注目の近刊

4月28日刊
リアム・オフラハティ『イニシュカムの王 リアム・オフラハティ短篇集
アイルランド文学の短篇の名手オフラハティの作品集。荒木武伯訳
(未知谷 予価2970円)[amazon]

4月30日刊
ディーノ・ブッツァーティ『アズィズ・マイオ事件』
日常の世界から離れて戦地に向かう者が、車窓に感じる寂寥感と、宇宙の彼方から人間の営みと運命を静かに見守り続ける星への想いを瞑想的に語った「夜が訪れる度に」、カラスのくちばしのような形をした長いつばのある奇妙な帽子をかぶった謎の使者が届ける通知がもたらす不可解な事象「アズィズ・マイオ事件」、山での孤独や絶対的な静寂を、現実と幻想を融合して描く「フィラデルフィアの冬の夜」、運命的な出来事の到来の希求と、それを無にしてしまう時の流れをテーマにした「とぎれた物語」など、全21篇。長野徹訳
(東宣出版 予価2420円)[amazon]

4月30日刊
米沢穂信『倫敦スコーンの謎』
「なあ常悟朗。お前に頼んでいいことなのかどうかわからないんだが……小佐内を紹介してくれないか?」堂島健吾曰く、かつて絵の謎を解いた(ことになっている)小佐内さんに、もう一度知恵を借りたいのだという。──美術家の縞大我が、サンフランシスコ・ビエンナーレの黒熊賞を受賞した。健吾は地元のテレビ局に頼まれ学内を捜索、彼の在校時代の作品を発見するが、その作品は模写でありながら展覧会に出品された事実も掘り起こしてしまったのだ。果たしてこの作品は盗作か否か? 小市民を目指す小鳩君と小佐内さんの謎解きの日々。大人気シリーズ、待望の第二作品集。4編を収録。
(創元推理文庫 予価704円)[amazon]

4月30日刊
ロス・マクドナルド『凶悪の浜 新訳版
ロスアンジェルス近郊、マリブ海岸の高級会員制クラブ支配人から、身辺警護の依頼を受けた私立探偵リュー・アーチャー。自分の妻が失踪し、支配人がその影にいると夫に疑われ、狙われているのだという。その女性の行方を追ううちに、2年前の殺人事件が浮かび上がり、更なる殺人事件が……。次第に解き明かされる暴力に彩られた複雑な人間関係。闇に落ちていく人間たちの哀れな姿を、孤独な探偵は冷徹に暴いていく。ロス・マクドナルド名義第一作、新訳決定版。田口俊樹訳
(創元推理文庫 予価1320円)[amazon]

4月30日刊
エリザベス・ウェイン『祖国なき者たちへ』
1937年。ヨーロッパで、平和推進を掲げた青少年エアレースが開催される。20歳までのパイロット12人が英国から飛行機で出発し、さまざまな国を経てパリへ向かい、タイムを競い合うのだ。唯一の女性パイロットである英国代表のステラは、レース初日に恐るべき光景を目撃する。前方を飛んでいた二機の飛行機のうち、上の飛行機が下に向かって意図的に接近したように見えた。そして片方は海に墜落。勝利のために、誰かが殺人を犯したのか? ステラは自らの身を守るため犯人捜しに乗りだすが……。国際スリラー作家協会YA部門賞受賞、大空を飛ぶパイロットたちを描く爽快なミステリ。吉澤康子訳
(創元推理文庫 予価1760円)[amazon]

4月30日刊

H・G・ウェルズ『深海潜航 ウェルズSF傑作集
〈ウェルズ生誕160年〉直径6メートルの鋼鉄の球体に乗って潜航した先の海底では――表題作をはじめ、本邦初訳短編「石器時代の物語」など全5編を新訳で贈る。全作品に雑誌初出時の挿絵を付す。中村融訳
(創元SF文庫 予価990円)[amazon]

4月30日刊

デイヴィッド・ロッジ『現代文学の表現様式』
19世紀のリアリズム的小説から20世紀のモダニズム小説、そしてポストモダニズム小説へ、隠喩(メタファー)と換喩(メトニミー)の区別を通して、ロマーン・ヤーコブソンを乗り越えようと、小説の言葉がいかに形成されているかを精査し、テクストを「文学的にする」類型の変遷を明らかにする。小説家でもあるロッジならではの「読み」の実践。玉井暲・村里好俊訳 目次
(小鳥遊書房 予価4620円)[amazon]

4月30日刊
ギヨーム・アポリネール『動物詩集またはオルフェの行列』
アポリネールの第1詩集にして、言葉とイメージが一体となった詩学の宣言書。堀口大学の初訳から100年、フランス詩の古典的名作が、最新資料をふまえた新訳でよみがえる! 木版挿画=ラウル・デュフィ。森田いく子訳
(思潮社 予価2420円)[amazon]

4月30日刊
ロサリア・デ・カストロ『ラ・フロール』
スペインの国民的詩人ロサリア・デ・カストロ。そのわずか48年の生涯のなかで、1857年、20歳の時に、初恋の詩人アウレリオ・アギーレを思慕したというモチーフを、ロマン主義的詩語をちりばめながら流麗にまとめ、早くもその詩的才能が結実していると高評価を得て、現在もスペイン中で愛読される第一詩集の完訳。桑原真夫訳
(思潮社 予価2640円)[amazon]


▼5月刊

5月1日刊

韓松『悪夢航路』
謎の病院に運び込まれた楊偉は、一夜にして数十歳も老い、巨大な病院船に閉じ込められていることに気づく。楊偉は自分と同様に老いてしまった患者たちとともに、船の真実を探るために船内を探索しはじめるが……。謎と不条理が渦巻く《医院》シリーズ第二弾。山田和子訳
(早川書房 予価4400円)[amazon]

5月1日刊
ポール・リンチ『預言者の歌』
〈ハヤカワ・プラス〉近未来アイルランド。全体主義国家へと変貌を遂げていくなか、生物学の研究者で四人の子供の母でもあるエイリッシュは決断を迫られる。国家警察に連行された夫を待つか、子供たちを守るためカナダへと亡命するか。2023年ブッカー賞受賞の傑作ディストピア小説。栩木伸明訳
(早川書房 予価3410円)[amazon]

5月1日刊
カミーラ・シャムジー『すべての石に宿る神』
〈ハヤカワ・プラス〉1914年、古代遺跡を発掘する英国女性ヴィヴィアンとパシュトゥーン人の兵士カイユム。ペシャワール行きの列車で出会った二人の運命は、15年後の反植民地闘争と古代の遺物を巡り交錯する。歴史の闇に埋もれた声を掘り起こす、女性小説賞受賞作家の心震える傑作。河内恵子訳
(早川書房 予価3960円)[amazon]

5月1日刊
織守きょうや(文)/山田佳世子(イラスト)『英国の怖い家』
ロンドン生まれの小説家、織守きょうやが、英国の幽霊譚や怪奇現象にまつわる建物を詳細に調査し、15軒の「怖い家」の物語をひもとき、山田佳世子による建物のイラストや間取り図が現地の雰囲気をリアルに伝え、その場にいるかのような臨場感を味わえる。
(エクスナレッジ 予価2420円)[amazon]

