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それでは中国麻将の対局例を紹介します。 お嬢様、パチュリー様、咲夜さん、私(美鈴)の4名で1局遊んだという形式で牌譜を取りました。 その課程と結果をパチュリー様&ともに解説&コメントをさせていただきます。実況は小悪魔さんにお願いしました。(ぺこり) なお「花牌」については牌譜に現れていません。スルーしてください。 まずは牌譜(東場)をどうぞ。 (別ウィンドウで開きます) |
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牌譜って? | ||
牌譜とは、麻雀の1局の牌の動き、その記録ね。 各対局者配牌・自摸牌・捨牌・副露(チー・ポン・カン)を全て記録したもの。 本来の牌譜は点数状況なども書かれていたりするわ。 |
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さて、まずは配牌を見ましょう。 お嬢様の配牌は、 目に付く手役は『789』の三色三同順ですね。平和もほぼ確定的でしょうか? 流れによっては『567-678-789』の三色三歩高、6以上の数牌のみで作る大于五もありそうです。 |
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順子系の役では、七萬・6筒か9筒あたりを引けるか、鳴けるか次第ね。 形が決まっていている以上、有効牌を早く持ってこれないとつらいわ。 さくっと上がれるか、全然手が進まないか、運次第。 |
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パチュリー様の配牌は、 風牌と三元牌が対子で、どちらも刻子では2点役になる牌(圏風刻と箭刻)。 他の数牌は筒子と索子に塔子があり、萬子もどれも寄りつきやすい形の良い配牌です。 これは五門斉に一直線でしょう。 |
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自分で言うのもなんだけど幸運な配牌ね。ここまではっきりした配牌だと、手が楽だわ。 五門斉の鍵となる字牌が2つ既に対子、数牌も3色とも真ん中の牌が含まれていて、手なりで8点が確実。 実際、思った以上に早く上がれたわ。 |
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咲夜さんの配牌は、 字牌のない形ですが、余りよい形ではないです。かといって組合竜へ行くのも無理な配牌。 三色使う役では三色三歩高や花竜が見えますが、筒子のが伸び次第でしょう。 役が無くても面前で平和形に仕立て、門前清や不求人などで8点にしたいところです。 |
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无字、平和だけだと足りないから、少々強引な手作りが必要ね。 筒子の中張牌が6筒しかないけど、ここが揃ったら、三色系の役や花竜などがようやく見えてくる感じかしら。 牌自体は両面や坎張が多いけど、役が見えない段階では鳴いての手作りは無理と思うわ。美鈴の言うとおり面前で進めていく配牌ね。 |
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私の配牌は、 索子が好形で、字牌の対子ありますので、鳴きを入れての混一色にします。 混一色だと6点しかありませんが、最終的には幺九刻、老少副などで8点に届くはずです。 |
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索子で3面子がほぼ確定。幺九牌の1索や9索がチーの有効牌、客風の西が対子で鳴きやすい形。 あと1面子索子でできればいいのだから、これも早く仕上がる形ね。 ただし、レミィもそうだったけど、形が決まって以降に有効牌を引けなくなって全く進まなかった…というところね。 |
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実際の対局は…、2巡目にパチュリー様が「白ポン」で仕掛けて一歩リード。 4巡目には坎張の4筒を手に入れて一向聴。この時点でかなり先を進んでいます。 反面、流れが良くないレミリアお嬢様と美鈴さん。 お嬢様のほうは自摸はそんなに悪くないのだけど、三色三同順の鍵となる七萬、9筒が手に入らず苦しい序盤です。 美鈴さんの方は、混一色で有効配が全く手に入らなくて苦戦です。 お嬢様は上家の美鈴さんが索子の混一色指向ですから、 萬子や筒子は出てきやすいはずなのに、でてくるのは鳴けない下の方の牌ばかりでした。 結局、チーがなくても仕上げられる大于五に目標を変更したようです。 |
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もしかしたら、美鈴の序盤の捨牌 あたりから、美鈴に混一色以外、
上の方の数牌を集める役が入っていると考えての変更かもしれないわ。 対子形を多く残すことで、美鈴から出なくても他家から「ポン」できる形にした方が手を進められるし。 |
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なるほど、そうかもしれませんね。 確かに5巡目の五萬切り、7巡目の4索切りは両面を崩していますのでこの時点で平和は捨てています。 それに大于五は得点も高いですし、早めに方向転換を図ったということでしょうか。 |
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そこまでは読んでないわ。単に要所の牌が出そうになく思えてしびれを切らしたからよ。 戦略としては上の方の数牌の自摸に恵まれてきたので、それらを蒐集しての大于五が狙いね。 パチェ速そうだし、三色三同順や三色三歩高の順子系は間に合わない気がしたのよ。 ポン・ポンと鳴くか、6−9筒のチーですぐにでも揃いそうに感じたんだけどね。 |
