注目の近刊

9月25日発売
《ミステリマガジン》 11月号
特集:幻想と怪奇 ノベル×コミック×ムービー〉 イーディス・ウォートン「一壜のペリエ水」 他 目次
(早川書房 1296円)[amazon]

9月26日刊
サックス・ローマ― 『魔女王の血脈』
謎の青年フェラーラの行く先には、必ず不審な死が――疑念をいだき彼を追う医学生ケルンはいつしか、古代エジプトの魔女王をめぐる闇深き謎の渦中へ。英国を熱狂させた怪奇冒険の巨匠の大作。
(アトリエサード 予価2592円)[amazon]

9月26日刊
ロベルト・ボラーニョ 『チリ夜想曲』
〈ボラーニョ・コレクション〉 死の床にある神父のドン・キホーテ的独白が生む幻想。動乱の祖国と青春の日々、文学、旅、友情……後期を代表する戦慄の中篇小説。
(白水社 予価2376円)[amazon]

9月26日刊
エリン・L・トンプソン 『どうしても欲しい! 美術品蒐集家たちの執念とあやまちに関する研究
なぜ権力者・金持ちは美術品を収集するのか。古今東西の名品から現代美術までを集めて、窃盗、捏造、改変を施す……美術犯罪学を専門とする著者による、人間の 「暗部」 からみた美術小史。
(河出書房新社 予価2592円)[amazon]

9月26日刊
J・M・クッツェー 『ダスクランズ』
ヴェトナム戦争末期、プロパガンダを練るエリート青年。18世紀、南部アフリカで植民地の拡大に携わる白人の男。ふたりに取りつく妄想と狂気を、驚くべき力業で描き取る。人間心理に鋭いメスを入れ、数々の傑作を生みだしたノーベル賞作家、J・M・クッツェー。そのすべては、ここからはじまる。
(人文書院 予価2916円)[amazon]

9月28日刊
小栗虫太郎 『「新青年」 版 黒死館殺人事件』 山口雄也 註・校異・解題
日本探偵小説史上に聳え立つ異形の大作 『黒死館殺人事件』 の 「新青年」 連載版を初めて単行本化。2,000項目におよぶ語註により、衒学趣味(ペダントリー)に彩られた本文を精緻に読み解く。世田谷文学館所蔵の虫太郎手稿と雑誌掲載時の異同を綿密に調査。松野一夫の初出時の挿絵も完全収録。ミステリマニア驚愕の一冊。
(作品社 7344円)[amazon]

9月28日刊
『90年版岩波文庫解説総目録 1927―2016』 岩波文庫編集部編
この10年間に刊行した新刊536点のデータを新たに加え、創刊以来の全書目をジャンル別に収録した解説総目録の新版。簡潔な文章による内容紹介に加え、刊行年月日、ページ数、ISBNコードなどの書誌データを網羅。書名からも著訳者名からも引ける便利な索引つき。格好の世界名著案内。
(岩波書店 4860円)[amazon]

9月28日刊
フアン・ガブリエル・バスケス 『密告者』
名士である実父による著書への激越な批判、その父の病と交通事故での死、愛人の告発、昔馴染みの女性の証言、そして彼が密告した家族の生き残りとの時を越えた対話……。父親の隠された真の姿への探求の果てに、第二次大戦下の歴史の闇が浮かび上がる。マリオ・バルガス=リョサが激賞するコロンビアの気鋭による壮大な長篇小説。
(作品社 予価4968円)[amazon]

9月28日刊
鹿島茂 『病膏肓に入る 鹿島茂の何でもコレクション(仮)
月刊誌「アートコレクターズ」 2011年2月号~2016年1月号まで、約5年間続いた人気連載「我、発見せり」 を単行本化。
(生活の友社 予価3240円)[amazon]

9月28日刊
クライブ・カッスラー 『カリブ深海の陰謀を阻止せよ 上・下
カリブ海に突如 “死の海域” が発生した。拡大していく謎の汚染の原因を突き止めるため、ダーク・ピットはカストロ議長の死去により不穏な空気が漂うキューバへと向かった。一方、息子のダークと娘のサマーはメキシコの洞穴で潜水中に、アステカ文明の遺物の写本を発見。そこには財宝の在処を示す石板の存在が記されていた。シリーズ最新刊。
(新潮文庫 予価680円/680円)[amazon]

9月29日刊
『J・G・バラード短編全集4』 柳下毅一郎監修
『結晶世界』 『ハイ・ライズ』 などの傑作群で20世紀SFに独自の境地を拓いた鬼才の全短編を5巻に集成。第4巻には自伝的要素が色濃く投影された本邦初訳作 「Dead Time」 や発表時に多大な衝撃をもたらした濃縮小説 「下り坂カーレースにみたてたジョン・フィッツジェラルド・ケネディ暗殺事件」 など21篇を収録。
(東京創元社 予価3888円)[amazon]

9月29日刊
エリス・ピーターズ 『雪と毒杯』
クリスマスが迫るウィーンで、オペラ界の歌姫を看取った人々。チャーター機でロンドンへの帰途に着くが、悪天候でオーストリアの雪山に不時着してしまう。避難した山村は雪で外部とは隔絶、ホテルに落ち着いたものの、歌姫の遺産をめぐって緊張感は増すばかり。とうとう遺書が読み上げられた直後に、事件が起きて――。修道士カドフェル・シリーズの巨匠による、本邦初訳の本格ミステリ。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

9月29日刊
今日泊亜蘭 『海王星市から来た男/縹渺譚』
戦後最初の長編SF作家として知られ、一昨年に没した著者の、高名にして入手困難な短編集2冊を合冊し、単行本初収録の連作 「浮間の桜」 と短編 「笑わぬ目」 を加えた。日下三蔵編
(創元SF文庫 予価1575円)[amazon]

9月29日刊
スティーヴン・キング 『ファインダーズ・キーパーズ 上・下
多額の現金と幻の原稿を拾った貧しい少年。それは出所したばかりの強盗の盗んだものだった。少年を守るため元刑事たちが立ち上がる。
(文藝春秋 予価各1944円)[amazon]

9月29日刊
ローレン・グロフ 『運命と復讐』
電撃的な出会いで結婚した、売れない俳優ロットと美貌のマチルド。純真な妻に支えられた夫はやがて脚本家として成功し、それは幸せに満ちた人生のはずだった――妻のいまわしき秘密を知るまでは。家族の愛は夫婦の噓に勝てるのか? 巧みなプロットと古典劇の文学性を併せ持ち、全米図書賞候補にもなった圧巻の大河恋愛小説。
(新潮クレスト・ブックス 予価2916円)[amazon]

