注目の近刊

12月14日刊
『幻想の坩堝』
マーテルランク、ローデンバック、ピカール、エレンス、ゲルドロード、オーウェン、ジャン・レー、ティリー…… 蠱惑に満ちた幽暗の文学世界へ読者を誘う、本邦初のベルギー幻想文学選集。 序文=東雅夫 「ベルギーの魔に魅せられて」。
(松籟社 予価1944円)[amazon]

12月15日発売
《幽》 vol.26
巻頭特集=夢野久作
(KADOKAWA 1990円) [amazon]

12月15日刊
エヴゲーニイ・ヴォドラスキン 『聖愚者ラヴル』
愛する女をお産で死なせてしまった医師が、その罪を償うため独身の誓いをたて各地を放浪、やがて 「聖愚者」 となり、修道士となっていく。中世ロシアの聖者伝という古い形式を現代的手法で描いた現代ロシア小説。
(作品社 予価4536円)[amazon]

12月15日刊
モーリス・メーテルリンク 『青い鳥』
クリスマス・イヴの夜、幸せの青い鳥を探す旅に出た兄妹。オールカラー。江國香織訳、宇野亜喜良・画の愛蔵版を文庫化。
(講談社文庫 予価842円)[amazon]

12月15日刊

小野俊太郎 『ドラキュラの精神史』
境界を 「超える(トランス)」 ドラキュラ像!私たちの日常にいつの間にか入り込んでいるドラキュラの実像を、原作小説を綿密にたどることによってあぶり出す。目次
(彩流社 予価1944円)[amazon]

12月15日刊

ラン・カオ 『蓮と嵐』
南ヴェトナム、歴史の渦にいやおうなく巻き込まれていく一人の少女とその父の人生、そして、もう一人の 「私」。あのとき、ヴェトナムでいったい何が起こっていたのか。消え去ることのない歴史の暗い影、そして希望を、静かな筆致で情感豊かに描く。
(彩流社 予価3780円)[amazon]

12月16日刊
パトリシア・コーンウェル 『邪悪 上・下
「検屍官」シリーズ第23作。ハリウッド大御所の娘の死を警察は事故と判断したが、スカーペッタは疑念を抱く。それはさながら誰かが彼女だけにわかるように死体に証拠を残しているかのようだった。様々な妨害に遭いながら殺人の背後の秘密を明らかにしていく一方、スカーペッタの姪ルーシーに危険が迫る。
(講談社文庫 予価各1350円)[amazon]

12月16日刊
『セルバンテス ポケットマスターピース13
自分を遍歴の騎士だと思い込んでしまった老いた郷士ドン・キホーテ。世界文学史上の最高傑作と名高い、相棒サンチョとの抱腹絶倒の旅物語が、清新な訳で登場。短編3本も収録。
(集英社文庫 予価1296円)[amazon]

12月16日刊
サンドラ・ブラウン 『偽りの襲撃者』
法廷銃撃事件の裏に隠された意外な事実とは? 愛娘の養育権を勝ち取るために苦悩する男が女性判事と真相を探るが……。「サスペンスの女王」 によるベストセラー。
(集英社文庫 予価1296円)[amazon]

12月16日刊
江戸川乱歩 『明智小五郎事件簿8 人間豹』
神谷芳雄の愛人の弘子がつとめる京橋のカフェで、芳雄は怪物人間豹を知った。二人に襲い掛かる危機、さらには、歌姫の江川蘭子も魔の手に──。小五郎との対決や如何に。
(集英社文庫 予価713円)[amazon]

12月16日刊
デイヴィッド・マーカム 『シャーロック・ホームズ アンダーショーの冒険』
英国のMX BOOKシリーズから編んだ日本版オリジナル・アンソロジー。オーソドクスな 「語られざる事件」 からちょっと変わった設定まで、シャーロック・ホームズの面白味、ヴィクトリア朝の味わいをぐっと凝縮した一冊。
(原書房 予価2160円)[amazon]

12月17日刊
『本格ミステリー・ワールド 2017』
特集 「新本格30年を辿る」 巻頭言 島田荘司/有栖川有栖インタビュー『孤島パズル』英訳版刊行とHONKAKU/鼎談 〈黄金の本格〉を通して見る、本格ミステリー十年史 小森健太朗×深水黎一郎×遊井かなめ/対談 飯城勇三が語るエラリー・クイーンの現在 飯城勇三×二階堂黎人/他
(南雲堂 予価1620円)[amazon]

