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渡 辺 儀 輝 先 生、本 を 出 版
 去る12月4日、世界57ヶ国・地域の中の学習到達速度調査(OEDD)で、日本が読解力、数学、科学的応用力で順位を下げたという報道があった。

 理科離れなんかない。全国でサイエンスショーをやれば、「どこでも好奇心豊かな子どもたちでいっぱいです」
 『投げるポールに回転を与えると球筋が曲がってカーブになる、ということは小学校でも知っている事実ですが、「なぜ曲がるのか?」という疑問に答えることができる人は、大人でもなかなかいないのではないでしょうか。
 カーブの投げ方はこう、シュートの投げ方はこう......という方法がわかっていても、「なぜ?」とはなかなか考えないし、教えてもらえません。今の学校での学習に似ています。この問題はこう解く、このパターに代入すれば解ける。では、なぜその解法を使うのか。受験のテクニックとして覚えさせるだけ......というのは、あまりにも寂しいのです』
と2007年11月24日に発刊された「なぜ救急車が通り過ぎるとサイレンの音が変わるのか」の著作の中で、渡辺儀輝(よしてる)先生は語っている。
 渡辺先生は、1966年北海道美幌生まれ。当別高校、南鹿部高校を経て、2002年函館東高へ転勤、現市立函館高等学校の物理の教諭。
 1999年から「函館新聞」に毎週「家庭できるお手軽実験集・レッツトライ理科実験」というコラムを8年連続掲載してきた。その中から「私たちの身のまわりにあふれている科学の疑問、不思議が伝わる代表的な項目をピックアップして、大幅な加筆修正をおこない、1冊にまとめた」

 第1章 素朴な疑問から考える科学
 第2章 毎日の正確に息づく科学
 第3章 地球や自然の不思議がわかる科学

 「味付けの順場にも科学の法則が生きている」ことをご存知だろうか。
 「じゃがいもの煮っがし」の味付けは、「さしすせそ」=「砂糖、塩、酢、醤油、味噌」の順で、おこなえば間違いない。
 なぜか? 浸透、浸透圧に関係しているというのだ。
 そんな身近な謎を、先生は解説している。

 『この本を読んでいただき、少しでも科学の魅力を感じてください。そしてぜひ「理科っておもしろい、科学ってこんなに身近なもの」と、周囲に、できれば子どもたちにも伝えてください』。
                                                              2007.12.30 管理人
 
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