9月29日刊
J・G・フレイザー 『金枝篇7 穀物と野獣の霊 下
神々の死と再生に関するフォークロアを詳述。下巻は、神を食べること、肉食に関する類感呪術、神である動物を殺すこと、狩人による野獣の慰霊、人間霊魂の動物への転生、動物聖餐の類型など、動物霊を中心に取り上げる。
(国書刊行会 予価10,260円)[amazon]

9月29日刊
ミシェル・アダムズ 『邪魔者』
「わたしがここへ来たのは、なくした自分の欠片を、ここに置き去りにした自分の欠片を見つけるためだ。それが見つかるのはここしかないと、わたしはずっと知っていた」 デビュー作にして見事なページターナー。15か国で翻訳が決定した傑作サイコ・スリラー。
(小学館文庫 918円)[amazon]

9月29日刊
飯倉義之・香川雅信 『47都道府県・妖怪伝承百科』
海の怪、川の主、人魂、入道、小豆とぎ、座敷童子、狐、ムジナ、人魚など、地域の特徴的な妖怪たちを民俗学的視点で紹介。
(丸善出版 予価4104円)[amazon]

9月30日刊
ヘイドン・ホワイト 『メタヒストリー 一九世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力
歴史学に衝撃をもたらした伝説の名著。翻訳不可能と言われた問題作が43年を経て遂に邦訳完成。ホワイト日本語版序文 「ようやく! そして、メタヒストリーを再考する意味について」
(作品社 予価7344円)[amazon]


▼10月刊

10月2日刊
陳浩基 『13・67』
2013年から1967年へ香港警察の名刑事の人生を遡り、権力者と民衆の相克を描く中国語ミステリーの到達点。
(文藝春秋 予価1998円)[amazon]

10月2日予定
クリフォード・ナイト 『〈サーカス・クイーン号〉 事件』
〈論創海外ミステリ〉 太平洋を航海しながら寄港先で興行を行なう移動サーカス団 〈サーカスクイーン号〉。団長の不可解な死を皮切りに、サーカス団員たちは災難に巻き込まれていく。マニラから乗船することになったロジャーズ教授が事件解決に乗り出す。
(論創社 予価2592円)[amazon]

10月2日予定
アメリア・レイノルズ・ロング 『死者はふたたび』
〈論創海外ミステリ〉 未亡人のリンダから 「溺死した夫の名前を名乗る男が現れたので調査してほしい」 と依頼された私立探偵ダウェンボートは、問題の人物が宿泊するホテルを訪れるが……。
(論創社 予価2376円)[amazon]


10月2日予定
『岩田賛探偵小説選』
〈論創ミステリ叢書〉
雑誌 『宝石』 の第1回探偵小説募集当選作 「砥石」 でデビューした岩田賛の探偵小説を初集成。 「高木彬光論」 「カアの面白さ」 などの随筆類も収録。
(論創社 予価4104円)[amazon]

10月3日刊
ソーントン・ワイルダー 『カエサルの3月15日』
アメリカ文学を代表するソーントン・ワイルダーが、古代ローマの英雄カエサル暗殺の日までの心理劇を描き出した書簡体小説。妻ポンペイア、悪女クローディア、詩人カトゥッルス、愛人クレオパトラ…政治のかけひき、恋のさぐりあいのなかで、世界の覇者となったものが最後に信じるのは――権力や芸術をめぐる思考が織り成す大作。本邦初訳。
(みすず書房 予価3996円)[amazon]

10月3日刊
アンナ・アフマートヴァ 『レイクイエム』
監獄の前で差し入れを持って並ぶ列の中で「これを書くことができますか」と問われた詩人がともに苦難の中にある人々への思いをつづった詩篇「レクイエム」。悪事が行われた場所に生えて笛となってその悪をあばいたと言われる伝説の「葦」を表題にかかげ、忘却にあらがって書き続けられた言葉。孤独と絶望の中でささやく女の声が詩となって私たちに届く。
(群像社 予価1296円)[amazon]

10月3日刊

アドルフ・ロース 『ポチョムキン都市』
世紀末に出現した書割都市ウィーンを痛烈に批判した表題作をはじめ、近代建築史最大の躓きの石にしてラウムプランの提唱者が自作について、同時代の建築家について、さらには家具・工芸品、絵画・映画、モードや立ち居ふるまいにいたるまでジャンルをこえ縦横無尽に語った全45篇。
(みすず書房 予価6480円)[amazon]

10月5日刊
レオ・ペルッツ 『アンチクリストの誕生』
ある夜不思議な夢を見たパレルモの靴直しは、夢判断によって生まれたばかりの子供が 「偽預言者アンチクリスト」 だという確信を抱く。思い悩んだ男がとった行動は……二転三転する展開が読者を翻弄する表題中篇。代々月を恐れ憎んできた一族の物語 「月は笑う」、降霊術奇譚 「ボタンを押すだけで」、ロシア十月革命時の暗号解読を題材にした 「主よ、われを憐れみたまえ」 など、全8編を収録。垂野創一郎訳。解説=皆川博子
(ちくま文庫 予価972円)[amazon]

10月5日刊
『シェイクスピア全集29 アテネのタイモン』
なみはずれて気前のいいアテネの貴族タイモンをとりまく人間模様。痛烈な人間不信と憎悪、カネ本位の社会を容赦なく描いたきわめて現代的な問題作。松岡和子訳
(ちくま文庫)[amazon]

10月5日刊
チャイナ・ミエヴィル 『オクトーバー 物語ロシア革命
腐りきった帝政を打破し、ここに人類の理想郷を築かねばならない――。歴史の奔流に命を賭して抗った人々が織りなす革命の実像を、SF界の鬼才が鮮烈に描く。
(筑摩書房 予価2916円)[amazon]

10月5日刊
J・P・ディレイニー 『冷たい家』
ロンドンの住宅街に建てられた奇妙なまでにシンプルな家。新進気鋭の建築家が手がけた、この一切の無駄が廃された家に住む女性たちには、なぜか不幸が訪れるのだった――。この家にはどんな秘密が隠されているのか? 様々な語りが交錯する全米ベストセラー。
(ハヤカワ・ミステリ 予価1944円)[amazon]

10月5日刊

ダヴィッド・ラーゲルクランツ 『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 上・下
人工知能の専門家に関わるスクープを狙うミカエルは、リスベットの存在を事件の背後に感じ取っていた……。シリーズ最新刊。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各886円)[amazon]

