発売
《ナイトランド・クォータリー》 vol.05 闇の探索者たち
ニール・ゲイマン、キム・ニューマン、ジョン・ディクスン・カーほか翻訳5編、日本作品2編のほか、菊地秀行インタビューも掲載。目次
(アトリエサード 1836円)[amazon]

5月26日刊
挿絵叢書 竹中英太郎(一) 怪奇』 末永昭二編
竹中英太郎が挿絵を担当した小説の数々をテーマ別に編集。瀬下耽 「海底」/畑耕一 「恐ろしき復讐」/角田健太郎 「死の卍」/妹尾アキ夫 「夜曲」/夢野久作 「押絵の奇蹟」 「空と飛ぶパラソル」 「けむりを吐かぬ煙突」
(皓星社 1944円)[amazon]

5月26日刊
『江戸の科学 大図鑑』
万年時計、反射望遠鏡、解体新書、伊能図・万国全図、動植物図譜、算額、鉄砲設計図、からくり人形(江戸のロボット)……。 監修=勝盛典子・太田浩司・鈴木一義
(河出書房新社 予価5184円)[amazon]

5月26日刊
『怪談おくのほそ道 現代語訳 『芭蕉翁行脚怪談袋』 伊藤龍平訳・解説
「おくのほそ道」で巡った土地のみならず、西国諸国まで訪れた芭蕉が諸国行脚の途上で遭遇する怪異の数々。明らかになる名句にこめられたもう一つの意味。松尾芭蕉とその門人たちを主人公として、江戸時代後期に成立した奇談集 『芭蕉翁行脚怪談袋』 を、読みやすい現代語訳に。
(国書刊行会 予価1944円)[amazon]

5月26日刊
アンドレアス・セシェ 『囀る魚』
本好きの内気な青年ヤニスはアテネ旧市街の書店の女主人リオに出会う。彼女に誘われ、本の愉しみを分かち合うヤニスだったが、それも束の間、リオはふいに消息を絶ってしまう。ちりばめられた実在の書物、作家たちの逸話、古典の断片。現実と虚構と謎とが織り込まれたエブリデイ・ファンタジー。
(西村書店 予価1620円)[amazon]

5月27日刊
スーザン・ソンタグ 『イン・アメリカ』
ロシアを逃れたポーランド人女優の数奇な運命。ソンタグによるフィクションの代表作が遂に邦訳。2000年全米図書賞受賞作。
(河出書房新社 予価4536円)[amazon]

5月27日刊
小泉八雲 『心』
明治日本を愛情をもって活写した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。「停車場にて」 「ある保守主義者」 などを収めた代表作 『心』 が名訳で甦る。日本人とは何か。いま読まれるべき名著。平川祐弘訳。
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]

5月27日刊
関川夏央 『人間晩年図巻 1990-94年』
山田風太郎 『人間臨終図巻』 の衣鉢を継ぐ新たな 「図巻」 が誕生。1990年代を舞台に、世界的スターから市井の人まで、悲喜こもごもの晩年を匠の筆で描き出す。あの人はどんな晩年を送ったのか? 彼らが世を去った90年代とはいかなる時代だったのか? 本書には田中角栄、アイルトン・セナ、長谷川町子、「風船おじさん」 らを収録。
(岩波書店 1944円)[amazon]

5月27日刊
宮下志朗 『カラー版 書物史への扉』
西洋中世の豪華写本から越中富山の薬袋まで、書物と文字文化に関する愉快かつ深いお話を満載。書物史研究の第一人者による、カラー版書物文化史案内。『図書』 連載の単行本化。
(岩波書店 2916円)[amazon]

5月28日刊
ジェイムズ・エルロイ 『背信の都 上・下
真珠湾攻撃前夜、LAで日系人一家が惨殺された。彼らはスパイだったのか。人種偏見が渦巻く中、鑑識官アシダ・ヒデオが犯人を追う。ノワールの巨匠、20年ぶりの警察小説大作。
(文藝春秋 予価各2214円)[amazon]

5月28日刊
フランシス・ホジスン・バーネット 『秘密の花園』
十歳で両親を亡くし、親戚に引きとられたメアリを唯一楽しませたのは、隠されるようにひっそりと存在する庭園だった。世話役のマーサの弟ディコンに導かれ、いとこのコリンと共に、メアリは庭の手入れを始めるのだが――。三人の子どもに訪れた美しい奇蹟を描く児童文学の名作。畔柳和代訳
(新潮文庫 予価724円)[amazon]

5月30日刊
モリー・グプティル・マニング 『戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊
第2次大戦中、アメリカの図書館員たちは全国から寄付された書籍を兵士に送る図書運動を展開し、軍は 「兵隊文庫」 という新しい形態のペーパーバックを発行して、あらゆるジャンルの本を世界の戦地に送り届けた。本のかたちを、そして社会を根底から変えた、史上最大の図書作戦の全貌とは? 「兵隊文庫」 全作品リスト付。
(東京創元社 予価2700円)[amazon]

5月30日刊
カミ 『ルーフォック・オルメスの冒険』
寝ている間に自分の骸骨を盗まれてしまった男の話、巨大なインク壺のなかに閉じ込められた男たちの話……。オルメスはホームズのフランス語読み。ルーフォックは 「頭のおかしい」 とか 「いかれた」 の意味。ホームズのパロディと言うにはぶっ飛びすぎのユーモア・ミステリ・コント集。34編の掌編。高野優訳。
(創元推理文庫 予価972円)[amazon]

5月30日刊
R・リーバス&S・ホフマン 『偽りの書簡』
1952年、独裁政権下のバルセロナで上流階級の未亡人が絞殺された。新聞記者アナは被害者が受け取った恋文を発見するが、差出人は不明。だが、はとこの文献学者ベアトリスは、文章の綴り方等から書いた人物像を巧みに描き出し、驚くべき手がかりを見つけ出す。文献学者と新人記者の活躍を描く傑作ミステリ。
(創元推理文庫 予価1512円)[amazon]

