更新履歴と周辺雑記

更新履歴を兼ねて、日記付け。完結していない作品については、ここに書いていきます。

2015年2月28日(土)
アニメ作家の35歳補足

我が身に引きかえて鬱になる人が続出、阿鼻叫喚の残念企画「アニメ作家の35歳」は思いがけないほどの反響を頂きました。

私としては少し複雑な気分。これ、ググっただけでできちゃったので。ちょうど一年前公開した「鼻筋表現の変遷」は国会図書館に通い詰めて資料集めしたというのに。

以下、コメント返しがてら補足を。

年代別に作品のジャンル傾向を見た方がいたけど、それは作家の個性よりもビジネスモデルの変化によるんじゃないかな。

>安彦さんの代表作は『クラジョウ』でも『巨神ゴーグ』でも
じゃあ板野さんは『エンゼルコップ』(89年、30歳)で。いやそれは冗談だけど。
つまりさ、『ガンダム』を手がけたかの安彦さんの代表作が『クラジョウ』や『巨神ゴーグ』で本当にいいんですか、てことです。

サトタツ氏については確かに『ナデシコ』の方がメジャーだけど、30代後半の縛りを優先した。
サトジュン氏に32歳の時の『セーラームーン』を選んだのは、アニメ史上の重要性という点からの例外的判断。

ちなみにサトジュン氏の30代。監督作だけピックアップしてもこうなる。35歳当時の『ユンカース・カム・ヒア』でもありだったかな。

1990年 30歳 『TOKUMAアニメビデオえほん はないちもんめ』第3話「峠についた赤い郵便受け」
         『TOKUMAアニメビデオえほん はないちもんめ』第6話「5月はじめ、日曜の朝」
         『気ままにアイドル』
         『もーれつア太郎』
         『悪魔くん ようこそ悪魔ランドへ!!』
1991年 31歳 『きんぎょ注意報!』
1992年 32歳 劇場版『きんぎょ注意報!』 『美少女戦士セーラームーン』
1993年 33歳 『美少女戦士セーラームーンR』
1994年 34歳 『おさわが! ス〜パ〜ベビ〜!』
1995年 35歳 『ユンカース・カム・ヒア』
1996年 36歳 『地獄堂霊界通信』
1997年 37歳 『ゲゲゲの鬼太郎 おばけナイター』
1999年 39歳 『魔法使いTai!』 『おジャ魔女どれみ』
2000年 40歳 『ストレンジドーン』 『ゲートキーパーズ』


さらに出崎さんの30代。

1973年 30歳 『ジャングル黒べえ』 『エースをねらえ!』 『空手バカ一代』
1975年 32歳 『ガンバの冒険』
1976年 33歳 『まんが世界昔ばなし』
1977年 34歳 『立体アニメーション 家なき子』
1978年 35歳 『宝島』
1979年 36歳 『ベルサイユのばら』 劇場版『エースをねらえ!』
1980年 37歳 『あしたのジョー2』 『長篇立体アニメーション 家なき子』
1981年 38歳 劇場版『あしたのジョー2』
1982年 39歳 『スペースコブラ』 『コブラ SPACE ADVENTURE』
1983年 40歳 『ゴルゴ13』

あんたは人間じゃなかった! 

2015年2月11日(水)
アニメ作家の35歳

アニメ作家は、体力気力がもっとも充実した30代後半に、名刺代わりになるような代表作をモノにすると言う。

そこで、代表的なアニメ監督が30代後半にどんな作品を作っていたか一覧にしてみた

当然ながら生年を公表している人のみ。亀井幹太、黒柳トシマサ、ユキヒロマツシタ、加藤敏幸、松本淳、山崎みつえ、川面真也、高雄統子、内海紘子、佐藤卓哉、安藤正臣、三浦貴博、それに故・金澤勝眞あたりの個人的に気になっている演出家についても生年が知りたい。
女性は難しいかもしれないが。

2015年2月11日(水)
恒例行事

2月8日のアクセスログ。



『ダイ・ハード』放送開始とともにアクセス急増。
いつもこうならいいんですけど。

2015年1月24日(土)
『ルパンVS複製人間』と『拳銃(コルト)は俺のパスポート』
以前にも一度話題にしているが、『ルパンVS複製人間』('78)と『拳銃は俺のパスポート』('67。長いので以下『コルト』)は、クライマックス付近の描写が似ている。『コルト』はWOWOWで一度観たきりだったのだが、最近DVDが出ていたので改めて観直してみた。

少し記憶違いをしていて、『コルト』でジョーさんが改造しているのは、懐中時計ではなくてストップウォッチだった。とは言え、全体としてはやはり似ているように思うがいかがだろうか。(2016.12.2 サーバーの容量節約のため動画を削除。サーバーの占有量が一気に半分に)



『VS複製人間』に共同脚本としてクレジットされている大和屋竺は、日活の出身者である。大和屋自身は『コルト』には参加していない(クレジットを見る限り)のだが、この作品を知らなかったとも思えない。『VS複製人間』の脚本は、実際には吉川惣司一人で執筆したとされているが、大和屋からもアイデアの提供があったのではないか、などと想像すると楽しい。

2015年1月24日(土)
ミッシング・リンク

私は永年、高山文彦監督のファンをやっている。
高山作品ならば、たとえ『バブルガムクライシス PART7』でも褒める用意がある。

しかし。

まさか『魔乳秘剣帖』を観なければならない日が来るとは思ってなかったよ!

やはりあれか。「初めての乳揺れ」が『WXⅢ』だったのがそんなに悔しかったのか。
『青い花』と『スペース・ダンディ』をつなぐミッシング・リンク。それが『魔乳秘剣帖』。

や、別件の調べ物でフィルモグラフィを見直していて、初めて気がついたのだ。高山ファンを名乗っていながら恥ずかしい限りだが、この作品まるで観測範囲外だったので、まったく知らなかった。というわけで遅ればせながらまとめ観している次第。

だいぶ以前、某作品の宣伝文句で「ハイパー爆乳バトルアクション最新作!」というのを眼にして、「そんな、ハイパー爆乳バトルアクションというジャンルがあるような言い方を・・・」と思ったのだけれど。
確かにあるなあ、ハイパー爆乳バトルアクションとしか言いようのないジャンルが。

ついでだが、Wikiの高山監督の項に「82年『オズの魔法使い』監督」という記述がある。これなんだろう。『劇場アニメ70年史』にも載っていないし。

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