10月5日刊
オースティン・ライト 『ノクターナル・アニマルズ』
二十年前に別れた元夫から送られてきた犯罪小説の原稿。その真意とは? 二重、三重の構造が謎と恐怖を増幅する、知的企みに満ちた野心作。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1296円)[amazon]

10月5日刊
W・ブルース・キャメロン 『真夜中の閃光』
相棒はおれの頭の中にいる? 超異色のコンビが殺人事件に挑む! 全米ベストセラーのユーモア作家が贈る、笑いと涙のサスペンス。
(ハヤカワ文庫NV 予価1188円)[amazon]

10月5日刊
ブレイク・クラウチ 『ダーク・マター』
「今の人生で幸せか?」 そう問われたのち、見知らぬ男に殴り倒され気を失ったジェイソン。目覚めると彼の人生は一変していた……
(ハヤカワ文庫NV 予価1188円)[amazon]

10月5日刊
デイヴ・エガーズ 『ザ・サークル 上・下
世界最高のインターネット企業〈サークル〉への転職に成功したメイ。しかし、その社風に違和感を覚えるようになり……
(ハヤカワ文庫 予価各842円)[amazon上・下]

10月5日刊
『トム・ストッパード Ⅲ ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」。シェークスピアの 『ハムレット』 の終幕、こんな一言で片付けられてしまう憐れな脇役の二人。本作は、ハムレットの学友であるが故に、玉座争いに巻き込まれ、死すべき運命に流される彼らの運命を描く。果たして「筋書き」通りの行く末なのか……。イギリス最高峰と称される劇作家、トム・ストッパードの出世作が気鋭の演出家・小川絵梨子の新訳で甦る。
(ハヤカワ演劇文庫 予価1296円)[amazon]

10月5日刊
『日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か?』
「地には平和を」「時の顔」「紙か髪か」「御先祖様万歳」「お召し」「物体O」「神への長い道」『継ぐのは誰か?』の8篇収録。
(ハヤカワ文庫JA 予価1620円)[amazon]

10月5日刊
鹿島茂 『フランス絵本の世界』
愛らしく楽しい秘蔵のフランス絵本コレクションを初公開。フランスにおいて子どもの本が発展した19世紀半ば~20世紀前半に生まれた貴重本・美本を厳選。19世紀フランスの子どもたちの暮らしの風景、20世紀に吹き込まれたモダン、そして漫画(バンド・デシネ)とアニメーションへのつながりまで。
(青幻舎 予価3456円)[amazon]

10月6日刊
浜尾四郎 『鉄鎖殺人事件』
殺人現場に残された西郷隆盛の引き裂かれた肖像画は、死体の顔と酷似していた。元検事藤枝慎太郎が挑む。
(河出文庫 予価864円)[amazon]

10月6日刊
パトリシア・ハイスミス 『見知らぬ乗客』
妻との離婚を望むガイは、父親を憎む青年ブルーノに列車の中で出会い、「交換殺人」 を提案される……ハイスミス長編第一作、新訳決定版。白石朗訳
(河出文庫 予価994円)[amazon]

10月6日刊
ジャック・カーリイ 『キリング・ゲーム』
連続殺人の被害者の共通点は何か。ルーマニアで心理実験の実験台になった犯人の心の闇に大胆な罠を仕込んだシリーズ屈指の驚愕作。
(文春文庫 予価1080円)[amazon]

10月10日刊
中野好夫 『シェイクスピアの面白さ』
木下順二、丸谷才一らが師と仰いだ名翻訳家にしてシェイクスピア学の第一人者が、その芝居の面白さを縦横無尽に語った痛快エッセイ。
(講談社文芸文庫 予価1620円)[amazon]

10月11日刊
ハン・ガン 『ギリシャ語の時間』
〈韓国文学のおくりもの〉
ある日突然言葉を話せなくなった女は、失われた言葉を取り戻すために 古代ギリシャ語を習い始める。ギリシャ語講師の男は次第に視力を失っていく。 ふたりの出会いと対話を通じて、人間が失った本質とは何かを問いかける物語。斎藤真理子訳
(晶文社 予価1944円)[amazon]

10月11日刊
『水滸伝 二』
北宋末期の不正と汚職が支配する乱世を舞台に、暴力・知力・胆力を思う存分に発揮して、好漢百八人が、そこら中で戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと終結する、中国武侠小説の最大傑作。井波律子訳
(講談社学術文庫 予価1976円)[amazon]

10月11日刊
ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー 『言語起源論』

西欧思想に燦然と輝く古典的名著、新訳。
(講談社学術文庫 予価907円)[amazon]

10月11日刊

ルイザ・メイ・オルコット 『若草物語』
メグ、ジョー、ベス、エイミー。感性豊かで個性的な四姉妹を中心に繰り広げられる家族の物語は、「貧困」 「幸福」 「女性の自立」 などのテーマとともに、まさに現代的。世界中で読み継がれるオルコットの代表作を鮮度抜群の新訳で。麻生九美訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

10月11日刊
レフ・トロツキー 『ロシア革命とは何か』
1905年革命の経験を踏まえ自らの永続革命論について展開した「総括と展望」と、亡命後の1932年に行った 「コペンハーゲン演説」 を軸に編んだトロツキー論文集。革命の全体像と歴史的意義を考察する、ロシア革命100周年企画第一弾。森田成也訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

10月11日刊
『少女ミステリー倶楽部』 ミステリー文学資料館編
(光文社文庫)[amazon]

10月11日刊
ジョヴァンニ・ボッカッチョ 『名婦列伝』
ミネルヴァ、メドゥーサ、女流詩人サッポー、クレオパトラほか、神話・歴史上の著名な女性たち106名の伝記集。ラテン語の原典より本邦初訳。
(論創社 予価5940円)[amazon]

10月12日刊
エドワード・ゴーリー 『思い出した訪問』
奇妙な老人との約束を思い出した女の子が、まさにそうしようとしたことで、老人の死を知る――初期傑作。柴田元幸訳.
(河出書房新社 予価1296円)[amazon]

10月12日刊
カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ 『老人犯罪団の逆襲』
ラスベガスでカジノ三昧の日々を送っていた老人犯罪一味の五人も、さすがに故郷が恋しくなってきた。新たなターゲットは? 老人たちの痛快な活躍を描くシリーズ第二弾。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

