注目の近刊

12月刊
ディーノ・ブッツァーティ 『現代の地獄への旅』
ミラノ地下鉄の工事現場で見つかった地獄への扉。地獄界の調査に訪れたジャーナリストが見たものは……「現代の地獄への旅」、神々しい静寂と詩情に満ちた夜の庭でくり広げられる生き物たちの死の狂宴 「甘美な夜」、小悪魔的な若い娘への愛の虜になって憂き身をやつす中年男の話 「キルケー」など、都会を舞台に愛の妄執、老いや死、欲望や孤独を描いた15篇。長野徹訳
(東宣出版 2376円)[amazon]

12月15日刊
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて13 見出された時Ⅰ
懐かしのタンソンヴィル再訪から、第一次大戦さなかのパリへ。時間は容赦なく人々と社会を変貌させ、過去と現在、夢と現実は、時に乖離し、時に混淆する。それを見つめる語り手に文学についてのある啓示が訪れる。吉川一義訳
(岩波文庫 予価1361円)[amazon]

12月15日発売 重版
フリードリヒ・フォン・シラー 『群盗』
(岩波文庫)

12月18日発売
《怪談専門誌 幽》 Vol.30
「平成怪談」大特集&京極夏彦「今昔百鬼拾遺 河童」完結。
(KADOKAWA 1990円)[amazon]

12月18日刊
サンドラ・ブラウン 『赤い衝動』
林啓恵訳
(集英社文庫 予価1296円)[amazon]

12月19日刊
コニー・ウィリス 『クロストーク』
画期的な脳外科的手術により、人はテレパシーで繋がることが可能になった社会。フィアンセと繋がるため手術を受けたブリディは、別のオタク社員に接続してしまう!? 人の心は通じ合うのか? ソーシャルメディアとコミュニケーションの未来をテーマにした大作。大森望訳
(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 予価2916円)[amazon]

12月19日刊
ニック・ハーカウェイ 『エンジェルメイカー 上・中・下
機械職人ジョーの平穏な生活はある日突然消え失せた。個性豊かすぎる仲間たちとともに彼は世界を覆わんとする陰謀に立ち向かう。黒原敏行訳
(ハヤカワ文庫NV 予価886円/907円/907円)[amazon]

12月19日刊
エドワード・セント・オービン 『パトリック・メルローズ3 サム・ホープ』
30歳になったパトリックは薬物中毒から抜け出そうともがいていた。父の遺産をほとんど使い果たした彼は、弁護士になる道を模索する。パトリックは鼻持ちならないイギリスの貴族社会に復帰して、なんとか活路を見いだそうとするが……。国弘喜美代・手嶋由美子訳
(早川書房 予価1620円)[amazon]

12月19日刊
マイケル・ベンソン 『2001: キューブリック、クラーク』
1968年、映画史に残る名作 『2001年宇宙の旅』 が製作・公開された。 スタンリー・キューブリックとアーサー・C・クラークという映画界・SF界の二人の天才の出会いから製作、公開までを克明に綴る。公開から50年、エポックメイキングな傑作の価値を再検証する。添野知生監修
(早川書房 予価5184円)[amazon]

12月19日刊
ダニエル・C・テイラー 『イエティ 雪男伝説を歩き明かす』
誰よりもヒマラヤを知り尽くした筆者が、イエティ伝説の全貌を解き明かす。不思議な足跡の主としてのイエティ、信仰の対象としてのイエティ、環境運動のマスコットとしてのイエティ、全てが丁寧な調査と経験から明らかになる。環境活動の冒険記であり、「雪男」 本の最高傑作。
(青土社 予価3456円)[amazon]

12月20日刊
ジェフリー・フォード 『言葉人形 ジェフリー・フォード短篇傑作選
かつて野良仕事に駆り出された子どもたちの為に用意された架空の友人、言葉人形。それはある恐ろしい出来事から廃れ、今ではこの博物館の片隅にその名残を留めている――表題作ほか、光と星を追う研究者の実験台となった無垢な娘の運命を綴る残酷な幻想譚 「理性の夢」 など、現代幻想小説の巨匠の真骨頂ともいうべき13篇を収録。谷垣暁美訳
(東京創元社 予価3240円)[amazon]

12月20日刊
『世界推理短編傑作集3』 江戸川乱歩編
名アンソロジー『世界短編傑作集』 を全面リニューアル。第3巻はフィルポッツ 「三死人」、クリスティ 「夜鶯荘」、ワイルド 「堕天使の冒険」、ユーステス 「茶の葉」、ウイン 「キプロスの蜂」、ロバーツ 「イギリス製濾過器」、ヘミングウェイ 「殺人者」、コール夫妻 「窓のふくろう」、レドマン 「完全犯罪」、バークリー 「偶然の審判」 の1920年代の作品10編を収録。
(創元推理文庫 予価1037円)[amazon]

12月20日刊
アレン・エスケンス 『償いの雪が降る』
授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった大学生ジョーは、適当な身内がいないため訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。カールは30年前に少女暴行殺人で有罪となった男だったが、話を聞くうちにジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始める。バリー賞など三冠獲得のデビュー・ミステリ。務台夏子訳
(創元推理文庫 予価1274円)[amazon]

12月20日刊
ジョーン・リンジー 『ピクニック・アット・ハンギングロック』
絶好のピクニック日和、女子寄宿学校の生徒たちは、ハンギングロックの麓のピクニック場に向けて出発した。だが、ハンギングロックを近くで見ようとした四人の少女と、教師ひとりが消えてしまった。その事件を契機に、学院ではすべての歯車が狂い始める。カルト的人気を博した同名の映画原作、本邦初訳。井上里訳
(創元推理文庫 予価1080円)[amazon]

