注目の近刊

6月20日刊
ルネ・ドゥペストル 『ハイチ女へのハレルヤ』
〈フィクションの楽しみ〉 古くから伝わる 《少女と魚の悲恋》 の逸話をなぞるように絶世の美女の叔母に惹かれゆく少年を捉えた表題作をはじめ、規範と差別、偏見に苦悶するなかで邂逅するエロスを晴れやかに描く、現代ハイチ文学の傑作短編集。
(水声社 予価3024円)[honto]

6月21日刊
甲賀三郎 『強盗殺人実話 戦前の凶悪犯罪事件簿
戦前を代表する探偵小説作家による、知られざる戦前の凶悪強盗殺人事件実話集。二本榎惨劇、お艶殺し、鈴弁殺し、大井堀事件、女優一家怪死、ピス健事件など全10話。
(河出書房新社 1944円)[amazon]

6月22日刊
小西康陽監修 『いま見ているのが夢なら止めろ、止めて写真に撮れ。 小西康陽責任編集・大映映画スチール写真集
光と影を巧みに用いた独特の映像美で“大人の映画"と評された大映映画。そのイメージを本編とともに印象づけたのが 「スチール写真」 である。熱狂的な映画ファンでもある音楽家小西康陽が、同社製作の約2000作品、数万点に及ぶスチール・ストックの中から厳選した写真集。
(DU BOOKS 予価3024円)[amazon]

6月22日刊
ダンテ 『神曲 地獄篇』
〈須賀敦子の本棚〉 須賀敦子・藤谷道夫訳。世界文学の最高傑作を、須賀の愛弟子・藤谷が亡き師の遺志を継いで完成させた画期的な新訳版。さらに藤谷の詳細な注釈入り。
(河出書房新社 予価3132円)[amazon]

6月23日刊
デヴェンドラ・P・ヴァーマ 『ゴシックの炎 イギリスにおけるゴシック小説の歴史―その起源、開花、崩壊と影響の残滓
ゴシックの本質は神秘なるものの探求であり、そこには恐怖だけではなく、愛と死が感じられるのである。ゴシック文学研究における不朽の名著(1957年刊)、ついに翻訳なる。目次
(松柏社 予価4860円)[amazon]

6月23日刊

エドワード・ゴーリー 『ずぶぬれの木曜日』
俺の傘はどこだ? ブルーノはご主人さまの傘を捜しに雨のなか出かけて行く……傘泥棒、傘で目を突かれた男、傘に乗り流される子ども。鬱陶しくもめくるめく傘をめぐる物語。柴田元幸訳
(河出書房新社 予価1296円)[amazon]

6月23日刊
小野俊太郎 『ハムレットと海賊 海洋国家イギリスのシェイクスピア
『ハムレット』 で海賊が登場した背景には、海洋国家へと向かうイギリスの姿があった。グローバル化という名のもとで、海洋覇権の時代が終わっていない現代において、シェイクスピアの作品群から浮かび上がる課題は、日本にとっても無縁ではない。斬新な視点から読み解くシェイクスピア論。
(松柏社 予価2376円)[amazon]

6月23日発売
西條八十 『怪魔山脈』
西條八十の少年向け小説 「怪魔山脈」 (「おもしろブック」 昭和31年1月号~32年7月号) と 「黒いなぞのかぎ」 (「中学生の友一年」昭和34年9月号~35年3月号/「中学生の友二年」 35年4月号~9月号) の初の書籍化。芦辺拓編
盛林堂ミステリアス文庫 3500円)

6月25日刊
アラン・コルバン 『処女崇拝の系譜』
現実存在としての女性に対して、聖性を担わされ、「手の届かぬ存在」 として神話や文学のなかで独自に位置づけられてきた 「乙女」 たち。その姿を丹念にあとづけ、肉体をもつ現実の存在として女性への欲望と対極的な 「乙女」 たちに託された、男性のプラトニックラブ幻想 (ロマンチシズム) を炙り出す。「感性の歴史家」 コルバンの最新作。
(藤原書店 予価2376円)[amazon]

6月25日発売
《SFマガジン》 8月号
アーシュラ・K・ル・グィン追悼特集
(早川書房 1296円)[amazon]

6月25日刊
ヘンリー・ソロー 『ソロー日記 冬』
ソローと親交のあったH・G・Оブレークが、ソローの死後にその日記を譲り受け、日付ごとに編纂。『冬』 編は、1840年から1861年の、12月22日から春のめざめを待望する2月23日までの日記を収録。『ソロー日記』 完結。
(彩流社 予価4536円)[amazon]

6月26日刊
吉田良・野口哲也編著 『鏡花人形』
鏡花文学の謎めいた女人たち。「文豪女子」に人気の高い「泉鏡花」の世界をこの世ならぬ「生き人形」とわかりやす解説で再現。怪しくも美しく、そして儚く怖い、異次元の世界に誘う。
(河出書房新社 予価2808円)[amazon]

6月26日予定
山本タカト 『緋色のマニエラ デビュー20周年記念版 山本タカト画集
国内外で絶大な人気を誇る山本タカトの平成耽美主義誕生を知らしめた第一画集。未発表作を新たに追加したデビュー20周年記念版。
(河出書房新社 予価3564円)[amazon]

