注目の近刊

7月3日刊
横溝正史 『完本 人形佐七捕物帳 四』
人形を思わせる色男の岡っ引き、 佐七が次々と江戸の事件を解決していく推理劇 。【収録内容】 「すっぽん政談」 「唐草権太」 「ほおずき大尽」 「双葉将棋」 「妙法丸」 「鶴の千番」 「半分鶴之助」 「お俊ざんげ」 「七人比丘尼」 「鼓狂言」 「お玉が池」 「百物語の夜」 「睡り鈴之助」 「団十郎びいき」 「河童の捕り物」 「日本左衛門」
(春陽堂書店 予価4950円)[amazon]

7月3日刊
土岐恒二 『照応と総合 土岐恒二個人著作集+シンポジウム
ボルヘスやコルタサル、ムヒカ=ライネスなどのラテンアメリカ文学の紹介者として活躍、英国世紀末文学を専門とする学究としても知られた土岐恒二(1935-2014)の論文やエッセイをテーマ別に編纂、一人の寡黙な精読者(リズール)が旅した文学的・文化的な地図を、彼のテクストに共鳴する現代日本の論者たちと共に描き出す。吉田朋正編 目次
(小鳥遊書房 予価9680円)[amazon]

7月4日刊
天城一 『天城一の密室犯罪学教程』
数学者にして幻の探偵小説作家・天城一の作品集。 日下三蔵編
(宝島社文庫 予価1298円)[amazon]

7月7日予定
ベルトン・コッブ 『悲しい毒』
〈論創海外ミステリ〉
陽気な年越しの晩餐を一転させた惨劇。悲しい毒が暴く残酷な真実とは? 解決篇に手掛かり索引を付したベルトン・コッブの意欲作。菱山美穂訳
(論創社 予価2530円)[amazon]

7月7日刊
アルネ・ダール 『時計仕掛けの歪んだ罠』
15歳の少女三人の連続失踪事件を追うベリエル。目撃の通報を受けて急行するも、三度とも現場はもぬけの殻。殺人事件だと確信するベリエルはやがて、それぞれの現場写真に映る不審な女に目をつける。スウェーデンでベストセラーの犯罪サスペンス。田口俊樹訳
(小学館文庫 予価1210円)[amazon]

7月7日刊
ユッシ・エーズラ・オールスン 『特捜部Q アサドの祈り』
キプロスの浜辺に難民とおぼしき老女の遺体が打ち上げられた。偶然その写真を見たアサドは慟哭する。失った家族とのつながりを持つ人物だったからだ。彼の壮絶な過去を知った特捜部Qは、アサドの宿敵を捕らえ、また恐るべきテロ計画を阻止するために動き出す。吉田奈保子訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価2310円)[amazon]

7月7日刊
山田風太郎 『笊ノ目万兵衛門外へ』
「十年に一度の傑作」と縄田一男氏が絶賛する壮絶な表題作をはじめ、「明智太閤」、「姫君どこにおらすか」、「南無殺生三万人」など全く古びることがない、名作だけを選んだ驚嘆の大傑作選。山風復刊シリーズ第一弾。
(河出文庫 予価990円)[amazon]

7月7日刊
西村京太郎 『華麗なる誘拐』
「日本国民全員を誘拐した。五千億円用意しろ」。犯人の要求を日本政府は拒否し、無差別殺人が始まった――。壮大なスケールで描き出す社会派ミステリーの大傑作が遂に復刊。
(河出文庫 予価935円)[amazon]

7月8日刊
チャールズ・ダーウィン 『ミミズによる腐植土の形成』
家族の協力を得、自宅の裏庭につづく牧草地の一角に石灰をまき、土を掘り返しての観察と実験を重ねること40年。土のなかに住む小さな生き物ミミズの働きと習性について生涯をかけて研究したダーウィン最後の著作。渡辺政隆訳
(光文社古典新訳文庫 予価990円)[amazon]

7月8日刊
ジョージ・エリオット 『ミドルマーチ 3』
カソーボン夫妻とウィルの三角関係が思わぬ形で終局を迎える一方、リドゲイトとロザモンドの夫婦間にも経済問題から亀裂が入る。また、バルストロードの暗い過去が明らかになり……。人間模様にさらなる陰影が刻まれる第3巻。(全4巻) 廣野由美子訳
(光文社古典新訳文庫 予価1496円)[amazon]

7月8日刊
新保博久 『シンポ教授の生活とミステリー』
古今東西のミステリーに言及した博覧強記のブックガイド。
(光文社文庫 予価1100円)[amazon]

7月9日刊
J・M・バリー/マリア・タタール編 『ヴィジュアル注釈版 ピーター・パン 上・下
不朽の名作 『ピーター・パン』 に児童文学研究の権威が詳細な注をほどこし、作品背景やバリーについて、関連作品などをわかりやすくまとめた決定版。さまざまな読みや象徴性、その現代性などにも言及。伊藤はるみ訳
(原書房 予価各2640円)[amazon]

7月10日刊
スティーヴン・ミルハウザー 『ホーム・ラン』
精緻な筆致、圧倒的想像力で名匠が紡ぐ深遠な宇宙。表題作や 「ミラクル・ポリッシュ」 など奇想と魔法に満ちた8篇と独特の短篇小説論。柴田元幸訳
(白水社 予価2640円)[amazon]

7月10日刊
W・G・ゼーバルト 『土星の環 イギリス行脚 新装版
〈私〉という旅人は、破壊の爪痕を徒歩でめぐり、荒涼とした風景に思索をよびさまされ、つぎつぎに連想の糸をたぐる。鈴木仁子訳
(白水社 予価3300円)[amazon]

7月10日刊
ロバート・アッカーマン 『評伝J・G・フレイザー 上・下
大著 『金枝篇』 で世界に衝撃を与えた人類学者の壮絶な学者人生と秘められた私生活。人類学的には過去の古典的名著にすぎないとされてきた 『金枝篇』 は、いま、文学として読み直され、なお色褪せぬ魅力を放ち続けている。当時の出版事情や人間模様、悪妻とも評された妻との結婚生活まで。未公開書簡や日記も満載した画期的評伝。玉井暲訳
(法蔵館文庫 予価各1870円)[amazon]