5月1日刊
ヨルン・リーエン・ホルスト/ヤン=エーリク・フィエル『クライムキャスト Vol.1 届かなかった叫び
キャンピングカーを拠点に未解決事件を追うポッドキャスターのマルクスは、ある日、地元紙記者から配信シリーズ〈届かなかった叫び〉について問い合わせを受ける。15年前、小さな町で7歳の少女が失踪。彼女の父親が逮捕されるも、刑務所で命を絶ったという事件を扱ったもので、ある事情により更新を打ち切っていた。だが、その後新たな事件が発生し、関連を疑ったマルクスは調査を再開。情報を得るため、収監中の父フランクに連絡を取る。ノルウェーの人気ミステリ作家二人による合作。中谷友紀子訳
(小学館文庫 予価1166円)[amazon]

5月2日刊
小松和彦『いざなぎ流の研究 祭儀編』
太夫が紡ぐ言霊、神霊を縛る御幣。四国・物部の深淵に秘匿された「いざなぎ流」のすべて。現代の安倍晴明とも称される太夫たちが、血肉化してきたのは、圧倒的な「言葉の魔術」だった――。50年間に及ぶ徹底調査により、研究の第一人者が、謎多き祭文の深淵を読み解く。 日本の精神史に刻まれた知られざる神話の記録。
(KADOKAWA 予価7480円)[amazon]

5月4日発売
ゾラン・ジヴコヴィチ『作家・幽霊作家』
〈ゾラン・ジヴコヴィチ ファンタスチカ〉
どうしても書けなくなってしまった「作家」の苦しみと彼を取り巻く奇妙な交友関係を、奇天烈なヴィジョンとシニカルなユーモアを通じて描いた、ゾラン・ジヴコヴィチの「自伝」的連作。究極の「現実逃避」をここに。三門優祐訳
(盛林堂ミステリアス文庫)※文学フリマ東京(5/4)で販売開始

5月7日刊
アリ・スミス『五月 その他の短篇』
近所の木に恋する「私」、バグパイプの楽隊につきまとわれる老女、地下鉄駅構内の死神、教会のミサに乱入する三人の女……。現代英語圏を代表する作家による、ユーモアと不思議に満ちた12か月の物語。岸本佐知子訳
(河出文庫 予価1320円)[amazon]

5月7日刊

E・C・ネヴィン『ブック・フェスティバルは大騒ぎ』
自分の本を売り込もうとブック・フェスティバルに参加した作家のジェイン。けれど、大物編集者にも書評家にもうまく話しかけられないし、期待の新人作家には嫉妬してしまう。そんなとき、物販テントで死体を発見してしまい!? 加藤洋子訳
(原書房/コージ―ブックス 予価1540円)[amazon]

5月8日刊
クリストフェル・カールソン『暗殺の冬』
首相暗殺の夜に起きた未解決殺人事件。それは30年に及ぶ連続殺人の最初の凶行だった。隠された罪を静かに問う十年に一度の傑作。棚橋志行訳
(文春文庫 予価1650円)[amazon]

5月8日刊
『原典訳 マハーバーラタ 7』
大戦11日目。軍司令官に就任したドローナの猛攻に、パーンダヴァ軍は苦しめられる。アルジュナの愛息アビマニユ、そして羅刹のガトートカチャが戦場に命を散らす。クリシュナはドローナに対抗するため、ある奇計を講ずる。上村勝彦訳
(法蔵館文庫 予価2750円)[amazon]

5月9日刊
イアン・フレミング『007/薔薇と拳銃 新訳版
秘密情報部のスパイ、007のコードをもつ男──ジェームズ・ボンド。祖国の安寧のためさまざまな国で危険な任務を遂行する。パリ郊外の森で、最高機密の入った書類ケースを運んでいた陸軍司令部隊の伝令係が殺害された。秘密情報部の責任者Mの指令でボンドが犯人を追う表題作のほか、ジャマイカでMの友人夫妻が無惨に殺され、ボンドが実力行使の正義をくだす「読後焼却すべし(フォー・ユア・アイズ・オンリー)」など5編を収録。名手による新訳で贈る傑作短編集。白石朗訳
(創元推理文庫 予価1320円)[amazon]

5月9日刊
三島由紀夫『黒蜥蜴』
社交界の花形にして暗黒街の女王、その左腕には黒蜥蜴の刺青が――稀代のダイヤモンド「エジプトの星」をめぐって名探偵明智小五郎を翻弄する女賊黒蜥蜴。「あいつが私をとらえようとすれば、あいつは逃げてゆく、夜の遠くへ。……最後に勝つのはこっちさ」。江戸川乱歩と三島由紀夫、ふたつの才能が交わり生まれた、美しくも妖しき黒蜥蜴の物語。
(創元推理文庫 予価880円)[amazon]

5月9日刊
フレドリック・ブラウン『フレドリック・ブラウンSF短編全集2 星ねずみ』
奇抜な着想、軽快なプロット、巧妙な話術で、短編を書かせては随一の名手、フレドリック・ブラウン。SFや推理小説はもとより、怪奇小説や寓話などその多岐にわたる活躍の中から、111編のSF短編すべてを新訳で収めた決定版全集を待望の文庫化。第2巻には、結婚を目前にした男に降りかかる数々のありえない出来事の謎を解く「天使ミミズ」など、初期の傑作9編を収録。安原和見訳
(創元SF文庫 予価1430円)[amazon]

5月11日刊
ガビーノ・イグレシアス『魔の道』
多額の借金を抱えながら、まっとうに生きたいと願うマリオが引き受けた最後の仕事。それはカルテルの現金輸送車を襲うものだった。だがその仕事を受けた瞬間から、彼が幼い頃に聞いていた幻聴――悪魔が罪の道へと誘い込むあの声がまたしても聞こえはじめ……。渡辺義久訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価2970円)[amazon]

5月11日刊
アーシュラ・K・ル・グィン『赦しへの四つの道』
奴隷解放戦争に疲弊した惑星で宇宙連合の使節が見た真実とは。ローカス賞受賞作「赦しの日」ほか圧倒的想像力に満ちた四つの物語。小尾芙佐・鳴庭真人訳
(ハヤカワ文庫SF 予価1870円)[amazon]

5月11日刊
ナタン・ドゥヴェール『反世界(アンチモンド)
2022年、コロナ禍のフランスで画期的なメタバース「反世界」が誕生。夢破れ、鬱屈した日々をおくる青年ジュリアンは詩人ヴァンジェルとしての人生を始め、一躍反世界のスターとなる。やがて彼が巻き起こす熱狂は現実世界に影響するまでに膨れ上がり……。山崎美穂訳
(早川書房 予価4070円)[amazon]

5月11日刊
張天翼『雪の如く山の如く』
大学生から70代まで、それぞれ異なる漢字だが同じ「リーリー」という読みの名を持つ6人の女性たちがそれぞれに遭遇する、ありふれた、しかしのっぴきならない現実とは。どの「彼女」が体験する痛みと哀しみにも共感が呼び覚まされる、現代中国の新鋭作家による話題の短編集。濱田麻矢訳
(集英社 予価2420円)[amazon]

5月11日
オスカー・ワイルド『人間とは、人生とは オスカー・ワイルドの言葉
ワイルドが小説、芸術論、戯曲、書簡、会話等を通して紡いできたウィットに富んだアフォリズム、意表を衝く逆説、ユーモアなど、300余の言葉で綴った珠玉の「名言集」。佐藤松男編訳
(国書刊行会 予価3520円)[amazon]

5月12日刊
アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』
夫と三人の子供に恵まれた裕福な中年女性ジョーンは、荒天のため足止めを食った砂漠のレストハウスで、ひとり自分の人生を振り返る。「良き妻、良き母」という自己イメージがしだいに崩れはじめて……。どこの家族にでもありそうな問題、誰かに似ているような主人公を、ミステリーの女王が深い人間観察で描き切る。クリスティー没後50年の記念の年に贈る新訳。廣野由美子訳
(光文社古典新訳文庫 予価1320円)[amazon]

