【主な人名項目】

【小説家・詩人・評論家・他】
W・アーヴィング
W・B・イエイツ
コリン・ウィルスン
H・R・ウエイクフィールド
上田秋成
H・G・ウェルズ
ホラス・ウォルポール
ロバート・エイクマン
H・H・エーヴェルス
フィッツ=ジェイムズ・オブライエン
フランツ・カフカ
ラドヤード・キプリング
ジョナサン・キャロル
ラムジー・キャンベル
スティーヴン・キング
アガサ・クリスティー
アレイスター・クロウリー
D・H・ケラー
ニコライ・ゴーゴリ
テオフィル・ゴーティエ
ジョン・コリア
ウィルキー・コリンズ
サキ
モンタギュー・サマーズ
M・P・シール
M・R・ジェイムズ
メアリー・シェリー
シャーリー・ジャクスン
R・L・スティーヴンスン
ブラム・ストーカー
ピーター・ストラウブ
C・A・スミス
ロアルド・ダール
オーガスト・ダーレス
ロード・ダンセイニ
ウォルター・デ・ラ・メア
イサク・ディーネセン
チャールズ・ディケンズ
アーサー・コナン・ドイル
トマス・ハーディ
ラフカディオ・ハーン
オノレ・ド・バルザック
R・E・ハワード
アンブローズ・ビアス
アルジャノン・ブラックウッド
レイ・ブラッドベリ
ロバート・ブロック
W・ベックフォード
E・F・ベンスン
E・A・ポー
ナサニエル・ホーソン
シャルル・ボードレール
チャールズ・ボーモント
W・H・ホジスン
蒲松齢
ジェイムズ・ホッグ
E・T・A・ホフマン
J・L・ボルヘス
リチャード・マシスン
C・R・マチューリン
アーサー・マッケン
リチャード・ミドルトン
プロスペル・メリメ
J・K・ユイスマンス
アン・ライス
フリッツ・ライバー
H・P・ラヴクラフト
M・G・ルイス
J・S・レ・ファニュ
アイラ・レヴィン
ベルナップ・ロング

【画家・イラストレーター】
リンド・ウォード
レオノーラ・カリントン
ハリー・クラーク
エドワード・ゴーリー
ギュスターヴ・ドレ
オーブリー・ビアズリー
ヴァージル・フィンレイ
フランク・フラゼッタ
アーサー・ラッカム

【音楽家】
ジョン・ウィリアムズ
ウィリアム・オルブライト
アルノルト・シェーンベルク
フランツ・シューベルト
イゴール・ストラヴィンスキー
クロード・ドビュッシー
セルゲイ・プロコフィエフ
ヘクトル・ベルリオーズ
モデスト・ムソルグスキー
モーリス・ラヴェル

【映画監督・俳優】
ボリス・カーロフ
ピーター・カッシング
ウィリアム・キャッスル
デイヴィド・クローネンバーグ
ロジャー・コーマン
スティーヴン・スピルバーグ
ロン・チャニー
ブライアン・デ・パルマ
マリ・バーヴァ
テレンス・フィッシャー
ヴィンセント・プライス
ジェイムズ・ホエール
クリストファー・リー
ベラ・ルゴシ
ペーター・ローレ
ョージ・ロメロ
幻想文学大事典
 
Encyclopedia of Horror and the Supernatural (1986)

ジャック・サリヴァン編

【日本版監修】
高山宏・風間賢二

【日本版編集委員】(50音順)
會津信吾・加藤幹郎・東雅夫・西崎憲

国書刊行会

1999年2月刊 本体20,000円 [amazon]

文学・映画・音楽・美術――あらゆるジャンルを網羅した怪奇幻想百科

18世紀西欧読書界を席巻したゴシック・ロマンスから、スティーヴン・キング以後、巨大産業と化したモダンホラーまで、古今の怪奇幻想作家300人余の詳細な伝記と作品を紹介。映画・音楽・美術における〈幻想作家・作品〉をも網羅した決定版怪奇幻想百科。
当代一流の執筆陣によるテーマ・エッセイも充実、レファレンスとしてはもちろん〈読む事典〉としても抜群の面白さを誇る。