7月10日刊
中島俊郎 『英国流 旅の作法 グランド・ツアーから庭園文化まで
18世紀、古典教養を学ぶため貴族の子弟がイタリアへと旅した 「グランド・ツアー」。フランス革命で海外渡航が難しくなると湖水地方の国内旅行で風景鑑賞(ピクチャレスク美)。はたまた 「自らの歩き、詩想を深めるべし」 と徒歩旅行が大ブームに。「旅で学ぶ」 という信念を守り続けた英国人の飽くなき情熱と、彼らの理想郷「田園」の精神的意味を考察する。『イギリス的風景 教養の旅から感性の旅へ』(NTT出版 2007年)を加筆改題。
(講談社学術文庫 予価1298円)[amazon]

7月10日刊
都甲幸治 『「街小説」読みくらべ』
名作を「街縛り」で読んで、文豪と一緒に仮想街歩きをしよう。室生犀星と古井由吉の金沢、村上春樹と坪内逍遙の早稲田、フィッツジェラルドとサリンジャーのニューヨークなど、8都市25作品。
(立東舎 予価2420円)[amazon]

7月10日予定
リチャード・M・ケイン 『イェイツとジョイスの時代のダブリン』
20 世紀ダブリンでなければ生まれなかった、作家・政治家たちの人物交流と名作。W.B. イェイツ、ジェイムズ・ジョイス、G.W. ラッセル(Æ)、 オリヴァー・セント・ジョン・ゴガティ、ジョン・シング、グレゴリー夫人、ショーン・オケイシー、マイケル・コリンズ…… アイルランド文芸復興、独立戦争など、ダブリンの輝かしい時代を人物の交流を通して見る一冊。小田井勝彦訳
(小鳥遊書房 予価3960円)[amazon]

7月13日刊
フレドリック・ブラウン 『フレドリック・ブラウンSF短編全集3 最後の火星人
奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手フレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、SF全短編を年代順に収めた全4巻の決定版全集。第3巻には 「スポンサーからひとこと」 など著者を代表する傑作16編を収録。安原和見訳
(東京創元社 予価3850円)[amazon]

7月13日刊
北村薫 『詩歌の待ち伏せ』
“本の達人”による日本語への愛と折々に出会った詩歌との出会いが生んだ名エッセイ。これまでに刊行されていた3冊を合本した決定版。
(ちくま文庫 予価1210円)[amazon]

7月14日刊
『武部本一郎 画集 Ⅱ 〈戦士〉』 大橋博之編
多くのSFファンを魅了し続ける武部本一郎の世界を、原寸サイズ、高繊細スキャンで再現。限定生産部数で贈る、豪華A3判画集企画がついに実現。ジョン・カーター、コナン、ゾンガー、ブラク、ターザン他、ヒーローたちの競演。内容
復刊ドットコム [直販・先着特典有] 予価27,500円)[amazon]

7月16日刊
ジョン・ル・カレ 『スパイに余生はない』
英国秘密情報部(MI6)の現役部員ナットは、中年をすぎて引退が囁かれはじめ、ロシア関連のお荷物部署に左遷される。だが、そこで待ち受けていたのは面目躍如たる大きな案件だった。進退をかけた勝負を挑むナットの情を絡めとるような思いがけない罠とは? 加賀山卓朗訳
(早川書房 予価2530円)[amazon]

7月16日刊
シオドラ・ゴス 『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』
両親の死を契機に、父親の謎めいた過去を調べ始めたメアリ・ジキル嬢。父の旧友ハイド氏とは何者なのか? ホームズとワトソンの助けを借りて調査するうち、彼女は科学者が狂気の研究の末に生み出した娘たちと出会い……。19世紀のロンドンで展開するSFミステリ。鈴木潤訳
(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 予価2530円)[amazon]

7月16日刊
イアン・リード 『もう終わりにしよう。』
別れを切り出せないまま、彼の両親に会いに行く「わたし」。関係の冷えた二人が出した答えとは。孤独がもたらす闇に迫るスリラー。坂本あおい訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価880円)[amazon]

7月16日刊
アガサ・クリスティー 『メソポタミヤの殺人 新訳版
考古学者と再婚したルイーズの元に死んだ先夫から脅迫状が。それは不可思議な殺人事件の序曲だった……過去の悪夢をポアロは暴く。田村義進訳
(早川書房/クリスティー文庫 予価990円)[amazon]

7月16日刊
アナリー・ニューイッツ 『タイムラインの殺人者』
893年、シカゴ。求める未来のため、時間旅行者テスはタイムライン編集を試みる。だがその未来を消去しようとする敵が現われた! 幹遙子訳
(ハヤカワ文庫SF 予価1100円)[amazon]

7月16日刊
川島昭夫 『植物園の世紀 イギリス帝国の植物政策
映画や文学作品でも知られる 「バウンティ号の反乱」(1789年)。なぜこの英国艦は、はるばるカリブ海までパンノキを運んでいたのか。イギリスの植民地戦略を担った植物学者やプラント・ハンターたちの姿を通して、現在では憩いの場として利用される 「植物園」 の起源を描き出す。イギリス帝国史研究の原点にして、2020年2月に没した著者の遺著。
(共和国 予価3080円)[amazon]

7月16日刊
『文学こそ最高の教養である』 駒井稔+「光文社古典新訳文庫」編集部編
(光文社新書 予価1540円)[amazon]

7月16日刊
ジャン・コクトー 『恐るべき子供たち』
14歳のポールは、学校で、憧れの男子生徒が投げつけた雪玉で大けがを負ってしまう。友人のジェラールが、ポールを家まで送っていくと、そこには、奔放で美しい姉エリザベートがいた……。近代フランス文学におけるもっとも美しく、危険な小説。東郷青児訳 (復刊)
(角川文庫 660円) [amazon]

7月16日刊
サム・ロイド 『チェス盤の少女』
チェスの少年少女全英大会に出場しにやってきたイリサは、突然何者かに拉致される。真っ暗な地下室で目を覚ましたイリサは、部屋の床をチェス盤に見立て、現状を把握しようとする。なぜ自分が誘拐されたのか? 犯人の目的とは? 一方、イリサを拉致したのが連続少女誘拐犯とわかり、外では必死の捜査が始まっていた。大友香奈子訳
(角川文庫 予価1320円)[amazon]

