注目の近刊

1月25日刊
稲垣連 『「本をつくる」 という仕事』
ミスを無くすための校閲。衣装を着せる装丁。むろん紙がなければ本はできない。印刷、製本、書体など本を支えるプロに話を聞きにいく。
(筑摩書房 予価1728円)[amazon]

1月25日発売
《ミステリマガジン》 3月号
〈特集=そしてクリスティーはいなくならない〉「戯曲版 そして誰もいなくなった」/エッセイ/資料と研究/他 内容
(早川書房 1296円)[amazon]

1月25日刊
アルフレート・デブリーン 『ベルリン アレクサンダー広場』
『ユリシーズ』 『特性のない男』 と並び称される大長編の画期的新訳。ナチスの足音が聞こえる、ヴァイマール期ベルリンの下層社会を舞台に、一人の男の没落と死、そして再生を描く大都市小説。モンタージュという前衛的な手法をもって分厚く編み上げられた精神の現実、「赦し」 とは何か。小島基訳。
(ぷねうま舎 予価4860円)[amazon]

1月25日刊
スティーヴン・キング 『ダークタワーI ガンスリンガー』
ティーヴン・キングの作家人生集大成、壮大なダークタワーシリーズ始動。すべてが奇妙に歪み、変転する世界。この世ならぬ異境で、最後の拳銃使いローランドは、宿敵である黒衣の男を追い続けていた。途中で不思議な少年ジェイクと出会い、ともに旅を続けるのだが……。
(角川文庫 予価950円)[amazon]

1月25日刊
スティーヴン・キング 『ダークタワーⅡ 運命の三人 上・下
少年ジェイクを見殺しにしたローランド。すさんだ気持ちで旅を続ける彼は、砂浜で満ち潮とともにやってくるロブスターの怪物に襲われる。拳銃使いに絶対必要な右手の指を失った彼は、絶体絶命の危機に陥る。
(角川文庫 予価864円/950円)[amazon]

1月26日刊
クラーク・アシュトン・スミス 『魔術師の帝国 1 ゾシーク篇
〈ナイトランド叢書〉 ラヴクラフトやブラッドベリを魅了した幻視の語り部の絢爛たる作品世界。スミス紹介の先鞭をつけた編者が数多の怪奇と耽美の物語から傑作中の傑作を精選し、ここに贈る、〈ベスト オブ C・A・スミス〉第1弾。地球最後の大陸ゾシークの夢幻譚を収録。安田均編。
(アトリエサード 予価2376円)[amazon]

1月26日刊
村上リコ 『図説 英国社交界ガイド
〈ふくろうの本〉 英国の社交界にとつぜん放り込まれたら?! 敬称やテーブでのマナー、ドレスコード、舞踏会でのルールなど、すべてをお教えします。
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

1月26日刊
『江戸博物文庫 鳥の巻 天地に舞う』
『江戸博物文庫 花草の巻 四季を彩る』
鳥は羽ばたき、草花は色づく。種類豊富な自然物をテーマに、江戸の博物図譜より選りすぐったビジュアルブック。においやかな花鳥の図版それぞれ180点ほどをオールカラーで収載。俗名の由来や四季との縁などを紹介するテキストとともに、華やかでいてどこか儚げな日本的美がたち現れる。
(工作舎 予価各1728円)[amazon 鳥の巻花草の巻]

1月27日刊
東雅夫編 『恋』
川端康成、江戸川乱歩、中井英夫…….。多くの文豪が残した怪談・怪奇文学の傑作。その 「文豪怪談」 のエッセンスを10代からの若い読者向けに、精選・編集したアンソロジーシリーズ。 総ルビで、読みを豊かにしてくれる丁寧な注釈付き。挿絵=谷川千佳。
(汐文社 予価1728円)[amazon]

1月27日刊
荒川佳洋 『「ジュニア」 と 「官能」 の巨匠 富島健夫伝』
「ジュニア小説」というジャンルをひらき「官能」の巨匠であった伝説的作家の波瀾万丈の生涯と強烈な個性をえがく初の評伝。
(河出書房新社 予価3132円)[amazon]