12月20日刊
J・P・ホーガン 『火星の遺跡』
火星都市で研究されていたテレポーテーション技術の人体実験は大成功を収めたかに見えたが、実験対象となった科学者の周囲で奇妙な事件が続発する。一方、火星の荒野で発見された12000年前の巨石遺跡は太陽系全土に痕跡を残す古代文明のものと思われたが……。『星を継ぐもの』 の著者が放つ傑作SF。内田昌之訳
(創元SF文庫 予価1296円)[amazon]

12月20日刊
ダニロ・キシュ 『死者の百科事典』
無名の市井人の生涯だけを集めた書 「死者の百科事典」 の物語、ボルヘスの影響を感じさせる 「魔術師シモン」、港町で死んだ娼婦のために船員たちが町じゅうの花を略奪し、その墓を埋め尽くす話 「死後の栄誉」、偽書 「シオン賢者の議定書」 成立の過程を綴った 「王と愚者の書」 など、文学的で知的で詩的な短篇集。山崎佳代子訳
(創元ライブラリー 予価1188円)[amazon]

12月20日刊
オリガ・ブレニナ=ペトロヴァ 『文化空間のなかのサーカス パフォーマンスとアトラクションの人類学
サーカスという現象は、ロシアや西欧の文化のなかでいかに表象されてきたのか。博覧強記の著者による類まれなる「サーカスの文化史」。桑野隆訳
(白水社 予価8640円)[amazon]

12月20日刊
『幕末明治の遊び絵の世界』 河出書房新社編集部編
手練れの浮世絵師たちがアイデアを競い合い、単なる子供の娯楽を超えた傑作の数々が生み出された遊び絵の世界を紹介。オールカラー。
(河出書房新社 予価2700円)[amazon]

12月20日刊
キム・ヘジン 『娘について』
「普通」 の幸せに背を向ける娘にいらだつ 「私」。ありのままの自分を認めてと訴える 「娘」と、その 「彼女」。ひりひりするような三人の共同生活に、やがて、いくつかの事件が起こる。韓国文学の新シリーズ「となりの国のものがたり」第2弾。古川綾子訳
(亜紀書房 予価2052円)[amazon]

12月21日刊
山中峯太郎 『亜細亜の曙』
戦前青少年の胸を焦がした、軍事冒険小説の大家山中の代表傑作復刊。剣侠児本郷義昭に託された南洋ロマン、アジア解放の夢を、この時代であるからこそ一度は噛みしめ追体験してみたい。
(河出書房新社 予価1998円)[amazon]

12月21日刊
藤沢衛彦 『日本の伝説 東北・北海道』
シリーズ<日本の伝説>好評第3弾。仙台や、義経、蝦夷、アイヌの伝説など。「滝夜叉姫」「先代萩」「悪路王退治」「サマイクルの神」など全42話。
(河出書房新社 予価2268円)[amazon]

12月21日刊
野尻抱影 『日本の星 星の方言集』
星の文人・野尻抱影がライフワークとして収集した星の和名七百種の集大成。日本各地から報ぜられた四季の夜空をいろどる珠玉の星名が、該博な学殖と透徹した詩人の直観力とをもって紡がれていく。
(中公文庫 予価1080円)[amazon]

12月22日刊
イアン・マキューアン 『贖罪』
小山太一訳
(新潮文庫 予価907円)[amazon]

12月22日刊
フレデリック・フォーサイス 『アウトサイダー 陰謀の中の人生
15歳で大学進学資格試験に合格、17歳で英空軍に入隊したフォーサイスは、世界を股にかけて活躍するジャーナリストに。ドゴール大統領暗殺未遂事件を間近で取材、東ドイツ国家保安省を欺きアメリカ空軍に協力して第三次大戦の引き金を引きかけ、ナイジェリアで悲惨な独立戦争に巻き込まれる。国境を超えて描かれる小説のような人生を初めて明かした衝撃作。黒原敏行訳
(角川文庫 予価1166円)[amazon]

12月22日刊
平田篤胤 『天狗にさらわれた少年 抄訳仙境異聞
江戸時代、天狗にさらわれた少年がいた!? 江戸時代の国学者・平田篤胤が出会った寅吉少年は、「天狗の国に行った」 と語る。天狗界の生き物、文字、乗り物、まじない……驚くほど詳細な、異界の文化とは? やさしい現代語訳で江戸の大騒動が蘇る。今井秀和訳・解説。
(角川ソフィア文庫 予価950円)[amazon]

12月22日刊
松岡正剛 『千夜千冊エディション 理科の教室』
こどものときは理科が好きだった。なのにいつのまに物理は苦手、とか言うようになったのか。かつては理科室でわくわくしていた文系人間がすらすら読める愉快な一冊。
(角川ソフィア文庫 予価1382円)[amazon]

12月22日発売
西條八十 『あらしの白ばと 地獄神の巻・パリ冒険の巻
〈女学生の友〉 に約8年にわたり掲載された、痛快少女冒険活劇長編連作 『あらしの白ばと』 復刊企画の第4弾は、「第四部・地獄神の巻」 「第五部・パリ冒険の巻」 の2話を収録したシリーズ最終巻。12/16予約受付開始
盛林堂ミステリアス文庫 4000円)

