注目の近刊

4月25日刊
スティーヴン・キング 『ダークタワーⅢ 荒地 上・下
〈旅の仲間〉 であるエディとスザンナを得たローランド。二人にガンスリンガーとしての教えを叩きこみながら、〈暗黒の塔〉 への旅は続く。だが、見殺しにした少年ジェイクの面影がローランドを苦しめる。
(角川文庫 予価各1037円)[amazon]

4月25日刊
G・W・F・ヘーゲル 『美学講義』
〈叢書・ウニベルシタス〉
西洋美学思想史に燦然と輝くヘーゲル美学。しかし従来読まれてきた版は、聴講者H・G・ホトーの手で 「体系」 へと編集され、歪曲されたテキストであった。1995年にH・シュナイダー編で初公刊された本書は、1820/21年冬学期ベルリン大学での美学講義を忠実に伝える校訂版であり、ヘーゲル美学のありのままの姿を示す。
(法政大学出版局 予価4968円)[amazon]

4月26日刊
オーガスト・ダーレス 『ジョージおじさん 十七人の奇怪な人々
〈ナイトランド叢書〉
少女を守る 「ジョージおじさん」 の幽霊、夜行列車の個室で待ち受ける物言わぬ老人、ライラック香る屋敷に隠れ住む姉妹……。ラヴクラフトの高弟にして、短篇小説の名手ダーレスの、怖くて優しく、奇妙な物語の数々。
(アトリエサード 予価2592円)[amazon]

4月26日刊
『別冊太陽 宮武外骨 生誕150年 別冊太陽編集部編
明治期に活躍した反骨ジャーナリストの生涯を物語る膨大な資料を網羅し、その図抜けた面白さを多彩な執筆陣により紹介する。
(平凡社 予価2592円)[amazon]

4月27日刊
カート・ヴォネガット 『人みな眠りて』
ヴォネガット、最後の短編集。冷蔵庫型の彼女と旅する天才科学者、殺人犯からメッセージを受けた女性事務員、消えた聖人像事件に遭遇した新聞記者……没後に初公開された珠玉の短編16篇。大森望訳
(河出書房新社 予価2160円)[amazon]

4月27日刊
クセニヤ・メルニク 『五月の雪』
仄暗い歴史を背負う極寒の町マガダン。この土地で暮らす人々の哀しみと喜び。米国注目のロシア系移民作家による、鮮烈な連作短篇集。
(新潮社 予価2160円)[amazon]

4月27日刊
ブリア・サヴァラン 『美味礼讃』
食べることは愛すること、人生を謳歌すること――。食だけに留まらない原書の魅力が伝わるよう大胆に編集し、新訳。その妙味を解説。玉村豊男訳
(新潮社 予価3024円)[amazon]

4月28日刊
トーヴェ・アルステルダール 『海岸の女たち』
取材先のパリで失踪したジャーナリストの夫。舞台美術家の私は、ニューヨークから単身パリへと旅立つ。異邦の地での慣れない行方捜しで、わたしはヨーロッパに広がる底知れぬ闇に遭遇する。スウェーデン・ミステリの新女王によるエンターテインメント巨編。
(創元推理文庫 予価1490円)[amazon]

4月28日刊
キャンディス・フォックス 『楽園 シドニー州都警察殺人捜査課
三人の若い女性の失踪事件を調べるシドニー州都警察の刑事フランクとエデン。手がかりは三人ともある農場に長期滞在していたこと。エデンは囮捜査員として、犯罪者や前科者が働く閉ざされたコミュニティに潜り込む。オーストラリア推理作家協会賞受賞作。
(創元推理文庫 予価1512円)[amazon]

4月28日刊
中村融編 『
夜の夢見の川 12の奇妙な物語
田舎に引っ越してきた主婦につきまとう、美しい二頭の銀の犬――不安に揺れる女性の孤独を幻想的な筆致で描く、ケイト・ウィルヘルム 「銀の犬」。見せ物小屋で出会った不気味な女に強烈に惹かれた男が過ごす官能と恐怖の一夜を綴る、ロバート・エイクマン 「剣」。奇妙な掟が支配する街に迷い込んでしまったある親子の変容を描いた、キット・リード 「お待ち」など、〈奇妙な味〉の傑作12編を収録。
(創元SF文庫 予価1058円)[amazon]

4月28日刊
ナサニエル・ウエスト 『いなごの日/クール・ミリオン ナサニエル・ウエスト傑作選
絵描きの眼に映った、ハリウッドの夢の影で貧しく生きる人々を描いた 「いなごの日」。立身出世を目指す少年の身に起る悲劇の数々を描き、アメリカン・ドリームを徹底して暗転した 「クール・ミリオン」。グロテスクなブラック・ユーモアを炸裂させて1930年代のアメリカを駆け抜けて早世したウエスト、その代表的な長編に短編2篇を収録。柴田元幸訳
(新潮文庫 予価766円)[amazon]

4月28日刊
ジョン・ニコルズ 『卵を産まない郭公』
舞台は1960年代の米国東部の名門カレッジ。真面目で内気な学生ジェリーは、入学後すぐにお喋りで風変わりな女子大生プーキーと知り合った。彼女にふり回されながらも、しだいに芽生えていく恋。街角でのくちづけ、吹雪の夜の抱擁……だが、愛はいつしかすれ違い、別れの時が来る。生き生きとした会話が魅力の青春小説。村上春樹訳
(新潮文庫 予価724円)[amazon]