1月27日刊
小泉喜美子 『殺人はお好き?』
来日したアメリカ人私立探偵ロガードは、元上司の妻が麻薬密売に関係しているかを調べてほしいという依頼を発端に、さまざまなトラブル、そして大きな陰謀に巻き込まれていく。1962年連載、小泉喜美子の幻の処女長編。『このミステリーがすごい! 2014年版』 の 「復刊希望! 幻の名作ベストテン」 ランクインの名作を復刊。
(宝島文庫 予価691円)[amazon]

1月28日刊
『J・G・バラード短編全集2 歌う彫刻』
本邦初訳の 「ミスターFはミスターF」 ほか、〈ヴァーミリオン・サンズ〉 ものの 「歌う彫刻」 「ステラヴィスタの千の夢」 など全18編を収録。柳下毅一郎編
(東京創元社 予価3888円)[amazon]

1月28日刊
カーター・ディクスン 『かくして殺人へ』
戦時下イギリスの映画撮影所で続発する怪事件。危機に瀕する若き女流作家の身を案じる探偵小説作家が、証拠を集め、犯人を摘発してくれとヘンリ・メリヴェール卿に談判する。
(創元推理文庫 予価929円)[amazon]

1月28日刊
シャルロッテ・リンク 『失踪者 上・下
事故で障害者となった兄の世話に明け暮れる英国人女性が、幼なじみの結婚式に出るためにジブラルタルに向かうが、霧により飛行機が欠航、そして失踪。数年後に友人が探り出した真相とは? この衝撃を予想できるか? 
(創元推理文庫 予価各1361円)[amazon]

1月28日刊
ピーター・ワッツ 『エコープラクシア 反響動作 上・下
太陽系外縁からの謎の通信を巡り、集合精神教団、人類の亜種・吸血鬼らが動き出す。星雲賞など全世界7冠制覇『ブラインドサイト』の謎が明らかに。究極のハードSF登場。
(創元SF文庫 予価各1037円)[amazon]

1月28日刊
ジョン・グリシャム 『汚染訴訟 上・下
事務所を解雇された弁護士サマンサはニューヨークを離れ、アパラチア山脈の田舎町にある無料法律相談所に仕事を見つけることができた。地元の弁護士ドノヴァンと出会い、露天掘りや発破で荒れ果てた山々を目の当たりにした彼女は、巨大炭鉱企業の不正を暴かんとするドノヴァンの闘いに巻き込まれていく。
(新潮文庫 予価810円/767円)[amazon]

1月28日刊
カレン・ジョイ・ファウラー 『私たちが姉妹だったころ』
自分の一言が家族をばらばらにしたのだろうか。この記憶はどこまで本物なのか。心理学者の一家が直面する愛と崩壊と再生の物語。
(白水社 予価3240円)[amazon]

1月30日刊

ゲイ・タリーズ 『覗くモーテル 観察日誌』
著者におかしな手紙が届いた。送り主は米コロラドのモーテル経営者で、部屋の天井裏から利用者を観察し日誌をつけていると言う。
(文藝春秋 予価1992円)[amazon]

1月31日刊
ベン・ファウンテン 『ビリー・リンの永遠の一日』
イラクから帰還し、戦意高揚のショーに駆り出された兵士。過酷な戦場と愚かな狂騒の、その途方もない隔絶。全米批評家協会賞受賞作。
(新潮社 予価2484円)[amazon]

1月31日刊
新井素子 『逆恨みのネメシス 星へ行く船シリーズ4
「森村あゆみ様 私はあなたが嫌いです」 と書かれた謎の手紙が届いて……!? 表題作他、書き下ろし 「田崎麻子の特技」、新あとがきを併録。
(出版芸術社 1512円)[amazon]


1月31日刊
『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国 服部正 監修
デュビュッフェ、ブルトンらが絶賛したアウトサイダーアートを代表する伝説的芸術家による、叙事詩・絵画・楽譜・数字・表計算などあらゆるものが横溢する比類なき作品世界の魅力を凝縮した本邦初の本格画集。※アドルフ・ヴェルフリ展(兵庫名古屋東京
(国書刊行会 予価2700円)[amazon]

1月予定

浅木原忍 『ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド』
不世出の天才と謳われる直木賞作家・連城三紀彦が遺した数多くのミステリ。その魅力を徹底紹介する究極のガイド。晩年の知られざる作品や未刊行短編まで網羅する連城三紀彦作品研究の集大成。
(論創社 予価2700円)[amazon]

