注目の近刊

1月23日刊
ファニー・ピション 『プルーストへの扉』
『失われた時を求めて』 を読みたいと思っている人、読みはじめたけれど挫折してしまった人に捧げる、斬新でわかりやすいアプローチ。高遠弘美訳
(白水社 予価2310円)[amazon]

1月23日発売
フランチェスコ・ディミトリ 『蒸気の国のアリス』
幻覚を誘発する異様な蒸気に満ちたスチームランドを旅する人類学者アリスの過酷な冒険と熾烈な戦いの物語。現代イタリアの長篇ファンタジー。久保耕司訳
盛林堂ミステリアス文庫 3500円) ※1/17予約開始

1月25日発売
《ミステリマガジン》 3月号
〈特集=クイーンのライツヴィル〉 戯曲『災厄の町』(ジョゼフ・グッドリッチ)、「中・後期クイーン座談会」有栖川有栖×綾辻行人×法月綸太郎×麻耶雄嵩(司会・千街晶之) 他
(早川書房 1320円)[amazon]

1月25日刊
グリム兄弟 『夜ふけに読みたいグリムのおとぎ話』
人気「夜ふけに読みたいおとぎ話」 最新巻は 「グリム童話」。おなじみアーサー・ラッカムの美しい挿絵で、日本で未訳の物語も収録。和爾桃子・吉澤康子・井口富美子 編訳
(平凡社 予価2420円)[amazon]

1月26日刊
ジョナサン・スウィフト 『ガリヴァー旅行記』

〈英国十八世紀文学叢書〉 「リリパット渡航記」 「ブロブディングナッグ渡航記」 「ラピュタ、バルニバルビ、ルグナグ、グルブドゥブドリブ、ジャパン渡航記」 「フウイヌム国渡航記」 の四部からなる架空旅行記・諷刺小説の名作。高山宏訳
(研究社 予価3300円)[amazon]

1月26日刊
ジョージ・R・R・マーティン 『炎と血 2』
〈氷と炎の歌〉で描かれる世界の300年前、東方のヴァリリアからドラゴンを従えてウェスタロスを征服王したエイゴン一世に始まるターガリエン家の治世を綴った年代記。原書を二分冊・2ヶ月連続刊行。酒井昭伸・鳴庭真人訳
(早川書房 予価3300円)[amazon]

1月27日刊
イアン・マキューアン 『恋するアダム』
AIはどこまで人を愛せるのか? さえない独身男と高学歴女子の間に割り込んできたアンドロイド。奇妙な三角関係のゆくえは? 村松潔訳
(新潮社 予価2750円)[amazon]

1月27日刊
ジョン・マーズデン/ショーン・タン(絵) 『ウサギ』
大勢のウサギがやって来て大陸に蔓延し、先住者は危機に追いやられていく。美麗なイラストで語られる建国寓話。豪児童文学賞受賞。岸本佐知子訳
(河出書房新社 予価2200円)[amazon]

1月27日刊

別冊太陽スペシャル 松井冬子』
生きることの痛みなど、内省的なテーマを描き続ける松井冬子。新作《生々流転》を含む代表作をひもときながら、画業の全体像を紹介。八柳サエ監修
(平凡社 予価2640円)[amazon]

1月27日刊
文藝別冊 我らの山田風太郎 古今無双の天才河出書房新社編集部編
圧倒的な奇想と物語で我々を魅了し続ける鬼才山田風太郎。ミステリから忍法帖、明治もの、戦中日記まで、その全貌に迫る決定版読本。
(河出書房新社 予価1430円)[amazon]

1月28日刊
ロバート・クレイス 『危険な男』
私立探偵ジョー・パイクは、銀行の帰りに窓口の女性イザベルの誘拐を目撃、彼女を救い、二人組の犯人を警察に引き渡した。ところが犯人が保釈されたことを知ったイザベルは、また狙われるのではと怯え、パイクの電話にメッセージを残し失踪する。だが、二人組は保釈直後に殺害されていた……。人気シリーズ第4弾。高橋恭美子訳
(創元推理文庫 予価1496円)[amazon]

1月28日刊
ロビン・スローン 『はじまりの24時間書店』
1969年、ひとりの大学図書館員が一冊の貴重な書物を見つけ出す使命を帯びてサンフランシスコを訪れた。手がかりを求め行き着いた小さな書店は、客も少ないのになぜか終日休まず営業していた――あの 〈二十四時間書店〉 が秘めていた、もうひとつの本にまつわる不思議な冒険の物語。島村浩子訳
(東京創元社 予価1760円)[amazon]

1月29日刊
荒俣宏 『妖怪少年の日々 アラマタ自伝
戦後の東京下町で、海や虫やお化けと戯れた少年時代、貪るように本を読み、幻想・怪奇文学に出会った学生時代、平凡社で寝起きして 『世界大博物図鑑』 を完成させた社会人時代……。人生の軌跡を網羅した初の自伝
(KADOKAWA 予価2970円)[amazon]

1月30日予定
レオ・ブルース 『ビーフ巡査部長のための事件』
森で発見された死体と、1年前の殺人計画手記。錯綜する証拠から導かれる意想外の真相とは? 「動機なき芸術殺人」 の謎に名探偵ビーフが挑む。英国黄金期本格の巨匠、第6長篇。小林晋訳
(扶桑社ミステリー 予価1100円)[amazon]

1月30日刊
『中国・アメリカ 謎SF』 柴田元幸・小島敬太編訳
〈謎SF〉の世界へようこそ! 謎マシン、謎世界コンタクト……中・米の現代文学最前線から、インスピレーションによって紡がれた偏愛の7篇の競演。【収録内容】 「マーおばさん」 ShakeSpace(遥控)/「曖昧機械―試験問題」 ヴァンダナ・シン/「焼肉プラネット」 梁清散/「深海巨大症」 ブリジェット・チャオ・クラーキン/「改良人類」 王諾諾/「降下物」 マデリン・キアリン/「猫が夜中に集まる理由」 王諾諾
(白水社 予価2200円)[amazon]