5月30日刊
エミリー・ブライトウェル 『幽霊はお見通し』
警部補が新たに任されたのは、交霊会帰りの裕福な女性が自宅で殺された事件。単純ゆえに手ごわい謎に、家政婦と使用人たちからなる探偵団は果敢に挑む。痛快シリーズ第三弾。
(創元推理文庫 予価1058円)[amazon]

5月30日刊
イアン・マクドナルド 『旋舞の千年都市 上・下
ナノテク革命と低炭素経済への大転換により活況に沸く、東洋と西洋の狭間にある巨大都市。ここで起こった、犠牲者ゼロの奇妙な自爆テロの真相とは!? リアルな近未来像と人類進化のヴィジョンを描ききった、壮大にして緻密なる至近未来SF。
(創元SF文庫 予価各1361円)[amazon]

5月30日刊
スティーヴン・シェイピン/サイモン・シャッファー 『リヴァイアサンと空気ポンプ ホッブズとボイル、そして実験的生活
実験で得られた知識は、信頼できるのか。空気ポンプで真空実験を繰り返したボイルと、実験という営みに疑いをもったホッブズ。二人の論争を手がかりに、内戦から王政復古期にかけての政治的・社会的文脈の中で、実験科学の形成を捉え直した名著。目次
(名古屋大学出版会 予価6264円)[amazon]

5月31日刊
アレクサンダー・マクラウド 『煉瓦を運ぶ』
その後の人生を一変させる決定的瞬間を、瑞々しい筆致で描き出す。故アリステア・マクラウドの血を引く新鋭の鮮烈なデビュー短篇集。
(新潮クレスト・ブックス 予価2052円)[amazon]

5月31日予定

ウラジーミル・ナボコフ 『見てごらん道化師を!』
本は読むことはできない。再読することしかできない。自らの伝記的事実と作品をパロディー化し、物語のそこここに多様なモチーフ (サーカス、コンメディア・デッラルテ、気象、右と左……) を潜ませる――。ナボコフが仕組んだ 「間違いさがし」 を解き明かす訳注付き。メドロック麻弥訳。
(作品社 予価36724円)[amazon]

5月下旬刊
巽孝之 『現代SFのレトリック』
ハイテク化が加速する現代、「SF」 は遍在する。来たるべき時代のセンス・オヴ・ワンダーに迫る野心的な現代文学論。〈書物復権2016〉
(岩波書店 予価4212円)[amazon]

5月下旬刊
ロバート・グレーヴズ 『この私、クラウディス』
病弱で吃音症、足をひきずり歴史書に埋もれ、帝位など夢みたこともなかったはずの、この私が…… 謎の第四代ローマ皇帝 〈自伝〉? 傑作歴史小説。〈書物復権2016〉
(みすず書房 予価4536円)[amazon]

5月予定
『大河内常平探偵小説選 Ⅱ』
〈論創ミステリ叢書〉
刀剣研究家としても活躍し、本格ミステリからヤクザ物まで幅広い作風で個性豊かな作品を残した大河内常平の作品集第2巻。デビュー作 「地獄からの使者」(原題 「松葉杖の音」)、代表作 「クレイ少佐の死」 などを収録。
(論創社 予価3888円)[amazon]

5月予定
マックス・アフォード 『闇と静謐』
〈論創海外ミステリ〉
ジェフリー・ブラックバーン・シリーズ第3作 The Dead Are Blind。
(論創社 予価2376円)[amazon]


▼6月刊

6月1日刊
西山智則 『恐怖の表象 映画/文学における〈竜殺し〉の文化史
ポーに魅了され、あらゆるジャンルの映画を狩猟する著者が、映像文化に張り付いている 「竜=恐怖の世紀」 を丹念に読み解き、私たちが現在、どのような世紀を生きているのかをあぶり出す文化研究の成果。目次
(彩流社 予価2052円)[amazon]

6月2日刊
デイヴィッド・パンター 『恐怖の文学 その社会的・心理的考察 1765年から1872年までの英米ゴシック文学の歴史
現代ゴシック文学研究の第一人者による、瞠目の研究書。本書で展開される「恐怖」と「語り」の分析は鋭くて深い。ゴシックに関心を持つ者必携の書であり、その社会的・心理的考察により、文学愛好家にも重要な視点を提供している。
(松柏社 予価4320円)[amazon]

6月2日刊
クライヴ・カッスラー 『水中襲撃ドローン 〈ピラニア〉 を追え! 上・下
外見は老朽化した貨物船、実はハイテク装備の秘密工作船オレゴン号の船長カブリーヨは、CIAから新たな依頼を受ける。ベネズエラ海軍が北朝鮮へ武器を密輸しているというのだ。その証拠をつかみ、密輸経路を断つべく、カブリーヨと乗組員は隠密裏に動きだす。
(扶桑社ミステリー 予価各810円)[amazon]

6月3日発売
山田英春 文・写真 《四万年の絵 たくさんのふしぎ7月号
オーストラリアのあちらこちらに見られる 「岩絵」。それは、何万年も前からオーストラリアにくらしてきたアボリジニたちが、親から子へ、子から孫へとひきつぎながら、ずっと描き続けてきた 「生きた絵」 なのです。
(福音館書店 720円)[amazon]

6月3日刊
ジョヴァン・フランチェスコ・ストラパローラ 『愉しき夜』
仏のペロー、独のグリムと繫がるヨーロッパ最古の童話集。シンデレラや眠り姫の類話を収めたバジーレの先駆となる伊の古典、初訳。
(平凡社 予価3456円)[amazon]

6月7日刊
スティーヴン・ミルハウザー 『エドウィン・マルハウス』
11歳で夭逝した天才作家の評伝を親友が描く。子供部屋、夜の遊園地、アニメ映画など、濃密な子供の世界が展開され、驚きの結末を迎えるダークな物語。
(河出文庫 予価1620円)[amazon]

