某月某日
とある情報筋?から「今年のハイパーミーティングにオーストラリアから遠征組が来るかも、との情報が入りました。ふ〜ん・・程度に考えていたのですが・・。
某月某日2
某エアロ屋さんより「ホントに来るってさ。来るのはWTAC2位のTILTON。わいのエアロが付いているのでサポートするんだわ」(某・・じゃなくてバレバレですな)
とはいえ2回ほど参加させて頂いたWTACではあまりTILTONとカラミも無かったし、大人数のレーシングチームとのことなので心配なしと判断。
でも・・
なんとなく予定を聞くと
4/5朝到着。そのままダイノでECUセッティング。でもこれも流動的。
4/6 筑波スプリングスーパーバトル参加
4/7ハイパミ参加。
むりむり。絶対無理。そんなんじゃマトモに走らないって。
で、お節介親切な私はWTACでお世話になったオージーに何が出来るだろうと考えました。遠征では走行機会やガレージがあった方が絶対良い。トラブルあろうとなかろうと地元のショップのバックアップがある、というだけで安心でした。
よし!
んでは走行機会だけでも提供しますか!ってことで急遽4/4に筑波2000で走行会を開催することに。(この話は水面下で進んでいたんです。実は4/4のあんりみ走はTILTONの練習があって、仕方なく(でもないか)開催したんですよん。うちの走行会があってTILTONを走らせた、のではなくTILTONが練習したいだろうからそれを見越して走行会の予約を入れました。こんなこともあろうかと。
走行会参加者の方の了解は得て無事に?TILTON号を走らせてあげることに。といっても当然私達は基本無関係なのでのほほんと。VOLTEXさんがサポートに来ていたので、その手伝い程度はしますが気楽なもんです。
走行枠関係無くコースインして頂きます。但しアタックは絶対ダメと。他の車両に気をつけてと念押ししてコースに送り出します。その代わり走行会の最後に20分間の単独走行枠を設けるので、アタックはそこでやって下さいとお願い。もちろん他の参加者の方の走行時間は減らしませんでしたよ。

1分5秒でまずラップ。MOTECにデータを入力していきます。

その後もコースインしてはピットを数回繰り返してセットアップ。
ローブーストで少し周回を重ねていき・・
58.154、58.077と58秒台を連発。もちろん全く本気ではない走り。
それでもストレートはなんと計測で229.5km/h!
ちなみに2LのNAで150、ターボで170くらいが普通。軽量化フルチューンでも210まで届く車両はあまり無いんです。とんでもない速さ。
さあこれでいよいよ単独走行、アタック開始です!
・・
・・・コースインしねぇし。
なにやらトランスファーのオイルクーラーからオイルが滲んでいるよう。大した量では無いので私ならそのままGOしちゃいますが(当然ダメですよん)、ガタイの割には細かいのね。
・・えっと・・もう20分経ちますけど・・
こんなこともあろうかと事前に根回ししておいた裏ワザで走行時間を10分延長。これで走れなかったらわしゃ知らん。

ぬう!見た目に速い!減速は早めだしラインもまだ探ってる状態に見えますが、それでも速い。
タイムは・・54秒901!
4月4日といってもこの日は滅茶苦茶暑くて気温は20度オーバー。走り慣れてる日本のチューニングカーでも54秒台は数えるほどだというのに、この状況で54秒台。これは凄いかも。でもコントロールライン手前でなんかすげぇ音したけど。
すげぇ・・とトリハダ立ってたら1コーナーで音が消えました。あれ?と思っているとレストラン脇の緊急通路からピットへ押されて帰還。TILTONメカニックが点検すると残念ながらエンジンブローっぽい。詳細はエンジン開けないと不明とのこと。
ま、こんなこともあろうかとうちのガレージの作業スペースを空けておいたのが役立ちそうです。ガレージ使っていいよ、と話をして貸し出す事に。早速作業したいので車を運ぼうと。でもその前に飯食いたいと(なんでやねん)
戻ってきたドライバーやオーナーに話を聞くと、
・ハーフスピンしかかった。
・コントロールライン手前でエンジンブローしたので多少ロスった。
とのこと。おいおい、こりゃホントに53秒出るよ・・とストレートスピード聞いてみるとロガーで244km/h。またガイジンは言うよね〜と思いつつ筑波の計測をチェックしたら・・239.627km/h。マジか・・。でもドライバーはエンジニアに怒られてました。まだストレート伸ばせるはずだと。ロガーで計算すると250は出るかもだとさ。
車を積んでガレージまで帰る途中、いつものかつ屋さんで夕食。いきなり20人も来店した上に10人は外人。そりゃお店の人も困るよな・・と仕方なく通訳を。ヤツら滅茶苦茶食うのね。ま、これから横浜行ってエンジン降ろして・・なので体力勝負だもんね。
すると・・「やっぱオレ達ホテル帰る。明日の早朝にガレージ行くわ。車だけ持って帰ってくれ」と。ま、しゃ〜ないかと思いつつもやっぱ巻き込まれるのね、とアキラメ顔のうちのメカでした。

TILTONさん、いらっしゃ〜い!
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