注目の近刊

10月23日刊
岡本綺堂 『怪獣 岡本綺堂読物集七
あることをきっかけに人が違ったようにふるまう姉妹の話 「怪獣」、自分の写し絵を取り戻してくれと泣く娘の話 「恨の蠑螺」、盂蘭盆の夜に海に出てはいけないと言われる婚約者の話 「海亀」 な、動物や道具を媒介に、異界と交わるものたちを描いた妖異譚集。綺堂が自ら編んだ短篇シリーズ最終巻より全12篇と、単行本未収の附録1篇を収める。カバー・口絵=山本タカト
(中公文庫 予価842円)[amazon]

10月23日刊
ナオミ・オルダーマン 『パワー』
ある日、世界中の女に強力な電力を放つ力が宿り、女が男を支配する社会が生まれた。ベイリーズ賞授賞、各紙大絶賛ディストピア小説。
(河出書房新社 予価1998円)[amazon]

10月23日刊
ジョアンナ・イーベンスタイン 『死の美術大全』
人類はいかにして死と向き合ってきたのか……古今東西の死に関する図版1000点以上、識者による論考を多数収録した決定版大百科。
(河出書房新社 予価6480円)[amazon]

10月23日刊
シャルル=フェルディナン・ラミュ 『もし太陽が戻らなければ』
スイスの国民的大作家ラミュ名作選の第4弾。太陽が消えてしまうという忌まわしい予言に恐れおののく村人たち……第二次世界大戦前夜のヨーロッパの不穏な空気が漂う表題作ほか、、傑作8編を収録。
(国書刊行会 予価4320円)[amazon]

10月24日刊
松岡正剛 『千夜千冊エディション 少年の憂鬱』
本は遊びたがっている。知はつながりたがっている。生命は情報である。失われた時と未知の冒険をする少年たち。その妄想と葛藤を描いた名作が、次から次へと案内される。
(角川ソフィア文庫 予価1382円)[amazon]

10月25日刊
マーティン・エドワーズ 『探偵小説の黄金時代』
1930年、チェスタトンを会長とし、セイヤーズ、クリスティー、バークリーら錚々たる顔ぶれが集まり、探偵作家の親睦団体 〈ディテクション・クラブ〉 が発足した。英国探偵小説黄金時代そのものと言っていい同クラブの歴史と作家たちの交流、フェアプレイの遵守を誓う入会儀式の詳細、リレー長篇やラジオ出演などの活動、興味津々のゴシップまで、豊富なエピソードによって生き生きと描き出し、アメリカ探偵作家クラブ賞(評論評伝部門)はじめ、ミステリ各賞を受賞した話題作。図版多数。森英俊・白須清美訳
(国書刊行会 予価4968円)[amazon]

10月25日刊
『笠原和夫傑作選1 博奕打ち 総長賭博 初期作品~任侠映画篇
美空ひばり主演の文芸物 『風流深川唄』、東映任侠映画を代表するシリーズ第一作 『日本侠客伝』、金字塔的作品 『博奕打ち 総長賭博』、東映会長岡田茂の一代記 『映画三国志』 他を収録。解題=伊藤彰彦。別冊付録=笠原和夫単行本未収録エッセイ。
(国書刊行会 予価5616円)[amazon]

10月25日発売
《SFマガジン》 12月号
〈ハーラン・エリスン追悼特集〉 「失われた時間の守護者」「おお、汝信仰うすき者よ」「奇妙なワイン」 他 目次
(早川書房 1296円)[amazon]

10月25日刊
ケント・ハルフ 『夜のふたりの魂』
人生最後の恋が こんなに初々しいなんて――。夜を乗り越えるため出逢った 孤独な魂の物語。老年の恋をみずみずしく描いた傑作。
(河出書房新社 予価1728円)[amazon]

10月25日刊
横光利一 『セレナード 横光利一 モダニズム幻想集
多くの理想を抱えて、ひと一倍勤勉な作家であり知識人であった横光利一の今読んでも眩しいぐらいの傑作が、現代仮名遣いによって甦る。長山靖生編
(彩流社 予価2592円)[amazon]

10月26日刊

フィリップ・イード 『イーヴリン・ウォー伝 人生再訪』
長男を偏愛する父親に疎まれ、オックスフォード大学時代は飲酒と同性愛に耽溺。鬱屈し、入水自殺に失敗するが、『衰亡』 で文学界の寵児に。悲惨な結婚と別居を経てカトリックへ改宗。第二次世界大戦に従軍し、「不名誉」 な撤退に苦しむ。戦後、『ブライズヘッド再訪』 でベストセラー作家になるが、生来の厭人癖が嵩じ、「死の願望」 が募っていく。筋金入りの奇人でもあった英国文学の巨匠の生涯を、未公開の書簡や日記を駆使して、小説を読むように堪能できる評伝。
(白水社 予価9180円)[amazon]

10月26日刊
『動物怪談集 江戸怪談文芸名作選4
動物が怪異の主体として活躍するファンタスティックな物語を多く収録するユニークな一巻。『雉鼎会談』 『風流狐夜咄』 『怪談記夜狐名玉』 『怪談名香富貴玉』 『怪談見聞実記』 の5編を収録。
(国書刊行会 予価6480円)[amazon]

10月26日刊
ミロスラヴ・ペンコフ 『西欧の東』
〈エクス・リブリス〉 異文化と人種、生と死などの主題を多層的に描き出す8つの物語。O・ヘンリー賞受賞作を含む、ブルガリア出身の新鋭による鮮烈な短篇集。
(白水社 予価3024円)[amazon]

10月26日刊
蜂飼耳 『朝毎読』
本と出会う。身体を言葉が通り過ぎていく。そこで思いがけず残るもの。その言葉の蓄積が自分のいまを形作っているのだと、ある時ふと気がつく。静かに、ときにユーモアや驚きを感じながらつむぎだされた言葉。書評は本と人を繋いでいく。初の書評集。
(青土社 予価2160円)[amazon]

10月26日刊
海野十三 『海底大陸』
クィーン・メリー号が姿を消した。ボーイの三千夫は、長良川博士とともに、高度文明を築く海底大陸の海底超人と遭遇、その運命は!?
(河出書房新社 予価1728円)[amazon]

