注目の近刊

2月20日刊
ロバート・ヒュー・ベンソン 『テ・デウムを唱いながら エリザベス一世と旧教に殉ずる人々
16世紀のイングランド。イギリス国教会とカトリックの対立旧教に殉ずるロビンとマージョリー、メアリー・ステュアートの処刑……。苦難に耐える若い二人を史実の中に置き、信仰の魂を描く一大歴史絵巻
Come Rack! Come Rope! (1912)。(作者はベンスン三兄弟の末弟)
(未知谷 5400円)[amazon]

2月20日刊
ケン・リュウ編 『現代中国SFアンソロジー 折りたたみ北京』
三層に分かれた折りたたみ式の北京を描いた郝景芳による表題作、中国に史上初のヒューゴー賞をもたらした劉慈欣 『三体』 の抜粋「円」など7作家の13作品を、『紙の動物園』のケン・リュウが選び収録。いま一番SFが熱い国・中国の粋を集めたアンソロジー。
(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 予価2052円)[amazon]

2月20日刊
トム・ストッパード 『トム・ストッパードⅣ アルカディア』
19世紀、英国貴族の娘・トマシナが残したある書 き込みは200年後の人々に波紋を広げていく。二 つの世界が美しくも切なく交錯する。
(ハヤカワ演劇文庫 予価1296円)[amazon]

2月20日刊
ジョシュア・ダルゼル 『暗黒の艦隊2 新造艦<アレス>』
あの激烈な戦闘から4年後、「ファージ」と 名づけられた有機生命体に対し、ついに戦力 を整えた人類は、猛然と反撃を開始するが!?
(ハヤカワ文庫SF 予価1015円)[amazon]

2月21日刊
古屋美登里 『楽な読書』
《BURRN!》連載書評の書籍化第2弾。「海外のフィクション」 「日本のフィクション」 「ノンフィクション」 と章を分け、さまざまな本を紹介。
(シンコーミュージック 予価1620円)[amazon]

2月21日刊
川成洋 『英国スパイ物語』
ボーア戦争からはじまるイギリスの20世紀は、二つの世界大戦とロシア革命への対応を柱に、一大情報戦争の時代でもあった。それを現場で担った情報機関と、闇に隠されたスパイの群像を史料をもとに追った、20世紀裏面史。
(中公選書 予価2592円)[amazon]

2月22日刊
『絶景本棚』 本の雑誌編集部編/中村規=写真
《本の雑誌》 人気連載、巻頭カラー 「本棚が見たい!」 を待望の書籍化。35人の書斎を舐めるように撮ったオールカラーの写真集。書籍化に際して大幅に再編集、“十人十棚"、スタイリッシュ、整然、床積み、雪崩、魔窟……本に取り憑かれ、本を溜め込んだ人たちの最強の本棚模様が勢揃い。内容
(本の雑誌社 予価2484円)[amazon]

2月22日刊
横溝正史 『雪割草』
戦時下の昭和16年に新潟日日新聞に連載、書籍化されることなく埋もれていたメロドラマ家庭小説。信州・諏訪で何不自由なく育った娘、有為子が日本画家・賀川仁吾と結婚、様々な苦労を経ながら成長していく物語。
(戎光祥出版 予価2808円)[amazon]

2月22日刊
ジェラール・ルタイユール 『パリとカフェの歴史』
パリのカフェにモリエールやヴォルテールといった大作家が集い、後世にのこる文学作品を書き上げた17世紀。18世紀のカフェはフランス革命の闘志たちの議会場となる。実在のカフェの数々を舞台にフランス史をひもとく。
(原書房 予価3888円)[amazon]

2月22日刊
豊島与志雄 『丘の上 豊島与志雄 メランコリー幻想集
太宰が最も尊敬し、芥川、川端が恐れた作家、豊島与志雄の全貌が明らかになる代表作が現代仮名遣いによって甦る。長山靖生編
(彩流社 予価2592円)[amazon]

2月23日刊
岡本綺堂 『異妖新篇 岡本綺堂読物集六
鷲を親だという娘 「鷲」、鰻に人生を狂わされた 「鰻に呪われた男」、河獺に嫉妬された漁師 「深川の老漁夫」、「くろん坊」という山の妖怪と安易な口約束が招いた悲劇――。短篇集 『異妖新篇』 全作品に、単行本未収録作2篇を付録として収載。カバー・口絵=山本タカト。
(中公文庫 予価799円)[amazon]

2月23日刊
横溝正史ミステリ短篇コレクション 第3巻 『刺青された男』
本格志向、怪奇趣味、耽美的抒情……多彩な横溝ワールドのエッセンスが凝縮された傑作の数々を集成した短篇コレクション第3巻。日下三蔵編。
(柏書房 2808円)[amazon]

2月23日刊
鶴岡真弓 『ケルトの想像力 歴史・神話・芸術
古代ヨーロッパ北方の森に生まれ、華麗で装飾的な文様、デザイン性に優れた特異の文化を残し、歴史の彼方に消え去ったケルト人。地中海的〈南の文明〉と対立するケルトの〈北方文明〉に秘められた豊饒性とは? 自然信仰、生命観、古代王権文化、神話・伝説、英雄と妖精……。まだまだ汲み尽くせないケルトの〈謎〉の数々に、ケルト学の第一人者が挑む決定版。
(青土社 予価3888円)[amazon]

2月23日出荷
岩波文庫リクエスト復刊
ハウプトマン 『沈鐘』
ドーデ― 『月曜物語』
ゾラ 『獣人』
ゴーゴリ 『イワーン・イワーノウィッチとイワーン・ニキーフォロウィッチとが喧嘩をした話』
佐藤春夫 『都会の憂鬱』

他全37点

2月24日発売
『戦後 春陽文庫 資料集成 β版』 小野純一編
昭和28年~60年に刊行されたカバーのついた春陽文庫のデータをまとめた一冊。春陽文庫のかなり珍しいタイトル、異装版を、推理小説、ユーモア・現代小説を中心に約600点掲載。
盛林堂ミステリアス文庫 2500円)