12月17日刊
横田順彌 『荒熊雪之丞大全』
12月11日予約受付開始
盛林堂ミステリアス文庫 予価3000円)

12月17日刊
J・マルトゥレイ、M・J・ダ・ガルバ 『ティラン・ロ・ブラン 3
ティランの巧みな戦略と獅子奮迅の活躍でトルコ軍は敗退した。そして、壮烈な闘いを背景に、男女の愛憎が交錯する――恋愛に奥手なティランと王女の恋、それに横恋慕する王女の乳母、従者イポリトと女王の不倫……。時はたち、ふたたびトルコ軍の脅威が増して出陣するも、ティランの船は嵐に弄ばれて北アフリカに流れ着く。(全4冊)
(岩波文庫 1231円)[amazon]

12月17日刊
ルドルフ・シュタイナー 『ニーチェ みずからの時代と闘う者
シュタイナーは、同時代人の孤高の哲学者ニーチェの根本思想である 「永劫回帰」 「超人」 「ディオニュソスの叡智」 を論じることで、人間における形而上学的可能性の極を示そうとする。シュタイナー思想の展開上の結節点とも呼ぶべき重要作。
(岩波文庫 778円)[amazon]

12月17日発売 復刊
森銑三・柴田宵曲 『書物』 (岩波文庫)

12月17日刊
木谷恭介 『地獄大図鑑 復刻版
石原豪人・柳柊二・木俣清史・田村元・好美のぼる・伊東章夫ら、豪華挿絵画家たちが描く強烈なインパクトの地獄絵図を多数掲載。〈ジャガーバックスシリーズ〉 の名著 『地獄大図鑑』 (1975) を復刊。内容
(復刊ドットコム 予価4590円)[amazon]

12月19日刊
『諸星大二郎の世界』
〈コロナ・ブックス〉 漫画家・諸星大二郎の半世紀の画業の変遷とその深層を掘り下げる決定版。自らのルーツを旅する東京の北千住ルポや本棚大公開など。
(平凡社 予価1728円)[amazon]

12月19日刊
嵯峨景子 『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』(仮)
雑誌 「Cobalt」 の前身である 『小説ジュニア』 から、Web マガジンCobaltまでの時代を追い、各時代の読者と 「少女小説」 の移り変わりを徹底追跡。
(彩流社 予価1944円)[amazon]

12月20日刊
ジョン・クリーズ 『モンティ・パイソンができるまで ジョン・クリーズ自伝
私立小学校初日に味わった屈辱的な体験から相棒チャップマンと出会った大学の楽園の日々を経て、パイソンズ結集へ……笑いの革命を推し進めたラディカルな英国喜劇人が書き下ろした待望の自伝。
(早川書房 予価3564円)[amazon]

12月20日刊
ハーパー・リー 『さあ、見張りを立てよ』
アラバマ州メイコムに帰省したジーン・ルイーズは、生まれ育った町と愛する家族の苦い事実を知るのだった。全米を大論争に巻き込んだ、アメリカ文学の最高傑作 『アラバマ物語』 著者の未発表長篇。
(早川書房 予価3240円)[amazon]

12月20日刊
エドワード・アタイヤ 『細い線 新訳版
不倫相手を殺してしまった男は、次第に罪の意識に囚われ……。サスペンスの名作。真崎義博訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 864円)[amazon]

12月20日刊
デイヴ・エガーズ 『王様のためのホログラム』
起死回生の大口注文はとれるのか!? 中東の砂漠の都市に乗り込んだセ ールスマンを襲う悲喜劇を描いたアメリカ文学界の新鋭の話題作。
(早川書房 予価2700円)[amazon]

12月20日刊
ジョージ・R・R・マーティン 『七王国の騎士』
〈氷と炎の歌〉
『七王国の玉座』 の時代から一世紀前、〈放浪の騎士〉 ダンクと従者エッグ――数奇な運命を背負う二人の波乱万丈の冒険を描く。現代最高のファンタジイ・シリーズの中篇三篇を収録。
(早川書房 予価3024円)[amazon]

12月20日刊
サラ・パレツキー 『カウンター・ポイント』
元恋人から依頼を引き受けた探偵ヴィクは、25年前に起きた殺人の真相を追う。事件の裏に潜む巨大な闇とは?
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1512円)[amazon]

