注目の近刊

3月27日刊
ルイス・セプルベダ 『カモメに飛ぶことを教えた猫 改版
黒猫のゾルバが、ひん死のカモメに誓った三つの約束。その約束をまもるには、大いなる知恵と、なかまたちの協力が必要だった……。河野万里子訳
(白水Uブックス 予価972円)[amazon]

3月28日刊
山本周五郎 『寝ぼけ署長』
5年の在任中、署でも官舎でもぐうぐう寝てばかり。罪を憎んで人を憎まずを信条とする“寝ぼけ署長”こと五道三省が、「中央銀行三十万円紛失事件」や「海南氏恐喝事件」など10件の難事件を、痛快奇抜で人情味あふれる方法で次々解決する。山本周五郎唯一の探偵小説 (《新青年》 連載)。
(新潮文庫 予価680円)[amazon]

3月29日刊
エマヌエル・ベルクマン 『トリック』
ナチ政権下を生き抜いた老マジシャンと、魔法を信じるナイーブな少年。プラハからLAへ。二つの物語に愛の魔法が奇跡を引き起こす。 浅井晶子訳
(新潮クレスト・ブックス 予価2700円)[amazon]

3月29日刊
スコット・B・スミス 『シンプル・プラン』
ある雪の日の夕方、ハンクは兄とその友人と共に町外れの道を車で走行中、小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには440万 ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。三人はその金を保管し、自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた、その時からハンクの悪夢が始まった……。近藤純夫訳
(扶桑社文庫 予価950円)[amazon]

3月29日刊
東雅夫編 『死 文豪ノ怪談ジュニア・セレクション
内田百閒、林芙美子、宮沢賢治……文豪がのこした怪談を分かりやすく編集した読み物シリーズ、第二期最終巻。総ルビ、丁寧な註釈つき。日本を代表する文豪が死と正面から向き合って生み出した、珠玉の作品を収録。作画担当=玉川麻衣。収録内容
(汐文社 予価1944円)[amazon]

3月31日刊
ジム・トンプスン 『脱落者』
テキサスの西、ビッグ・サンド(大きな砂地)の町。原油採掘権をめぐる陰謀と死の連鎖、未亡人と保安官補のもうひとつの顔――。田村義進訳
(文遊社 予価2700円)[amazon]

3月刊?
Paul Duncan (ed) 《Film Noir Movie Posters》
フィルム・ノワールのポスター集。
(Taschen)[amazon]


▼4月刊

4月1日刊
北野佐久子 『イギリスのお菓子とごちそう アガサ・クリスティーの食卓
ポアロ、マープルなどアガサ・クリスティー作品に登場するお菓子からイギリスの文化、食事情、暮らしが見えてくる。クリスティーのキッチン、愛用の食器、食卓、グリーンウェイ屋敷など貴重な写真を多数掲載。お菓子のレシピ付き。〔婦人画報社 『アガサ・クリスティーの食卓』 (1998)を加筆改題〕
(二見書房 予価1944円)[amazon]

4月2日刊
椿實 『メーゾン・ベルビウ地帯 椿實初期作品
この世ならぬ夢を追うと笑う者こそ、おろかであろう。地獄の影をみた者のみが、珠玉の夢を見得るのだ――華麗奔放な文学世界と、反時代的な絢爛たるレトリック。日本幻想文学史に燦然と輝く 『椿實全作品』 (1982年刊) を改題、大幅増補のうえ復刊。内容
(幻戯書房 予価5400円)[amazon]

4月3日刊
陳浩基 『ディオゲネス変奏曲』
雨の大学教室で、学生たちにまぎれこんだ謎の人物 「X」を探す推理合戦のスリリングな顛末を描いた 「見えないX」、台湾推理作家協会賞最終候補となった手に汗握るサスペンス 「藍を見つめる藍」 など17の傑作ミステリ短篇を収録。陳浩基デビュー10周年記念作品。稲村文吾訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価1944円)[amazon]

4月3日刊
S・J・モーデン 『火星無期懲役』
終身刑と引き換えに火星上の施設建設を命じられたフランクら7名の男女だが、次々に仲間が命を落としていく! ノンストップSF。金子浩訳
(ハヤカワ文庫SF 予価1080円)[amazon]

4月5日刊
ヨアブ・ブルーム 『偶然仕掛け人』
指令に基づき、偶然の出来事が自然に引き起こされるよう暗躍する秘密の存在、「偶然仕掛け人」。新米仕掛け人のガイはに日々業務をこなしていたが、ある日何とも困惑する指令が届く……。もしもあの時の出会いが偶然じゃなかったら?  もしも誰かが自分の人生を操っていたとしたら?  そんな「もしも」を物語にした作品。高里ひろ訳
(集英社 予価2268円)[amazon]

4月5日刊
フィリップ・ソレルス 『本当の小説 回想録
ポンジュ、モーリヤック、アラゴン、バタイユ、ラカン、バルト――現代フランス文壇の大御所フィリップ・ソレルスが綴る回想録。女たちとの放蕩、前衛文学生活、「テル・ケル」の創刊、68年5月、毛沢東主義者から法王主義者へ……文学と政治の季節がいま甦る。三ツ堀広一郎訳
(水声社 予価3240円)[honto]

