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WBC 西川美和 『難民村の郵便配達夫』 『冴えない彼女の育て方♭』

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2017年4月17日(月)

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2017年4月17日(月)

WBC

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WBC

またしても古い話だが、書いておく。

http://number.bunshun.jp/articles/-/827645

またしても古い話だが、書いておく。 小久保監督率いる日本代表は、前回同様準決勝で果てた。下馬評の低さを思えば、よくぞここまでと思う。 だがあの準決勝は、現在のMLBがNPBに対して与える評価が全て実証されてしまった試合だった。 すなわち、日本人の投手は一流で、メジャーの打者とも互角に渡り合えるが、打者は非力でメジャーの投手の投げる「動く球」を打てない。そして内野手は天然芝上の守備が下手、というものである。 それも、よりによって NPB史上最高の二塁手 である菊池涼介がエラーをするという念の入りよう。 もちろん、現在のメジャーは守備力をエラーだけで判断したりはしないということは承知しているが、印象が悪かったことは否めない。 改めて、イチローと松井秀喜の偉大さが忍ばれる。その松井でさえ、開幕から数ヶ月はGround King(ゴロ王)と揶揄されたのだ。イチローはキャンプ期間だけでメジャーの投手のタイミングに慣れたらしいが。 点差こそ1点だが、アメリカ戦は惜敗ではなく完敗だった。 野球は点取りゲームであり、点を取らなければ勝てない。私の見る限り、日本打線に点を取れる気配は全くなかった。菊池のラッキーホームラン以外は単打が3本だけというのではどうしようもない。 勝負の綾は、識者の皆さんが様々に論じているが、私の思うに勝負は1回の裏に決した。先頭の山田が死球で出た後、続く菊池が「セオリー通り」バントで送った場面である。 バントをすればするほど得点は減る、というのはもはや常識だ。 プレッシャーのかかる大事な国際試合、先頭打者にぶつけてピンチを招き、いかにメジャーの投手でも動揺は免れないだろう。かさにかかって攻め立てるべきではなかったか。 「スモールボールを免罪符にした、十年一日のスクールボーイの野球」。私の目には、アメリカ投手陣はそう見抜いて、日本打線を完全に呑んでかかっていたように見えた。 大谷翔平の欠場は誠に残念だった。もちろん大谷がいれば勝てたなどと言うつもりはない。今の大谷のバッティングがメジャーの投手に通用したかどうか、見ておきたかったのだ。 正直、日本打線とアメリカ投手陣の間には点差以上に力の差を感じた。そこから日本が取り組むべきことが見える。これまでは「技術力」を武器にしたが、これからは「パワー」を優先し、そこに技術力を加えていくべきではないか。過去3大会とは比較にならないほど他国の本気度が上がる中、使用球、ボークの規定、天然芝の屋外球場など野球を取り巻く環境を“世界基準”に変える必要があると思わされた。                      「宮本慎也の目」『Number』924号、17年4月13日、21ページ。 石田雄太氏は統一球の見直しを訴えている(同43ページ)が、それだけではとても足りない。メジャーの投手の投げる球を日常的に見て、打てる選手を、それも大量に育てる必要がある。とすると答えは一つだ。日本人選手を組織的にメジャーに送り込むのである。高校・大学の段階からメジャーを目指す選手を支援してやればよろしい。かわりに日本球界も、外国人枠などとケチくさいことを言わずに世界各国からバンバン受け入れればよい。豊浦彰太郎氏が言うように、 代表監督も外国から招聘すればよい 。 サッカーでもラグビーでもやっていることだ。もはや門戸を閉ざしている場合ではない。 外国のチームを見ていて特に印象的だったのは、イスラエルチームの躍進、それにオランダ代表のバレンティンの活躍だ。現役バリバリのメジャーリーガーらをキャプテンとして引っ張り、チームをベスト4まで押し上げた(余談だが、アンチル諸島出身の選手の国家的・民族的アイデンティティがどの辺にあるのか興味深いところ)。私も永年スワローズファンをやっているが、バレンティンという選手にキャプテンの資質があるなどと思ったことはついぞなかった。立場が人を作るとはこういうことかと感心していたのだが、ふと嫌なことを考えてしまった。 まったくの想像なのだが、バレンティンという選手は、元々こういう選手だったのではないか。日本の環境では、そうした本来の能力を発揮できずにいたのではないか。もちろん言葉の壁はあるだろうが、仮に現横浜監督のラミレスや元近鉄のローズのような、流暢に日本語を操れる選手がいたとして、プロ野球チームでキャプテンを任せられるということがあるだろうか。日本球界の閉鎖性を考えると、私には望み薄に思える。 締めくくりにあたって、西川美和監督のエッセイから引用。WBCについて書かれた幾多の文章の中でも、とりわけ感動的なものである。 この底抜けに面白い野球というスポーツを、遠い、よく知らない国の人々と、戦術も体格も全く違う力比べをするのが楽しい。WBCなんて世界的に見れば注目された大会じゃないですよ、などと皮肉も言われるが、だとすればますます、野球の面白さを味わえる国に生まれた幸せを噛みしめる。ああ、もっとずっと観ていたいけれど、また次は四年後。世界の野球人の皆さん、楽しい春をありがとう。                             西川美和「野球の国に生まれた幸せを。」65ページ。