12月21日刊
大瀧啓裕 『翻訳家の蔵書』
幼少期に触れた数多の名作。中学時代に萌芽したオカルティズムへの興味。洋書・洋雑誌の蒐集と耽読。翻訳に明け暮れた学生時代……荒俣宏氏をはじめとする先達らとの交流から、サンリオSF文庫で企画・翻訳した数々の作品、そして膨大な蔵書から翻訳術に至るまでを余すことなく綴る。ラヴクラフトほか怪奇幻想翻訳に一家を成す翻訳家による貴重な書き下ろしエッセイ集。書影・図版多数。
(東京創元社/キイ・ライブラリー 予価3240円)[amazon]

12月21日刊
バリー・ライガ 『運のいい日』
21世紀最悪の連続殺人犯の息子、ジャズことジャスパー。センセーションを巻き起こした〈さよなら、シリアルキラー〉 三部作の前日譚四編を収録した、日本オリジナル短編集。 
(創元推理文庫 予価972円)[amazon]

12月21日刊

E・J・コッパーマン 『150歳の依頼人』
念願の海辺のゲストハウスを開業させたシングルマザーのアリソン。10歳の娘との新しい生活に張り切っていたら、いきなり事件が発生して……。ほのぼのコージー・ミステリ。
(創元推理文庫 予価1339円)[amazon]

12月21日刊

A・E・ヴァン・ヴォークト 『イシャーの武器店 新版
20世紀のアメリカに突如出現した奇妙な店。「宇宙最高の武器」 を売るというこの店に、特ダネを求めて新聞記者マカリスターが乗りこんだそのとき不思議な武器店は忽然と姿を消す。そして気がつくと彼は7000年の未来にいた。
(創元SF文庫 予価1058円)[amazon]

12月21日刊
A・E・ヴァン・ヴォークト 『武器製造業者 新版
地球唯一の不死人ヘドロックは、イシャー帝国と 〈武器店〉 の二大勢力から死刑を宣告されながらも女帝が隠匿しようとしていた恒星間航法の秘密に迫る。
(創元SF文庫 予価1058円)[amazon]

12月21日刊
『怪異とは誰か』 一柳廣孝 監修/茂木謙之介 編著
芥川龍之介、三島由紀夫、村上春樹、川上弘美らのテクストと、天皇制・植民地・ナショナリズムといったテーマが交差するとき、そこには 〈他者〉 としての怪異が浮上する。亡霊、ドラキュラ、オカルト、ノスタルジー、出産などの分析を通して見えてくる近代における文化規範が、怪異と合わせ鏡であることを解き明かす。怪談作家・黒木あるじインタビューも収録。
(青弓社 予価2160円)[amazon]

12月22日刊

アリス・フェルネ 『本を読むひと』
家長のアンジェリーヌばあさんと、息子五人、嫁四人、孫八人。パリ郊外の荒れ地に暮らす文字を知らないジプシーの大家族と、彼らに読書の歓びを伝えようとする図書館員。彼女が持ち込んださまざまな本は、一家に何をもたらしたか。フランスのロングセラー。
(新潮クレススト・ブックス 予価2052円)[amazon]

12月22日刊
スティーヴン・キング 『ダークタワーI ガンスリンガー』 (仮)
ティーヴン・キングの作家人生集大成、壮大なダークタワーシリーズ始動。すべてが奇妙に歪み、変転する世界。この世ならぬ異境で、最後の拳銃使いローランドは、宿敵である黒衣の男を追い続けていた。途中で不思議な少年ジェイクと出会い、ともに旅を続けるのだが……。
(角川文庫 予価950円)[amazon]

12月22日刊
スティーヴン・キング 『ダークタワーⅡ 運命の三人 上・下 (仮)
少年ジェイクを見殺しにしたローランド。すさんだ気持ちで旅を続ける彼は、砂浜で満ち潮とともにやってくるロブスターの怪物に襲われる。拳銃使いに絶対必要な右手の指を失った彼は、絶体絶命の危機に陥る。
(角川文庫 予価864円/950円)[amazon]

12月23日刊
山田宏一 『ハワード・ホークス読本』
『紳士は金髪がお好き』 『三つ数えろ』 など数々のアメリカ娯楽映画で知られる巨匠ハワード・ホークス。ただひたすらに面白いホークス映画の魅惑、醍醐味に病みつきとなった著者によるホークス愛溢れるエッセイを集大成した、本邦初のホークス映画読本がついに登場。目次
(国書刊行会 予価2700円)[amazon]

12月23日刊
チョ・セヒ 『こびとが打ち上げた小さなボール』
刊行から30年、韓国で今も最も読まれる130万部のロングセラー。知られざる世界的名作がついに邦訳。解説=四方田犬彦。
(河出書房新社 予価2052円)[amazon]

