2000年6月号 | ||
順位 | キャラクター | 作品 |
1位 | スパイク | カウボーイビバップ |
2位 | オーフェン | 魔術師オーフェン |
3位 | 李小狼 | カードキャプターさくら |
4位 | ロラン | ∀ガンダム |
5位 | 太公望 | 仙界伝 封神演義 |
1位 | 木之本桜 | カードキャプターさくら |
2位 | シャオリン | まもって守護月天! |
3位 | 神岸あかり | To Heart |
4位 | まろん | 神風怪盗ジャンヌ |
5位 | ライム | セイバーマリオネットJ to X |
2000年の作品群から、まず『カウボーイビバップ』。正確には『ビバップ』の初放送は98年だが、人気の絶頂期が2000年前後ということであろう。劇場版公開は2001年。
下図から一目瞭然で、レギュラー3人は三者三様に鼻が描き分けられている。
また、図版は省略するが、同じ美女キャラでもジュリアはすっきりと通った鼻筋で描かれる。逆に鼻が省略されがちなのがエド。描くときは三角形で描かれる(BLでつぶさないことと注意書きあり)。キャラデザイン:川元利浩。
同時期の人気作品としてもう一つ、『カードキャプターさくら』。98〜00年、キャラデザイン:高橋久美子。
こちらは完全に点鼻で描写されている。ただし主人公さくらが小学校4年生の設定であるのに対し、周囲の年長のキャラクターは鼻筋が描かれる。
『ビバップ』のエドの例と併せて考えると、この時期の点鼻は、まだ「子供を示す記号」という性格を引きずっていた。
2000年代中盤。
2005年6月号 | ||
順位 | キャラクター | 作品 |
1位 | アスラン・ザラ | 機動戦士ガンダムSEED |
2位 | キラ・ヤマト | 機動戦士ガンダムSEED |
3位 | エドワード・エルリック | 鋼の錬金術師 |
4位 | ロイ・マスタング | 鋼の錬金術師 |
5位 | 真壁一騎 | 蒼穹のファフナー |
1位 | ラクス・クライン | 機動戦士ガンダムSEED |
2位 | カガリ・ユラ・アスハ | 機動戦士ガンダムSEED |
3位 | リザ・ホークアイ | 鋼の錬金術師 |
4位 | ステラ・ルーシェ | 機動戦士ガンダムSEED |
5位 | ルナマリア・ホーク | 機動戦士ガンダムSEED |
2005年は、一目瞭然で『ハガレン』と『種ガン』の年である。
『SEED』にはなじみがないので『鋼の錬金術師』('03)、キャラデザイン:伊藤嘉之についてだけ触れさせてもらうが、「子供を示す記号」だった点鼻が、老若男女を問わず「美形を示す記号」に変化していくのが2000年代である。『ハガレン』の主要キャラを見ればわかるとおり、エド(15歳)、マスタング大佐、ホークアイ中尉らは鼻が小さい。
反対にアームストロング少佐などは、当然のように厳ついデザインになる。図版は省略するが、ヒューズ中佐も鼻筋がはっきり描かれる。これは彼が妻子持ちであったり、エドの庇護者的な役割を果たしていることと無関係ではないはずである。