4月5日刊
J・S・フレッチャー 『楽園事件 森下雨村翻訳セレクション
〈論創海外ミステリ〉 作家・翻訳家・編集者として日本探偵小説界隆盛の礎を築いた森下雨村の翻訳セレクション。J・S・フレッチャーの代表作 「ダイヤモンド」 「楽園事件」 を収録。
(論創社 予価4104円)[amazon]

4月8日刊
コリン・ウィルスン 『必須の疑念』
〈論創海外ミステリ〉 ニーチェ、ヒトラー、ハイデガー。哲学と政治が絡み合う熱い議論、深まる疑念。哲学教授と、かつての教え子との政治的立ち場を巡る相剋。元教え子は殺人鬼か否か? 井伊順彦訳
(論創社 予価3456円)[amazon]

4月8日刊
泡坂妻夫 『毒薬の輪舞』
夢遊病者、拒食症、狂信者、潔癖症、誰も見たことがない特別室の患者――怪しすぎる人物ばかりの精神病院で続発する毒物混入事件でついに犠牲者が……病人を装って潜入した海方と小湊が難解な事件に挑む。
(河出文庫 予価961円)[amazon]

4月8日刊
フリードリヒ・ニーチェ 『偶像の黄昏』
ニーチェの最後の著作が流麗で明晰な新訳でよみがえる。近代の偶像を破壊しながら、その思考を決算したニーチェ哲学の究極的な到達であると同時に自身によるニーチェ入門でもある名著。村井則夫訳
(河出文庫 予価972円)[amazon]

4月9日刊
ジャン・グルニエ 『孤島』
「島」とは孤独な人間の謂。透徹した精神のもと、話者の綴る思念と経験が啓示を放つ。カミュが本書との出会いを回想した序文を付す。井上究一郎訳
(ちくま学芸文庫 予価1296円)[amazon]

4月9日刊
泡坂妻夫 『泡坂妻夫引退公演 絡繰篇』
緻密な伏線と論理展開の妙、愛すべきキャラクターなどで読者を魅了する、ミステリ界の魔術師・泡坂妻夫。生前の単行本未収録の短編小説などを二分冊で文庫化。絡繰篇は、江戸の雲見番番頭・亜智一郎が活躍する時代ミステリシリーズ、紋章上絵師たちのシリーズなど17編。新保博久編
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

4月9日刊
泡坂妻夫 『泡坂妻夫引退公演 手妻篇』
手妻篇は、ヨーガの達人にして謎の名探偵・ヨギ ガンジーが活躍するミステリシリーズ、酔象将棋の名人戦が行われた宿で殺人が起こる 「酔象秘曲」ほか、マジックショップ・機巧堂を舞台にした奇術もの、住人が次々と死んだマンションの一室で交霊会を行い、真実を暴く戯曲 「交霊会の夜」 など13編を収録。新保博久編
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

4月9日刊
アリソン・マクラウド 『すべての愛しい幽霊たち』
心臓移植の手術中に学者はどんな夢を見たのか。ダイアナ妃に憧れた少女が語るプリンセスの一生とは。聖戦に参加することになったイスラム教徒の青年たちは観光地で何を思うのか。芸術家の老女が家にいる幽霊たちへ向ける想いとは。驚きと寂しさ、愛おしさに満ちた12編。髙山祥子訳
(東京創元社 予価2376円)[amazon]

4月9日刊
ソフィア・サマター 『翼ある歴史 図書館島異聞
帝国オロンドリアを二分した大乱。その只中を生きた四人の女性たち――剣の乙女、遊牧民の歌い手、〈石〉 の女司祭、王家の娘が、歴史から葬られた物語を自らの声で語り始める。世界幻想文学大賞など四冠 『図書館島』 作者の “物語ることについての物語”。市田泉訳
(東京創元社 予価3132円)[amazon]

4月9日刊
ロビン・スローン 『ロイスと歌うパン種』
IT企業の激務で疲れはてたロイスを救ったのは、近所の宅配レストランのパンとスープ。親しくなった店主から餞別にもらった不思議なパン種でパンを焼きはじめた彼女は、思いもよらぬ体験を次々することに!? サンフランシスコを舞台に描く、奇想天外なフード・エンタテインメント。島村浩子訳
(東京創元社 予価1944円)[amazon]

4月9日発売

《ミステリーズ!》 vol.94
小林泰三 『ティンカー・ベル殺し』 連載スタート。朝井リョウ×米澤穂信・対談 「創作と自分」、文庫創刊60周年記念お祝いコメント、シーラッハ最新作品集 『刑罰』 より先行掲載ほか。
(東京創元社 1296円)[amazon]

4月9日刊
ヘロン・カーヴィック 『ミス・シートンは事件を描く』
仕事を辞め田舎暮らしを始めたミス・シートン。目下の悩みは、頼まれた少女の肖像画が何度描き直しても不吉な雰囲気になること。一方、ロンドンでは子供ばかりを狙う事件が発生、捜査に行き詰まった警察はミス・シートンの力を借りることに。しかし村では彼女が逮捕されたと噂に……。 山本やよい訳
(原書房/コージーブックス 予価950円)[amazon]

4月9日刊
『アメリカ人の見たゴジラ、日本人の見たゴジラ』 池田淑子編
戦争の記憶が生々しい1954年に日本で生まれた核怪獣 「ゴジラ」 は、わずか2年で海を渡り、米国に上陸した。しかしその受け止め方の違いは、日米を相互に見直すツールともなる。半世紀以上ゴジラが愛される理由に、日米の6人の研究者が挑む。目次
(大阪大学出版会 予価2160円)[amazon]