1月31日刊
平山亜佐子編著 『戦前尖端語辞典』
生活、学生、外来語、思想、女学生、文化、医療、社会、隠語の9つのジャンルからなる新語・流行語を大正8年〜昭和15年までの約30の流行語辞典から収録。言葉が生まれる背景から関係する当時の事件まで、多くの引用とともに書かれた著者オリジナルの解説に加え、同時代の文芸作品から用例を示した。絵・漫画=山田参助
(左右社 予価1980円)[amazon]

1月下旬発売
大下宇陀児 『探偵小説 幽霊紳士 或いは、恐怖の歯型 室蘭版
室蘭毎日新聞に連載された、『恐怖の歯型』 の異稿版。
(東都 我刊我書房 5000円) 取扱=盛林堂

1月下旬発売
クラーク・アシュトン・スミス 『惡の華』
「惡の華」「冥王星の秘薬」「幽霊銅鑼」「銅像」「マレーのクリス剣」「大神アウトゥ」「ムハマンド・ディンの幽霊」「藩王と虎』『象使い」「コルゴーンの酒宴」「砂漠で語られしこと」「戯曲 死者が汝の妻を寝取るだろう」を収録。大網鐵太郎編/矢藤生葉訳
(綺想社 5000円) 取扱=盛林堂

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サリー・ルーニー 『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』

フランシスは作家志望の21歳の大学生。かつての恋人のボビーと共にダブリンでポエトリー・パフォーマンスを行っている。二人の才能に目をつけたジャーナリストのメリッサと親しくなるが、フランシスはメリッサの俳優の夫に惹かれていく……。山崎まどか訳
(早川書房 予価2530円)[amazon]


▼2月刊

2月4日刊
ジョン・ヴァーチャー 『白が5なら、黒は3』
混血のボビーは、黒人のアイデンティティーを隠し、白人としてやり過ごしてきた。しかし、出所したばかりの白人の親友が起こした黒人青年へのヘイトクライムに、不本意に関わってしまったことをきっかけに、親友、そして家族との関係は思いもよらぬ展開へ……。関麻衣子訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価1980円)[amazon]

2月4日刊
ケン・リュウ 『神々は繋がれてはいない
殺し屋になった唐の将軍の娘を描く表題作やデビュー作 「カルタゴの薔薇」 など8篇を収録する単行本 『生まれ変わり』 二分冊二冊目。古沢嘉通・幹遙子・大谷真弓訳
(ハヤカワ文庫SF 予価1078円)[amazon]

2月4日刊
山田風太郎 『八犬伝 上・下 山田風太郎傑作選 江戸篇
正義の八犬士が活躍する 『南総里見八犬伝』 の 「虚の世界」 と、作者馬琴の 「実の世界」 とを交錯させながら描く、驚嘆の伝奇ロマン。
(河出文庫 予価各1100円)[amazon

2月4日刊
千街晶之編 『伝染る恐怖 感染ミステリー傑作選
古来より人類は何度となく感染症の脅威に直面してきた。ミステリーの世界でも、始祖ポオやドイルの時代から、それは常に馴染み深いものとして身近に存在している。「理知の文学」であるミステリーは、疫病をいかに描いてきたのか。古今東西の「疫病」「感染症」にまつわる傑作短編アンソロジー。エドガー・アラン・ポオ、アーサー・コナン・ドイル、R・オースティン・フリーマン、マーキー、西村京太郎、皆川博子、梓崎優、水生大海
(宝島社文庫 予価990円)[amazon]

2月5日刊
レイチェル・クシュナー 『終身刑の女』
29歳にして二つの終身刑プラス6年の刑で服役しているロミー。幼い頃から愛情に恵まれず、ドラッグや万引きを繰り返し、ストリッパーになり、子を産んで、その子が幼いうちにストーカーを殺し、逮捕された。やがて息子の面倒を見ていた母親が亡くなったと知り、ロミーは絶望の果てに脱走を企てる。池田真紀子訳
(小学館文庫 予価1243円)[amazon]

2月9日刊
スティーヴン・キング 『任務の終わり 上・下
奇怪な能力を駆使して大量殺人を企む殺人鬼を傷だらけで追う退職刑事。恐怖の計画を阻止せよ。ミステリーとホラーを融合させた大作。白石朗訳
(文春文庫 予価990円/1034円)[amazon]

2月9日刊
蒲松齢 『聊斎志異』
中国清代の蒲松齢作。民間伝承などをもとに豊かな空想力と古典の教養を駆使し、神仙、幽霊、野狗、妖怪などと人間との不思議な交わりを描いた怪異譚。43篇を厳選収録。芥川龍之介や太宰治ら多くの日本の作家に影響を与えた中国怪異小説の傑作。黒田真美子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

2月10日刊
コリン・ワトソン 『ロンリーハート・4122』
〈論創海外ミステリ〉 結婚願望を持つ中年女性のルーシーは、イギリスの田舎町の結婚相談所で 「ロンリーハート(交際を希望する中年男性)4122号」 と知り合い、甘美な未来と薔薇色のロマンスを夢見る。しかし、過去に彼と関わった女性は二人とも行方不明になっていた……。英国推理作家協会賞候補作(1967)。岩崎たまゑ訳
(論創社 予価2640円)[amazon]

2月10日刊
『SFが読みたい!2021年版』 SFマガジン編集部
年間ベストSF発表、ベスト1作家からのメッセージ、サブジャンル別ベスト、この一年のSF関連トピック、2021年の各出版社のSF書籍刊行予定、SF作家たちの最新予定「2021年のわたし」、SF関連書籍&DVD目録などでおくる恒例のガイドブック最新版。
(早川書房 予価968円)[amazon]

2月10日刊

甘美で痛いキス 吸血鬼コンピレーション
『魔人ドラキュラ』から90年。怪奇と恐怖を愛する作家・山口雅也の総指揮の下、フィクションにおける「吸血鬼」像の変遷と豊かなヴァリエーションを、海外古典と日本人作家の短篇を通して追うコンピレーションブック。菊地秀行×山口雅也「古今東西吸血鬼映画ベスト」、山口雅也×京極夏彦「対談:西洋の吸血鬼vs日本の吸血妖怪」も収録。内容
(二見書房 予価2090円)[amazon]