2月24日刊
ザカリーヤー・ターミル 『酸っぱいブドウ/はりねずみ』
〈エクス・リブリス〉 卓越したユーモアと奇想、殺伐とした日常を切り取る鋭い眼差し。現代シリア文学を代表する作家による短篇集と中篇を収録。
(白水社 予価2484円)[amazon]

2月24日発売
原武史 『松本清張スペシャル 100分 de 名著
『点と線』 『砂の器』 などで 「社会派推理小説」 という一大ジャンルを築いた作家・松本清張。新資料や独自インタビューで歴史の真実に光をあてた 『昭和史発掘』 や、その成果を活用した未完の遺作 『神々の乱心』 で、彼は何を訴えようとしたのか? 上記4作品を通じて、「思想家」としての松本清張に迫る。
(NHK出版 566円)[amazon]

2月24日刊
澁澤龍彦 『ドラコニアの夢』
東雅夫編。大人気アニメ 「文豪ストレイドッグス」 シリーズ最新作の映画に登場する新キャラクター 「澁澤龍彦」。コラボカバーのアンソロジー文庫で澁澤龍彦のエッセンスを味わおう。珠玉のエッセイと小説を収録。
(角川文庫 予価605円)[amazon]

2月24日刊
山本周五郎 『五辨の椿』
家のために働きづめ、その挙句倒れて死んでしまった大切な父。その時母は浮気相手と不義密通を働いていた。おしのは母の不義を憎み、次々と母や、男たちに復讐を果たしていくが……。サスペンス仕立てで語られる、罪と罰の物語。
(角川文庫 予価605円)[amazon]

2月26日刊
リチャード・バーネット 『描かれた歯痛』
激痛を伴う 「歯抜き屋」 の稚拙な抜歯から無痛治療・美容歯科へと至る歯科治療の進化。ゾッとするが惹きつけられてしまう手法や器具の数々……衝撃の医学博物誌シリーズ、完結。
(河出書房新社 予価4104円)[amazon]

2月26日刊
ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅳ 囁音』
神話の偉大さに達した告白文学(全4巻)。本巻は80歳を目前にした作家の生の余白というには濃密・バロックなアラベスク的断章群。谷昌親訳
(平凡社 予価4104円)[amazon]

2月26日予定
ホセ・ドノソ 『夜のみだらな鳥』
〈フィクションのエル・ドラード〉 望まれない畸形児《ボーイ》の養育を託された名家の秘書ウンベルトは、宿痾の胃病で病み衰え、使用人たちが余生を過ごす修道院へと送られる。尼僧、老婆、そして孤児たちとともに暮しながら、ウンベルトは聾啞の《ムディート》の仮面をつけ、悪夢のような自身の伝記を語り始める……。延々と続く独白のなかで人格は崩壊し、自己と他者、現実と妄想、歴史と神話、論理と非論理の対立が混じり合う語りの奔流となる。『百年の孤独』と双璧をなすラテンアメリカ文学の最高傑作。鼓直訳
(水声社 予価3780円)[honto]

2月26日刊
『茂田井武 (一) 幻想・エキゾチカ 中村圭子編
〈挿絵叢書6〉
茂田井武が童画で名を馳せる前に描いた幻想的でエキゾチックな挿絵の数々を蒐集。 巻頭には 『退屈画帳』 から厳選した作品5点をカラーで紹介。挿絵デビュー作である横溝正史 「かいやぐら物語」 や、江戸川乱歩とコラボした 「猫町」 など、貴重な作品を一挙掲載。
(皓星社 予価3240円)[amazon]

2月26日刊
荒俣宏 『新装版 花の王国1 園芸植物』
博物図譜の名品を選び抜き、植物に関する伝承や信仰、発見・栽培史を解説した、他に類を見ない画期的な「花の図鑑」新装版1巻。
(平凡社 予価4320円)[amazon]
荒俣宏 『新装版 花の王国2 薬用植物』
著者がその博物図譜コレクションと知識を惜しみなく注いだ類まれなる花図鑑。薬草、香草、毒草、聖草などを集めた新装版第2巻。
(平凡社 予価4320円)[amazon]
荒俣宏 『新装版 花の王国3 有用植物』
17~20世紀に描かれた美しい博物画による花の図鑑が新装版で登場。果実や野菜、庭木や街路樹など有用な植物を集めた第3巻。
(平凡社 予価4320円)[amazon]
荒俣宏 『新装版 花の王国4 珍奇植物』
植物など想像を超えた姿と生態の珍奇植物。専門家から美術愛好家、子どもも大人も楽しめる空前絶後の花図鑑新装版第4巻。
(平凡社 予価4320円)[amazon]

2月27日刊
ナボコフ・コレクション 『処刑への誘い 戯曲 事件/ワルツの発明
死刑囚の男に起こる不条理悲喜劇と、初邦訳の知られざる戯曲2篇を収録。笑いと風刺。ナボコフの意外な魅力に満ちたシリーズ第2弾。
(新潮社 予価5076円)[amazon]

2月27日刊
マーガレット・ドラブル 『昏い水』
〈新潮クラスト・ブックス〉 70代後半を迎えたドラブルが、同世代の女性を主人公に男女のさまざまな老いの姿を闊達に描く、まさに英国的苦みの効いた長篇小説。
(新潮社 予価2484円)[amazon]

2月27日刊
フィオナ・マクラウド/ウィリアム・シャープ 『夢のウラド』
死後に同一人物であることが明かされた二人の作家、フィオナ・マクラウドとウィリアム・シャープ。尾崎翠が思慕し三島由紀夫が讃美した、稀有な魂をもつ作家の作品を初めてひとつに集成する。いま百年の時を経て瑞々しく甦るスコットランドの幻想小説集。中野善夫訳
(国書刊行会 予価4968円)[amazon]

2月刊
イサベル・アジェンデ 『日本人の恋びと』
『精霊たちの家』 のアジェンデの新作。アメリカの高齢者向け養護施設を舞台に、生涯の愛について、人生の秘密について、ミステリ仕立てで展開する恋愛小説。
(河出書房新社 3024円)[amazon]