4月10日発売
丸善ジュンク堂限定復刊
ブルース・スターリング 『スキズマトリックス』 (ハヤカワSF文庫)[honto]
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 『故郷から10000光年』 (ハヤカワSF文庫)[honto]

4
月11日刊

アレクサンドル・プーシキン 『大尉の娘』
ロシア帝政時代に実際にあった農民の乱、プガチョーフの乱を題材に、青年貴族の恋と冒険を描いたプーシキン晩年の傑作。実直な大尉と控えめで聡明な娘、素朴で忠実な老従僕が主人公の将校グリニョーフの危機を救う。歴史小説かつ家族の物語。坂庭淳史訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

4月11日刊
レーモン・ラディゲ 『ドルジェル伯の舞踏会』
渋谷豊訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

4月11日刊
伊藤慎吾・中村正明 『〈生ける屍〉の表象文化論 死霊・骸骨・ゾンビ
日本では骸骨が墓場で酒宴を開く情景が古くから描かれてきた。また蘇生・転生で新たな人生を迎えたり、さらに死後、鬼と化すこともあるとも信じられてきた。本書では死霊がどのように描かれてきたかを通史的に示し、日本人の死生観を文化的創造の歴史的側面から照射する。
(青土社 予価3024円)[amazon]

4月12日刊
マルキ・ド・サド 『閨房の哲学』
少女ウージェニー、サン・タンジュ夫人、ドルマンセの三人を中心に進められる物語は、会話や議論を行うシーンとその実践としての乱交のシーンが交互に繰り広げられ、その展開の中から独自の反革命思想が立ち上がってくる。サド入門に絶好の一冊。秋吉良人訳
(講談社学術文庫 予価1361円)[amazon]

4月15日刊
『多賀新作品集 鉛筆画の軌跡
江戸川乱歩文庫のカバー装画でお馴染みの銅版画家・多賀新の作品集。幻想的・猟奇的な世界が大判のページ一面に展開する。収録作品250点余。
(春陽堂書店 予価5940円)[amazon]

4月16日刊
ビアンカ・ベロヴァー 『湖』
まだ、いけにえが足りないんだよ――湖から戻らなくなった祖父。そして少年ナミは母を探し旅立つ。気鋭のチェコ女性作家が描く現代の黙示。マグネジア・リテラ賞、EU文学賞受賞。阿部賢一訳
(河出書房新社 予価2484円)[amazon]

4月16日刊
リー・チャイルド 『ミッドナイト・ライン 上・下
陸軍士官学校の厳しい訓練をくぐりぬけた者のみに授与される、貴重な卒業記念リングが古道具屋で売られていた。後輩になにがあったのか。ジャック・リーチャーが持ち主を探しはじめると――全世界が熱狂する人気シリーズ、最新作。青木創訳
(講談社文庫 予価1037円/1015円)[amazon]

4月17日刊
V・S・ナイポール 『ミゲル・ストリート』
小沢自然・小野正嗣訳
(岩波文庫)[amazon]

4月17日刊
ゴットフリート・ライプニッツ 『モナドロジー 他二篇
谷川多佳子・岡部英男訳
(岩波文庫)[amazon]

4月17日刊
デニス・ジョンソン 『海の乙女の惜しみなさ』
〈エクス・リブリス〉 2017年に没した鬼才が死の直前に脱稿した、『ジーザス・サン』に続く26年ぶりの第二短篇集。「老い」と「死」の匂いが漂う遺作。藤井光訳
(白水社 予価2592円)[amazon]

4月17日発売
文学ムック たべるのがおそい》 vol.7
〈特集=ジュヴナイル 秘密の子供たち〉 岩井俊二/銀林みのる/櫻木みわ/飛浩隆/西崎憲/松永美穂/小山田浩子/高山羽根子/柳原孝敦/チョン・ミョングァン(吉良佳奈江訳)/ハイミート・フォン・ドーデラー(垂野創一郎訳)他。西崎憲=編集
(書肆侃侃房 1404円)[amazon]

4月18日刊
ジョナサン・フランゼン 『ピュリティ』
24歳のピップは、学生ローンを抱え、仕事もぱっとせず、恋愛も失敗ばかり。彼女はひょんなことから、あるNGO組織のインターンシップに参加することになるが、それは名前も素性も知らない父への道につながっていた。全米図書賞作家による波瀾万丈な成長譚。岩瀬徳子訳
(早川書房 予価4320円)[amazon]

4月18日刊
レティシア・コロンバニ 『三つ編み』
三大陸の三人の女性。かけ離れた境遇に生きる彼女たちに共通するのは、女性が押しつけられる困難と差別に立ち向かっていること。ある者は娘の教育のため、ある者は仲間の生活のため、ある者は自身の夢のために理不尽と闘う。絶大な共感と感動を集めた話題作。齋藤可津子訳
(早川書房 予価2052円)[amazon]

4月18日刊

クリスティーナ・ダルチャー 『声の物語』
近未来アメリカ、すべての女性は一日100語以上喋ることを禁じられた。その中で怒りを抱えながら夫と子供たちと暮らす認知言語学者のジーンの生活に、ある日転機が訪れる。声を、愛を、創造を奪われた女たちを描く、いまこの時代に読むべきディストピア物語。市田泉訳
(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 予価1944円)[amazon]