5月12日刊
アラン『わが思想の歩み』
『幸福論』で知られる哲学者アランの柔軟で自由な思考はいかに形成されたのか。プラトン、モンテーニュ、デカルト、カント、ヘーゲルなど、アランは自分がかかわりをもったさまざまな思想を、懐疑し、点検し、省察し、現実をいっそう深く、明晰に理解しようと努めた。本書は、自らの考える行為を振り返りながら、考える楽しさ、曖昧な世界のなかで思索を重ねる営みの豊さと魅力を伝える思想的自伝。長谷川宏訳
(光文社古典新訳文庫 予価1540円)[amazon]

5月12日刊
日影丈吉『仮面紳士 ハイカラ右京探偵全集 探偵くらぶ
異色の推理小説作家として知られる日影丈吉の創造した名探偵ハイカラ右京の作品集。明治初期、文明開化の波に揺れる日本で、山高帽に針のような口髭、鹿革の手袋に細身の杖という洋装で、元国際スパイとも噂される「仮面紳士」のハイカラ右京こと右京慎策が難事件を次々と解決する。日下三蔵編
(光文社文庫 予価1540円)[amazon]

5月14日刊
『ハンムラビ法典』
バビロン第1王朝第6代の王ハンムラビ(在位前1792-前1750)は、バビロニアを統一して大王国を築き、法典の編纂を命じた。そこでは裁判、犯罪、被害者の救済、兵士、社会構成、農業、商業、結婚、家族、遺産相続など、さまざまな事例が扱われ、ハンムラビ法典は当時の社会の重要史料として、揺るがぬ価値を持ち続けている。貴重な記録の全訳とともに、読解を助ける訳注、各条文の「注解」、時代背景の説明を含む「訳者解説」を収録。中田一郎訳
(講談社学術文庫 予価1650円)[amazon]

5月15日刊
スティーヴン・キング(リチャード・バックマン名義)『ロング・ウォーク』
近未来のアメリカ。そこでは選抜された14歳から16歳までの少年100人を集めて〈ロングウォーク〉という競技が行われていた。それは、コース上をただひたすら南に歩くだけの単純なものだったが、このレースにゴールはない。歩行速度が落ち、三回以上警告を受けた者は射殺され、最後に生き残った一人が決まるまで続く、文字通りの「死のレース」なのだ。昼も夜もなく、冗談を交わし、励まし合って歩き続ける少年たちの極限状況を描いた描いた異色作、復刊。沼尻素子訳
(扶桑社ミステリー 予価1650円)[amazon]

5月15日刊
パトリック・キーティング『ダイナミック・フレーム 古典的ハリウッド映画におけるカメラの運動
巨匠たちは、カメラをどう動かしたのか。名作の背後に隠れた技法と美学を掘り起こし、ハリウッド撮影史のダイナミズムを描き出す。森本光訳
(京都大学学術出版会 予価5500円)[amazon]

5月18日刊
ヴェルナー・ヘルツォーク『氷上旅日記 ミュンヘン-パリを歩いて
〈書物復権〉重病の親友の回復を願かけて、氷と雪に閉ざされたミュンヘン─パリ間を彷徨する〈魂〉の軌跡。鬼才が綴る孤高の幻視行。藤川芳朗訳
(白水社 予価3080円)[amazon]

5月18日刊
ジャン=ジャック・ルソー『自然と社会』
〈書物復権〉『エミール』『人間不平等起源論』『告白』等、ルソーの重要著作のエッセンスを、わかりやすくユニークに伝える基本図書。平岡昇編訳
(白水社 予価5170円)[amazon]

5月18日刊
『現代ギリシャ詩選 新装版
〈書物復権〉空と海と鴎と白い島……。ギリシャ詩のリズムに捉えられた精神科医が情熱を傾注した108の詩。中井久夫訳
(みすず書房 予価4400円)[amazon]

5月18日刊
エドガール・モラン『オルレアンのうわさ 女性誘拐のうわさとその神話作用 新装版
〈書物復権〉1969年5月、ひとつのうわさがオルレアンで広まった。幾人かの女性が行方不明になっているという。ユダヤ人の商人たちが、ブティックの試着室で女性をさらい、地下通路を経て外国の売春街へ送っているというのだ。うわさは尾ひれをつけられ、ユダヤ商人への敵意が高まる。実際には何も起きていなかった。オルレアンで行方不明の女性などおらず、すべては伝聞でしかなかった。モランとその調査グループは、この事件の解明を試みる。なぜオルレアンで? なぜユダヤ人が? いかにうわさは増殖し、神話化したか? 杉山光信訳
(みすず書房 予価5720円)[amazon]

5月19日刊
ソポクレース『アイアース』
勇猛果敢、廉直の人として愛されたトロイアー戦争の英雄アイアース。アキレウスの遺品をめぐりオデュッセウスと争い敗れた結果、狂気に陥り――。古代ギリシア三大悲劇詩人の一人ソポクレースの、現存する最古の作品とされる。木曾明子訳
(岩波文庫 予価693円)[amazon]

5月20日刊
グン・アヨルザナ『シュグデン』
〈アジア文芸ライブラリー〉現代モンゴルの長編小説が日本初上陸。仏教僧院で起きた不可解な銃撃死事件。警察犬トレーナーのセルジャムツは、故人の親友サマンダと出会い、事件の謎を追う。やがて死の謎は禁忌とされる忿怒尊《シュグデン》の信仰が関わっていたことが徐々に明らかになる……。現代モンゴルを代表する人気作家による、分断された民族の歴史の記憶とアイデンティティを問いなおす壮大な物語。阿比留美帆訳
(春秋社 予価3520円)[amazon]

5月21日刊
ウィルヘルム・ハウフ『ハウフ ショートセレクション 幽霊船の話』
ドイツ・ロマン派、ヴィルヘルム・ハウフの創作期間は、25年にも満たない生涯のなかで3年ほど。アラブ世界を舞台にした物語、アラブ世界から見たヨーロッパの物語で、当時のドイツ人読者にも異国情緒を感じさせた彼の物語世界が堪能できる。酒寄進一訳【収録作品】コウノトリになったカリフの話/小さなムクの話/鼻のこびと/幽霊船の話/地霊こびとのお祭り/切られた手の話
(理論社 予価1430円)[amazon]

5月21日刊
ホリー・ヘップバーン『シャーロック・ホームズは引退しました』
1932年のロンドン、ベイカー街。シャーロック・ホームズの作中住所に建つアビーロード金融組合には、かの名探偵の実在を信じる人々から依頼の手紙が今日も届く。そんな手紙に逐一「シャーロック・ホームズは引退しました」と断りの返事を書く仕事をこなしていたハリエットはある日、失踪したメイドの身を案じる切実な依頼を読み、ホームズの秘書を名乗って調査に乗りだすことに……。名探偵はいないけど、届く悩みは本物だ。変装、尾行、そして推理を駆使して事件に挑む清新なミステリ。廣瀬麻微訳
(創元推理文庫 予価1100円)[amazon]

5月21日刊
メイソン・コイル『ウィリアム』
広場恐怖症の男が屋根裏で創ったロボット。家族に披露したその時、"それ"は家を封鎖し、彼らに襲いかかる!? 驚愕のサスペンス。山本佳世訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1210円)[amazon]