◆B5判・上製函入・780頁
◆装丁=高麗隆彦
◆装画=山本里士

【エッセイ項目】

悪魔 
アーカム・ハウス    
アトモスフィア(雰囲気)
アンソロジー      
英国ロマン派詩人たち  
オカルト小説       
オペラ            
吸血鬼            
恐怖映画
 恐怖映画の最底辺   
恐怖小説の映画化  
グロテスクとアラベスク  
建築
 ゴースト・ストーリーの黄金時代  
ゴシック小説のパロディ      
ゴシック・ロマンス   
コミック            
昆虫と蜘蛛        
今日の作家たち
挿絵         
シェイクスピアの幽霊 
宿命の女              
商業小説              
人狼                  
崇高[美]              
スモール・プレス・マガジン
セックス               
専門出版社             
ゾンビ   
超自然:信・不信と読者
超自然:信・不信と作者
定義:恐怖・超自然・SF 
テレビ番組              
都会と田園の恐怖        
特殊効果         
ドラキュラ映画      
南部ゴシック   
日本映画         
パルプ雑誌       
B級映画       
批評研究         
憑衣            
フランケンシュタイン神話  
暴力           
墓畔詩       
ホラーとSF     
ポルターガイスト  
マッド・ドクター    
ミネルヴァ・プレス 
ユーモア 
幽霊            
ヨーロッパ大陸の伝統    
ラジオ       
ロマン派   


【映画項目】

赤い唇 (1971)(未)
悪魔のシスター (1973)
悪魔の人形 (1936)
悪魔の呪い (1957)(未)
悪魔のような女 (1955)
悪を呼ぶ少年 (1972)
アリス・スイート・アリス (1976) (V)
イレイザー・ヘッド (1978)
インフェルノ (1980)
ウィッカーマン (1973)

雨月物語 (1953)
裏町の怪老窟 (1924)
ウルフェン (1981)
エイリアン (1979)
エクソシスト (1973)
SF/ボディ・スナッチャー (1978)
X線の眼を持つ男 (1963) (T)
狼男の殺人 (1941) (T)
狼の時間 (1968) (T)
オーメン (1976)
鬼婆 (1964)
オペラの怪人 (1925)
オルラックの手 (1960)(未)
女ドラキュラ (1936)
怪獣ウラン (1957)
怪人ドクター・ファイブス (1971) (V)
怪談 (1964)
怪談呪いの霊魂 (1963)
回転 (1961)
怪物団 (1932)
顔のない眼 (1959)
火星人地球大襲来 (1967) (T)
カリガリ博士 (1919)
狩人の夜 (1954)
キャット・ピープル (1942)
キャット・ピープルの呪い (1944) (V)

キャリー (1976)
吸血狼男 (1961)
吸血鬼 (1932)
吸血鬼 (1967)
吸血鬼ドラキュラ (1958)
吸血鬼ドラキュラの花嫁 (1960)

吸血鬼ノスフェラトゥ (1922)
吸血鬼ボボラカ (1945) (V)
吸血鬼甦える (1943) (T)
吸血蝙蝠 (1933)
恐怖城 (1932)
恐怖の足跡 (1962)
恐怖の精神病院 (1946) (V)
恐怖の振子 (1961)
狂恋 (1935)
巨人ゴーレム (1920)
キング・コング (1933)
クォーターマス (1979)(未)
クォーターマス2/宇宙からの挑戦 (1957) (V)
狂へる悪魔 (1920)

黒猫 (1934)
黒猫の棲む館 (1964) (V)
激突! (1971)

月光石 (1933)
原子人間 (1955)

古城の妖鬼 (1935)
サイコ (1960)
サスペリア (1977)
殺人者はライフルを持っている! (1968) (T)
ザ・ブルード/怒りのメタファー (1979)
サラゴサ手稿 (1964)(未)
ザ・ラスト・ウェーブ (1977) (V)

死体 (1970)(未)
死体を売る男 (1945) (V)
シャイニング (1980)
13日の金曜日 (1980)
獣人島 (1932)
JAWS/ジョーズ (1975)
ショック集団 (1963)
死霊伝説
白い肌に狂う鞭 (1963)

ストーン・テープ (1972)(未)
赤死病の仮面 (1964) (V)
セコンド (1966)
ソドムの市 (1975)
ゾンビ (1979)
大アマゾンの半魚人 (1954)
第七の犠牲者 (1943)(未)
たたり (1963)
タランチュラの襲撃 (1955)
縮みゆく人間 (1957)

血とバラ (1960)
血塗られた墓標 (1962)
血を吸うカメラ (1959)
ディーモン/悪魔の受精卵 (1976) (V)
ティングラー (1959)(未)
テナント/恐怖を借りた男 (1976) (V)
透明人間 (1933)
ドクターX (1932)
ドラキュラとせむし女
(1963)
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生 (1968) (V)
何がジェーンに起ったか? (1962)
肉の蝋人形 (1933)
肉の蝋人形 (1953)
猫とカナリヤ (1927)
呪いの家 (1944)
呪われたジェシカ (1971)
ハウリング (1981)
蠅男の恐怖 (1958)
バスカヴィル家の犬 (1939)(未)
バスカヴィル家の犬 (1959) (V)
ハロウィン (1978)
反撥 (1965)
光る眼 (1960)