12月22日発売
グラント・アレン&アーサー・コナン・ドイル 『ヒルダ・ウェード  目的のためには決してくじけない女性の物語
『アフリカの百万長者』 の作家グラント・アレンが、〈ストランド・マガジン〉 に連載した、看護師ヒルダ・ウェードが女探偵として活躍する長編小説 『ヒルダ・ウェード』。その最終回は、著者の急逝により、友人コナン・ドイルによって書き継がれた。平山雄一訳。12/16予約受付開始
盛林堂ミステリアス文庫 3500円)

12月24日刊???
小林信彦 『大統領の密使/大統領の晩餐』

〈小林信彦コレクション〉
オヨヨ大統領シリーズの傑作 『大統領の密使』 と 『大統領の晩餐』 のカップリング。早川書房版単行本の際だけに収録されていた、挿絵(小林泰彦)も収録。
(フリースタイル 予価1944円)[amazon]

12月25日刊
ウィリアム・ギャディス 『JR』
11歳の少年JRが巨大コングロマリットを立ち上げて株式市場に参入、世界経済に大波乱を巻き起こす――!? 殊能将之熱讃の、世界文学史上の超弩級最高傑作×爆笑必至の金融ブラックコメディがついに登場。木原善彦訳
(国書刊行会 予価8640円)[amazon]

12月25日刊
ステファン・グラビンスキ 『不気味な物語』
20世紀初めの中欧幻想文学を代表する作家として近年評価が高まっているステファン・グラビンスキ。ポーランド随一の狂気的恐怖小説作家の『不気味な物語』(1922)、『情熱』(1930) から12篇を収録する傑作短篇集。芝田文乃訳
(国書刊行会 予価2916円)[amazon]

12月25日刊

スーザン・ソンタグ 『ラディカルな意志のスタイル 完全版
ニューヨークが育てた知性と感性、その代表作。シオラン、ベルイマン、ゴダールの各論のほか、「アメリカで起こっていること」「ハノイへの旅」を含む完全版。瑞々しい新訳で現代に甦る。管啓次郎訳
(河出書房新社 予価3240円)[amazon]

12月25日刊
ハン・ガン 『すべての白いものたちへ』
チョゴリ、白菜、産着、骨……砕かれた残骸が、白く輝いていた――現代韓国最大の女性作家による最高傑作がついに邦訳。崩壊の世紀を進む私たちの、残酷で偉大ないのちの物語。齋藤真理子訳
(河出書房新社 予価2160円)[amazon]

12月25日刊
キャサリン・スプーナー 『コンテンポラリー・ゴシック』
1980年代から90年代にかけての今までのゴシック・カルチャーと2000年代からの新しいゴス・サブカルチャーとの研究成果をハイブリッドし、ゴシックに対する今後の視点と理論を示唆する魅力的なゴシック入門書。現代の消費社会においてゴシックは、ファッション、ミュージック、コッミック、玩具などさまざまな商品に表象され、いまや消費者が選択するライフスタイルの本質となった。風間賢二訳
(水声社 予価3240円)[honto]

12月25日刊
小野俊太郎 『ガメラの精神史 昭和から平成へ
『大怪獣ガメラ』 から 『小さき勇者たち~ガメラ~』 までの12作品、そして2015年のガメラ予告編までのすべてを扱い、昭和と平成にまたがり、時代や社会に応答してきたガメラ映画を総括する文化史。目次
(小鳥遊書房 予価1944円)[amazon]

12月25日刊
ポール・ルイス/ケン・ラマグ(絵) 『ゾンビで学ぶ A to Z 来るべき終末を生き抜くために
息子が惑星衝突の迫りくる危険について父親に質問。父親は、A(アストロイド)からZ(ゾンビ)まで、アルファベットのすべての文字に込められた子守歌として息子に語り聴かせるが……。この悲惨な時代を不気味な詩と幻想的なイラストで贈るブラックユーモアな絵本。伊藤詔子訳
(小鳥遊書房 予価1512円)[amazon]

12月25日刊
カルメル・ラフォレット 『なにもない』
18歳のアンドレアが見たバルセロナの光と影、青春の苦さと、人生。スペイン版『悲しみよこんにちは』ともいえる、当時23歳の著者が描き現在まで読み継がれるスペイン文学不朽の名作。木村裕美訳
(河出書房新社 予価2592円)[amazon]

12月25日発売
《SFマガジン》 2月号
(早川書房 1296円)[amazon]

12月26日刊
横溝正史 『由利・三津木探偵小説集成2 夜光虫』

美貌ながら醜い人面瘡を持つ少年と物憂げな美少女が巻き込まれる異形の愛憎劇を描く「夜光虫」をはじめ、サスペンスフルな展開で読者をとらえてはなさない、怪奇と耽美に包まれた華やかな犯罪絵巻全8篇――横溝正史が生んだもう一人の名探偵・由利麟太郎とその助手・三津木俊助が帝都を舞台に大活躍するシリーズ第2弾。日下三蔵編。収録内容
(柏書房 2916円)[amazon]

12月26日刊
ローズマリー・ジャクスン 『幻想と怪奇の英文学Ⅲ 転覆の文学編』 東雅夫・下楠昌哉編
幻想文学を「ジャンル」(分野)ではなく「モード」(様式)として捉えなおすことを提唱した幻想文学論の古典、ローズマリー・ジャクスン 『幻想文学―転覆の文学』。本邦初訳(下楠昌哉訳)。目次
(春風社 予価3996円)[amazon]

