操作性


インタフェース

 今回は、左ハンドルである事も含めた、運転操作性の話。
 先にも書きましたが、イプシロンの場合操作の大半を利き腕である右手で行う事が出来るので、それだけでもかなり操作性は良いと言えます。
 その他細かい点を具体的に。

イプシロン「コクピット」

 まず、ウィンカ・レバー
 例外もありますが、基本的に「シフトレバー」の反対側に備わる「ウィンカ・レバー」。イプシロンの場合利き腕ではない左手で操作する事になります。かと言っても丸いハンドルの「延長線上」にあるので操作性は特に気にはなりません。
 類に漏れずウィンカ・レバーの先端には前照灯の操作スイッチもあり、「向こう」にひねる事により、無灯火から(1)スモール・ランプ→(2)前照灯、となります。
 また、レバーそのものを手前に引けば「パッシング」、奥に倒せば「ハイビーム」と、まぁ説明するまでもないでしょう。

ウィンカレバー

 続いてワイパ・レバー
 先のウィンカ・レバーとは反対側に付いているので、右手で操作する事になります。操作はレバーを下方向に順に無起動から(1)間欠拭き取り→(2)通常→(3)高速となり、反対側・上方向に「起こす」と、いわゆる「一発ショット」拭き取りになります。手前に引くと、「ウォッシャ液」が飛び出るのも国産車他一般的なそれとあまり相違は無いでしょう。
 余談ですが私の場合時々右ハンドル時代の名残から、ウィンカとワイパのレバーを間違えてしまい、例えば対向車等に注意を促す為にパッシングをしようとして間違えてウォッシャー液を出してしまい、自分自身がビックリしたりする事もしばしば。
 リア・ワイパーの操作はレバーの先端を捻ってやります。

リア・ワイパには「間欠」は無し

 空調スイッチ
 センタ・コンソールの1DINサイズ・オーディオ(スペース)直下にあるダイアルやボタンで操作します。我が家のイプシロンは、温度調節と風量、噴出し口の選択をダイアルで行い、クーラーや室内循環それぞれのON/OFFはボタンで行います。グレードによっては室内循環スイッチがレバー式のもあるようです。
 噴出し口は大きくは3モード。(1)フロントスクリーン(デフロスタ)、(2)ダッシボード/コンソール、(3)足元となっており、コンソールのみや、足元とフロントスクリーン等の組み合わせをダイアルによって選択します。またコンソールのはそれぞれ「蓋」付き。

噴出し口

 センタ・コンソールその他
 オーディオの操作は、機種に依存するので、細かくは書きませんが、やはり右手でCDを取り出したりボリューム調整できるのはいいですねぇ。最近ではナビの台頭もありそう珍しくも無いですが、比較的高い位置にあるのは走行中の視線移動がすくなるなるため好感がもてます。
 その他では、リア・ウインドウ・デフロスタ(曇り止め)とハザード・ランプ、そしてフロント及びリアのフォグ・ランプのON/OFFスイッチがあり、どれもボタン式になっており、大きさも手ごろで操作性は「良」。特にハザード・ランプ・スイッチ等は、目立つところに且つ大きく配してあるので、「いざ」と言う時でもスムースに押すことが出来ます。
 ちなみに、このボタン。ハザード・ランプをONにすると「飛び出し」、OFFにすると「引っ込み」ます。私だけかもしれませんが「ボタン」と言うモノは押された(へこんだ)状態が「ON」であると思い込んでいたので、はじめの頃はちょっと戸惑ってしまいました。
※考えてみると、少しではありますがボタンは飛び出ていると邪魔になるので、通常は(未使用時は)引っ込んでいる方が合理的って言やあ合理的ですけど…。

センタ・コンソール

 サイド・ブレーキ・レバー及び前照灯光軸調整ダイアル
 助手席との間に、対空砲火の大砲のように鎮座しています。レバーの先端にロック解除ボタンが備わる、ま、これも一般的なモノと相違無いですね。ただ、レバーのスグ下に「小物置」があるのですが、ここにモノを置いてしまうとサイドブレーキのレバーをしっかり下まで下ろせない、すなわちしっかりと「ブレーキ解除」が出来なくなってしまいます。
 ヘッドライト光軸調整用ダイアルは「ヘッド・ライド」の頁でも書いた通りダイアルを回す事によりビミョーに照らす位置が上下します。サイド・ブレーキ・レバーのすぐ下にあるので操作性はいいですが、重い荷物を乗せることがあまり無い私にとっては滅多にいじるところではないので、あまり恩恵にあずかっていません。

光軸調整ダイアル

 ウィンドウ開閉、サイドミラー調整
 左右ドア・ポケットの上部に、ウィンドウ開閉操作スイッチがあります。当然助手側席には「助手席」だけ。ボタン式になっており運転席側ウィンドウだけロック機能(手を離しても動き続ける)が付いています。
 そう言えばこの操作、メーカによってバラつきがあるように記憶しています。ランチアのそれは、(ボタンを)押すことによりウィンドウが「下がり」引くと「上がり」ます。どのメーカだか忘れましたが(トヨタだったかな?)逆でした。
 運転席側に限りウィンドウ開閉スイッチの前には、サイド・ミラーの調整ボタンがありますが、これも「ヘッドライト光軸調整用ダイアル」同様滅多にいじりません。夫婦供用などドライバが複数の場合は案外重宝するかもしれません。

サイドミラー調節

 その他
 このほか、座席位置の調整レバーやダイアル、チルト・ハンドル/チルト・シートリア・ハッチ・オープナ、ボンネット・オープナ等ありますが、既述あるいは国産車のそれに準じているので詳細は割愛します。給油口オープナはありません。

 以上、イタリア車とは言えハンドルの右/左の違い以外はほぼ国産車と変わりありません。それどころか不要な機能や凝った装備が無い事などから、極めて操作性のいいインタフェースになっているのではないでしょうか。


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