2月27日発売

《ナイトランド・クォータリーvol.12》 不可知の領域――コスミック・ホラー
未知の空間や異次元に迷い込み、人知を超えた存在に遭遇したときの無力さと孤独感、その恐怖を。キム・ニューマン、ネイサン・バリングルード、ジャン・レイなど翻訳9編、日本作家は荒山徹、朝松健。この他、諸星大二郎インタビューなど。内容
(アトリエサード 予価1836円)[amazon]

2月27日刊
高崎俊夫 『祝祭の日々 私の映画アトランダム
映画から文学へ、文学からジャズへ、そして映画へ――マニアック&ファナティックな文芸書・映画本を多数手掛ける名編集者による人気連載コラムがついに単行本化。
(国書刊行会 予価2808円)[amazon]

2月28日刊
デルフィーヌ・ミヌーイ 『シリアの秘密図書館』
シリア内戦下、ダマスカス近郊の町ダラヤでは、人々が政府軍に包囲されていた。砲撃に脅え、死と隣り合わせの過酷な日々。だがそんな過酷すぎる状況下でも、散逸した本を集めて地下に 「秘密の図書館」 を作った人々がいた――。本に希望を見出し、知識を暴力への盾として闘った人々を描く、感動のノンフィクション。
(東京創元社 予価1728円)[amazon]

2月28日刊
西崎憲 『蕃東国年代記』
東の海、唐と倭国の間に浮かぶ麗しき小国 〈蕃東〉――知識や儀礼を司る貴族の家に生まれ、気ままに日々を過ごす青年・宇内と彼の従者を務める17歳の藍佐。彼らが出会った驚異、あるいは目にすることのなかった神秘を鮮やかに描く。繊細な細工物のような5編を収めた空想世界の御伽草子。
(創元推理文庫 予価756円)[amazon]

2月28日刊
タイラー・ディルツ 『ペインスケール ロングビーチ市警殺人課
高級住宅街で下級議員の息子の妻と子どもたちが殺害された。調べれば調べるほど謎に包まれる被害者一家の秘密とは。刑事ダニーと相棒のジェンを予測不可能な事件が襲う。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

2月28日刊

デイヴィッド・アーモンド 『ポケットのなかの天使』
定年間際のバスの運転手バートのもとに、天使がやってきた。指でつまみあげられるくらいの小さなかわいい天使に妻のベティは大喜び。学校で調理師をしているベティは、アンジェリーノと名付けた天使を早速職場に連れて行った。学校に天使が! 生徒たちは大喜びだったが……。国際アンデルセン賞受賞の名手が描く、可愛い天使の物語。
(東京創元社 予価2052円)[amazon]

2月28日刊
田中啓文 『シャーロック・ホームズたちの新冒険』
シャーロック・ホームズ&明智小五郎、東西の名探偵の知られざる冒険譚。ミステリ界の基礎教養「黒後家蜘蛛の会」にまつわる重大な秘密。衆人環視下で消えた、手塚治虫の生原稿の謎。松尾芭蕉の死の真相を推理する正岡子規……。実在非実在の名探偵たちの、活躍を描く短編集。
(東京創元社 予価1836円)[amazon]

2月28日刊
アーネスト・ヘミングウェイ 『誰がために鐘は鳴る 上・下
高見浩訳
(新潮文庫 予価810円/853円)[amazon

2月28日刊

『西條八十集 人食いバラ 他三篇
〈少年少女奇想ミステリ王国1〉
「少女小説の大家」 でもあった西條八十の 『青衣の怪人』 『魔境の二少女』 『人食いバラ』 『すみれの怪人』 を収録。芦辺拓編
(戎光祥出版 予価3024円)[amazon]

2月28日刊
ダン・ブラウン 『オリジン 上・下
スペインのビルバオ、マドリード、セビリア、バルセロナを舞台に、ラングドンの前に最強の敵が立ちはだかる。鍵を握るのは、人類最大の疑問 「我々はどこから来たのか、どこへ行くのか」――。
(KADOKAWA 予価各1944円)[amazon]


▼3月刊

3月1日刊
テオドール・エルサール・ド・ラ・ヴィルマルケ 『バルザス=ブレイス ブルターニュ古謡集
フランス・ブルターニュ地方で語り継がれる詩歌を編纂した物語歌謡集。1839年の初版刊行以来、文学・芸術・ケルト研究に多大な影響を与えてきた。魔術師マーリン、アーサー王伝説から、ブルターニュの祝祭・恋愛の風習がわかる詩歌まで、ヴィルマルケ生前中の最終校訂版を翻訳。
(彩流社 予価4860円)[amazon]

3月2日刊
マイケル・イネス 『盗まれたフェルメール』
〈論創海外ミステリ〉 殺された画家、盗まれた絵画。フェルメールの絵をめぐり展開するサスペンスとアクション。スコットランドヤード警視監アプルビイが事件を追う。Private View (1952) 解説=真田啓介
(論創社 予3024円)[amazon]

3月2日刊
『新訳ベケット戯曲全集1 ゴドーを待ちながら/エンドゲーム』
ベケットが、わかるようになってきます! 「不条理演劇の最高傑作」 が楽しめる “シン・ゴドー” と、「勝負の終わり」 の新訳を収録。岡室美奈子訳。
(白水社 予価3240円)[amazon]

3月2日刊
ロバート・R・カーギル 『聖書の成り立ちを語る都市 フェニキアからローマまで
聖書から浮かび上がる古代オリエント・地中海世界、一方で歴史は聖書本文にどんな影響を与えたか。聖書の成り立ちを都市ごとに見る。
(白水社 予価4104円)[amazon]

3月2日刊

スティーヴン・ハンター 『マスター・スナイパー』
(扶桑社ミステリー)[amazon]

3月2日刊
リサ・マリー・ライス 『マーフィーズ・ロウ』
(扶桑社ミステリー)[amazon]

3月6日刊
中尾真理 『ホームズと推理小説の時代』
ホームズとともに誕生した推理小説。その歴史を黎明期から黄金期まで跡付け、隆盛の背景とその展開を豊富な基礎知識を交えながら詳らかにする。
(ちくま学芸文庫 予価1296円)[amazon]

3月6日刊
木々高太郎 『三面鏡の恐怖』
死んだ妻とそっくりな妹が現れた。彼女の目的は何か。戦後直後の時代背景に展開する殺人事件。木々高太郎の隠れた代表的推理長篇、初の文庫化。
(河出文庫 予価799円)[amazon]