12月26日刊
ウラジーミル・ナボコフ 『ナボコフ・コレクション ルージン・ディフェンス 密偵』
自らが愛好するチェスへの情熱と構成美を詰め込んだ傑作長篇、謎の視点人物の語りが驚きをもたらすハードボイルドな中篇を収録。杉本一直・秋草俊一郎訳
(新潮社 予価4320円)[amazon]

12月26日刊
アントワーヌ・ローラン 『ミッテランの帽子』
その帽子を手にすると、人生が美しく輝きはじめる。フランスがもっとも希望に満ちていた1980年代の、洒脱な大人のおとぎ話。吉田洋之訳
(新潮社 予価2052円)[amazon]

12月26日刊
鴻巣友季子 『謎解き 『風と共に去りぬ』 矛盾と葛藤にみちた世界文学
これは恋愛小説ではない。分裂と融和、衝突と和解――現代をも照射する仕掛けに満ちた大長編を、作者の書簡等も交え精緻に読み解く。
(新潮社 予価1404円)[amazon]

12月26日刊

エルサ・モランテ 『嘘と魔法 上・下
〈須賀敦子の本棚〉須賀が訳したいと言い続け病室にも置いていたモランテの最高傑作。天涯孤独の少女が語る三代にわたる女性たちの波瀾に満ちた物語。北代美和子訳
(河出書房新社 予価各3240円)[amazon]

12月27日刊

田中貢太郎 『霊能者列伝』
怪談・実話の大家による、幕末~戦前の新興宗教家、霊能者列伝。様々な教祖の生い立ち、秘蹟、スピリチュアリティ、信徒との関係をまざまざと描く。貢太郎の隠れた名作の復刊。
(河出書房新社 予価1998円)[amazon]

12月27日刊
ドゥエイン・スウィアジンスキー 『カナリアはささやく 上・下
サリーは優等生プログラムで大学に入ったばかりの17歳。学内パーティーで先輩に頼まれて車で街まで送ったせいで、彼女は麻薬取引に巻き込まれ、逮捕されてしまう。送検しない条件として、サリーは学内の秘密情報提供者となり捜査に協力することに……。魅力的なキャラクター、ひねりのきいたプロット、切れのある会話、これぞクライム・スリラーの新境地。公手成行訳
(扶桑社ミステリー 予価各1037円)[amazon]

12月28日刊
ドン・デリーロ 『ポイント・オメガ』
ニューヨークの暗闇の中、超低速で映し出されるヒッチコックの映画 『サイコ』。読者を幻惑する謎の空間から、舞台は荒涼たる砂漠が広がるサンディエゴへ。戦争、記憶、意識、宇宙をめぐって続けられる対話。砂の彼方に消える声。意味を失ってゆく時間。暗闇に閃く欲望。そして、少女は消えた……泥濘化する戦場から遠く離れ、虚空を領する絶対の静寂が、アメリカの野蛮、人間精神の孤独を穿つ。都甲幸治訳
(水声社 予価1836円)[honto]


▼2018年1月刊

1月7日刊
M・R・ラインハート 『大いなる過失』
〈論創海外ミステリ〉 館で催されるカクテルパーティーで怪死を遂げる男。連鎖する死の真相はいかに? 名作 「螺旋階段」 の著者ラインハートが放つ極上のミステリ。
(論創社 予価3888円)[amazon]

1月8日刊
シャーロット・ジョーンズ 『エアスイミング』
1920年代英国、精神異常の烙印を押され、収容施設に収監された二人の女。社会から孤絶した彼女たちは、〈想像力〉 と 〈声〉 を頼りに生き延びようとする。世界各国で上演され話題を呼んだ、イギリスの劇作家シャーロット・ジョーンズの代表作。
(幻戯書房 予価2592円)[amazon]

1月9日刊
R・オースティン・フリーマン 『キャッツ・アイ』
助けを求める若い女性の叫び声に、帰宅途中の弁護士アンスティが駆けつけると、そこには男女が激しく組み合う姿が。男は身を振りほどくと闇の中に姿を消した。近くの邸では主人が宝石コレクションの陳列室で殺害されていた。単純な強盗殺人に思われたが、被害者の弟ローレンス卿は警察の捜査に納得せず、ソーンダイク博士の出馬を要請する。本格推理に伝奇冒険的な要素も加味した黄金時代ミステリの名作。
(ちくま文庫 予価1026円)[amazon]

1月9日刊
ウィリアム・シェイクスピア 『ヘンリー五世』
『ヘンリー四世』で手に負えない少年だったハル王子が、徳も分別もある王「ヘンリー五世」へと成長し、フランス征服に乗り出す。松岡和子訳
(ちくま文庫 予価1026円)[amazon]

1月10日刊
ジョーダン・ハーパー 『拳銃使いの娘』
内気な11歳の少女ポリーの前に、収監されているはずの父親が現れた。父の敵がポリーの命を狙っているというのだ。父と出た逃亡の旅路で、ポリーは暴力を知り、盗みを知り、いやおうなしに成長していく。数々の人気ドラマを手がけた脚本家が放つ傑作サスペンス。
(ハヤカワ・ミステリ 予価1620円)[amazon]

1月10日刊
ダニエル・ジャドスン 『緊急工作員』
戦地から戻ったトムのもとに、元上官からの緊急メッセージ。命の恩人の元戦友が窮地にあるという。だが、その裏には周到な罠が!
(ハヤカワ文庫NV 予価972円)[amazon]

1月10日刊
スー・バーク 『セミオーシス』
惑星パックスを植民開発する人類は土着植物 が意思を持つことに気づく。人類に敵意を持ち意図的に毒を持つ植物との共存は可能か?
(ハヤカワ文庫SF 予価1080円)[amazon]