4月28日刊

チャールズ・ディケンズ 『オリヴァー・ツイスト』
孤児オリヴァー・ツイストは救貧院を追い出され、ユダヤ人フェイギンを頭領とする少年たちの窃盗団に引きずり込まれた。裕福な紳士ブラウンローに保護され、その純粋な心を励まされたが、再びフェイギンやその仲間のサイクスの元に戻されてしまう。どんな運命がオリヴァーを待ち受けるのか――。ディケンズ初期の代表作。加賀山卓朗訳
(新潮文庫 予価1015円)[amazon]

4月28日刊
ダニエル・ルヴィーン 『ハイド』
『ジキル博士とハイド氏』 で描かれる最後の4日間に焦点をあてたサスペンス。原作では悪の権化として描かれたハイドの人間的な苦悩に光を当てて、ハイドの視点で描かれた衝撃作。原作で触れられなかった事件の背景や、ジキルのトラウマが語られた、壮絶な展開が今明らかになる。
(KADOKAWA 予価2160円)[amazon]

4月28日刊
『異郷のモダニズム 満洲写真全史竹葉丈編
満洲を含む中国各地を記録した 『亜東印画輯』、淵上白陽と 〈満洲写真作家協会〉 の芸術写真、武藤富男によって制度化された 「登録写真」、『FRONT』 『MANCHOUKUO』 などのグラフ雑誌、そしてポーレー・ミッションによって撮影された戦後満洲の姿。300 点を超える写真と論考により、「満洲写真史」 の変遷をつぶさに跡付ける。《異郷のモダニズム 満州写真全史》 展 (名古屋市美術館 4/29~)
(国書刊行会 予価3780円)[amazon]

4月29日刊
アンガス・フレッチャー 『アレゴリー ある象徴的モードの理論
〈高山宏セレクション/異貌の人文学〉
西洋思想・文学の最初期から現代に至るまで、アレゴリーは重要な役割を果たしてきた。アレゴリーのもつ宇宙的スケールを絢爛と語り、「思考の仲介者」 として再評価、18世紀以来のシンボル優位の風潮に異議をとなえ、現代におけるアレゴリーの復権を謳った名著。伊藤誓訳
(白水社 予価8208円)[amazon]

4月末予定
C・デイリー・キング 『鉄路のオベリスト』
〈論創海外ミステリ〉
ニューヨーク・サンフランシスコ間を横断する豪華列車のプール車両で銀行頭取の溺死体が発見された。乗り合わせた四人の心理学者は、事故、自殺、他殺、それぞれの意見を述べるが決め手もないまま、姿なき犯人に翻弄される。雑誌 『EQ』 連載の鮎川哲也訳を復刊。
(論創社 予価3024円)[amazon]


▼5月刊

5月1日刊
『楳図かずお 『漂流教室』 異次元への旅』
〈太陽の地図帖〉
漫画家・楳図かずお 『漂流教室』 の世界を徹底的に読み解く一冊。椹木野衣の超ロングインタビュー、川島小鳥の東京漂流ルポ他。
(平凡社 予価1296円)[amazon]

5月3日刊
伊格言 『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故
台北近郊の第四原発が原因不明のメルトダウンを起こした。生き残った第四原発のエンジニアの記憶の断片には次期総統候補者の影が……。
(白水社 予価2916円)[amazon]

5月3日刊
魔子鬼一 『屍島のイブ 魔子鬼一作品集成 第1巻
1950年代 《探偵倶楽部》 《妖奇》 等の雑誌に寄稿した探偵作家・魔子鬼一の作品を集成。
書肆盛林堂 3000円) ※4/23予約受付開始

5月8日刊
鹿島茂 『19世紀パリ時間旅行 失われた街を求めて
仏文学者・鹿島茂エスプリの真骨頂、19世紀パリを美術で巡るタイム・トラベル。「失われたパリの復元」 (“芸術新潮"連載) をもとに、200点以上の図版から、パリ史の中で最も衝撃的な 〈パリ大改造〉 前後を見つめる。《19世紀パリ時間旅行》 展 (練馬区立美術館 4/16~6/4)
(青幻舎 予価3456円)[amazon]

5月9日刊
マリオ・バルガス=リョサ 『楽園への道』
ゴーギャンとその祖母で革命家のフローラ・トリスタン。自由への道を求め続けた二人の反逆者の生涯を描く、ノーベル賞作家の傑作。
(河出文庫 予価1512円)[amazon]

5月9日刊
パトリシア・ハイスミス 『リプリーをまねた少年』
犯罪者にして自由人トム・リプリーを慕う少年は、父親を殺した過去を告白する……二人の奇妙な絆を描く、リプリー・シリーズ第四作。
(河出文庫 予価1080円 )[amazon]

5月9日刊
ボッカッチョ 『デカメロン
「百の物語には生命力がみなぎり、読者の五感を楽しませ、一つとして退屈な話はない」(解説より)。大古典の全訳決定版、完結編。
(河出文庫 予価1080円)[amazon]

5月9日刊
甲賀三郎 『蟇屋敷の殺人』
車中の首なし遺体が発見されるや、次々に殺人事件が。探偵作家と警部が謎の犯人を追う、秀逸なプロットが連続する壮大な推理傑作。
(河出文庫 予価864円)[amazon]

