【内容見本でみる国書刊行会 第13回】


《バベルの図書館》 全30巻 (1988-92)。
 
ホルヘ・ルイス・ボルヘスがイタリアの特異な出版社フランコ・マリア・リッチのために編集、各巻に序文を執筆した世界短篇文学全集の日本版の版権を取得したもの。縦長の独特な判型、表紙絵その他のデザインも原書を踏襲している (但し、函はイタリア版にはなく日本版独自のもの)。日本版のほか、フランス、ドイツ、スペイン版も出ている。

ちなみにフランコ・マリア・リッチは現在、パルマ郊外に世界最大の迷宮を建設中。2014年公開予定という。

内容見本も一巻に一頁を割いた全32頁の贅沢なつくり。
全巻予約者に 『ブストス・ドメックのクロニクル』 『エバリスト・カリエゴ』 『ボルヘスとの対話』 のボルヘス関連書3冊をプレゼント、という特典付きだった。


完結後20年を経て、この全30巻を地域別に6巻に合本再編集したのが
《新編 バベルの図書館》 全6巻 (2012-2013)。




                                            

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