1月10日刊
アンドレイ・サプコフスキ 『ウィッチャー4 ツバメの塔』
帝国との戦いが激化するなか、古の血の子シリは追われていた。娘を探すウィチャーのゲラルトは世界の終焉の予感に恐怖するが……
(ハヤカワ文庫FT 予価1296円)[amazon]

1月10日刊
カズオ・イシグロ 『浮世の画家 新版
戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野は、終戦を迎えたとたん周囲から疎んじられ……。ノーベル賞作家の出世作。
(ハヤカワepi文庫 予価972円)[amazon]

1月10日刊
ジョージ・エリオット 『ミドルマーチ 1』
近代化のただなかにある都市を舞台に、宗教的理想に燃える娘、赴任してきた若き医者、市長の息子、銀行家などの思惑と人間模様をつぶさに描き 「英国最高の小説」 と賞される名作。生誕二百年を迎えるジョージ・エリオットの代表長篇、刊行開始。廣野由美子訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

1月10日刊
プラトン 『テアイテトス』
「知識とは何か?」 を主題に、老哲学者ソクラテスが、老幾何学者のテオドロスと十代半ばの天才数学者テアイテトスを相手に対話する。知覚や記憶、推論、判断、考えについて議論が展開される中期プラトンを代表する作品。詳細な解説付き。渡辺邦夫訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

1月10日刊
山口雅也 『キッド・ピストルズの慢心』
(光文社文庫)[amazon]

1月10日刊
小泉喜美子 『殺人は女の仕事』
(光文社文庫)[amazon]

1月10日刊
オノレ・ド・バルザック 『イヴの娘』
モダンスタイルで装飾された銀行家の室内、化粧芬々たる女性たちのあらゆる富を動員した貴族社会の大夜会、伯爵夫人にふりかかる野心家の恋……パリ上流社会に「挑戦」する作家の物語。80年ぶりの新訳。
(春風社 予価2268円)[amazon]

1月10日刊
イ・ジョンミョン 『星をかすめる風』
一編の詩が人を変え、ひとつの言葉が世界を変える。韓国の国民的詩人、尹東柱をめぐる愛と死の物語(フィクション)。
(論創社 予価2376円)[amazon]

1月12日刊
アガサ・クリスティ 『ミス・マープルと十三の謎 新訳版
<火曜の夜クラブ>では、毎週、ひとりが知っている謎を提示し、ほかの面々が推理を披露する。凶器なき不可解な殺人 「アシュタルテの祠」、動機と機会の奇妙な交錯 「動機対機会」 など傑作ぞろいの13編。世代を越えて愛される名探偵ミス・マープルの短編集、新訳でリニューアル。深町眞理子訳
(創元推理文庫 予価972円)[amazon]

1月12日刊
フェルディナント・フォン・シーラッハ 『禁忌』

文字のひとつひとつに色を感じる共感覚を持ち、写真家として大成功をおさめたゼバスティアン。だがある日、若い女性の誘拐・殺人容疑で逮捕されてしまう。強要されて殺害を自供したゼバスティアンを弁護するため、敏腕弁護士ビーグラーが法廷に立つことになった。裁判で暴き出される驚愕の真相とは。
(創元推理文庫 予価864円)[amazon]

1月12日刊
『中世思想原典集成 精選2 ラテン教父の系譜』 上智大学中世思想研究所 編訳・監修
(平凡社ライブラリー 予価2484円)[amazon]

1月17日刊
トーマス・ベルンハルト 『凍』
山間部の村に滞在することになった研修医の手記があばく凍りつくほどにきびしいこの世界の真実。おそるべき作家の最高傑作ついに邦訳 。
(河出書房新社 予価3024円)[amazon]

1月17日刊
マルグリット・デュラス 『苦悩』
ナチス占領下のパリ、苦しみの時代に強制収容所からの恋人の帰りを待つ苛烈な日々を綴った、デュラスの自伝的作品。表題作の他5篇。
(河出書房新社 予価3456円)[amazon]

1月17日刊
村上リコ 『図説 英国執事 貴族をささえる執事の素顔 新装版
古き良き時代の、貴族と男性使用人たちの生活とは? 何を思い、どんな仕事をしていたの? 何時に起きて、給料はいくら? 出世の道は? 恋や結婚は? 御主人様や奥方様とのあやうい関係? ときには犯罪に走ることも……?
(河出書房新社 予価1944円)[amazon]

1月17日刊
米沢嘉博 『戦後怪奇マンガ史』
赤田祐一編
(鉄人社 918円)[amazon]

1月17日刊
古橋信孝 『ミステリーで読む戦後史』
敗戦後の復興と公害問題、安保闘争、少年犯罪など、日本が時代ごとに抱えていた社会問題を、ミステリーを通じて浮き彫りにしていく。
(平凡社新書 予価994円)[amazon]

1月18日刊

金来成 『白仮面』
〈論創海外ミステリ〉暗躍する怪盗との息詰まる戦い、南海の孤島に繰り広げられる大冒険。名探偵・劉不亂の活躍を描く韓流ジュブナイル・ミステリを二作収録。
(論創社 予価2376円)[amazon]

1月18日刊
ジェフリー・チョーサー 『トロイルスとクリセイデ』(仮)
『カンタベリー物語』で知られる中世イギリスの詩人ジェフリー・チョーサーが、ギリシアのトロイ戦争に想を得て完成させた物語詩。
(彩流社 予価6480円)[amazon]