5月9日刊
イアン・ランキン 『寝た犬を起こすな』
女子学生が起こした衝突事故。不自然な状況に気づいたリーバス警部は同乗者がいたことを突き止めるが、彼女は頑として口を開かない。事故の影に何が……いっぽう内部調査部のフォックスは、若き日のリーバスが関係し、隠蔽された事件を発見する。
(ハヤカワ・ミステリ 予価2484円)[amazon]

5月9日刊
ユッシ・エーズラ・オールスン 『特捜部Q 吊された少女 上・下
17年前に起こった少女の轢き逃げ事件。新興宗教の影がちらつく男と何か関係があるようだが、捜査の前には様々な壁が立ちはだかる。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各950円)[amazon上・下]
 
5月9日刊
ケン・リュウ 『もののあはれ ケン・リュウ短篇傑作集2
第一短篇集『紙の動物園』を二分冊した2冊目。ヒューゴー賞受賞作の表題作など、心揺さぶる全8篇を収録した短篇傑作集第二集。
(ハヤカワ文庫SF 予価734円)[amazon]

5月9日刊
エリザベス・ストラウト 『私の名前はルーシー・バートン』
予想外の長期入院をすることになった三十代の作家。夫や幼い娘た ちと離れ孤独に苦しむ彼女のもとを、疎遠だった母が訪れる。そして二人はぽつぽつと言葉を交わしはじめる。日常にひそむ様々な感 情を繊細に描く傑作小説。
(早川書房 予価1944円)[amazon]

5月9日刊
ブライアン・デンソン 『スパイの血脈 父子はなぜアメリカを売ったのか?
CIAの要職にあったジム・ニコルソンはなぜロシアに寝返ったのか? 逮捕後、いかにして息子ネイサンを抱き込み、売国行為を再開したのか? 全米を震撼させた親子の半生を丹念に追うことで米ロ諜報戦の実態を浮かび上がらせる、犯罪ノンフィクションの力作。
(早川書房 予価2160円)[amazon]

5月9日刊
ラグナル・ヨナソン 『雪盲 SNOW BLIND
新人警官アリ=ソウルの赴任先は、アイスランド北端の小さな町。ある日、町の劇場で老作家の死体が発見される。上司は事故で処理しようとするが、アリ=ソウルは遺体の状況から他殺を疑う。さらに雪の中で半裸の女性が瀕死の状態で発見されて――。町の外へ通じる唯一の道は雪崩で塞がっていた。犯人は町の中にいる。北欧ミステリの大型新人、日本初登場。
(小学館文庫 予価864円)[amazon]

5月10日刊
アンディ・ウォーホル 『アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし』
1964年、広告デザイナー時代のウォーホルが制作した、最高にクールでおしゃれでキュートな 「幻の絵本」、待望の復刻。
(河出書房新社 予価2160円)[amazon]

5月10日刊
チャールズ・ラム 『完訳 エリア随筆Ⅳ』
古今東西におけるエッセー文学の最高峰、チャールズ・ラムの 「エリア随筆」 新訳、全4巻完結。畢生の名品「古陶器」、本邦初訳となる 「死の床」 ほか全11篇を収録。詳細な注付き。南條竹則訳。
(国書刊行会 2592円)[amazon]

5月11日刊
山川方夫 『春の華客/旅恋い 山川方夫名作選
純度の高い青春恋愛小説からひねりの効いた掌編まで、多彩な作風で燦然と輝きながら早すぎる死が惜しまれる作家の、知られざる傑作選。
(講談社文芸文庫 予価1836円)[amazon]

5月11日刊
ロバート・クレイス 『約束』
ロス市警警察犬隊スコット・ジェイムズ巡査と相棒のシェパード、マギーが踏み込んだ家には爆発物と死体が。読者の胸を熱くした 『容疑者』 続編。固い絆で結ばれた相棒の物語。
(創元推理文庫 予価1512円)[amazon]

5月11日刊
シルヴァン・ヌーヴェル 『巨神計画 上・下
六千年前に何者かが地球全土に残していった、人型巨大ロボットの全パーツを極秘に回収・調査せよ。個人出版から即映画化決定の巨大ロボット・プロジェクトSF。
(創元SF文庫 予価1080円/1037円)[amazon]

5月11日刊
東秀紀 『アガサ・クリスティ-の大英帝国 名作ミステリと 「観光」 の時代
「ミステリの女王」 アガサ・クリスティーはまた 「観光の女王」 でもあった。その生涯を 「ミステリ」 と 「観光」 を軸に追いながら大英帝国の二十世紀を描き出す。
(筑摩選書 予価1728円)[amazon]

5月11日刊
山口雅也 『落語魅捨理全集 坊主の愉しみ』
「猫の皿」 「品川心中」 「時そば」 「品川心中」 「あたま山」 「野晒し」 「蛇目草」 「粗忽の使者」 「らくだ」 「田能久」 など、古典落語をベースに当代一の謎 (リドル) マスター山口雅也が描く、愉快痛快奇天烈な江戸噺七編を収録。
(講談社 予価2160円)[amazon]

5月11日刊
ヴォルテール 『哲学書簡』
フランスの思想家ヴォルテールの初期代表作。イギリスにおける信教の自由、議会制政治を賛美し、文化、哲学、科学などの考察を通してフランスの旧体制を痛烈に批判した。のちの啓蒙思想家に大きな衝撃を与えたヴォルテールの思想の原点。斉藤悦則訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

5月11日刊
ジェイムズ・M・バリー 『ケンジントン公園のピーター・パン』
かつて鳥だったころのことが忘れられず、ケンジントン公園に住むことになった赤ん坊のピーター。母親との別れや妖精たちの世界、少女メイミーとの出会いと別れなど、“小さなお化け” をユーモラスに描いた 「もう一つのピーター・パン物語」。南條竹則訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