3月6日刊
泡坂妻夫 『迷蝶の島』
太平洋に漂うヨットの上から落とされた女、絶海の孤島に吊るされた男。一体、誰が誰を殺したのか……そもそもこれは夢か、現実か? 手記、関係者などの証言によって千変万化する事件の驚くべき真相とは?
(河出文庫 予価778円)[amazon]

3月6日刊
アントニオ・タブッキ 『島とクジラと女をめぐる断片』
居酒屋の歌い手がある美しい女性の記憶を語る 「ピム港の女」 のほか、クジラと捕鯨手の関係や歴史的考察、ユーモラスなスケッチなど、様々な断片が響きあう散文集。須賀敦子訳
(河出文庫 予価799円)[amazon]

3月6日刊
ダグラス・アダムズ 『長く暗い魂のティータイム』
コミック・SFミステリー 「ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所」 シリーズ第二弾。今回、史上もっともうさんくさい私立探偵ダーク・ジェントリーが謎解きを挑むのは……なんと 「神」 です。
(河出文庫 予価994円)[amazon]

3月6日刊
ヘザー・ヤング 『エヴァンズ家の娘』
ジャクリーンは親族から相続した湖畔の家に移り住む。この家では数十年前にある事件が起こったようだが……。過去と現在、交互に描かれる二つの物語は一族の秘密へと繋がっていく。MWA賞最優秀新人賞候補作。
(ハヤカワ・ミステリ 予価2268円)[amazon]

3月6日刊
マイケル・ロボサム 『生か、死か 上・下
出所日前夜に突如脱獄した男。たった一日さえ待てば、自由も金もすべてが手に入ったはずなのに……。その決断の裏隠された陰謀とは? 英国推理作家協会賞ゴールドダガー賞受賞。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各864円)[amazon上・下]

3月6日刊
S・L・グレイ 『その部屋に、いる』
休暇でパリに来た夫婦。しかし宿泊先のアパルトマンには何か不快な雰囲気がただよっていた……背筋の凍るホラーサスペンス登場。
(ハヤカワ文庫NV 予価1123円)[amazon]

3月6日刊
ラリイ・ニーヴン 『無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン
ヒューゴー賞受賞作「無常の月」ほか、ヒューゴー賞受賞作3篇に、星雲賞受賞作など、傑作全7篇。
(ハヤカワ文庫SF 予価1037円)[amazon]

3月6日刊
チャーリー・N・ホームバーグ 『真実の魔術師』
魔術師実習生のシオニーはもうすぐ最終試験を受ける予定。そんなとき、彼女の命を狙った邪悪な魔術師が脱獄したと知らされる。
(ハヤカワ文庫FT 予価864円)[amazon]

3月6日刊
『ラテンアメリカ傑作短編集2 中南米スペイン語圏の語り(仮) 野々山真輝帆編
マジックリアリズムだけじゃないラテンアメリカ文学の内省と豊穣。日本初紹介作家を含む、短編アンソロジー。収録内容
(彩流社 予価3024円)[amazon]

3月8日刊
武末祐子 『グロテスク・美のイメージ ドムス・アウレア、ピラネージからフロベールまで
ルネサンス期に発掘された古代ローマ・ネロ帝の黄金宮(ドムス・アウレア)、ピラネージの廃墟画を経て、ユゴーやフロベールらフランスロマン主義文学へ――あらゆるものを巻き込んで同化し、幻想と現実を分かつと同時につなぐ、洞窟(グロッタ)に始まるグロテスクの系譜。
(春風社 予価3456円)[amazon]

3月9日刊
C・S・ルイス 『ナルニア国物語7 最後の戦い』
ナルニアでは偽アスランの「命令」により、〈もの言うけもの〉たちは奴隷のように使われ、隣のカロールメン国にもつけいられようとしていた。劣勢となったナルニア王ティリアンはアスランに助けを求めるが……。衝撃的結末を迎える最終巻。土屋京子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

3月9日刊
サン=テグジュペリ 『戦う操縦士』
鈴木雅生訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

3月9日刊
ヨハン・ホイジンガ 『ホモ・ルーデンス 文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み
「人間の文化は遊びにおいて、遊びとして、成立し、発展した」。歴史学、民族学、そして言語学を綜合した独自の研究は、人間活動の本質が遊びであり、文化の根源には遊びがあることを看破、さらに功利的行為が遊戯的行為を圧する近代社会の危うさに警鐘を鳴らす。「遊びの相の下に」 人類の歴史の再構築を試みた古典をオランダ語版全集から完訳。 里見元一郎訳
(講談社学術文庫 予価1296円)[amazon]

3月10日刊
森瀬繚 『All Over クトゥルー クトゥルー神話作品大全
「クトゥルー神話」 はH・P・ラブクラフトにより創造され、数々の作品を通じて語り継がれ、発展してきた。本書は日本国内で発売された古今のクトゥルー神話作品を網羅すべく、1000作以上を解説。小説のみならず、コミック・映画・ゲームなどもカバーし、現在に至るまでの神話体系の流れを総攬する。
(三才ブックス 予価2480円)[amazon]

3月10日刊
サモセット・モーム 『報いられたもの/働き手』
名声を得た後のモームが 「自らの魂の平穏のため」 に描いた戯曲二篇。人間の本質を衝く傑作悲喜劇を、モーム研究の第一人者の名訳で。行方昭夫訳
(講談社文芸文庫 予価1836円)[amazon]

3月12日刊
キャロル・オコンネル 『生贄の木』
森の中で、袋に入れられて木から吊されていた三人。イカれたパーティーガール、小児性愛者、そして狂気に冒された配給所の聖女。一人は助かり、一人は手遅れ、そして一人は瀕死の状態だった。目撃者は小妖精のような顔立ちのウィリアムズ症候群の少女。マロリーは自分を慕う少女に犯人を思い出させようとするのだが……。好評シリーズ最新刊。
(創元推理文庫 予価1512円)[amazon]