6月7日刊
森下雨村 『白骨の処女』
乱歩世代の最後の大物の気宇壮大な代表作。謎が謎を呼び、クロフツ風のアリバイ吟味が楽しめる、戦前に発表されたまま埋もれていた、雨村探偵小説の最高傑作の初文庫化。
(河出文庫 予価864円)[amazon]

6月7日刊
グレッグ・イーガン 『TAP』
脳に作用して究極の言語表現を可能にするインプラントTAPの使用者が死んだ。その事件に秘められた真相とは? 変わりゆく世界、ほろ苦い新現実……世界最高のSF作家が贈る名作全10編。
(河出文庫 予価972円)[amazon]

6月7日刊
『アリス殺人事件 不思議の国のアリス ミステリーアンソロジー
「不思議の国のアリス」 「鏡の国のアリス」 をテーマに、現代ミステリーの名手6人が紡ぎだした、あの名探偵も活躍する事件の数々。有栖川有栖、宮部みゆき、篠田真由美、柄刀一、山口雅也、北原尚彦、
(河出文庫 予価896円)[amazon]

6月7日刊

アーウィン・ショー 『サマードレスの女たち』
1930年代の大不況時代、そして第二次大戦、さらには傷だらけの戦後を背景に、アーウィン・ショーは数多くの短篇小説を書いた。劇的な構成力と、無類に面白い筋の展開を堪能できる傑作短篇集成、待望の文庫化。小笠原豊樹訳。
(小学館文庫 予価896円)[amazon]

6月8日刊
チャールズ・ブコウスキー 『パルプ』
人生に見放され、酒と女に取り憑かれた超ダメ探偵が次々と奇妙な事件に巻き込まれる。伝説的カルト作家の遺作。
(ちくま文庫 予価907円)[amazon]

6月8日刊
獅子文六 『自由学校』
しっかり者の妻とぐうたら亭主に起こる夫婦喧嘩をきっかけに、戦後の新しい価値観をコミカルかつ鋭い感性と痛烈な風刺で描いた代表作。
(ちくま文庫 予価950円)[amazon]

6月9日刊
ロザリー・L・コリー 『シェイクスピアの生ける芸術』
〈高山宏セレクション/異貌の人文学〉 『パラドクシア・エピデミカ』 でルネサンスにおけるパラドックスの伝統を明らかにしたコリーが、英国ルネサンス最大の作家シェイクスピアに取り組んだ大著。ハムレットの主題と劇構造の自己回帰性をメランコリーに求めた 『ハムレット』 論、エジプトとローマの価値観の対立に古代以来の 「アジア風」 「アッティカ風」の文体論争をみる 『アントニーとクレオパトラ』 論など、その豊饒な作品世界を様々な角度から論じる。正岡和恵訳
(白水社 予価9504円)[amazon]

6月9日刊
アンリ・ベルクソン 『笑い』
形や動作、言葉や性格などのおかしさによって引き起こされる 「笑い」 について哲学的に考察し、「笑い」 が生まれる構造とその社会的な意味を解明する。ベルクソン哲学のなかで異彩を放つ本書の特異性を 「四大主著」 との関連で読み解く。増田靖彦訳。
(光文社古典新訳文庫)[amaozn]

6月9日刊
サンドリーヌ・コレット 『ささやかな手記』
顔見知りのいない田舎に滞在する前科持ちの男テオは、農家の老兄弟に監禁されてしまう。鎖をつけられ、地下室で奴隷のような生活を強いられるテオを待つ未来とは――衝撃のフランス・ミステリ。
(ハヤカワ・ミステリ 予価1728円)[amazon]

6月9日刊
ジーモン・ウルバン 『プランD』
統合されず分裂したまま今世紀を迎えたドイツ。東ベルリン郊外で西側出身の教授が殺された。その手口は廃止されたはずの秘密警察のもの。東西合同で捜査にあたる刑事の前に立ちはだかるものは?
(早川書房 予価2916円)[amazon]

6月9日刊
くぼたのぞみ 『鏡のなかのボードレール』
〈境界の文学〉 ボードレールの恋人ジャンヌはカリブ海出身で白人と黒人の混血女性だった。詩人が彼女に捧げた 「ジャンヌ・デュヴァル詩篇」 を中心に語り、それらを訳し直しながら、さらにクッツェー 『恥辱』 へと、その思索を開いてゆく。ジャンヌを主人公にしたアンジェラ・カーターの短篇 「ブラック・ヴィーナス」 も新訳で収録。
(共和国 予価2160円)[amazon]

6月10日刊
コードウェイナー・スミス 『アルファ・ラルファ大通り 人類補完機構全短篇2
〈人間の再発見〉 の初期の時代の冒険譚である表題作をはじめ、珠玉の中短篇7篇を収録。
(ハヤカワ文庫SF 予価1296円)[amazon]

6月10日刊
ベン・H・ウィンタース 『地上最後の刑事』
ファストフード店のトイレで死体で発見された男性は、未来を悲観して自殺したと思われた。半年後、小惑星の衝突により人類は壊滅すると予測されているのだ。しかし新人刑事パレスは、ある事実に気づき、他殺を疑う。世界の終りが迫るなか、粛々と職務を全うしようとする刑事を描くMWA賞最優秀ペイパーバック賞受賞作。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価864円)[amazon]

6月10日刊
ジョン・コラピント 『無実』
ベストセラー作家となった男の前に、彼の娘と名乗る若い女クロエが現れる。男はクロエの魅力に取り憑かれ……。誘惑のサスペンス。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1188円)[amazon]

6月10日刊
ラドヤード・キプリング 『ジャングル・ブック』
ジャングルの動物に育てられた少年モーグリの冒険譚。映画化も進行中の、ノーベル文学賞作家の不朽の名作がみずみずしい新訳で蘇る。井上里訳・金原瑞人監訳。
(文春文庫 予価886円)[amazon]

6月10日刊
蛭川久康 『評伝 ウィリアム・モリス』
デザイン・詩・社会主義に巨大な功績を残した万能人モリス。その華やかな生涯と多彩な仕事の全てを概観した、本邦初の書き下し評伝。
(平凡社 予価6264円)[amazon]