5月11日刊
『大下宇蛇児 楠田匡介 ミステリー・レガシー』 ミステリー文学資料館編
(光文社文庫)[amazon]

5月11日刊
ジェローム・フェラーリ 『原理 ハイゼンベルクの軌跡
1930年代のドイツで行列力学と不確定性原理を導き量子力学の確立に貢献した天才ハイゼンベルク。今日に生きる語り手の 「わたし」 は、愛読するハイゼンベルクに 「あなた」 と呼びかける。現代の不確定な世界 (ベルリンの壁崩壊、リーマン・ショックなど) が、戦時を生きた 「あなた」 の無垢な悲劇的世界と共鳴する。哲学を教えるフランス作家が放つ、詩的な隠喩にみちた理系小説。
(みすず書房 予価3024円)[amazon]

5月12日刊
ガリレオ・ガリレイ 『星界の報告』
1609年、望遠鏡を製作したガリレオは天体観測を開始。翌年出版された本書は、月、恒星、木星の衛星の詳細な観測記録で世界に衝撃を与え、やがて伝統的な宇宙観を壊す動きをもたらすことになる。近代科学革命の端緒となった一冊を、世界の第一線で活躍する研究者が新たに訳出、詳細な解説を書き下ろす。伊藤和行訳
(講談社学術文庫 予価648円)[amazon]

5月12日刊
ジャンバッティスタ・デッラ・ポルタ 『自然魔術』
澤井繁男訳
(講談社学術文庫)[amazon]

5月12日刊
フランシス・ギース 『中世ヨーロッパの騎士』
中世騎士の登場から、十字軍での活躍、吟遊詩人とアーサー王物語に代表される騎士道物語の誕生、テンプル騎士団などの宗教騎士団、さらに衰退を迎えた騎士階級が、『ドン・キホーテ』 に最後の一撃を加えられ、近代社会の中に朽ちていくまでを描く。
(講談社学術文庫 予価1134円)[amazon]

5月15日刊
ノーマン・ポルマー/トーマス・B・アレン 『スパイ大事典』
日本で初めてのスパイに関する本格的な事典。歴史的事件の裏で、秘密裏に暗躍したスパイに関する事項を多数の写真、図版と共に収録。
(論創社 予価12,960円)[amazon]

5月15日刊
古賀弘幸 『文字と書の消息』
「文字は人間が作り出した最大のオブジェである」。漢字を敬いながら、単純化を試みたり、複雑な新作文字を生みだす漢字文化圏の人々。生命力溢れる文字の豊かさと広がりを縦横無尽に物語る文化誌。「漢字と拮抗する西夏文字」 「紙背文書と重ね書き」 「キルヒャーの漢字」 「石碑とスカイツリー」 など。
(工作舎 予価3456円)[amazon]

5月15日刊
アイリアノス 『動物奇譚集1』
前2〜3世紀、古代ローマの著述家による本書は、獣・魚・鳥はもとより、爬虫類・両生類から虫・植物、果ては未確認動物に至るまで、あらゆる生物にまつわる多彩なエピソードを800話近く集めたもの。原書17巻を2冊に編み、第1分冊には9巻までを収める。本邦初訳。
(京都大学学術出版会 予価4428円)[amazon]

5月15日刊
寺嶋さなえ 『発見!不思議の国のアリス 鉄とガラスのヴィクトリア時代
『不思議の国のアリス』 の物語とイラストをたどって見えてくるヴィクトリア時代の文化を解説。切手/時計/ロンドン万国博覧会/フラワー・ショーなど、テニエルのイラストから当時の文化を知る新しい『アリス』の読み方。ストーリーマップ、ヴィクトリア時代の年表、キャロルを知るキーワードなど。
(彩流社 予価2052円)[amazon]

5月16日刊

イタロ・カルヴィーノ 『まっぷたつの子爵』
ぼくの叔父さんテッラルバのメダルド子爵は、トルコ軍の大砲の前に、刀を抜いて立ちはだかり、左右まっぷたつに吹き飛ばされた。奇跡的に助かった子爵の右半身と左半身はそれぞれ極端な〈悪〉と〈善〉となって故郷に帰り、幸せに暮らす人びとの生活をひっくりかえす――。イタリアの国民的作家カルヴィーノによる、傑作メルヘン。河島英昭訳
(岩波文庫 561円)[amazon]

5月16日刊

マルセル・プルースト 『失われた時を求めて11 囚われの女2
ヴェルデュラン邸での比類なきコンサートを背景にした人間模様。スワンの死をめぐる感慨、ヴァントゥイユの知られざる傑作が開示する芸術の意味、大貴族シャルリュスの傲慢とブルジョワ夫妻の思いがけぬ報復。「私」 もまた恋人への疑念と断ち切れぬ恋慕に苦しむが、ある日アルベルチーヌ失踪の報に襲われる。吉川一義訳
(岩波文庫 1155円)[amazon]

5月16日刊
マイクル・コナリー 『ブラックボックス 上・下
1992年のロサンジェルス暴動。市内警邏の応援に駆りだされたボッシュ刑事は、外国人白人女性の射殺死体の発見報告を受ける。被害者はデンマーク国籍のフリーカメラマン兼ジャーナリスト。暴動取材中に強盗被害にあったものと思われたが、犯人は見つからなかった。2012年、未解決事件の集中再捜査で、ボッシュは20年前の事件を担当する。
(講談社文庫 予価各929円)[amazon]