10月12日刊
シャンナ・スウェンドソン 『女王のジレンマ』
妖精界にまたも偽の女王出現? 新たに女王の位に就いたソフィーは片思い中の刑事マイケルと共に妖精界に乗りこむが……。〈㈱魔法製作所〉の著者の新シリーズ第2弾。
(創元推理文庫 予価1188円)[amazon]

10月12日発売
《ミステリーズ!》 vol.85
第27回鮎川哲也賞&第14回ミステリーズ!新人賞発表および選評掲載。期待の新鋭・岩下悠子が贈る読切掲載。乾ルカ、連載最終回ほか。
(東京創元社)[amazon]

10月12日刊
ヴァージニア・ウルフ 『三ギニー 戦争を阻止するために
教育や職業の場での女性への直接的・制度的差別が戦争と通底する暴力行為であることを明らかにし、戦争なき未来のあり方を提示する。
(平凡社ライブラリー 予価1404円)[amazon]

10月13日刊
『澁澤龍彥 ドラコニアの地平』 巌谷國士・ 菅野 昭正監修
没後30周年、世田谷文学館開催の大回顧展公式図録。草稿、創作メモ、美術品、装幀……澁澤の世界=ドラコニアの魅力をこれ一冊で。
(平凡社 予価2484円)[amazon]

10月13日刊
都甲幸治 『今を生きる人のための世界文学案内』
とにかく面白い本を、国・言語にかかわらずひたすら読みまくる。そしてその本について書きまくる。これは、そんな 「狂喜の読み屋」 の戦いの記録だ。都甲幸治のベスト書評集。
(立東舎 予価2160円)[amazon]

10月14日刊
マイクル・コナリー『罪責の神々 リンカーン弁護士 上・下
依頼人アンドレ・ラコッセは殺害容疑で逮捕されていた。女性を絞殺し、証拠隠滅をはかって火を放ったのだという。かつての依頼人デイトンが名前を変え、ロスに戻り、娼婦に復帰し、殺されていたとは意外だった。ハラーは、ラコッセの弁護を引き受けることにしたが……
(講談社文庫 予価各950円)[amazon]

10月14日刊
C・S・ルイス 『新訳 ナルニア国物語1 ライオンと魔女と洋服だんす』
河合祥一郎訳
(角川つばさ文庫 予価713円)[amazon]

10月15日発売
文学ムック たべるのがおそい》 vol.4
西崎憲編集。【巻頭エッセイ】 皆川博子 【特集〈わたしのガイドブック〉】 澤田瞳子 谷崎由依 山崎まどか 山田航 【小説】 木下古栗 古谷田奈月 町田康 宮内悠介 【短歌】 伊舎堂仁 國森晴野 染野太朗 野口あや子 【エッセイ】 辻山良雄 都甲幸治 【翻訳】 アルフォンス・アレー/マルセル・シュオッブ/マルセル・ベアリュ (西崎憲訳)/マルレーン・ハウスホーファー (松永美穂訳) 目次
(書肆侃侃房 1404円)[amazon]

10月15日発売
MONKEY》 vol.13 食の一ダース 考える糧
柴田元幸
編集。リオノーラ・キャリントン/堀江敏幸/西加奈子/戌井昭人/小山田浩子/ブライアン・エヴンソン/ 砂田麻美/神慶太/村田沙耶香/ジェームズ・ロバートソン/坂口恭平◇ボブ・ディラン「ノーベル賞受賞講演」◇柴田元幸「日本翻訳史 明治篇 後半」 目次
(スイッチパブリッシング 1296円)[amazon]

10月16日刊
グスタフ・マイリンク 『ワルプルギスの夜 マイリンク幻想小説集
ドイツ幻想小説派の最高峰マイリンクの1巻本作品集成。『白いドミニコ僧』 『ワルプルギスの夜』 の2長篇小説のほか、短篇8編とエッセイ5編を収録。垂野創一郎訳
(国書刊行会 予価4968円)[amazon]

10月18日刊

J・L・ボルヘス 『語るボルヘス 書物・不死性・時間ほか
「書物」 「不死」 「エマヌエル・スウェーデンボリ」 「探偵小説」 「時間」――。1978年6月に、ブエノスアイレスの大学で行われた連続講演の記録。〈知の工匠〉 ボルヘスが、数十年にわたって考え抜いてきたことを、のびやかに語る。木村榮一訳
(岩波文庫 予価626円)[amazon]

10月18日刊
チャールズ・ディケンズ 『荒涼館 3』
荒涼館の一員となったエスターは、教会で見た准男爵夫人の姿になぜか深い衝撃を受ける。ロンドンでは、リチャードが終わりの見えない裁判に期待を寄せ、身元不明の代書人の死にまつわる捜査も広がりを見せる。佐々木徹訳
(岩波文庫 予価1231円)[amazon]

10月18日刊
江戸川乱歩 『少年探偵団・超人ニコラ』
「少年探偵団」 は乱歩の少年物第2作。明智探偵、小林少年が、宝石を狙う二十面相に立ち向かい活躍する。「超人ニコラ」 は少年探偵団シリーズの最終作。戦時下に書かれた小篇も収録。
(岩波文庫 予価1026円)[amazon]

10月18日刊
プリーモ・レーヴィ 『周期律 新装版
アウシュヴィッツ体験を持つユダヤ系イタリア人作家プリーモ・レーヴィの自伝的短編集。アルゴン、水素、亜鉛、鉄、カリウム……化学者として歩んできた日々を、周期表の元素とからめて語る。科学と文学を高純度に融け合わせた逸品。
(工作舎 予価2700円)[amazon]

10月19日刊
クリストファー・プリースト 『隣接界』
近未来英国、フリーカメラマンのティボー・タラントは、トルコで反政府ゲリラの襲撃に遭い、最愛の妻を失ってしまう。本国に送還されるタラントだが、それから彼の世界は次第に歪み始めていく……。現実と虚構のあわいを巧みに描きとる、著者の集大成的物語。
(新ハヤカワSFシリーズ 予価2700円)[amazon]

10月19日刊
カズオ・イシグロ 『忘れられた巨人』
遠方の息子に会うため老夫婦は村を出た。戦士、少年、老騎士……様々な人々に出会いながら、ふたりは謎の霧に満ちた大地を旅する。
(ハヤカワepi文庫 予価972円)[amazon]

10月19日刊
フィリップ・K・ディック 『銀河の壺直し 新訳版
壺なおしを職業とするジョーのもとに、シリウス星系から奇妙な依頼が届いた。ディック的モチーフに溢れた幻の長篇。大森望・新訳。
(ハヤカワ文庫SF 予価886円)[amazon]

