P1 P2 P3 P4 P5
 このページは30歳代後半にして脳動脈瘤が発見され、開頭してクリッピング手術をうけた自分の体験をメモしたページです。
 調べてみると30代~40代における未破裂脳動脈瘤の潜在患者数はそれなりに多そうなのですが、そのわりには手記や情報が少ないように感じ ましたので、今回の自分の体験だけでも記録しておきたいと思います。何かのご参考になれば幸いです。

 なお、私自身に医療知識があるわけではありませんので、医療専門用語や医療情報が誤っている点があるかもしれません。 そのあたりは素人の個人的な手記と言うことで、ご容赦願います。
 自分の病名は脳動脈瘤(内頸動脈-右眼動脈分岐部)。
 簡単に言うと脳内の血管にコブが出来る病気です。未破裂の状態で見つかりましたので自覚症状は全くないのですが、もしこの コブが破裂してしまうと、くも膜下出血等の深刻な症状を引き起こします。
 大まかな経過としては、2010年11月に内頸動脈にコブが発見され、 2011年1月5日入院、同7日手術、同15日退院という流れでした。


 どんな手術だったかというと
 頭蓋骨を開き、脳をかきわけ、その下の頭蓋骨下部の骨にドリルで穴を開け、直下にある内頸動脈のコブにクリップ (極小の洗濯ばさみみたいなヤツ)をかけるという手術です。

 ……ごめんなさい。
 わかりにくいですね(汗)

 だいたい右の図のような感じだと思ってもらうとイメージしてもらいやすいかもしれません。
 術後2週間を経過した現在、自分自身の状況としては以下の通りです。
  • 日常生活における基本的な動作は特に支障なし
  • 運動と飲酒は当面自粛
  • 傷口の痛みは特にない。
    ただし、下を向いたりクシャミしたりするとズキンと重く痛いことがある
  • 右目の視野が左目に比べてやや暗い。視力もやや低下?
    これは自分の動脈瘤の部位が右目視神経に極めて近かったためかと……
  • 顔の右側、特に右目蓋が時々腫れる
  • 髪の毛は丸坊主(術前にクリクリに刈られました)
  • 体力的には以前の半分くらいまで回復
  • 傷口等は以下のイラストのとおり(適当な絵でスミマセン)




  • 額から耳元への大きなキズが開頭した跡。

  • 首元は術中非常時のために頸動脈を確保した切開跡。
 またイラストには描かれていませんが、頭頂部にはチタン製の大型プレートが、右側側頭部にチタン製のメッシュ網が、 そして額のあたりにチタン製の小型プレートが埋め込まれています。
 これは手術の際に頭蓋骨を外すと骨の一部が砕けてしまうので、その補強です。CTで見ると、頭頂部の大型プレートは攻殻機動隊を 彷彿とさせる近未来デザインで結構カッコイイのですが、皮膚下にあるため残念ながら直接見ることができません。

 では次頁以降に、今回起きたことの顛末を書いていきたいと思います。
 退屈な文章になると思いますので、ご興味のない方は遠慮無くスルーしてくださいませ。


次頁へ >>