5月16日刊
ロバート・ゴダード 『宿命の地 1919年三部作3 上・下
(講談社文庫 予価各1058円)[amazon]

5月17日刊
文藝別冊 澁澤龍彦入門』 河出書房新社編集部編
没後30年、澁澤が甦る。東雅夫編コレクション、平野啓一郎、ヤマザキマリ、山崎ナオコーラ、嶽本のばら、三原ミツカズなど。
(河出書房新社 予価1512円)[amazon]

5月17日刊
ワシーリー・グロスマン 『トレブリンカの地獄 ワシーリー・グロスマン前期作品集
独ソ戦時、赤軍記者としてユダヤ人強制収容所の解放に立ち会い、世界で最初にホロコーストを報じた記事となった表題作など、スターリンの死(1953年)以前に書かれた、短篇小説・ルポルタージュ・戯曲を収録。
(みすず書房 予価4968円)[amazon]

5月19日刊
エイドリアン・トミネ 『キリング・アンド・ダイング』
突如アートに目覚める植木職人の理想と現実、ポルノ女優そっくりの顔で悩む娘の告白、口下手なのにスタンダップ・コメディアンを目指す少女とその父の葛藤……。現代で最も才能あるグラフィック・ノヴェリストが、6通りのヴィジュアル・語り口で描く、静かに胸に突き刺さる6つの人生の物語。
(国書刊行会 予価3672円)[amazon]

5月19日刊
郷原宏 『乱歩と清張』
江戸川乱歩と松本清張。日本ミステリー界に燦然と輝く二大巨匠の歩みを丹念に追った本格評伝。時代や育ちは違っても、ミステリーという一点で繋がった二人は友かライバルか。
(双葉社 予価2700円)[amazon]

5月中旬刊
スーザン・プライス 『ゴーストドラム』
高い塔に幽閉されて育った皇太子サファは、太陽や月の光も知らぬまま、孤独に成長する。鶏の脚の生えた家で移動する魔女のチンギスは、皇子の心の叫びに共鳴し、彼を塔から救い出すが……。暗く美しいイメージが全編を貫く英国のダーク・ファンタジー三部作の第一部。金原瑞人訳
サウザンブックス 2052円/電子書籍540円)

5月20日刊
古川日出男 『平家物語 犬王の巻』
時は室町。京で世阿弥と人気を二分しながらも、歴史から消された能役者がいた。その名は犬王――鳴り響く琵琶は呪いか祝福か。窮極の美を求めた異貌の男の一生が物語られる。平家物語異聞。
(河出書房新社 予価1728円)[amazon]

5月20日刊
柴田元幸 『新装版 アメリカン・ナルシス メルヴィルからミルハウザーまで
翻訳家,エッセイストとしても知られる著者によるアメリカ小説論集。メルヴィルからオースター、エリクソン、ダイベック、ミルハウザーへ、あらゆる細部を愛惜するかのような著者のスタイルが 「もうひとつのアメリカ文学」 を描き出す。
(東京大学出版会 予価3672円)[amazon]

5月22日刊
G・K・チェスタトン 『ブラウン神父の不信 新版
傑作 「犬のお告げ」、奇想天外な密室トリックの 「ムーン・クレサントの奇跡」、色濃いオカルティズムで後世に多大な影響を及ぼした 「金の十字架の呪い」、トリッキーさではシリーズ随一の 「翼ある剣」 など、珠玉の8編を収録。
(創元推理文庫 予価799円)[amazon]

5月22日刊
ケイト・モートン 『忘れられた花園 上・下
1913年、オーストラリアの港にたったひとり取り残されていた少女を、ある夫婦がネルと名付けて育て上げる。そして2005年、祖母ネルを看取った孫娘カサンドラは、祖母が英国、コーンウォールにコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。
(創元推理文庫 予価各1058円)[amazon]

5月22日刊
M・R・ケアリー 『パンドラの少女 上・下
人間としての精神を失い、捕食本能に支配された 〈餓えた奴ら〉。崩壊しつつある世界で発見された、持たないはずのものをもつ少女メラニー。この奇跡の少女は世界の救世主なのか? 研究基地を襲う大災厄。そして始まる極限の逃避行。7月映画公開。
(創元推理文庫 予価各972円)[amazon]

5月23日刊
吉野朔実 『愛蔵版BOXセット 少年は荒野をめざす 全3巻
「あの少年は私 今もあの青い日向で 世界の果てを見ている」 浅葱中学3年生の狩野都は、見学に訪れた蒼陸高校で自分そっくりの上級生、黄味島陸に出会う。「5歳の時、野原に置いてきた少年」 と重なる陸に、狩野は惹かれてゆく――。多感な10代の一時期を描き切った吉野朔実の代表作をA5判全3巻にて新装刊。
(本の雑誌社 予価6480円)[amazon]

5月23日刊
『図説 日本の妖怪』 岩井宏實(監修)/近藤雅樹 (編集)
さまざまな異形のものたちの姿を絵巻物、錦絵、各種工芸品のなかにとらえた決定版妖怪大図鑑。新版?
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

5月24日刊
キャサリン・ダン 『異形の愛』
巡業サーカス団長の父と母、アザラシ少年の兄、シャム双子の姉、超能力をもつ弟、そして平凡なわたし……伝説の名作、復活。
(河出書房新社 予価4104円)[amazon]