10月19日刊
A・G・リドル 『タイタン・プロジェクト』
作家のハーパーが乗ったロンドン行き305便が墜落した。彼女と生き残った飛行機の乗客たちは助け合って救助を待つが、捜索隊はいっこうに現われない。それもそのはず、そこは人類が消えてしまった未来だったのだ。なぜハーパーたちはここに連れてこられ、人類はどこに消えたのか。謎と興奮のタイムトラベルSF。
(ハヤカワ文庫SF 予価1123円)[amazon]

10月20日刊
ロバート・サウジー 『タラバ、悪を滅ぼす者』
「おまえは天の意志を遂げるために選ばれたのだ。おまえの父の死と、一族皆殺しの復讐をするために」――ワーズワース、コールリッジと並び称される19世紀イギリス・ロマン派の桂冠詩人による、オリエントを舞台にした血沸き肉躍る一代エンタテインメント長篇叙事詩。本邦初の完訳。
(作品社 予価2592円)[amazon]

10月20日刊
ハサン・ブラーシム 『死体展覧会』
〈エクス・リブリス〉
現実か悪夢か。イラクにはびこる不条理な暴力を、亡命作家が冷徹かつ幻想的に描き出す。現代アラブ文学の新鋭が放つ鮮烈な短篇集。
(白水社 予価2484円)[amazon]

10月20日刊
瀧井朝世 『偏愛読書トライアングル』
書評やインタビューで活躍するライターが、本当に愛する本だけを紹介。 読書生活をさらに楽しく豊かにする、必読レビュー集。
(新潮社 予価1836円)[amazon]

10月20日刊
ミシェル・ビュッシ 『黒い睡蓮』
三人の女性が語る三つの殺人事件。その真実とは? 読者を謎の迷宮に誘う、仏ルブラン賞・フロベール賞受賞の話題作。
(集英社文庫 予価1296円)[amazon]

10月21日刊
フランシス・ハーディング 『嘘の木』
高名な博物学者で牧師のサンダース師による世紀の大発見。だがそれが捏造だという噂が流れ、一家は世間の目を逃れるようにヴェイン島へ移住する。だが噂は島にも追いかけてきた。そんななかサンダース師が謎の死を遂げ、娘のフェイスは父の死因に疑問を抱く。奇妙な父の手記。嘘を養分に育ち、真実を見せる実をつける不思議な木。フェイスは真相を暴くことができるのか?
(東京創元社)[amazon]

10月21日刊
ネレ・ノイハウス 『穢れた風』
風力発電施設建設会社のビルの中で、夜警の死体が見つかった。ビルには何者かが不法侵入した形跡が。奇妙なことに、社長室の机の上になぜかハムスターの死骸が残されていた。一体何を意味しているのか? 風力発電の利権にからむ容疑者が次々と浮かびあがり、さらに第二の殺人が。再生可能エネルギーにかかわる国家的犯罪なのか。人々の欲望と巨大な陰謀に吞み込まれる刑事オリヴァーとピア。ドイツNO.1警察小説シリーズ最新作!
(創元推理文庫 予価1512円)[amazon]

10月21日刊
エリザベス・ベア 『スチーム・ガール』
飛行船が行き交い、甲冑型の蒸気機械が闊歩する港町ラピッド・シティ。ゴールドラッシュに沸くこの街で、カレンは高級娼館で働いている。悪辣な有力者から逃げてきた少女プリヤに一目ぼれしたカレンは彼女を守ろうとするが、町には娼婦を狙う連続殺人鬼が出現、さらに隣国の侵攻の噂も。カレンは蒸気駆動の甲冑型ミシンを身にまとって立ち向かう。ヒューゴー賞作家が放つ傑作冒険SF。
(創元SF文庫)[amazon]

10月24日刊
リチャード・バーネット 『描かれた手術』
19世紀は、外科手術の実践における大きな変化の時期にあたる。本書は、外科手術に関する当時のテクストをひもときながら、その進化の過程を描き出す。世界中の希少な医学書から、病に冒された患者の詳細な挿画を収集。手術をめぐるイメージの博物誌。
(河出書房新社 予価4104円)[amazon]

10月24日刊
唐仁原教久 『「濹東綺譚」 を歩く』
永井荷風の名作を飾った木村荘八の挿絵を人気画家が詳細に検証、舞台となった玉の井を中心に、刊行80年後の風景を新たに描く異色作。
(白水社 予価2592円)[amazon]

10月24日刊
亀山郁夫・沼野充義 『ロシア革命100年の謎』
100年前に起きた歴史上比類のない革命。文学・芸術が先導して築いた 「理想の社会」 はなぜ矛盾に引き裂かれたか? 白熱の徹底対論。
(河出書房新社 予価994円)[amazon]

10月25日刊
高橋康也 『サミュエル・ベケット』(仮)
ゴドーとは何者なのか。ベケットの半生とその時代を辿りつつ、代表作と「道化」の誕生から終末までを読み解くベケット入門。
(白水Uブックス 予価1512円)
[amazon]

10月25日刊
ジン・フィリップス 『夜の動物園』
夕暮れの動物園。閉園時間の間際に突如発生した銃撃事件によって、母と息子は園内に身を隠すことになる。犯人の正体も警察の動きもわからないまま、5歳の息子を守ることだけに命を賭けた母親の息詰まる3時間を描いたサスペンス小説。
(角川文庫 予価1166円)[amazon]

10月25日刊
スティーヴン・キング 『ダークタワーⅦ 暗黒の塔 上・下
絶望的な未来を変えるべく、別の時代、別の場所に転移し、命をかけて奮闘する仲間たち。だがスザンナの孤高の抵抗もむなしく、”父殺し”を宿命づけられた妖魔の子が、いままさに誕生しようとしていた……。壮大なダーク・ファンタジー、堂々の完結。
(角川文庫 予価1598円)[amazon]

10月25日刊
早川孝太郎 『花祭』
いまも愛知県・奥三河に残る 「花祭」。五穀豊穣や厄除け、無病息災を願いながら、夜を徹してつづけられる四十もの舞。信仰と芸能が結びついたこの神事を克明に描いた民俗学の古典的名著。
(角川ソフィア文庫 予価1512円)[amazon]

10月25日予定
エセル・M・マンロー/サキ 『サキの思い出 付 サキ短篇選(仮)
やんちゃで愉快で、動物が大好き――短篇の名手サキの姉が、子供時代からその死まで、弟との日々を愛を込めて語った評伝に、これまで未訳だった短篇作品を加えたコレクション。
(彩流社 予価2160円)[amazon]

