「このミステリーがすごい!」 第1位、傑作ミステリ短篇集

【クライム・マシン】
ジャック・リッチー
好野理恵・谷崎由依・藤村裕美訳
プロの殺し屋の前に自称発明家が現われ、自分はタイム・マシンであなたの犯行を目撃したと告げる
「クライム・マシン」、姿を消した妻は何処へ?
巧妙な犯罪計画を描くMWA賞受賞作 「エミリーがいない」
ほか全14篇。オフビートなユーモアとツイストに満ちたクライム・ストーリーで人気を博した短篇の名手、ジャック・リッチー傑作集、ついに文庫化。
◆河出文庫 2009年9月刊 本体840円 [amazon]
◆装画=ソリマチアキラ
◆装丁=藤田知子
※『クライム・マシン』 (晶文社、2005) の文庫化 (新編集)。
◆『クライム・マシン』 (晶文社版)
このミステリーがすごい!2006 第1位
週刊文春 ミステリーベスト10 第2位
2006本格ミステリ・ベスト10 第7位
「短編ミステリーのお手本 (中略) プロの技は、長編よりも短編にこそ現れるという、格好の見本がここにある」
逢坂剛氏評(讀賣新聞 2005/12/11)
「こんな面白いミステリの短篇を書いていた作家がいたとは知らなかった」
川本三郎氏評(週刊ポスト 2005/11/4号)
「飛び切りクールで粋な作品集が出た。(中略)
ミステリを読む愉しみってこういうことだよなぁ、ということを再認識させてくれる一冊だ」
川出正樹氏評 (ミステリマガジン2005年12月号)
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【収録作品】 クライム・マシン/ルーレット必勝法/歳はいくつだ/日当22セント/殺人哲学者/旅は道づれ/エミリーがいない/切り裂きジャックの末裔/罪のない町/記憶テスト/記憶よ、さらば(文庫版新収録)/こんな日もあるさ/縛り首の木/デヴローの怪物 ◇解説=羽柴壮一 |
ジャック・リッチー (1922-1983)
アメリカの作家。生涯に350篇もの作品を残した短篇のスペシャリスト。無駄を徹底的にそぎ落とした簡潔なスタイルは、クイーン、バウチャー、ウェストレイクなど、作家の間にもファンが多い。ヒッチコックのお気に入りでもあった。他の邦訳短篇集に 『10ドルだって大金だ』 『ダイアルAを回せ』 (河出書房新社) がある。 |
※晶文社版収録の4篇を含むカーデュラ・シリーズは 『カーデュラ探偵社』 として刊行。
短篇ミステリの名手が創造したユニークな名探偵シリーズ
【カーデュラ探偵社】
ジャック・リッチー
駒月雅子・好野理恵訳
引きこもりの天才ボウラー、アル中の料理人、刑務所出の詩雑誌の編集人など、世に容れられぬ変人ばかりを集めた屋敷で発生した狙撃事件。毎晩、同じ時刻、同じ場所で繰り返される、同一犯人と同一被害者による謎のひったくり事件。そして一族の宿敵ヴァン・イェルシング教授との対決……。超人的な力と鋭い頭脳で難事件を解決、夜しか活動しない私立探偵カーデュラ・シリーズ全8篇に、平和な田舎町で白昼堂々行われた完全犯罪を描く
「無痛抜歯法」、作者得意の殺し屋テーマの傑作 「いい殺し屋を雇うなら」、手の込んだプラクティカル・ジョークが奇妙な方向へねじれていく 「さかさまの世界」
など、ノンシリーズ短篇5作品を新訳で収録。短篇ミステリの名手リッチーの文庫版傑作集第二弾。
◆河出文庫 2010年9月刊 本体840円 [amazon]
◆装画=ソリマチアキラ
◆装丁=藤田知子
【収録作品】 キッド・カーデュラ/カーデュラ探偵社/カーデュラ救助に行く/カーデュラと盗癖者/カーデュラの逆襲/カーデュラ野球場へ行く/カーデュラと鍵のかかった部屋/カーデュラと昨日消えた男/無痛抜歯法※/いい殺し屋を雇うなら※/くずかご※/さかさまの世界※/トニーのために歌おう※ ◇解説=羽柴壮一
※=新訳作品。カーデュラ・シリーズ8篇は、『クライム・マシン』(晶文社版)、『10ドルだって大金だ』 『ダイアルAを回せ』 からの再録。 |

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