5月24日刊
ダーシー・ベル 『ささやかな頼み』
育児ブログを運営するステファニーは、消えた友人女性の行方を探しはじめるが……英米ミステリ界を席捲する家庭ノワールの真骨頂。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1145円)[amazon]

5月24日刊
イアン・コールドウェル 『第五の福音書 上・下
ヴァチカン美術館の学芸員が死んだ。殺人の容疑者となった兄を救うため、弟の神父は謎を追うが、やがて想像を絶する真相を知る。国際スリラー賞最優秀長篇賞受賞。
(ハヤカワ文庫NV 予価各972円)[amazon]

5月24日刊
ジョシュア・ダルゼル 『暗黒の艦隊 駆逐艦〈ブルー・ジャケット〉
時は25世紀。辺境星域に突如襲来した異星種族の巨大戦闘艦に対し、敢然と立ち向かう駆逐艦〈ブルー・ジャケット〉の壮絶な戦い。
(ハヤカワ文庫SF 予価994円)[amazon]

5月24日刊
デイヴィッド・ホワイトハウス 『図書館は逃走中』
家にも学校にも居場所がなかった少年。彼はある日、移動図書館車の清掃員の母娘に出会う。本を通じた幸せな交流もつかの間、ある事件によって、彼らは移動図書館車に乗って逃避行の旅に出る。本と図書館を愛するすべての人に贈る、一風変わった家族ドラマ。
(早川書房 予価1944円)[amazon]

5月25日発売
《ミステリマガジン》 7月号
(早川書房 1296円)[amazon]

5月25日刊
西山智則 『恐怖の文学 エドガー・アラン・ポーとテロリズム(仮)
テロリズムを軸に、エドガー・アラン・ポーの 「恐怖のテクスト」 を先行/後続する映画や文学作品という 「縦糸」、同時代の文化や事件などの 「横糸」 という 「インターテクスト性」 から読み解こうとする文化研究。目次
(彩流社 予価1944円)[amazon]

5月26日刊
ヘンリー・ペトロスキー 『本棚の歴史』
復刊 〈書物復権〉
書物の発達と共に進んできた本棚の知られざる歴史を名著 『鉛筆と人間』 の著者が跡づける。
(白水社 予価5184円)[amazon]

5月27日刊
パク・ミンギュ 『ピンポン』
〈エクス・リブリス〉
世界に 「あちゃー」 された男子中学生 「釘」 と 「モアイ」 は卓球に熱中し、「卓球界」 で人類存亡を賭けた試合に臨む……。『カステラ』 の韓国の鬼才が猛打する長篇。
(白水社 予価2376円)[amazon]

5月27日刊

ジーン・ウェブスター 『あしながおじさん』
岩本正恵訳
(新潮文庫)[amazon]

5月27日刊

ジーン・ウェブスター 『続 あしながおじさん』
畔柳和代訳
(新潮文庫)[amazon]

5月27日刊
エリナー・ファージョン 『ガラスの靴』
野口百合子訳
(新潮文庫)[amazon]

5月29日刊
エドワード・ケアリー 『穢れの町 アイアマンガー三部作2
月桂樹の館を逃げ出したジェームズは、フィルチングの町で、決して使うなと言われていた金貨でパンを買ってしまう。それがとんでもない事態を招くとも知らず……。物の声を聞く能力のあるクロッド・アイアマンガーと、召使いのルーシー。世にも奇妙で怖ろしい運命に見舞われた二人の運命は? 堆塵館に何が起きているのか。
(東京創元社 予価3024円)[amazon]

5月29日刊
『J・G・バラード短編全集3』 柳下毅一郎監修
第三巻はサイエンス・フィクションに文芸的手法を用いて、小説に新たな次元を切り開いた濃縮小説 (コンデンスト・ノヴェル) の代表作 「終着の浜辺」、本邦初訳 「イルミネイテッド・マン(仮)」 など20編を収める。
(東京創元社 予価3888円)[amazon]

5月29日刊
パトリック・ネス/シヴォーン・ダウド原案 『怪物はささやく』
怪物は真夜中過ぎにやってきた。墓地の真ん中にそびえるイチイの大木の怪物がコナーの部屋の窓からのぞきこんでいた。おまえに三つの物語を話して聞かせる。わたしが語り終えたら、おまえが四つめの物語を話すのだ……。夭折した天才のアイデアを、カーネギー賞受賞の若き作家が完成させた、心締めつけるような物語。
(創元推理文庫 予価864円)[amazon]

5月29日刊
アーサー・C・クラーク 『『地球幼年期の終わり 新版
宇宙に進出しようとした人類の前に、突如として未知の大宇宙船団が主要都市の上空に下りてきた。他の太陽系から来た生命体で、高度な知能と科学力をもつ全能者である彼らは、地球を全面的に管理し、ここに理想社会が出現したが、その姿を人類の前に現すことはなかった。SF史に輝く不朽の傑作。
(創元SF文庫 予価864円)[amazon]

5月29日刊
J・R・R・トールキン 『トールキンのベーオウルフ物語』
トールキンに多大な影響を与えたイギリス中世の英雄叙事詩 『ベーオウルフ』 の再話。未出版の原稿をトールキン自身の講義の内容を参考に編集し、著者が意図した本来の姿を再現。
(原書房 予価3024円)[amazon]

5月30日刊
柳下毅一郎 『皆殺し映画通信 地獄旅』
話題の映画を斬って斬ってきりまくる!舌鋒鋭い映画評論家・柳下毅一郎による2016年邦画超毒舌レビュー集。
(カンゼン 予価1728円)[amazon]