10月26日刊
『武蔵野美術大学コレクション 博物図譜 デジタルアーカイブの試み』 荒俣宏 監修
武蔵野美術大学美術館・図書館所蔵(荒俣宏氏提供)の貴重書からビジュアルな図版を多数収録。荒俣氏による博物学と図譜についての解説も収録。〔収録作品〕 花蝶珍種図譜/人体構造解剖/第3次太平洋航海記/ルソーの植物学/イギリスの昆虫/熱帯ヤシ科植物図譜/脊椎動物図譜/アストロラブ号世界周航記/チリ前史/八色鳥科鳥類図譜/中国肉筆博物図集/他
(朝倉書店 予価21,600円)[amazon]

10月26日刊

中柳豪文 『日本昭和トンデモ児童書大全』
主に昭和40年代後半から50年代前半に刊行された、怪奇・オカルト、SF、ミステリーなどの子ども向け書籍を紹介。子ども向けとは思えないインパクト、 シュール&エキセントリックな驚異の世界。昭和の"トンデモ児童書"大集合。
(辰巳出版 予価1620円)[amazon]

10月28日刊
ピョン・ヘヨン 『ホール』
交通事故により、病院でめざめたオギを待っていたのは、混乱・絶望・諦め……。不安と恐怖の中で、オギはいやおうなく過去を一つひとつ検証していくことになる。それとともに事故へ至る軌跡が少しずつ読者に明かされていくのだが。わずかに残された希望の光が見えたとき、オギは――。 シャーリイ・ジャクスン賞を韓国の小説家で初の長編部門受賞。
(書肆侃侃房 予価1728円)[amazon]

10月29日刊
デイヴィッド・トリッグ 『書物のある風景 美術で辿る本と人との物語
ポンペイの壁画、浮世絵、セザンヌ、ゴッホ、マグリット、そのほか無名の作家や現代のアーティストにいたるまで、古今東西の本のある風景を捉えた300点を超える芸術作品を収録。時系列順ではなく、異なる時代、異なる文化のもとに生み出された作品が隣り合うことで、私たちに人類共通の姿を見出させてくれる。
(創元社 予価4536円)[amazon]

10月29日刊
山本周五郎 『
殺人仮装行列 周五郎少年文庫 探偵小説集
(新潮文庫 予価767円)[amazon]

10月30日刊
吉田広明 『西部劇論 その誕生から終焉まで
ジョン・フォードからイーストウッドまで、ハリウッドにおける西部劇の歴史を総覧し、映画にとって、アメリカにとって西部劇とは何だったのかを明らかにする書き下ろし長篇評論。西部劇は今、誰も知らなかった新たな相貌を見せる。
(作品社 予価4968円)[amazon]

10月30日刊
越川芳明 『周縁から生まれる ボーダー文学論(仮)
「境界/周縁」にある文学にこそ、「小説」 の魅力が輝きを増す。数多くの海外文学の翻訳家であり、米文学研究者でもある著者が、「ボーダー」 を主題として、洋の東西を問わず小説および論考を批評する。
(彩流社 予価3240円)[amazon]

10月30日刊?

小林信彦 『大統領の密使/大統領の晩餐』

〈小林信彦コレクション〉
オヨヨ大統領シリーズの傑作 『大統領の密使』 と 『大統領の晩餐』 のカップリング。早川書房版単行本の際だけに収録されていた、挿絵(小林泰彦)も収録。
(フリースタイル 予価1944円)[amazon]

10月31日刊

ネレ・ノイハウス 『悪しき狼』
マイン川で少女の死体が発見された。年齢は14歳から16歳、長期にわたって虐待された痕があり、死因は溺死だと判明する。不可解なことに、淡水ではなく塩素水で溺れていた。刑事オリヴァーとピアは捜査を始めるが、数週間経っても身元が判明しない。さらに新たな殺人未遂事件が発生し捜査は混迷を深めていく。〈ドイツ・ミステリの女王〉の大人気警察小説シリーズ第6弾。
(創元推理文庫 予価1512円)[amazon]

10月31日刊
ショーニン・マグワイア 『不思議の国の少女たち』
異世界に行って戻ってきた子供たちばかりが学ぶ寄宿学校を舞台に、“不思議の国のアリス”たちのその後を描いた、ヒューゴー賞など三賞受賞の傑作ファンタジー3部作開幕。
(創元推理文庫 予価907円)[amazon]

10月31日刊
ガブリエル・カルシア=マルケス 『ガルシア=マルケス 「東欧」 を行く』
1957年、30歳だったガルシア=マルケスが、当時の「民衆主義」諸国をジャーナリスト魂で駆け巡った90日を、作家魂で物語る。木村榮一訳
(新潮社 予価2376円)[amazon]

10月31日刊
パオロ・コニェッティ 『帰れない山』
山はすべてを教えてくれた――牛飼い少年との出会いと冒険、父の孤独と遺志、友との別れ。イタリア最高峰文学賞受賞のベストセラー。関口英子訳
(新潮クレスト・ブックス 予価2214円)[amazon]

10月31日刊
上條真埜介 『そこにあった江戸 幕末明治寫真圖會
開国まもない日本を訪れた外国人写真家たちは、横浜を拠点に精力的に日本列島を縦断していった。自然との調和を保ち暮らす人々の様子、江戸の香りが残る町の風情、市井の人々の表情や風物を、写真家たちは撮り収めた。ベアトとスティルフリードの作品を中心に、四半世紀にわたり蒐集してきた古写真コレクションの中から約260点を厳選。A4判。
(求龍堂 予価4860円)[amazon]

10月31日刊

ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション5 『カルパチアの城 ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』
東欧を舞台にしたヴェルヌ後期の幻想譚2篇。ヴェルヌ流ゴシック小説 『カルパチアの城』 では、死んだ歌姫が、吸血鬼伝説の本場トランシルヴァニアの城に姿を現わす (新訳)。他方、『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』 は、H・G・ウェルズの向こうを張って書いた透明人間もの。本邦初訳の知られざる傑作。〈驚異の旅〉全5巻内容
(インスクリプト 予価4536円)[amazon]