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次に咲夜だけどですが、中張牌の引きがよくて予想以上の手になってきたわ。 7巡目で までになっている。 これは五萬あたりが入れば、『567』の三色三同順と 『456-567-678』の三色三歩高の両方が狙える、 中国麻将的な好形といったところね。 咲夜が序盤の自摸が良かったけど美鈴は全くいいところなしね。 序盤は無駄自摸も多く、決め打ちして有効牌を引かない悪いパターンに陥ってしまったわ。 上家から索子も出たけど鳴きにくい牌。その鳴きにいところを強引に鳴いたりもしたけど、配牌からほとんど進まず最終形でもまだ二向聴。 |
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私の手について感想を申し上げれば、手なりで進めているうちに終わってしまった、といったところです。 |
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私の手に関しては今回は全然進まずに終わったので解説するようなことは何もありません。 チーも苦し紛れでしたし。 手の進め方で面白いのはやはりパチュリー様ですね。 6巡目の三萬自摸の時に五萬を切っています。五萬と東の双待ちから、萬子の両面を優先し、東を雀頭に固定しました。 圏風刻より三色三同順や、三色三歩高を見た手作りにしているのですね。これは待ちも点数も高くりなますし納得です。 しかし、8巡目、 この形から をチーして切ったのは のほう。 二萬切りだと、坎張待ちながら三色三同順が確定ですが、上がり優先で両面待ちということですか。 |
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そうね…。 確かに二萬切りして四萬で上がれれば、三色三同順・五門斉・箭刻・坎張で17点。 点数的には悪くはないけど四萬は1枚切れだったし、出上がり…もちろん自摸も可能性は低いと思うわ。 それにこの形、 筒子の『345』を『234』に変えれば一萬の方で三色三歩高 に、 『456』の形に変わったら四萬の方でやはり三色三歩高 になるわ。 萬子は両面待ちのままだからそちらの方が有望よね。 自摸で点数が高くなるルール(中国麻将)ですから、安めでも自摸上がりなら、高めの出上がりよりも入る点数が大きいことも多い。 待ち牌の多い手にして自摸上がりの可能性を高くするほうが好きよ。 今回は残念ながら出上がりだったけど、坎張待ちでは使えなかった一萬で上がれたのだから五萬切りでよかったわ。 |
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今回の局は10巡目に咲夜さんがパチュリー様に放銃しておわりました。 咲夜さんは、自摸が好調でしたが、ちょっと間に合わなかったですね。 断幺に手変わりして役も見えてきたところでしたが…。 もう数巡あれば の形、 平和・断幺・三色三同順・一般高の13点という最終形も見えてきたのではないでしょうか。 それにまだ副露してないので、門前清や不求人といった役が付く可能性もありました。 レミリアお嬢様は、最終的に上の方の牌が揃ってきて、六萬、八萬、7筒、8筒は対子になりました。 ここを2つ3つポンかチーできれば大于五、場合によっては全大もありました。こちらも惜しかったです。 |
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今回はしょうがないわ。 この流れで最少失点で済んで良かったとしないとね。 咲夜もそうでしょう。 |
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はい。 この先の手順で四萬も捨てることになりそうなので、一萬のほうで上がられたのは助かったとも思えます。 |
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それでは、東2局にいってみましょう。 次局の荘家はパチュリー様になります。 |
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東二局は、次局の荘家はパチュリー様、南家が咲夜さん、西家が美鈴さん、北家がお嬢様になります。 前局はパチュリー様が軽く上がって一歩抜け出しましたが、まだ差はほとんどありません。 |
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まずは牌譜(東場・東二局)をどうぞ。 (別ウィンドウで開きます)
さて、まずは配牌を見ましょう。 パチュリー様の配牌は、 既に二面子が完成していてこれは良配牌ですね。 ここから見える役は索子の清竜、筒子の伸びによっては花竜や三色三歩高なども入りそうです。 まずは面前で、平和系の手で作りで進めて問題ないでしょう。 |
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良配牌で面前聴牌も早そうとはいっても、門前清+平和の4点にさらに4点を付けるとなると何かしら役を狙う必要はあるわ。 断幺が無理そうなので、簡単ではないわ。 清竜の形になるには、1索か2索は引けなければいけないし。 |
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そこさえ引けば一直線ですが、引けなくてもどうにでもなりそう思えるのは私だけでしょうか。 さて、これは咲夜さんの配牌。 索子が1面子出来ていますが、花竜や三色三歩高を狙うには、いいところを何枚か引いてくる必要があり、少々遠そうです。 字牌の西が二枚ありますので、三元牌を引ければ五門斉が速そうです。无番和も一考する価値がありでしょう。 |