5月刊
『定本 夢野久作全集 第2巻』 小説Ⅱ 1931-1933
歿後80年記念出版。多彩な活動の全貌を集大成し、新たに大量の新資料を収載した決定版全集。【収録作品】 一足お先に/霊感!/ココナットの実/犬神博士/自白心理/怪夢/斜坑/焦点を合はせる/狂人は笑ふ/幽霊と推進機/ビルヂング/キチガヒ地獄/老巡査/意外な夢遊探偵/けむりを吐かぬ煙突
(国書刊行会 予価9720円)[amazon]

5月予定
ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション 『蒸気で動く家』
セポイの叛乱で捕虜を虐殺し合い、互いの妻を殺し合った宿敵同士、イギリス陸軍士官モンローと叛乱軍首領ナーナー・サーヒブ。叛乱鎮圧後、モンローを励まそうと、友人たちは鋼鉄の象が牽引する豪華客車を用意、インド横断の旅に出る。闇の中に蠢く叛乱軍の残党たち、密林を彷徨する謎の女性……。大自然を舞台に繰り広げられる冒険と復讐の物語。初の完訳。
(インスクリプト 予価5940円)[amazon]


▼6月以降刊

6月1日刊
coco/日高トモキチ/玉川数 『里山奇談』
野山を渉猟する 「生き物屋」 が蒐集した、里山の妖しく不思議なお話。ダムに沈んだ小さな集落には決して入ってはならない 「湯」 があった…。大分県の山深く、畑仕事の老人が遭遇した不気味な嗤い声と不思議な動きをする影…。愛知万博開催が決定し、道路交通網の整備が始まったとき、この山を削ると祟られると年寄りたちが騒ぎ出した…。日本の原風景につながる不思議な40話を収録。
(KADOKAWA 予価1512円)[amazon]

6月5日刊
山田英春 『奇妙で美しい 石の世界』
石の模様の美しい写真とともに、石に魅了された人たちの数奇な人生や、歴史上の逸話、旅先の話など、国内外のさまざまな物語を語る。
(ちくま新書 予価994円)[amazon]

6月6日刊

中野美代子 『カニバリズム論』
根源的タブーの人肉嗜食や纏足、宦官……。目を背けたくなるものを冷静に論ずることで逆説的に人間の真実に迫る血の滴る論文集。
(ちくま学芸文庫 予価1296円)[amazon]

6月6日刊

阿部謹也 『中世の窓から』
中世ヨーロッパに生じた産業革命にも比する大転換――。名もなき人びとの暮らしを丹念に辿り、その全体像を描き出す。
(ちくま学芸文庫 予価1404円)[amazon]

6月6日刊
パトリック・リー 『予言ラジオ』
サム・ドライデンは軍隊時代の旧友クレアから突然呼びだされ、事情も判らぬままに四人の少女を救出した。その後、クレアは奇妙な筐体を彼に見せ、数時間前に録音したニュースを聞かせた。「このマシーンは放送される十時間二十四分前のラジオの電波を拾うのよ」 数時間先の未来を知る者たちの息詰まる攻防、読み出したら止まらない疾走系SFスリラー。
(小学館文庫 予価918円)[amazon]

6月9日刊
ノア・ホーリー 『ビフォア・ザ・フォール 上・下
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各864円)[amazon]

6月9日刊
ルース・ウェア 『暗い暗い森の中で』
(ハヤカワ文庫NV 予価1080円)[amazon]

6月9日刊
グレッグ・イーガン 『白熱光』
(ハヤカワ文庫SF 予価1080円)[amazon]

6月9日刊
アーサー・ミラー 『アーサー・ミラーⅤ 代価 二つの月曜日の思い出』
(ハヤカワ演劇文庫 予価1620円)[amazon]

6月9日刊
トマス・ウルフ 『天使よ故郷を見よ
37歳で夭逝した天才作家の米文学に新風を巻き起こした傑作。大沢衛訳
(講談社文芸文庫 予価2160円)[amazon]

6月12日刊
ロバート・シルヴァーバーグ 『時間線をのぼろう 新訳版
2059年。時間局には、過去の監視と復旧を任務とする時間警察と、時間観光客を案内する観光部がある。歴史研究者の青年ジャドは時間観光ガイドとなり、ビザンティン帝国で絶世の美女に出会うが……。タイム・パラドックスSFの金字塔を新訳で。伊藤典夫訳
(創元SF文庫 予価1080円)[amazon]


6月刊

ヘルマン・ヘッセ 『デーミアン』
酒寄進一訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

6月刊

C・S・ルイス 『ナルニア国物語4 カスピアン王子』
土屋京子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

6月発売
《ミステリーズ!》 Vol.83
インタビューやエッセイ、短編セレクションなどで贈る、深町眞理子版 〈ホームズ〉 全集の完結記念特集。新連載、青柳碧人〈ほしがり探偵ユリオ〉セカンドシーズン掲載ほか。
(東京創元社)[amazon]

6月刊
チャールズ・ディケンズ 『荒涼館 1』
佐々木徹訳
(岩波文庫)[amazon]

6月21日刊

ハンス・ファラダ 『どうする!?』
1930年のドイツ。地方の簿記係ピネベルクは明るく母性的なエマとできちゃった婚で夫婦となる。若夫婦の新生活はしかし、突然の失業で思いがけない方向へ。首都ベルリンへ移るも、世は空前の大量失業時代、二人にジリ貧が襲いかかる。一介の庶民を主人公に大衆小説の姿をとりつつ、社会の暗部を鋭く抉り、現代まで読み継がれるロングセラー。
(みすず書房 予価3888円)[amazon]