12月24日刊
江戸川乱歩 『少年探偵団 私立探偵明智小五郎
幼い女子を次々と拐す 「黒い魔物」 が、団員・篠崎始の妹と小林少年を拉致。溺死寸前の二人を少年らの機転で救い出すものの、魔物は首尾よく姿をくらませてしまう。それから二日、明智小五郎の 「探偵学」 に耳を傾けるうち、小林少年は世にも恐ろしい仮説に辿りつく――。
(新潮文庫nex 予価464円)[amazon]

12月24日刊
ジェフリー・アーチャー 『機は熟せり 上・下 クリフトン年代記6
エマと宿敵ヴァージニアの裁判が結審を迎えた。決め手となったのは一通の手紙だった。スターリンの所業を暴いた 『アンクル・ジョー』 の出版に奔走するハリー、東ドイツで出会ったカリンを呼びよせんとするジャイルズ、そしてセブの新たなる恋。欲望と情念がせめぎ合う凄絶無比のサーガ、終幕の序章。
(新潮文庫 予価各767円)[amazon]

12月25日刊
フランシスコ・ナルラ 『ブラックボックス』
旅客機パイロット、トマスは飛行中にひどい頭痛に見舞われ、以来フライト先で衝動に駆られるまま殺戮を繰り返してきた。その32年前、ある心霊研究家がスペイン寒村の礼拝堂で奇妙な音声の録音に成功する。それは聞いてはいけない声、後の惨劇の幕開けになる声だった……衝撃のオカルト・ミステリ。
(ハーパーBOOKS 予価819円)[amazon]

12月26日刊
『アレハンドロ・ホドロフスキー/マスターコレクション』
オリジナルケースに収めた 『特装版カモワン・タロット』 と 『タロットの宇宙』 がセットになった豪華愛蔵版。未知の扉を開き直観の発揮へと導く78枚の小宇宙と、それを読み解くバイブルが、このひとつに。数量限定555部。内容
(国書刊行会 予価17,280円)[amazon]

12月26日刊

『新編 日本幻想文学集成』 第4巻
夢野久作
(堀切直人編)、小栗虫太郎(松山俊太郎編)、岡本綺堂(種村季弘編)、泉鏡花(須永朝彦編)を収録。内容
(国書刊行会 6264円)[amazon]

12月28日刊
アレハンドロ・ホドロフスキー/マリアンヌ・コスタ 『タロットの宇宙』
カルト映画界の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキーによる、半世紀にわたるタロット研究の集大成。基礎的な諸要素に加え、解釈を深めインスピレーションを高める方法、リーディングの実例など、入門者から熟練者まで必携の大全。 伊泉龍一監修、滝本誠解説。
(国書刊行会 予価7344円)[amazon]

12月28日刊
甘耀明 『鬼殺し 上・下
〈エクス・リブリス〉
日本統治期から戦後に至る激動の台湾・客家の村で、日本軍に入隊した怪力の少年が祖父と生き抜く。魂を震わす巨篇。
(白水社 予価各3024円)[amazon]

12月28日刊
バーナビー・コンラッド3世 『アブサンの文化史 禁断の酒の二百年
19-20世紀にかけて、芸術家たちに愛飲されてきた 「緑の妖精」——ニガヨモギからつくられるアブサンを、図版もたっぷりと解説。
(白水社 予価3024円)[amazon]

12月28日刊
エミリア・パルド=バサン 『ウリョーアの館』
〈ロス・クラシコス〉
(現代企画室 予価3240円)[amazon]

12月29日予定
『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』 庵野秀明 責任編集
『シン・ゴジラ』 制作のために描かれたデザイン画・イメージボード・資料写真等を収録した画集・写真集であり、スタッフインタビュー・メイキング記録もたっぷり収録した公式記録集。庵野秀明総監督のロングインタビューも掲載。
(グラウンドワークス 予価10,580円)[amazon]

12月刊
マーガレット・アトウッド 『キャッツ・アイ』
カナダで生まれ育った画家のイレインには、幼少期にいじめを受けた過去があった。女性として、母親として、画家として、彼女がいかに困難を克服し自己を確立していったか、その半生を描く。自伝的な要素が盛り込まれた小説。
(開文社出版 予価2808円)[amazon]