6月26日刊

マヤ・ルンダ 『蜜蜂』
「蜜蜂」 を媒介に、人間にとって自然とはどんな存在なのかを深く考えさせてくれる傑作。近未来の中国、19世紀のイギリス、現代のアメリカと3つの異なる時代・国のストーリーが交互に展開し、やがてそれらが交差しながら結末に繋がってゆくSFミステリー。ノルウェーで2015年に出版、各国語に訳されたベストセラー。
(NHK出版 予価2160円)[amazon]

6月27日刊
ドナルド・E・ウェストレイク 『さらば、シェヘラザード』
〈ドーキー・アーカイヴ〉 ポルノ小説のゴーストライター、エド・トップリスの苦悩は、締切が近づいてもまったく書けないこと。いざ書き始めても、自身の生活や夫婦間問題のあれこれが紛れ込んで物語はなかなか進まない。〈悪党パーカー〉 〈泥棒ドートマンダー〉 シリーズの巨匠ウェストレイクによる、仕掛けに満ちた半自伝的&爆笑のメタ奇想小説。
(国書刊行会 予価2592円)[amazon]

6月27日刊
ライプニッツ著作集 第II期 第3巻 『技術・医学・社会システム』
奇想百科 新趣向博覧会開催案、ハルツ鉱山開発、計算機の発明、パパンとの往復書簡、シュタール医学への反論、公営保険、終身年金論、図書館計画など本邦初訳。第II期完結。
(工作舎 予価9720円)[amazon]

6月28日刊
シャーウッド・アンダーソン 『ワインズバーグ、オハイオ』
上岡伸雄訳
(新潮文庫 予価637円)[amazon]

6月28日刊
サラ・ワイズ 『塗りつぶされた町 ヴィクトリア期英国のスラムを生きる(仮)
19世紀末に作成された、所得階層別に色分けしたロンドン地図で、ひときわ黒々と塗りつぶされたイースト・エンドのニコル地区は、朽ちかけた家々が建ち並び、凄まじい貧困の中、六千人がひしめきあうように暮らし、病気が蔓延、犯罪も横行していた。ロンドンの片隅に巣食う不条理と、20世紀イギリスの福祉制度が萌芽した時代を、圧倒的な筆力で描く。
(紀伊國屋書店 予価2916円)[amazon]

6月29日刊
スティーブン・ジョーンズ編 『ホラー映画アート集』
ポスター、ロビーカード、広告、宣材物、映画公開と同時に発売された書籍や雑誌など、600点を超える貴重な品々を紹介。映画創成期の1900年代初めから現在までに公開されたホラー映画の全歴史、流行をビジュアル資料でたどる貴重なガイドブック。
(スペースシャワーネットワーク 予価3996円)[amazon]

6月29日刊
飯嶋和一 『星夜航行 上・下
徳川家に取り立てられるも、罪なくして徳川家を追われた沢瀬甚五郎は堺、薩摩、博多、呂宋の地を転々とする。海外交易の隆盛、秀吉の天下統一の激動の時代の波に飲まれ、やがて朝鮮出兵の暴挙が甚五郎の身にも襲いかかる。史料の中に埋もれていた実在の人物を掘り起こし、刊行までに9年の歳月を費やした著者最高傑作の誕生。
(新潮社 予価各2160円)[amazon]

6月29日刊
小沼丹 『春風コンビお手柄帳』
女子中学生・ユキコさんが探偵役として活躍する表題連作ほか、日常の謎あり、スリラーあり、ハードボイルドありと、多彩な推理が冴え渡る。名作 『黒いハンカチ』 (1958) 以来60年ぶりとなるミステリ作品集。巻末エッセイ=北村薫。1950~60年代にジュニア誌に発表された、全集未収録作品を2冊に集成。
(幻戯書房 予価3024円)[amazon]

6月29日刊
小沼丹 『お下げ髪の詩人』
東京から山間へとやって来た中学生男子の成長をノビノビと描く中篇 「青の季節」 ほか、物語作者としての腕が存分に発揮された恋愛短篇を集成。砂糖菓子のように一人ひっそりと愉しみたい、切ない歓びに満ちた作品集。解説=佐々木敦
(幻戯書房 予価3024円)[amazon]

6月29日刊
J・D・サリンジャー 『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』
長兄シーモアが7歳のときに書き残していた手紙には――。グラース家最後の物語、ホールデンの登場作などを含む9編の新訳。金原瑞人訳
(新潮社モダン・クラシックス 予価1620円)[amazon]

6月29日刊
レベッカ・マカーイ 『戦時の音楽』
ベスト・アメリカン・ショート・ストーリーズに4年連続選出。戦争と音楽、幻想と歴史の間をたゆたう、短篇の名手による17の物語。
(新潮社クレスト・ブックス 予価2160円)[amazon]

6月29日刊
『西條八十集 人食いバラ 他三篇
〈少年少女奇想ミステリ王国1〉 「少女小説の大家」 でもあった西條八十の 『青衣の怪人』 『魔境の二少女』 『人食いバラ』 『すみれの怪人』 を収録。芦辺拓編
(戎光祥出版 予価3024円)[amazon]

6月29日刊
長谷川郁夫 『編集者 漱石』
朝日新聞文藝欄の編集に携り、明治大正文学の発展に大きな影響を及ぼした夏目漱石。編集者という新たな角度から考察する画期的評伝。
(新潮社 価格3780円)[amazon]

6月29日刊
マージェリー・アリンガム 『ホワイトコテージの殺人』
小さな村をドライブ中に出会った若い娘を〈ホワイトコテージ〉まで送ったジェリーは、そこで殺人事件に遭遇する。被害者は隣家の主。ジェリーはロンドン警視庁の敏腕刑事である父親と捜査を進める……。巨匠の初長編ミステリ。本邦初訳。
(創元推理文庫 予価1015円)[amazon]