『ベクシンスキ作品集成I 増補版 (仮)
ポーランド幻想絵画の巨匠ベクシンスキ。1950~70年代の全盛期を中心に、写真、彫刻、ドローイング、CGを集成した全3巻増補版。
(河出書房新社 予価4104円)[amazon]


▼2月刊

2月上旬予定
『甲賀三郎探偵小説選Ⅱ』
〈論創ミステリ叢書〉
樺太で発行された雑誌 『北方日本』 連載の遺作長編 「朔風」 を初単行本化。デビュー作 「真珠塔の秘密」 を含む橋本敏探偵譚2作のほか、〈気早の惣太〉 物を一挙集成。戦時中の長編 「ビルマの九官鳥」、没後に雑誌掲載された 「街にある港」 なども収録。
(論創社 予価3888円)[amazon]

2月2日刊
エド・サンダース 『ファミリー シャロン・テート殺人事件 上・下
1969年夏、ロサンゼルスの高級住宅地にある自宅で映画監督ロマン・ポランスキーの身重の妻、女優シャロン・テートが惨殺された。実行犯はカルト教祖チャールズ・マンソンを崇める 「ファミリー」 といわれた彼の信者たちだった。平和的なヒッピー集団が殺人結社と化すまでを追った犯罪ドキュメント。 小鷹信光訳
(草思社文庫 予価各1296円)[amazon]

2月7日刊
ジョアンナ・エーベンステイン 『アナトミカル・ヴィーナス 解剖学の美しき人体模型
かつて世界の博物館や移動式遊園地で、女性解剖模型として展示された、解剖学的に正しく分解できる人体模型。妖艶な美しさで魅了し、医学と神話、奉納品と民芸品、キワモノと芸術の狭間を揺れ動いてきた、その真の姿に迫る。
(グラフィック社 予価3024円)[amazon]

2月7日刊
稲垣足穂 『少年愛の美学 A感覚とV感覚 21世紀タルホスコープ
永遠に美少年なるもの、A感覚、ヒップへの憧憬……タルホ的ノスタルジーの源泉。
(河出文庫 予価1404円)[amazon]

2月7日刊
フリオ・リャマサーレス 『黄色い雨』
現代世界文学の新たなる古典が文庫化。死の予感に満ちた表題作に加え、傑作短篇 「遮断機のない踏切」 「不滅の小説」 を収録。
(河出文庫 予価950円)[amazon]

2月7日刊
フリードリヒ・デュレンマット 『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』
冴えない中年独身男の前に絶世の美女が現れ、彼の人生は一変する。突然の有名人扱い、異例の大昇進……不可解な幸運の裏には何が?
(白水Uブックス 予価1512円)[amazon]

2月8日刊
ヤン・コット 『シェイクスピア・カーニヴァル』
『シェイクスピアはわれらの同時代人』 で既存の研究に画期をもたらしたコットが、バフチーンのカーニヴァル理論を援用しシェイクスピア作品に流れる 「歴史のメカニズム」 を大胆に読み解く。高山宏訳。
(ちくま学芸文庫 予価1404円)[amazon]

2月9日刊
『SFが読みたい!2017年版』
年間ベストSF発表、ベスト1作家からのメッセージ、サブジャンル別ベスト、この一年のSF関連トピック、2017年のSF刊行予定、SF関連書籍&DVD目録などでおくるガイドブック最新版。特別企画として2010年代前半のSFベスト発表&アンケートを掲載。
(早川書房 予価864円)[amazon]

2月9日刊
ミケール・カッツ・クレフェルト 『凍てつく街角』
恋人を残酷な事件で失い、後悔と自責の念のなかで生きる刑事ラウ ン。彼を自暴自棄な酒浸りの生活から引きずり出したのは、友人の 依頼だった。失踪中の若い女性を探すことになったラウンは、しぶ しぶコペンハーゲンの裏社会を訪ね歩くが……。注目の警察小説。
(ハヤカワ・ミステリ 予価1836円)[amazon]

2月9日刊
グレアム・ムーア 『シャーロック・ホームズ殺人事件 上・下
名探偵ホームズの生みの親ドイルの失われた日記。その知られざる秘密を追え! 時空を超えた二つの事件がからみあう傑作ミステリ。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各929円)[amazon]

2月9日刊 
『アーサー・ミラー3 みんな我が子/橋からのながめ』
戦争の功罪を問う 「みんな我が子」、あるイタリア系一族の悲劇を描く 「橋からのながめ」。初期の傑作2篇を収録。
(ハヤカワ演劇文庫 予価1080円)[amazon]