4月18日刊
アンドリュー・メイン 『生物探偵セオ 森の怪物』
教え子の殺害は本当に熊によるものなのか?生物情報学者のクレイは偽装を見破り、背後にいる恐るべき殺人鬼の存在に迫るが……。唐木田みゆき訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価972円)[amazon]

4月18日刊

トッド・メラー 『麻薬王の弁護士』
道徳的には罪だが、法的にはぎりぎり、そして報酬は巨大。悪党を顧客に当局相手の司法取引を仲介する、極限の綱渡りの行く末は? 真崎義博訳
(ハヤカワ文庫NV 予価1080円)[amazon]

4月18日刊
松田隆美 『チョーサー 『カンタベリー物語』 ジャンルをめぐる冒険
〈世界を読み解く一冊の本〉 英文学の礎を築いた 「英詩の父」 ジェフリー・チョーサー。多種多様なジャンルを革新的に問い直し、物語文学の枠組みを拡張した、中世を代表する傑作のダイナミズムを描く。
(慶應義塾大学出版会 予価2592円)[amazon]

4月18日刊
柳下毅一郎 『皆殺し映画通信Vol.6』
ありあまる映画愛が忿怒となってほとばしる、2018年の邦画を悶絶毒舌レビュー。
(カンゼン 予価1836円)[amazon]

4月中旬予定
川野京輔 『推理SFの六〇年』
(論創社 予価2376円)[amazon]

4月20日予定?????????
小林信彦 『大統領の密使/大統領の晩餐』

〈小林信彦コレクション〉
オヨヨ大統領シリーズの傑作 『大統領の密使』 と 『大統領の晩餐』 のカップリング。早川書房版単行本の際だけに収録されていた、挿絵 (小林泰彦) も収録。
(フリースタイル 予価1944円)[amazon]

4月22日刊
ヘニング・マンケル 『イタリアン・シューズ』
ひとり島に住む元医師フレドリックのもとに、40年前に捨てた恋人ハリエットがやってくる。不治の病に冒された彼女は、星空のもと森の中に広がる美しい湖に連れていくという昔の約束を果たすよう求めに来たのだ。かつての恋人の願いをかなえるべく、フレドリックは島をあとにするが……。孤独な男の希望と再生の物語。柳沢由実子訳
(東京創元社 予価2052円)[amazon]

4月22日刊
アンリ・シャリエール 『パピヨン 上・下
無実の殺人罪で仏領ギアナ徒刑所の無期懲役囚となったやくざ者パピヨン。自由への執念を燃やし脱獄を試みる彼の過酷な運命とは。全世界に衝撃を与え未曾有の大ベストセラーとなった伝説的自伝。再映画化(6月公開)。平井啓之訳
(河出文庫 予価各1296円)[amazon]

4月24日刊
『世界推理短編傑作集5』 江戸川乱歩編
珠玉の推理短編を年代順に集成した 『世界短編傑作集』 を全面リニューアル。最終第5巻にはアリンガム 「ボーダーライン事件」、ベントリー 「好打」、コリアー 「クリスマスに帰る」、アイリッシュ 「爪」、パトリック 「ある殺人者の肖像」、ヘクト 「十五人の殺人者たち」、ブラウン 「危険な連中」、スタウト 「証拠のかわりに」 他を収録。
(創元推理文庫 予価1037円)[amazon]

4月22日刊
エラリー・クイーン 『Xの悲劇 新訳版
引退した俳優ドルリー・レーンは、ニューヨークの路面電車で起きた殺人事件に捜査協力を依頼される。ニコチン毒を塗ったコルク球という異様な凶器が使われた、あまりにも容疑者が多い難事件から唯一の犯人Xを指し示すレーンの名推理。バーナビー・ロス名義〈レーン四部作〉の開幕を飾る傑作。中村有希訳
(創元推理文庫 予価1037円)[amazon]

4月23日刊
スチュアート・ダイベック 『路地裏の子供たち』
『シカゴ育ち』『僕はマゼランと旅した』の作家による第一短篇集。少年の日々を追想して、心に残る11篇。日本の読者へ特別寄稿を付す。 柴田元幸訳
(白水社 予価3024円)[amazon]

4月23日刊
メアリー・マッカーシー 『あるカトリック少女の追想』
〈須賀敦子の本棚〉 ベストセラー小説『グループ』著者の痛快回想記。いじめぬかれた子ども時代や12歳で信仰を捨てた少女時代を辛辣なウィットと温かなユーモアで描き出す、小説を読むようにおもしろい傑作。若島正訳
(河出書房新社 予価2592円)[amazon]

4月24日刊
『伊豫田晃一作品集Ⅱ テネブリス・ルクス』
肉体の眼を閉じ、精神の眼によって紡ぎ出された、夜と夢と神秘の未知なる領分、ネオ・マニエリスムの旗手によるイマージュの詩学。初期作品から「ゾディアック」、最新作「夜の讃歌」を収めた第一作品集。
(エディシオン・トレヴィル/河出書房新社 予価4104円)[amazon]