10月31日刊
アンヌ・ガレタ 『『失われた時を求めて』 殺人事件』
怠慢な犯罪者たちが感情のままに貶めてきた 「殺人」 を救え! 完全犯罪という大いなる使命を抱いた主人公によって 『失われた時を求めて』 の登場人物たちが、ある一定のルールに基づいて、一人、また一人と殺されていく、実験文学集団ウリポの数少ない女性会員による、奇想天外な犯罪小説。
(水声社 予価2592円)[honto]

10月31日刊
ホルヘ・イバルグエンゴイティア 『ライオンを殺せ』
〈フィクションのエル・ドラード〉 独裁者が恐怖政治を行なう国アレパの《真の独立》は成し遂げられるのか? 陰謀、クーデター、暗殺計画、ハードボイルド小説さながらの「政治喜劇」。
(水声社 予価2700円)[honto]

10月予定
アダム・ミツキェーヴィチ 『祖霊祭 ヴィリニュス篇』
〈ポーランド文学古典叢書〉
(未知谷)[amazon]



▼11月刊

11月1日刊
間村俊一 『彼方の本 間村俊一の仕事
書体にこだわり、定規、糊、カッターなどの道具だけを用いてブック・デザインを続ける、独自の美学をもつ職人気質の装幀家によるデザイン論・作品集。
(筑摩書房 予価5076円)[amazon]

11月5日刊
ジョルジュ・シムノン 『十三の謎と十三人の被告』
〈論創海外ミステリ〉 「クイーンの定員」 に選出された傑作短編。フロジェ判事が探偵役の 「十三人の被告」 と行動派刑事G7が活躍する 「十三の謎」 を収録。
(論創社 予価3024円)[amazon]

11月6日刊
トンマーゾ・ランドルフィ 『カフカの父親』
カフカの死んだ父親が巨大な蜘蛛となって現れる 「カフカの父親」。文豪ゴーゴリの愛妻は空気の量によって自在にその姿を変えるゴム人形だった! グロテスクなユーモア譚 「ゴーゴリの妻」など、カルヴィーノ、ブッツァーティと並ぶイタリアの奇想作家ランドルフィの傑作集。奇妙な一行の航海を描く超現実主義的な怪作「ゴキブリの海」を追加収録した決定版。米川良夫他訳
(白水Uブックス 1836円)[amazon]

11月6日刊
オリヴィア・キアナン 『刑事シーハン/紺青の傷痕』
復帰したばかりのシーハン刑事を待っていたのは首吊り死体。残されていた顔料の痕跡から殺人と見抜いた彼女は、被害者の夫の行方を追う。だが別件の死体からも同じ痕跡が発見された。連続殺人なのか? 狡猾きわまる姿なき連続殺人者との対決を描く警察小説。
(ハヤカワ・ミステリ 予価1836円)[amazon]

11月6日刊
フリン・べリー 『レイチェルが死んでから』
無残に殺された姉レイチェル。死の真相を追う妹の心理を静かに、そして鬼気迫る筆致で描くアメリカ探偵作家クラブ賞新人賞受賞作。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1058円)[amazon]

11月6日刊
パトリック・ロスファス 『賢者の怖れ7』
二人の少女を旅芸人一座から奪い返し、無事に町まで送り届けたあと、ついにクォートはセヴェレンの大公のもとへ帰り着くが……!?
(ハヤカワ文庫FT 予価1058円)[amazon]

11月6日刊
クリストファー・ナトール 『女王陛下の航宙艦3 トラファルガー特命指令』
老提督は使節団を乗せた艦隊を率い、異星人との和平交渉締結のため、敵領域に向かう。だがそこには恐るべき罠が待ち受けていた!
(ハヤカワ文庫SF 予価1318円)[amazon]

11月6日刊
モーリス・ルブラン/保篠龍緒訳 『名探偵ルパン』
〈論創海外ミステリ〉 強盗紳士アルセーヌ・ルパンが変名でパリに探偵局を開局。優れた頭脳で難事件を解決し、鮮やかに 「獲物」 も手に入れる。贋作? 真作? 日本でしか読めない名探偵ルパン=ジム・バルネ探偵の事件簿。ボーナストラックとしてルパン冒険譚の異色外伝 「鐘楼の鳩」 を収録。矢野歩編
(論創社 予価3024円)[amazon]

11月6日刊
『川野京輔探偵小説選Ⅱ』
〈論創ミステリ叢書〉 入手困難な単行本 『たそがれの肉体』 『消えた街』 『妖美館の招待状』 『コールサイン殺人事件』 の収録短編を一冊にまとめ、単行本未収録のSFを3作収録。
(論創社 予価4104円)[amazon]

11月7日刊
ウンベルト・エーコ 『ヌメロ・ゼロ』
隠蔽された真実の告発を目的に創刊準備号の編集に取り組む記者たち。嘘と陰謀と歪んだ報道にまみれた現代社会をえぐる警鐘の書。
(河出文庫 予価950円)[amazon]

11月7日刊
アラン・ロブ=グリエ 『反復 新装版
ベルリンに向かう列車、窓から殺人現場の見えるホテル、SMに魅せられた少女のいる人形店……華麗なる迷宮を彷徨う 〈私〉 の5日間。
(白水社 予価3024円)[amazon]

11月7日刊
呉明益 『自転車泥棒』
父の失踪とともに消えた自転車は何処へ――。行方を追い、台湾から戦時下の東南アジアをさまよう。壮大なスケールで描かれる大長編。
(文藝春秋 予価2592円)[amazon]

11月8日刊
陳舜臣 『方壺園 ミステリ短篇傑作選
唐後期、特異な建築「方壺園」で起きた漢詩の盗作をめぐる密室殺人の他、乱歩賞・直木賞・推理作家協会賞を受賞したミステリの名手による傑作集。日下三蔵編
(ちくま文庫 予価994円)[amazon]

11月8日刊
石ノ森章太郎/ジョージ・オーウェル 『アニマル・ファーム』
巨匠が挑んだ世界的名作 「動物農場」 の世界。他に小松左京原作 「くだんのはは」、牡丹燈籠に発想を得た 「カラーン・コローン」 を収録。
(ちくま文庫 予価799円)[amazon]

11月8日刊
高木敏雄 『人身御供論』
人身供犠は、史実として日本に存在したのか。民俗学草創期に先駆的業績を残した著者の、表題作他13篇を収録した比較神話・伝説論集。
(ちくま学芸文庫 予価1296円)[amazon]