2月10日予定
林熊生(金関丈夫) 『船中の殺人』
昭和18年10月に東都書籍台北支店で刊行された 『船中の殺人』 は基隆-門司間を結ぶ内台連絡船の船中で起きた殺人事件を描く長編探偵小説。人類学者、解剖学者の著者は、戦時中に台北帝国大学医学部教授を務める傍ら、林熊生の筆名で台湾の出版社から探偵小説を上梓した。
(大陸書館)[amazon]

2月12日発売

《ミステリーズ》 Vol.105
不気味な老人が暗躍する事件の真相とは? 衝撃の結末で贈る、櫛木理宇 『老い蜂』 最終回。『皇帝と拳銃と』 で活躍した、乙姫警部の名推理再び! 倉知淳、渾身の倒叙ミステリシリーズ最新中編ほか。
(東京創元社 1320円)[amazon]

2月12日刊
アリスン・モントクレア 『ロンドン謎解き結婚相談所』
舞台は戦後ロンドン。戦時中にスパイ活動のスキルを得たアイリスと、上流階級出身のグウェンが営む結婚相談所に、若い美女が入会する。奥手だが誠実な会計士を紹介したが、女性は殺され、会計士の青年が逮捕されてしまう。彼が犯人と思えない二人は真犯人捜しに乗りだすが……。山田久美子訳
(創元推理文庫 予価1320円)[amazon]

2月13日刊
ジョージ・サルマナザール 『フォルモサ 台湾と日本の地理歴史
自称台湾人の詐欺師による詳細な台湾・日本紹介。奇怪な風習・宗教、言語など、すべて架空の創作ながら知識層に広く読まれ、18世紀欧州の極東認識やスウィフト 『ガリヴァー旅行記』 にも影響を与えた世紀の奇書。原田範行訳
(平凡社ライブラリー 予価1980円)[amazon]

2月13日刊
鴻巣友季子 『翻訳教室 はじめの一歩
「翻訳をする」 とは一体どういう事だろう? 引く手数多の翻訳家とその母校の生徒達によるとっておきの超・入門書。スタートを切りたい全ての人へ。
(ちくま文庫 予価880円)[amazon]

2月15日発売
《MONKEY》 vol.23 特集 岸本佐知子+柴田元幸 短篇競訳 (仮)
英語圏の“新しい"文学を最前線でお届け。本邦未紹介の作家の短篇作品を岸本佐知子と柴田元幸が競訳。
(スイッチパブリッシング 1320円)[amazon]

2月15日刊
眉村卓 『ながいながい午睡/最後の火星基地』
眉村卓の知られざる傑作。未収録短篇を多数収録。日下三蔵編
(竹書房文庫 予価1430円)[amazon]

2月16日発売
『幻想と怪奇5 アメリカン・ゴシック E・A・ポーをめぐる二百年
H・P・ラヴクラフト、レイ・ブラッドベリ、スティーヴン・キング……アメリカン・ホラーの巨匠たちがみな、敬愛を込めてその名を口にする文学者がいる。そう――彼の名は、エドガー・アラン・ポー。「ベレニス」 他のポー作品、C・B・ブラウン、W・アーヴィング、ホーソーン、フィッツ=ジェイムズ・オブライエン、ウォートン、ダーレス、シャーロット・パーキンス・ギルマン、デイヴィス・グラッブ、M・W・ウェルマン、テム他、ポー以前から現代までアメリカン・ゴシックの系譜を辿る。内容
(新紀元社 2420円)[amazon]

2月17日刊
パク・ソルメ 『もう死んでいる十二人の女たちと』
〈エクス・リブリス〉 3・11、光州事件、女性暴行事件などの社会問題に、韓国で注目の新鋭作家が独創的な想像力で対峙する鮮烈な8篇。待望の日本オリジナル短篇集。斎藤真理子訳
(白水社 予価2200円)[amazon]

2月17日刊
魚住昭 『出版と権力 講談社と野間家の一一〇年
臆面もなく立身出世を説き、一代にして 「雑誌王」 に成り上がった初代清治。勃興する帝国日本の大衆の心を鷲づかみにした印刷物は、やがて軍部との関係のなかで変貌していく。そして敗戦後、総合出版社への転換をなしとげ、国民教育と出版による世界平和の夢を追いつづけた四代省一。未公開資料を駆使し、近代出版150年を彩る人物群像のなかに野間家の人びとを位置づけた大河ノンフィクション。
(講談社 予価3850円)[amazon]

2月18日刊
エラリイ・クイーン 『十日間の不思議 新訳版
知人の懇願を受けてライツヴィルへと赴いた名探偵エラリイは、奇怪な脅迫事件に巻き込まれ……。本格推理小説の極北、新訳決定版。越前敏弥訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1430円)[amazon]

2月18日刊
ダヴィド・ラーゲルクランツ 『ミレニアム6  死すべき女 上・下
リスベット・サランデルは姿を消していた。だが、ミカエルには彼女を再び探す理由が……。世界を揺るがせた六部作、ここに終幕。ヘレンハルメ美穂・久山葉子訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価各968円)[amazon]

2月18日刊
ジュリア・フィリップス 『消失の惑星(ほし)
カムチャツカの街で幼い姉妹が行方不明になった。事件は半島中に影を落とす。2人の母親、目撃者、恋人に監視される大学生、自身も失踪した娘をもつ先住民の母親……女性たちの語りを通し、事件、そして日々の見えない暴力を描き出す、米国作家のデビュー長篇。井上里訳
(早川書房 予価2420円)[amazon]

2月18日刊
ローレン・ウィルキンソン 『アメリカン・スパイ』
冷戦下、FBIで働く黒人女性のマリーは、ブルキナファソのカリスマ的リーダー、トマ・サンカラを罠にかける任務を言い渡される。しかし、スパイとしてサンカラに近づくうちに、彼女の信念は揺らぎ始め……。史実を元に、一人の女性の生き様を描く歴史スパイ小説。田畑あや子訳
(早川書房 予価2530円)[amazon]

