二年が過ぎて |
父がいなくなって2年が過ぎましたが、時の流れは楽しいこともたくさん運んできてくれます。2010年7月9日に小さな家族がもう一人増えました。お兄ちゃん似の男の子です。家族4人になると子供の兄弟関係も生まれてより家族らしくなりました。父の池は夫が管理してくれています。子供の鯉が大きくなり、さらに去年産まれた鯉も育っています。上の子はもうすぐ2歳、母の遺した絵本や教育玩具でよく遊んでいます。(2010.8) |
|
|
一年が過ぎて
我が家に父がいなくなって一年以上経ちました。8か月になった息子はハイハイをはじめ、父の池には一年前に誕生した赤ちゃん鯉が元気に育ちました。息子と同じ年に産まれたので、楽しみに育てています。今は池に浮かべた赤ちゃんプールを泳いでいますが、もう少ししたら池に放します。
4月に父がお世話になった病院を訪ねました。検査結果を聞きに、でも突然に伺ったのですが、先生の診察室にはたくさんの蝶々が飾ってありました。いつもこの蝶々の前で診察をされているのかと、胸が熱くなりました。シールはずっと以前に看護師さんにお渡ししたもので、スタッフの通路にそっと飾ってくださっていたものでした。改めて父が暖かい方々にお世話になったことを幸せに感じています。(2009.6)
|
|
|
誕生
2008年9月30日、元気な男の子が産まれました。
父が楽しみにしていた孫の誕生です。父や母はいなくなってもこの子は、私や周りの人から聞く話や、父や母も住んだ家や、父が作った庭の池や、母の残したたくさんの絵本を眺め、自分の祖父母を想像できると思います。(2008.12)
|
|
|
ご報告
2008年4月1日、桜満開のこの日、父と兄とおそばを食べに出かけました。兄も一緒に行くと、私は父と向かい合って食べられるのが嬉しいのです。父は前日から下痢をしておなかの調子が悪かったのですが、半分くらいは食べられました。その次の日から父は入院していました。病院のスタッフの方々に支えられて、家族の励ましに応えるように父は懸命に頑張っていましたが、2008年4月15日急性腸炎のため父は他界しました。腸に穴が開いてしまっていたそうです。今までずっと患っていたパーキンソン症候群はまだそれほど進行していなかったし、まだまだ父と一緒に居たかったので残念です。秋には子供が産まれる予定です。父も孫の誕生を楽しみに、産まれたら一緒に「見てやるよ」と言ってくれて、父のベッドに一緒に赤ちゃんを寝かせる日を楽しみにしていました。
父は多くの方に支えられ、大事にしてもらい、最後まで普通の食事を摂れて、人の支えがあればなんとか歩くこともでき、楽しく元気に過ごせました。父はとっても幸せだったと思います。今まで父がお世話になった多くの皆様に感謝します。(2008.5)
|
|
|
結婚 |
|
以前から私の将来を気にして、お婿さんは見つかったかという父。私がお嫁に言ったらどうするのかと思ったら、仲良くすればいいんだろと父は言いました。2007年11月、この度父と一緒にお嫁に行きました。
結婚式はヘルパーさんに介助していただき、父も出席できました。
ここのところ食欲は前にも増して元気です。
2007年12月には80歳の誕生日を迎えました。プレゼントに欲しいものはと聞くと歌集と言うので、買ってきて一緒に歌いました。
(2008.1) |
|
父の状態
2006年12月、79歳の誕生日を迎えました。2年振りに介護保険の認定があり2月から要介護5になりました。2年前と比べたら自分一人で出来る事は少なくなりましたが、相変わらず調子のいい時は人に支えてもらって家の中を歩いています。去年より少し体重が増えました。栄養を摂って体力がついたので安心ですが、支えるのが重くなりました。まっすぐに立つ感覚をつかむのも難しくなっているので、余計に重く感じます。でも本人は歩きたいし、歩かないと歩けなくなってしまうのでお互い頑張っています。身体は不自由になっても心は元気。最近の父の寝顔は穏やかで、声を出して笑っていることも。そんな父を見ていると楽しくて幸せな気分になるし、思っていた要介護5のイメージと全く違います。(2007.3) |
|
|
|
父は現在、要介護4で身体障害者2級です。進行性の難病で、心身ともに支えてあげることが必要です。人の支えがあれば歩けるので毎日家の中を歩いて、体が拘縮して動かなくなるのを遅らせています。一昨年、昨年と両大腿骨を別々に骨折し、人工骨頭を入れる手術をしました。でもその後リハビリをしてもらったことが父の病気にも良かったようです。今でも続けています。父は「この病気だから治らないというのは納得がいかない。病気を治すんだ。」と言っています。そこが父の素敵なところです。10年以上前にめまいを訴えて発症、現在78歳。父が車椅子に乗っていても不自然ではないし、普通のお年寄りの介護と同じところも多いと思います。(2006.10) |
|