2月9日刊
ドストエフスキー 『白痴 2』
亀山郁夫訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

2月10日刊
サマセット・モーム 『聖火』
穏やかな上流家庭の情景が一転、推理劇に。真の愛とは何か、幸福とは何かを問う傑作。モームの問題劇を訳し下し。行方昭夫訳。
(講談社文芸文庫 予価1404円)[amaozn]

2月10日刊
吉田健一 『昔話』
シェイクスピア、ワイルド、チャーチル、清少納言、鴎外……。古今東西を自在に渉猟し、類稀な知性で 「世界」 を読み解く最晩年の傑作。
(講談社文芸文庫 予価1512円)[amaozn]

2月10日刊
堀辰雄 『羽ばたき 堀辰雄 初期ファンタジー傑作集
『風立ちぬ』 などのサナトリウム文学のイメージを一新する堀辰雄の初期作品を集成。モダンな姿で若者を魅了する東京浅草などを舞台にした作品群、天使や妖精が登場し、軽やかな浮遊感をもたらす初期ファンタジー。長山靖生編
(彩流社 予価2376円)[amazon]

2月11日刊
野村悠里 『書物と製本術 ルリユール 綴じの文化史
出版文化史に通じ、かつ本造りの専門家である著者が、装幀・造本をテーマとして、出版文化、出版史、とりわけ技術について精緻に描いた本。
(みすず書房 予価)[amazon]

2月11日刊

ジョーゼフ・ケアリー 『トリエステの亡霊 サーバ、ジョイス、ズヴェーヴォ
20世紀初頭、アドリア海に面した都市トリエステにいた三人の文学者、詩人ウンベルト・サーバ、『ユリシーズ』 以前のジェイムズ・ジョイス、『ゼーノの意識』 の作家イタロ・ズヴェーヴォ。彼らが作った (あるいは作らなかった) 三角形の痕跡をたずねて、アメリカの大学教授の 「私」 は町中の通りをさまよい歩く。歴史・言語・芸術の枠をこえた文学紀行の名品。
(みすず書房 予価5400円)[amazon]

2月13日刊
ロビン・スローン 『ペナンブラ氏の24時間書店』
客もいないのに終日営業の、風変わりな書店の棚には、世界を揺るがす秘密への扉が隠れていた? 謎の組織が秘す五百年ものの暗号と、グーグル他の最新デジタル技術が 「本」 を介して交錯する。本好きならば見逃せない、爽快エンタテインメント小説。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

2月13日刊
タイラー・ディルツ 『悪い夢さえ見なければ』
殺された教師は全身をナイフで切り刻まれ、なぜか左手首を持ち去られていた。情に厚いダニーと格闘技に秀でた姐御肌のジェン。支え合い真実を追う男女刑事コンビが登場。
(創元推理文庫 予価1123円)[amazon]

2月13日発売
《ミステリーズ!》 vol.81
シリーズ第三弾、小林泰三 「ドロシー殺し」 連載開始。泡坂妻夫未発表原稿、短編 「酔象秘曲」。「米澤穂信 大刀洗町講演会誌上レポート」 ほか。
(東京創元社 1296円)[amazon]

2月13日刊
福間良明 『「働く青年」 と教養の戦後史 「人生雑誌」 と読者のゆくえ
経済的な理由で進学を断念し仕事に就いた若者たち。知的世界への憧れと反発。そんな彼らを支えた「人生雑誌」。その盛衰を描き出す。
(筑摩選書 予価1944円)[amazon]

2月15日発売
《MONKEY》 vol.11 特集=ともだちがいない!
チャールズ・ブコウスキー、エミリー・ミッチェル、パジェット・パウエル、リュドミラ・ウリツカヤ、アンデルセン、村上春樹アンデルセン賞スピーチ
(スイッチパブリッシング 1296円)[amazon]

2月16日刊
デボラ・クロンビー 『警視の挑戦』
キンケイド警視とジェマ警部補のカップルが、テムズ川を舞台にした 「女性刑事殺害事件」 を追う。
(講談社文庫 予価1188円)[amazon]