1月21日刊

フランシス・ハーディング 『カッコーの歌』
「あと七日」 笑い声と共に言葉が聞こえる。 わたしは……わたしはトリス。池に落ちて記憶を失ったらしい。母、父、そして妹ペン。ペンはわたしをきらっている、わたしが偽者だと言う。破りとられた日記帳のページ、異常な食欲、恐ろしい記憶。そして耳もとでささやく声。「あと六日」。わたしに何が起きているの? 『嘘の木』 著者の傑作ファンタジー。英国幻想文学大賞受賞。
(東京創元社 予価3564円)[amazon]

1月21日刊
エドワード・D・ホック 『怪盗ニック全仕事 6』
40年以上にわたり 「価値のないもの」 を盗み続けてきた怪盗ニック・ヴェルヴェット。ついに迎えた最終巻は、奇妙な品物を意外な方法と思わぬ理由により盗み出す通常営業の短編から、恋人グロリアとの出会いや〈白の女王〉サンドラ・パリスとの共演などファン必読のエピソードまで、本邦初訳8編を含む全14編を収録。
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

1月21日刊
野村胡堂 『櫛の文字 銭形平次ミステリ傑作選
神田明神下に住む、凄腕の岡っ引・銭形平次。投げ銭と卓越した推理力を武器にして、子分のガラッ八と共に、江戸で起こる様々な事件に立ち向かっていく。383編にも及ぶ捕物帖のスーパーヒーローの活躍譚から、ミステリに特化した傑作17編を収録。末國善己編
(創元推理文庫 予価1404円)[amazon]

1月22日刊
『カート・ヴォネガット全短篇3 夢の家
すぐれた作品群を遺し、多くの人々に愛された作家カート・ヴォネガット。その生涯にものした全短篇を8ジャンルに分類、全4巻で隔月刊行する第3巻には、表題作ほか「働き甲斐vs富と名声」テーマの24篇を収録。没後10年を経て刊行する決定版。
(早川書房 2916円)[amazon]

1月22日刊
ジェイムズ・ボールドウィン 『ビール・ストリートの恋人たち』
冤罪で収監された恋人ファニーを救うため、彼との子を妊娠中のティッシュは奔走するが……若き恋人たちを描いたボールドウィンの名作が新訳で登場。
(早川書房 予価1620円)[amazon]

1月22日刊
エドワード・セント・オービン 『パトリック・メルローズ3 マザーズ・ミルク』

結婚をして息子をえたパトリックだが、子どもへの強すぎる愛を持つ妻やニューエイジ団体にはまる母に翻弄されるばかり。メルローズ家は過去の呪縛から逃れられないのか? 家族の新しい世代だけが変化への希望だった。英国最高峰の文学賞ブッカー賞最終候補作。
(早川書房 1620円)[amazon]

1月22日刊
COCO 『今日の早川さん4』
早川さん、帆掛さん、岩波さん、富士見さん、国生さん、おなじみ本オタクの面々がくりひろげる本と読書の日常、そしてときどき非日常。奇妙な布を拾った早川さんたちに、本の記憶が薄れてゆくという不可解な事件が起こりはじめる。もしやその布は宇宙からの?
(早川書房 予価1296円)[amazon]
COCO 『今日の早川さん4 限定版』
(早川書房 予価1728円)[amazon]

1月22日刊
内田百閒 『百鬼園戦後日記Ⅰ』
暫らく振りに蝋燭の明かりにて日記を書き続ける。こはいけれど空襲よりはいいだらう――ロングセラー 『東京焼盡』 の翌日、昭和20年8月22日から21年12月末までの記録。掘立小屋にも編集者がおしかけ、毎日の酒の入手に苦労する日々を具体的かつ飄然と綴る。巻末付録・谷中安規 「かをるぶみ」。
(中公文庫 予価1080円)[amazon]

1月22日刊
ヨハン・ホイジンガ 『ホモ・ルーデンス』
「人間は遊ぶ存在である」。人間のもろもろのはたらき、生活行為の本質は、人間存在の根源的な様態は何かとの問いに、20世紀最大の文化史家が確信した結論がここにある。文化人類学と歴史学を綜合する雄大な構想で論証し、遊びの退廃の危機に立つ現代に冷徹な診断を下す記念碑的名著。
(中公文庫 予価1296円)[amazon]

1月25日刊
フラン・オブライエン 『ドーキー古文書』
海辺の町ドーキーでミックが知りあった紳士ド・セルビィは、人類救済のための世界破壊を企て、大気中の酸素を除去する物質を開発していた。嘘か真か、時間の制御にも成功したという。一方、ミックは行きつけの酒場で 「ジェイムズ・ジョイスが死んだという話は眉唾物だ」 と聞かされる。次々登場する変人に飛びきりの奇想。世界中で愛されたアイルランド文学の異才フラン・オブライン、最後の傑作。大澤正佳訳
(白水Uブックス 予価1944円)[amazon]

1月25日刊
デイヴィッド・ロッジ 『作家の運 デイヴィッド・ロッジ自伝
成功も失敗も、好きも嫌いも、強みも弱みも隠さずに、充実期の作家人生を振り返る。創作の秘密から文壇や学会の内幕まで、つぶさに物語る。
(白水社 予価5400円)[amazon]

1月25日刊
真鍋博 『新装版 真鍋博の鳥の眼 タイムトリップ日本60'S
「サンデー毎日」 の連載企画で、日本列島を北から南へ5万キロを飛んで描きあげた明治100年の国土の姿。1968初刊。
(毎日新聞出版 予価3996円)[amazon]