3月12日刊
マシュー・ディックス 『マイロ・スレイドにうってつけの秘密』
33歳の訪問看護師マイロは、公園でビデオカメラとテープを発見する。テープに映っていたのは、自分と同じ年頃の女性による、友人が自分のせいで亡くなったという告白だった……。「秘密」をめぐる奇妙で愛おしい物語。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

3月12日刊
シャンナ・スウェンドソン 『魔法使いの陰謀 フェアリーテイル
妖精が関与しているらしい事件が頻発。そこに魔法使いと妖精の対立を煽る怪しい魔法使いが出現。バレリーナとしてのキャリアを再開したソフィーはまたしても巻きこまれる。シリーズ第三弾。
(創元推理文庫 予価1339円)[amazon]

3月12日刊
J・J・アダムズ&D・H・ウィルソン編 『スタートボタンを押してください』
ケン・リュウ、アンディ・ウィアー、桜坂洋ら、現代SFを牽引する豪華執筆陣が集結。ヒューゴー賞・ネビュラ賞・星雲賞受賞作家たちが、急激な進化を続けるメディアの可能性に挑む、傑作オリジナルSFアンソロジー。全作が書籍初収録。
(創元SF文庫 予価1080円)[amazon]

3月12日刊
レーモン・ルーセル 『額の星 無数の太陽』
『ロクス・ソルス』 『アフリカの印象』 の二大散文に並ぶ二大戯曲を一冊に。独自の手法を駆使して織りなされる言葉と物の奇想天外なスペクタクルは小説と変わらない。
(平凡社ライブラリー 予価1620円)[amazon]

3月13日刊
ファン・ジョンウン 『野蛮なアリスさん』
私はアリシア、女装ホームレスとして、四つ角に立っている――凶暴な母、老いた父、そして沢山の食用犬……。少年アリシアのたった独りの戦いがはじまる。現代韓国最注目の俊英による問題作。
(河出書房新社 予価1728円)[amazon]

3月13日刊
四方田犬彦・福間健二編 『1968 [2] 文学』
鈴木いづみ、土方巽、澁澤龍彦…。文化の〈異端者〉たちが遺した詩、小説、評論などを収録。反時代的考察を深く味わうアンソロジー。
(筑摩選書 予価2592円)[amazon]

3月14日刊
アナトール・フランス 『ペンギンの島』
悪魔に騙された聖者が間違って極地のペンギンに洗礼を施してしまう。天上では神が会議を開き対応を協議、ペンギンを人間に変身させて神学上の問題を切り抜けることにし、ここにペンギン国の歴史が始まった。古代から現代、未来に至るフランスの歴史をパロディ化し、戯画的に語り直した、ノーベル賞作家A・フランスの知る人ぞ知る名作。
(白水Uブックス 予価2052円)[amazon]

3月14日刊
周作人 『周作人読書雑記2』
日中の困難な時代を生きた周作人。その文章は不思議にも落ち着きとユーモアを湛えている。書物を通じた周作人の小著作選。第2巻は、民俗、故郷その他を巡る雑記。全5巻。
(平凡社/東洋文庫 予価3564円)[amazon]

3月14日刊
キム・グミ 『あまりにも真昼の恋愛』
会社での地位を失った男が思い出したのは、16年前のある関係だった。第7回若い作家大賞を受賞した表題作や、若い作家賞受賞作 「趙衆均氏の世界」 など、今の世代の心の質感を描く9つの物語。
(晶文社 予価1944円)[amazon]

3月15日刊
リー・チャイルド 『パーソナル 上・下
フランスの大統領が狙撃された。犯人と目されるのは、ジャック・リーチャーがかつて逮捕した軍人。闘いの舞台はパリ、そしてロンドンへ。狙撃犯を追ってロシアやイギリスの情報局と協力しながら、G8開催地で捜査を進めるリーチャー。激闘の行方は?
(講談社文庫 予価各994円)[amazon]

3月16日刊
ロバート・カークマン/チャーリー・アドラード 『ウォーキング・デッド8』
ネガンとの死闘から2年、リックたちは平和を謳歌していた。 作物は豊かに実り、安全な交通が確立され、生活には日常の悩みが戻った。だがある日、パトロール隊が謎の集団に襲われる。それは、言葉を交わしながら移動する死者の群れだった。彼ら 〈囁く者 (ウィスパラーズ)〉 の正体とは? 待望の第2幕スタート。
(ヴィレッジブックス 予価2970円)[amazon]

3月16日刊
金森修 『人形論』
祓除の土偶や天児から、ゴシックドール、さらにはラヴドールやロボットまで、広汎な人形ワールドを認識論的に捉える亜人論。遺作。
(平凡社 予価4104円)[amazon]

3月16日刊
『文藝別冊 須賀敦子の本棚』
没後20年を迎える須賀敦子を彼女が愛した本や作家からとらえかえして、新しい須賀像をうちだす。日本作家案内などの未刊行の翻訳を多数収録、池澤夏樹、松山巌、湯川豊、若松英輔他。
(河出書房新社 予価1404円)[amazon]

3月17日刊
越前敏弥 『文芸翻訳教室』
「原文をしっかり読む」 「日本語の表現力を増やす」 「調べ物をきっちりする」 といった基本から、「表記のルール」 「各登場人物にふさわしい日本語」 「物語の視点」 を頭に置いた実践的な訳し方まで、第一線で活躍する文芸翻訳家が秘伝を伝授。加えて、シノプシスの書き方や企画の持ち込み方もアドバイス。目次
(研究社 予価2160円)[amazon]

3月17日刊

『江戸川乱歩作品集Ⅲ パノラマ島奇談・偉大なる夢 他
浜田雄介編
(岩波文庫)[amazon]

3月19日刊
ジャッキー・フレミング 『問題だらけの女性たち』
女の脳は小さい? 女が考えると生殖器がダメになる!? 19世紀の女性たちがいかにバカバカしい迷信と固定観念に苦しめられたか、ユーモアと皮肉炸裂で描くイギリス発ジェンダー絵本。松田青子訳。
(河出書房新社 予価1296円)[amazon]

3月19日刊

田中貢太郎 『戦前の怪談』
怪談の巨匠の、実話などでまとめた怪談アンソロジーの決定版。「虫採り」「草藪の中」「狐妖」「白いシャツの群」「妖影」「黒風」「蟇の血」など傑作全24篇。
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