5月21日刊
ジョセフ・ホーン『古書贋作師トーマス・ワイズ』
1932年のロンドンで、マニア垂涎の本を発掘し、名を馳せるトーマス・ワイズ。だが彼は、本を偽造してコレクターを騙す詐欺師だった。彼の出品した"綺麗すぎる"本に疑念を感じた二人の書店員は、流行している探偵小説に倣いワイズを調べるが……。衝撃の実話。倉田真木訳
(早川書房 予価3960円)[amazon]

5月21日刊
ナオミ・クリッツァー『陽の光が消えた町で』
食糧も電気も供給が不安定になった近未来、近隣の住人たちで自転車発電チームを結成することに……。暗い世の中での希望を描く表題作など6篇を収録。未来への夢、過去への想いや未知のものとの出会いを温かく描きだす、ヒューゴー賞ほか7冠の傑作SF短篇集。桐谷知未訳
(早川書房 予価2420円)[amazon]

5月21日刊
アーダ・ダダーモ『あなたは空気のように』
重い障害をもつ娘ダリヤを育ててきたアーダは、49歳で乳がんを告げられる。限られた時間の中で彼女は娘に語りかける。介護の日々に刻まれた葛藤と喜び、溢れる愛。生と死の境界で紡がれる想いを描いた自伝的作品。イタリア文学最高峰ストレーガ賞受賞作。越前貴美子訳
(早川書房 予価3080円)[amazon]

5月21日刊
馬伯庸『両京十五日 4 北京炎上』
豪雨の中、北京・紫禁城へとたどり着く皇太子一行。だが彼らを待ち受けていたのは、最後にして最大の試練と、壮絶な真実だった。齊藤正高・泊功訳
(ハヤカワ文庫NV 予価1320円)[amazon]

5月22日刊
ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子 
イエズス会、シオン議定書、サン・ジェルマン伯爵、ヒットラー……あらゆるオカルトの系譜を取り込んで構築された「計画」が現実を侵食する。虚構に取り込まれるベルボ。衰弱するディオッタレーヴィ。終焉を見届けるため、振り子へと急ぐカゾボン。人々を翻弄する虚構と真実を描く、エーコ畢生の大作、堂々完結。。藤村昌昭訳
(中公文庫 予価1870円)[amazon]

5月22日刊
フョードル・ドストエフスキー『ドストエフスキー全短篇 Ⅰ
数々の長篇で有名なドストエフスキーは、短篇の名手でもあった。「プロハルチン氏」から「白夜」まで、貴重な初期作品8篇を収める。米川正夫訳/解説 江川卓
(中公文庫 予価1320円)[amazon]
フョードル・ドストエフスキー『ドストエフスキー全短篇 Ⅱ』
シベリア流刑以後、その才能を深化させていったドストエフスキー。「ボボーク」「おとなしい女」他、主に後期作品11篇を収める。米川正夫訳/解説 江川卓
(中公文庫 予価1320円)[amazon]

5月22日刊
コルム・トビーン『ブルックリン』
1950年代前半アイルランドの田舎から大都会ブルックリンへ移住した少女の物語。巧みな会話と心理描写、映画化も話題を呼んだ長篇。栩木伸明訳
(白水Uブックス 予価2530円)[amazon]

5月22日刊

E・D・ビガーズ『ボールドペイト山荘の七つの鍵』
〈論創海外ミステリ〉閑散とした冬の避暑地のホテルへ集まる個性豊かな男女。様々な思惑の裏に隠された“真の目的”とは……。欲望が渦巻く〈ボールドペイト山荘〉で最後に笑うのは誰だ! ビガーズの出世作にして、映画化・舞台化もされた作品の初邦訳。赤星美樹訳
(論創社 予価3740円)[amazon]

5月22日刊
トム・フィリップス『世界の破滅を信じた人たちのとんでもない世界史』
世界の終わり、最後の審判、終末などの考えは、地震、隕石、大洪水、戦争、疫病などへの恐怖とともに、世界の歴史でつねに物議を醸してきた。陰謀やカルト教団、預言者たちの驚くべき物語。寺西のぶ子訳
(河出書房新社 予価2750円)[amazon]

5月25日刊
ドン・ウィンズロウ『ファイナル・スコア』
権力、裏切り、命の代償――“アメリカで最も偉大な犯罪小説家”ドン・ウィンズロウ、新作中篇集。田口俊樹訳
(ハーパーBOOKS 予価1430円)[amazon]

5月25日刊
イム・ソンスン『コンサルタント 死を執筆する男 改題・新装版
暗殺は実行される。僕が書いた小説(シナリオ)のとおりに――連続TVドラマ化(WOWOW)決定。『暗殺コンサル』の改題・新装版。カンバンファ訳
(ハーパーBOOKS 予価1276円)[amazon]

5月25日刊

コリイ・ドクトロウ『マジック・キングダムで落ちぶれて』
この世界で一世紀以上生きてきたジュールズは、ディズニー・ワールドのマジック・キングダムに住み、ガールフレンド、リルと幸せな日々を送っていた。人類は記憶や人格のバックアップ技術を確立し、クローンと組み合わせることで“再生”が可能になり、また、お金の代わりに“評価”で経済を回し、仮想通貨「ウッフィー」の多寡ですべてが決まるように。旧来の価値観から解放された未来を描く傑作SFを復刊。川副智子訳
(復刊ドットコム 予価3080円)[amazon]

5月25日発売
《ミステリマガジン》7月号
(早川書房)[amazon]

5月26日刊
ジョン・ブラックバーン『痛苦の聖母』
〈怪奇の本棚〉若さと美貌を保つため多くの若い女性を殺してその血で湯浴みした17世紀ハンガリーの「血の伯爵夫人」エリザベート・バートリに取材した新作戯曲『痛苦の聖母』が、まもなく初日を迎えようとしていた。主演女優の元に出入りする悪徳医師の後を追う新聞記者クレイは、不可解な連続自殺事件に遭遇、やがて悪夢のような事件にまきこまれていく。超自然的恐怖にミステリ要素を組み合わせ、1960‐70年代に人気を博した英国モダンホラーの先駆者ブラックバーンの最高傑作。永島憲江訳/解説 中島晶也
(国書刊行会 3740円)[amaozn]

5月26日刊

ナオミ・イシグロ『雨影の孤児たち 上・下
貧民街に住む孤児のトシコは、恩人を殺した犯罪組織の首魁・サイトウを襲撃するが、彼が計画した女帝暗殺未遂事件に巻き込まれ追われる身となってしまう。そしてその裏では、科学と魔法を複合させた人型労働ロボットによる帝国支配の陰謀が進行していた……! 川野靖子訳
(早川書房 予価各3300円)[amazon]

5月26日刊
トレイシー・シュヴァリエ『真珠の耳飾りの少女 新版
画家フェルメールに思いを寄せ、名画のモデルになった少女の運命は? 17世紀オランダを舞台に、謎に包まれた巨匠の光と影に迫る。木下哲夫訳
(白水Uブックス 予価1870円)[amazon]

5月26日刊
タデウシュ・コンヴィツキ『現代の夢解きの本』
〈ルリユール叢書〉
自殺未遂から目覚めた男が彷徨う見知らぬ町には、喪われた故郷ヴィルノの幻影と戦争の記憶が交錯していた――20世紀ポーランド文学・映画界の巨星コンヴィツキの代表作にして、不条理な状況下での実存の不安を深く抉り出す東欧文学の幻の傑作長編小説。本邦初訳。菅原祥訳
(幻戯書房 予価5390円)[amazon]

5月26日刊
石井美樹子『事件で読むシェイクスピア 真訳シェイクスピア講義(仮)
「生きるべきか、死ぬべきか」は誤訳である! 『真訳シェイクスピア四大悲劇』『真訳シェイクスピア傑作選』をもとに、原文を正確かつ作品の歴史的背景を詳細に読み解き、深い理解を導く。
(河出書房新社 予価2750円)[amazon]