『保篠龍緒探偵小説選Ⅱ』
〈論創ミステリ叢書〉
ルパン翻訳者として知られる保篠龍緒の創作・翻案を集成した作品集第2弾。長編 「白狼無宿」 「愛国魔人」 を筆頭に、「山又山」 「魔の列車」 「闇の骰子」 など、戦前期の傑作を集成。ボーナストラックとして未発表の探偵劇用台本 「結婚の贈物」を初活字化。ルパンやルブランについて言及したエッセイも併禄。
(論創社 予価3888円)[amazon]


『甲賀三郎探偵小説選Ⅱ』
〈論創ミステリ叢書〉
樺太で発行された雑誌 『北方日本』 連載の遺作長編 「朔風」 を初単行本化。デビュー作 「真珠塔の秘密」 を含む橋本敏探偵譚2作のほか、〈気早の惣太〉 物を一挙集成。戦時中の長編 「ビルマの九官鳥」、没後に雑誌掲載された 「街にある港」 なども収録。
(論創社 予価3888円)[amazon]


ハリー・マーマイケル 『ラスキン・テラスの亡霊』
〈論創海外ミステリ〉
クイン&パイパーの名コンビ再び
(論創社 予価2376円)[amazon]


浅木原忍 『ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド』
不世出の天才と謳われる直木賞作家・連城三紀彦が遺した数多くのミステリ。その魅力を徹底紹介する究極のガイド。晩年の知られざる作品や未刊行短編まで網羅する連城三紀彦作品研究の集大成。
(論創社 予価2700円)[amazon]


▼2017年1月以降刊

1月7日刊
オルダス・ハクスリー 『すばらしい新世界 新訳版
世界戦争の終結後、暴力を排除し、安定を最大のモットーとした世界が形成された。人間は受精卵の段階から選別され、5つの階級に分けられて徹底的に区別されていた。孤独な青年バーナードは、出かけた野人保護区で恐るべきものに出会う。『一九八四年』と並ぶディストピア小説の古典。大森望訳
(ハヤカワepi文庫 予価864円)[amazon]

1月7日刊
ジョージ・オーウェル 『動物農場 新訳版
動物たちは飲んだくれの農場主を追い出し理想的な共和国を築こうとするが……。全体主義やスターリン主義への痛烈な批判を寓話的に描いた作品。山形浩生訳
(ハヤカワepi文庫 予価756円)[amazon]

1月7日刊
アルフレッド・ベスター 『破壊された男』
24世紀、テレパシー能力をもつエスパーの活躍により計画犯罪は不可能となり、殺人は未然に防止されていた。だが、顔のない男の悪夢に悩まされるモナーク産業の社長ベン・ライクは、ライバル企業の社長殺害を決意するが……。心理警察総監パウエルと殺人者ライクの息詰まる死闘を描く、第1回ヒューゴー賞受賞作。
(ハヤカワ文庫SF 予価864円)[amazon]

1月7日刊
トーマス・リュダール 『楽園の世捨て人』
母国デンマークを捨ててカナリア諸島で怠惰に暮らすタクシー運転手のエアハートは、海岸に遺棄された車から身元不明の幼児の死体が見つかった事件に遭遇する。警察が事件をうやむやにしようとするのを見たエアハートは、ことの真相を突き止めようとする……。北欧ミステリ最高の賞を射止めた力作。
(ハヤカワ・ミステリ 予価2376円)[amazon]

1月7日刊
ジュリア・ダール 『インヴィジブル・シティ』
ブルックリンの屑鉄置き場で全裸の女性の遺体が見つかる。新米記者レベッカの目前で、遺体は検死もされずに黒衣の男たちに引き渡された……戒律を厳格に守る正統派ユダヤ教徒の閉鎖社会で隠蔽されそうになる事件。真相解明に挑むレベッカだが、そこには強固な壁が! 全米のミステリ新人賞を総なめにした話題作。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1296円)[amazon]

1月7日刊
メアリー・チェンバレン 『ダッハウの仕立て師』
1939年、ロンドン。婦人服の仕立て師 (ドレスメーカー) として頭角を現しつつある18歳のエイダは、上流階級の紳士と知り合う。しかし戦争の暗雲が近づく中、その出会いは思いもよらぬ残酷な運命に彼女を導くのだった……。第二次世界大戦を舞台とした歴史小説。
(早川書房 予価3456円)[amazon]

1月7日刊
アーザル・ナフィーシー 『テヘランでロリータを読む 新装版
イスラーム革命後のイラン、弾圧のため職を失った女性教授は、密かに禁じられた小説を読む読書会をひらく。衝撃の回想録。
(白水社 予価2592円)[amazon]

