昨年8月の総会で平沼前会長よりバトンタッチを受け、何とか無事に半年が過ぎようとしております。この間会員の皆様には各方面にわたり、ご指導ご協力を受け賜り心から感謝申げます。

  同窓会のお手伝いをするようになって10年余りが過ぎようとしておりますが、昨年ほど母校や会にとって変化があった年はなかったのではないかと思っております。

  すでにご承知の通り、4月からは函館北高校との統合により校名が「市立函館高等学校」 と変わり、校歌も校旗も新しいものとなり、校舎の方も新築同様に整備されまして、二学期より新校舎での授業が始まりました。

　行灯行列においても、一部廃止の意見もございましたが、在校生や先生方の熱い思いがあり名前こそ「青雲祭」から「柳星祭」と変わりましたが、8月下旬（今年からは7月に戻ります）に父兄の方々も参加され盛大に開催されました。

　同窓会においては、3月の卒業生をもって最後の会員となり、今後新入会員は残念ながら

入会して参りませんし、毎年の新入会員の会費収入も皆無となります。

　また同窓会に物心両面にわたってご尽力をいただいておりました、柳沢元会長が年末に、一月には篠原事務長がお亡くなりになりました、心からご冥福をお祈りいたします。

このように、もろもろのことがありました昨年度でしたが、三月の卒業生が最後の会員といったことは、「市中」「函館市立高校」「東高校」と続く永い会の歴史のなかでも、なかったことではないかなと思っております。

　ただ、今の在校生が卒業して、新しい同窓会を創っていくのか、はたまた今までも校名は変わってきましたが、青雲同窓会として一つの流れの中で継承してきたように、新しい会員として受け入れるのか、今後の成り行きを見守っていきたいと思っております。

　どちらにしても、柳町の青雲台で、青雲の志のもと、学び、遊び、一番輝き、思い出多き時代を過ごしていく在校生諸君にとって、会が存在すること、札幌、関東、関西と全国に諸先輩がおり、後輩ができるということは、彼らにとって力強いことではないかと、

独り言ではありますが、考えております。

　私も札幌、関東、それぞれの支部に何回か出席させていただきましたが、これが同じ青雲台で時代こそ違いますが、学び、遊び、泣き、笑い、感動した人たち、 そして、昔を思い、未来を語らい、心がホッとする、場（会）であったような気がします。

　確かに若い人たちの出席が少なくなってきたことは、どの会にも言えることです。しかし、年月を経ていつか時間に余裕ができ、出席しようと思ったとき、その場（会）が、ないということは・・・、どうでしょうか・・・？

　「継続は力」という言葉がございます、同窓会も継続していかなければ、故郷も、友人も心も、繋がっていかないと・・・・そんな気がするのですが・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青雲同窓会会長　　　　石井眞一
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　昭和４５年卒・２０回生

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2008.1.29書き下ろし寄稿)