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数牌の塔子はあるわけだし、引き次第で三色系の役は狙えるわ。索子123と筒子の78があるから、やはり花竜が第一感ね。 五門斉決め打ちも有望ね。 手にない三元牌を引いてくる必要があるといっても、そのうち何か1枚は引いてくるもの。 風牌の対子も、数牌塔子も副露して作っていっていいわけで、五門斉ならこの配牌でも上がれる可能性はそれなりにあるわ。 |
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私の配牌は、 最悪とはいいませんが、狙いが絞りにくい配牌です。 上の方の三色系の役や、推不倒が見えますが、どちらも遠いですね。 まずは手なりで進めていき、ある程度揃ってからまた狙い役を考えることにします。 |
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推不倒は対称形の牌が多いとも言えないし、筒子なら1〜5、索子なら456の順子になる部分を持っていない難しいから、無理ね。 配牌では見えてくる手もないし、とりあえず進めてみてから…、でしょう。 |
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ツモ次第でなんにでもなれたかも…と思うしかないですね。 最後にお嬢様の配牌。 索子の123の辺張が完成し、筒子の下が好形ですので、そのあたりに牌を集めて、三色三歩高を狙いたいところですね。萬子の引き次第では軽い手になりそうです。 もっとも不要な字牌が多いので、まずは字牌整理をしてからですね。 |
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この配牌、二萬に牌がくっついて、三色三歩高、ツモ次第で234の三色三同順が見えるわ。 ツモ次第で手が伸びて高くなれそうよ。まずが字牌を整理して、その時点でなにか揃っていればいいわね。 |
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さて、今回最初に動いたのは咲夜さんでした。 第一ツモで、「白」を引いてきて、ここで五門斉への決め打ちに。 3巡目には、「西」を下家からポン。 この時点での牌姿が、 と、花竜の二向聴。この時点で最も高くなりそうな手牌でした。 |
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実際に7巡目には花竜の形を完成させて聴牌しています。 五門斉に、三色系の役の複合は綺麗でかっこいいわ。 |
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7巡目、萬子を2−4−6と両坎で持っていたときに、花竜の方の五萬を引いてきたときは、『来た!』って思ったのですけどね。 | ||
「白」の単騎待ちでしたが、白は誰がツモっていても全員捨てるような牌だったわけで、これもツモ運なんでしょう。 一方、パチュリー様も序盤は牌の引きがよく、小役が複合してきました。 特に三巡目の九万の引きが強烈で、一気に喜相逢と老少副 の2役を成立させました。 四巡目にも4索を引き連六の完成。この時点でこの手牌。 八萬の坎張待ちですが、出上がりでも8点(門前清・平和・喜相逢・連六・老少副・坎張)あります。 |
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索子の1か2が来てれば清竜でしたが、手なりで進めてたら手牌が出上がり可能な聴牌になってしまったわ。 他の高位の役に変化できない形で、この手はここまでね。 |
パチュリー様ほどではありませんでしたが、お嬢様も手の進みは悪くなかったみたいです。 4巡目の三萬ツモの時点での牌姿は、 と、平和・三色三歩高の一向聴。配牌のときに考えていたとおりの展開でした。 |
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しかもこの牌姿、123や234の三色三同順もなりうる手ね。 この先の手作りが楽しみな形したけど、残念ながらこの後は有効牌を引いてこられなかったわ。 |
4巡目までは順調だったんだけど、それまでね。 いい手になりそだったけどなあ…。 今回もパチェが早上がりすぎるのが悪い。 |
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今回は、運が良すぎたというか、申し訳ない結果になったと思っているわ。 技巧的なこともなく、私の席に座っていたら誰がやっても同じ結果になったでしょうね。 |
ちなみに私は幺九牌を整理しているうちに終了でした。 調子のいい人もいれば、こんな人もいるということで…。あはは。 |
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今回は私が9巡目に八萬をツモって、10点の上がり。 ツモが幸いして10点は18点オールの上がりでした。 |
手なりで面前自摸上がりなんて、詳しい解説は要らないわよね。 実際悩むようなところもなさそうだし。 さあ、次へ行きましょう。 |
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連続の上がりで、点数的にパチュリー様が若干のリード状態になりました。 それでは、東3局に進みます。 次局の荘家は咲夜さんになります。 |
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