6月29日刊
キャサリン・ライアン・ハワード 『遭難信号』
脚本家を目指すアダムは、事件に巻き込まれ失踪したと思しき恋人を追って地中海クルーズ船に乗り込む。何千人もが乗船する豪華客船で暴かれる真実とは。衝撃のデビュー作。
(創元推理文庫 予価1490円)[amazon]

6月29日刊
連城三紀彦 『六花の印 連城三紀彦傑作集1
大胆な仕掛けと叙情あふれる筆致を融合させた連城三紀彦の傑作選全2巻。第一巻は、デビューから 『恋文』 の第91回直木賞受賞前後まで、伏線の妙やどんでん返しが冴え渡る名品・佳品を中心に収める。著者の知られざる一面を垣間見せるエッセイも併録して、近年再評価の進む巨匠の全貌が把握できる充実の傑作集。
松浦正人編
(創元推理文庫 予価1620円)[amazon]

6月下旬予定
エラリー・クイーン 『犯罪コーポレーションの冒険 聴取者への挑戦Ⅲ
〈論創海外ミステリ〉 本格、密室、不可能犯罪、サスペンス。クイーン・ファン待望のラジオドラマ集。飯城勇三編訳
(論創社 予価3672円)[amazon]

6月刊
ロード・ダンセイニ 『エルフランドの王女』
魔法の国エルフランドの王女リラゼルを探して、人間界の王子アルヴェリックの旅はつづき……。ファンタジーの巨人・ダンセイニの傑作。復刊
(沖積舎 3240円)[amazon]

6月刊
松山巌 『本を読む。 松山巖書評集
松山巖が30年以上の間に、心を動かされた本を選び、論じる。1983年〜2016年に 『読売新聞』 『毎日新聞』 『朝日新聞』 及び雑誌に寄せた書評を集成。
(西田書店 予価4968円)[amazon]

6月刊
探偵小説研究復刻版
「鬼」 の旗識のもと、気鋭の戦後新人作家が集った。ミステリの未来を憂う若者たちの情熱が生んだ探偵小説研究誌。戦後本格探偵小説の牙城が今蘇る。高木彬光、香山滋、島田一男、山田風太郎らが 「文学派」 に対抗して創刊した 「本格派」 同人誌、全9号(1950-53)を復刻。
三人社 19,440円)


▼7月刊

7月1日刊
ケント・レスター 『第七の太陽 上・下
(扶桑社ミステリー 予価各1080円)[amazon]

7月4日刊
アガサ・クリスティ 『十人のインディアン』
〈論創海外ミステリ〉 英国ミステリの女王が遺したミステリ戯曲 『十人の小さなインディアン 改訂版』 『死との約束』 『ゼロ時間へ』 を収録したファン待望の作品集。 ボーナストラック=単行本未収録短編 「ポワロとレガッタの謎」。解説=数藤康雄。渕上痩平訳
(論創社 予価4860円)[amazon]

7月4日刊
『飛鳥高探偵小説選 IV』
〈論創ミステリ叢書〉 日本推理小説界の最長老・飛鳥高、初の自選作品集。最後の長編 『青いリボンの誘惑』 に、昭和20~40年代に発表された短編9作を併録。巻末には、著者が自作を振り返り、執筆当時の思い出話や創作裏話を綴った書下ろしの自作解説を収録。
(論創社 予価4320円)[amazon]

7月5日刊
デニス・ルヘイン 『あなたを愛してから』
実父を知らずに育てられたレイチェルが捜し当てたのは、残酷な真実だった。やがてジャーナリストとなり結婚するが、そのすべてを失う。ようやくめぐりあった真の愛。しかしそこにも陥穽が待っていた。巨匠が読者に仕掛ける驚愕の罠とは? 注目のサスペンス。
(ハヤカワ・ミステリ 予価2160円)[amazon]

7月5日刊
サム・マンソン 『クリミナル・タウン』
同級生が何者かに銃殺された。優等生の彼がなぜ? 警察の捜査は行き詰まり、事件は未解決のまま、学校は早くも日常に戻りつつある。周囲の無関心に怒った高校生のアディソンは、女友達と犯人探しを始める。だが、不都合な真実を探る彼らのもとへ、教師や親、ヤクの売人の圧力が次々と押し寄せる。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1058円)[amazon]

7月5日刊
デニス・E・テイラー 『われらはレギオン2 アザースとの遭遇』
増殖に増殖を重ねて百体以上になったボブは、人類が入植可能な惑星を求めて大宇宙を探索し、四つの植民可能な星系を見つけた。だがその途上で、ボブたちは原住生物が虐殺され、すべての鉱物資源が採掘し尽くされた星系をいくつも発見する。その犯人を〝アザーズ〟と名づけたボブたちは、その正体を探るが……!?
(ハヤカワ文庫SF 予価1080円)[amazon]

7月5日刊
パトリック・ロスファス 『賢者の怖れ3』
秘術校を休学せざるを得なくなったクォート は、スレぺ伯爵の勧めを受け、強大な力を持 つセヴェレンの大公のもとへと向かうが……
(ハヤカワ文庫FT 予価1036円)[amazon]

7月6日刊

リチャード・パワーズ 『舞踏会へ向かう三人の農夫 上・下
それは1914年のうららかな春、プロイセンで撮られた一枚の写真からはじまった――物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描いた驚異のデビュー作。柴田元幸訳
(河出文庫 予価各1058円)[amazon]

