緊 急 要 請

トヨタ・フィリピン政府への抗議と
フィリピントヨタ労組への激励のお願い


2005年7月22日

       フィリピントヨタ労組を支援する会      代表 山際正道
       全造船機械労働組合関東地方協議会  議長 宇佐美雄三
       フィリピントヨタ労働組合(TMPCWA)    委員長 エド・クベロ


日頃のご支援、御指導に感謝します。

さて1998年4月に結成されたフィリピントヨタ労組は、2000年3月の団体交渉権承認選挙で勝利し、フィリピン労働雇用省から正式に団体交渉権を認められたフィリピントヨタ唯一の労働組合です。この組合(TMPCWA)を嫌ったトヨタが、(1)承認選挙無効の裁判を延々と続けて団交を拒否し、(2)2001年3月に233名の組合員を解雇し、(3)26名の組合員を刑事告訴したこと、これに対する闘いが現在もなお果敢に闘われていることはご承知の通りです。グローバル企業トヨタはこの間団体交渉を行えという2003年11月のフィリピン最高裁判決やILO結社の自由委員会からの度重なる是正勧告にも一貫してTMPCWA無視の敵対行為を行ってきました。

 そして今フィリピン現地では重大な事態になっています。
7月11日フィリピン労働雇用省はフィリピントヨタ内の御用組合(TMPCLO)からの団体交渉権承認選挙申請を承認しました。フィリピンでは、企業内で過半数を占めた労働組合のみが団体交渉を行うことができます。その有効期限は5年間。フィリピントヨタ労組(TMPCWA)がこの権利を勝ち取ったのは2000年3月ですから、有効期間は過ぎています。しかし、団体交渉はトヨタの拒否によってこの期間一度も開かれていません。また、高等裁判所の決定で団体交渉権は2年半停止していました。したがってこれらの期間は時効停止の扱いにしなければなりません。ところが、トヨタと御用組合の圧力にフィリピン労働雇用省は屈して、再選挙を認めるとの判断を下したのです。フィリピン政府はこの間ILO勧告への回答を回避してきましたが、再選挙によってILO勧告を清算しようとしているのです。そしてトヨタは団体交渉拒否と233人の解雇を清算しようとしているのです。このTMPCLOの結成について、フィリピン現地から会社の強力な後押しで作られたという多くの情報が入っています。トヨタも神奈川県労働委員会の場を通して「フィリピントヨタ社における新しい労使関係のスタートだ」 と高い評価を語っています。

 この決定は、フィリピン最高裁の「団体交渉を行え」という判決を否定するものです。しかも労働雇用省自身が直前までフィリピントヨタとTMPCWA双方に対して「団体交渉を行うように」という調停案を出し、トヨタはこの提案への回答を引き延ばし続け、事実上これを拒否していたのです。つまり、この決定は、トヨタがTMPCWAの団体交渉を拒否するため労働雇用省に圧力をかけ、彼らと結託して作り上げたものです。

この新たな攻撃を踏まえて、私達は次の行動の要請をいたします。

(1) フィリピン労働雇用省へ、団体交渉権承認選挙実施決定への抗議文の送付

(2) フィリピントヨタ社へ、抗議文の送付

(3) フィリピントヨタ労働組合へ、激励文の送付

1〜 3の抗議・激励メールの送付はこちらから簡単に出来ます。

  また、英語の送付ページも作成しました。
  海外のご友人・知人にもご協力要請していただければ幸いです。
    PROTEST TOYOTA Solidarity with TMPCWA

     http://www.labornetjp.org/Campaign/2005/toyota_eng
  
(4) カンパの要請
  「フィリピン労働法」上の問題があり、フィリピントヨタ労組へ直接送る事は
  差し控えてください。特別カンパと明記して、必ず下記へ。
   振込み先
   郵便振替口座: 00290-7-60036
   加入者名: 「フィリピントヨタ労組を支援する会」

大変お忙しい中で申し訳ありませんが、以上の趣旨をご理解の上、ご協力いただければ幸いです。


抗議・激励メールの送付はこちらから
 
抗議文・激励文の送り方、抗議文・激励文サンプルの訳文(HTMLファイル)
 
フィリピン労働雇用省あて抗議文の英文サンプル (PDFファイル) HTMLファイル
・フィリピントヨタ社あて抗議文の英文サンプル PDFファイル (HTMLファイル
・フィリピントヨタ労組あて激励文の英文サンプル PDFファイル (HTMLファイル)