1月25日刊
荒木正純 『「荒地」 の時代 アメリカの同時代紙からみる
モダニズム文学の金字塔と云われるT・S・エリオットの 『荒地』 の 「コラージュ」 様式は、同時代のアメリカの新聞紙面の有り様と通底している。作品の組み立てと同時代の新聞記事を併置させて読解することで見えてくる新たな読みの提示。
(小鳥遊書房 予価7776円)[amazon]

1月28日刊
山本周五郎 『周五郎少年文庫 南方十字星 海洋小説集
(新潮文庫 予価767円)[amazon]

1月29日刊
巽由樹子 『ツァーリと大衆 近代ロシアの読書の社会史
絵入り雑誌と呼ばれる薄手の週刊誌が次々と発行された19世紀末のロシア社会。新しいメディアを享受した読者とは誰か。読者の変遷がもたらす文化の変容こそが、奴制廃止や教育改革などの大改革から革命に至る騒擾という歴史の転換点につながることを明らかにし、近代ロシア像に再考をうながす。目次
(東京大学出版会 予価5184円)[amazon]

1月30日刊
スティーヴン・キング 『心霊電流 上・下
僕が少年だった日、町にやってきた若き牧師と、やがて訪れた悲劇。キングが怪奇小説の巨匠たちに捧げた慟哭と狂気と恐怖の物語。
(文藝春秋 予価各1944円)[amazon]

1月30日刊

ケイト・モートン 『秘密 上・下
1961年、少女ローレルは、突然現れた男を母が刺すのを目撃した。男は多発していた強盗事件の犯人とされ、母の正当防衛が認められた。50年後、女優となったローレルは、死期の近づいた母の過去を知りたいと思うようになる。あの事件は何だったのか? 翻訳ミステリー大賞&読者賞、ダブル受賞の傑作。
(創元推理文庫 予価各1188円)[amazon]

1月30日刊
ハル・クレメント 『重力への挑戦 新版
メタン液の海とアンモニア氷とに覆われ、地球の700倍の重力を持つ巨大惑星メスクリンは、人類の探検を許さない未知の世界だった。そこに座礁したロケットを調査するため、地球人とメスクリン人のあいだに取引が成立する。メスクリン人は、何の目的で、この危険な仕事を無報酬同然で引き受けたのか? 異生物ハードSFの里程標的傑作。
(創元SF文庫 予価1188円)[amazon]

1月30日刊
カリーヌ・ジエベル 『無垢なる者の煉獄 上・下(仮)
(竹書房文庫 予価各994円)[amazon]

1月31日刊
ソナーリ・デラニヤガラ 『波』
2004年のクリスマス翌日、巨大津波が幸福な一家を襲った――。息子たち、夫、両親を一度に失った経済学者の、絶望と回復の手記。
(新潮クレスト・ブックス 予価2160円)[amazon]

1月31日刊
辻惟雄・山下裕二 『血と笑いとエロスの絵師 岩佐又兵衛』
〈とんぼの本〉 「奇想派」最後の大物、見参! 凄絶な復讐譚を長大な絵巻に仕立て、浮世絵の元祖とも呼ばれる画家の入門書。絵巻もたっぷり見せる。
(新潮社 予価1836円)[amazon]

1月31日刊
フェルナンド・バエス 『書物の破壊の世界史 シュメールの粘土板からデジタル時代まで(仮)
シュメールの昔から、アレクサンドリア図書館の栄枯盛衰、ナチスによる「ビブリオコースト」、イラク戦争下の略奪行為、電子テロまで。どの時代にも書物は破壊され、人類は継承されるべき叡智を失ってきた。ことは戦争や迫害、検閲だけでなく、天災・人災、書写材の劣化、害虫による被害、人間の無関心におよぶ。世界各地の書物の破壊の歴史をたどった一冊。
(紀伊國屋書店 予価3780円)[amazon]

1月下旬予定
『世界名作探偵小説選』 山中峯太郎訳
ポプラ社 「ポー推理小説文庫」 「世界名作探偵文庫」 から、山中峯太郎が翻訳を手掛けた作品を一冊にまとめる。E・A・ポーの著名な3作品のほか、バロネス・オルツィによるナポレオンの密使を主人公にした作品、サックス・ローマー 「フー・マンチュー」 シリーズの2作品を収める。平山雄一 註・解説 【収録内容】 ポー 「モルグ街の怪声」 「黒猫」 「盗まれた秘密書」、オルツィ 「灰色の怪人」、ローマ― 「魔法博士」 「変装アラビア王」
(作品社 予価7344円)[amazon]

1月予定
武田雅哉 『「西遊記」 妖怪たちのカーニヴァル
〈世界を読み解く一冊の本〉
映画やマンガにリメイクされつづける 『西遊記』 は子ども向けの本ではない? 中国の誇る〈神怪小説〉のなりたちと伝播を、妖怪たちの目線から語りつくす。
(慶應義塾大学出版会)[amazon]

1月予定
川端康雄 『オーウェル 「一九八四年」 ディストピアを生き抜くために
〈世界を読み解く一冊の本〉
全体主義国家によって分割統治された近未来世界を描く、世界的ベストセラー。「ポスト真実」 の時代を先取りしたディストピア小説の世界を探る。
(慶應義塾大学出版会)[amazon]