11月8日刊
フーゴ・フォン・ホーフマンスタール 『チャンドス卿の手紙/アンドレアス』
「ウィーン世紀末」 を代表する作家が、ことばの不確かさ、頼りなさについて考え、自らの文学活動をやめるにいたった精神的な変化を、架空の友人宛ての手紙として綴った 「チャンドス卿の手紙」、未完の小説 「アンドレアス」 を含む5作を収録。丘沢静也訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

11月8日刊
ギ・ド・モーパッサン 『宝石/遺産 モーパッサン傑作選2
太田浩一訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

11月8日刊
山口雅也 『キッド・ピストルズの妄想』
(光文社文庫)[amazon]

11月8日刊
ウォルター・スコット 『好古家』
18世紀末のスコットランド。主人公は平穏な好古趣味生活を送る老紳士。旅先での一人の青年との出会いをきっかけに、彼の周りで非日常的な出来事が次々に起こる。
(朝日出版社 予価3780円)[amazon]

11月9日刊
芦辺拓 『少年少女のためのミステリー超入門』
ミステリーのエッセンスを、時代順に並べ、バラエティ豊かな8冊で紹介するブックガイド。『緋色の研究』 から 『羊たちの沈黙』 『ビブリア古書堂の事件手帖』 まで、不朽の名作がたくさんありすぎるミステリーのジャンル。どこから手をつけたらいいのか、途方にくれる若い読者をミステリー作家・芦辺拓先生が道案内。
(岩崎書店 予価1296円)[amazon]

11月9日刊
井波律子 『中国奇想小説集 古今異界万華鏡
『唐代伝奇』 『聊斎志異』 『子不語』 など六朝から清代までの奇想幻想小説約30篇を、練達の中国文学者が精選し新訳でお届けする。
(平凡社 予価2160円)[amazon]

11月9日刊

山本タカト 『ノスフェラトゥ NOSFERATU』
アンソリットな魅力に富んだドラキュラ主題の最新作品集。夜陰にうごめく吸血鬼と化した美少女美少年達が、牙をたて互いの血を求め合いエロスと命を貪りあう。山本タカト耽美浪漫の極限世界。
(河出書房新社 予価4104円)[amazon]

11月9日刊
スティーヴン・キング 『ミスター・メルセデス 上・下
車を暴走させて大量殺人を犯して消えた男を追う退職刑事の執念の追跡。各ミステリーランキング上位を独占した傑作。海外ドラマ化。
(文春文庫 予価各1058円)[amazon]

11月9日刊
陳浩基 『世界を売った男』
車の中で目覚めた刑事。つい先日起きた夫婦惨殺事件を捜査していた……はずが、警察署に出てみれば建物も顔ぶれも全く変わっていて、事件は6年前に起きたもので犯人は逃走中に事故死、事件はすでに解決している、と知らされる。自分は6年間の記憶を失っている? しかし刑事には何故か確信があった。「死んだ男は真犯人ではない!」 第2回島田荘司推理小説賞受賞作。
(文春文庫 予価907円)[amazon]

11月9日刊
ローベルト・ヴァルザー/パウル・クレー 『日々はひとつの響き ヴァルザー=クレー詩画集
スーザン・ソンタグをして精神的な双生児と評される詩人ヴァルザーと画家クレーの夢の組合せ。スイス・クレーセンター協力企画。
(平凡社 予価2160円)[amazon]

11月12日刊
パット・マガー 『不条理な殺人』
息子の書いた不条理劇の台本に17年前の“事故”の真相が? 継父の人気俳優は劇のキャストに潜りこみ、真意を探ろうとする。才人マガーの仕掛ける傑作演劇ミステリ。
(創元推理文庫 予価1015円)[amazon]

11月12日刊
シャンナ・スウェンドソン 『カエルの魔法をとく方法』
オーウェンと晴れて婚約したケイティ。だが、魔法界のマフィアと言われる謎の組織がMSIの乗っ取りを企てていることが判明。会社の危機? 大人気シリーズ〈(株)魔法製作所〉待望の第8弾。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

11月12日刊
周作人 『周作人読書雑記5』
周作人はどんな書物をどのように読んだのか。第5巻は、筆記、旧小説を渉猟する読書雑記を収録。解説と書名索引を付す。全5巻完結。
(平凡社/東洋文庫 予価3240円)[amazon]

11月12日刊
『中世思想原典集成 精選 ギリシア教父・ビザンティン思想』 上智大学中世思想研究所 編訳・監修
ライブラリー創刊25周年企画、待望の 『中世思想原典集成』 文庫化 (全7巻) 刊行開始。第1巻はギリシア教父・ビザンティン思想。
(平凡社ライブラリー 予価2592円)[amazon]

11月12日刊
ヘレン・ガーナー 『グリーフ ある殺人事件裁判の物語
父親が運転する車が貯水池に落ち、三人の息子が溺死。これは不幸な事故なのか、それとも別れた妻への復讐なのか? 真相究明を求める法廷で繰り広げられた 「悲嘆(グリーフ)」 のドラマ。オーストラリアの実力派作家が取り組んだ衝撃の裁判ノンフィクション。
(現代企画室 予価2700円)[amazon]

11月12日刊
海野弘編 『おとぎ話のモノクロームイラスト傑作選』
欧米の挿絵黄金期のイラストレーションの中から、圧倒的な画力、繊細な装飾など 「線画」 の魅力溢れるモノクロの挿絵を収集した作品集。
(パイインターナショナル 予価3456円)[amazon]

11月13日刊
ウンベルト・エーコ 『ウンベルト・エーコの世界文明講義』
現代人は古代・中世・近代より進歩しているのか。見えないもの、聖なるもの、美と醜、絶対と相対、パラドックス、嘘、秘密、陰謀……太古からつづく普遍的課題をやさしく解き明かした、知の巨人による最後の贈り物。絵画、音楽、文学、映画、漫画など、カラー図版120点以上。
(河出書房新社 予価4860円)[amazon]

11月15日刊
H・P・ラヴクラフト 『這い寄る混沌 新訳クトゥルー神話コレクション3
森瀬繚訳
(星海社)[amazon]