2月18日刊
バーバラ・ボーランド 『わたしは贋作』
個展に出す予定の連作を火事で失った若手画家。大物アーティスト集団のスタジオを間借りした彼女は、彼らの闇を覗き見てしまう。服部理佳訳
(ハヤカワ文庫NV 予価1100円)[amazon]

2月18日刊
ニック・ウェブ 『伝説の艦隊2 〈ウォリアー〉』
地球の植民星系に襲来した異星人艦隊を撃破すべく、グレンジャー艦長は〈伝説の艦隊〉の〈ウォリアー〉を率いて救援に向かうが!? 置田房子訳
(ハヤカワ文庫SF 予価1320円)[amazon]

2月18日刊
エピクテトス 『エピクテトス 人生談義
「もし君が自分のものでないものを望むならば、君自身のものを失うことになる」。ローマ帝国に生きた奴隷出身の哲人エピクテトスは、精神の自由を求め、何ものにも動じない強い生き方を貫いた。幸福の条件を真摯にさぐるストア派哲学者の姿が、弟子による筆録から浮かび上がる。國方栄二訳
(岩波文庫 予価1386円)[amazon]

2月18日刊
ヴァルター・ベンヤミン 『パサージュ論
遊歩、アレゴリー、メランコリー…。資本主義をめぐるベンヤミンの歴史哲学は、ボードレールの 「現代性(モデルニテ)」の探究に出会う。『パサージュ論』 の中で最大の断章項目 「ボードレール」 のほか、「蒐集家」 「室内、痕跡」 を収録。今村仁司他訳
(岩波文庫 予価1320円)[amazon]

2月18日刊
イタロ・ズヴェーヴォ 『ゼーノの意識
「人生はむずかしくはないが、とても不条理だ」。事業も生活も期待通りにいかない。さりとて打開する意志もなく、ただ偶然に身をまかせるばかり。あれこれと思いめぐらし、来し方を振り返るゼーノ。その当てどない意識の流れが、不可思議にも彼の人生を鮮やかに映し出す。独白はカタストロフィの予感を漂わせて終わる。堤康徳訳
(岩波文庫 予価1067円)[amazon]

2月18日刊
田中純 『デヴィッド・ボウイ 無を歌った男
誘惑する異星人か、ロック共同体の救世主か、はたまた死者を連れた亡霊か。ロックとロックならざるものの境界を、変幻するスタイルでラディカルに問いつづけたボウイ。多彩な煌めきを曳いて流れたその星(スター)の軌跡に、一貫した「作家性」を認め、綿密な作品批評を通してひとつの稀代の美学・思想として読み解く。渾身の作家論。
(岩波書店 予価5390円)[amazon]

2月19日刊
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 『完全版 チェルノブイリの祈り 未来の物語
1986年4月26日、その事故は起こった。人間の想像力をこえる巨大な惨事に遭遇した人びとが語る個人的な体験、その切なる声と願いを、作家は被災地での丹念な取材により書きとめる。消防士の夫を看取る妻、事故処理にあたる兵士、汚染地に留まりつづける老婆――。旧版より約1・8倍の増補改訂が施された完全版。松本妙子訳
(岩波書店 予価3630円)[amazon]

2月19日刊
田口俊樹 『日々翻訳ざんげ エンタメ翻訳この四十年
ミステリーを中心に200冊近い訳書を刊行してきた名翻訳家が、自身が手掛けてきた訳書を再読し、翻訳家デビューのいきさつから、誤訳の数々、マイクル・Z・リューインとのメール交流、ジョン・ル・カレの逆鱗に触れた英文、レイモンド・チャンドラー 「待っている」 新訳での 「大発見」 まで、それぞれの訳書にまつわるエピソードと時々の翻訳事情で40年に及ぶ翻訳稼業を振り返る回顧録。
(本の雑誌社 予価1760円)[amazon]

2月19日刊
ヴォーン・スクリブナー 『人魚の文化史 神話・科学・マーメイド伝説
リンネによる人魚の解剖記録とは? 興行師バーナムの「偽人魚」と日本の関係は? 美術、建築、科学、見世物、映画などさまざまな点からマーメイドの秘密に迫る。川副智子・肱岡千泰訳
(原書房 予価3520円)[amazon]

2月20日刊

ローレン・グロフ 『丸い地球のどこかの曲がり角で』
爬虫類学者の父と、本屋を営んだ母。かつて暮らした家には蛇が住み着いていた。幽霊、粘菌、オオカミ、ハリケーン……自然との境界で浮かびあがる人間の意味を物語性豊かに描く11の短篇。光野多恵子訳
(河出書房新社 予価2970円)[amazon]

2月20日刊
ジャン=バティスト・ド・パナフィユ 『図説 異形の生態 幻想動物組成百科
ユニコーンやドラゴン、セイレーン、バジリスクなど、神話や伝説に登場する異形たちの、その姿ばかりではなく、組成や体内構造にまで、フルカラーで詳細画とともに生物学者が紹介した話題の書。星加久美訳
(原書房 予価3080円)[amazon]

2月22日刊

マルク・ロジェ 『グレゴワールと老書店主』
見習い介護士の青年グレゴワールが、老人介護施設で元書店主のピキエ老人に出会い、無縁だった本の世界に足を踏み入れることに。ピキエ氏から朗読を頼まれ、彼の道案内にしたがって、さまざまな本に出会い、読書の魅力を知り、人々と出会い成長していく。本と友情、本と愛情、本と人生を描いた傑作。藤田真利子訳
(東京創元社 予価2200円)[amazon]

2月22日刊
フレドリック・ブラウン 『フレドリック・ブラウンSF短編全集4 最初のタイムマシン
奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手フレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、SF全短編を年代順に収めた全4巻の決定版全集。第4巻には 「回答」 「猫恐怖症」 など傑作68編を収録。安原和見訳
(東京創元社 予価3850円)[amazon]