3月19日刊
長山靖生 『日本SF精神史 完全版
幕末・明治から現代まで、〈未来〉はどう思い描かれ、〈もうひとつの世界〉はいかに空想されてきたか。日本的想像力の系譜をたどる画期的通史。日本SF大賞・星雲賞ダブル受賞作の完全版。
(河出書房新社 予価3024円)[amazon]

3月19日刊
『澁澤龍彦の記憶』
没後30年を迎えて世田谷文学館で開催された「連続講演」をもとにまとめたエッセイ集。記憶から甦る「澁澤さん」の生きた姿、世代としての姿勢、思考の源泉がわかるとっておきの一冊。
(河出書房新社 予価2808円)[amazon]

3月20日刊
北村紗衣 『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 近代の観劇と読書
女性たちはいかにシェイクスピアを受容し、その正典化に影響を与えてきたか。18世紀までの観客や作家、宮廷人などの関わりを見る。
(白水社 予価3024円)[amazon]

3月20日刊
小林信彦 『大統領の密使/大統領の晩餐』
〈小林信彦コレクション〉 オヨヨ大統領シリーズの傑作 『大統領の密使』 と 『大統領の晩餐』 のカップリング。早川書房版単行本の際だけに収録されていた、挿絵(小林泰彦)も収録。
(フリースタイル 予価1836円)[amazon]

3月20日刊
レイモンド・チャンドラー 『フィリップ・マーロウの教える人生』
フィリップ・マーロウの言葉から人生を学ぼう。愛、女、死、酒、チェス、煙草、ハリウッドについて――レイモンド・チャンドラーの生み出した探偵マーロウの至言をテーマごとにチョイス。全篇村上春樹の名訳で贈る珠玉の名言集。訳者による巻末解説も収録。
(早川書房 予価1296円)[amazon]

3月20日刊
マイケル・バー=ゾウハー/ニシム・ミシャル 『秘録イスラエル特殊部隊 中東戦記1948-2014
1948年の建国以来、イスラエルは常に戦乱の只中にあった――。数度の中東戦争、エンテベ空港での人質奪還、エルサレムを巡る終わりなき戦いなど、同国特殊部隊が関与した諸作戦の全貌を、自らも中東戦争に従軍したスパイ小説の巨匠が語る戦記ノンフィクション。
(早川書房 予価2484円)[amazon]

3月20日刊
アーネスト・クライン 『アマルダ』
ゲーマーの少年ザックが目にしたのは、彼が大好きなゲームそっくりの宇宙船だった……オタク文化ネタ満載の戦争冒険ゲームSF。
(ハヤカワ文庫SF 予価842円)[amazon]

3月20日刊
カミラ・グレーベ&ポール・レアンダ・エングストレー 『サンクトペテルブルクから来た指揮者』
大規模な企業買収計画の裏で、思わぬ事件に直面する男が味わう恐怖と苦闘。ソ連崩壊後の闇社会に展開する、非情な陰謀の標的は?
(ハヤカワ文庫NV 予価1382円)[amazon]

3月22日刊

フェデーリコ・マリア・サルデッリ 『失われた手稿譜』
作曲家ヴィヴァルディは、晩年、多額の借金を抱えたまま、旅先で死亡した。残された家族は債権者に追われ、兄の遺品を処分、以来200年近く闇に消えていた自筆楽譜だったが……。数奇な運命をたどった楽譜の謎を綿密な調査研究によって明らかにした、ミステリにも似た読み応え十分の傑作ノンフィクション・ノベル。
(東京創元社 予価2268円)[amazon]

3月22日刊
エドワード・D・ホック 『怪盗ニック全仕事5』
「価値のないもの、誰も盗もうとはしないもの」だけを標的にする怪盗ニック。文庫版全集第5弾は、〈白の女王〉サンドラ・パリスとの共闘、ホック世界の名警官レオポルド警部やニックを名乗る偽者との対決、実在したミステリ書店が登場するクリスマス・ストーリーなどを含む全14編(本邦初訳9編)を収録。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

3月22日刊
マルク・パストル 『悪女』
20世紀初頭のバルセロナ。町では幼い子供が何人も失踪していた。噂ではその血をすすり臓物を喰らう化け物に攫われたのだという。そして今日また一人、新たな子供が姿を消し、頸動脈を噛みちぎられた男の死体まで発見された。現役の犯罪捜査官が、町中を震撼させた犯罪者の実話に材を得て描いた戦慄の物語。
(創元推理文庫 予価1253円)[amazon]

3月22日刊
ロス・マクドナルド 『動く標的 新訳版
石油王が失踪した。夫人の依頼により調査を開始した私立探偵リュー・アーチャー。夫人とは犬猿の仲である義理の娘、彼女が愛する一家専属のバイロット、娘との結婚を望む弁護士といった面々が複雑に絡み合うなか、次々に殺人事件が……。探偵リュー・アーチャー初登場作を田口俊樹新訳で。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

3月22日刊
北原尚彦 『シャーロック・ホームズの蒐集』
大英帝国を縦横無尽に駆け巡るホームズと相棒ワトスン博士の〈語られざる事件〉を、世界有数のホームズ・ファンが愛と敬意を込めて作品化した、最高水準のパスティーシュ6編。
(創元推理文庫 予価842円)[amazon]

3月22日刊
J・G・バラード 『ハロー、アメリカ』
崩壊し、砂漠と化した22世紀のアメリカに上陸し、諸都市を探訪した探険隊の記録。予言者バラードが辛辣に描き出す、強烈な未来像。(『22世紀のコロンブス』 を改題・文庫化)
(創元SF文庫 予価1058円)[amazon]

3月23日刊
連城三紀彦 『悲体』
40年前に消えた母を探し韓国へやってきた男の物語は、次第に、それを書きつつある作者自身の記憶と混じり合う――戦後日韓関係に翻弄された男女をめぐる物語。。ミステリと私小説的メタフィクションを融合させた、著者晩年の問題作にして最大の実験長篇 (「すばる」2003~04年連載)。没後5年、初の書籍化。
(幻戯書房 予価2376円)[amazon]

