【収録内容】
第1展示室 ミステリの巨匠たち
クリスティー、クイーン、カーら、黄金時代に登場し、今日のミステリ隆盛の礎を築いた巨匠たち。彼らの作品を飾ったジャケットもまた素晴らしい装画やアイディアに満ち満ちていた。ミステリ・アートの頂点ともいうべき傑作群を紹介。
クイーン 「オランダ靴の謎」 「Xの悲劇」 「災厄の町」
「九尾の猫」 他/カー 「夜歩く」 「火刑法廷」 「三つの棺」 「ビロードの悪魔」 他/クリスティー 「アクロイド殺し」 「オリエント急行の殺人」
「五匹の子豚」 「ゼロ時間へ」 他/クロフツ 「樽」 「黄金の灰」 他/ジョン・ロード 「エラビー事件」 「ロブソーンの謎」 他/バークリー 「毒入りチョコレート事件」 「第二の銃声」
「試行錯誤」 「殺意」 他/ウールリッチ 「喪服のランデヴー」 「暗闇へのワルツ」 「幻の女」
他/ライス 「大はずれ殺人事件」 「七面鳥殺人事件」
他
   
第2展示室 ジャケット・アートで見るミステリ史
ホームズのライヴァルが活躍した20世紀初頭、大戦間の本格長篇黄金時代から、戦後のサスペンスやスパイ小説の流行、そしてジャンルの混淆が進む現代へ――ブックデザインの変遷は時代を映す鏡でもある。ジャケットの向こうに見えるもの、それはミステリの歴史そのものだ。
シャーロック・ホームズのライヴァルたち
オルツィ 「隅の老人」/フリーマン 「ダーブレイの秘密」/ブラマ
「マックス・カラドス」/チェスタトン 「ブラウン神父の醜聞」
「詩人と狂人たち」 他
黄金時代:イギリス (1920-1944)
メイスン 「オパールの囚人」/ノックス 「まだ死んでいる」/フィルポッツ
「赤毛のレドメイン家」/ベイリー 「僧正の犯罪」/ロラック
「鐘楼の蝙蝠」/ハル 「他言は無用」/ブレイク
「野獣死すべし」/ヘアー 「自殺じゃない!」/ブランド
「緑は危険」/フェラーズ 「猿来たりなば」
他
黄金時代:アメリカ (1920-1944)
ヴァン・ダイン 「ドラゴン殺人事件」/スタウト
「料理長が多すぎる」/ロースン 「帽子から飛び出した死」/ビガーズ
「黒い駱駝」/ハート 「ベラミ裁判」/アボット
「世紀の犯罪」/マクロイ 「家蠅とカナリヤ」/ガードナー
「吠える犬」 他
イギリス (1945-1970)
テイ 「時の娘」/M・ギルバート 「捕虜収容所の死」/ベネット
「飛ばなかった男」/ガーヴ 「ヒルダよ眠れ」/モイーズ
「死人はスキーをしない」/ポーター 「ドーヴァー1」/G・グリーン
「ハバナの男」/フレミング 「サンダーボール作戦」/ル・カレ
「寒い国から帰って来たスパイ」 他
アメリカ (1945-1970)
R・マクドナルド 「さむけ」/ミラー 「鉄の門」/アームストロング
「毒薬の小壜」/バリンジャー 「煙で描いた肖像画」/マガー
「四人の女」/ケメルマン 「金曜日ラビは寝坊した」
他
現代 (1971- )
レンデル 「荒野の絞首人」/ウォルターズ 「女彫刻家」/P・D・ジェイムズ
「黒い塔」/ウィングフィールド 「クリスマスのフロスト」/ヒル
「殺人のすすめ」/デクスター 「キドリントンから消えた娘」/ラヴゼイ
「偽のデュー警部」/T・ハリス 「ブラックサンデー」/パーカー
「告別」/ホック 「怪盗ニック」 他
   
第3展示室 ミステリ・ア・ラ・カルト
音楽、スポーツ、劇場、法廷、歴史、書物、骸骨、動物、鉄道、船、飛行機……あらゆるものがミステリの主題となり舞台になる。ジャケットに描かれた絵をテーマ別に編集した、楽しいミステリ百科。
マーシュ 「ヴァルカン劇場の夜」/ヘアー 「風が吹くとき」/デイリー
「二巻の殺人」/ミッチェル 「トム・ブラウンの死体」/ブルース
「ロープとリングの事件」/カー 「喉切り隊長」/ブッシュ
「月曜日の殺人」/ローレンス 「雪の上の血」/クレイスン
「紫の鸚鵡」/ウエイド 「死せる参事会員」/バートン
「トンネルの秘密」/クロフツ 「列車の死」/キング
「空のオベリスト」 他
   
第4展示室 翻訳ミステリの世界
〈新青年〉 の時代から、日本のミステリ界は翻訳を通して海外ミステリの多大な影響を受けてきた。戦前の函入全集本から、戦後の各種叢書、児童書、そして古典から現代作品まで幅広く紹介し、多くのファンに愛されてきたハヤカワ・ミステリ、創元推理文庫の二大シリーズまで、独自の発展をとげた翻訳ミステリの世界。
コニントン 「当りくじ殺人事件」/スカーレット
「白魔」/セイヤーズ 「アリ・ババの呪文」/P・マクドナルド
「ライノクス殺人事件」/モリスン 「緑のダイヤ」/ディクスン
「修道院殺人事件」/A・ギルバート 「黒い死」/クロフツ
「フレンチ警視最初の事件」/マクロイ 「幽霊の2/3」/クェンティン
「俳優パズル」 他
   
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