2月22日刊
ピーター・トレメイン 『憐れみをなす者 上・下
修道女としての人生に疑問を抱き、巡礼の船旅に出たフィデルマだが、船にはかつての恋人キアンが乗っていた。波乱ぶくみの船旅だったが、巡礼の一員の修道女が行方不明に。時化のなか海に落ちたと思われたが、船室から血のついた衣が……。7世紀アイルランドを舞台に、王の妹にして弁護士、美貌の修道女フィデルマが活躍するシリーズ第7作。田村美佐子訳
(創元推理文庫 予価各1100円)[amazon]

2月22日刊
ダニエル・フリードマン 『もう耳は貸さない』
メンフィス市の殺人課を引退して数十年、89歳になったわたしに、ラジオ番組のレポーターからインタビューの申し込みがあった。かつて逮捕し、死刑の執行を目前にした殺人者が、わたしから暴力的に自白を強要されたと主張しているという――。バック・シャッツ・シリーズ最新作。野口百合子訳
(創元推理文庫 予価1144円)[amazon]

2月22日刊
連城三紀彦 『敗北への凱旋』
終戦間もない降誕祭前夜、横浜・中華街の安宿で死体となって見付かった隻腕の男。ピアニストとして将来を嘱望された男は、如何にして右腕を失い、名前を捨て、悲惨な末路を辿るに到ったのか。そして、遺された楽譜に仕組まれたメッセージとは……。初期の代表長編。
(創元推理文庫 予価858円)[amazon]

2月24日刊
『武部本一郎画集 〈plus〉 The very best of Motoichiro Takebe
没後40年、いまなお多くのSFファンを魅了し続ける画家・武部本一郎の世界。A4判・192頁。 佐藤紅子監修/岩郷重力編
復刊ドットコム 予価11,000円)[amazon]

2月25日刊
ヘレーン・ハンフ 『
チャリング・クロス街84番地 増補版
ロンドンの古書店に勤める男性と、ニューヨークに住む本好きの女性。大西洋をはさみ、20年にわたって交わされた手紙には、読書の愉しみと相手への思いやりがあふれていた。本作発表後のあたたかい反響を描いた記事 「その後」 を新たに収録する。江藤淳訳
(中公文庫 予価902円)[amazon]

2月25日刊
日影丈吉 『応家の人々』
昭和14年、日本統治下の台湾、名家の美女を取り巻く男たちの死。内地の警察書記が台南の町々をめぐり事件の謎を追う妖しい推理長篇。解説=松浦寿輝
(中公文庫 予価990円)[amazon]

2月25日刊
鮎川哲也編 『狂った機関車 鮎川哲也の選んだベスト鉄道ミステリ
戦前の本格推理から、知られざる作家の佳品まで、鉄道を舞台にしたミステリのアンソロジー。多くの鉄道推理を手がけた鮎川哲也氏が自作を含め、作品を厳選。日下三蔵編集
(中公文庫 予価990円)[amazon]

2月25日刊
内田百閒 『追懐の筆 百鬼園追悼文集
師の臨終に立ち会い号泣し、奇禍に倒れた友の事故の様子を丹念に取材し記し、幽霊でも良いから夢に出てこいと弟子へ呼びかける。夏目漱石、芥川龍之介、鈴木三重吉ら一門の文学者から、親友宮城道雄、教え子、飼い猫クルツまで。その死を嘆き、哀惜をこめて思い出を綴る追悼文集。
(中公文庫 予価1100円)[amazon]

2月25日刊
ジョージ・オーウェル 『1984年』
1984年、ビッグ・ブラザーが支配する全体主義的近未来。〈真実省〉の党員スミスは美女ジュリアとの出会いをきっかけに禁止されていた日記を密かにつけ始めるが……人間の自由と尊厳の問題を問う大傑作。田内志文訳
(角川文庫 予価924円)[amazon]

2月25日刊
C・S・ルイス 『
新訳 ナルニア国物語3 夜明けのむこう号の航海
ルーシーとエドマンドは意地の悪いいとこユースタスとともに、再びナルニアへ。カスピアン王やネズミの騎士リーピチープと再会し、行方不明の7人の貴族を探す《夜明けのむこう号》の船旅に同行する。人が竜に変身する島、すべてを黄金に変える湖、悪夢が現実になる島――船はついにこの世の果て《アスランの国》に辿りつき……。河合祥一郎訳
(角川文庫 予価792円)[amazon]

2月25日刊
C・S・ルイス 『
新訳 ナルニア国物語4 銀の椅子
ユースタスといじめられっ子の同級生ジルは、アスランに呼びだされ、ナルニアへ。今ではすっかり年老いたカスピアン王の行方不明の王子を探しだすよう命じられる。フクロウ会議、巨人の都、地下の国――根暗すぎる男、沼むっつりを案内人にして、史上最高に危険な冒険が始まる。河合祥一郎訳
(角川文庫 予価792円)[amazon]

2月25日刊
夢野久作 『空を飛ぶパラソル』
新聞記者である私は、美貌の女性が機関車に轢かれる様を間近に目撃する。思わず轢死体の身元を改めると、衝撃の事実が続々と明らかになって……。全8篇収録の短篇集。
(角川文庫 予価704円)[amazon]

2月25日刊
皆川博子 『夜のリフレーン』
秘めた熱情、封印された記憶、日常に忍び寄る虚無感――。福田隆義氏のイラスト、中川多理氏の人形と小説とのコラボレーションも収録。著者の物語世界の凄みと奥深さを堪能できる選り抜きの24編を収録。日下三蔵編
(角川文庫 予価924円)[amazon]

2月25日刊
近藤健児 『絶版新書交響楽 新書で世界の名作を読む
新書判の翻訳文学は網羅的には調査・紹介されておらず、ネットにもまとまった情報はない。けれども、知られていないだけで、魅惑的な作品の宝庫だ。岩波新書の中国文学、ミリオン・ブックス、河出新書文芸篇、英米名作ライブラリー、白水Uブックス、その他マイナー新書にも光を当てる。
(青弓社 予価1760円)[amazon]

2月26日刊
ヴィトルト・シャブウォスキ 『踊る熊たち 圧制下の日々を懐かしむ人びと
ブルガリアに伝わる「踊る熊」の伝統の終焉と、ソ連崩壊後の旧共産主義諸国の人々の今。ポーランドの気鋭による異色のルポルタージュ。芝田文乃訳
(白水社 予価3300円)[amazon]