7月16日刊
ニール・ゲイマン 『アメリカン・ゴッズ 上・下
暴行罪で服役中のシャドウは、妻ローラの死で予定より早く出所し、葬儀に向かう途中、老紳士ウェンズデイに出会う。妻の死が不倫中の事故と知り自暴自棄になるシャドウのもとに、死んだはずのローラが現れ、一方、詐欺師のウェンズデイは、アメリカを旅し「仲間」を集めていた。約束の地に辿り着いた二人が対面したのは、社会の隅で生きる古の神々だった! 金原瑞人・野沢佳織訳
(角川文庫 予価各1408円)[amazon上・]

7月16日刊
今井秀和 『世にもふしぎな化け猫騒動』
「寺の猫がしゃべった話」「猫に生まれ変わった父親の話」「『源氏物語』の猫の夢」「招き猫の起源の話」ほか、古代から江戸期まで、様々な作品に描かれてきた化け猫のお話を現代語訳で読む。
(角川ソフィア文庫 予価836円)[amazon]

7月16日刊
寺田寅彦 『科学と文学』
科学者としての生活のなかに文学の世界があるとし、伝統世界への強い愛情を持っていた寺田寅彦。芭蕉連句を映画のモンタージュ構成と捉えたり、音楽の楽章と表現するなど、すぐれた文学者の眼もあわせ持っていた。「映画芸術」「連句雑俎」「科学と文学1」「科学と文学2」の4部構成。
(角川ソフィア文庫 予価880円)[amazon]

7月16日刊

山村正夫 『断頭台/疫病』
SF、ミステリ、ホラーなど……そのいずれかでもありどれでもない。異形の輝きを放つ奇妙な味の作品を集めた〈異色短篇傑作シリーズ〉刊行開始。第一弾は、傑作短編集 『断頭台』 に 「獅子」 「暴君ネロ」 「疫病」 を加えた、山村正夫の怪奇幻想短篇の精華。日下三蔵編
(竹書房文庫 予価1320円)[amazon]

7月16日刊
『秘文字』 泡坂妻夫・中井英夫・日影丈吉/長田順行 監修
世界初、書き下ろし暗号小説を暗号化した幻の奇書 (社会思想社、1979) を、激レアな 「解答編」 小冊子付きで復刻。
復刊ドットコム 予価18,700円)[amazon]

7月16日刊
アルチュール・ランボー 『対訳 ランボー詩集』
「季節よ、城よ、無疵な魂がどこにある?」── 10代半ばで詩を書きはじめ、20 歳で詩を捨てたランボー。 放浪と切り離せない彼の詩は、5 年間にどんな変容を遂げたか。伝説と謎に包まれた少年詩人が天才と呼ばれるゆえんは何か。『地獄の一季節』全文を含む主要作品をフランス語と訳文で正確に対照し、注解では難解な作品の核心に迫る。中地義和編
(岩波文庫 1122円)[amazon]

7月16日刊
クラウス・コルドン 『ベルリン1945 はじめての春 上・下
繰り返される空襲とその後の市街戦により、街は容赦なく破壊された。生き残った人びとは新しい生き方を模索するが、長く続いたナチの支配と戦争は、街にも人の心にも深い傷を残しており……。ドイツの敗戦とその後の混乱を、ナチ体制下で育った少女エンネの目線でつづり、それぞれの人生の変転を描く。大河群像劇完結編。酒寄進一訳
(岩波少年文庫 各1320円)[amazon]

7月17日刊
デイヴィッド・マークソン 『ウィトゲンシュタインの愛人』
地上から人が消え、最後の一人として生き残ったケイト。彼女はアメリカのとある海辺の家で暮らしながら、終末世界での日常生活のこと、日々考えたとりとめのないこと、家族と暮らした過去のこと、生存者を探しながら放置自動車を乗り継いで世界中の美術館を訪ねたことなどを、タイプライターで書き続ける。ジョイスやベケットの系譜に連なる革新的作家の代表作。木原善彦訳
(国書刊行会 予価2640円)[amazon]

7月17日刊

レイラ・スリマニ 『アデル 人喰い鬼の庭で』
松本百合子訳
(集英社文庫 予価902円)[amazon]

7月18日刊
ヤン ストックラーサ 『スティーグ・ラーソン最後の事件』
早逝した著者スティーグ・ラーソンが遺した未発表の資料を手掛かりに、未解決の首相暗殺事件の謎に迫る。圧巻のノンフィクション。品川亮・下倉亮一訳
(ハーパーBOOKS 予価1650円)[amazon]

7月18日刊
ドン・ウィンズロウ 『壊れた世界の者たちよ』
汚職、復讐、正義、喪失、裏切り、贖罪――すべてを凝縮した、鮮烈なクライムノベル中篇集。田口俊樹訳
(ハーパーBOOKS 予価1420円)[amazon]

7月18日刊
J・D・バナール 『宇宙・肉体・悪魔 理性的精神の敵について 新版
英国の生物・物理学者バナールが1929年に発表した先駆的な人類未来論。宇宙へと進出する過程で自らの肉体を工学的に改造し、生命を超越した存在に進化していく人類の姿を予言する。本書が説くスペースコロニーやサイボーグ、群体頭脳などのアイディアはクラークを始めとするSF作家に多大な影響を与えた。科学史に残る名著の新装復刊。鎮目恭夫訳
(みすず書房 予価2970円)[amazon]

7月20日刊
川端康雄 『ジョージ・オーウェル 「人間らしさ」 への賛歌
「反ソ・反共」 作家のイメージから 「監視社会化」 に警鐘を鳴らした人物へと、時代とともに受容のされ方も変化してきたオーウェル。ポスト真実の時代に再評価が進む 『一九八四』 などの代表作をはじめ、少年時代から晩年までの生涯と作品をたどり、その思想の根源をさぐる。危機の時代に、彼が信じ続けた希望とは何か。
(岩波新書 968円)[amazon]