7月6日刊
ラグナル・ヨナソン 『極夜の警官』
アイスランド最北の町シグルフィヨルズル郊外の空き家で警察署長が銃撃され、瀕死の重傷を負った。警官アリ=ソウルの捜査で、事件にドラッグと政治家が絡んでいる可能性が浮上する。一方、現場の空き家には50年以上前から忌わしい歴史があったことが明らかに……。
(小学館文庫 予価810円)[amazon]

7月9日刊
多岐川恭 『落ちる/黒い木の葉 ミステリ短篇傑作選
江戸川乱歩賞と直木賞をダブル受賞した昭和の名手、深い抒情性とミステリのたくらみに満ちた単行本未収録作品を含む14篇。文庫オリジナル編集。日下三蔵編
(ちくま文庫 予価1026円)[amazon]

7月9日刊
ミカエル・ロストフツェフ 『隊商都市』
通商交易で繁栄した古代オリエント都市のペトラ、パルミュラなどの遺跡に立ち、往時に思いを馳せたロマン溢れる歴史紀行の古典的名著(1931初刊)。
(ちくま学芸文庫 予価1296円)[amazon]

7月10日刊
日夏耿之介 『唐山感情集』
(講談社文芸文庫)[amazon]

7月上旬刊
『文化を映す鏡を磨く 異人・妖怪・フィールドワーク橘弘文・手塚恵子編
レヴィ=ストロースの構造主義理論の強いインパクトを受けて、日本の古い絵巻・説話・伝説の奥深い森に分け入り、歴史の暗闇 (異界) にうごめく異人・妖怪の存在の考察を通して日本人のコスモロジーを探り、旬来の文化史を根底から刷新した脱領域の知性・小松和彦の知的遺産を受け継ぐ気鋭の次世代研究者17人による刺激的な論集。
(せりか書房 予価3996円)[amazon]

7月11日刊
岡本綺堂 『人形の影』
(光文社文庫)[amazon]

7月11日刊
ラフカディオ・ハーン 『怪談』
日本を愛し小泉八雲と名乗ったハーンが、日本古来の文献や民間伝承をもとに、独自の解釈と流麗な文章で情緒豊かな文学作品として創作した怪奇短篇集。「耳なし芳一の話」 「雪女」 「ろくろ首」 「むじな」 などの17篇と 「虫の研究」 の2部構成。 南條竹則訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

7月11日刊

マルセル・プルースト 『失われた時を求めて6 第三篇 「ゲルマントのほう」
祖母の友人ヴィルパリジ侯爵夫人のサロンに招かれた語り手は、ドレフュス事件をはじめ、芸術や噂話に花を咲かせる社交界の人びとを目の当たりにする。一方、 病気の祖母の容態はますます悪化し、語り手一家は懸命に介護するのだった……。高遠弘美訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

7月12日刊
『世界推理短編傑作集1』 江戸川乱歩編
珠玉の推理短編を年代順に集成し、1960年初版以来版を重ね現在に至る傑作アンソロジー 『世界短編傑作集』 を完全リニューアル。第一巻は巻頭に編者江戸川乱歩の 「序」 を配し、1844年のポオ 「盗まれた手紙」 に始まり、コリンズ 「人を呪わば」、ドイル 「赤毛組合」、フットレル 「十三号独房の問題」 などを収録。オルツィ 「ダブリン事件」 は新訳し、チェーホフ 「安全マッチ」 はロシア語からの翻訳に差し替える。新カバー、新解説。
(創元推理文庫 予価1037円)[amazon]

7月12日刊
ケルスティン・ギア 『黒の扉は秘密の印 第二の夢の書
夢の世界で危機を切り抜け、学校の美形男子4人組のひとりヘンリーとつき合いはじめたリヴ。幸せいっぱいのはずだったが、運命の女神はそう甘くなかった……。大人気の三部作第二弾。
(東京創元社 予価2700円)[amazon]

7月12日刊
谷崎潤一郎 『変身綺譚集成 谷崎潤一郎怪異小品集(仮)
文豪怪異小品集第7弾。超自然の怪異を描いた「変身綺譚」 系の作品や怪奇幻想文学ジャンルの仲間らについて語った作品を収録する。東雅夫編
(平凡社ライブラリー 予価1512円)[amazon]

7月12日刊
オスカル・パニッツァ 『犯罪精神病』
『性愛公会議』 により風俗壊乱罪で故国を追われ皮肉にも精神病院で逝ったパニッツァの本業=19世紀精神病学?たる奇書。種村季弘・多賀健太郎訳
(平凡社 予価3888円)[amazon]

7月12日刊
樋口大介 『カフカの前にユダヤ預言者現れず』
「田舎医者」と訳されていたカフカの短編を独自の視点で訳し直し、詳細に分析することで、作品に刻まれた時代の刻印を明らかにし、重層的作品世界と新たなるカフカ像を提示した画期的論攷。
(河出書房新社 予価2160円)[amazon]

7月13日刊
ニール・シャスタマン 『奪命者』
コンピューターのデータ処理能力は発達を続け、人類は無限の知識を手に入れた。そして2042年には、ついに死さえも克服するに至った。とはいえ人類が定住できるのは地球しかない。AIに管理委託されなかった唯一の権限を聖職者「サイズ」たちが担う。それは、人口調整のため人の命を奪う行為だった。ユートピアの先に見えてきたものとは?
(講談社文庫 予価1296円)[amazon]