2月26日刊
ルイザ・メイ・オルコット 『仮面の陰に あるいは女の力
〈ルリユール叢書〉 英国の富裕階級の家にガヴァネス(家庭教師)としてやって来た女性は、その才智と美貌で一家を魅了するが……。オルコットが 『若草物語』 以前にA・ M・ バーナードの男性名義で発表した大衆スリラー小説。大串尚代訳
(幻戯書房 予価2970円)[amazon]

2月26日刊
ヴァージニア・ウルフ 『フラッシュ ある犬の伝記
〈ルリユール叢書〉 19世紀の英国詩人エリザベス・バレット・ブラウニングの日常模様が、愛犬フラッシュの目を通して語られる、ユーモア溢れる伝記小説。英国版「吾輩は犬である」。ウルフが飼い犬に寄せたエッセイ 「忠実なる友について」、エリザベス・バレットの詩 「わが忠犬、フラッシュに寄す」 も収録。。岩崎雅之訳
(幻戯書房 予価2860円)[amazon]

2月26日刊

江戸川乱歩 『白昼夢 江戸川乱歩 妖異幻想傑作集
思想としての本格指向と、資質としての変格嗜好に引き裂かれる部分を持ちながらも、双方を排斥しあうことなく交錯し蝕知させる作品群。乱歩が覗く景色は、何かを明らかにするよりも新たな迷宮や闇を増やし、世界を甘美な恐怖の坩堝に突き落とす。長山靖生編。内容
(小鳥遊書房 予価2860円)[amazon]

2月27日刊
ウィリアム・ブレイク 『無垢の歌』
最強の本読み父娘がおくる〈ことばの薬〉。初邦訳から90年、名著が新たな輝きとともによみがえる。こころを癒やす愛の詩集。池澤夏樹・池澤春菜訳
(毎日新聞出版 予価1760円)[amazon]

2月27日刊
『博覧会の世紀 1851-1970』(仮) 監修=橋爪紳也・乃村工藝社
江戸時代の見世物から明治、大正、昭和におよぶ国内外の博覧会を辿る。1851年のロンドン万国博覧会から欧米各国に広まった博覧会。「見世物」の文化が根付いていた日本では博覧会をどのように受け入れたのか。江戸時代の見世物から明治、大正、昭和に及ぶ国内外の博覧会の歴史を、乃村工藝社所蔵の博覧会関係資料を中心に紹介。
(青幻舎 予価3080円)[amazon]

2月27日刊
荒俣宏 『普及版 世界大博物図鑑 1 蟲類』
2014年に刊行された新装版全5巻、別巻2巻〔本体12,621円~19,500円〕の全7巻が普及版として登場。昆虫のみならず、クモやムカデ、エビ・カニ類まで世界中の〈蟲〉が一堂にそろった〈蟲の百科全書〉。
(平凡社 予価6380円)[amazon]
荒俣宏 『普及版 世界大博物図鑑 2 魚類』
おなじみのコイやアユから、目撃例が一度しかない深海魚まで、魚の自然誌をもれなく記す。ルナールによる世界最初の原色図譜ほか、貴重な図版を満載した驚天動地の一冊。
(平凡社 予価6380円)[amazon]
荒俣宏 『普及版 世界大博物図鑑 3 両生・爬虫類』
カエル、ヘビから龍、ドラゴンにいたるまで、両生・爬虫類の博物誌を古今東西の文献から集大成。ゲスナー、セバなどの16-17世紀の貴重なカラー図版も収録。
(平凡社 予価5720円)[amazon]
荒俣宏 『普及版 世界大博物図鑑 4 鳥類』
ダチョウからカラスまで、鳥の博物誌を詳しく、〈天界の生物〉の秘密を明かす。グールドやルヴァイヤンなど博物学史上に燦然と輝く名著の図版を収録。
(平凡社 予価5940円)[amazon]
荒俣宏 『普及版 世界大博物図鑑 5 哺乳類』
ヒトを筆頭にしてネズミからクジラまで、地球上のあらゆる哺乳類について語り尽くす。シュレーバー、シンツなどの傑作図譜から、秀作ばかりを選りすぐって披露する。
(平凡社 予価5940円)[amazon]
荒俣宏 『普及版 世界大博物図鑑 別巻1 絶滅・希少鳥類』
(平凡社 予価6820円)[amazon]
荒俣宏 『普及版 世界大博物図鑑 別巻2 水生無脊椎動物』
(平凡社 予価5720円)[amazon]

2月28日刊
アメリア・レイノルズ・ロング 『〈羽根ペン倶楽部〉の奇妙な事件』
〈論創海外ミステリ〉 フィラデルフィア郊外の屋敷に集まった〈羽根ペン倶楽部〉の会員11人。嫌われ者だった退会メンバーが不審死を遂げ、現役会員のウォレン・デーンが殺人犯として逮捕された。犯罪学者エドワード・トリローニーはウォレンの潔白を証明するため捜査を始めるが……。赤星美樹訳
(論創社 予価2420円)[amazon]

2月下旬予定
横溝正史 『完本 人形佐七捕物帳 八』
人形を思わせる色男の岡っ引き、 佐七が次々に江戸の事件を解決していく推理劇 。最新の研究で明らかにされた全180 篇を 、綿密な校訂のもと初めて発表順に完全収録。
(春陽堂書店 予価4950円)[amazon]

2月予定
亀井俊介 『英文学者 坪内逍遥』

(松柏社)[amazon]

2月以降予定
沼野充義 『新装版 徹夜の塊 亡命文学論』
(作品社 予価5060円)[amazon]

2月以降予定
沼野充義 『新装版 徹夜の塊 ユートピア文学論』
(作品社 予価5060円)[amazon]


▼3月刊

3月2日刊
カズオ・イシグロ 『クララとお日さま』
子供の愛玩用に開発された人工フレンドのクララ。好奇心旺盛で店のウィンドウから外の世界を観察するのが大好きだ。ある少女の家庭に買われていったクララは、やがて一家の大きな秘密を知ることに……愛とは、知性とは、家族とは? 根源的な問いに迫る感動作。土屋政雄訳
(早川書房 予価2750円)[amazon]