11月15日刊
エリック・アクセル・スンド 『クロウ・ガール 上・下
発端は公園で発見された少年の死体だった。捜査にあたったジャネットは、虐待と薬物の痕跡に注目。硬直化した組織の妨害にあいながら困難な犯人捜しをする。そこへ次の死体があがった。スウェーデン・ミステリ。
(講談社文庫 予価各1620円)[amazon]

11月15日刊
C・J・ボックス 『フォース・オブ・ネイチャー』(仮)
ネイト・ロマノウスキはこぶしにハヤブサを止まらせ、きびしい表情で北側からヤナギの茂みに向かっていた。このあと生きものが死ぬ運命にある――ジョー・ピケット・シリーズ最新作。
(講談社文庫 予価1188円)[amazon]

11月16日刊
ステファン・アーンヘム 『刑事ファビアン・リスク 零下18度の棺』
被害者は、二度死んだ男。富豪の凍死体/全身血まみれの女。同時進行する謎に戦慄せよ! 話題沸騰の北欧ミステリー〈刑事ファビアン・リスク〉シリーズ最新作。
(ハーパーBOOKS 予価1250円)[amazon]

11月17日刊

三島由紀夫 『若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇
劇作にこそ三島文学の本質、天才が発揮されている。「若人よ蘇れ」 「黒蜥蜴」 「喜びの琴」 の3編を収録。華麗、端正なる台詞の応酬、結末に至るまで緻密に構成された展開、三島戯曲の多彩な魅力が発散する。
(岩波文庫 予価983円)[amazon]

11月17日発売 重版
エドガー・アラン・ポオ 『ユリイカ』
(岩波文庫 予価713円)[amazon]

11月17日刊
ジュール・ヴェルヌ 『地底旅行』
平岡敦訳
(岩波少年文庫 予価907円)[amazon]

11月17日刊

佐藤有文 『悪魔全書 復刻版
悪魔王国の組織、悪魔の七大超能力、悪魔の弱点から、20世紀の悪魔事件、悪魔ばらいの方法まで、悪魔を網羅的に紹介した講談社〈ドラゴンブックス〉シリーズの一巻を復刻 (初版1974)。
復刊ドットコム 予価3996円)[amazon]

11月17日刊
ピーター・ゴドフリー=スミス 『タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源
進化は「まったく違う経路で心を少なくとも二度、つくった」。一つはヒトや鳥類を含む脊索動物、そしてもう一つがタコやコウイカを含む頭足類だ。私たちとはまったく異なる心/内面/知性と呼ぶべきものを、彼らはもっている。38億年前の単細胞生物に始まり、頭足類の意識の覚醒と発達へと至る壮大な旅路をたどる本。
(みすず書房 予価3240円)[amazon]

11月17日刊
D・H・ロレンス 『麗しき夫人 D・H・ロレンス短篇選
ロレンス最後の短篇集 『馬に乗って立ち去った女 その他』 から、作家が生涯追求した 「本物の人間」 「人間本来の姿」 が鮮やかに立ち現れる5篇を新訳。収録作品 「太陽」 「国境沿いの地域」 「最後に笑う者」 「愛に淫して」 「麗しき夫人」
(中央公論新社 予価2268円)[amazon]

11月19日刊
牧逸馬 『世界怪奇残酷実話 浴槽の花嫁
世界怪奇残酷実話、全8話。「女肉を料理する男」 「チャアリイは何処にいる」 「都会の類人猿」 「浴槽の花嫁」 「肉屋に化けた人鬼」 「ウンベルト夫人の遺産」 など。解説・松本清張。
(河出書房新社 予価1988円)[amazon]

11月19日刊
藤沢衛彦 『日本の伝説 京都・大阪・奈良』
シリーズ〈日本の伝説〉第二弾は伝説のふるさと三府県から。「羅生門」 「浦島伝説」 「葛の葉物語」 「役行者」 など全50話。
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]

11月19日刊
巽孝之 『パラノイドの帝国 アメリカ文学精神史講義
アメリカ史をパラノイド(=陰謀論)の観点から捉え直し、対する文学の役割を考察。トランプ以降の時代の表現の可能性を展望する。
(大修館書店 予価2376円)[amazon]

11月中旬予定
東雅夫 『クトゥルー神話大事典 増補改訂版
H・P・ラヴクラフトによって生み出され、その後多くの作家たちによって綴られてきた「クトゥルフ神話」に登場する神名、地名、人名から、作品、作家までを網羅した総合事典。
(新紀元社 予価1728円)[amazon]

11月20日予定
ウラジーミル・ナボコフ 『淡い焔』
森慎一郎訳。『青白い炎』 の新訳。
(作品社 予価4104円)[amazon]

11月20日刊
ピエール・ルメートル 『炎の色』
1927年、パリ。銀行家の父を亡くしたマドレーヌは、その莫大な遺産を相続する。しかし、その地位を狙う者は多かった。裏切りと詭計に遭いながらも、彼女は闘い生き抜こうとするが。ゴンクール賞受賞作『天国でまた会おう』三部作、一気読み必至の第二作登場。
(早川書房 予価3780円)[amazon]
ピエール・ルメートル 『炎の色 上・下
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各799円)[amazon]

11月20日刊
『カート・ヴォネガット全短篇2 バーンハウス効果に関する報告書
『タイタンの妖女』など傑作を遺した作家カート・ヴォネガット。彼がその生涯にものした全短篇を8ジャンルに分類、全4巻で隔月刊行する第2巻には、表題作ほか「女」「科学」「ロマンス」テーマの全30篇を収録。没後10年を経て刊行する決定版。
(早川書房 予価2916円)[amazon]

11月20日刊
ジョー・ネスボ 『その雪と血を』
標的であるボスの妻に恋をした瞬間、殺し屋の運命の歯車は狂い始めた……クリスマス前夜のオスロを舞台に描かれる、愛と血の物語。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価864円)[amazon]

11月20日刊
エドワード・セント・オービン 『パトリック・メルローズ2 バッド・ニュース』
22歳になったパトリックは、父の死の知らせを受けてニューヨークへと飛んだ。だが、ヘロイン中毒の彼は売人を求めて街をさまよい、終わりなき白日夢に悩まされるばかりだった。ホテルの部屋でひとりになったパトリックは、自殺したいという願望に身を委ね……。
(早川書房 予価1620円)[amazon]