6月11日刊
アレクサンドル・デュマ 『ボルジア家』
教皇の座を手にしアレクサンドル六世となるロドリーゴ、その息子にして大司教・枢機卿、武芸百般に秀でたチェーザレ、フェラーラ公妃となった奔放な娘ルクレツィア。一族の野望のためイタリア全土を戦火の巷にたたき込んだボルジア家の権謀と栄華と凋落の歳月を、文豪大デュマが描き出す。
(作品社 予価2592円)[amazon]

6月11日刊
『シェイクスピア大図鑑』 スタンリー・ウェルズ他
シェイクスピア没後400年という記念の年に贈る、オールカラーの図解入り大図鑑。全戯曲40作品に詩作品も加え、粗筋・鑑賞と分析・名ぜりふ・舞台写真など、シェイクスピアのすべてがつまった充実の一冊。監訳=河合祥一郎
(三省堂 予価4536円)[amazon]

6月11日刊
高谷知佳 『「怪異」 の政治社会学 室町人の思考をさぐる
神像の破裂、山野の鳴動、奇怪な発光……。 室町時代、京や奈良は不思議な現象に満ち満ちていた。 戦乱下の都市に生きる人びとは、怨霊や天狗などをどう見なし、 跳梁跋扈する異形がどこからあらわれると考えていたのか。 都市民のまなざしと権力が交錯する場に注目し、 妖しきものをとおして中世固有の心性をあぶりだす。
(講談社選書メチエ 予価1890円)[amazon]

6月11日刊
フランコ・モレッティ 『遠読』
少数の 「正典」 の 「精読」 で世界文学は語れるのか? 膨大な数の小説をコンピュータ解析し進化論から文学史を論じる挑戦的比較文学論。
(みすず書房 予価4860円)[amazon]

6月12日刊
加藤郁美 『にっぽんのかわいいタイル 昭和レトロ・モザイクタイル篇
一人の独創的な青年により産み出された小さな町の小さなタイルが、日本各地そして世界を貼り尽くした―奇跡のような昭和の地場産業物語をたどり、 タイルが彩る銭湯・映画館・理容店の残るレトロな街々をめぐる。
(国書刊行会 予価2376円)[amazon]

6月13日刊
キャンディス・フォックス 『邂逅 シドニー州都警察殺人捜査課
シドニー港の海底で発見された収納ボックスには、全身傷だらけの少女の遺体が入っており、周りには同じように遺体の入ったボックスが20もあった。刑事フランクは、相棒の女性刑事エデンと共に未曾有の連続殺人を追う。オーストラリアの警察小説シリーズ開幕。
(創元推理文庫 予価1188円)[amazon]

6月13日刊
ギャビン・スミス 『帰還兵の戦場2 軌道エレベーターの下で』
帰還兵ジェイコブと少女モラグは、少佐の執拗な追跡から必死の逃亡を続ける。その途中で出会ったハッカーのペイガンは、異星種族のある特性を利用して、人類を凌駕する知性を持つ情報生命体を創り出そうとしていた……。
(創元SF文庫 予価950円)[amazon]

6月13日発売
《ミステリーズ!》 Vol.77
パスティーシュ小説・エッセイなどで贈る、特集「ルーフォック・オルメス」。特別企画・対談 「北村薫×深緑野分」、「芦辺拓×元科捜研研究員」。太田忠司、大崎梢連載最終回ほか。
(東京創元社 1296円)[amazon]

6月15日発売
《MONKEY》 Vol.9 短篇小説のつくり方
柴田元幸=責任編集。短篇の名手グレイス・ペイリーの作品、エッセイ、インタビュー。短篇小説というジャンルをめぐる村上春樹インタビューも掲載。
(スイッチ・パブリッシング 1296円)[amazon]

6月15日刊
シャルル=フェルディナン・ラミュ 『スイス人サミュエル・ブレの人生 ラミュ小説集Ⅲ
スイスが誇る大小説家ラミュの傑作長篇小説を集めたシリーズ第三弾。本邦初訳の教養小説 『スイス人サミュエル・ブレの人生』 と、石川淳も手掛けた 『虐げられたジャン=リュック』 の2編を収録。
(国書刊行会 予価4320円)[amazon]

6月17日刊
ヴィクトル・ユゴー 『ノートル=ダム・ド・パリ
無実の罪で絞首刑を宣告されたエスメラルダをノートル=ダム大聖堂にかくまい、おずおずと見守るカジモド。一方、エスメラルダへの想いに取りつかれたフロロは苦悩に満ちた愛の告白をするが……。
(岩波文庫 1296円)[amazon]

6月17日重版
ローデンバック 『死都ブリュージュ』
(岩波文庫 648円)[amazon]

6月17日刊
ディーノ・ブッツァーティ 『古森のひみつ』
古森と呼ばれる美しい森をうけついだブローコロ大佐は、妖精の宿るモミの木を手にかけ、邪魔になった甥を亡き者にしようと企みますが……。山村浩二=絵
(岩波少年文庫 予価756円)[amazon]

6月18日刊
エイドリアン・ゴールズワージー 『アントニウスとクレオパトラ 上・下
アントニウスは優れた軍人・名将だったのか? クレオパトラとの愛はどこまで本物だったのか? 通説をいくつも覆す新しい評伝。
(白水社 予価各3672円)[amazon]

6月18日刊
スティーヴ・ハミルトン 『ニック・メイソンの第二の人生』
警官殺しの罪で服役中のニック・メイソンは、ある人物の手配で25年の刑期前に出所した。条件は、携帯電話が鳴ったら出てどんな指示であっても従うこと――。謎めいた指示は何のためなのか? 過酷な日々が始まる。
(角川文庫 予価994円)[amazon]

6月18日刊
ラドヤード・キップリング 『ジャングル・ブック』
ある夜、ジャングルで虎に追われた男の子が、狼の住む洞穴に迷い込んできた。母狼にモーグリと名付けられ、ジャングルの掟を学びながらたくましく成長し、十年後ついにオオカミの王者となる。山田蘭訳
(角川文庫 予価605円)[amazon]