7月22日刊
エラリー・クイーン 『エラリー・クイーンの新冒険 新訳版』
荒野に建つ巨大な屋敷 “黒い家” が一夜にして忽然と消失する強烈な謎と、エラリーによる鮮やかな解決を描いた傑作中篇 「神の灯」 を巻頭に、スポーツを題材にした連作など、これぞ本格ミステリ、と読者をうならせる逸品ぞろいの第二短編集。中村有希訳
(創元推理文庫 予価1056円)[amazon]

7月22日刊
アガサ・クリスティー 『名探偵ポアロ ABC殺人事件』
〈ハヤカワ・ジュニア・ミステリ〉 ABCと名乗る正体不明の殺人者から届いた殺人予告状。それは、名探偵エルキュール・ポアロをも翻弄する連続殺人事件の皮切りだった。アルファベット順に殺人が起き、現場には必ず鉄道時刻表が……すべての読者の予想を覆す大胆不敵なトリックを駆使した名作。田口俊樹訳
(早川書房 予価1430円)[amazon]

7月22日刊
アガサ・クリスティー 『茶色の服の男』
〈ハヤカワ・ジュニア・ミステリ〉 アンはある日、ロンドンの地下鉄でおかしな事故に出くわした。男が何者かに驚いて転落死し、現場にいたあやしげな医者が暗号めいたメモを残して立ち去ったのだ。これは事件!? 好奇心をかられたアンは、謎を追いかけて南アフリカ行きの船で大冒険に出発する。深町眞理子訳
(早川書房 予価1540円)[amazon]

7月22日刊
チャールズ・ブコウスキー 『英雄なんかどこにもいない』
ブコウスキーのすべてが濃密につまった奇跡の一冊。つねに社会を挑発し、不穏なまでに暴力的で、あらゆることを嘲り、当然ながらおそろしく不敬。しかし、それはいっぽうで恐怖や孤独あるいはコンプレックスを抱えながら生きていくひとつの術でもあった。あらゆる小さなものたちへの愛を忘れずに生きたアウトローが私たちに遺した反骨と慈愛にみちた悲しくも美しい珠玉の39編。中川五郎訳
(青土社 予価3520円)[amazon]

7月22日刊

M・J・アーリッジ 『どっちが殺す?』
密室に囚われたふたり。銃がひとつ。弾もひとつ。どちらかがどちらかを殺せば解放される――。女性警部補ヘレンは、イギリスのサウサンプトンで起きた、この奇妙な連続殺人事件の捜査をはじめるが……。佐田千織訳
(竹書房文庫 予価1100円)[amazon]

7月22日刊
結城昌治 『軍旗はためく下に 増補新版
敵前逃亡・奔敵、従軍免脱、司令官逃避、敵前党与逃亡、上官殺害。陸軍刑法上、死刑と定められた罪で戦地で裁かれ処刑された兵士たち。戦争の理不尽を描いた直木賞受賞作に、著者の自作再読エッセイを収録した増補版。
(中公文庫 予価1100円)[amazon]

7月22日刊
ジョン・ケリー 『黒死病 ペストの中世史
ある日、人びとは 「この世の終わり」 が来たことを知った――14世紀の欧州を覆い尽くした史上最悪の疫病に、あらゆる角度から迫った克明な叙事詩。 野中邦子訳
(中公文庫 予価1540円)[amazon]

7月22日刊
ジャック・ルーマン 『朝霧の主たち』
15年間キューバに出稼ぎに行っていたマニュエルが、ハイチの故郷に戻ってきた。しかしその間に村は水不足で窮乏し、ある殺人事件が原因で人々は二派に別れていがみ合っている。マニュエルは遠く離れた水源から水を引くことを発案し、水不足と村人の対立を解決しようと画策する。マニュエルの計画の行方は……。ハイチ文学の父ルーマン、晩年の主著。松井裕史訳
(作品社 予価2860円)[amazon]

7月27日刊
ナタリー・サロート 『子供時代』
〈ルリユール叢書〉 ヌーヴォー・ロマン作家サロートが到達した、伝記でも回想でもない、まったく新しい「反-自伝小説」。「私」と「あなた」の対話ではじまる、ことばとイマージュと記憶の物語。円熟期の実験作。湯原かの子訳
(幻戯書房 予価4180円)[amazon]

7月27日刊
レンジェル・メニヘールト 『颶風 (タイフーン)
〈ルリユール叢書〉 パリの日本人コロニーを舞台にした〈ジャポニズム・フィクション〉として、20世紀初頭、欧米各地の劇場を席捲、「黄禍論」の議論を呼んだドラマ。「台風」現象としてセンセーションを巻き起こした、ハンガリーの劇作家レンジェルの代表作。小谷野敦訳
(幻戯書房 予価3080円)[amazon]

7月28日刊
『中国・SF・革命』
完売となった「文藝」2020年春季号特集を単行本化。ケン・リュウ、郝景芳の初邦訳作品、柞刈湯葉の書き下ろしを新たに追加。
(河出書房新社 予価2200円)[amazon]

7月29日刊
山下昇平 『山下昇平作品集 贄宴-ShiEn-
造形、イラスト、舞台美術など多くの分野にわたって活躍、ホラー・怪談本のカバーアートも数多く手掛ける現代美術作家、山下昇平の作品集。グロテスクでありながらも妖しく美しい世界を、過去から現在にいたるまで網羅。京極夏彦、川奈まり子、黒史郎、最東対地による作品をモチーフにした掌編小説を収録。解説=東雅夫
(二見書房 予価3080円)[amazon]

7月30日刊
サミュエル・バトラー 『エレホン』
「病める者、不運な者はすべて有罪!」 150年前にシンギュラリティを予見した奇跡の小説が現代に蘇り、私たちの社会を抉り出す。武藤浩史訳
(新潮社 予価2420円)[amazon]

7月30日刊

フィン・ベル 『死んだレモン』
車いす生活者のフィンが越してきたニュージーランド最南端の町。そこでは26年前に少女失踪事件が起きていた。事件から6週間後、隣家のゾイル家の土地から彼女の骨の一部が発見された……。ナイオ・マーシュ賞受賞。安達眞弓訳
(創元推理文庫 予価1320円)[amazon]

7月30日刊
アーサー・コナン・ドイル 『失われた世界 新訳版
その昔、地上を支配した古代の生物は絶滅したのだろうか。アマゾン流域で死んだアメリカ人の遺品の中から、有史前の生物を描いたスケッチブックが発見されるや、古生物学者チャレンジャー教授は “失われた世界” を求めて勇躍アマゾン探険に赴いた。コナン・ドイルの不朽の名作。中原尚哉訳
(創元SF文庫 予価968円)[amazon]