5月26日刊
ウンベルト・エーコ『ウンベルト・エーコの世界文明講義』
現代屈指の知の巨人が、思想、哲学、文学から、メディア、サブカルチャーまで縦横無尽に語った文明の秘密。「見えないもの」「陰謀」「絶対と相対」「炎は美しい」など。カラー図版136点。和田忠彦監訳
(河出書房新社 予価5390円)[amazon]

5月27日刊
ロジェ・マルタン・デュ・ガール『チボー家の人々1 灰色のノート 新版
第一次世界大戦前後、ヨーロッパの大変動期を舞台に若者たちの青春と悲劇を描く。時を超えて胸を打つ永遠の大河小説。山内義雄訳
(白水Uブックス 予価1540円)[amazon]

5月27日刊
アリス・マンロー『ジュビリー』
カナダ、オンタリオ州の田舎町ジュビリーで暮らす少女デル。好奇心旺盛で記憶力抜群の彼女は、周囲のうわさ話に耳を傾け、大人たちの世界をあれこれと想像している。上昇志向が強く、周囲から浮いている母、商売に失敗したものの、実直な人柄の父、因習深く辛辣な大おばたち、あけすけなようでいて互いに本心を明かせない友だち。進学を控えたデルは、性の実践へと果敢に身を乗り出しながら、町の人々の物語を小説に書きはじめる。生まれ故郷を舞台に描かれた、マンロー唯一の「長篇小説」。小竹由美子訳
(新潮社 予価2915円)[amazon]

5月27日刊
スティーヴン・キング『もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ
大惨事を報じる記者の邪悪な正体――キングらしい恐怖との戦いを描く表題作とスランプに苦しむ作家を襲う怪異「ラット」の2編収録。白石朗・安野玲訳
(文藝春秋 予価3960円)[amazon]

5月28日刊
アン・クリーヴス『水面の弔花』
イングランド北東部ノーサンバーランド州。ある夏の夜、ひとりの少年が自宅で死んでいるのを外出から帰った母親が見つける。絞殺された彼の死体は、浴槽の中に沈められ、水面にはなぜか野の草花が浮いていた……。ヴェラ・スタンホープ警部の捜査により浮かび上がる小さな町の人間関係と秘密。事件の真相と犯人の名は? ドラマ「ヴェラ~信念の女警部~」原作、クリーヴスの名を一躍知らしめた傑作ミステリ・シリーズ。玉木亨訳
(創元推理文庫 予価1430円)[amazon]

5月28日刊
ニーナ・サイモン『彼女たちの謎解きの夜』
不動産バイヤーのラナは、仕事一筋で生きてきた。しかし癌を宣告され、16年前に家を出ていった娘のベス、孫娘のジャックと同居することに。だが15歳のジャックが、アルバイト中に環境保護区の湿地で他殺死体を発見してしまう。ジャックは刑事たちに容疑者のように問い詰められ、ラナは孫のために真相を見つけ出そうと、事件の調査を始める。エネルギッシュな祖母、堅実な娘、しっかり者の孫。個性豊かな3人の推理と絆を描く謎解きミステリ。神林美和訳
(創元推理文庫 予価1760円)[amazon]

5月28日刊
エリカ・ルース・ノイバウアー『イスタンブールの殺人』
婚約者を父に紹介するべく故郷のボストンに戻ったジェーン。だが父ヴンダリー教授は、屋敷を担保に銀行から大金を借りて姿を消していた。書き置きから行き先を知ったジェーンたちはイスタンブールへ。どうやら教授は〈スルタンの心臓〉とやらを追っているらしい。ところが教授は見つからないばかりか、尾行されたり手がかりを握る人物が殺されたりと、きな臭さは増すばかり。アガサ賞デビュー長編賞受賞シリーズ第4弾。山田順子訳
(創元推理文庫 予価1540円)[amazon]

5月28日刊
シルヴィア・パク『ロボットが泣いた夜』
近未来の大韓統一共和国首都ソウル。難病を患う少女、北朝鮮出身の少年、戦争後遺症に悩むサイボーグ刑事、孤独なロボット・プログラマー。各々に傷を抱えた彼らは、心優しき元戦闘ロボット、ヨーヨーと邂逅する。が、とある殺人事件の容疑がヨーヨーに向けられて……。はたしてロボットと人間との共存は不可能なのか? 生とは? 正義とは? 様々な命題を問いかける喪失と再生の物語。藤沢町子訳
(新潮文庫 予価1320円)[amazon]

5月29日刊
室生犀星『幻影の都市 室生犀星 憂愁夢幻傑作集
花と少女と、日暮悶々。憧憬の純粋性が煌めく抒情的ロマンティシズムの作品群。人生の悲しみや嘆きを、精一杯の美しさで飾った犀星の嘘と、生命の躍動への賛歌。新仮名遣い・新字で読めるオリジナル選集で再発見。長山靖生編 収録内容
(小鳥遊書房 予価3300円)[amazon]

5月30日刊
安井俊夫『建築トリック謎解きガイド』
密室、鍵、窓のない部屋、孤島の洋館、回る建物、謎の建築家……奇怪な難事件の舞台には、これまた不思議な建築が登場することがしばしば。こうしたミステリ"あるある"なシチュエーションや仕掛け、建物を読み解くキーワードをとりあげ、一級建築士がまじめに考察。身近な建物に潜む”謎がかくれる死角”を見つける力が身に付く、ミステリ好きに捧げる、ミステリの新しい楽しみ方ガイド。Pecco(イラスト)
(エクスナレッジ 予価2420円)[amazon]

5月予定

大西亮『ホルヘ・ルイス・ボルヘス 無人称の文学空間をめざして
〈知の革命家たち〉
文学が膨大な文字の組み合わせに過ぎないなら、作者という主体は言語の総体へと解消される。古今東西の文学を渉猟し、引用やパロディを介して作品が作品を生成する営みを透徹した眼で見つめた博覧強記の作家は、その先に何を夢見たのか。文学の伝統を裏返し、書物をめぐる価値観を一変させ、虚構から現実を照射し、知の迷宮を駆け抜けた巨匠の真髄に触れる。
水声社 予価1980円)

5月予定

塩塚秀一郎『ジョルジュ・ペレック 世にも稀なる風変わりな文学的個性
〈知の革命家たち〉

水声社 予価1980円)

5月予定
アルノ・シュミット『レヴィアータン』
〈アルノ・シュミット・コレクション〉幻の地を求めて灼熱の砂漠を突き進む男、半世紀ものあいだ脱獄を企む老探検家、馬鹿げた戦争から逃れようとする兵士、遭難した島で何者かに怯える若者……書き綴ることに囚われた人たちの生き様を描いた短編集。時代に先駆けた実験精神で既存の文学史を徹底的に再編し、戦後ドイツ文学の源流ともなった鬼才の、いまだ知られざる作品群を紹介する第2弾。窪俊一訳
水声社 予価2200円)


▼6月予定

6月2日刊
コレージュ・ド・パタフィジック編『101語でわかるパタフィジック』
天才芸術家の発明は、どのように前衛集団に継承されたのか? おおよそ100語で、その歴史と戦略をユーモアたっぷりに振り返る。合田陽祐訳
(白水社/文庫クセジュ 予価1760円)[amazon]

6月2日刊
ニコライ・ベルジャーエフ『ドストエフスキーの世界観』
自由、悪、革命、大審問官──魂の近親者ベルジャーエフがドストエフスキーから論じるロシア精神と人類に課された普遍的問題のすべて。斎藤栄治訳
(白水Uブックス/思想の地平線 予価1760円)[amazon]