7月14日刊
ウーヴェ・ティム 『ぼくの兄の場合』
〈エクス・リブリス〉 十六歳年下の弟である著者が、戦争で命を落とした兄の残した日記や手紙を通じて、「家族」とは、「戦争」とは何かを自問する意欲作。
(白水社 予価2376円)[amazon]

7月14日刊
デイヴィッド・ベロス 『世紀の小説 『レ・ミゼラブル』の誕生(仮)
小説の執筆・出版の過程を縦糸に、人名の考察から作品の背景となる世界経済や受容史までを横糸に織り上げられた、大傑作小説の評伝。
(白水社 予価4104円)[amazon]

7月15日刊
《Tolkien: Maker of Middle-earth》 Catherine McIlwaine
オックスフォード大学ボドレアン図書館のJ・R・R・トールキン展の図録本。原稿、素描、地図、書簡などの図版300点以上を収載、『ホビット』 『指輪物語』 『シルマリリオン』 の創作過程を跡づける。
(The Bodleian Library)[amazon]
※ペイパー版 (10月発売) [amazon]

7月18日刊
マリオ・バルガス=リョサ 『ラ・カテドラルでの対話
旦敬介訳
(岩波文庫)[amazon]

7月発売 復刊
カルロス・フエンテス 『アウラ・純な魂』
『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』
張文成 『遊仙窟』

(岩波文庫)

7月18日予定

小林信彦 『大統領の密使/大統領の晩餐』
〈小林信彦コレクション〉
オヨヨ大統領シリーズの傑作 『大統領の密使』 と 『大統領の晩餐』 のカップリング。早川書房版単行本の際だけに収録されていた、挿絵(小林泰彦)も収録。
(フリースタイル 予価1944円)[amazon]

7月19日刊
ニール・スティーヴンスン 『七人のイヴ 2』
月が突如、分裂して二年。その破片が落下して地球は死の世界と化し、人類の生き残りは〈クラウド・アーク〉の人々だけになる。生存をかけて奮闘する彼らだが、次第に月のコア開発派、火星移住派などに分裂していく――近未来宇宙開発ハードSF大作、第二弾。
(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 予価2160円)[amazon]

7月19日刊
ジェイン・パーカー 『渇きと偽り』
警察官フォークは干魃にあえぐ故郷の町に二〇年ぶりに帰ってくる。旧友のルークが妻子を惨殺し、自殺を遂げる事件を起こしたと聞きつけたのだ。ルークの親に依頼されて調査を始めたフォークは、自身の秘めた過去とも向き合うことに。オーストラリア発、鮮烈なフーダニット。英国推理作家協会賞受賞。
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1080円)[amazon]

7月19日刊
ミシェル・リットモンド 『〈協定〉 上・下
結婚したばかりの二人に届いた結婚祝いは、平穏な結婚生活を約束するはずだった。奇怪な設定が読者を恐怖へと引きずりこむ注目作。
(ハヤカワ文庫NV 予価各1080円)[amazon]

7月19日刊
ジェイムズ・リーバンクス 『羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季
イギリスの湖水地方で600年以上続く羊飼いの家系に生まれた著者が、美しくも厳しい自然と共存する伝統的な羊飼いの生活を綴る。
(ハヤカワ文庫NF 予価993円)[amazon]

7月19日刊
ドミニク・ラニ 『人々をまどわせた“世界の果て”の物語 地上の楽園をめざした34の冒険譚
神話や伝説、妄想、わずかな情報を手がかりに、希望と欲を原動力に地の果てへと邁進した探検家、歴史家、旅行家たちの34の冒険譚。
(河出書房新社 予価3132円)[amazon]

7月20日刊
ジョージ・ソーンダーズ 『リンカーンとさまよえる霊魂たち』
南北戦争の最中、急死した愛息の墓を訪ねたリンカーンに接し、霊魂達が壮大な企てに挑む。全米ベストセラー感動作。ブッカー賞受賞。
(河出書房新社 予価3132円)[amazon]

7月20日刊
エラリー・クイーン 『エラリー・クイーンの冒険 新訳版
犯罪学講師のエラリーが、学生たちと推理を競う 「アフリカ旅商人の冒険」、サーカスの美姫殺しを扱った 「首吊りアクロバットの冒険」、ダイイングメッセージもの 「ガラスの丸天井付き時計の冒険」、『不思議の国のアリス』 の登場人物に扮した人々が集う屋敷での異様な出来事 「いかれたお茶会の冒険」 など、全11編の傑作が並ぶ巨匠クイーンの第一短編集。初刊時の序文を収録した完全版。中村有希訳
(創元推理文庫 予価1058円)[amazon]

7月20日刊
ルシンダ・ライリー 『影の歌姫 上・下
レマン湖のほとりに建つ館で育った血の繋がらない六人姉妹の次女アリー。父の死の知らせを聞いたとき、アリーは最愛の人と共に、地中海の島に停泊中のヨットの上にいた。父が死んだ? だがアリーはその前日、父の豪華ヨットを目撃したばかりだった。悲しみをこらえ、前に進もうとするアリーにさらなる悲劇が。好評シリーズ第二弾。
(創元推理文庫 予価各1512円)[amazon]

7月20日刊
ジェームズ・バロン 『世界一高価な切手の物語』
1856年、イギリス領ギアナで仮の切手が地元の新聞社の印刷所で発行された。地元のみで使用され、そのまま忘れ去られたが、これがのちに一セントマゼンダとして知られる切手であった。以後この切手の価値は、コレクターたちの間で跳ね上がっていく。世界で一枚しかない高価な切手と、それをめぐる人々の数奇な運命を描く傑作ノンフィクション。
(東京創元社 予価2052円)[amazon]

