【収録内容】
第1展示室 科学冒険小説の時代
昭和20年代、敗戦後の厳しい現実に直面した少年たちに、未来への夢と希望を与えてくれたのが、海野十三や南洋一郎、香山滋らの科学冒険小説だった。未来の科学兵器や秘境の冒険を描いたその表紙には、来るべき新しい時代へのエネルギーに満ちあふれていた。
海野十三/南洋一郎/山中峯太郎/香山滋/小松崎茂/その他の作家たち
第2展示室 ジュヴナイルSFの誕生から発展へ
昭和30年代初め、石泉社と講談社から相次いでジュヴナイルSFシリーズが刊行され、小松崎茂らの魅力的なSF画に飾られた作品は、たちまち子供たちの心をつかんだ。やがて日本人作家も次々に登場、本格的なSFの時代がやってくる。
少年少女科学小説選集(石泉社)/トム・スイフトの冒険(石泉社)/少年少女世界科学冒険全集(講談社)/名作冒険全集(偕成社)/少年少女宇宙科学冒険全集(岩崎書店)/少年少女世界科学名作全集(講談社)/世界推理・科学名作全集(偕成社)/ベリヤーエフ少年空想科学小説選集(岩崎書店)/世界の科学名作(講談社)/SF世界の名作(岩崎書店)/ジュニアSF(盛光社)/SF名作シリーズ(偕成社)/世界のこどもエスエフ(偕成社)/少年少女21世紀のSF(金の星社)/創作子どもSF全集(国土社)/サンヤングシリーズ(朝日ソノラマ)/ジュニア版・世界のSF(集英社)/少年少女SFアポロシリーズ(岩崎書店)/毎日新聞SFシリーズ(毎日新聞社)
第3展示室 ジュヴナイルSFの時代
1969年、アポロ11号の月面到着。そして1970年、「人類の進歩と調和」をテーマとした日本万国博覧会の開催。人々の眼差しは宇宙へ、そして未来へと向けられた。そうした時代と共にあってジュヴナイルSFは、果てしない宇宙への憧れを抱かせ、希望にあふれる未来に対する探求心を駆り立てた。子供たちの夢とロマンをのせてジュヴナイルSFは加速していく。
SF少年文庫(岩崎書店)/少年少女世界SF文学全集(あかね書房)/SFシリーズ(ポプラ社)/SFベストセラーズ(鶴書房)/SFバックス(すばる書房盛光社)/SF恐怖シリーズ(秋田書店)/SFベストセラーズ・海外(鶴書房)/SFこども図書館(岩崎書店)/秋元文庫(秋元書房)/ソノラマ文庫(朝日ソノラマ)/SFシリーズ(インタナル出版部)/少年少女21世紀のSF(金の星社)/SF傑作短編集(三省堂)/少年SF・ミステリー文庫(国土社)/ポプラ社のSF冒険文庫(ポプラ社)/SFロマン文庫(岩崎書店)/宇宙島の少年(誠文堂新光社)/ジュニアSF選(草土文化)
第4展示室 ヴェルヌとSF童話の世界
《驚異の旅》 と名付けられたジュール・ヴェルヌの作品群は、世界各地をめぐる旅から、地底や海底へ、さらには宇宙にまで至る、科学的想像力に満ちた冒険で子供たちを魅了した。「SFの父」 ヴェルヌ作品を、幼年齢の読者を対象とした新しいジャンル、SF童話とあわせて紹介。
ベルヌ冒険名作選集(岩崎書店)/少年少女ベルヌ科学名作全集(学習研究社)/ベルヌ名作全集(偕成社)/少年少女ベルヌ科学名作(学習研究社)/創作S・Fどうわ(盛光社)/SFえどうわ(岩崎書店)/創作SFえほん(盛光社)/こどもSF文庫(フレーベル館)/あたらしいSF童話(岩崎書店)
ジュヴナイルSFアートの歴史
戦後児童向けSF全集リスト(含・収録作品) |