11月21日刊
アンナ・スメイル 『鐘は歌う』
言葉も記憶も失われ、鐘の音が支配する世界。鐘の支配から人々解放しようと支配者の都を目指す少年の物語。世界幻想文学賞賞受賞、ブッカー賞候補作。幻想文学の名作。
(東京創元社 予価3456円)[amazon]

11月21日刊
ウィリアム・アイリッシュ『夜は千の目を持つ 新版
正確きわまりない予言をしてきた謎の人物が財産家に告げた、不可解な死の宣告。犯罪を疑う青年刑事は予言者の捜査を始める。サスペンスの名作が新装復刊。
(創元推理文庫 予価1296円)[amazon]

11月21日刊

アリ・ブランドン 『書店猫ハムレットの挨拶』
感謝祭を目の前に張り切るニューヨークの書店主ダーラ。書店のマスコットの黒猫ハムレットは相変わらず気ままに生活。そこに事件が……。大人気の黒猫名探偵シリーズ完結編。
(創元推理文庫 予価1274円)[amazon]

11月21日刊
フィリップ・リーヴ 『廃墟都市の復活 上・下
〈移動都市クロニクル〉 ヘスターが死んで以来、抜け殻のようになってしまったトムの魂をゆさぶり起こしたのは、故郷ロンドンの知り合いの姿だった。見捨てられた地ロンドンで彼らを待つものは?
(創元SF文庫 予価各1080円)[amazon]

11月21日刊
『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』 澤西祐典・柴田元幸編
(岩波書店 予価2808円)[amazon]

11月21日刊
長山靖生編 『文豪と東京 明治・大正・昭和の帝都を映す作品集
繁栄か退廃か? 栄達か挫折か? 漱石、鴎外、鏡花、荷風、芥川、谷崎、乱歩、太宰などが描いた珠玉の作品を通して移り変わる東京の多面的な魅力を俯瞰。
(中公文庫 予価886円)[amazon]

11月21日刊
ヨハン・ホイジンガ 『中世の秋 上・下
20世紀を代表する歴史家ホイジンガが、フランスとネーデルラントにおける14、15世紀の人々の実証的調査から、中世から近代にかけての思考と感受性の構造を、絶望と歓喜、残虐と敬虔の対極的な激情としてとらえ、歴史の感動に身をおく楽しみを教える。中世人の意識と中世文化の全像を精細に描きあげた不朽の名著。
(中公文庫 予価各1296円)[amazon]

11月22日刊
黒岩涙香/江戸川乱歩訳 『死美人』
ガボリオが生んだルコック探偵を主人公にボアゴベーが執筆(『晩年のルコック』)、涙香が翻案、乱歩が現代語訳&解説の豪華版。
(河出書房新社 予価2214円)[amazon]

11月22日刊
横溝正史 『丹夫人の化粧台 横溝正史推理・怪奇探偵小説傑作選
美貌の丹夫人をめぐる決闘に敗れた初山は、「丹夫人の化粧台に気をつけろ」 という言葉を残してこと切れる。勝者の高見は、丹夫人の化粧台の秘密を探り、恐るべき真相に辿り着き――。表題作他13篇を収録。日下三蔵編
(角川文庫 予価864円)[amazon]

11月22日刊
筒井康隆 『不良老人の文学論』
大江健三郎、エーコを始め、世界文学最前線から現代日本の気鋭作家まで縦横に論じ、宗教や老いも語る。巨匠、14年ぶりのエッセイ集。
(新潮社 予価1836円)[amazon]

11月22日刊
笹間良彦 『図説 日本未確認生物事典』
実在しないのに実在する未確認生物。豊富な文献・図を駆使して、民衆が想像してきた「幻人・幻獣・幻霊」を1冊に。未確認ながら、確認された土地・名前・ふりがな・概要などを紹介。幻想博物事典の決定版。【目次】 擬人的妖怪編/魚と亀の変化/龍蛇類の変化/獣類の変化/鳥類の変化/湿性類の変化
(角川ソフィア文庫 予価1296円)[amazon]

11月22日刊
ジェフリー・チョーサー 『トロイルスとクリセイデ』(仮)
『カンタベリー物語』で知られる中世イギリスの詩人ジェフリー・チョーサーが、ギリシアのトロイ戦争に想を得て完成させた物語詩。
(彩流社 予価6480円)[amazon]

11月25日発売
《ミステリマガジン》 1月号
(早川書房)[amazon]

11月25日刊
大阪圭吉 『花嫁と仮髪 大阪圭吉単行本未収録作品集1
【収録作品】 「花嫁と仮髪/愛の先駆車/北洋物語 氷河婆さん/人情馬車/明朗小説 門出の靴/おめでたい人間の味覚(エッセイ)/怒れる山(日立鉱山錬成行)(エッセイ)
盛林堂ミステリアス文庫 1500円)※11/25 文学フリマ東京 初売/同日17:00通販開始

11月28日刊

山本周五郎 『
木乃伊屋敷の秘密 周五郎少年文庫 怪奇小説集
(新潮文庫 予価724円)[amazon]

11月30日刊
ジョン・チーヴァー 『巨大なラジオ/泳ぐ人』
サリンジャーと同時代に活躍し多くの作家に影響を与えた短篇小説の名手の全作品から、村上春樹が20篇を厳選して翻訳。解説対談付。
(新潮社 予価2484円)[amazon]

11月30日刊
アリス・マンロー 『ピアノ・レッスン』
家族との情愛と葛藤、成熟への恐れと期待、世界との繫がりと孤独――後のノーベル賞作家の鮮烈なデビュー短篇集。
(新潮クレスト・ブックス 予価2376円)[amazon]

11月30日刊
津野海太郎 『最後の読書』
80代になると、本の読み方味わい方は変わる。鶴見俊輔、山田稔、メイ・サートン……。筋金入りの読書家による、老年読書の醍醐味。
(新潮社 予価2052円)[amazon]