2月17日刊
J・L・ボルヘス 『アレフ』
途方もない博識と巧緻をきわめたプロット、極度に凝縮された文体ゆえに、〈知の工匠〉 〈迷宮の作家〉 と呼ばれるボルヘスによる、『伝奇集』 とならぶ代表的短篇集。表題作のほか、「不死の人」 「神の書跡」 「アヴェロエスの探求」 「二人の王と二つの迷宮」 「戦士と囚われの女の物語」 などを収録.。鼓直訳。
(岩波文庫 778円)[amazon]

2月17日刊
近藤浩一路 『漫画 吾輩は猫である』
近藤浩一路の漫画のたのしさは、漫画はもとより、各画に添えられた近藤による文章にも発揮されている。滑稽味ある小見出し、表現のポイントを押さえながら、俳文を読むようなユーモア溢れる達意の文にまとめている。『吾輩は猫である』 は国民文学の代名詞ともいえる作品。漫画で文豪の名作を存分に楽しむ。
(岩波文庫 778円)[amazon]

2月17日刊
武田雅哉 『中国のマンガ 〈連環画〉の世界』
中国の多彩な図像学の系譜を受け継ぐ中国のマンガ・連環画。20世紀中国社会を如実に映す連環画を巡る、本邦初の本格的な紹介。
(平凡社 予価3456円)[amazon]

2月17日刊
『楳図かずお 『漂流教室』 異次元への旅』
〈太陽の地図帖〉 漫画家・楳図かずお 『漂流教室』 の世界を徹底的に読み解く一冊。椹木野衣の超ロングインタビュー、川島小鳥の東京漂流ルポ他。
(平凡社 予価1296円)[amazon]

2月18日刊
吉野朔実 『吉野朔実のシネマガイド シネコン111』
映画の目利きとしても知られていた漫画家、吉野朔実によるイラストエッセイ。今では不朽の名作となった傑作から埋もれた小品まで、計111作品が繊細なイラストと独特の視点で紡がれたテキストで鮮やかに描き出される。新装復刊
(エクスナレッジ 予価1728円)[amazon]

2月中旬刊
只野真葛 『奥州ばなし』 勝山海百合訳
日本初のドッペルゲンガー現象の記録とも言われる 「影の病」 など、多くの怪異譚を含む、江戸期の物語集 『奥州ばなし』 を日本ファンタジーノベル大賞受賞作家、勝山海百合が現代語訳。
(荒蝦夷 予価2268円)[amazon]

2月25日刊
フェイ・ケラーマン 『血のない殺人 上・下
リナ&デッカー・シリーズ
(ハーパーBOOKS 予価各970円)[amazon]

2月20日刊
ティモ・サンドベリ 『処刑の丘』
深夜、かつて虐殺の舞台になった 〈黒が丘〉 と呼ばれる場所で、男たちが “処刑” と称し青年を銃殺した。警察は酒の取引きに絡む殺人として処理したが、巡査ケッキだけは納得していなかった。事件の陰に見え隠れする内戦の傷、敗北した人々の鬱屈。果たしてこの町に正義はあるのか? フィンランドの語られざる暗部を描いた注目のミステリ。
(東京創元社 予価2052円)[amazon]

2月20日刊
E・C・ベントリー 『トレント最後の事件 新版
アメリカ実業界の大立者がイギリスの別邸で殺害された。この事件の解決に赴いた画家にして名探偵のトレントは、重要容疑者である、被害者の美しき妻メイベルと出会う……。英米ミステリ黄金時代の先駆けとなった傑作を、新カバー&新解説で。大久保康雄訳。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

2月20日刊
鹿島茂 『神田神保町書肆街考 空前絶後の“本の街”の誕生から現在まで
世界でも類例のない古書店街・神田神保町。その誕生から現在までの栄枯盛衰を、地理と歴史を縦横無尽に遊歩して鮮やかに描き出す。
(筑摩書房 予価4536円)[amazon]

2月21日刊
D・H・ロレンス 『無意識の幻想』
森羅万象の土台を成すのは生であり、無意識などという観念ではない。ドゥルーズ&ガタリが共感したロレンスの無意識理解とは。現代文明批判の書。
(中公文庫 予価1080円)[amazon]

2月21日刊
出口保夫 『大英博物館の話』
1753年、議会で開設が承認され、6年の準備を経て開館した大英博物館。ハンス・スローンという一民間人のコレクションから生まれたこの博物館は、英国の発展とともに蒐集品を増やしていった。コレクション、寄贈者、職員、足繁く通った作家・詩人・思想家などを通し、いまなお拡大を続けるこの偉大な博物館の歴史を辿る。『物語 大英博物館』(中公新書)の文庫化。
(中公文庫 予価799円)[amazon]

