中国麻将・手作りと戦略
役よりツモ上がり
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 ■ 中国麻将・手作りと戦略
一色三歩高と清竜

美鈴 さきほど、>三色三歩高の手筋を紹介しましたが、ここでは一色三歩高清竜の手筋を紹介します。
どちらも一色の三面子役ということもあり、かなり近い役となります。
パチェ 清竜は日本麻雀でいう一気通貫で、123、456、789の3つの順子で構成されている役ね。

一色三歩高は、それぞれの順子の数字が1つか2つずれた3つの順子、
一萬二萬三萬 二萬三萬四萬 三萬四萬五萬 とか、 一萬二萬三萬 三萬四萬五萬 五萬六萬七萬
のような牌姿になるわね。
美鈴 ここでは清竜に近い数字が2つずれた一色三歩高、上の牌例では後者を取り上げていきます。

ではまず、この手牌を見てみましょう。
一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒九筒東東南南西

八筒待ちの清竜混一色の一向聴ですが、狙える役はそれだけではありません。
もしここで、上家より三筒が捨てられたとします。どうします?
パチェ ここは、123筒でチーね。

三筒四筒五筒六筒七筒九筒東東南南 チー三筒横一筒二筒 捨牌西

こうすることで、八筒清竜五筒で、「123、345、567」の一色三歩高と2つの16点役の一向聴になるわ。
美鈴 はい。鳴き(チー)だけでなく、ツモった時も気付かずに捨てたりしないようにしたいです。

一色三歩高清竜は、2つしか牌が違いませんから、一方が狙えるケースではもう一方の役が見えてくることがあります。
上のように、うまく使って「どちらも狙える」手牌にしたいところです。
パチェ キーは、清竜の必要順子、123、456、789ね。

清竜一色三歩高の両方狙う場合、このいずれかの順子で鳴けるか、この順子を残して他の順子がどう伸びるか、といったことを考えると良いでしょうね。
美鈴 他にもいくつか例をあげてみましょう。

二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒一索一索一索南南北

この手牌に対し、「上家からでたら鳴いても良い筒子」を考えます。

ここで、一筒 が出た場合は、 四筒五筒六筒七筒八筒一索一索一索南南 チー一筒横二筒三筒 捨牌北

このような清竜の聴牌になります。三筒五筒ツモで一色三歩高に手変わりもできますので、一応考えておいた方がいいでしょう。
なお、手牌が対称形ですので、九筒 が出ても同様です。

四筒 が鳴ける場合も考えてみましょう。(対称形なので6筒も同じように考えてください)

二筒三筒四筒七筒八筒一索一索一索南南 チー四筒横五筒六筒 捨牌北 の形になります。

六筒待ちの一色三歩高の聴牌ですが、一筒九筒で清竜に手変わり出来ます。

筒子の中張牌が出にくいと感じたら、端牌待ちの清竜にするのも有効かも知れません。
ただし、1筒や9筒をチーまですると、筒子で2順子晒すことになり、清竜が強く警戒されてしまうでしょう。
パチェ 中国麻将の場合晒した面子は手役にからむと考えることが多いから、456だけを鳴いたら筒子の456を含んだ役が警戒されるわね。

・「清竜」と予想すれば、筒子の他の牌(1,2,3,7,8,9)。
・「三色三歩高」や「三色三同順」なら他色の中張牌。
・「花竜」と予想すれば、やはり他色の老頭牌を含んだ面子構成牌。
・「清一色」や「混一色」なら筒子全部に字牌。
・「一色三歩高」なら、筒子の中張牌。
・「五門斉」がらみと予想されれば筒子は安全牌だけど、順子の鳴き1つからは予想されないわね。

といったところね。
ツモ牌、捨牌、河の牌によって読み・読まれも様々ですから、手変わりするか、手変わりにチーを使用するかはそのとき次第ね。
頻出する三色役(三色三歩高三色三同順)や清竜を予想されると、6筒待ちは狙い目かも。

もっとも、中国麻将では、放銃のペナルティが低いから、自分の手を優先することが多く、他家の警戒はよほどの手が入っていると感じたときに限るかもです。
美鈴 先の例では上家からのチーを考えましたが、1筒や9筒をツモれば清竜の聴牌に、 4筒や6筒をツモった場合も同じように一色三歩高の一向聴に取れることを認識しておきましょう。

また、3筒と5筒の2枚をツモると、「123、345、567」の一色三歩高も見えます。(5筒と7筒も同様です)

このように、一見有効な牌が少なそうに見える手牌でも、手変わりの可能性があるかどうかを考えて打てるようになりたいですね。

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