我が身に引きかえて鬱になる人が続出、阿鼻叫喚の残念企画「アニメ作家の35歳」は思いがけないほどの反響を頂きました。
私としては少し複雑な気分。これ、ググっただけでできちゃったので。ちょうど一年前公開した「鼻筋表現の変遷」は国会図書館に通い詰めて資料集めしたというのに。
以下、コメント返しがてら補足を。
年代別に作品のジャンル傾向を見た方がいたけど、それは作家の個性よりもビジネスモデルの変化によるんじゃないかな。
>安彦さんの代表作は『クラジョウ』でも『巨神ゴーグ』でも
じゃあ板野さんは『エンゼルコップ』(89年、30歳)で。いやそれは冗談だけど。
つまりさ、『ガンダム』を手がけたかの安彦さんの代表作が『クラジョウ』や『巨神ゴーグ』で本当にいいんですか、てことです。
サトタツ氏については確かに『ナデシコ』の方がメジャーだけど、30代後半の縛りを優先した。
サトジュン氏に32歳の時の『セーラームーン』を選んだのは、アニメ史上の重要性という点からの例外的判断。
ちなみにサトジュン氏の30代。監督作だけピックアップしてもこうなる。35歳当時の『ユンカース・カム・ヒア』でもありだったかな。
1990年 30歳 『TOKUMAアニメビデオえほん はないちもんめ』第3話「峠についた赤い郵便受け」
『TOKUMAアニメビデオえほん はないちもんめ』第6話「5月はじめ、日曜の朝」
『気ままにアイドル』
『もーれつア太郎』
『悪魔くん ようこそ悪魔ランドへ!!』
1991年 31歳 『きんぎょ注意報!』
1992年 32歳 劇場版『きんぎょ注意報!』 『美少女戦士セーラームーン』
1993年 33歳 『美少女戦士セーラームーンR』
1994年 34歳 『おさわが! ス〜パ〜ベビ〜!』
1995年 35歳 『ユンカース・カム・ヒア』
1996年 36歳 『地獄堂霊界通信』
1997年 37歳 『ゲゲゲの鬼太郎 おばけナイター』
1999年 39歳 『魔法使いTai!』 『おジャ魔女どれみ』
2000年 40歳 『ストレンジドーン』 『ゲートキーパーズ』
さらに出崎さんの30代。
1973年 30歳 『ジャングル黒べえ』 『エースをねらえ!』 『空手バカ一代』
1975年 32歳 『ガンバの冒険』
1976年 33歳 『まんが世界昔ばなし』
1977年 34歳 『立体アニメーション 家なき子』
1978年 35歳 『宝島』
1979年 36歳 『ベルサイユのばら』 劇場版『エースをねらえ!』
1980年 37歳 『あしたのジョー2』 『長篇立体アニメーション 家なき子』
1981年 38歳 劇場版『あしたのジョー2』
1982年 39歳 『スペースコブラ』 『コブラ SPACE ADVENTURE』
1983年 40歳 『ゴルゴ13』
あんたは人間じゃなかった!
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