7月20日刊

古井戸秀夫 『評伝 鶴屋南北 上・下
江戸歌舞伎の発展と成熟に多大な業績を残した狂言作者の生涯と作品を、第一人者が半生を賭し、同時代の人間模様と共に描く渾身の大作。(上下巻・分売不可)
(白水社 予価27,000円)[amazon]

7月20日刊
山村美紗 『殺意のまつり 山村美紗傑作短篇集
20年前に発生したある殺人事件の真犯人と名乗る男が現れた。だが、当時犯人として捕まった男は、すでに15年の刑期を終えている。冤罪事件として調査を進める弁護士は、次々と不可解な事態に遭遇し……。(「殺意のまつり」) 時刻表トリック、アリバイトリック、心理トリックが光る傑作短篇集。
(中公文庫 予価907円)[amazon]

7月20日刊
J・R・R・トールキン 『トールキンのシグルズとグズルーンの伝説 注釈版
トールキンは古代北欧の偉大な伝説を自らの言葉で語る詩を作った。それが、今回初公開となる密接に関連した2編の詩で、これにつけられたタイトルは、『ヴォルスング一族の新しい歌』と『グズルーンの新しい歌』である。
(原書房 予価3024円)[amazon]

7月20日刊
《Tolkien: Treasures》 Catherine McIlwaine
オックスフォード大学ボドレアン図書館のJ・R・R・トールキン・アーカイヴの精髄を紹介。
(The Bodleian Library)[amazon]

7月22日刊

『幽霊画と冥界 あやかしの世界安村敏信監修
円山応挙などの有名絵師の幽霊画から東北地方の珍しい幽霊画まで。地獄絵、骸骨絵も掲載。ちょっとあの世を覗いてみませんか?
(平凡社 予価2484円)[amazon]

7月24日刊
三津田信三編 『怪異十三』
ホラー小説マニアとしても名高い三津田信三が、「本当にぞっとした話」 を厳選した怪奇短篇アンソロジー。今は手に入らない逸品から王道の古典作品まで、国内6作と海外6作に、自身の単行本未収録作を加えた全13篇。
(原書房 予価1944円)[amazon]

7月24日刊
佐藤春夫 『奇妙な小話 佐藤春夫 ノンシャラン幻想集』(仮)
「廃墟趣味」 に溢れた佐藤春夫の柔軟自在でありながら強靭な物語が現代仮名遣いによって甦る。目次
(彩流社 予価2592円)[amazon]

7月24日刊
『須賀敦子エッセンス2 本、そして美しいもの
その人と文学の核心をなす名文章を元担当編集者にして最大の理解者が厳選した須賀文学の精華。最良の入門書であると同時に愛読者にとっては新たな魅力を発見するための決定版アンソロジー。湯川豊編
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

7月24日刊
ウィリアム・シェイクスピア 『新訳 オセロー』
美しい貴族の娘デズデモーナを妻に迎えたヴェニスの黒人将軍オセロー。恨みを持つ忠臣イアーゴの巧みな策略により妻の貫通を疑い、信ずるべき者たちを手にかけてしまう。シェイクスピア四大悲劇の傑作。河合祥一郎訳
(角川文庫 予価691円)[amazon]

7月24日刊
ジェレミー・ロビンソン 『プロジェクト・ネメシス』
国土安全保障省のジョン・ハドソンは、超常現象の専門家だ。獣人の目撃情報を受けてメイン州の山奥までやってきて、偶然不思議な研究施設を見つける。そこでは政府の秘密裡の恐ろしい実験が行われていた。
(角川文庫 予価1253円)[amazon]

7月25日発売
《ミステリマガジン》 9月号
特集:ミステリ考最前線!
(早川書房 1296円)[amazon]

7月25日刊
北川健次 『危うさの角度』
鋭い詩的感性と卓越した意匠性で独自の位置を占める多才な美術家、北川健次が、数年前から精力的に制作し、人気の高いオブジェを中心とした作品集。
(求龍堂 予価3996円)[amazon]

7月26日刊
タニア・ラポイント 『アート・アンド・ソウル・オブ・ブレードランナー2049』
映画 《ブレードランナー2049》 を詳細に解説した大判の公式ビジュアルガイドブック。製作現場を2年間にわたって記録、未公開のスチール、独創的なコンセプトアート、ストーリーボード、キャストやクルーへのインタビューと舞台裏の写真など、全224ページ、フルカラーで収録。
(早川書房 予価14,040円)[amazon]

7月30日刊
シュテファン・スルペツキ 『天国通り殺人事件』
私立探偵レミングの目の前で、男が突然頭を撃たれて死んだ。殺人の濡れ衣をきせられかねないと思った彼は、犯人の白手袋の男を探すことにする。ウィーン発の傑作ミステリ。
(創元推理文庫 予価1296円)[amazon]

7月30日刊
カーター・ディクスン 『九人と死で十人だ』
第二次大戦初期、エドワーディック号は英国の某港へ軍需品を輸送すべくニューヨークを出港した。乗客は九人。航海二日目の晩、一人の女性が船室で喉を掻き切られた。肩胛骨に血染めの指紋、現場は海の上で容疑者は限られる。全員の指紋を採って調べたところが、なんと該当者なし。信じがたい展開に頭を抱えた船長は、ヘンリ・メリヴェール卿に事態収拾を依頼する。駒月雅子訳
(創元推理文庫 予価994円)[amazon]