6月20日刊
ギャビン・ランバート/ロバート・トラクテンバーグ編 『ジョージ・キューカー、映画を語る』
『マイ・フェア・レディ』 『スタア誕生』 『フィラデルフィア物語』 『ガス燈』 『椿姫』 など正統派ハリウッド映画の名監督にして、キャサリン・ヘプバーン、ジュディ・ガーランド、グレタ・ガルボなど数々の女優たちの魅力を引き出す 「女性映画」 の巨匠でもあったジョージ・キューカー。映画つくりの秘訣を聞き尽くす名インタビュー本がついに邦訳。写真図版多数。
(国書刊行会 予価5184円)[amazon]

6月21日刊
マーカス・レディカー 『奴隷船の歴史』
アフリカ人奴隷、船の水夫、航海士、船医、船長、奴隷商人、資本家、政治家。400年にわたり1000万人を強制移住させた 「奴隷船」 の構造や実態を描き、世界資本主義の興隆期に恐怖を核としながら形成された近代の暗部を照らす新しい歴史研究。
(みすず書房 予価7344円)[amazon]

6月22日刊
ブラッド・フォードモロー 『古書贋作師』
著名作家の書籍や手紙の贋作師が殴打され、両手首を切断された状態で発見された。被害者の妹の交際相手のわたしも、かつて贋作師だったが、今は足を洗い、古書オークションハウスで働いている。事件の後、ディケンズなどの筆跡で書かれた、正体を暴いてやるとの脅迫状がわたしの元に届きはじめる。稀覯書の世界へ読者を誘う、異色のミステリ。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

6月22日刊
エドワード・D・ホック 『怪盗ニック全仕事3』
盗むのは 「価値のないもの、誰も盗もうとはしないもの」 限定だが、一度引き受けたならどんな困難な依頼もこなす。それが怪盗ニックだ。ニックが日本を訪れる 「駐日アメリカ大使の電話機を盗め」、不慮の事故で骨折しながらも盗みに挑む 「感謝祭の七面鳥を盗め」 など、本邦初訳4編、単著初収録6編を含む全14編。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

6月22日刊
エルスベツ・イーホルム 『過去を殺した女』
留守中の隣家の厩舎が火事になった。どうやら放火らしく、母屋も荒らされている。同日、市内の学校が放火され、さらに隣家で留守番をしていたはずの女性が、殺害されて発見された。彼女は放火された学校の元教師だった。二つの事件は繋がっているのか? 新聞記者ディクテが事件を追う。
(創元推理文庫 予価1512円)[amazon]

6月22日刊
ブライアン・ラムレイ 『ボレアの妖月』
〈風に乗りて歩むもの〉 イタカの軍勢を退け、ボレアの女王の伴侶となった精神感応能力者ハンク・シルバーハットは、ボレアに墜落せんとする 〈時空往還機〉 を目撃する。その落下地点で出会ったのは、邪神狩人タイタス・クロウの盟友だった。邪神と人類の闘争を描き、クトゥルー神話体系に新風を巻き起こした伝奇ホラーシリーズ、長編第5作。
(創元推理文庫 予価1188円)[amazon]

6月22日刊
ハル・クレメント 『一千億の針 新版
ボブの体内には優れた知性を持つゼリー状の異星人が住み、共生関係を保っていたが、それがうまくいかなくなりはじめた。日に日に弱っていくボブ。命を救うには、7年前に行方不明になった宇宙船を探し出し、一千億の星の中からただひとつ、異星人の母星に連絡をとらなければならない。名作 『20億の針』 の続編。
(創元SF文庫 予価1058円)[amazon]

6月23日刊
『ポケットマスターピース9 E・A・ポー』
ミステリ、ゴシック、冒険小説……全ての原点にポーがある。「アッシャー家の崩壊」 「アーサー・ゴードン・ピムの冒険」 等の代表作に、桜庭一樹の翻案2作も加えたポー作品集。解説=鴻巣友季子
(集英社文庫 予価1404円)[amazon]

6月23日刊
カミラ・レックバリ 『死神遊び エリカ&パトリック事件簿
復活祭のご馳走をテーブルに並べたまま、当時1歳のエッバを残して一家五人が失踪。35年後、エッバがその家に足を踏み入れた時、再び呪いの歯車は回り始める。超人気ミステリ第8弾。
(集英社文庫 予価11344円)[amazon]

6月23日刊
江戸川乱歩『明智小五郎事件簿2 「一寸法師」 「何者」
大正から昭和に移ろうとするころ、上海帰りの小五郎が活躍する、映画にもなった問題作 「一寸法師」 と、屈指の完成度を誇る本格推理 「何者」 を収録。解説=法月綸太郎。
(集英社文庫 予価624円)[amazon]

6月23日刊
菊地信義 『装幀の余白から』
装幀の第一人者が、装幀のみならず文章の極みを読者に届けるエッセイ集。「物を作って生きる奥義」が随所に響き渡る。
(白水社 予価3024円)[amazon]

6月23日刊

『新編 日本幻想文学集成』 第1巻
安部公房 (安藤礼二編)、倉橋由美子 (山尾悠子編)、中井英夫 (高原英理編)、日影丈吉 (諏訪哲史編) を収める増補巻。虚構の論理で異世界を捏造した現代の4作家を収録。〈日本幻想文学集成〉 全33冊を再編集、さらに4人の作家を新しく増補した1巻を加え、全9巻で刊行。内容見本
(国書刊行会 予価5400円)[amazon]

6月23日刊
ケン・リュウ 『蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二 囚われの王狼
狼の足島で繰り広げられる戦いで、マタは背水の陣を敷いて帝国軍に挑む。いっぽうクニは、驚きの奇策を講じて帝国の首都パンに接近をはかるのだが――。ケン・リュウが贈る幻想武侠絵巻、第二巻。
(新ハヤカワSFシリーズ 予価1836円)[amazon]