11月30日刊
G・K・チェスタトン 『奇商クラブ 新訳版
この結社の会員となるための絶対的な条件は、生計を立てる商売が「まったく新しい商売」であることだ。既存の商売の単なる応用や変種は認めず、かつ純然たる商業的収入源である必要がある――突発的狂気に陥ったとみなされ、隠棲生活を送る元判事バジル・グラントが解き明かす六つの類まれなる謎。チェスタトンがブラウン神父シリーズに先駆けて発表した傑作短編集を新訳で贈る。南條竹則訳
(創元推理文庫 予価799円)[amazon]

11月30日刊
ジャン=クリストフ・グランジェ 『クリムゾン・リバー 新版
アルプス山麓の大学町で発見された惨殺死体と別の町の謎の墓荒らし。パリ司法警察の優秀だが暴力的で知られる刑事と、孤児院出身の荒っぽい若手刑事がそれぞれの事件に挑むが。フランス・ミステリを変えたと言われる傑作を新版で。
(創元推理文庫 予価1620円)[amazon]

11月30日刊
シェイン・クーン 『謀略空港』
目的のためには手段を選ばないメンバーを率いて、空港セキュリティーのスペシャリストは、米国を揺るがす最悪のテロを阻止できるのか? 面白さ無類のエンターテインメント。
(創元推理文庫 予価1296円)[amazon]


▼12月刊

12月5日刊
ジグムント・ミウォシェフスキ 『もつれ』
ワルシャワ市内の教会で、右眼に焼き串を突かれた男の遺体が見つかった。容疑者は、彼と共にグループセラピーに参加していた男女三人と、主催者のセラピスト。検察官シャツキは捜査を進めるが、調べるほどに事件の闇は深まっていく。ハードボイルドなのにポップ、凄惨なのに笑える、予想の斜め上を行くポーランドの怪作ミステリ。
(小学館文庫 予価1048円)[amazon]

12月刊
ヴィクトル・ユゴー 『死刑囚最後の日』
小倉孝誠訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

12月刊
ハイデガー 『存在と時間 5』
中山元訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

12月刊
《ミステリーズ!》 vol.92
米澤穂信、待望のシリーズ最新短編掲載。 懸賞付き犯人当て小説・市川憂人 「赤鉛筆は要らない」 解答編掲載。奥田亜希子、丸山正樹ら傑作読切ほか。
(東京創元社)[amazon]

12月15日刊
小野俊太郎 『ガメラの精神史 昭和から平成
『大怪獣ガメラ』 から 『小さき勇者たち~ガメラ~』 までの12作品、そして2015年のガメラ予告編までのすべてを扱い、昭和と平成にまたがり、時代や社会に応答してきたガメラ映画を総括する文化史。目次
(小鳥遊書房 予価1944円)[amazon]

12月刊
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて13 見出された時Ⅰ
吉川一義訳
(岩波文庫)[amazon]

12月22日刊
平田篤胤 『天狗にさらわれた少年 抄訳仙境異聞
江戸時代、天狗にさらわれた少年がいた!? 江戸時代の国学者・平田篤胤が出会った寅吉少年は、「天狗の国に行った」 と語る。天狗界の生き物、文字、乗り物、まじない……驚くほど詳細な、異界の文化とは? やさしい現代語訳で江戸の大騒動が蘇る。今井秀和訳・解説。
(角川ソフィア文庫 予価950円)[amazon]

12月25日刊
ポール・ルイス/ケン・ラマグ(絵) 『ゾンビで学ぶ A to Z』(仮)
息子が惑星衝突の迫りくる危険について父親に質問。父親は、A(アストロイド)からZ(ゾンビ)まで、アルファベットのすべての文字に込められた子守歌として息子に語り聴かせるが……。この悲惨な時代を不気味な詩と幻想的なイラストで贈るブラックユーモアな絵本。
(小鳥遊書房 予価1512円)[amazon]

12月26日刊
エルサ・モランテ 『嘘と魔法 上・下
〈須賀敦子の本棚〉須賀が訳したいと言い続け病室にも置いていたモランテの最高傑作。天涯孤独の少女が語る三代にわたる女性たちの波瀾に満ちた物語。
(河出書房新社 予価各3240円)[amazon]

12月刊
ジェフリー・フォード 『言葉人形 ジェフリー・フォード短篇傑作選
かつて野良仕事に駆り出された子どもたちの為に用意された架空の友人、言葉人形。それはある恐ろしい出来事から廃れ、今ではこの博物館の片隅にその名残を留めている――表題作ほか、光と星を追う研究者の実験台となった無垢な娘の運命を綴る残酷な幻想譚 「理性の夢」 など、現代幻想小説の巨匠の真骨頂ともいうべき13篇を収録。
(東京創元社)[amazon]

12月刊
アイザック・アシモフ 『黒後家蜘蛛の会5 新版
万単位の蔵書から愛書家が遺贈した一冊の本の書名を当てる 「三重の悪魔」、アシモフの実体験をそのまま作品化した 「待てど暮らせど」、いっぷう変わった密室の謎に挑戦した 「秘伝」 など全12編を収録。
(創元推理文庫)[amazon]

12月刊
キム・ニューマン 『モリアーティ秘録 上・下
ロンドンの大銀行の貸し金庫に預けられた謎の回想録。執筆者はセバスチャン・モラン大佐――戦場の英雄で賭博狂の大物ハンター、そしてモリアーティ教授の右腕として活躍した男であった。コンサルタントとして依頼人の犯罪を支えるモリアーティが出会う奇矯な謎、事件、怪人たち――大胆な発想と魅力的なキャラクター描写で贈る最高のホームズ・パスティーシュ。北原尚彦訳
(創元推理文庫)[amazon上・下]

12月刊
『世界推理短編傑作集3』 江戸川乱歩編
名アンソロジー『世界短編傑作集』 を全面リニューアル。第3巻はフィルポッツ 「三死人」、クリスティ 「夜鶯荘」、ワイルド 「堕天使の冒険」、ユーステス 「茶の葉」、ウイン 「キプロスの蜂」、ロバーツ 「イギリス製濾過器」、ヘミングウェイ 「殺人者」、コール夫妻 「窓のふくろう」、レドマン 「完全犯罪」、バークリー 「偶然の審判」 の1920年代の作品10編を収録。
(創元推理文庫)[amazon]

