先週に続いてEpisode20「死ぬまで一緒に」。
これまた凄かった。
敵中に突出して、レギオンの最終兵器「モルフォ」を追うシンたち一行。
しかしシンは、レギオンに取り込まれたフレデリカの騎士・キリヤに同調するかのように危うさを見せ始め、ライデンはそれを案じる。
駅の高架上で語る二人を上空から捉えたトリッキーな構図。注目は、背景と言うか地上の線路である。

当初、シンを問い詰めるライデンの場面では、左にいるシンの側の線路は外を向いている。やがて探り合いのフェーズを終えて二人ともが真情を吐露するに従って、シンの側の線路もまっすぐになる。だが、依然として二人の間は平行線である。

自分たちの行く末について語るとき、ライデンの背後の線路は遠くへ続いているが、

シンの側は通行止めの表示が。わざわざピン送りで強調している。

一人で戦おうとするな、自分たちを頼れと言うとき、二人の影も一つになる。

そして、何度かインサートされる、蟻にたかられる蝶の死骸の意味するものは。
こういう凝ったことやる演出家は誰かと思ったら、案の定だった。
絵コンテ:伊藤智彦
演出:四ノ宮 春
言わでものことだが、ラストカットのキリヤの笑みは、Episode18「本当は」のラストカット、シンの笑みに対応している。

古来、ドラゴンを追う者は自らもドラゴンとなる。果たしてシンに救いの道はあるのか。
クライマックスが近い。
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