6月23日刊
J・M・クッツェー 『イエスの幼年時代』
母と生き別れた少年の面倒を見ることになった老人は、流れ着いた奇妙な島で少年の母を探し始める。しかし少年には母の記憶すらなく……。『恥辱』 『遅い男』 に続く、ノーベル賞作家の最新長篇。
(早川書房 予価2484円)[amazon]

6月24日刊
ユッシ・エーズラ・オールスン 『特捜部Q 知りすぎたマルコ 上・下
官僚の失踪事件の鍵を握る少年。巨悪の魔の手から彼を救うべく、特捜部が立ち上がる。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各864円)[amazon上・下]

6月24日刊
ヴォーン・ペップナー 『喪われた巨大戦艦』
圧倒的な破壊力を持つ敵戦闘艦を打ち破るため、元帥から密命を受けたマドックス大尉は チームとともに圏外宙域に潜入するが……!?
(ハヤカワ文庫SF 予価1296円)[amazon]

6月24日刊
ピアース・ブラウン 『レッド・ライジング2 黄金の後継者 上・下
最上カーストに潜入したダロウは、艦隊戦を指揮し、太陽系支配権争いに巻き込まれる。
(ハヤカワ文庫SF 予価各1058円)[amazon]

6月24日刊
スティーヴン・ロイド・ジョーンズ 『白夜の一族 上・下
「彼」 が追ってくる。老いを知らず、死をも恐れず、姿かたちさえ定かでない、あの男が……。傷ついた夫と幼い娘を連れたハナの必死の逃亡は、彼女の一族が代々背負わされた宿命だった。19世紀ハンガリーから現代へ、歴史の影で繰り広げられる壮絶な闘いを描くヒストリカル・ホラー巨篇。
(ハヤカワ文庫NV 予価各950円)[amazon]

6月24日刊
小野俊太郎 『ウルトラQの精神史』(仮)
日常に入り込んだアンバランスな世界が意味するものとは? なぜ日本に怪獣たちはやって来たのか? 人はなぜ見慣れぬ怪獣に変貌したのか? 1966年放映の物語が描いた、戦後社会を破壊するものの正体とは? 放映順ではなく、テーマ毎に分類して全28話のヒミツをあぶり出す。
(彩流社 予価1944円)[amazon]

6月24日刊
岩元巖 『現代アメリカ文学講義 小説と批評のあいだ(仮)
アップダイク、サリンジャー、キージー、カーヴァー、マラマッド、ジョン・バース、ティム・オブライエン……若い世代の人たちが面白く 「アメリカ文学」 を読めるよう入門書としての体裁をとり、読者がさらに深く 「アメリカ文学」 に目を向けてもらうための案内書。目次
(彩流社 予価1944円)[amazon]

6月27日刊
『別冊太陽 あやしい絵本』 東雅夫=監修
不思議なものに心惹かれる私たち。「怪しい」 「妖しい」 「奇しい」 「異しい」……。4つの視点からみた “あやしい” 絵本の世界。
(平凡社 予価2376円)[amazon]

6月28日刊
ドナ・タート 『ゴールドフィンチ 1』
少年の運命は1枚の名画とともに、どこまでも連れ去られてゆく――名画、喪失、友情をめぐる長編大作。2014年度ピューリッツァー賞受賞、35カ国で翻訳、300万部を超える世界的ベストセラー。
(河出書房新社 予価1620円)[amazon]

6月28日刊
江戸川乱歩 『江戸川乱歩名作選』
(新潮文庫)[amazon]

6月28日刊
コリン・ウィルソン 『宇宙ヴァンパイアー』
中村保男訳 (復刊)
(新潮文庫)[amazon]

6月28日刊
マキシーン・ホン・キングストン 『アメリカの中国人』
藤本和子訳 (復刊)
(新潮文庫)[amazon]

6月28日刊
A・A・ミルン 『ウィニー・ザ・プー』
阿川佐和子訳
(新潮文庫)[amazon]

6月28日刊
ジェフリー・アーチャー 『剣より強し クリフトン年代記5 上・下
(新潮文庫)[amazon]

6月28日刊
関川夏央 『人間晩年図巻 1995-99年』
山田風太郎 『人間臨終図巻』 の衣鉢を継ぐ新たな 「図巻」 が誕生。世界的スターから市井の人まで、悲喜こもごもの晩年を匠の筆で描き出す。本書には渥美清、ダイアナ元妃、司馬遼太郎、伊丹十三、城達也らを収録。
(岩波書店 2052円)[amazon]

6月29日刊
『円朝全集』 別巻2
創作の源泉となった点取り・覚書・草稿類。円朝その人の誠実さ、緻密さを伝える書簡やインタビュー。そのほか、速記術導入以前の文芸作品 (草双紙や小説)、俳諧・狂歌・都々逸・端唄など諸資料を収録。詳細な年譜を付す。
(岩波書店 14,040円)[amazon]

6月30日発売
《批評誌メトロポリタン》 第Ⅱ期第2号 特集=土岐恒二の仕事 kindle版
ボルヘス、コルタサルなどのラテンアメリカ文学の紹介者として活躍、英国世紀末文学を専門とする学究としても知られた土岐恒二氏(1935-2014)。1961年に遡るその論文を集成し、一人の寡黙なリズールが旅した文学的/文化的な地図を描き出す。
(メトロポリタン編集局 1200円)[amazon]

6月30日刊
鷲尾三郎 『屍の記録』
〈ミステリ珍本全集〉 明治・大正・昭和と代々の当主が失踪を遂げる京都伏見の造り酒屋に潜む悪意の罠。狐の祟りとされる伝説に隠された真相とは? 鮎川哲也 『黒いトランク』 と13番目の椅子を争った幻の本格ミステリが、ついに復活。本格長篇 『呪縛の沼』 に加え、幻想&サスペンス短篇も収録。収録作品
(戎光祥出版 予価3564円)[amazon]