4月24日刊
キャロリン・パーネル 『見ることは信じることではない 啓蒙主義の驚くべき感覚世界
盲人の地位向上、おならを芳香にする薬、珍奇な肉料理の流行……啓蒙主義の時代、人々は身体感覚を通じて世界をどう捉えなおしたか。藤井千絵訳
(白水社 予価3672円)[amazon]

4月24日刊
エミール・ギメ 『日本散策 東京・日光』
(角川ソフィア文庫)[amazon]

4月24日刊
松岡正剛 『千夜千冊エディション 芸と道』
(角川ソフィア文庫 予価1382円)[amazon]

4月24日刊
岡本かの子 『美少年 岡本かの子 アムール幻想傑作集(仮)
妖艶耽美な作風で知られる岡本かの子は、戦争の影が忍び寄る昭和10年前後の文壇にあって異端の存在だった。華麗な豪奢さと豊饒で積極的な愛を湛えた名作の数々。長山靖生編
(彩流社 予価2592円)[amazon]

4月25日刊
ジークムント・フロイト 『新訳 夢判断』
〈新潮モダン・クラシックス〉 今夜、眠るのが愉しみになる! 夢とは望みを叶え、「本当の自分」 が潜む場所。精神科医による大胆な編訳と注釈で歴史的名著が蘇る。大平健編訳
(新潮社 予価2700円)[amazon]

4月25日発売
《SFマガジン》 6月号
横田順彌追悼
(早川書房 1296円)[amazon]

4月25日刊
『イメージ学の現在 ヴァールブルクから神経系イメージ学へ 坂本泰宏・田中純・竹峰義和編
ドイツ語圏を中心にイメージをめぐる現象の研究に新しい次元を開拓しているイメージ学の現在を研究者たちの論考によって一望し、比較美術史から写真・アニメーション研究、メディア論にいたる日本の論者たちの成果を集成する。目次
(東京大学出版会 予価9072円)[amazon]

4月25日予定
ロバート・リーチ 『「パンチ&ジュディ」 のイギリス文化史』
350年の歴史をもつ英国人形劇 「パンチ&ジュディ」。単純で暴力的な内容にもかかわらず人々に愛され続ける、その魅力に迫る。岩田託子訳。目次
(昭和堂 予価3780円)[amazon]

4月26日刊
ソロモン・ヴォルコフ 『20世紀ロシア文化全史』
トルストイからソルジェニーツィンまで、文学、音楽、美術、演劇、映画、バレエの綺羅星のようなスター芸術家の肖像を、時の権力者との関係をふまえて物語性豊かに描いた初の通史。今村朗訳
(河出書房新社 予価5184円)[amazon]

4月26日刊
マーク・グリーニー 『イスラム最終戦争 上・下
田村源二訳
(新潮文庫 予価各637円)[amazon上・下]

4月27日刊

円堂都司昭 『ディストピア・フィクション論 悪夢の現実と対峙する想像力
超管理社会、核戦争、巨大災害、社会分断、ポスト真実……理想 (ユートピア) とは真逆の悪夢 (ディストピア) に接近する現実を前に、創作は何ができるのか? 古典から話題作まで全方位読解。
(作品社 予価2808円)[amazon]

4月27日刊
江戸川乱歩文庫リニューアル版
『暗黒星』
(春陽堂文庫 972円)[amazon]
『大暗室』 (春陽堂文庫 972円)[amazon]

4月30日刊
マーク・サリバン 『赤い空の下で 上・下
(扶桑社ミステリー)[amazon上・下]

4月下旬予定

トルクァート・タッソ 『詩作論』
〈イタリアルネサンス文学・哲学コレクション〉 詩人タッソが 『エルサレム解放』 の創作に取り組みながら、最高の英雄詩のための題材、構成、修辞技法とは何かを追究して書いた著作の一つ。アリストテレス 『詩学』 が示す原則と、当時大流行していた騎士物語の奔放な作風の間で、最良の手法を探り明晰に論じる。村瀬有司訳
(水声社 予価3240円)[honto]

4月以降刊
F・スコット・フィッツジェラルド 『美しく呪われた人たち』
デビュー作 『楽園のこちら側』 と名作 『グレート・ギャツビー』 の間に書かれた第2作、本邦初訳。長い欧州旅行から戻ったアンソニーは大学時代の友人から従妹グロリアを紹介され、結婚する。二人は郊外に移り住みパーティに明け暮れるが……“狂騒の20年代”、刹那的に生きる 「失われた世代」 を描いた傑作。上岡伸雄訳
(作品社 予価4104円)[amazon]


『延原謙探偵小説選Ⅱ』
〈論創ミステリ叢書〉 ホームズ訳者として有名な延原謙の創作探偵小説集第2弾。前半は 〈延原謙作品集〉 として中編 「幽霊怪盗」 や昭和13年発表の戦争綺譚 「片耳将軍」 などを収録、後半は延原の妻・勝伸枝の作品を確認されている限り全て収録した〈勝伸枝作品集〉。中西裕編
(論創社 予価4104円)[amazon]


『渡辺啓助探偵小説選Ⅰ』
〈論創ミステリ叢書〉
(論創社)[amazon]


▼5月刊

5月2日刊
ソフィー・エナフ 『パリ警視庁迷宮捜査班』
停職処分が明けたばかりのパリ警視庁警視正アンヌは、新結成される捜査班の班長になった。しかし、集められたのは警視庁の落ちこぼれ、曲者ばかり。一癖も二癖もあるメンバーとともに、アンヌは20年前のフェリー沈没と二件の未解決殺人事件の不可解な謎を追う。山本知子・川口明百美訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価2160円)[amazon]

