西崎憲編 (編者紹介〉 国書刊行会 |
怪奇小説黄金期の名作を集大成!! 怪奇小説の神髄は短篇にある。近代怪奇小説の完成者J・S・レ・ファニュの登場から 「最後の怪奇小説家」 H・R・ウエイクフィールドの怪奇小説絶筆の辞までの100年余りは、英米怪奇小説の黄金時代であった。この1世紀間に書かれた怪奇短篇の傑作を全3巻に収録、本物の恐柿と幻想を呈示する本格的怪奇小説アンソロジー。 |
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1992年12月刊 2330円 品切 漁に出た若者が見つけたのは、切り立った岩棚一面にとりつけられた不思議な財宝の詰まったひきだしだった。夢中になってそれをあけていると、高い笑い声と共に奇妙な女が現われ著者を地中へと誘うのだった。海の恐怖をえがいたヨナス・リーの不気味な作品 「岩のひきだし」、荒れ果てた屋敷に一泊した旅行客を襲う怪異、E・L・ホワイトの 「夢魔の家」他、恐怖と戦慄の全12篇。
TOP 1993年2月刊 2330円 [amazon] ある日食堂に入ってきた男は、昔アフリカで殺したはずの男だった。「豹男に生き返らされたんだ」 と語るその男は、不吉な気配を漂わせていた……。トマス・バーク 「がらんどうの男」 をはじめ、隠退した医師を毎夜脅かすインド人の幽霊、コナン・ドイルの医学奇譚 「茶色い手」、アルプスの雄大な自然を背景に、邪悪な霊の侵入を描いて迫真のアン・ブリッジ 「遭難」、アイルランドの民間伝承に材を採ったJ・S・レ・ファニュ 「妖精にさらわれた子供」 他、いずれ劣らぬ恐怖の名匠たちの怪奇と幻想の物語全12篇。
TOP 1993年6月刊 2330円 [amazon] 町中の歓呼の声をうけて船が港を出ていってから何年もがすぎた。便りもなく、帰る者もないまま、人々が船のことを忘れかけた頃、年老い、疲れ果てた一人の男が帰ってきた……。名作 「猿の手」 で知られるW・W・ジェイコブズの“奇妙な味”の短篇 「失われた船」、徒歩旅行中の二人の女性が、山中の線路脇に建つ邸で遭遇する怪異をえがいて、現代怪奇小説の一つの到達点を示すロバート・エイクマンの中篇 「列車」、往年の名選手たちが幻のグラウンドに集う、ダンセイニ卿の風変わりな幽霊譚 「秋のクリケット」 他、全10篇を収録。
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