7月30日刊
ロイス・マクマスター・ビジョルド 『女総督コーデリア』
惑星セルギアールに女総督コーデリアが帰ってきた。年一回のグレゴール帝への報告のため、六週間前にバラヤーへ出かけていたのだ。留守を預かっていたオリヴァー・ジョール提督の心中は複雑だった……。人気シリーズのその後を描いたスピンオフ。小木曽絢子訳
(創元SF文庫 予価1540円)[amazon]

7月30日刊
グザヴィエ・ミュレール 『エレクトス 上・下(仮)
感染症の研究ラボで発見された新種のウィルス――それは全ての生物を原始の姿に退行させる退化促進ウィルスだった。伊藤直子訳
(竹書房文庫 予価各935円)[amazon]

7月30日刊
ミン・ジン・リー 『パチンコ 上・下
日本の統治下となった朝鮮から大阪へ、横浜へ。在日コリアン四世代の苦難にみちた80年を描く世界的ベストセラー大作。池田真紀子訳
(文藝春秋 予価各2640円)[amazon]

7月30日刊
ミシェル・フーコー 『狂気の歴史 古典主義時代における 新装版
長きにわたって社会から排除されてきた狂気の探求を通して、ヨーロッパ文明の隠された闇に新たな光をあてるフーコー思想根幹の書。田村俶訳
(新潮社 予価7150円)[amazon]

7月31日刊
イ―ヴリン・ウォー 『つわものども 誉れの剣 Ⅰ
〈エクス・リブリス・クラシックス〉 第二次大戦の勃発に英国の名家出身の中年男ガイ・クラウチバックは大義に身を捧げようと軍に志願するが、受入れ先がなかなか決まらず、ようやく見習士官として入隊した伝統ある連隊は問題ばかりで……。戦争というメカニズムに巻き込まれた人々の滑稽な生態を、喜劇的に、時に真正面から描き、「第二次大戦が生んだ最も優れたイギリス小説」と評されるウォー後期の傑作 《誉れの剣》 三部作開幕。本邦初訳。小山太一訳
(白水社 予価3740円)[amazon]

7月31日刊
ニコラス・シェイクスピア 『ブルース・チャトウィン』
好奇心旺盛、美意識が高く、関心の赴くまま旅と執筆を続けたチャトウィン。翻弄された人々は数知れず、しかしそれでも彼を愛さずにはいられない――。今なお世界の旅人に愛され続けるチャトウィンの傑作伝記。
(KADOKAWA 予価4950円)[amazon]

7月31日刊
山本貴光 『マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻
人類は大きく二つに分かれる。本に書き込みをする者と、しない者に──。書物界の魔人が世にあふれる“人と本との接触の痕跡=マルジナリア"を追う。余白の書き込みを見つけては考え、知る、新しい本の愉しみ。著名人から無名の筆遣い、プログラミングのコメントまで。広くて深いマルジナリアの大地を一緒に歩いてみませんか。
(本の雑誌社 予価2200円)[amazon]

7月31日刊
斎藤美奈子 『中古典のすすめ』(仮)
一世を風靡した本には、古典に昇格するものもあれば、忘れ去られてしまうものもある──人気文芸評論家が、ひと昔前のベストセラー48点を俎上にのせ、現在の視点から賞味期限を判定する。
(紀伊國屋書店 予価1870円)[amazon]

7月31日刊
『暗い世界 ウェールズ短編集河野真太郎編
日本初のウェールズ小説集。 炭鉱/戦争/女性/日常、 ウェールズに根ざした、でも私たちにとても近い5編の物語たち。 「まわりの全てが新しい王国」。【収録作品】 リース・デイヴィス 「暗い世界」/グウィン・トーマス 「あんたの入用」/マージアッド・エヴァンズ 「失われた釣り人」/ロン・ベリー 「徒費された時間」/レイチェル・トレザイス「ハード・アズ・ネイルズ」
(堀之内出版 予価1980円)[amazon]

7月下旬予定
『佐左木俊郎探偵小説選Ⅰ』
〈論創ミステリ叢書〉 幻の遺作 「狼群」 が87年ぶりの復刊。北海道を舞台にした中編 「恐怖城」、その原型作品 「熊の出る開墾地」 を併録。宮城県出身の農村文学作家にして新潮社編集者、佐佐木俊郎の探偵小説集。竹中英俊・土方正志 編 内容
(論創社 予価4400円)[amazon]

7月下旬予定
ヴィンセント・スターレット 『笑う仏』(仮)
〈論創海外ミステリ〉
軍靴の足音が迫る日中戦争勃発直前の北京。郊外の古寺で狂乱の宴に酔いしれる若者達が殺人事件に巻き込まれ、そのメンバーが次々と惨く静かに死んでいく。"笑う仏"と酷似した怪人物の目的とは何か? 福森典子訳
(論創社 予価3300円)[amazon]


▼8月刊

8月5日刊
周浩暉 『死亡通知書 暗黒者』
死すべき罪人の名をネットで募り、予告殺人を繰り返す劇場型シリアルキラー〈エウメニデス〉。挑戦状を受け取った刑事・羅飛は事件を食い止めようと奔走するが……果たして命を懸けたゲームの行方は? 本国でシリーズ累計120万部突破の華文ミステリ最高峰。稲村文吾訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価1980円)[amazon]

8月5日刊
ジョージ・ウォーレス、ドン・キース 『ハンターキラー 最後の任務 上・下
最新鋭の武器を擁する南米の麻薬王の陰謀を阻止するため、引退を控えた攻撃潜水艦は最後の航海に向かう――冒険アクション大作。山中朝晶訳
(ハヤカワ文庫NV 予価各990円)[amazon]

8月5日刊
奈落一騎 『江戸川乱歩語辞典 乱歩にまつわる言葉をイラストと豆知識で妖しく読み解く
江戸川乱歩にまつわるさまざまな用語を辞典形式で紹介する解説本。長編、短編、評論、主役、脇役、名セリフから、映画、テレビ、ドラマ、マンガ、ゲーム、アニメまで、キーワード、作家自身のことなど500語以上を収録。荒俣宏監修
(誠文堂新光社 予価1760円)[amazon]