2017年4月24日(月)

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2017年4月24日(月)

『難民村の郵便配達夫』

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『難民村の郵便配達夫』

凄いものを観たので報告しておく。

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凄いものを観たので報告しておく。 表題作は、先日のNHK-BS『BS世界のドキュメンタリー』で放送した作品。フィンランド・ブルガリア合作、2016年。 舞台になるのは、トルコと国境を接するブルガリアの小さな村。 早朝、初老の男が国境のフェンス沿いを歩いている。双眼鏡で茂みの中を見ると、いくつか人影が見える。男は携帯電話を取りだし、どこかに電話をかける。「もしもし、国境警察ですか。トルコからの難民がいます・・・」。 本作にナレーションはなく、テロップも必要最小限しか出ない。1時間足らずの長さだが、緑あふれる美しい風景、老いた村人たちの陰影ある表情を豊かに捉えた映像は、番組と言うより映画と呼ぶにふさわしい趣がある。 男はどうやら、自主的に国境の見回りをしているらしい。村の人々との会話から、次第に様子がわかってくる。男の名はイヴァン・フランスゾフ。彼の村はゴリアム・デルヴェント村という。村と墓地の間に国境線ができてしまったため、共産主義時代は墓参りに行くのにパスポートが必要だった。 村は過疎と高齢化で消滅の危機にある。何しろ村長選挙をするにも、選挙人名簿に名がある有権者が38人しかいないというのだ。平たく言えば限界集落である。村の中は廃墟だらけで、廃校の一室には難民がたき火をした跡がある。 トルコを経由してシリアから逃れてきた難民は、毎日のように村を通過していく。村の老婆は、靴のない難民に靴下を分けてやったり、子供たちに水を飲ませてやった体験を語る。 イヴァンは、この村で郵便配達夫をしている。テレビのニュースは、欧州各地で起きる難民にまつわる軋轢を報じている。イヴァンはそれらニュースと、村を通過していく難民の様子を考え合わせ、難民に村に定住してもらい、仕事を与えて税金を納めさせ、村を復興させたいと考えるようになる。彼は次回の村長選挙に出馬することを決め、隣人たちの家を順番に訪れては考えを説いていく。 村人の反応は様々だ。難民と称する人々は出稼ぎに来ているだけだと言う人もいれば、治安が悪化すると言う人もいる。それでも、イヴァンに賛同してくれる人もいる。 対立候補もいる。ハラチェフという蓬髪の男は、共産主義者を自認し、共産政権時代に戻せば事態は好転すると訴える。それでもなぜかイヴァンとは仲が良い。 現職の女性村長ヴェサは、一人だけ執務室にパソコンを置いてインターネットを楽しみ、執務中も大音量でオーディオを聞いている。イヴァンが郵便物を届けても、対応もしない。イヴァンらの会話からすると、政治家としては何もしない人物らしい。 イヴァンは一人で選挙活動をし、ポスターを貼って回る。ハラチェフもポスターを貼り、ついでにイヴァンのポスターをはがして回る(いくらブルガリアでも公職選挙法違反だと思うが)。 やがて選挙の日。開票の結果、イヴァンは健闘したが現職の勝利だった。失意のイヴァンはハラチェフとともに、難民を首都ソフィアまで送り届けて小遣い稼ぎをする。2組の母子を無事にソフィア側のブローカーに引き渡して村に帰ってくるが、やがてテレビでニュースが流れる。 トラックの荷台に70名もの難民が詰め込まれて窒息死しているのが発見されたというのだ。声もなくテレビを見つめるイヴァン。 ラストシーン。イヴァンは今日も、国境沿いを歩いている。 双眼鏡を目に当てると、茂みの中を動く人影が見える。イヴァンは携帯電話を取りだして話し始める。 「もしもし、国境警察ですか。ゴリアム村のイヴァンです。今日は難民はいません。一人も見ておりません・・・」。 本作は原題を、「The Good Postman」と言う。村人はしばしば、イヴァンを「善良な人」と評する。善良な人は、圧倒的に理不尽な現実に直面してただ立ちすくむしかない。 ヨーロッパの現在というにとどまらず、この残酷な世界で良心を持ち続けることの意義と困難を描く名作。今週再放送があるので、未見の方はぜひ。