3月3日刊
アビール・ムカジー 『マハラジャの葬列』
1920年6月、英国領インド東部に位置する藩王国サンバルプールの皇太子がカルカッタで暗殺された。インド帝国警察のウィンダム警部は、皇太子と同窓生だった相棒のバネルジー部長刑事と共に真相を追いサンバルプールへ赴く。歴史ミステリの傑作シリーズ第2弾。田村義進訳
(ハヤカワ・ミステリ 予価2200円)[amazon]

3月3日刊

A・J・フィン 『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 上・下
自宅にひきこもって暮らす医師アナは、隣家で女性が刺されるのを窓から目撃するが、誰もそれを信じてくれず……戦慄のサスペンス。池田真紀子訳
(ハヤカワ文庫NV 予価各880円)[amazon]

3月5日刊
エドワード・セント・オービン 『語りなおしシェイクスピア2 リア王 ダンバー メディア王の悲劇
世界のベストセラー作家がシェイクスピアの名作を語りなおすシリーズ第二弾。テレビ局や新聞社を傘下に収めるメディア王ダンバーは、会社乗っ取りを狙う娘たちに療養所に入れられるも脱走。末娘だけが父の身を案じて捜索にのりだすが……。イギリス上流階級の腐敗を描き続ける作家が横暴な父親 「リア王」 を語りなおす。小川高義訳
(集英社 予価2970円)[amazon]

3月刊
ジョージ・エリオット 『ミドルマーチ 4』
ラッフルズの不審死について、リドゲイトは少なからぬ関与を疑われ、窮地に立つ。一方、ドロシアとウィル・ラディスロー、フレッドとメアリ・ガースの交際が進展し、壮大な社会絵巻は終局へと向かう。「英国最高の小説」 完結。廣野由美子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

3月刊
フランシス・ホジソン・バーネット 『小公子』
母と二人、ニューヨークでつましく暮らしていた幼いセドリックは、祖父ドリンコート伯爵の跡継ぎとして教育されるべく、突如英国の豪邸に呼びつけられる……。新しい生活を吸収しながら、周りにも影響を与えていく少年の姿を描く。挿絵多数。土屋京子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

3月上旬予定
『情報の歴史2020』 情報工学研究所 構成/松岡正剛 監修
7000万年前から1995年までを網羅した 『増補版 情報の歴史』 に、1996年から2020年を追加収録。
(予価7480円) 編集工学研究所

3月刊
ジョナサン・スウィフト 『奴婢訓 他一篇
深町弘三訳
(岩波文庫)[amazon]

3月刊
『ケサル王物語』 アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール、アプル・ユンテン
富樫瓔子訳
(岩波文庫)[amazon]

3月17日刊
キャスリーン・デイヴィス 『シルクロード』
ラビリンスの奥深く、香の匂いが立ち込める部屋で、ジー・ムーンが導くヨガクラスが行われている。参加者は、文学者、記録家、植物学者、守護者、位相幾何学者、地理学者、氷屋、コック。彼らは屍のポーズをとりながら、それぞれの過去をめぐる旅に出る……。久保美代子訳
(早川書房 予価2200円)[amazon]

3月17日刊
サマンサ・ダウニング 『殺人記念日』
殺人で夫婦円満を保っている「私」と妻。しかしある事件がきっかけで、彼らは20年前の連続殺人鬼に罪をなすりつけることに……。唐木田きゆき訳
(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価990円)[amazon]

3月17日刊
ケン・リュウ 『宇宙の春』(仮)
いま宇宙は真冬であり、わたしは宇宙最後かもしれない星に向かっている――宇宙を漂う放浪者がその滅びゆく美しさを想う表題作など10篇を収録。『三体』 などの中国SF翻訳者・紹介者としても活躍する短篇の名手ケン・リュウ、日本オリジナル短篇集第4弾。古沢嘉通訳
(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 予価1980円)[amazon]

3月17日刊
ザック・ジョーダン 『さよなら、最後の人類 上・下
絶滅させられた"人類"の生き残りのサーヤは、賞金稼ぎに狙われ、盗船で宇宙に旅立った。そして人類滅亡の謎を解くことに……。中原尚哉訳
(ハヤカワ文庫SF 予価1100円)[amazon]

3月17日刊
小澤みゆき編 『かわいいウルフ』
みんなで読むヴァージニア・ウルフ。好評を博した同人誌を再編集・書籍化。
(亜紀書房 予価1870円)[amazon]

3月中旬刊
フランク・グルーバー 『正直者ディーラーの秘密』
〈論創海外ミステリ〉 ネバダ州の砂漠地帯デスバレーを車で走行中、ジョニー&サムは瀕死の男に出会い、一組のトランプを託された。カジノで一儲けを目論む二人は、そのまま車をラスベガスへ向けて走らせるが、途中でいわくありげな美女ジェーンと知り合う。トランプの謎とカジノと美女。三題噺のようなテーマが一つの物語を織りなす時、凸凹コンビに大いなる禍が降りかかる。松尾恭子訳
(論創社 予価2200円)[amazon]

329日刊
デイヴィッド・ダムロッシュ 『ハーバード大学ダムロッシュ教授の世界文学講義』
世界文学とはなにか。国際的に活躍する文学研究の第一人者が古今東西縦横に、世界のあらゆる文学作品との比較の中で、日本文学の魅力を語る。今まで比較されることのなかった作家をあえて関連づけることによって文学の新たな可能性を見出し、刺激的な読書の世界へ誘う。沼野充義監訳/片山耕二郎・高橋知之・福間恵 訳
(東京大学出版会 予価3520円)[amazon]

3月刊
ダフネ・デュ・モーリア 『原野(ムーア)の館』
母が亡くなり、叔母の住むジャマイカ館に身を寄せることになったメアリー。だが、荒野の中に建つ館で見たのは、昔の面影もなく窶れ怯えた様子の叔母と、その夫だという荒くれ者の大男だった。寂れ果てた館、夜に集まる不審な男たち、不気味な物音。ジャマイカ館で何が起きているのか? 『レベッカ』 の作家デュ・モーリアが、故郷コーンウォールを舞台に描くサスペンスの名作 《Jamaica Inn》 新訳。務台夏子訳
(創元推理文庫)[amazon]