6月30日刊
ハビエル・マリアス 『執着』
30代の編集者マリアが、毎朝カフェで見る仲のよい夫婦。その夫がホームレスに殺される。その後、親しくなった未亡人から、夫の親友だったという男を紹介されるが……。ミステリ仕立ての愛をめぐる考察。
(東京創元社 予価2700円)[amazon]

6月30日刊
サラ・グラン 『探偵は孤高の道を』
サンフランシスコの私立探偵クレアは元恋人、ポールの死を知る。ギタリストの彼は自宅の居間で銃殺され、膨大なギターのコレクションのうち5本がなくなっていた。犯人の狙いは高価なギターなのか? 『探偵は壊れた街で』 で鮮烈な印象を残した女探偵の新たな苦闘。
(創元推理文庫 予価1296円)[amazon]

6月30日刊
キャサリン・アディスン 『エルフ皇帝の後継者 上・下
母がゴブリンの王女であるがゆえに、エルフ帝国皇帝に疎まれていた第四皇子マヤのもとに、宮廷の急使が訪れた。皇帝と異母兄皇子たちの乗った飛行船が墜落、全員が死亡したのだ。権謀術数渦巻く宮廷で、若き皇帝となった孤立無援のマヤは生き残ることができるのか。ローカス賞ファンタジイ部門受賞。
(創元推理文庫 予価各1080円)[amazon]

6月末予定
チャールズ・ウィルフォード 『拾った女』
(扶桑社文庫)[amazon]

6月予定
リディア・デイヴィス 『分解する』
岸本佐知子訳
(作品社 予価2052円)[amazon]

6月予定
ウラジーミル・ナボコフ 『ナボコフの塊』
秋草俊一郎編訳
(作品社 予価3024円)[amazon]

6月予定?
ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅰ 抹消』
完結まで36年を要したレリスの主著にして自伝文学の大作、20世紀の奇書。ビフュールとは 「削除/分岐」 の意味。
(平凡社 予価5184円)[amazon]


▼7月刊

7月4日刊
ウィリアム・ゴドウィン 『ケイレブ・ウィリアムズ』
有力者の地主フォークランドに引き取られた若者ケイレブは、好奇心にかられて、人望厚く慈愛に満ちた主人の隠された暗い秘密を知ってしまう。社会の不正義、追う者と追われる者のサスペンス、心理的闘争を息苦しいまでの緊迫感で描いたゴシック小説にしてミステリの源流ともされる名作。岡照雄訳。
(白水Uブックス)[amazon]

7月8日刊
イーヴリン・ウォー 『イーヴリン・ウォー傑作短篇集』(仮)
〈エクス・リブリス・クラシックス 黒い笑い、皮肉と風刺、作家の真髄が光る15作品を厳選した、日本オリジナル編集。本邦初訳5篇ほかすべて新訳。
(白水社)[amazon]

7月8日刊
スティーヴン・キング 『ジョイランド』
遊園地でアルバイトを始めた大学生のぼくは、幽霊屋敷に出没する殺人鬼と対決する。もう戻れない青春時代を美しく描く巨匠の新作。
(文春文庫 予価907円)[amaozn]

7月8日刊
門賀美央子(文・アマヤギ堂(イラスト) 『ときめく妖怪図鑑』
監修=東雅夫。かつてない 「妖怪本」 の誕生。眺めて楽しく読んで納得の妖怪カルチャーブック。【内容】 妖怪ってなんだろう/妖怪カタログ/妖怪に会いに行く/妖怪を学ぶ/妖怪と遊ぶ
(山と渓谷社 予価1728円)[amazon]

7月9日刊
ボラーニョ・コレクション 『第三帝国』
ドイツ人青年が恋人とカタルーニャの浜辺で過ごす奇妙な休暇。『野生の探偵たち』 『2666』 に連なる、没後に発見された異色の長篇。
(白水社 予価3888円)[amazon]

7月11日刊
江戸川乱歩 『怪談入門 乱歩怪異小品集
東雅夫編。「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」。ミステリーの巨人がたっぷり浸る怪奇幻想世界。「押絵と旅する男」 他、乱歩が遺した怪談、ホラー関係の文章を一巻に集大成。怪異小品集第5弾。
(平凡社ライブラリー 予価1728円)[amazon]

7月11日刊
フェルディナント・フォン・シーラッハ 『テロ』
テロリストにハイジャックされた旅客機を撃墜し、164人の命を奪い7万人を救った空軍大佐。彼は英雄か? 殺人者か? 有罪と無罪、ふたつの結末が用意された衝撃の法廷劇。
(東京創元社 予価1728円)[amazon]

7月11日刊
J・G・バラード 『ハイ・ライズ』
2000人が暮らす巨大住宅は、下層、中層、上層と階級に分かれていた。停電をきっかけに全住民を襲った3か月の異常状況とは。 バラード中期の傑作。8月映画公開。
(創元SF文庫 予価994円)[amazon]

7月11日刊
アーナルデュル・インドリダソン 『緑衣の女』
長いこと封印されていた哀しい事件が捜査官エーレンデュルの手で明らかに。CWAゴールドダガー賞・ガラスの鍵賞を受賞。世界中が戦慄し涙した、究極の北欧ミステリ登場。 
(創元推理文庫 予価1188円)[amazon]

7月11日刊
カイ・マイヤー 『伝説の都』
失われた第三の願いが見つかるという、伝説の都スカラバプール。バグダッドの都に迫る魔人の大軍団。人間は魔人に征服されてしまうのか? ドイツ・ファンタジー三部作完結。
(創元推理文庫 予価1598円)[amazon]

7月11日刊
ギャビン・スミス 『帰還兵の戦場3 アステロイドベルト急襲
異星生命体 〈やつら〉 と人類の戦いに隠された真相が明らかに。ジェイコブたちは最終決戦に臨む。3ヶ月連続刊行の傑作ミリタリーSF、完結。
(創元SF文庫 予価950円)[amazon]