2月23日刊
ベン・ラーナー 『10:04』
〈エクス・リブリス〉
ハリケーン迫るブルックリン。処女小説で予想外の評価を受けた詩人の “僕” は、新たに長篇の執筆を打診されるが……傑作長篇小説。
(白水社 予価3132円)[amazon]

2月23日刊
アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム 『制裁』
凶悪犯が脱走した時、被害者の親が取った行動とは……。北欧最高の 「ガラスの鍵」 賞を受賞した 〈グレーンス警部〉 シリーズ第一作。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1080円)[amazon]

2月23日刊
グレッグ・イーガン 『アロウズ・オブ・タイム』
技術を発展させた 〈孤絶〉 内では、ようやく故郷の惑星を滅亡から救う目星がついた。だが、誰も見たことのない母星に、危険を冒して戻る必要はないのではと意見する者も増えている。その中で、未来からの通信を受け取る装置の建設計画が開始されるのだが……。
(新ハヤカワSFシリーズ 予価2484円)[amazon]

2月23日刊
ロバート・F・ヤング 『時をとめた少女』
ロジャーはブルネットとブロンドの二人の魅力的な女性と出会うが……。時間SFの名品である表題作他、初訳2篇を含む全7篇を収録。
(ハヤカワ文庫SF 予価886円)[amazon]

2月23日刊
ゲイル・キャリガー 『ソフロニア嬢、倫敦で恋に陥落する 英国空中学園譚
空飛ぶ学園が、お茶会のさなか邪悪な秘密組織に乗っ取られた! 政府転覆の企みに果敢に立ち向かうソフロニアの運命や、いかに。
(ハヤカワ文庫FT 予価1123円)[amazon]

2月23日刊
M・L・ステッドマン 『海を照らす光 上・下
孤島に暮らす灯台守夫妻は、漂着したボート に赤ん坊を見つけ、実子として育てはじめる が……絆が生みだす幸福と苦しみを描く長篇。
(ハヤカワepi文庫 予価各799円)[amazon]

2月23日刊
『ビゴー 『トバエ』 全素描集 諷刺画のなかの明治日本
清水勲編。フランス人画家ジョルジュ・ビゴーが雑誌 『トバエ』 に発表した諷刺画全点を集成。『トバエ』 の刊行時期は、自由民権運動が弾圧により沈静化し、大日本帝国憲法が発布され、近代国家・日本が富国強兵への道を邁進していく分岐点にあたる。稀代の諷刺画家の眼に、明治日本の姿はどのように映っていたのか。
(岩波書店 14,040円)[amazon]

2月24日刊
『翻訳の楽しみ 文芸翻訳の現在と可能性(仮)
たんなる和訳と文芸翻訳の違い/近代的な翻訳観と現在の翻訳観/なぜ古典文学の新訳は次々に生まれるのか/名訳に親しむ/翻訳の可能性と不可能性/翻訳のレッスン/翻訳の添削/映画字幕の翻訳/ほか
(フィルムアート社 予価1836円)[amazon]

2月24日刊
アダム・カバット 『江戸化物の研究 草双紙に描かれた創作化物の誕生と展開
江戸庶民に愛好された草双紙に登場する、滑稽で愛嬌のある化物に注目した著者は、緻密な文献調査を重ね、独自の視点で草双紙を捉え直してきた。庶民の生活・文化・芸能等との関係も視野に入れながら、江戸都市文化の産物としての 「創作された化物像」 の特徴と変遷を鮮明にする。
(岩波書店 8100円)[amazon]

2月25日刊
R・L・スティーヴンソン 『ジーキル博士とハイド氏 新訳
(角川文庫)[amazon]

2月25日刊
スティーヴン・キング 『ダークタワー3 荒地 上・下
〈旅の仲間〉 であるエディとスザンナを得たローランド。二人にガンスリンガーとしての教えを叩きこみながら、〈暗黒の塔〉 への旅は続く。だが、見殺しにした少年ジェイクの面影がローランドを苦しめる。
(角川文庫 予価1037円)[amazon]

