漢方薬は長く飲まないと効かない?

漢方薬は長く飲んでやっと効いてくると思っている人がいますが、そうではありません。飲めばその日から身体に働きかけています。すぐ効くか、長くかかるかは、身体の状態や病気のしくみによって決まります。漢方薬が求められる病気には、身体の状態や病気の積み重ねなど事情が複雑に絡んで病気を作っていて、結果としてはっきりとした効果が実感できるまでに時間のかかる病気のことが多いので、長く飲まないと効かないという漢方薬のイメージができあがっているのだと思います。

風邪や下痢などすぐに解決したい症状には漢方薬でもすぐ効かせるように工夫します。慢性に長く続いている症状でも、東洋医学的な取り組みで分析して漢方薬を工夫すると、予想以上に短期間で解決する場合もあります。長くかかるには、それなりの理由があるのです。長くかかる場合でも、途中で手応えを感じられる事が多いです。

2018年05月11日