8月5日刊
ラグナル ヨナソン 『喪われた少女』
1978年10月、アイスランド西部フィヨルドへ秘密の週末旅行に向かう若い男女がいた。数日後、別荘で死亡している女性が発見され、残されたセーターから父親が逮捕される。10年後、殺された女性を偲んで4人の仲間が集まった。そして再び事件が……。女性警部フルダ・シリーズ第2作。吉田薫訳
(小学館文庫 予価880円)[amazon]

8月8日刊
押井守 『押井守の映画50年50本』(仮)
押井守が高校生だった1968年から始まる、極私的映画史50年。「1年に1本のみ」という縛りで選ばれたのは、いったいどんな作品なのか?  押井監督が映画の半世紀を語りつくす。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』 『わらの犬』 『ブレードランナー』 『レスボア・ドッグス』…… 半世紀分の視差が編み出すその語りから、映画と、押井守の本質が浮かび上がる。
(立東舎 予価2420円)[amazon]

8月刊

エドマンド・バーク 『フランス革命についての省察』
「保守主義のバイブル」 とも言われる政治家・思想家バークの代表的著作。革命が進行するさなかに書かれ、理性を絶対視した革命政府の社会改革を、宗教、行政、軍事から経済政策に至るまで批判し、その後の恐怖政治の到来をも予期した。二木麻里訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

8月12日刊
大阪圭吉 『死の快走船』
岬の端に建つ白堊館の主人キャプテン深谷は、ある海霧の夜、愛用のヨットで帆走に出掛けた翌朝、無惨な死体となって発見された……堂々たる本格中篇「死の快走船」をはじめ、猟奇的エロティシズムを湛えた犯罪奇譚「水族館異変」、東京駅のホームを舞台に三の字づくしの謎に隠された意外な犯罪をあばく「三の字旅行会」、アパートの謎の住人“香水夫人”の正体とは? ユーモア探偵小説「愛情盗難」ほか、防諜探偵・横川禎介物、弓太郎捕物帖など、大阪圭吉の知られざる多彩な魅力を網羅した傑作選。 全15篇とエッセーを収録。
(創元推理文庫 予価1056)[amazon]

8月12日刊
『密室と奇蹟 ジョン・ディクスン・カー生誕百周年記念アンソロジー
1906年、アメリカ合衆国ペンシルヴァニア州に生まれた不可能犯罪の巨匠J・D・カー(カーター・ディクスン)の生誕100年を祝して刊行された日本作家競作、書き下ろしアンソロジーが、デビュー作『夜歩く』刊行90周年の2020年に文庫で復活。
(創元推理文庫 予価1320円)[amazon]

8月12日刊
ガレス・L・パウエル 『ウォーシップ・ガール』
星間紛争中のある事件で心に傷を負った重巡洋艦〈トラブル・ドッグ〉は、休戦後に軍を辞して人命救助団体に加わった。彼女はあるとき、民間船の遭難信号を受信する。すべての惑星が奇妙に加工された謎の星系・ギャラリーに駆けつけた彼女は、銀河の命運を賭けた戦いに巻き込まれる。英国SF協会賞長編部門受賞作。三角和代訳
(創元SF文庫 予価1320円)[amazon]

8月12日刊
マイクル・コナリー 『汚名 上・下
ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊は、前作 『訣別』 同様、ボッシュに関わるふたつの事件を平行して描く。古沢嘉通訳
(講談社文庫 予価各968円)[amazon]

8月12日刊
リー・チャイルド 『Gone Tomorrow 上・下(仮)
監禁、謎の母子、人気政治家の過去――ジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳。青木創訳
(講談社文庫 予価各1100円)[amazon]

8月12日刊
喜国雅彦・国樹由香 『本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド
日本推理作家賞受賞作家が放つ今まで見たことないブックガイド!! ○本当にお薦めしたい古典ミステリを選ぶ「H-1グランプリ」 ○読んで書いて覚える「エンピツでなぞる美しいミステリ」 ○本棚探偵が街で見つけた謎「ミステリの風景」 ○みすを名言集「ほんかくだもの」 ○名作をイラストで紹介「勝手に挿絵」 ○喜国雅彦の本を楽しむ姿を描く「国樹由香の本棚探偵の日常」
(講談社文庫 予価1320円)[amazon]

8月12日刊
草上仁 『変身/オーバードーズ』
短篇SFの名手の知られざる傑作集。日下三蔵編
(竹書房文庫 予価1100円)[amazon]

8月12日発売
《ミステリーズ!》 Vol.102
特集「2020夏の怪談」。芦辺拓、大阪・船場の商家を舞台にした渾身の本格長編スタート。好評連載、大崎梢、櫛木理宇、古内一絵。本誌初登場、川野芽生が贈る力作中編ほか。
(東京創元社 1320円)[amazon]

8月20日刊
アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム 『三分間の空隙 上・下
中南米の麻薬組織で窮地に立たされた潜入捜査官。彼を救う鍵はグレーンス警部――名作『三秒間の死角』に連なるシリーズ最高傑作。ヘレンハルメ美穂訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各1100円)[amazon]

8月20日刊
アガサ・クリスティー 『ポケットにライ麦を 新訳版
会社社長の毒殺事件を皮切りに名家で起きた三つの殺人事件。かつて仕込んだメイドを殺されたミス・マープルの正義の鉄槌が下る。山本やよい訳
(早川書房/クリスティー文庫 予価990円)[amazon]

8月20日刊
デイヴィッド・ミッチェル 『ボーン・クロックス』
ホリーは、いたって普通の女の子。サイキックな能力を持つことを除けば――。舞台は、15歳の家出少女だった1984年のイングランドからイラク、アメリカ、ディストピアと化した2043年のアイルランドまで。ホリーを中心に展開する6つの物語をつなぎ合わせた大作。北川依子訳
(早川書房 予価4950円)[amazon]

8月20日刊
メアリ・ロビネット・コワル 『星ぼしを計算する 上・下(未)
巨大隕石落下により人類は生き残りをかけて宇宙開発に乗り出すことに。星々を目指す女性パイロットを描く改変歴史/宇宙開発SF。酒井昭伸訳
(ハヤカワ文庫SF 各880円)[amazon]

