2013春のイベント連戦 4/6編
さあ、いよいよTILTON号のアタックです。天気予報では6日も7日もがっつり雨。でも6日はなんとかなりそうな雲行きです。明日は確実雨なので今日タイム出しちゃいましょうとハッパをかけておきました。朝の時点では路面はウェット。でも2本目からは乾きそうです。

前日からの変更点はファイナルをよりローに、エンジンはカムも異なるのでかなりパワーダウンらしい。その代わり?タービンを1サイズUPです。シフトの際はアンチラグ仕込んでいるのでほとんどブーストが落ちないとはいえ、ちょっとデカ過ぎないかのぅ・・。

一足先に筑波入りしたTILTONチームのピットに向かうと・・


ぬ・・?


ぬぬ・・?


ぬぬぬう!

昨日ガレージから「これくれ」となんか持ってった気がしたんです。ステッカーを持ってったんですね。で、勝手に?貼ってくれた。日本にいる時だけとはいえいくらなんでもデカすぎるって、と剥がそうとすると「なにしてんねん!」と止められました・・。リアウインドウのはデカいし、鼻先のは目立ちすぎだし。いいんだ、お前らはそれくらい助けてくれたんだ、と。思わず泣きそうになっちゃいました。いや、泣かないケド。

朝一1本目はウェット。1周だけコントロールラインまたいでのタイムは1分3秒567。
2本目は80Rにちょっと川が残ってるけどほとんどドライにまで回復。がっちり雨予報だったのでキセキに近い。昼からまた雨降るから早めにアタックするのじゃぞ、とアドバイスすると「がってん承知」と。

いよいよあた〜っく。

・・
・・・あれ?なんか音が最終コーナーで消えた気がする。

するとエンジンルームから白煙を吐きながら戻ってくるTILTON号。エンジンルーム開けた瞬間にイヤな既視感に襲われます。

IN側のカムが折れてる・・。このトラブル、実は2010年のWTACでサイバーエボ号が経験したのと全く一緒。TILTON号も根本からポッキリ。もちろんこれも彼らの組み方うんぬんではなく、800馬力を超える世界ではあり得るのかも(ここにパワーがかかっているわけではないのですが、MIVECのIN側にはオイル経路があって穴が2つ空いてます。ここから折れちゃうんです。もちろん超レアパターンですし800馬力級での話です)

ともあれまだ午前中。部品の予備はサーキットに持ってきてるとのことなので、早速バラしちゃいましょう!・・あ、朝ごはん食べますか、そうですか。イマイチこちらのテンションと合わない部分もありますが、彼らなりの流儀があると思います。

バラしてみると奇跡、ブロックは無事。通常カムが折れるとピストンにもダメージいくのですが(サイバーエボ号もピストンにダメージが。鍋島が削って修正しましたが)TILTONは無事。ヘッドは使えませんが、なんと3つヘッドを持ってきたので大丈夫と。ナイス準備。

本気出して?やりだしてからは早い早い。なんでもっと早く本気出さないかなぁと思うほど素晴らしい技術です。最終走行に間に合いそうでしたがギリギリでアウト。明日がんばろうと彼ら。いやだから明日は絶対雨なんだってば・・。

4/4  4/5  4/6  4/7  オマケ
 


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