2月25日刊
バルバラ・グラツィオーシ 『オリュンポスの神々古代からルネサンスにいたる歴史(仮)
「ギリシア神話の神々」 は、どこから来てどこへ行くのか。ホメロス以前の姿からルネサンス、さらにベルリン・オリンピックまでの受容史。
(白水社 予価3996円)[amazon]

2月27日刊
G・ウィロー・ウィルソン 『無限の書』
中東の専制国家でハッカーとして暮らす青年アリフは、政府の検閲官に追われる身となる。同時に姿を消した元恋人に託された謎の古写本 『アルフ・イェオム』 には、人間が知るべきではない知識が隠されているという。本の秘密を解き明かすべく、アリフは異界に足を踏み入れる。世界幻想文学大賞受賞のSFファンタジイ。
(創元海外SF叢書 予価3024円)[amazon]

2月27日刊
ジャック・ルーボー 『誘拐されたオルタンス』
これはミステリなのか? という珍妙な事件とその顛末……を書いた前作に続く、オルタンスたちょをめぐる不可解な出来事。ブロニャール警部が謎に挑む。さらわれてしまったオルタンスは、どうなるのか?
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

2月27日刊
D・M・ディヴァイン 『紙片は告発する』
周囲から幼稚な嘘つきと軽んじられるタイピストのルースは、ある日職場で謎の数字を書き付けた紙片を拾う。それはある人物の破滅に繋がるものだった。
(創元推理文庫 予価1188円)[amazon]

2月27日刊
ゴードン・マカルパイン 『青鉛筆の女』
作家デビューを望んだ日系青年と、編集者の間に何が起きたのか? スパイ小説の書籍、手紙、原稿で構成される三重構造の驚異の物語。凝りに凝った瞠目のエドガー賞候補作。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

2月27日刊
ジョン・ガスパード 『秘密だらけの危険なトリック』
あまりに売りがない映画のため、話題作りのために殺されるんじゃないかとガクガク震える主演男優。助けを求められたマジシャン探偵は……。おしゃれなユーモア・ミステリ。
(創元推理文庫 予価1296円)[amazon]

2月27日刊
ロイス・マクマスター・ビジョルド 『マイルズの旅路』
惑星“キボウダイニ”で開催された人体冷凍術の蘇生会社主催の会議で誘拐され、さんざんな目に遭ったマイルズ。偶然出会った少年に助けられるが……。大人気シリーズ最新刊。
(創元SF文庫 予価1404円)[amazon]

2月28日刊
ポール・オースター 『冬の日誌』
幼時の大けが。性の目覚め。パリでの貧乏暮らし。妻との出会い。住んだ家々。母の死――。感覚と肉体をめぐる、心に沁みる回想録。柴田元幸訳
(新潮社 予価2052円)[amazon]

2月28日刊
カルミネ・アパーテ 『ふたつの海のあいだで
ある日、姿を消した最愛の祖父。《いちじくの館》 再建の夢はいかに――。イタリアを代表する作家が描く、土地に根差した強靱な物語。
(新潮クレスト・ブックス 予価1944円)[amazon]

2月刊
江戸川乱歩 『妖怪博士 私立探偵 明智小五郎
(新潮文庫nex)[amazon]

2月刊
ボーモン夫人 『美女と野獣』
村松潔訳
(新潮文庫)[amazon]

2月刊
コンパニョン、クリステヴァ他 『プルーストと過ごす夏』
(光文社)[amazon]

2月刊
辻原登 『辻原登の 「カラマーゾフ」 新論 ドストエフスキー連続講義
(光文社)[amazon]

2月下旬予定
クラーク・アシュトン・スミス 『魔術師の帝国 2
(アトリエサード)[amazon]


『甲賀三郎探偵小説選Ⅲ』
〈論創ミステリ叢書〉
「眼の動く人形」 から 「午後二時三十分」 まで、弁護士・手塚龍太シリーズを集成。「水晶の角玉」 などの単発作品の他、連載エッセイ 「探偵小説講話」 を全編収録。巻末に甲賀三郎著作リスト (創作小説のみ) を付す。
(論創社 予価3888円)[amazon]

2月予定
ハリー・マーマイケル 『ラスキン・テラスの亡霊』
〈論創海外ミステリ〉
クイン&パイパーの名コンビ再び
(論創社 予価2376円)[amazon]