3月刊
スティーヴン・スポッツウッド 『幸運は死者に味方する』
ニューヨークきっての探偵リリアン・ペンテコスト。そしてわたしは元サーカス団員の助手ウィロージーン・パーカー。1945年のニューヨーク、ハロウィン・パーティ中の大邸宅の書斎で、女主人が水晶玉で撲殺された。事件の直前に開かれた降霊会が事件に関係しているのか? 探偵と助手の活躍を描くミステリ・シリーズ第一弾。法村里絵訳
(創元推理文庫)[amazon]

3月刊
J・G・バラード 『旱魃(かんばつ)世界』
10年ほど前から兆候を見せていた世界的な旱魃は、ここ5ヶ月のあいだ、各地で急速に文明社会を崩壊させつつあった。マウント・ロイヤル市の住人たちが競うように水を求めて海岸へと殺到する中、医師ランサムは市内にとどまり破滅まで引き延ばされた時間を緩慢と生きていたが……。〈破滅三部作〉のひとつ 『燃える世界』 を徹底改稿し、改題した傑作 《The Drought》 本邦初訳。山田和子訳
(創元SF文庫)[amazon]

3月刊
ロバート・シルヴァーバーグ 『小惑星ハイジャック』
23世紀、宇宙産業の発展に伴い、資源の宝庫たる小惑星帯は採掘ブームに湧いた。ジョン・ストーム24歳も大企業の就職を断り、恋人を地球に待たせて小惑星帯へ出かけた。最後の最後に大鉱脈をもつ小惑星を見つけた……はずだったが、地球へ帰った彼は、登記したはずの小惑星の記録がないこと、さらには2年前に宇宙へ出た彼自身の記録もないことを知らされる。伊藤典夫訳
(創元SF文庫)[amazon]

3月刊
J・J・アダムズ編 『この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選
パワードスーツ、パワードアーマー、人型歩行メカ―― 《彷徨える艦隊》 のジャック・キャンベル、《啓示空間》 のアレステア・レナルズら豪華執筆陣が、古今のSFを華やかに彩ってきたコンセプトをテーマに描く、書き下ろし全12編のSFアンソロジー。中原尚哉訳
(創元SF文庫)[amazon]

3月刊
ジョン・コナリー 『失われたものたちの本
母親を亡くし、本の囁きが聞こえるようになった12歳のデイヴィッドは、死んだはずの母の声に導かれて幻の王国に迷い込んでしまう。狼に恋した赤ずきんが産んだ人狼、醜い白雪姫、子どもをさらうねじくれ男……そこはおとぎ話の登場人物や神話の怪物たちが生きる、美しく残酷な物語の世界だった。本にまつわる異世界冒険譚。田内志文訳
(創元推理文庫)[amazon]

3月刊
ひらいたかこ 『アリス、アリス、アリス!』
創元推理文庫のカバー装画や、旅の絵本シリーズなどで読者を魅了してきたイラストレーター・ひらいたかこによる 『不思議の国のアリス』 の世界。44点のイラストとカット多数収録。
(東京創元社)[amazon]

3月予定
『霜月信二郎探偵小説選』
〈論創ミステリ叢書〉 《幻影城》 誌でデビューを果たしながらも同誌廃刊のため僅か2年で筆を置いた霜月信二郎。デビュー作 「炎の結晶」 から最新作 「分身」 までの全12作を集成。収録内容
(論創社 予価3300円)[amazon]


▼4月以降刊

4月22日刊
ジェームズ・ロリンズ 『タルタロスの目覚め 上・下(仮)
グリーンランドの氷河の下から9世紀のアラブの船が見つかった。だが、謎のグループの襲撃を受け、調査チームは船内にあった機械仕掛けの地図を奪われ、海洋考古学者のエレナも拉致された。調査チームの一人が持ち帰った地図の付属品を手がかりに、シグマフォースのピアース隊長たちはイタリアに赴くが……。桑田健訳
(竹書房文庫 予価各880円)[amazon]

4月22日刊
ブライアン・W・コリンズ 『365日、1日1本毎日ホラー映画』(仮)
1日1本、毎日ホラー映画を観よう。月ごとにテーマを設け、伝統的なベストホラー映画以外からセレクトされた365+1本を掲載。入間眞・有澤真庭訳
(竹書房 予価3645円)[amazon]

4月下旬予定

横溝正史 『完本 人形佐七捕物帳 九』
人形を思わせる色男の岡っ引き、 佐七が次々に江戸の事件を解決していく推理劇 。最新の研究で明らかにされた全180 篇を 、綿密な校訂のもと初めて発表順に完全収録。
(春陽堂書店 予価4950円)[amazon]

6月下旬予定
横溝正史 『完本 人形佐七捕物帳 十』
人形を思わせる色男の岡っ引き、 佐七が次々に江戸の事件を解決していく推理劇 。最新の研究で明らかにされた全180 篇を 、綿密な校訂のもと初めて発表順に完全収録。
(春陽堂書店 予価4950円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションⅠ 『ハテラス船長の航海と冒険』

北極征服に執念を燃やすジョン・ハテラスは最新鋭の蒸気船フォワード号を指揮し、目標遂行のためならいかなる犠牲も顧みない。氷山と満天のオーロラが織り成すスペクタクル、極寒の中の越冬、船員の叛乱、原初の楽園、生命に満ち溢れる凍らない海……。生き残ったわずかな者たちが最後に北極点で目にしたものとは……。初期傑作、待望の新訳。荒原邦博訳
(インスクリプト 予価6050円)[amazon]

小栗虫太郎 『小栗虫太郎雑文集成』
衒学趣味の探偵作家・小栗虫太郎のエッセイ、読物、自作解説など、「小説以外」 の作品を集大成。戦時中の単行本未収録掌編や未完の絶筆 「悪霊」 の笹沢左保による完結編もあわせて収録。 日下三蔵編
(河出書房新社 予価2420円)[amazon]