5月2日刊

ジョージ・R・R・マーティン 『ナイトフライヤー』
異種生命と接触すべく旅を続ける宇宙船 〈ナイトフライヤー〉 を描く表題作、ヒューゴー賞受賞作 「ライアへの賛歌」 他、全6篇収録。酒井昭伸訳
(ハヤカワ文庫SF 予価1080円)[amazon]

5月7日刊
千野帽子 『物語は人生を救うのか』
人生はままならないもの。それを引き受けるには人は弱い生きものだ。困難を乗り越えるためには物語が必要だ。それは私たちを救ってくれるのだろうか?
(ちくまプリマ―新書 予価907円)[amazon]

5月7日刊
ジェフリー・チョーサー 『トロイルスとクリセイデ』(仮)
『カンタベリー物語』で知られる中世イギリスの詩人ジェフリー・チョーサーが、ギリシアのトロイ戦争に想を得て完成させた物語詩。松下知紀訳
(彩流社 予価6480円)[amazon]

5月9日刊
小栗虫太郎 『法水麟太郎全短篇』
日本探偵小説界の鬼才・小栗虫太郎が生んだ、『黒死館殺人事件』で活躍する名探偵・法水麟太郎。老住職の奇怪な死の謎を鮮やかに解決する初登場作 「後光殺人事件」 はじめ全短編を収録。日下三蔵編
(河出文庫 予価1296円)[amazon]

5月9日刊
アミン・マアルーフ 『アイデンティティが人を殺す』
アイデンティティにはひとつの帰属だけでよいのか? 人を殺人にまで駆り立てる発想を作家は告発する。大反響を巻き起こしたエッセイ、遂に邦訳。小野正嗣訳
(ちくま学芸文庫 予価1188円)[amazon]

5月9日刊
ヤーコプ・ブルクハルト 『イタリア・ルネサンスの文化 上・下
中央集権化がすすみ緻密に構成されていく国家あってこそ、イタリア・ルネサンスは可能となった。ブルクハルト若き日の着想に発した畢生の大著。新井精一訳
(ちくま学芸文庫 予価1620円)[amazon]

5月9日刊
『悪魔にもらった眼鏡 世界文学の小宇宙1 欧米・ロシア編亀山郁夫・野谷文昭編
6つの言語で書かれた12の物語……。亀山郁夫(ロシア文学)と野谷文昭(スペイン語圏文学)による悦楽の文学館。W・コリンズ、H・ジェイムズ、ザヴァッティーニの初訳を初め、ヴィリエ・ドゥ・リラダン、チェーホフ、リルケ、K・ショパン、メリメ、ベッケル、P・ジョンソン、ドーデ、ビリニャークの名作群。登場するのは、人間・動物・悪魔・女神・妖精……?
(名古屋外国語大学出版会 予価2160円)[amazon]

5月11日刊
残雪 『カッコウが鳴くあの一瞬』
「彼」を探して彷徨い歩く女の心象風景を超現実的な手法で描いた表題作ほか、夢の不思議さを綴る夜の語り手、残雪の初期短篇を集成。 近藤直子訳
(白水Uブックス 予価1728円)[amazon]

5月11日刊
リン・トラス 『図書館司書と不死の猫』
愛妻を亡くし、ケンブリッジの図書館を定年退職したばかりのわたしのもとへ、ある日一通の奇妙なメールが届く。添付されたフォルダにはなんと、人間の言葉をあやつる猫が語る血も凍るような半生がおさめられていた……。ミステリ、ホラー、文学への愛とユーモアがたっぷり詰めこまれた不思議でブラックな物語。玉木亨訳
(東京創元社 予価2160円)[amazon]

5月11日刊
ロバート・クレイス 『指名手配』
私立探偵エルヴィス・コールは、仲間と窃盗を繰り返しているらしい息子タイソンのことを調査して欲しいという母親からの依頼を受ける。警察に捕まる前に逃亡中のタイソンを確保して自首させたい母親。だが、コールの先回りをするかのように、何者かが少年の仲間を殺していた。そしてタイソンの身にも危険が……。『容疑者』 『約束』 に続く第3弾。高橋恭美子訳
(創元推理文庫 予価1469円)[amazon]

5月刊
アレクサンドル・デュマ 『千霊一霊物語』
前山悠訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

5月刊
シドニー=ガブリエル コレット 『シェリ
河野万里子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

5月刊
プラトン 『パイドン』
納富信留訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

5月予定
山口雅也 『キッド・ピストルズの醜態』
(光文社文庫)[amazon]

5月14日刊
鶴ヶ谷真一 『記憶の箱船 または読書の変容
書物の変遷と読書の変容。さらに両者の織りなす記憶という人間精神の多様ないとなみを、東西の知の歴史に重ね合わせた綺想の文化史。
(白水社 予価3024円)[amazon]

5月14日刊
隠岐由紀子 『ギュスターヴ・モロー 世紀末パリの神秘と幻想
19世紀末のパリで神秘と幻想の絵画世界を紡いだ象徴主義の画家ギュスターヴ・モロー。モロー自身が作品に対して残した言葉を引用しながら珠玉の作品の数々を紹介し、その生涯と芸術をひもとく。気高い美の世界へといざなう、オールカラー決定版作品集。
(東京美術 予価2700円)[amazon]