8月20日刊
ニック・ウェブ 『伝説の艦隊1 〈コンスティテューション〉』
75年の時を経て再度襲来した異星人艦隊に敢 然と立ち向かったのは、〈伝説の艦隊〉最後 の一隻〈コンスティテューション〉だった。置田房子訳
(ハヤカワ文庫SF 予価1100円)[amazon]

8月24日刊
小森収編 『短編ミステリの二百年 3』
第二次大戦後、クイーンが創刊した雑誌EQMMとその年次コンテストは、ミステリの進化に多大なる影響を与えた。短編ミステリの歴史をたどる巨大アンソロジー第3巻は、スタンリイ・エリンに代表されるコンテスト応募作家とその作品を中心に、ポースト、マクロイ、アームストロング、A・H・Z・カー、ブラウンなどの傑作11編を収録。小森収の評論には、資料価値抜群のEQMM年次コンテスト受賞作リストも掲載。直良和美他訳
(創元推理文庫 予価1540円)[amazon]

8月24日予定
モーリス・サックス 『魔宴』(仮)
大野露井訳
(彩流社 予価3960円)[amazon]

8月25日刊
久我真樹 『『名探偵ポワロ』 完全ガイド』
(星海社新書)[amazon]

8月26日刊
アガサ・クリスティー 『名探偵ポアロ ナイルに死す』
〈ハヤカワ・ジュニア・ブックス〉 大金持ちの女性とその夫のハネムーンは、ナイル河をさかのぼる豪華客船上で一変した。鳴り響く銃声。夫のかつての婚約者が、銃をもって二人をつけまわしていたのだ。嫉妬による凶行か? だが、事件は意外な展開を見せる。名探偵ポアロが見抜いた真相とは? 佐藤耕士訳
(早川書房 予価1540円)[amazon]

8月26日刊
アガサ・クリスティー 『茶色の服の男』
〈ハヤカワ・ジュニア・ブックス〉 アンはある日、ロンドンの地下鉄でおかしな事故に出くわした。男が何者かに驚いて転落死し、現場にいたあやしげな医者が暗号めいたメモを残して立ち去ったのだ。これは事件!? 好奇心をかられたアンは、謎を追いかけて南アフリカ行きの船で大冒険に出発する! 深町眞理子訳
(早川書房 予価1540円)[amazon]

8月26日刊
シモーヌ・ヴェイユ 『神を待ちのぞむ』
〈須賀敦子の本棚〉自分にとって 「灯台のような存在」 と言い、「息もできないほど感動」 した須賀。思想の核心を徹底的につきつめ不滅の輝きを放つ名作。今村純子訳
(河出書房新社 予価3080円)[amazon]

8月27日刊
ジャック・ロンドン 『赤死病』
疫病による人類滅亡を予言した驚愕のSF。ウィルスで中国の絶滅を図る衝撃作 「比類なき侵略」、評論「人間の漂流」 を併録。辻井栄滋訳
(白水Uブックス 予価1540円)[amazon]

8月27日刊
ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ 『忘却についての一般論』(仮)
〈エクス・リブリス〉
二十七年間にわたる泥沼の内戦下を孤高に生きた女性ルドの人生。稀代のストーリーテラーとして知られるアンゴラの作家による傑作長篇。木下眞穂訳
(白水社 予価2860円)[amazon]

8月27日刊

横山茂雄 『増補 聖別された肉体 オカルト人種論とナチズム
現在においても、公認文化から排斥され、深層に抑圧された無意識的な概念の表出する舞台であるオカルティズム。それは近代ヨーロッパにおいて社会ダーヴィニズムと接合し、とりわけナチ・ドイツにおいて、フェルキッシュな人種論として先鋭化、ついには純粋アーリア=ゲルマン人種のホムンクルスを造らんとする計画が 「生命の泉」 で実行に移されようとするまでに至った。ヨーロッパの底流に流れるそのオカルティズムの全体と本質を初めて明らかにした名著(初刊1990)を増補再刊。
(創元社 予価4620円)[amazon]

8月27日刊
『本のリストの本』 南陀楼綾繁・書物蔵・鈴木潤・林哲夫・正木香子
本好きの人は、誰でもみんな「本のリスト」が好きである。本を愛してやまない5人の筆者が、様々な時代や場所に存在した「本のリスト」を、歴史や雑学や個人的な体験と共に紹介する。禁じられた本のリスト/理想の本のリスト/ある編集者の企画リスト/古本屋の架空買い入れ図書目録/刑務所で読む本のリスト/漱石が英語を学び、教えた本のリスト/ランボーがアフリカでほしがった本のリスト/戦没学生の読書リスト/名曲喫茶ライオンに積まれていた本のリスト/画家の本棚/父の蔵書リスト/漫画の中の本棚/戦前のベストセラーリスト/逆輸入の絵本リスト……など。
(創元社 予価2530円)[amazon]

8月28日刊
マイケル・ムアコック(原作)/ジュリアン・ブロンデル、ジャン・リュック・カノ他 『エルリック・サーガ1 ルビーの玉座/魔剣ストームブリンガー
「エルリック・サーガ」 ファン垂涎のフルカラーコミックがついに日本上陸。
(KADOKAWA 予価3630円)[amazon]

8月28日刊
泉鏡花 『本当にさらさら読める!現代語訳版 泉鏡花 [観念・人世]傑作選』
面白くてたまらない、そして切なく心に沁みる、泉鏡花の観念小説・人情噺を現代語訳。収録作品「外科室」「歌行燈」「琵琶伝」「清心庵」「義血侠血」「婦人十一題」「若菜のうち」。白水銀雪訳。作品解説=秋山稔
(KADOKAWA 予価1430円)[amazon]

8月31日刊
イーアン・ペアーズ 『指差す標識の事例 上・下
1663年、チャールズ二世の統べる王政復古のイングランド。医学を学ぶヴェネツィア人のコーラは、訪れたオックスフォードで大学教師の毒殺事件に遭遇する。犯人は貧しい雑役婦で、怨恨による単純な事件と目されたが──。衝撃的な結末の第一部に続き、その事件を別の人物が語る第二部の幕が開き、物語はまったく異なる様相を呈していく。四部構成の稀代の歴史ミステリを、四人の最高の翻訳家が手掛ける。池央耿・東江一紀・宮脇孝雄・日暮雅通訳
(創元推理文庫 予価各1386円)[amazon]