7月30日刊
ジョン・ウィンダム 『トリフィド時代 新訳版
地球が緑色の大流星群の中を通過し、翌朝、流星を見た者は一人残らず視力を失った。狂乱と混沌が全世界を覆った折も折、植物油採取のため栽培されていたトリフィドという三本足の動く植物が野放しになり人類を襲い始めた。英国SFの不滅の金字塔。中村融訳
(創元SF文庫 予価1296円)[amazon]

7月30日刊
ローラン・オベルトーヌ 『ゲリラ 国家崩壊への三日間
貧困層が多く暮らすパリ郊外の巨大団地で警官が住民との小競り合いの末、住民を射殺した。「警官による差別的な虐殺」との報道から市民は警察に抗議、移民は白人への復讐心から過激な暴力に走り、テロリストも加わり暴動やテロはフランス全土に広がる。、あり得るかもしれない、あっておかしくない三日間を描いた最悪の近未来小説。
(東京創元社 予価2700円)[amazon]

7月30日刊
柴田元幸 『ケンブリッジ・サーカス』
(新潮文庫 予価529円)[amazon]

7月30日刊
高原英理編 『ガール・イン・ザ・ダーク 少女のためのゴシック文学館
古今東西の文学から 「ゴシックと少女」 をモチーフに編む傑作アンソロジー。耽美と残酷に彩られた、美しくも危険な世界へようこそ。
(講談社 予価2376円)[amazon]

7月31日刊
ジョゼ・ルイス・ペイショット 『ガルヴェイアスの犬』
空から巨大な物体が落ちてきて以来、村はすっかり変わってしまった。権威あるオセアノス賞を受賞。奇想天外なポルトガルの傑作長篇。
(新潮クレスト・ブックス 予価2052円)[amazon]

7月31日刊
円城塔 『文字渦』
昔、文字は生きていた?! 秦の始皇帝の陵墓から発掘された三万の漢字。さまざまに姿を変えて現れる「文字」小説。川端賞受賞作。
(新潮社 予価1944円)[amazon]

7月予定
リディアン・ブルック 『The Aftermath』
(作品社 予価3024円)[amazon]

7月予定
ジュール・ヴェルヌ 〈驚異の旅〉 コレクション5 『カルパチアの城 ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』

東欧を舞台にしたヴェルヌ後期の幻想譚2篇。ヴェルヌ流ゴシック小説 『カルパチアの城』 では、死んだ歌姫が、吸血鬼伝説の本場トランシルヴァニアの城に姿を現わす (新訳)。他方、『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』 は、H・G・ウェルズの向こうを張って書いた透明人間もの。本邦初訳の知られざる傑作。
(インスクリプト)[amazon]


▼8月刊

8月2日刊
日影丈吉 『真赤な子犬』
自殺しようと準備した毒入りステーキ。食い意地のはった政治家が勝手に食べてしまって さあ大変!江戸川乱歩も絶賛、名作ミステリ。
(徳間文庫 予価756円)[amazon]

8月6日刊
イザベル・B・マイヤーズ 『疑惑の銃声』
『殺人者はまだ来ない』 でクイーン 『ローマ帽子の謎』 と懸賞小説コンテストを競ったマイヤーズの第二長編 《Give Me Death》 (1934)。
(論創社 予価3240円)[amazon]

8月刊
ダニエル・デフォー 『ロビンソン・クルーソー』
船乗りになるべく家を飛び出したロビンソンは、船に乗るたびに嵐や海賊の襲撃に見舞われる始末。ようやく陸に腰を落ち着けたかと思いきや……。未開の無人島で28年間、試行錯誤を重ねて生き抜いた男の姿を描いた感動作。図版多数。唐戸信嘉訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

8月刊
J-P・サルトル、ベニイ・レヴィ 『いま、希望とは』
海老坂武訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

8月発売
《ミステリーズ!》 Vol.90
近藤史恵、ビストロ 〈パ・マル〉 シリーズ最新作。奥田亜希子、傑作読切り掲載ほか。
(東京創元社 予価1296円)[amazon]

8月刊

アンナ・ゼーガース 『第七の十字架
第二次大戦中ドイツから亡命した著者によるドイツ抵抗文学の代表作。
(岩波文庫)[amazon]

8月刊

ロバート・フロスト 『対訳 フロスト詩集 アメリカ詩人選
川本皓嗣編
(岩波文庫)[amazon]

8月24日刊
ウィラ・キャザー 『大司教に死来る』
〈須賀敦子の本棚〉須賀敦子訳。須賀の卒業論文。厳しくも美しい自然を背景に、先住民の文化に初めて接し触発されながら布教の旅をつづける修道士たちを描く。
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]

8月刊

ヘレン・マクロイ 『災いをまとう女』(仮)
夫を事故で喪ったアリスは、亡夫の書斎でミス・ラッシュという知らない女性の名が書かれた封筒を見つける。そこへ息子のマルコムが、美女を伴い帰宅した。美女の名前はラッシュ……女性が去ったのち、封筒も消えていた。アリスの疑惑と緊張が深まるなか、ついに殺人が……。ウィリング博士もの最後の未訳長編。駒月雅子訳
(創元推理文庫)[amazon]