10月25日刊
フランシス・コヴェントリー 『チビ犬ポンペイ冒険譚』(仮)
ボローニャに生まれたポンペイという小犬がイギリスに連れてこられて上流夫人に飼われる。飼い主を転々としながら、ポンペイの行く先々で起こる人間喜劇と共にその冒険がつぶさに描かれていく。夏目漱石 『吾輩は猫である』 に影響を与えた(かもしれない)18世紀英国小説。
(彩流社 予価2592円)[amazon]

10月26日刊
ロジャー・ゼラズニイ 『A Night in the Lonesome October』(仮)
(竹書房文庫 予価972円)[amazon]

10月26日刊
ロジェ・グルニエ 『書物の宮殿』
1919年生まれの現役作家が、同時代の作家たちや様々な古典から、親しい友人の声を聞きだすようにして、書くことと生きることをめぐる想いを綴る。「待つことと永遠」「またしても、愛を書く」「未完成」など9本を収める。
(岩波書店 予価2916円)[amazon]

10月26日刊
ルータ・セペティスニエ 『凍てつく海のむこうに』
第二次大戦末期、戦火を逃れようとした九千余名の人びとが、バルト海に沈んだ。海運史上最大の惨事と呼ばれるヴィルヘルム・グストロフ号の悲劇を、四人の若者の視点で描く歴史フィクション。
(岩波書店 予価2268円)[amazon]

10月27日発売
《ユリイカ》 11月号 特集=スティーヴン・キング(仮)
現代アメリカを代表する小説家スティーヴン・キング。『キャリー』 『シャ イニング』 『スタンド・バイ・ミー』 など、その作品の多くは映画化され、ヒットを飛ばし続けている。『IT』 映画公開を機に、スティーヴン・キングの小説/映画の魅力に迫る。目次
(青土社 予価1512円)[amazon]

10月27日刊
伊坂幸太郎/マヌエーレ・フィオール [絵] 『クリスマスを探偵と』
舞台はドイツ。探偵・カールがクリスマスの夜に出会った不思議な男とは……? 著者の初小説が自身の手により完全リメイク。フランスのBD作家による描きおろしイラスト付オールカラー絵本。
(河出書房新社 予価1404円)[amazon]

10月29日刊
ジョン・ディクスン・カー 『絞首台の謎 新訳版
不気味なまでに精巧な絞首台の模型。この面妖な贈り物に端を発して、霧深いロンドンに奇怪な事件が続発する。喉を掻き切られた死者を運転席に乗せて市中を疾駆するリムジン、絞首刑吏 〈ジャック・ケッチ〉 を名乗る殺人予告、そして霧の中から現れる幻の街 〈破滅街〉――悪夢の如き一連の怪事件に予審判事アンリ・バンコランが挑むシリーズ第二作。和爾桃子訳
(創元推理文庫 予価799円)[amazon]

10月29日刊
G・K・チェスタトン 『ポンド氏の逆説 新訳版
温厚で小柄な紳士ポンド氏には、穏当な筋のとおった談話の最中に奇妙な発言をまじえる癖があった。二人の意見が完全に一致したために片方がもう一人を殺した。背が高すぎるが故に目立たない……辻褄の合わないポンド氏の発言が明らかにする不可思議な事件の真相。「黙示録の三人の騎者」 「博士の意見が一致する時」 など全8編を収録。南條竹則訳。
(創元推理文庫 予価886円)[amazon]

10月29日刊
ドロシー・L・セイヤーズ 『ピーター卿の事件簿 新版
貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿は作家ハリエット・ヴェインとの大恋愛を経て人間として大きく成長し、古今の名探偵の中でも屈指の魅力的な人物となった。ピーター卿の活躍する中短編から 「鏡の映像」 「盗まれた胃袋」 「銅の指を持つ男の悲惨な話」 「不和の種、小さな村のメロドラマ」 等、絶妙な話術が冴える7編の秀作を収録。
(創元推理文庫 予価1037円)[amazon]

10月30日刊
ジェフリー・ディーヴァー 『スティール・キス』
捜査中の刑事アメリアの眼前でエスカレーターが通行人を巻き込む惨事が。日常の機械を凶器に変える殺人犯を科学捜査の天才が追う。
(文藝春秋 予価2700円)[amazon]

10月31日刊
ウラジーミル・ナボコフ 『マーシェンカ/キング、クイーン、ジャック』
〈ナボコフ・コレクション〉 言葉の魔術師ナボコフの、ロシア語からの新訳を中心とした初のコレクション第1弾。初恋と密通を描いたベルリン時代の2作品を収録。
(新潮社 予価4968円)[amazon]

10月刊
ウィリアム・トレヴァー 『ふたつの人生』
〈ウィリアム・トレヴァー・コレクション〉 夫がいながら生涯いとこの青年を愛し続ける……秘められた恋の記憶に生きる女の物語 「ツルゲーネフを読む声」。爆弾テロに遭い同じ被害者と共同生活を始めた小説家が知る戦慄の真実とは? 「ウンブリアのわたしの家」。ふたりの女のふたつの人生を緻密に描く、トレヴァー作品の中でもベスト級の中篇2作を収録。
(国書刊行会 予価2808円)[amazon]

10月予定

山口雅也編 『奇想天外 復刻版アンソロジー』
(南雲堂)[amazon]

10月予定
山口雅也編 『奇想天外 21世紀版アンソロジー』
(南雲堂)[amazon]

10月予定
『定本 夢野久作全集 第3巻』 小説Ⅲ 1933-1934
歿後80年記念出版。多彩な活動の全貌を集大成し、新たに大量の新資料を収載した決定版全集。【収録作品】 暗黒公使/縊死体/氷の涯/冗談に殺す/爆弾太平記/白菊/斬られ度さに/名君忠之/山羊鬚編集長/難船小僧/木魂/衝突心理/無系統虎列刺
(国書刊行会)[amazon]

10月予定

『進化する妖怪文化研究』 小松和彦編
目次 (Ⅰ)伝承―伝承・空間、造形化・図像 (Ⅱ)方法/創作―妖怪論/分類・方法、妖怪論/小説・マンガ・映画 (Ⅲ)比較妖怪学―伝承と創作・前近代と近現代のあわいで (Ⅳ)日本と海外・国際的妖怪研究に向けて。
(せりか書房 予価6264円)[amazon]