6月2日刊
大石雅彦『ミハイル・バフチン論 「ロゴス圏」探求のために
その思想の根本問題を出来事、言語、身体と見定め、徹底的に読み解く未曾有のバフチン論。多孔的で未完結の全体像がここに生成す。
(白水社 予価7150円)[amazon]

6月3日刊

レックス・スタウト『上流の一族でも』
〈論創海外ミステリ〉巨悪を討つため名探偵は手紙を残して姿を消した。死中に活を求めるネロ・ウルフが選んだ“決死の作戦”とは……? 〈アーノルド・ゼック三部作〉、堂々の完結。渕上瘦平訳
(論創社 予価3080円)[amazon]

6月4日刊
エイミー・ティンテラ『記憶にない殺人』
親友が殺された夜、現場にいたルーシーは事件の記憶を全て失っていた。5後、故郷へ戻った彼女は、周囲に犯人と疑われながらも、素人探偵と共に事件を再調査する。記憶がもどりはじめ、「殺しちゃおう」と脳裏に謎の声が響く中、彼女がたどり着いた真相とは。服部京子訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価3190円)[amazon]

6月4日刊
サラ・パレツキー『ラスト・セッション 上・下
カンザス州を訪れたヴィクの元に事件の調査の依頼が。失踪事件、麻薬密売、そして若い女性の遺体……彼女がたどり着いた真実とは。山本やよい訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各1672円)[amazon]

6月4日刊
エリン・E・アダムス『贄の森』
友人の結婚式のためリズは帰ってきた。かつて少女たちが心臓を抜かれて見つかったこの町に。閉鎖された町で起こる事件の真実とは。岩瀬徳子訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価2090円)[amazon]

6月4日刊
ウィリアム・ギブスン『あいどる 新版
世界的ロックスターがヴァーチャル"あいどる"投影麗との結婚を宣言!? そして東京と仮想空間〈城砦都市〉で巨大な陰謀が蠢く。浅倉久志訳
(ハヤカワ文庫SF 予価2310円)[amazon]

6月4日刊
アリアナ・ハルウィッツ『死んでよ、アモール』
「ただひたすら、死んでしまいたい」。母になった彼女の中で、崩壊しはじめたもの。女であること、愛の残酷さ──現代アルゼンチン文学シーンを牽引する著者が、むきだしの感情をもって迫るブッカー国際賞ノミネート作。宮﨑真紀訳
(早川書房 予価2750円)[amazon]

6月5日刊
スティーヴ・キャヴァナー『キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー』
夜のニューヨーク。愛する娘を奪われた二人の女は、ある夜、復讐の誓いを立てる。――「殺人を交換するのよ」。別の場所では、夫の留守中に妻が青い目の侵入者に襲われる。――「あいつを殺さなければならない」。そして衝撃的なゲームチェンジ! 『弁護士の血』でミステリー・ファンを驚かせた「ツイストの魔術師」がヒッチコックへのオマージュをこめて描く超絶サスペンス。吉野弘人訳
(小学館文庫 予価1331円)[amazon]

6月8日刊
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 『半分のぼった黄色い太陽 上・下
数百万の犠牲者が生まれたビアフラ戦争。その悲劇をもとに紡がれる、恋人たち、家族たちのスリリングな物語。英オレンジ賞受賞。くぼたのぞみ訳
(河出文庫 予価各1650円)[amazon]

6月9日刊
ガストン・バシュラール『火の精神分析』
プロメテウス・コンプレックスから性化された火、アルコールの炎まで。神話と科学史を往還し、禁忌と欲望が生む火の夢想を読み解く。前田耕作訳
(平凡社ライブラリー 予価1980円)[amazon]

6月10日刊
ウィリアム・シェイクスピア『ロミオとジュリエット』
「ああロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」花の都ヴェローナ。モンタギュー家のロミオは、対立するキャピュレット家の晩餐会に忍び込み、ジュリエットに一目惚れする。バルコニーでの有名な呼びかけ合いを経て、二人は秘密裡に結婚するが、両家の抗争の果てにロミオが相手側の人間を殺し追放されてましまう。ジュリエットは別な人物との結婚を強要されるが……。世界で最も有名な恋愛悲劇を、鮮烈な新訳で。小田島創志訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

6月11日刊
マルク・ラーベ『スズメバチ』
ベルリンで開催されたロックスター、ブラッド・ギャロウェイのライブ中、女性がステージで彼に謎の封筒を手渡した。その中のアルミケースには、凝固した血の上に小さな白い羽根が載っていた……。翌日の夕方、ブラッドの遺体が警察のゲストハウスで発見される。胸には「愛する者の命は大事か?」というメッセージが。『17の鍵』『19号室』に続く刑事トム・バビロン・シリーズ第3弾。酒寄進一訳
(創元推理文庫 予価1650円)[amazon]

6月11日刊
P・ジェリ・クラーク『カイロの死せる精霊(ジン) 精霊を統べる者』
〈創元海外SF叢書〉
19世紀後半、伝説の魔術師アル゠ジャーヒズがジン(精霊)の世界の扉を開き、世界は一変した。ジンの魔法と科学の融合により急速な発展を遂げたエジプトでは、錬金術・魔術・超自然的存在省の特別調査官ファトマが怪事件に立ち向かう……ファトマと恋人シティの出会いを描く前日譚の表題作など3編収録。SF各賞に輝いた『精霊を統べる者』シリーズ最新刊。鍛治靖子訳
(東京創元社 予価2640円)[amazon]

6月11日発売
《紙魚の手帖》vol.29
ケイト・モートン『時計職人の娘(仮)』の先行掲載、ジェラルド・カーシュ初訳短編やコラムなどで贈る「2026年注目の翻訳ミステリ特集」。倉知淳、久永実木彦による新連載ほか。
(東京創元社)[amazon]

6月12日刊
カルロ・ヴェッチェ『シビラの書 グーテンベルクの秘密
1438年、黙示録が預言する終末への恐怖に包まれたドイツ。幻視をする姉と書物を丸ごと記憶する弟、書庫を守る修道院長、異端審問官、森深い村の異端派、殺戮を日常とする兵士、欧州中の書庫を旅する「本の狩人」が出遭う。グーテンベルクの最初の印刷物は聖書でなく、火刑に処される異端の書だったのか。今日の人工知能の出現と呼応するかのような「本」の誕生、知識と自由の境界を賭けた時代を描く歴史小説。日高健一郎訳
(みすず書房 予価6490円)[amazon]

6月12日刊
朱牟田夏雄『翻訳の常識 読解力から翻訳力へ
真にすぐれた翻訳とはいかなるものか。達意の訳文で知られる英文学者が、豊富な実例と解説を通じて読解から翻訳までの道筋を説く。
(ちくま学芸文庫 予価1320円)[amazon]

6月12日刊
『原典訳 マハーバーラタ 8』
クル軍を率いていたドローナが戦死すると、カルナが次の軍司令官に任命される。クリシュナを御者とするアルジュナに対抗すべく、カルナはマドラ国王シャリヤに自らの御者となるよう求める。シャリヤはこれに憤慨するが、ドゥルヨーダナになだめられカルナとともに出陣する。ユディシティラは、アルジュナがいまだカルナを殺していないことを知り、侮辱的な言葉を投げかける。上村勝彦訳
(法蔵館文庫 予価1430円)[amazon]

