中国麻将・ルール詳細 複合問題(2) |
中国麻将・手作りと戦略 強引に役を作る |
■ 中国麻将・手作りと戦略 三色三歩高 |
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すでに何度か話しましたが、中国麻将で重要といわれる役がいくつかあります。 三色三歩高、五門斉、花竜、三色三同順、清竜などがそうで、これらの役は作りやすく、上がり点8点をかんたんに満たせることができる便利な役になります。 そのため実戦での上がり役としてもよく出てきます。 そのうちの三色三歩高が最重要となる役です。 3色の順子で1つずつずれた順子を作る役で、たとえば、 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() のような面子を含んでいる役になります。 日本麻雀にないこの役は少々慣れが必要で、このページではこの三色三歩高について、手作りのポイントをいくつか紹介したいと思います。 |
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もちろん他の役も重要だけど、五門斉、花竜、三色三同順、清竜といった役はわかりやすいわ。変化が少ないといってもいいわね。 狙いが花竜なら、狙う時点で123,456,789の面子の色などがある程度固定しているはずよ。 一方の三色三歩高は、使う面子が入れ替わったりしやすいわ。234,345,456で作ろうとしていた予定が、345,456,567の面子になったり、別の役に変化するようなこともよくあるわ。ひとつの完成形だけをみていては、上がりへの道を見逃すこともあるでしょうね。 |
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●役を確定させる鳴きを入れる 面前自摸和である不求人でもたった4点しかありません。面前にこだわるよりも、鳴いて三色三歩高の6点役を作った方が点数が高くなります。 つまり、面前にこだわるよりも、役を確定させる鳴きは積極的にやっていくべきと思います。 そのためには積極的な喰い替えなどを行うことが必要です。 |
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たとえばこんな面前での手牌ね。![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 五−八萬の両面待ちの聴牌ですが、この手ではツモっても、不求人+平和+喜相逢の7点しかないわ。もちろん出上がりでも不足ね。 上家が三色三同順と平和、断幺を確定させる4索を出せば当然チーですが、五萬や5筒が出たときも、345の形でチーをすべきね。 どちらで鳴いても、123,234,345の三色三歩高が確定よ。 |
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上の例はわかりやすい形でしたので、当たり前のように思われたかもしれません。 では、この牌の時も同じよう考えることができるでしょうか。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() すでにひとつ鳴いているので、平和と1点の順子役では全然足りません。 三色系の役が必要ですが、安易に鳴くと多門待ちの片方しか上がれないというようになりますので注意してください。 狙いとしては、123の三色三同順と、123,234,345の三色三歩高に絞られるでしょう。 |
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すでに聴牌だけど、今のままでは萬子の1−4−7のどれをツモっても4〜5点しかないわね(連六の有無で点が変化)。 つまり、必ず喰い替えや面子変更の必要性があるわ。 どの牌で鳴けば三色三同順や三色三歩高に手を進められるのか瞬時に判断できるようになったら初心者脱出といってよいかと思います。 |
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●できるだけ平和にする(でも平和にこだわらない) 平和を狙う、これはわかりやすいと思います。 三色三歩高の6点に、2点役平和を複合できれば、自動的に8点に届きますのでこれを狙おうというものです。 受けも広くなりやすく、手作りの基本と言っていいかと思います。 逆に、平和以外の役を複合させようしたら、箭刻や圏風刻などの役牌や、断幺や門前清などがわかりやすいところですが、これらが複合できなければ少々難しいと思います。 |
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かといって、平和にこだわりすぎないようにしたいわ。
平和は2点を取るための役のひとつでしかない ということよ。 他で2点を持ってこれるなら、平和にこだわらなくてもいいわ。 たとえば、この一向聴の状態、 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 4索を入れれば三色三歩高の完成、8索をチーできれば平和の複合の形だわ。一見これ以外の鳴きは見逃してしまいそうだけど、それ以外でも鳴ける牌があるわ。 たとえば、ここから8筒をポンして、4索の坎張待ち聴牌にしも出上がりが可能ね。役は、三色三歩高+无字+坎張でちょうど8点よ。9索の方をポンできれば、幺九刻もつくわ。 |
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无字と待ち方の役(坎張、辺張、単調将)の複合もよくあります。 この手牌をみてみましょう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2筒で三色三歩高ですが、複合役が无字しかなく、出上がりできません。 しかし、2筒ツモ以外でも上がりに向かう道があります。 上家が2筒を捨て、2筒をチーできる状況ならばここはチーしょう。そして9索を1枚落とします。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 9索単騎待ちになりますが、単調将が付きますので出上がりが可能になります。 現物のフリテンでも上がれる中国麻将ならではといえる上がり方ですね。 |
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役にこだわっていたり、両坎の処理で裏目を引いたりしてフリテンになることは多いわ。![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 裏目を引くのは麻雀ならしょうがないことだけど、最終的にはフリテン含みであっても一番いい待ちにすればいいのよ。 |
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●他の役にも注意する ある程度なれてきますと、三色三歩高の面子の組み立てが素早くできるようになります。 しかし、使う数字に幅のある三色三歩高は、他の役に簡単に変化する場合があります。三色三歩高だけに気をとらわれ、そのような変化を見逃さないようにしましょう。 |
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たとえばの手牌、![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 片上がりの三色三歩高の聴牌で、2筒が出れば上がれる形ね。 でも、ここで6索をチーできれば、花竜の完成で、筒子の両面どちらでも上がれる待ちになるわ。 こういう変化を見逃さないことね。 |
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中国麻将のひとつのセオリーとして、順子のうち、123,456,789を大切にするというのがあります。 花竜、清竜では、この順子の組み合わせということがその理由です。 この面子を持っていると、役の変化が多彩になりやすいということになります。 先ほどの手牌も、断幺含みへの変化を考慮して、678のかたちで鳴いてたりしては花竜への変化はありませんでした。 このように手の中にある両面塔子や、すでにできあがっている順子でも、チーすることで別の役が確定したり、待ちがよくなったりしないか注意しておくことが上がりやすい手作り・戦略になってきます。 |
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ここまで三色三歩高手作りの説明でしたが、かなりごちゃごちゃなってしまったかしらね。 でも、しっかり習得をしてね。 この役の手作りの上手下手は、成績に直結するはずよ。 |
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