3月23日刊

山本タカト 『緋色のマニエラ デビュー20周年記念版 山本タカト画集
国内外で絶大な人気を誇る山本タカトの平成耽美主義誕生を知らしめた第一画集。未発表作を新たに追加したデビュー20周年記念版。
(河出書房新社 予価3564円)[amazon]

3月23日刊
樋口大介 『カフカの前にユダヤ預言者現れず』
「田舎医者」と訳されていたカフカの短編を独自の視点で訳し直し、詳細に分析することで、作品に刻まれた時代の刻印を明らかにし、重層的作品世界と新たなるカフカ像を提示した画期的論攷。
(河出書房新社 予価2160円)[amazon]

3月24日刊
山田風太郎 『忍法双頭の鷲』
延宝8年、家綱の死去により新将軍に綱吉が就任。それに伴い、公儀隠密の要職を担う伊賀組は解任され、替って根来(ねごろ)衆が登用された。若き二人の根来忍者、秦漣四郎と吹矢城助は、隠密として初仕事に勇躍、江戸を後にしたが、彼らの行く手には、復讐に燃える伊賀忍者の執拗な妨害が……。
(角川文庫 予価864円)[amazon]

3月24日発売
《ミステリマガジン》 5月号
特集=アガサ・クリスティー
(早川書房 1296円)[amazon]

3月25日刊
アンジェラ・カーター 『新しきイヴの受難』
野蛮な力が遍在する世界に繰り広げられるイヴの奇妙奇天烈な冒険と遍歴を、ブラックユーモアとアイロニーをちりばめて描いた、英国マジック・リアリズムの旗手による、新たな預言の書ともいうべき傑作。
(国書刊行会 予価2592円)[amazon]

3月26日刊
ドン・ウィンズロウ 『ダ・フォース 上・下
主人公はニューヨーク市警38000人の頂点に立つ 「刑事の王」。麻薬・殺人・レイプ・組織犯罪を取り締まるエリート特捜班ダ・フォースを率いる彼は、いつしか善と悪の境界線を越えるようになっていき……。
(ハーパーBOOKS)[amazon上・下]

3月26日刊
多賀新 『江戸川乱歩 幻想と猟奇の世界』
春陽堂・江戸川乱歩文庫のカバーを飾った銅版画家 多賀新の作品を集めた画集。『銅版画・江戸川乱歩の世界』(1988)を、全頁レイアウトを変更、増頁し、乱歩研究の第一人者・落合教幸が全作品の解説を書き改めた。
(春陽堂 予価2592円)[amazon]

3月28日刊
セバスチャン・フィツェック 『乗客ナンバー23の消失』
次々に乗客が消える客船に妻子失踪の謎を解くべく乗船した捜査官が直面する謎また謎。一件落着と思わせて連続ドンデン返しが炸裂。
(文藝春秋 予価2430円)[amazon]

3月28日刊
河合隼雄・松岡和子 『決定版 シェイクスピア快読』
(新潮文庫)[amazon]

3月28日刊

『FUNGI 菌類小説選集 第Ⅱコロニー』
きのこ/菌類をテーマにしたSFホラー・ファンタジー短編集。
(Pヴァイン 予価1836円)[amazon]

3月28日刊
小野俊太郎 『太平洋の精神史 パシフィック・イマジネーション(仮)
日米の間に広がる太平洋は、パシフィック(和平)という幻想によって作り出されてきたが、実際には、ヨーロッパの裏側として、あらゆる汚辱の捨て場所(奴隷、核問題) などの舞台となってきた。日米の文学、映画がどのように太平洋を読み解いてきたのか?映画『パシフィック・リム: アップライジング』に合わせ、太平洋のもつ意味合いを概観する文化史。目次
(彩流社 予価2052円)[amazon]

3月30日刊
グレアム・スウィフト 『マザリング・サンデー』
〈新潮クレスト・ブックス〉 1924年春、年に一度の帰郷日に、メイドのジェーンは生涯忘れられない悦びと喪失を味わう。ブッカー賞作家による精緻極まる小説。
(新潮社 予価1836円)[amazon]

3月30日刊
萩尾望都 『私の少女マンガ講義』
イタリアの大学で行った講義を完全収録。創作作法や注目の新作 『春の夢』 など自作についても語り下ろしたハギオモト流少女マンガ論。
(新潮社 予価1620円)「amazon]

3月30日刊
高山宏・巽孝之 『〈超〉英米マニエリスム論争 ポー、日本、そしてアメリカ文学(仮)
日本で、アメリカ文学を読む意味、意義とは何か? アメリカニズムにおける、イギリスとのトランスアトランティック局面を高山宏が、アメリカン・ルネサンスとトランスパシフィックな局面を巽孝之が、エドガー・アラン・ポーを軸に語り尽くす。目次
(彩流社 予価1944円)[amazon]

3月予定
千街晶之編著 『21世紀本格ミステリ映像大全』
(原書房)[amazon]

3月予定
ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション5 『カルパチアの城 ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』

東欧を舞台にしたヴェルヌ後期の幻想譚2篇。ヴェルヌ流ゴシック小説 『カルパチアの城』 では、死んだ歌姫が、吸血鬼伝説の本場トランシルヴァニアの城に姿を現わす (新訳)。他方、『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』 は、H・G・ウェルズの向こうを張って書いた透明人間もの。本邦初訳の知られざる傑作。
(インスクリプト)[amazon]


▼4月以降刊

4月刊
ハイデガー 『存在と時間 4』
中山元訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

4月13日刊
ベルナール・ステファヌ 『パリ地名大事典』
パリの地名の大部分に、歴史上の人物や出来事(戦争・事件)、制度・機関(教会・修道院・学校など)に由来する呼称がついている。本書は、これらの地名のうち、およそ5000例を取り上げている。地名をとおして、おのずとパリの歴史が浮かび上がる好著。
(原書房 予価10,260円)[amazon]

4月刊
『ウンガレッティ全詩集』
河島英昭訳
(岩波文庫)[amazon]