1月10日刊
木原善彦 『実験する小説たち 物語るとは別の仕方で(仮)
実験小説のさまざまなタイプを切り口に、主な作品の読みどころと、一連のおすすめ作品リストを掲載。実験小説に特化した初のガイド本を手に、めくるめく実験小説の世界へ。目次
(彩流社 予価2700円)[amazon]

1月12日刊
ウォルター・テヴィス 『地球に落ちて来た男』
(二見書房 予価2700円)[amazon]

1月刊
オスカー・ワイルド 『幸福な王子/柘榴の家』
小尾芙佐訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

1月12日刊
ダフネ・デュ・モーリア 『人形 デュ・モーリア傑作集
島から一歩も出ることなく、平穏な毎日を送る人々を突然襲った狂乱の嵐 「東風」。海辺で発見された謎の手記に記された、異常な愛の物語 「人形」。独善的で被害妄想の女の半生を独白形式で綴る 「笠貝」 など、短編14編を収録。サスペンスの名手、デュ・モーリアの初期短編傑作集。
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

1月12日刊
G・K・チェスタトン 『ブラウン神父の童心』
小柄で不器用、丸く間の抜けた顔。頭が切れるとは思えないブラウン神父が事件の真相を口にすると、世界は一変する。ブラウン神父初登場の 「青い十字架」、大トリックが炸裂する 「見えない男」、著名な台詞で知られる 「折れた剣」 など12編。中村保男訳を改版再刊
(創元推理文庫 予価799円)[amazon]

1月12日刊
ジュリー・ベリー 『聖エセルドレダ女学院の殺人』
英国の小規模な女子寄宿学校で、夕食の最中に校長とその弟が毒殺された。7人の生徒たちは、気転、科学知識、演技力、推理力など個々の得意分野を活かして犯人を探り始める。
(創元推理文庫 予価1188円)[amazon]

1月12日刊
ムア・ラファティ 『魔物のためのニューヨーク案内』
ニューヨークでガイドブックの仕事がしたい。だが面接した会社は「きみは我が社に馴染めない」の一点張り。経歴も実力もあるのになぜ。NYを舞台にしたポップなファンタジー。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

1月12日刊
ジュール・ヴェルヌ 『地球から月へ 月をまわって 上を下への
月面に向けて打ち上げられる砲弾列車、月球を周回しての洋上帰還、そして巨大砲の力を利用して地軸を垂直に立て直す最後のプロジェクト……、巨大な大砲に取り憑かれた愛すべき紳士たちが活躍するガンクラブ三部作、世界初訳の補遺、挿画128葉を収録した特大巻。ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション、全5巻、刊行開始。
(インスクリプト 予価6264円)[amazon]

1月13日刊
ロベルト・ボラーニョ 『ムッシュー・パン』
〈ボラーニョ・コレクション〉 1938年、パリ。ピエール・パンの元に貧し い南米人のしゃっくりを治してほしいとい う依頼が舞い込む……初期の忘れがたい中 篇小説。
(白水社 予価2484円)[amazon]

1月刊
ヴァージニア・ウルフ 『船出
(岩波文庫)[amazon]

1月刊
J・マルトゥレイ、M・J・ダ・ガルバ 『ティラン・ロ・ブラン 4
(岩波文庫)[amazon]

1月刊
斎藤美奈子 『文庫解説ワンダーランド』
(岩波新書)[amazon]

1月18日刊
マヌエル・プイグ 『天使の恥部』
ウィーン近郊の楽園の島で、地軸変動後の未来都市で、メキシコシティの病院で、時を超えて繰り返される、夢みる女たちの哀しい愛と運命の物語。
(白水Uブックス 予価2052円)[amazon]

1月18日刊
高原英理 『ゴシックハート』
「ゴシック」 とは何か? 文学、絵画、写真、映画、マンガ、アニメなど、ジャンルを超えて分析していく本書は、死と暗黒、怪奇と恐怖、残酷、異形、廃墟と終末などに象徴される精神の形を起源から辿り、その現代的意味と価値を明らかにする本格評論。
(立東舎文庫 予価972円)[amazon]

1月21日刊
J・S・レ・ファニュ 『ドラゴン・ヴォランの部屋』
ナポレオン戦争直後、パリへの途上で謎めいた美貌の伯爵夫人と出会った英国人青年が奇怪な犯罪と冒険に巻き込まれていく過程が、息もつかせぬサスペンスの連続のうちに語られる中篇 「ドラゴン・ヴォランの部屋」。悪魔と取引した男の凄惨な最期を迫真の筆で描く 「ロバート・アーダ卿の運命」 ほか全5篇を収録。M・R・ジェイムズ、セイヤーズが絶賛する 〈謎と恐怖の巨匠〉 レ・ファニュの傑作選。千葉康樹訳
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