7月15日刊
鈴木嘉一 『テレビは男子一生の仕事 ドキュメンタリスト牛山純一伝
『ノンフィクション劇場』 『すばらしい世界旅行』 をはじめ、“テレビ第一期生”としてドキュメンタリーの地平を切り拓いた伝説的プロデューサーの生涯。
(平凡社 予価2376円)[amazon]

7月15日刊
スコット・アンダーソン 『ロレンスがいたアラビア 上・下
アラブ世界を舞台に暗躍した4人の諜報員の動きを追い、ロレンスを欧州とアラブの同時代人たちの中に位置づけた歴史大作。
(白水社 予価各3024円)[amazon]

7月15日刊
小泉凡 『怪談四代記 八雲のいたずら
(講談社文庫)[amazon]

7月15日刊
リー・チャイルド 『61 Hours 上・下
(講談社文庫)[amazon上・下]

7月刊
ブレーズ・パスカル 『パンセ
塩川徹也訳
(岩波文庫)[amazon]

7月19日刊
『日本特撮技術大全』 学研プラス編
ゴジラシリーズ、ウルトラシリーズ、昭和・平成ガメラ、東宝戦記大作……戦前から現在まで、日本特撮の“秘術"を徹底解明する画期的研究書。付録は 『三大怪獣 地球最大の決戦』 『ゴジラVSビオランテ』 の撮影用台本複製。
(学研 予価7344円)[amazon]

7月19日刊
ザーシャ・アランゴ 『悪徳小説家』
世界的ベストセラー作家のヘンリーには、決して明かすことのできない秘密があった。愛人関係にある編集者から、衝撃の事実を告げられたヘンリーは――。巧緻きわまりないミステリ。 
(創元推理文庫 予価1058円)[amazon]

7月21日刊
ケイト・アトキンソン 『探偵ブロディとマトリョーシカ』(仮)
消えた娘の死体、殺されたコメディアン、探偵ブロディは、謎の暴力男に襲われ、反撃したためにブタ箱入りに。消えた娘の死体、ブロディはなぜ襲われたのか?
(東京創元社 予価2700円)[amazon]

7月21日刊
グレアム・ジョイス 『人生の真実』
千里眼を持つ女家長マーサの決断により、赤ん坊はヴァイン家の八人の女たちに育てられることになった――。生と死と家族の姿を鮮やかに描き上げた、世界幻想文学大賞受賞作。
(創元海外SF叢書 予価2800円)[amazon]

7月21日刊
エラリー・クイーン 『エジプト十字架の謎 新訳版
クリスマスに始まる、「T」 の意匠に満ちた奇怪なる首なし連続殺人。壮絶な追跡の果てに名探偵エラリーが神域の論理をもって看破する驚愕の真相とは。国名シリーズ屈指の傑作。 中村有希・新訳。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

7月22日刊
『宇宙と芸術』 森美術館編
宇宙関連の古今東西の名作や科学的資料を通じて近代文明のあり方を問い、新たな宇宙観を提示する、同名の展覧会の図録を兼ねた一冊。
(平凡社 予価3240円)[amazon]

7月22日刊
横田冬彦 『出版と流通』
〈本の文化史〉 近世以降に出来上がった本を作り売り広めるシステム。それに関わる本屋から学派まで、教育から統制までの多様な利害関心とありよう。
(平凡社 予価3024円)[amazon]

7月28日刊
パット・マガー『四人の女 新版
前妻、現夫人、愛人、婚約者――人気コラムニストは、自宅バルコニーに細工をし、四人の女性を招いた。彼のねらいはそのうちひとりの殺害。被害者捜しの新手に挑む傑作。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

7月28日刊
ローリー・R・キング 『パリの骨』
1929年パリ。失踪した女性は、奇抜で犯罪的行為を繰り広げる前衛芸術家に殺害されたのか? 私立探偵とその友人で嘘を見抜く力を持つ世捨て人が、狂騒の都パリの闇を暴く。
(創元推理文庫 予価1469円)[amazon]

7月予定?
ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅱ 軍装』
「新しい文学ジャンルを創造した」 と称される代表作の第二巻。フルビとは身の回り品、装具一式。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

7月予定
ロバート・クーヴァー 『ようこそ、映画館へ』
越川芳明訳
(作品社 予価2592円)[amazon]



▼8月以降刊

8月予定
挿絵叢書 竹中英太郎(二) 推理』 末永昭二編
竹中英太郎が挿絵を担当した小説の数々をテーマ別に編集。
(皓星社)[amazon]

9月1日予定
ジェイムズ・ディキー 『わが心の川』
酒本雅之訳 (復刊)
(新潮文庫)[amazon]

9月1日予定
リング・ラードナー 『アリバイ・アイク ラードナー傑作選
加島祥造訳 (復刊)
(新潮文庫)[amazon]

9月21日予定
ウンベルト・エーコ 『ヌメロ・ゼロ』
ある新聞のパイロット版を手がけるという名目のもと、「握りつぶされた真実を告発する新聞の創刊」 を目指す編集部。しかしその新聞発行の裏には、出資者の利益を考慮した歪んだジャーナリズムの恐ろしい陰謀が隠されていた……。エーコ最後の傑作。
(河出書房新社 予価2160円)[amazon]

10月予定
挿絵叢書 竹中英太郎(二) エログロナンセンス』 末永昭二編
竹中英太郎が挿絵を担当した小説の数々をテーマ別に編集。
(皓星社)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

ジュール・ヴェルヌ 『地球から月へ 月をまわって 上を下への (完訳ガンクラブ三部作)
ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション、全5巻、刊行開始。
(インスクリプト 予価4212円)[amazon]

レイナルド・アレナス 『襲撃』
〈フィクションのエル・ドラード〉
自伝的五部作のうちの一作。不穏な社会体制のなかで母を殺そうと活動する実験小説。
(水声社 予価2160円)[honto]

トーベ・ヤンソン 『トーベ・ヤンソン短篇集ベスト・セレクション』
(実業之日本社 予価4104円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店 予価2160円)[amazon]