▼2月以降刊

2月刊
マクシム・ゴーリキー 『二十六人の男と一人の女 ゴーリキー傑作選
毎日パンをもらいにくる快活な少女ターニャの存在は、暗いパン工房でこき使われる男たちの唯一の希望だった。だが、ある日ふらりと現れた伊達男が彼女を落とせると言いだし……。社会の底辺で生きる人々の姿を描く、味わい深い4篇を収録。中村唯史訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

2月刊
J-P・サルトル、ベニイ・レヴィ 『いま、希望とは』

20世紀を代表する知識人サルトルの最晩年の対談企画。ヒューマニズム、暴力と友愛、同胞愛などの問題について、これまでの発言、思想を振り返りながら、絶望的な状況のなかで新しい「倫理」「希望」を語ろうとするサルトルの姿がここにある。海老坂武訳
(光文社古典新訳文庫)[amazon]

2月15日刊
ジェイン・オースティン 『説得されて』
2006年にケンブリッジ大学出版局から刊行された版を底本とし、物語の鑑賞に有用な注を付す。端正な現代日本語で読む最新訳。藤田永祐訳
(春風社 予価2700円)[amazon]

2月中旬刊
佐藤有文 『吸血鬼百科 復刻版
甦る恐怖と怪奇の世界。講談社の児童書 〈ドラゴンブックス〉 シリーズから 『吸血鬼百科』 (1974) を初版時の内容・造本をそのままに復刻。内容=〈恐怖の吸血鬼ベスト10〉〈吸血鬼の7大超能力〉〈吸血鬼の発生と伝説〉〈実在した吸血鬼たち〉〈吸血鬼の科学〉〈20世紀の吸血鬼事件〉他。
イラスト=石原豪人、南村喬之、杉尾輝利、山田維史 他。
復刊ドットコム 予価3996円)[amazon]

2月26日刊
シャルル・ペギー 『クリオ』
〈須賀敦子の本棚〉ペギーが提唱して始まったシャルトル大聖堂巡礼にも参加、その思想に大きな影響を受けた須賀。生の真実に迫る名著中の名著を初完訳。
(河出書房新社 予価3024円)[amazon]

2月28日刊
ロバート・リーチ 『「パンチ&ジュディ」 のイギリス文化史』
350年の歴史をもつ英国人形劇 「パンチ&ジュディ」。単純で暴力的な内容にもかかわらず人々に愛され続ける、その魅力に迫る。岩田託子訳。目次
(昭和堂 予価3780円)[amazon]

2月予定
『ルネサンス・バロックのブックガイド』 ヒロ・ヒライ監修
占星術、錬金術、魔術が興隆し、近代科学・哲学が胎動したルネサンス・バロック時代。その知のコスモスを伝えるブックガイド。50人の執筆者が116エントリー、総数150冊あまりを紹介。名著から最新の研究成果まで、日本で出版されたルネサンス・バロックの文化や思想の書物を網羅。目次 ※クラウドファンディング募集中
(工作舎 予価3024円)[amazon]

2月予定
フランセス・イエイツ 『薔薇十字の覚醒 隠されたヨーロッパ精神史
新旧キリスト教の抗争渦巻く17世紀ヨーロッパに出現した薔薇十字宣言。魔術とカバラ、錬金術を内包したそのユートピア思想は、もうひとつのヨーロッパ精神史を形づくっていた。『記憶術』 『世界劇場』 他でルネサンス研究に新展開をもたらしたF・イエイツの名著、新装復刊。
(工作舎)[amazon]

2月予定

ジョゼフ・ゾベル 『黒人小屋便り』
(作品社 予価2808円)[amazon]

3月19日刊
Paul Duncan (ed) 《Film Noir Movie Posters》
フィルム・ノワールのポスター集。
(Taschen)[amazon]

3月以降刊

F・スコット・フィッツジェラルド 『美しく呪われた人たち』
上岡伸雄訳
(作品社 予価4104円)[amazon]

3月以降刊

ジャック・フットレル 『思考機械 完全版 第1巻』
平山雄一訳
(作品社 予価7344円)[amazon]

4月24日刊

メアリー・マッカーシー 『あるカトリック少女の追想』
〈須賀敦子の本棚〉「読んで勇気づけられた」と須賀が語った著者自伝的作品。両親を亡くし親戚の家や学校で過ごした日々を鋭く評し、少女時代を回想する。若島正訳
(河出書房新社 予価2592円)[amazon]

6月25日刊
シモーヌ・ヴェイユ 『神を待ちのぞむ』
〈須賀敦子の本棚〉自分にとって「灯台のような存在」と言い、「息もできないほど感動」した須賀。思想の核心を徹底的につきつめ不滅の輝きを放つ名作。
(河出書房新社 予価2700円)[amazon]

8月26日刊
ダヴィデ・マリア・トゥロルド 『地球は破壊されはしない』
〈須賀敦子の本棚〉 コルシア書店の創設者で、須賀がその詩を多く訳したダヴィデ神父による戯曲。千年終末論に右往左往する修道士たちの姿を描く傑作。
(河出書房新社 予価2376円)[amazon]


予定表に出たり消えたり(そのうち何とかなるだろう)

リディアン・ブルック 『The Aftermath』
(作品社 予価3024円)[amazon]

内堀弘 『予感の本棚 一九ニ七年の現在(仮)
1927年、21歳の青年が新宿の一角に15坪の書店を開く。旧来の因習にとらわれないその書店、紀伊國屋書店には、作家、詩人、画家、小出版社の担い手たちが集い、「新鮮な交差がふんだんに起きた」。その場所を軸に、南天堂、文化学院など同時代の 「周辺」 を描く。
(紀伊國屋書店)[amazon]