1月21日刊
イヴァン・レピラ 『深い穴に落ちてしまった』
深い穴から出られなくなった名もなき兄弟、なぜか素数のみの章番号、幻覚に織り交ぜられた暗号。寓意と象徴に彩られ、読後に驚愕と力強い感動をもたらす大人のための寓話。
(東京創元社 予価1620円)[amazon]

1月24日刊
アーサー・ミラー 『存在感のある人 アーサー・ミラー短篇小集
『セールスマンの死』 『るつぼ』 などで知られるピュリッツァー賞作家が、晩年に発表した短篇小説6篇を収録した作品集。性の不思議な力を感じさせる表題作はじめ、著者の自伝的要素が色濃く反映された作品群。
(早川書房 予価3240円)[amazon]

1月24日刊
ジェイムズ・リーバンクス 『羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季
『ピーターラビット』 の故郷、イギリス湖水地方で600年以上続く羊飼いの家系に生まれた著者。ときに厳しい自然の中の暮らし、生業への葛藤……。世界で最も古い職業の一つである羊飼いの生活をユーモアを交えてつづり、世界でベストセラーとなったノンフィクション。
(早川書房 予価2592円)[amazon]

1月24日刊
ティナ・セスキス 『三人目のわたし
エミリーはある朝、優しい夫と美しい息子を捨て、家を出た。彼女はキャサリンと名を変え、新しい人生を始める決意をしたのだ。広告会社に職を見つけ、新しい親友を得て、生活をやり直す女。だが、なぜ女は家族を捨てなくてはならなかったのか? やがて、壮絶な過去が彼女に迫りくる――王道の心理サスペンス。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1296円)[amazon]

1月24日刊
L・S・ヒルトン 『真紅のマエストラ』
ロンドンの画商でアシスタントとして働いていたジュディスは、上司の不正を暴こうとする。だが、卑劣な上司は逆に彼女を策略にはめて解雇した。職を失い、体を売るまでに身を落としたジュディスだったが、ある事件をきっかけに逆襲に転じる……。ヨーロッパ美術業界を舞台に、危険な復讐劇を描く傑作サスペンス。
(ハヤカワ文庫NV 予価1253円)[amazon]

1月24日刊
マイク・シェパード 『勅命臨時大使、就任!』
王立調査船ワスプ号は、辺境星域を探査中に、かつて人類と壮絶な殺し合いを演じた宿敵イティーチ族の異星船と遭遇した。 だが彼らは外交使節で、なんとクリスの曽祖父で知性連合の王であるレイモンド一世にメッセージを伝えにきたという。クリスは臨時大使となり、異星人一行を王のもとへと送り届けるが……。
(ハヤカワ文庫SF 予価1188円)[amazon]

1月25日発売
《ミステリマガジン》 3月号
〈特集=そしてクリスティーはいなくならない〉
(早川書房 1296円)[amazon]

1月28日刊
『J・G・バラード短編全集2 歌う彫刻』
本邦初訳の 「ミスターFはミスターF」 ほか、〈ヴァーミリオン・サンズ〉 ものの 「歌う彫刻」 「ステラヴィスタの千の夢」 など全18編を収録。柳下毅一郎編
(東京創元社 予価3888円)[amazon]

1月28日刊
カーター・ディクスン 『かくして殺人へ』
戦時下イギリスの映画撮影所で続発する怪事件。危機に瀕する若き女流作家の身を案じる探偵小説作家が、証拠を集め、犯人を摘発してくれとヘンリ・メリヴェール卿に談判する。
(創元推理文庫 予価929円)[amazon]

1月28日刊
シャルロッテ・リンク 『失踪者 上・下
事故で障害者となった兄の世話に明け暮れる英国人女性が、幼なじみの結婚式に出るためにジブラルタルに向かうが、霧により飛行機が欠航、そして失踪。数年後に友人が探り出した真相とは? この衝撃を予想できるか? 
(創元推理文庫 予価各1361円)[amazon]

1月28日刊
ピーター・ワッツ 『エコープラクシア 反響動作 上・下
太陽系外縁からの謎の通信を巡り、集合精神教団、人類の亜種・吸血鬼らが動き出す。星雲賞など全世界7冠制覇『ブラインドサイト』の謎が明らかに。究極のハードSF登場。
(創元SF文庫 予価各1037円)[amazon]