▼3月以降刊

3月1日刊
アンソニー・ホロヴィッツ 『007 逆襲のトリガー』 (仮)
米ソ宇宙開発競争の裏にうごめく陰謀を阻止せよ。イアン・フレミングの遺稿をもとに、UKが誇るヒットメーカーが描く、一気読みのスパイ・エンタテインメント。(イアン・フレミング財団公認)
(KADOWAKA 予価2052円)[amazon]

3月8日刊
パーシヴァル・ワイルド 『悪党どものお楽しみ』
改心した元賭博師のビル・パームリーが、ギャンブル好きでお調子者の友人トニーに担ぎ出されてイカサマ師たちと対決、そのトリックを次々にあばいていくユーモア・ミステリ連作集。新訳 「堕天使の冒険」 を追加収録した完全版。
(ちくま文庫 予価972円)[amazon]

3月8日刊
チャールズ・ブコウスキー 『ブコウスキーの酔いどれ紀行』
テレビに出れば泥酔し、朗読会では罵られ、機内の酒を飲み尽くす。酔いどれエピソード満載。鬼才ブコウスキーのヨーロッパ珍道中。
(ちくま文庫 予価907円)[amazon]

3月8日刊
実相寺昭雄 『ウルトラマン怪獣幻画館』
ジャミラ、ガヴァドン、メトロン星人など、ウルトラシリーズで人気怪獣を送り出した実相寺監督が書き残した怪獣画集。オールカラー。
(ちくま文庫 予価972円)[amazon]

3月8日刊
山室静 『北欧の神話』
キリスト教流入以前のヨーロッパ世界を鮮やかに語り伝える北欧神話。神々と巨人たちとが織りなす壮大な物語をやさしく説き明かす最良のガイド。
(ちくま学芸文庫 予価1080円)[amazon]

3月刊

ヴァージニア・ウルフ 『船出
(岩波文庫)[amazon]

3月刊
シモーヌ・ヴェイユ 『重力と恩寵』
冨原眞弓訳
(岩波文庫)[amazon]

3月17日刊
オーリン・グレイ/シルビア・モレノ編 『ファンギ 菌類文学アンソロジー(仮)
植物よりも動物に近く、それでいて、どちらともまったく異なる存在である 「きのこ」。日本映画 『マタンゴ』 の話題で意気投合した二人が、不思議なきのこたちの小説を集めたアンソロジー。収録作はロマン・ノワール、ダーク・ファンタジー、スチーム・パンク、ボディ・ホラーと、多種多彩。きのこの潜水艦も、きのこの侵略も、向精神きのこも、エイリアンきのこも登場。
(Pヴァイン 予価1728円)[amazon]

3月予定
C・S・ルイス 『ナルニア国物語3 馬と少年』
カロールメン国に住む漁師の拾い子シャスタは、自分が奴隷として売られると聞いて、「もの言う馬」とともに逃げ出しナルニアを目指す。道中、獰猛なライオンが背後に迫り……。少年の不思議な冒険と、異教国とナルニアの戦いに胸躍る第3巻。土屋京子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

3月予定
セネカ 『人生の短さについて』
中澤務訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

3月予定
新井素子 『そして、星へ行く船 星へ行く船シリーズ5
(出版芸術社 1512円)[amazon]

4月20日予定
コナン・ドイル/山中峯太郎訳 『名探偵ホームズ全集 第二巻』
火の地獄船 鍵と地下鉄 夜光怪獣 王冠の謎 閃光暗号 獅子の爪 踊る人形
(作品社 予価7344円)[amazon]

7月20日予定
コナン・ドイル/山中峯太郎訳 『名探偵ホームズ全集 第三巻』
悪魔の足 黒蛇紳士 謎の手品師 土人の毒矢 消えた蝋面 黒い魔船
(作品社 予価7344円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

ナサニエル・ウェスト 『イナゴの日』
柴田元幸訳
(新潮文庫 予価767円)[amazon]

ジョン・ニコルズ 『卵を産まない郭公』
村上春樹訳
(新潮文庫)[amazon]

岡本健 『ゾンビ学』
世界初、ゾンビの総合的学術研究書。目次
(人文書院)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅰ 抹消』
完結まで36年を要したレリスの主著にして自伝文学の大作、20世紀の奇書。ビフュールとは 「削除/分岐」 の意味。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅱ 軍装』
「新しい文学ジャンルを創造した」 と称される代表作の第二巻。フルビとは身の回り品、装具一式。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店 予価2160円)[amazon]