8月刊

アイザック・アシモフ 『黒後家蜘蛛の会3 新版
〈黒後家蜘蛛の会〉のお楽しみ――それは知性あふれる6名の会員たちによる丁々発止の会話、毎回のゲストが提供する謎かけの数々、そしてその難問を見事に解決する給仕ヘンリーの名推理である。殿堂入りの連作短編集。第3巻にはアメリカ大統領にまつわるトリビアから火星や日蝕の様相まで、多岐にわたる分野に材を得た全12編を収録。
(創元推理文庫)[amazon]

8月刊

エリザベス・ウェイン 『ローズ・アンダーファイア』
1944年9月。英国補助航空部隊の女性飛行士ローズはナチスに捕まり、強制収容所に送られてしまう。飢えや寒さに苦しみながら過酷な労働に従事するローズが、収容所で出会った仲間と生き延び、地獄を脱出するための意外な方策とは――。先の見えない展開と結末、少女たちの友情と闘いを描く、『コードネーム・ヴェリティ』 を超える傑作。
(創元推理文庫)[amazon]

8月刊

東雅夫編 『猫のまぼろし、猫のまどわし』
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」、江戸川乱歩 「猫町」、岡本綺堂 「猫騒動」、泉鏡花 「駒の話」、ペロー 「猫の親方 あるいは長靴をはいた猫」、レ・ファニュ 「白い猫」、ブラックウッド 「古い魔術」、ミットフォード 「ヴァンパイア・キャット」 等、猫のあやかしを通じて東西の怪奇幻想譚を読み較べる、猫づくしの短編集。
(創元推理文庫)[amazon]

8月刊

ミック・ジャクソン 『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』
昔々、森を徘徊する悪魔と言われた 「熊精霊」。通夜で豪華な食事とともに故人の罪を食べる 「罪喰い熊」。服を着て綱渡りをさせられた 「サーカスの熊」。ロンドンの地下に閉じこめられ、汚物を川へ運ぶ労役につかされた 「下水熊」……。皮肉とユーモアを交えて独特の世界観で描かれる8つの奇妙な熊の物語。『10の奇妙な話』 の著者がイギリスで絶滅してしまった熊に捧げる大人のための寓話。
(東京創元社)[amazon]

8月刊
コーマック・マッカーシー 『ブラッド・メリディアン』
(ハヤカワ文庫)[amazon]

8月刊
マーク・グリーニー 『暗殺者の潜入 上・下
(ハヤカワ文庫NV)[amazon上・下]

8月刊
ジョシュア・ダルゼル 『暗黒の艦隊3 探査船〈カール・セーガン〉』

(ハヤカワ文庫SF)[amazon]

8月刊
フィリップ・K・ディック 『いたずら問題』
大森望訳
(ハヤカワ文庫SF)[amazon]

8月刊
パトリック・ロスファス 『賢者の恐れ4』
(ハヤカワ文庫FT)[amazon]

8月以降予定
ウラジーミル・ナボコフ 『ペイル・ファイア』
森慎一郎訳。『青白い炎』 の新訳。
(作品社 予価3780円)[amazon]

8月以降予定
『ヴィクトリア朝怪異譚』 三馬志伸編訳
ウィルキー・コリンズ、ジョージ・エリオット、メアリ・エリザベス・ブラッドン、マーガレット・オリファント
(作品社 予価3780円)[amazon]


▼9月以降刊

9月予定
山口雅也 『キッド・ピストルズの冒瀆』
(光文社文庫)[amazon]

10月24日刊

ウナタリア・ギンズブルグ 『小さな徳』
〈須賀敦子の本棚〉『ユルスナールの靴』 発想の源流となった 「ぼろ靴」、獄死した夫との日々を描いた 「アブルッツォの冬」 など、著者代表的エッセイ集。
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

11月予定
山口雅也 『キッド・ピストルズの妄想』
(光文社文庫)[amazon]

秋予定
岡本綺堂 『怪獣 岡本綺堂読物集七
(中公文庫)[amazon]

12月26日刊
エルサ・モランテ 『嘘と魔法 上・下
〈須賀敦子の本棚〉須賀が訳したいと言い続け病室にも置いていたモランテの最高傑作。天涯孤独の少女が語る三代にわたる女性たちの波瀾に満ちた物語。
(河出書房新社 予価各3240円)[amazon]

2019年2月26日刊
シャルル・ペギー 『クリオ』
〈須賀敦子の本棚〉ペギーが提唱して始まったシャルトル大聖堂巡礼にも参加、その思想に大きな影響を受けた須賀。生の真実に迫る名著中の名著を初完訳。
(河出書房新社 予価3024円)[amazon]

2019年4月24日刊
メアリー・マッカーシー 『あるカトリック少女の追想』
〈須賀敦子の本棚〉「読んで勇気づけられた」と須賀が語った著者自伝的作品。両親を亡くし親戚の家や学校で過ごした日々を鋭く評し、少女時代を回想する。若島正訳
(河出書房新社 予価2592円)[amazon]

2019年6月25日刊
シモーヌ・ヴェイユ 『神を待ちのぞむ』
〈須賀敦子の本棚〉自分にとって「灯台のような存在」と言い、「息もできないほど感動」した須賀。思想の核心を徹底的につきつめ不滅の輝きを放つ名作。
(河出書房新社 予価2700円)[amazon]

2019年8月26日刊
ダヴィデ・マリア・トゥロルド 『地球は破壊されはしない』
〈須賀敦子の本棚〉 コルシア書店の創設者で、須賀がその詩を多く訳したダヴィデ神父による戯曲。千年終末論に右往左往する修道士たちの姿を描く傑作。
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店)[amazon]