1月28日刊
ナサニエル・ウェスト 『
イナゴの日』
柴田元幸訳
(新潮文庫 予価767円)[amazon]

1月28日刊
ジョン・グリシャム 『汚染訴訟 上・下
(新潮文庫 予価810円/767円)[amazon]

1月28日刊
カレン・ジョイ・ファウラー 『私たちが姉妹だったころ
自分の一言が家族をばらばらにしたのだろうか。この記憶はどこまで本物なのか。心理学者の一家が直面する愛と崩壊と再生の物語。
(白水社 予価3240円)[amazon]

1月30日刊

ゲイ・タリーズ 『「覗き」 のモーテル 観察日誌』
著者におかしな手紙が届いた。送り主は米コロラドのモーテル経営者で、部屋の天井裏から利用者を観察し日誌をつけていると言う。
(文藝春秋 予価1992円)[amazon]

1月31日刊
新井素子 『逆恨みのネメシス 星へ行く船シリーズ4
「森村あゆみ様 私はあなたが嫌いです」 と書かれた謎の手紙が届いて……!? 表題作他、書き下ろし 「田崎麻子の特技」、新あとがきを併録。
(出版芸術社 1512円)[amazon]

1月予定
コナン・ドイル/山中峯太郎訳 『名探偵ホームズ全集 第一巻』
平山雄一註
(作品社 予価7344円)[amazon]

1月末予定
『甲賀三郎探偵小説選Ⅲ』
〈論創ミステリ叢書〉
「眼の動く人形」 から 「午後二時三十分」 まで、弁護士・手塚龍太シリーズを集成。「水晶の角玉」 などの単発作品の他、連載エッセイ 「探偵小説講話」 を全編収録。巻末に甲賀三郎著作リスト (創作小説のみ) を付す。
(論創社 予価3888円)[amazon]

1月予定

アメリア・レイノルズ・ロング 『誰もがポオを読んでいた』
〈論創海外ミステリ〉
四つのペンネームを駆使し、1950年代までに30冊近い著書を残した未知の女流作家アメリア・レイノルズ・ロング。「貸本系アメリカンB級ミステリ」 と称される作風とは? 長編初邦訳。
(論創社 予価2160円)[amazon]


ジョン・ニコルズ 『卵を産まない郭公』
村上春樹訳
(新潮文庫)[amazon]

2月刊
ドストエフスキー 『白痴 2』
亀山郁夫訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

2月15日発売
《MONKEY》 vol.11 特集=ともだちがいない!
チャールズ・ブコウスキー、エミリー・ミッチェル、パジェット・パウエル、リュドミラ・ウリツカヤ、アンデルセン、村上春樹アンデルセン賞スピーチ
(スイッチパブリッシング 1296円)[amazon]

2月刊
コンパニョン、クリステヴァ他 『プルーストと過ごす夏』
(光文社)[amazon]

2月刊
辻原登 『辻原登の 「カラマーゾフ」 新論 ドストエフスキー連続講義
(光文社)[amazon]

2月25日刊
フェイ・ケラーマン 『Hangman』(邦題未定)
リナ&デッカー・シリーズ
(ハーパーBOOKS)[amazon]

3月予定
C・S・ルイス 『ナルニア国物語3 馬と少年』
カロールメン国に住む漁師の拾い子シャスタは、自分が奴隷として売られると聞いて、「もの言う馬」とともに逃げ出しナルニアを目指す。道中、獰猛なライオンが背後に迫り……。少年の不思議な冒険と、異教国とナルニアの戦いに胸躍る第3巻。土屋京子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

3月予定
新井素子 『そして、星へ行く船 星へ行く船シリーズ5
(出版芸術社 1512円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

岡本健 『ゾンビ学』
世界初、ゾンビの総合的学術研究書。目次
(人文書院)[amazon]

諸星大二郎 『暗黒神話 完全版』
(集英社 予価3456円)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅰ 抹消』
完結まで36年を要したレリスの主著にして自伝文学の大作、20世紀の奇書。ビフュールとは 「削除/分岐」 の意味。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

ミシェル・レリス 『ゲームの規則Ⅱ 軍装』
「新しい文学ジャンルを創造した」 と称される代表作の第二巻。フルビとは身の回り品、装具一式。
(平凡社 予価5184円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店 予価2160円)[amazon]