5月15日刊
エリカ・ダイアン・ラパポート 『お買い物は楽しむため 近現代イギリスの消費文化とジェンダー(仮)
中・上流階級の女性の娯楽、社交生活、政治の拠点となったロンドンのウェストエンド。百貨店の誕生から、既婚女性財産法、フェミニストの運動、演劇と女性のショッピング、ショーウィンドウを破壊した女性参政権運動まで。19世紀~20世紀初めのロンドンで、女性たちがどのように「家庭」から「街」に飛び出し、ショッピングを楽しむようになったのかを明らかにする。目次
(彩流社 予価5184円)[amazon]

5月予定
小栗虫太郎 『小栗虫太郎エッセイ』
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]

5月20日刊
『ショーン・タンの世界』
ちひろ美術館で開催される 《ショーン・タンの世界 どこへでもないどこかへ》 展(5/11~7/28) の図録。
(求龍堂 予価2700円)[amazon]

5月20日刊
新井素子 『星から来た船
「星へ行く船」 シリーズ番外編が新装&完全版で登場。“おまけ”の書き下ろしと新あとがきも併録。
(出版芸術社 予価1404円)[amazon]

5月20日刊
レスリー・フィードラー 『フリークス 秘められた自己の神話とイメージ 新装版
おぞましいと排除され、珍奇として見せ物に供され、翻ってまた、聖なる存在と崇められたフリークス。文学・美術はもとより、心理学や人文諸科学のさまざまな領域に影の主役の如く君臨するフリークス。その顕現と隠蔽の構造を詳細に解きほぐしす。フリークスとは本当は誰なのか? 20世紀文化の核心に肉薄する。20世紀表象文化論の金字塔。伊藤俊治・旦敬介・大場正明訳
(青土社 予価4104円)[amazon]

5月21日刊
シルヴァン・ヌーヴェル 『巨神降臨 上・下
人類の滅亡を賭けた戦いから9年。地球から消えたテーミス、そして6000年前にロボットを地球に遺した謎の種族の正体は……。『巨神計画』 三部作完結。佐田千織訳
(創元SF文庫 予価各1080円)[amazon]


5月22日刊

『ベクシンスキ作品集成 I ver.1.2』
ポーランド幻想絵画の巨匠ベクシンスキ。50年代~70年代の全盛期を中心にアートワークを集成。新装版に図版1点を追加した増補版。
(エディシオン・トレヴィル/河出書房新社 予価4104円)[amazon]

5月23日刊
『伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触高橋良平編
SF評論家の第一人者高橋良平が、黄金時代の1950年代を中心に、ラインスター、ウィンダムなど宇宙テーマの幻の名品7篇を厳選。
(ハヤカワ文庫SF 予価1080円)[amazon]

5月23日刊
ケン・リュウ 『母の記憶に』
不治の病を宣告された母が娘のため選んだ行動をつづる表題作など、第2短篇集の単行本版『母の記憶に』から9篇を収録した短篇集。
(ハヤカワ文庫SF 予価864円)[amazon]

5月23日刊
マルティン・エスターダール 『スターリンの息子 上・下
消えた恋人、出自の謎。ロシアへ飛んだマックスを待ち受けるのは、巨万の富と権力でソ連の復活をもくろむ元スパイの陰謀だった。鵜田良江訳
(ハヤカワ文庫NV 予価各864円)[amazon]

5月23日刊
エイモア・トールズ 『モスクワの伯爵』
ロシア革命後、ホテル軟禁の刑に処された伯爵。絶望に沈む彼を待っていたのは、曲者ぞろいの従業員と客だった。全米140万部突破。宇佐川晶子訳
(早川書房 予価3240円)[amazon]

5月23日刊
里中高志 『栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人
栗本薫と中島梓、二つの名前を持ち、作家・評論家・演出家・音楽家など、才能を自在に操り多くの人たちに感動を与える稀有な存在でありながら、ついに自身の心理的葛藤による苦悩から逃れることはできなかった人。その生涯を関係者への取材と著作から検証する。
(早川書房 予価2376円)[amazon]

5月25日予定

紫金陳 『知能犯の罠』
庶民の出身ながら豊かな知性に溢れ、魅力あふれる美男子。「玉の輿」で出世を遂げ(!)警察技官になった男・高棟。 対する犯人もまた、庶民の出だが優れた頭脳を持ち、容姿は——残念ながら、な殺人鬼・徐策。 連続殺人犯が何を考え、行動し、話したか。それらはすべて偽りなく、読者の目の前に提示される。にも拘らず、連続殺人の真相は誰にも見抜けない。阿井幸作訳
行舟文化)[amazon]

5月25日予定
ポール・アルテ 『金の時計』(仮)
名探偵オーウェン・バーンズシリーズの最新作。
行舟文化)[amazon]

5月31日刊
ウィリアム・ダルリンプル/アニタ・アナンド 『コ・イ・ヌール 美しきダイヤモンドの血塗られた物語
英国王室の王冠で光り輝く、コ・イ・ヌール (光の山) と呼ばれる巨大なダイヤモンド。ムガル王国皇帝やシク王国の君主など、様々な者の手を経て、英国王室が所有するに至ったその宝石は、富と力をもたらすと信じられたが、同時に数多くの悲劇や凄惨な出来事を惹き起こしてきた。ひとつのダイヤモンドを巡る歴史を鮮やかに描く、面白さ無類のノンフィクション。杉田七重訳
(東京創元社 予価2916円)[amazon]

