FAQ一覧

漢方薬は長く飲まないと効かない?

漢方薬は長く飲んでやっと効いてくると思っている人がいますが、そうではありません。飲めばその日から身体に働きかけています。すぐ効くか、長くかかるかは、身体の状態や病気のしくみによって決まります。漢方薬が求められる病気には、身体の状態や病気の積み重ねなど事情が複雑に絡んで病気を作っていて、結果としてはっきりとした効果が実感できるまでに時間のかかる病気のことが多いので、長く飲まないと効かないという漢方薬のイメージができあがっているのだと思います。

風邪や下痢などすぐに解決したい症状には漢方薬でもすぐ効かせるように工夫します。慢性に長く続いている症状でも、東洋医学的な取り組みで分析して漢方薬を工夫すると、予想以上に短期間で解決する場合もあります。長くかかるには、それなりの理由があるのです。長くかかる場合でも、途中で手応えを感じられる事が多いです。

2018年05月11日

漢方薬のエキス剤とか煎じ薬とは何ですか?

漢方薬はもともと何種類かの生薬を組み合わせて、煮出して濾しとって服用するものです。工場でこうして煎じたものを、コーヒーからインスタントコーヒーを作るようにエキス化したものをエキス製剤といって、顆粒や細粒の状態になって製品化されます。錠剤もあります。こうすることで保管しやすく、携帯や服用しやすくなりますが、製品化するため、最初から組み合わせや分量を決めておかなければなりません。医療保険が使えるエキス剤として148種類の漢方製剤が指定されています。市販で手に入るエキス製剤もさらに多くの種類があります。

一方、煎じ薬は、使う生薬、組み合わせ、分量を、目的や状態に応じて、自在に決められます。エキス剤が既製服だとすると、煎じ薬は寸法取りして注文するテーラーメイドの服だということになります。煎じ薬に使う生薬も、ほとんどのものは医療保険が使えます。煎じ薬は、自分で煎じて濾しとる必要があり、手間がかかるのは事実です。ただ、1日1回、1日分をまとめて煎じて作り置きして、何回かに分けて飲んでもらいますので、慣れてしまえばそれほど負担ではありません。。

2018年05月11日

鍼灸やマッサージ治療はしていますか?

当院では漢方薬の内服治療だけをご提供しています。当院からは処方箋をお出しして、調剤薬局で薬を調剤してもらうシステムです。鍼灸やマッサージなどは行っていませんが、研究会仲間などで、ご案内できるところは数カ所あります。

2018年05月11日

西洋薬は併用しますか?

当院では漢方治療を重点的に行っていますが、他院で処方されている西洋薬などで、必要なものは併用してもらいます。必要がある場合は、抗生剤や降圧剤、外用薬など当院から処方することも出来ますがそうした症状解決目的の薬を減らして、最終的にはなくせる状態を手に入れることが漢方治療の最終目的ですから、必要性を見極めて併用するようにしています。

2018年05月11日