8月31日刊
ヘニング・マンケル 『苦悩する男 上・下
刑事クルト・ヴァランダー59歳、娘のリンダも、同じ刑事の道を歩んでいる。そのリンダに子供が生まれたところが、リンダのパートナーであるハンスの父親ホーカンが自分の誕生パーティの三ヶ月後に姿を消してしまう。ルイースもハンスも原因に心当たりはない。だがヴァランダーは、ホーカンの様子に違和感を覚えていた。北欧ミステリの金字塔シリーズ最終巻。柳沢由実子訳
(創元推理文庫 予価各1320円)[amazon]

8月予定
《幻想と怪奇3 平井呈一と西洋怪談の愉しみ
(新紀元社)[amazon]

8月以降予定
ジョン・ウィリアムズ 『アウグストゥス』
布施由紀子訳
(作品社 予価2860円)[amazon]

8月以降予定
沼野充義 『新装版 徹夜の塊 亡命文学論』
(作品社 予価5060円)[amazon]

8月以降予定
沼野充義 『新装版 徹夜の塊 ユートピア文学論』
(作品社 予価5060円)[amazon]


▼9月以降刊

9月1日刊
デイヴィッド・ダムロッシュ 『ハーバード大学ダムロッシュ教授の世界文学講義』
世界文学とはなにか。国際的に活躍する文学研究の第一人者が古今東西縦横に、世界のあらゆる文学作品との比較の中で、日本文学の魅力を語る。今まで比較されることのなかった作家をあえて関連づけることによって文学の新たな可能性を見出し、刺激的な読書の世界へ誘う。沼野充義監訳/片山耕二郎・高橋知之・福間恵 訳
(東京大学出版会 予価3520円)[amazon]

9月12日刊

ヤロスラフ・ハシェク 『ハシェク短編小説集 不埒な人たち
なんたるでたらめ! 『兵士シュヴェイクの冒険』 で知られ、カフカ、チャペックと並ぶチェコの人気作家の実体験に基づ く(!?) 面白すぎる短編27編。ヨゼフ・ラダの挿絵入り。飯島周編訳
(平凡社ライブラリー 予価1650円)[amazon]

9月15日刊
カレル・チャペック 『白い病』
戦争目前の世界で、突如 「雪崩のように」 流行り始めた未知の疫病。大理石のような白い斑点が体のどこかにできたが最後、人は生きながら腐敗してゆく。そこへ特効薬を発見したという貧しい町医者が現れたのだが――。死に至る病を前に、人びとは何を選ぶのか? 1937年刊行の名作SF戯曲が、現代の我々に鋭く問いかける。阿部賢一訳
(岩波文庫)[amazon]

9月17日刊
戸川昌子 『くらげ色の蜜月』
入手困難な 『悪魔のような女』 『聖女』 に未収録3篇を加えた、著者円熟期の異色短篇集。日下三蔵編
(竹書房文庫 予価1210円)[amazon]

9月下旬発売
《創元推理文庫》 復刊フェア
F・W・クロフツ 『ホッグズ・バックの怪事件』
ドロシー・L・セイヤーズ 『誰の死体?』
オーガスト・ダーレス 『ソーラー・ポンズの事件簿』
大阪圭吉 『とむらい機関車』
大阪圭吉 『銀座幽霊』
佐々木丸美 『罪灯』
トーマス・オーウェン 『青い蛇』
エリック・マコーマック 『隠し部屋を査察して』

《創元SF文庫》
H・G・ウェルズ 『世界最終戦争の夢』
アン・マキャフリー 『歌う船』

内容紹介

9月30日刊
シェルドン・テイテルバウム&エマヌエル・ロッテム編 『シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選(仮)
ロバート・シルヴァーバーグによる序文、編者によるイスラエルSFの歴史など、知られざるイスラエルSFの世界を一望の中に収める傑作集。
(竹書房文庫 予価1320円)[amazon]

9月予定
ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションⅠ 『ハテラス船長の航海と冒険』
北極征服に執念を燃やすジョン・ハテラスは最新鋭の蒸気船フォワード号を指揮し、目標遂行のためならいかなる犠牲も顧みない。氷山と満天のオーロラが織り成すスペクタクル、極寒の中の越冬、船員の叛乱、原初の楽園、生命に満ち溢れる凍らない海……。生き残ったわずかな者たちが最後に北極点で目にしたものとは……。初期傑作、待望の新訳。荒原邦博訳
(インスクリプト 予価6050円)[amazon]

10月1日刊
ガード・スヴェン 『最後の巡礼者 上・下(仮)
ノルウェーの森で発見された白骨死体が封印されしナチス・ドイツの隠避を呼び覚ます。現代と第二次大戦期が交錯する歴史ミステリ大作。田口俊樹訳
(竹書房文庫 予価各1320円)[amazon]

10月予定

アガサ・クリスティー 『葬儀を終えて 新訳版
加賀山卓朗訳
(早川書房/クリスティー文庫)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

アンナ・シャーマン 『追憶の東京 時の鐘を求めて
江戸時代から戦後にかけての東京の歴史をめぐり、作家は東京の各所を訪ね歩く。史跡を訪ね、人物に聞き取りをし、古い文献を紐解きながら、現代日本人も知らない東京の姿を〈再発見〉していく。イギリスの女性作家による、都市の記録と記憶をめぐるエッセイ。吉井智津訳
(早川書房 予価2200円)[amazon]

ジョージ・オーウェル 『一杯のおいしい紅茶 ジョージ・オーウェル随筆集(仮)
(中公文庫)[amazon]

小栗虫太郎 『小栗虫太郎雑文集成』

衒学趣味の探偵作家・小栗虫太郎のエッセイ、読物、自作解説など、「小説以外」 の作品を集大成。戦時中の単行本未収録掌編や未完の絶筆 「悪霊」 の笹沢左保による完結編もあわせて収録。 日下三蔵編
(河出書房新社 予価2420円)[amazon]