12月刊
Allen Eskens 『償いの雪』(仮)
授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった大学生ジョーは、適当な身内がいないため訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。カールは30年前に少女暴行殺人で有罪となった男だったが、話を聞くうちにジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始める。バリー賞など三冠獲得のデビュー・ミステリ。
(創元推理文庫)[amazon]

12月刊
フェルディナント・フォン・シーラッハ 『禁忌』
文字のひとつひとつに色を感じる共感覚を持ち、写真家として大成功をおさめたゼバスティアン。だがある日、若い女性の誘拐・殺人容疑で逮捕されてしまう。強要されて殺害を自供したゼバスティアンを弁護するため、敏腕弁護士ビーグラーが法廷に立つことになった。裁判で暴き出される驚愕の真相とは。
(創元推理文庫)[amazon]

12月刊
連城三紀彦 『落日の門 連城三紀彦傑作集2 松浦正人編
著者の到達点と呼ぶべき幻の連作 『落日の門』 全編を中心に、円熟を極めた後期の功績 (レイト・ワークス) を辿る名品16編を収める。時代を越えて今なお多くの読者を惹き付けて已まない作家の華やかな軌跡を眺望する傑作集。
(創元推理文庫)[amazon]

12月刊
ショーニン・マグワイア 『トランクの中に行った双子』(仮)
双子の姉妹ジャクリーンとジリアン子は、ある日、空き部屋のトランクの中に階段を発見する。冒険心に突き動かされて階段を下ったふたりが見たのは、赤い月に照らされた荒野が広がる、奇怪な世界だった。ヒューゴー賞他を受賞したシリーズ第二弾。
(創元推理文庫)[amazon]

12月刊
ジョーン・リンジー 『ピクニック・アット・ハンギングロック』
絶好のピクニック日和、女子寄宿学校の生徒たちは、ハンギングロックの麓のピクニック場に向けて出発した。だが、ハンギングロックを近くで見ようとした四人の少女と、教師ひとりが消えてしまった。その事件を契機に、学院ではすべての歯車が狂い始める。カルト的人気を博した同名の映画原作、本邦初訳。
(創元推理文庫)[amazon]

12月刊
J・P・ホーガン 『火星の遺跡』
火星都市で研究されていたテレポーテーション技術の人体実験は大成功を収めたかに見えたが、実験対象となった科学者の周囲で奇妙な事件が続発する。一方、火星の荒野で発見された12000年前の巨石遺跡は太陽系全土に痕跡を残す古代文明のものと思われたが……。『星を継ぐもの』 の著者が放つ傑作SF。
(創元SF文庫)[amazon]

12月刊
ダニロ・キシュ 『死者の百科事典』
無名の市井人の生涯だけを集めた書 「死者の百科事典」 の物語、ボルヘスの影響を感じさせる 「魔術師シモン」、港町で死んだ娼婦のために船員たちが町じゅうの花を略奪し、その墓を埋め尽くす話 「死後の栄誉」、偽書 「シオン賢者の議定書」 成立の過程を綴った 「王と愚者の書」 など、文学的で知的で詩的な短篇集。
(創元ライブラリー)[amazon]


▼2018年1月以降刊

2019年1月21刊
《Tolkien: Treasures》 Catherine McIlwaine
オックスフォード大学ボドレアン図書館のJ・R・R・トールキン・アーカイヴの精髄を紹介。
(The Bodleian Library)[amazon]

2019年1月予定
武田雅哉 『「西遊記」 妖怪たちのカーニヴァル
〈世界を読み解く一冊の本〉
映画やマンガにリメイクされつづける 『西遊記』 は子ども向けの本ではない? 中国の誇る〈神怪小説〉のなりたちと伝播を、妖怪たちの目線から語りつくす。
(慶應義塾大学出版会)[amazon]

2019年1月予定
川端康雄 『オーウェル 「一九八四年」 ディストピアを生き抜くために
〈世界を読み解く一冊の本〉
全体主義国家によって分割統治された近未来世界を描く、世界的ベストセラー。「ポスト真実」 の時代を先取りしたディストピア小説の世界を探る。
(慶應義塾大学出版会)[amazon]

2019年2月26日刊
シャルル・ペギー 『クリオ』
〈須賀敦子の本棚〉ペギーが提唱して始まったシャルトル大聖堂巡礼にも参加、その思想に大きな影響を受けた須賀。生の真実に迫る名著中の名著を初完訳。
(河出書房新社 予価3024円)[amazon]

3月19日刊
Paul Duncan (ed) 《Film Noir Movie Posters》
フィルム・ノワールのポスター集。
(Taschen)[amazon]

2019年4月24日刊
メアリー・マッカーシー 『あるカトリック少女の追想』
〈須賀敦子の本棚〉「読んで勇気づけられた」と須賀が語った著者自伝的作品。両親を亡くし親戚の家や学校で過ごした日々を鋭く評し、少女時代を回想する。若島正訳
(河出書房新社 予価2592円)[amazon]

2019年6月25日刊
シモーヌ・ヴェイユ 『神を待ちのぞむ』
〈須賀敦子の本棚〉自分にとって「灯台のような存在」と言い、「息もできないほど感動」した須賀。思想の核心を徹底的につきつめ不滅の輝きを放つ名作。
(河出書房新社 予価2700円)[amazon]

2019年8月26日刊
ダヴィデ・マリア・トゥロルド 『地球は破壊されはしない』
〈須賀敦子の本棚〉 コルシア書店の創設者で、須賀がその詩を多く訳したダヴィデ神父による戯曲。千年終末論に右往左往する修道士たちの姿を描く傑作。
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

J-P・サルトル、ベニイ・レヴィ 『いま、希望とは』
20世紀を代表する知識人サルトルの最晩年の対談企画。ヒューマニズム、暴力と友愛、同胞愛などの問題について、これまでの発言、思想を振り返りながら、絶望的な状況のなかで新しい「倫理」「希望」を語ろうとするサルトルの姿がここにある。海老坂武訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

ディック・コーチ&ジョージ・ガルトリジ 『アウト・オブ・アッシュズ 上・下』(仮)
(扶桑社ミステリー)[amazon上・下]

リディアン・ブルック 『The Aftermath』
(作品社 予価3024円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店)[amazon]