6月15日刊
『このホラーがすごい! 2026年版』
2025年度に出版されたホラー小説から、国内・海外ベスト20の作品を紹介。 マンガ『光が死んだ夏』作者モクモクれん氏のインタビューをはじめ、令和の青春×ホラーマンガを徹底特集。 『リング』刊行35周年記念特集、人気作家13名によるエッセイ「私の怖い話」など豪華企画も満載。一年のホラーを振り返るのに必読の一冊。
(宝島社 予価900円)[amazon]

6月15日刊
洪凌『混沌輪舞』
台湾のクィア小説第一人者がおくるスペースオペラとポストヒューマンを融合させた壮大な物語。超越的な視点から、神と獣の戦いを描く、華文SFの金字塔。立原透耶訳
(新紀元社 予価3080円)[amazon]

6月刊
ショーン・オフェイロン『オフェイロン短篇集』
若島正訳
(岩波文庫)[amazon]

6月刊
アイスキュロス『縛られたプロメーテウス』
伊藤照夫訳
(岩波文庫)[amazon]

6月刊
ルクレティウス『事物の本性について 上・下
瀬口昌久訳
(岩波文庫)[amazon上・下]

6月18日刊
ジェラルド・カーシュ『壜の中の手記』
無人島で発見された奇怪な白骨と日記がささやかな楽園の終焉を物語る「豚の島の女王」、アンブローズ・ビアスの失踪という文学史上の謎に材を採ったアメリカ探偵作家クラブ賞受賞の表題作、18世紀英国で漁師の網にかかった極彩色の怪物の驚くべき正体が綴られる「ブライトンの怪物」――全編に横溢する残酷とユーモア、奇想を奇想たらしめる語りの妙、そしてひねりの利いた結末が時に人間の愚かさやもの悲しさをも漂わせる、異色短編作家の傑作選。西崎憲他訳
(創元推理文庫 予価1210円)[amazon]

6月18日刊
ジョン・マクマホン『猟犬の誇り』
FBI捜査官のガードナーは、他殺体の身元確認のためにテキサスを訪ねていた。殺された男は7年前の連続殺人事件で犯人と目されたが、逮捕寸前に自宅で焼死したはずの男だ。死んだ男が、なぜまた死体となって現れたのか。ガードナーのもとへ新たに一報が入る。長い服役を経て仮釈放された連続殺人犯が殺されたのだ。かくして事件は「連続殺人犯ばかりを狙う連続殺人」の様相を帯び――。奇妙な手がかり、深まる謎、執念の捜査行。全米注目の俊英が放つ、最大熱量、最高濃度の警察ミステリ。髙山祥子訳
(創元推理文庫 予価1650円)[amazon]

6月18日刊
モナ・アワド『うさぎ狩りの夜に』
名門大学の創作科。サマンサは、互いを「バニー」と呼び慣れ合う女子学生たちを軽蔑していた。だが秘密のワークショップで"作品"を生み出した夜から、彼女は甘やかな連帯に絡め取られていく。孤独な創作と群れの連帯は両立するのか。創造の狂気を描く注目作。下田明子訳
(早川書房 予価3960円)[amazon]

6月19日刊
ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を 特装版
32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。やがて手術によってチャーリイの知能は向上していくのだが……。全世界が涙した不朽の名作を函入りの特装版で。小尾芙佐訳
(早川書房 予価7920円)[amazon]

6月中旬発送予定

B・S・ジョンソン『不運な奴ら』
現代を先取りしていた作家、B・S・ジョンソンによる、綴じられていない27のパーツを函に収めた実験的な小説。若くして病死した親友との記憶が記された様々なページ数のパーツは、 最初と最後以外は読む順番は決められていない。サミュエル・ベケットに絶賛された作家による問題作。若島正訳
(東京創元社 11,000円)受注販売商品(3/31まで予約受付)

6月22日
高木彬光『帝国の死角 第一部・天皇の密使
わたし(高木彬光)が入手した「鈴木文書」。そこには大戦中に欧州で秘匿された闇資金の手がかりが……。長年、著者の「裏ベストワン」として復刊を待望された代表作が、スピンオフ短篇「日本人とユダヤ人」を初めて併録した〈完全版〉として登場。
(中公文庫 予価1430円)[amazon]
高木彬光『帝国の死角 第二部・神々の黄昏
鈴木高徳少将の息子、二郎は戦後、日本の出版社に勤めていた。スイス銀行に秘匿されているという父の遺産20億ドルをめぐり、彼に次々と事件が……。怪しい新興宗教! 零落した博覧強記の作家! 遺産を狙いつきまとう男たち! そしてすべての事件が解決した後、明らかになるのは……。戦後ミステリ界の鬼才がワーグナー『ニーベルングの指環』に材をとった、破格の構成が一読忘れがたい日本推理史上に残る大・怪・作。
(中公文庫 予価1430円)[amazon]

6月22日
牧逸馬/島田荘司『世界怪奇実話傑作選』
三つの筆名を使い分け、わずか35歳で世を去った伝説の作家、牧逸馬が「中央公論」に連載した実話読物の代表作を精選。愛好家必読のミステリー百科。切り裂きジャック、ハノーヴァーの人肉売り事件、マリー・セレスト号、タイタニック号沈没、マタ・ハリ、ローモン街の自殺ホテル、クリッペン事件、浴槽の花嫁、他。島田荘司編『牧逸馬の世界怪奇実話』(2003)の改題再刊。
(中公文庫 予価1540円)[amazon]

6月22日
紀田順一郎『蔵書一代 なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか
半生を通じて集めた蔵書との〈永訣の朝〉がきた──。晩年を迎え、やむを得ない事情から三万冊もの蔵書を手放した著者が半身をもぎとられるような痛恨事を契機に「蔵書とは何か」という問題に取り組む。本とともに過ごした人生を振り返りつつ、近代日本の出版史、読書文化における「蔵書」の意義を探る。自著解説、盟友荒俣宏との古書・蔵書をめぐる対談を収録。
(中公文庫 予価1210円)[amazon]

6月22日
平山亜佐子『断髪とパンツ 明治・大正・昭和 男装の「事件簿」
なぜ女装は語られ、男装は語られないのだろうか。明治から昭和にかけて、着物から洋服に移り変わる時代。さまざまな理由からあえて男装を選んだ市井の人々の事情を、新聞記事などから探求していく。
(中央公論新社 予価2530円)[amazon]

6月22日刊
阿部謹也『刑吏の社会史 中世ヨーロッパの庶民生活 改版
かつて社会にとって最も神聖な儀式であった「処刑」は、12~13世紀を境に「名誉をもたない」刑吏の仕事に変っていった。職業としての刑吏が出現し、彼らは民衆から蔑視され、日常生活でも厳しい差別をうけた。都市の成立とツンフトの結成、それにともなう新しい人間関係の展開、その中で刑罰観はどう変化したのか。刑罰観の変遷と刑吏差別の根源を追究する中で、庶民生活の実態を明らかにし、民衆意識の深層に迫る。
(中公新書 予価1056円)[amazon]

6月25日発売
《SFマガジン》8月号
(早川書房)[amazon]

6月29日刊
C・J・ボックス『黄昏の銃声』
猟区管理官ジョー・ピケットは、ヒューイット判事が自宅で狙撃されたという連絡を受ける。弾は妻に当たり、瀕死の重傷を負ってしまう。判事は自分が有罪を宣告した者の中に犯人がいるはずだと断定し、法執行官たちに捜査を命じる。ジョーは射撃のプロである盟友、鷹匠のネイトに協力を仰ぐが、ネイト自身にも危険が迫っていた……。急展開を迎える冒険サスペンス・シリーズ。野口百合子訳
(創元推理文庫 予価1540円)[amazon]