6月23日刊
サンドローネ・ダツィエーリ 『L'ANGELO 上・下
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各972円)[amazon]

6月以降刊

トーマス・ラープ 『静寂 ある殺人者の記録
鋭敏な聴覚を持って産まれたカールは、9歳のとき、心を病んだ母親の入水をきっかけに、死という 「静寂」 こそが安らぎであると確信する。そして、人の手で、誰かに死を贈ることもできるのだと。この世界にとってあまりにも異質に生まれついてしまった、純粋で奇妙な殺人者の生涯とは。
(東京創元社)[amazon]

6月以降刊

ティラー・マッツェオ 『ホテル・リッツの見たもの ナチス占領下のパリ・リッツ・ホテル
世界中の観光客の憧れの的であるこのホテルは、1900年代にプルースト、ワイルドが出入りし、20年代にはヘミングウェイが待ち合わせに使い、ナチス占領下にはゲーリングが拠点を置いた……歴史を見守ってきたホテルの物語。傑作ノンフィクション。
(東京創元社)[amazon]

6月以降刊

R・D・ウィングフィールド 『フロスト始末 上・下
あのフロスト警部がデントン署を去るときが来た? 自らのヘマが招いた事態とはいえ、管内で容赦なく起き続ける事件の捜査に時間を取られ、異動の日は刻一刻近づくばかり。絶体絶命、史上最大のピンチに見舞われ弱りきった警部は、最後にどんな始末をつけるのか。超人気警察小説最終巻。
(創元推理文庫)[amazon上・下]

6月以降刊

ジム・ケリー 『凍った部屋』(仮)
公営アパートで男が肘掛け椅子に座ったまま死んだ。閉所恐怖症の彼は真冬にもかかわらず扉を外し、窓を開け放したまま寝て凍死したらしい。自殺や事故の可能性が高いとされたが、取材に訪れた新聞記者ドライデンは現場で疑問を抱く。些細な謎は恐るべき真相への手がかりだった。丹念な調査と明晰な推理が冴え渡る英国本格ミステリ。
(創元推理文庫)[amazon]

6月以降刊

チャールズ・ボズウェル 『彼女たちはみな、若くして死んだ』
謎めいた殺人事件は世間の耳目を集める。被害者が若い女性で、凶悪な暴力の犠牲となったとあれば、人々の注目は高まる。手がかりを追って、〈真実〉 という確固とした断片を集めていけば、謎は解明され犯人は逮捕される。本書に収録した事件は公式の情報をもとに、多数の若い女性が殺害された事件を再現したものである――MWA賞受賞のジャーナリストが実在の事件を題材に、誠実な調査と真摯な筆致で描き出す十の事件簿。
(創元推理文庫)[amazon]

6月以降刊

M・ヨート&H・ローセンフェルト 『白骨 犯罪心理捜査官セバスチャン 上・下
トレッキング中の女性が偶然見つけたのは、山中に埋められた六人の遺体。すでに白骨化していたが頭蓋骨には弾痕が。トルケル率いる殺人捜査特別班に捜査要請が出された。トルケルは迷った挙げ句、有能だがトラブルメーカーのセバスチャンにも声をかける。史上最強の迷惑男セバスチャン再び。
(創元推理文庫)[amazon上・下]

6月以降刊

エヴァンジェリン・ウォルトン 『強き者の島』
グウィネズの王の後継ぎグウィデオンは、恋煩いでやつれた末弟の思いを叶えるために、吟遊詩人に身をやつし、新しき民の治めるダヴェドの地から豚を盗んで、両国に戦を起こさせる。ウェールズ神話最大の英雄で神、グウィデオンの物語をもって、神話ファンタジイの金字塔は完結する。
(創元推理文庫)[amazon]

7月20日予定
コナン・ドイル/山中峯太郎訳 『名探偵ホームズ全集 第三巻』
悪魔の足 黒蛇紳士 謎の手品師 土人の毒矢 消えた蝋面 黒い魔船
(作品社 予価7344円)[amazon]


8月予定
Martin Edwards 《The Story of Classic Crime in 100 Books》
『探偵小説の黄金時代』 (国書刊行会予定) のマーティン・エドワーズが選んだクラッシックミステリ100冊のガイドブック。
(Poisoned Pen Press)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

スティーヴン・キング 『ダークタワーⅣ 魔道師と水晶球 上・下
〈旅の仲間〉 であるエディとスザンナを得たローランド。二人にガンスリンガーとしての教えを叩きこみながら、〈暗黒の塔〉 への旅は続く。だが、見殺しにした少年ジェイクの面影がローランドを苦しめる……。
(角川文庫 予価各1037円)[amazon上・下]

R・L・スティーヴンソン 『ジキル博士とハイド氏 新訳
田内志文訳
(角川文庫)[amazon]

マーク・トウェイン 『人間とは何か1 トウェイン完訳コレクション
(角川文庫)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅰ 抹消』
完結まで36年を要したレリスの主著にして自伝文学の大作、20世紀の奇書。ビフュールとは 「削除/分岐」 の意味。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅱ 軍装』
「新しい文学ジャンルを創造した」 と称される代表作の第二巻。フルビとは身の回り品、装具一式。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店 予価2160円)[amazon]