4月中旬予定
辰巳一彦 『魔術妖術大図鑑 復刻版
黒魔術、錬金術、魔法薬、クロウリーやパラケルススなど有名魔術師の紹介から、ジル・ド・レの生涯を描いた劇画 「恐怖! 黒魔術の館 青ヒゲ男爵の物語」、魔女裁判の処刑料金まで、魔術や妖術にまつわる情報を詳しく紹介。 石原豪人・柳柊二・木俣清史・好美のぼる・加藤孝雄・杉尾輝利らがイラストを担当。『魔術妖術大図鑑』(立風書房/ジャガーバックス、1976)を復刊。
復刊ドットコム 予価4320円)[amazon]

4月刊
《ミステリーズ!》 vol.88
樋口有介〈柚木草平シリーズ〉最新作 『うしろから歩いてくる微笑』 連載スタート。門田充宏、受賞第一作掲載予定ほか。
(東京創元社 1296円)[amazon]

4月刊
ケルスティン・ギア 『ジルバー1 第一の夢の扉』(仮)
母親と妹と一緒にロンドンにやってきたリヴ。いきなり投げ込まれた新しい家族と新しい学校に必死で溶け込もうとする毎日だ。そんなある晩見た妙にリアルな夢の中で、リアは学校で人気者の男子4人組に遭遇する。彼らの夢に迷いこんでしまったらしい。夢の中とはいえ、なんで揃いも揃って墓場にいるのだろう……。『紅玉は終わりにして始まり』 作者の新三部作開幕。
(東京創元社)[amazon]

4月刊
アイザック・アシモフ 『黒後家蜘蛛の会1 新版
弁護士、暗号専門家、作家、化学者、画家、数学者の六人からなる 〈黒後家蜘蛛の会〉 は、月一回 〈ミラノ・レストラン〉 で晩餐会を開いていた。会では毎回のようにミステリじみた話題が出て、会員各自が素人探偵ぶりを発揮する。だが常に真相を言い当てるのは、物静かな給仕のヘンリーだった。安楽椅子探偵ものの歴史に燦然と輝く連作推理短編集が、読みやすい新版で刊行開始。
(創元推理文庫)[amazon]

4月刊
S・S・ヴァン・ダイン 『カナリア殺人事件 新訳版
ブロードウェイの元女優 「カナリア」 が密室で殺害される。容疑者はわずか四人だが、決め手となる証拠は皆無。矛盾だらけで不可解な犯罪に挑むのは、名探偵ファイロ・ヴァンス。独自の推理手法で犯人を突き止めようとするが……。シリーズ第二弾、日暮雅通・新訳。
(創元推理文庫)[amazon]

4月刊
アンドレアス・フェーア 『弁護士アイゼンベルク』
女性弁護士アイゼンベルクは、ホームレスの少女から弁護を依頼される。彼女の友人のホームレスの男が若い女性を殺害し、死体を損壊した容疑で逮捕されたのだ。しかもその男はアイゼンベルクの元恋人だった。高名な物理学教授がなぜホームレスになり、殺人の被疑者に? 二転三転する事件と、法廷での論述戦の果てに明らかになる、あまりに意外な犯人。ドイツ推理作家協会賞受賞作家の傑作ミステリ。
(創元推理文庫)[amazon]

4月刊
ヘニング・マンケル 『ピラミッド』
北欧ミステリの帝王マンケルが生んだ名物刑事クルト・ヴァランダーがまだ20代でマルメ署にいた頃の 「ナイフの一突き」 「裂け目」 から、イースタ署に移ったばかりの頃に遭遇した事件 「海辺の男」 「写真家の死」 を経て、『殺人者の顔』 直前のエピソード 「ピラミッド」 に至る5つの短編。若き日のヴァランダーの成長を描いた短編集。
(創元推理文庫)[amazon]

4月刊
サチ・ロイド 『ダークネット・ダイヴ』
格差拡大政策により一般大衆は切り捨てられ、不満をそらすため貧富の対立が意図的に煽られた近未来のロンドン。下層階級に落とされた人々は自由を求めてスラム共同体を築いたが、軍警察に激しく弾圧されている。市民権を持つ少年ハンターは、スラムの少女ウーマと出会い、全世界の虐げられた人々の命運を賭けた戦いが幕を開ける。
(創元推理文庫)[amazon]

4月刊
福永武彦 『完全犯罪 加田伶太郎全集』
資産家が住まう洋館に届いた英文の脅迫状と、奇怪な密室殺人――迷宮入となった十年以上前の事件に四人の男が推理を競う傑作 「完全犯罪」。日本推理小説の爛熟期に突如として登場した著者、加田伶太郎とは、文学者・福永武彦が創りだした、もうひとつの顔であった。精緻な論理と遊戯精神を共存させ、日本推理小説史上に於いて最重要短編集に数えられる一冊。
(創元推理文庫)[amazon]

4月刊
福井健太 『本格ミステリ漫画ゼミ』(仮)
本格ミステリ漫画の歴史を概観し、魅力的な作家と作品を紹介。乱歩作品、ホームズなどのコミカライズから、『金田一少年の事件簿』 『名探偵コナン』 『Q.E.D.』 『スパイラル~推理の絆~』 といったオリジナルの傑作まで。
(東京創元社/キイ・ライブラリー)[amazon]

4月予定
エイドリアン・マッキンティ 『コールド・コールド・グラウンド』
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価972円)[amazon]

4月予定
霜月蒼『アガサ・クリスティー完全攻略』
(ハヤカワ文庫JA 予価1080円)[amazon]

4月予定
『日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書
日下三蔵編
(ハヤカワ文庫JA 1620円)[amazon]

4月予定
マシュー・メイザー 『サイバー・ストーム 隔離都市
(ハヤカワ文庫NV 予価1080円)[amazon]

4月予定
デニス・E・テイラー 『われらはレギオン AI探査機集合体
(ハヤカワ文庫SF 予価972円)[amazon]

4月予定
ピーター・トライアス 『メカ・サムライ・エンパイア 上・下
(ハヤカワ文庫SF 予価各864円)[amazon]

4月以降刊
リディアン・ブルック 『The Aftermath』
(作品社 予価3024円)[amazon]

4月以降刊
円堂都司昭 『ディストピア・フィクション』
(作品社 予価2160円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店 予価2160円)[amazon]