5月31日刊
ダシール・ハメット 『血の収穫 新訳版
ポイズンヴィルは鉱山会社社長が労働争議対策で集めたギャングたちに支配されていた。その浄化を望む男に呼ばれコンティネンタル探偵社の私が市に着いた途端、男は殺されてしまう。銃弾飛び交う抗争を利用しながら私は市の毒に挑む。巨匠ハメットの長編デビュー作を田口俊樹・新訳で。
(創元推理文庫 予価1037円)[amazon]

5月31日刊
ブライアン・ラムレイ 『ネクロスコープ 死霊見師ハリー・キーオウ 上・下
ソ連超常諜報戦術開発局のボリス・ドラゴサニと、英国の炭鉱町に生まれたハリー・キーオウ。前者は死体から情報や記憶を奪取する死骸検師(ネクロマンシー)として、後者は死者の魂と交流することでその能力を身に宿す死霊見師(ネクロスコープ)として才能を開化させてゆくが……1970年代、冷戦下の英ソ間で繰り広げられる霊的諜報戦を描く伝奇ホラー.。夏来健次訳
(創元推理文庫 予価各1296円)[amazon]

5月31日刊

ネイサン・ファイラー 『ぼくを忘れないで』
統合失調症の青年が治療の一環として過去や現在を綴る手記の形を取った作品。子供時代に三つ年上のダウン症の兄サイモンが事故で死亡。自分のせいだという罪の意識から引きこもるうちに発病。彼にはいつも兄の声が聞こえ、兄の姿が見える。コスタ賞新人賞・コスタ賞大賞受賞作。古草秀子訳
(東京創元社 予価2808円)[amazon]

5月下旬予定
ジャック・フットレル 『思考機械 完全版 第1巻』
アメリカにおけるホームズのライヴァルたちを代表する名探偵、「思考機械」 ことオーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン教授の事件簿、全作品を集成。平山雄一訳
(作品社 予価7344円)[amazon]


▼6月以降刊

6月3日刊
小野俊太郎 『快読 ホームズの 『四つの署名』』
死体の傍らに遺された四人の記号をめぐる密度の濃い一作を解読して見えるものとは……。海外からの脅威に立ち向かう名探偵ホームズの推理と冒険。ともに 「症例=事件」 を扱うワトスンとの友情の試練。ホームズの悪癖から美食まで。「ホームズ物語」 のすべてが 『四つの書名』 には凝縮されている。目次
(小鳥遊書房 予価1944円)[amazon]

6月5日刊
西山智則 『ゾンビの帝国 アナトミー・オブ・ザ・デッド
ハーン、グリフィス、ラヴクラフト、ヴードゥー教、フリークス、ロメロ・ゾンビ映画三部作、POV映画、スティーヴン・キングなどを、「適応」 「媒体」 「複製」 を鍵語にして、ゾンビがいかに 「世界的感染 (パンデミック)」 しているかを鮮やかに「解剖」するゾンビ文化論。目次
(小鳥遊書房 予価2052円)[amazon]

6月6日発売
《kotoba》 夏号
特集=コナン・ドイルとシャーロック・ホームズ
(集英社 1440円)[amazon]

6月18日刊
ウティット・ヘーマムーン 『プラータナー 憑依のポートレート
絡み合う政治とエロス。ある芸術家の性愛遍歴を通して語られる、国家の 「からだ」 の欲望とは。タイ現代文学気鋭の小説家の初邦訳。福冨渉訳
(河出書房新社 予価3240円)[amazon]

6月25日刊
シモーヌ・ヴェイユ 『神を待ちのぞむ』
〈須賀敦子の本棚〉自分にとって 「灯台のような存在」 と言い、「息もできないほど感動」 した須賀。思想の核心を徹底的につきつめ不滅の輝きを放つ名作。今村純子訳
(河出書房新社 予価2700円)[amazon]

7月1日予定
Paul Duncan (ed) 《Science Fiction Movie Posters》
SF映画のポスター集。
(Taschen)[amazon]

7月予定?
ジャック・フットレル 『思考機械 完全版 第2巻』
平山雄一訳
(作品社 予価7344円)[amazon]

8月26日刊
ダヴィデ・マリア・トゥロルド 『地球は破壊されはしない』
〈須賀敦子の本棚〉 コルシア書店の創設者で、須賀がその詩を多く訳したダヴィデ神父による戯曲。千年終末論に右往左往する修道士たちの姿を描く傑作。須賀敦子訳
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

ジェイムズ・ボールドウィン 『ジョヴァンニの部屋』
トランプ政権下のアメリカで再注目される、黒人文学の代表作家が同性愛をテーマに描いた名作。待望の新装復刊。大橋吉之輔訳
(白水Uブックス 予価1944円)[amazon]

川端康雄 『オーウェル 「一九八四年」 ディストピアを生き抜くために
〈世界を読み解く一冊の本〉
全体主義国家によって分割統治された近未来世界を描く、世界的ベストセラー。「ポスト真実」 の時代を先取りしたディストピア小説の世界を探る。
(慶應義塾大学出版会)[amazon]