10月予定
巖谷國士 『澁澤龍彦考/略伝と回想』
澁澤龍彥という稀有の著述家・人物の全貌を、長年の交友と解読を通して、ここに蘇らせる。『澁澤龍彦考』 (1990) に、単行本未収録エッセー集 「略伝と回想」 を増補。《澁澤龍彦論コレクション》 第1巻。内容
(勉誠出版 予価3456円)[amazon]


▼11月以降刊

11月1日刊
平野暁臣 『図説 万博の歴史 1851-1970』
クリスタルパレスやエッフェル塔をはじめとするアイコンの数々、壮大華麗な会場、独創的なパビリオン、歴史をつくった新技術、驚愕する大衆、オリエンタルな日本館……。1000点におよぶ膨大なヴィジュアル資料で、1851年ロンドンから1970年大阪まで万博の歴史をたどる。
(小学館クリエイティブ 予価5184円)[amazon]

11月2日予定
マイルズ・バートン 『素性を明かさぬ死』
〈論創海外ミステリ〉 ある冬の週末、叔父の招待を受けて片田舎の 〈別荘〉 を訪れた若き地主バジル・メープルウッドは、全裸でバスタブの縁に片脚を引っかけたまま死亡した。発見時、浴室には内側から鍵がかけられており、他殺・自殺・過失死のいずれとも判断がつかない。地元警察の要請を受け、ロンドン警視庁のアーノルド警部が捜査に乗り出す。ジョン・ロードの別名義作。
(論創社 予価2376円)[amazon]

11月2日刊
ファーガス・ヒューム 『ピカデリーパズル』
〈論創海外ミステリ〉 パーティーからの帰途、霧の中で道に迷ったエラズビーは偶然出会った警官にホテルまで案内されるが、玄関前で何かにつまずいてしまう。それは女の死体だった。 被害書の身元を始め謎が多いこの事件を、新聞社は〈ピカデリーパズル〉と名付けた。ロンドン警視庁の要請で名探偵ダウカーが捜査に乗り出す。 短編4作を併録。
(論創社 予価3456円)[amazon]

11月2日予定
『小酒井不木探偵小説選Ⅱ』
〈論創ミステリ叢書〉
医学者にして探偵作家でもあった才人・小酒井不木の探偵小説傑作選第2弾。初期の傑作短編 「画家の罪?」 や 「呪はれの家」のほか、『苦楽』 に連載された松島龍造シリーズを完全収録。
(論創社 予価4104円)[amazon]

11月9日刊
ジェフリー・ディーヴァー 『ゴースト・スナイパー 上・下
政府に雇われた狙撃手が無実の男を暗殺した。その策謀を暴くべく、秘密裏に捜査を始めたライム。だが証人が次々と消されていく……。
(文春文庫 予価各994円)[amazon]

11月10日刊
結城昌治 『あるフィルムの背景』
日下三蔵編
(ちくま文庫)[amazon]

11月10日刊
ヘラ・S・ハーセ 『ウールフ、黒い湖』
ウールフは、ぼくの友だちだった――オランダ領東インド。農園の支配人を務める植民者の息子である主人公「ぼく」と、現地人の少年「ウールフ」の友情と別離、そして戦争の影を丹念に描き出し、ベストセラーとなったオランダの文豪による名作、本邦初訳。
(作品社 予価2160円)[amazon]

11月11日刊
東雅夫編 『山怪実話大全 岳人奇談傑作選
実話として語られた山の怪談の名作を厳選集成、山の裏側を垣間見るかつてないアンソロジー。柳田國男、岡本綺堂、田中貢太郎、大泉黒石ほか。
(山と渓谷社 予価1296円)[amazon]

11月刊
ジョン・リード 『世界を揺るがした10日間』
1917年のロシア革命のさなか、アメリカの若きジャーナリスト、J・リードが、革命の指導者から兵士、農民、さらには反対派までを取材し、刻一刻と変動する緊迫した状況を臨場感あふれる筆致で描いた、20世紀最高のドキュメンタリー。伊藤真訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

11月13日刊
泉鏡花(文)/山村浩二(絵) 『絵草紙 月夜遊女』
月夜、音吉が担いできた鮟鱇の肝を取ろうとすると怪しい美女が現れ出る。泉鏡花の怪異譚を山村浩二のイラストで活写した新・絵草紙。校註アダム・カバット。
(平凡社 予価2052円)[amazon]

11月刊
『江戸川乱歩作品集I 人でなしの恋・孤島の鬼他』 浜田雄介編
(岩波文庫)[amazon]

11月24日刊
長山靖生編 『詩人小説精華集 ポエティック・ノベルズ(仮)
北原白秋、萩原朔太郎、中原中也、立原道造、高村光太郎……詩人たちの「詩想」あふれる小説の世界。
(彩流社 予価2592円)[amazon]

11月30日刊
生賴範義 『生賴範義 軍艦図録』
伝説のイラストレーター、生賴範義が晩年に最も心血を注ぎ制作したとされる、旧日本海軍の艦艇画300点以上 (初公開) をまとめた画集。付録として、戦記・戦史文庫の表紙に描かれた装画から厳選した複製原画16シートを同梱。
(玄光社 予価19,440円)[amazon]

11月刊
ソフィア・サマター 『図書館島』(仮)
文字を持たぬ辺境の島に生まれ、異国の師の導きで書物に耽溺して育った青年は、長じて憧れの帝都に旅立つ。だが航海中、死病に冒された娘と出会ったがために、彼の運命は一変する。世界のあらゆる書物を収めた図書館のある島に幽閉された彼は、書かれた言葉を奉じる人々と物語る声を信じる人々の戦いに巻き込まれてゆく……。世界幻想文学大賞・英国幻想文学大賞受賞、書物と物語をめぐる本格ファンタジイ。
(東京創元社)[amazon]

11月刊
グザヴィエ=マリー・ボノ 『残された手形』
マルセイユ警察のベテラン警部が、連続女性惨殺事件の真相を探る。いずれの事件も死体現場に残された紙片には、指のない謎の手形が……。そこは先史時代のシャーマンの儀式の場だったといわれる洞窟付近だった。司法警察と憲兵隊の縄張り争いの中、オペラ・マニアのド・パルマ警部の厳しい捜査が始まった。シリーズ第一作。
(創元推理文庫)[amazon]

11月刊
スーザン・イーリア・マクニール 『バッキンガム宮殿のVIP』
1942年、マギー・ホープは、ドイツの強制収容所に収監されている異父妹と再会できる日を心待ちにしつつ、ロンドンの特別作戦執行部で事務の仕事についていた。そんななか、MI-5の長官から連続殺人の捜査を依頼される。死体の状態から、犯人はあのいまわしい事件を模倣しているとしか思えず……。マギー・ホープ、戦時下のロンドンで勃発する殺人事件に挑む。
(創元推理文庫)[amazon]