6月29日刊
エミリー・カーペンター『ゴシックタウン』
コロナ禍のためにニューヨークの一流料理店を閉店したビリーの元に、ジュリアナという南部の田舎町への移住勧誘メールが舞い込む。百ドルで豪華な邸宅を提供し、しかも起業の資金援助もするという内容に、好奇心に駆られ返信したビリーは、オファーを受けて夫と幼い娘と猫とともに移住を決断する。暖かな気候、素敵な館、親切な住民、理想の仕事……しかし、ジュリアナにはどこか奇妙な空気が漂っていた。シャーリイ・ジャクスン「くじ」にインスパイアされた傑作ホラー。茂木健訳
(創元推理文庫 予価1870円)[amazon]

6月29日刊
ヘザー・フォーセット『エミリー・ワイルドの妖精事典』
樹木妖精学博士エミリー・ワイルドは、妖精に関する話(と証拠)を集めるために北極圏に近い島を訪れていた。ところが初日から族長の不興を買い前途多難な様相。そこに現れたのは同僚兼ライバルのバンブルビー。美形で人当たりがいい彼はすぐに村人に溶け込むが……。研究オタクのエミリーと傍若無人だが面倒見のいいバンブルビーの妖精フィールドワークの顛末は。ロマンチック&コージー・ファンタジイ。原島文世訳
(創元推理文庫 予価1650円)[amazon]

6月29日刊
ローラン・ビネ『遠近法』(仮)
〈海外文学セレクション〉
ルネサンス期の画家ポントルモが制作中のフレスコ画の前で殺害された。傍らにはメディチ家の娘で婚礼を控えたマリア・デ・メディチの猥褻な絵が残されていた。マリアの父コジモ・デ・メディチの命により、『芸術家列伝』の著者ヴァザーリが事件を調べ始める。ミケランジェロ、コジモ・デ・メディチ、マリア・デ・メディチ、カトリーヌ・ド・メディシス、チェッリーニらの176通の書簡からなる驚愕の書簡体ミステリ。高橋啓訳
(東京創元社 予価3080円)[amazon]

6月29日刊
ヘンリー・メイヒュー『ロンドン路地裏の生活誌 ヴィクトリア時代 上・下
19世紀ロンドン、ヴィクトリア時代――階級社会の最下層で暮らす労働者たちの貧困、生きることへの貪欲さ、諍い、笑い……庶民のリアルな姿と肉声をつぶさに観察、克明に描いた英国生活誌の不朽の名著。2011年3月刊の新装版。ジョン・キャニング編/植松靖夫訳
(原書房 予価各2640円)[amazon]

6月29日刊

松村一男・沖田瑞穂『『オデュッセイア』入門』
世界最古の冒険叙事詩、『オデュッセイア』。ひとびとに語り継がれる奇想天外なその魅了と謎にスリリングに迫る、入門書の決定版。
(河出新書 予価1100円)[amazon]

6月30日刊
セオドア・ドライサー『フージャの休日』
1915年8月、ドライサーは友人の挿絵画家とともに、ニューヨークから二人共通の故郷であるインデイアナ州まで、およそ2000マイル、2週間の自動車旅行に出た。ジャンルや文体の一貫性など歯牙にもかけないようなドライサー文学の特徴があますところなく込められ、のちのロード・ブックやロード・ムービーの源流にもなった旅行記。村山淳彦訳
(小鳥遊書房 予価3960円)[amazon]

6月予定
レックス・スタウト『遺志あるところに殺しは開ける』
〈論創海外ミステリ〉奇妙な遺言が招く惨劇。女性嫌いの名探偵ネロ・ウルフは珍しく外出して捜査に乗り出すが……。鬼頭玲子訳
(論創社 予価2860円)[amazon]

6月予定

チャールズ・H・フォート『呪われし者の書』
空中の怪光体、黒い雨、落下する氷塊、三角形の雲、不可解な古代遺物、消滅する人間、正体不明の怪物、失われた惑星……世界中の不可思議事象を満載し、読む者すべての驚異と興奮と思索を誘わずにおかぬ、超常現象研究の金字塔的著作、ついに邦訳なる。南山宏訳
(国書刊行会 予価5500円)[amazon]


▼7月以降予定

7月3日刊
デイヴィッド・ベロス/アレクサンドル・モンタギュー『著作権全史 古代ギリシアからAI時代まで
著作権が現代的な制度となったのは18世紀のロンドンだが、本書は、無形の「アイデア」を「所有できる」という著作権の基礎となる考え方が、どのように生まれ、広がってきたのかを、古代ギリシアやルネサンス期イタリアから、現代までの歴史を辿り、明らかにする。さらに、20世紀後半に起きた、いくつかの些細な制度変更によって、文化的な共有財産の新たな「囲い込み」が生み出され、無形の財の所有権が、有力な大企業などのきわめて少数の主体に独占されることになった現代の状況にも強い警鐘をならす。知財実務に詳しい弁護士と比較文学の教授のコンビが描く、ユニークな文化史・法制度史・グローバル史。小佐田愛子訳
(作品社 予価3520円)[amazon]

7月8日刊
ジークムント・フロイト『フロイト、不安について語る』
わたしたちは誰もが不安になる。不安を覚えないでいることのできる人はほぼいない。フロイトは、そんな病理としての不安に注目し、不安が生まれるメカニズムを独自の視点で捉え、解明を試みた。個人的な問題としてだけでなく、文明論的な見地からも考察を深めたフロイトならではの不安論。不安神経症、不安ヒステリー、強迫神経症などの症例を取り上げた代表的な5つの論文(『精神分析入門』の講義も含む)を収録。中山元訳
(光文社古典新訳文庫 予価1386円)[amazon]

7月14日刊
J・D・サリンジャー『サリンジャー初期短篇全集』
一目惚れをした男が投獄されるユーモラスなアンチ・ラブストーリー、戦争の気配が色濃くなる時代の若者たちを活写した傑作など、サリンジャーの原点とエッセンスが詰まった初期全作品集。柴田元幸訳
(河出書房新社 予価2970円)[amazon]

7月予定
A・M・バレイジ『誰かがいる部屋 A・M・バレイジ怪談傑作集(仮)
植草昌実編訳
(新紀元社)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

クリストファー・イシャウッド『シングル・マン』
真野泰訳
(岩波文庫)[amazon]

E・C・ベントリー&ワーナー・アレン『トレント自身の事件』

〈論創海外ミステリ〉有名な慈善家ランドルフが殺された。肖像画家フィリップ・トレントの親友フェアマンは、自白書を残して自殺を図るが、叶わずに逮捕されてしまう。トレントは友人の無実を信じて調査に乗り出すが、次々と怪しげな人物が現れ、ランドルフの息子を名乗る人物まで飛び込んできた。はたして犯人は誰なのか。やがてトレント自身も事件の渦中へと呑み込まれていく。 金井真弓訳
(論創社 予価3850円)[amazon]

ピーター・ヘラー『いつかぼくが帰る場所 上・下
人類の大半が流感で死んだ世界。愛犬と孤独に暮らす男は、無線で何者かの声を聞く。希望を抱き、声の主を探しに旅へ。映画化原作。堀川志野舞訳
(ハヤカワ文庫NV 予価各1232円)[amazon]

ネオクリス・ガラノプロス『ヨルゴス・ダノシスの新たなバージョン』(仮)
現代ギリシャを代表する本格ミステリ作家のデビュー作。橘孝司訳
(竹書房文庫 予価1540円)[amazon]

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