豹人間 (1943)(未)
ファウスト (1926)
ブードゥリアン (1943) (V)
フューリー (1978)
ブラック・サバス/恐怖!三つの顔 (1964) (V)
フランケンシュタイン (1931)
フランケンシュタインと狼男 (1943) (T)
フランケンシュタインの逆襲 (1957)
フランケンシュタインの花嫁 (1935)
フランケンシュタインの館 (1944)(未)
フランケンシュタイン復活 (1939)
放射能X (1954)
ボディ・スナッチャー/恐怖の街 (1956) (V)
ポルターガイスト (1982)
マーティン/呪われた吸血少年 (1977) (V)
魔界記者コルチャック/ラス・ベガスの吸血鬼 (1971) (V)
魔女を焼き殺せ!(1962)(未)
魔人ドラキュラ (1930)
魔の家 (1932)
魔の谷 (1959)
魔法使い (1967)(未)
真夜中のロンドン (1927)(未)
ミイラ再生 (1932)
ミステリー・ゾーン (1959-1964)
モルグ街の殺人 (1932)
遊星よりの物体X (1951)

幽霊船 (1943)(未)
夢の中の恐怖 (1945) (V)
夜の悪魔 (1943)
4番目の男(1983)
ラビッド (1977)
猟奇島 (1932)
ローズマリーの赤ちゃん (1968)

【本書の特色】

  • 本書『幻想文学大事典』は、恐怖と超自然をテーマとする芸術全般を網羅したEncyclopedia of Horror and the Supernatural (1986)の完訳日本版です。

  • 総項目数556。作家、詩人、批評家等の文学者はもとより、映画、音楽、美術など、様々なジャンルにわたる作家[アーチスト]を収録。さらに主要怪奇幻想映画129作の内容紹介も掲載しています。

  • 特に画期的なのは、「悪魔」「オペラ」「吸血鬼」「コミック」「宿命の女」「セックス」「B級映画」「幽霊」など、54項目のテーマ・エッセイ(右蘭参照)で、ここでは当代一流の論客たちが怪 奇幻想芸術をめぐるさまざまなテーマについて長文のエッセイを執筆。それぞれが独立した論考として、「読む事典」としても最高のできばえを示しています。

  • ラヴクラフト、M・R・ジェイムズ、ブラックウッドといったジャンル怪奇作家から、ウォルポール、ルイス、マチューリンらのゴシック作家、メルヴィル、ハーディ、ヘンリー・ジェイムズ、ゴーゴリなどのメイン・ストリームの作家、さらにはボルヘス、コルタサルなどラテンアメリカ作家にいたるまで、恐怖を主題とした作家を、ジャンルにとらわれず幅広く収録しています。

  • 各項目は、各作家の略歴、代表作の紹介、評価等の記述に加え、書誌データも完備。また、日本版編集委員が新たに邦訳データを付記、原著刊行以降の書誌についても書誌データを補足。現時点での完璧を記しています。

  • 本事典で取り上げられた作家については、本文の記述中ではゴシック体で明示。相互参照[クロス・リファレンス]を可能にしました。

  • 50音順日本語目次と、アルファベット順原語目次を併録。日本語、原語のどちらからでも検索可能です。

  • 巻末には付録として、「本邦怪奇幻想文学アンソロジー・リスト」、「戦後怪奇幻想文学全集・叢書リスト」を収録。アンソロジー・リストには各収録作品まで掲載。日本における怪奇幻想文学紹介の歴史が概観できます。

  • さらに、原著刊行(1986年)以降の動向について、ホラー研究家、風間賢二氏が巻末エッセイで論述、最新の欧米ホラー・シーンまで紹介しています。

恐怖はジャンルとしてもテーマとしてもあまり類例のないものだが、あらゆる芸術の中に登場するものでもある。本事典は文学と物語に特別な注意が払われているが――そこに我々は恐怖と超自然のもっとも豊かで自覚的な伝統を見出した――同時に映画、音楽、それにイラストレーションなどにも多くの紙数が当てられている。のみならず建築、ラジオ、テレビの中の恐怖といった、これまであまり顧みられなかった分野にまで考察は及んでいる。……さまざまな形式の恐怖、さまざまな強度の恐怖、それが我々の主題である。レ・ファニュの作品あるいはジョージ・クラムの微妙な恐怖、スティーヴン・キングやジョージ・ロメロの直截な戦慄、そしてその間に位置するさまざまなニュアンスの恐怖。我々の扱うもののほとんどは超自然を含んでいる。超自然は芸術における恐怖の源としてはもっとも魅力的で謎めいたものである。しかし、それが唯一というわけではない。人間の精神はどんな幽霊や屍食鬼にも劣らぬ恐怖を内包することができる。

ジャック・サリヴァン(「編者まえがき」より)

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