11月刊
ケイト・ミルフォード 『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』
12歳のマイロの両親が営む小さなホテル 〈緑色のガラスの家〉。ある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。彼らは全員が滞在予定日数を告げず、他の客がいることに驚いていた。なぜ雪に閉ざされたホテルにやってきたのか? MWA賞受賞、ほっこりあったか聖夜の物語。
(創元推理文庫)[amazon]

11月刊
A・E・W・メースン 『矢の家 新版
資産家のハーロウ夫人が亡くなり、遺産は養女のベティが継ぐことになった。そこへ夫人の義弟を名乗る怪人物が登場。恐喝に失敗するや、夫人はベティが毒殺したのだと警察へ告発する。ベティはハーロウ家の顧問弁護士に救いを求め、いっぽうパリからはアノー探偵が現地に急行する。福永武彦訳。
(創元推理文庫)[amazon]

11月刊
M・ヨート&H・ローセンフェルト 『少女 犯罪心理捜査官セバスチャン 上・下
一家皆殺し、目撃者はいないはずだった。だが、殺害現場にもうひとり女の子がいた痕跡見つかる。女の子は殺害された一家の母親の姪ニコル。惨劇を目撃したとすれば、犯人に狙われる可能性が高い。ニコルを発見し保護したのは、トルケルのチームと共に捜査に加わっていたセバスチャンだった……。
(創元推理文庫)[amazon]

11月刊
北原尚彦編訳 『シャーロック・ホームズの栄冠』 ロナルド・A・ノックス、アントニイ・バークリー他
名探偵シャーロック・ホームズの活躍はドイル自身の手も離れて、初登場から130年も経った今なお、数多くの新たな冒険譚が語り続けられている。著名な推理作家による本邦初訳の一品から異色作家による珍品まで、“知られざる” 冒険譚のなかから選び抜いた類稀なるホームズ・アンソロジー。
(創元推理文庫)[amazon]

11月刊
大岡昇平 『事件』
1961年7月2日、神奈川県の山林で女性の刺殺体が発見される。被害者は地元で飲食店を経営していた若い女性。翌日、警察は自動車工場で働く19歳の少年を殺人及び死体遺棄の容疑で逮捕する。最初はありふれた殺人に思われた事件だが、公判が進むにつれて、意外な事実が明らかになっていく。戦後日本文学の重鎮が圧倒的な筆致で描破した不朽の裁判小説。最終稿を元に校訂を施した決定版。
(創元推理文庫)[amazon]

11月刊
イローナ・C・メイヤー 『吟遊詩人の魔法 上・下
かつてエイヴァールでは、吟遊詩人学院の〈視者〉たちが強大な魔法の力をふるっていたが、その一部が禁断の魔法に手を染めたために戦がおき、学院は弱体化、魔法は失われてしまった。12年に一度、都で行われる競技会で、最も優れた技を披露し優勝したた吟遊詩人に 〈銀の枝〉 が与えられる。秘められた魔法と、陰謀が渦巻く都を舞台に、吟遊詩人たちの密かな戦いを描く本格ファンタジイ。
(創元推理文庫)[amazon]

11月刊
アルフレッド・ベスター 『イヴのいないアダム ベスター傑作選(仮) 中村融編訳
アンドロイドと人間を繋ぐ狂気の絆を渇いた筆致で描くロードノヴェル 「ごきげん目盛り」。最終戦争後の世界で生き残りの男女ふたりが送る奇妙な都市生活 「昔を今になすよしもがな」。享楽の限りを尽くす六人の男女が体験する壮絶な悪夢世界の遍歴 「地獄は永遠に」ほか、単行本 『願い星、叶い星』 に収録の8編に新訳2編を増補、改題文庫化。
(創元SF文庫)[amazon]

11月刊
『チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ』
1950年代の政治的な抑圧がやわらぎ、自由化の大きな波が訪れた 「黄金の60年代」 に生まれた映画たち――「チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ」 と総称される傑作・秀作の数々を紹介。「検閲システム」 「国立大学映画学部が果たした役割」 など、当時のチェコ映画界を知るための貴重な情報も満載した映画祭公式本。
(国書刊行会 予価1944円)[amazon]

11月予定
フィリップ・K・ディック 『シミュラクラ 新訳版
山田和子訳
(ハヤカワ文庫SF)[amazon]

11月予定
アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム 『ボックス21』
(ハヤカワ・ミステリ文庫)[amazon]

11月予定
ウィリアム・ゴールディング 『後継者たち』
(ハヤカワepi文庫)[amazon]

11月予定
エイミー・ジェントリー 『GOOD AS GONE』
(ハヤカワ文庫NV)[amazon]

11月予定
エフタ・ライチャー・アティル 『潜入 モサド・エージェント
(ハヤカワ文庫NV)[amazon]

11月予定
ケイティ・カーン 『きみの隣、見えない星』
(ハヤカワ文庫SF)[amazon]

11月予定
パク・ミンギュ 『三美スーパースターズ、最後のファンクラブ』
〈韓国文学のおくりもの〉

(晶文社)[amazon]

12月予定
キム・エラン 『走れ父さん』
〈韓国文学のおくりもの〉

(晶文社)[amazon]

12月予定
ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション5 『カルパチアの城 ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』
東欧を舞台にしたヴェルヌ後期の幻想譚2篇。ヴェルヌ流ゴシック小説 『カルパチアの城』 では、死んだ歌姫が、吸血鬼伝説の本場トランシルヴァニアの城に姿を現わす (新訳)。他方、『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』 は、H・G・ウェルズの向こうを張ってヴェルヌが書いた透明人間もの。本邦初訳の知られざる傑作。
(インスクリプト)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

福永武彦 『完全犯罪 加田伶太郎全集』
資産家が住まう洋館に届いた英文の脅迫状と、奇怪な密室殺人――迷宮入りとなった十数年前の事件に四人の男が推理を競う 「完全犯罪」。精緻な論理と遊戯性を共存させ、日本推理小説史上でも最重要短編集のひとつに数えられる、文学全集の体裁を模した推理小説集。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅰ 抹消』
完結まで36年を要したレリスの主著にして自伝文学の大作、20世紀の奇書。ビフュールとは 「削除/分岐」 の意味。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅱ 軍装』
「新しい文学ジャンルを創造した」 と称される代表作の第二巻。フルビとは身の回り品、装具一式。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店 予価2160円)[amazon]