2017年5月13日(日)

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2017年5月13日(日)

『サエカノ♭』5話

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『サエカノ♭』5話

インド版『巨人の星』こと『スーラジ ザ・ライジングスター』('12)のその後の展開とか調べてたらずいぶん間が空いてしまったが、今日は久々にリアルタイムのアニメの話。

http://www.saenai.tv/story/

インド版『巨人の星』こと『スーラジ ザ・ライジングスター』('12)のその後の展開とか調べてたらずいぶん間が空いてしまったが、今日は久々にリアルタイムのアニメの話。 今期はここしばらくなかった大豊作で、かろうじてついて行ってる。その中でも、亀井幹太監督待望の新作『冴えない彼女の育て方♭』第5話が素晴らしかった。いや黒ストお仕置きの件ではなく。 シナリオのリテイク&ルートの追加により、順調にゲーム制作の進行も遅れる中、 英梨々の原画作業にも遅れが目立ち始める。 かけた時間がクオリティに反映されてこないと指摘する詩羽。 それでも英梨々は最後に予想通りのものをきちんとあげてくると信じる倫也。 そんな中、英梨々は那須高原の別荘に籠り、 一人原画作業に没頭するのだが・・・。 ( 公式サイトより ) 詩羽先輩は、「英梨々は予想通りのものをあげてくる」と言う倫也に対して、それは信頼ではなく「期待のなさ」にすぎない、と怒りを見せる。倫也にはその言葉が理解できない。 英梨々を心配しつつ、通学途中の倫也と恵。 ステルス性は高くとも敏感な恵には、問題の所在が解っている。だから二人の会話はかみ合わない。 それを示すのがこれ。 文字通りの平行線だ。そして倫也がある決定的な一言を口にした瞬間、恵は先に行ってしまう。 平行しつつ同じ方向に進んでいた二人の間が、横線で区切られる。 振り返り、戻ってくる恵だが。 依然、二人の間に境界がある。背景にも注目。倫也の背後は川と遠方の住宅で開けているが、恵の背後はすぐそばのブロック塀、樹木、そして標識の柱で埋め尽くされ、倫也の前に立ちふさがっている。 そして、倫也目線での恵の正面カット。 身長差があるので本来は見下ろしたアングルになるはずが、背景の道路が傾斜しているので消失点が上の方に誘導され、倫也に与える印象を強調した圧迫感のある画になっている。 『進撃の巨人』の急展開も激しいアクションも良いが、こうした一見何気ない会話シーンにちりばめられた工夫の数々が、息詰まる緊張を生む。これぞプロの仕事だ。 また終盤、英梨々が幻影を見ながら筆を走らせるシーンも、創作者の苦悩と快楽と狂気をにじませて、鳥肌が立つほど秀逸。 偶然だろうが、今期は『エロマンガ先生』といい『Re:CREATORS』といい、創作者の業をテーマにした作品が目につく。

更新履歴を兼ねて、日記付け。完結していない作品については、ここに書いていきます。

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更新履歴を兼ねて、日記付け。完結していない作品については、ここに書いていきます。

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