くノ一陵辱地獄

ミスターカズ 作


<10、雲雀の葛藤>
修行を終えると雲雀は急いで自分の部屋に戻った。もう身体が疼きすぐに自慰をしなければ、気が狂ってしまいそうだった。走っている最中も乳房が揺れ、快感を雲雀に供給していた。
(早く・・早くいきたい・・・)
その思いで頭が一杯だった。部屋に入ろうとすると、後ろに気配を感じた。
「誰?」
雲雀は振り向くと、椿が立っていた。
「雲雀、そんなに慌ててどうしたの?まさかこれから自慰なんかしようと思ってないわよね。くノ一になるためにもう修行中はしないって師範と約束したものね。」
雲雀は椿の言葉にはっとした。椿に言われなければそんなことなど思い出しもしなかっただろう。とにかく一刻でもはやくいきたいということしか頭の中になかった。
「そんなこと・・・わかっています・・・」
そう言いながらも雲雀の身体は快感を求めている。しかし師範と自慰はしないと言った 以上するわけにはいかない。
「雲雀、お前は本当は自慰でもしなければおさまらないのであろう。あんなふうに快感漬けにされ、1回もいけなかったのだからな。」
(あなたがいかせてくれなかったからこんなふうになったんじゃない・・)
心の中で雲雀は叫んだ。
「まあ、いい。お前が自慰をしようがするまいが知ったことではない。だがひとつだけ忠告しておく。お前のことは誰も監視しない。もちろん、私もそんなことはしない。師範もいちいちそんなことを気にしてなどいないだろう。が、しかし、お前が自慰に耽った時はお前自身がくノ一をあきらめたということなのだ。そのことをしっかり胸に刻んでおくんだな。」
椿は雲雀に言った。
「わかってはいます・・・でもこのままでは・・・」
「くノ一をあきらめるか?」
「いやです。それだけは・・・」
「ならば耐えるのだ。」
雲雀は椿に諭され耐えることを約束した。しかし雲雀の言葉の力のなさに椿は不安を覚えた。おそらくこのままでは自慰をしてしまうだろう。椿は帰り際にそっと呟いた。
「明日は思いっきりいかせてやる。だから今日の夜は我慢するんだ。」

雲雀は夜までなんとか自慰をせず耐えていた。しかし雲雀の乳房からは快感を求め、疼きが止まらなかった。乳首は顔を出したまま刺激を待っている。
(きもちよくなりたい・・・でも・・耐えるのよ、雲雀!)
雲雀は必死で自分に言い聞かせた。油断すると無意識のうちに手が乳房にいってしまいそうだった。
このまま眠りにつこうとしても無意識のうちに自慰をしてしまうだろう。
雲雀は帯を取り出し、自分の両手を縛った。
(こうすれば自慰できないはずだわ・・)
いろいろ葛藤しながらも、疲れで雲雀は眠りに着いた。
しかし雲雀は身体の火照りで何度も目覚め、自慰をしたい衝動にかられた。必死で身悶えながらも何とか我慢し、朝を迎えた。


<11、雲雀、新たな快感を知る>
雲雀は寝不足で呆然としていた。さすがに身体の疼きもおさまっていた。
(どうしてこんなふうになっちゃったんだろう・・・)
ほんの2日前までは自分が快感に狂ってしまうなどということは想像できなかった。あれほど邪魔だった大きな乳房が自分の理性を簡単に崩壊させてしまうという女体の恐ろしさに雲雀は不安を覚えずにいられなかった。
3日目の修行が始まった。椿は雲雀に言った。
「よいか、雲雀。今日は本当の快感の源、肉芽を責める。感じやすいお前のことだ。あっという間にいってしまうだろう。ある意味今までの乳責めは準備段階でしかない。覚悟してのぞむのだ。」
今までの乳房への責めが準備段階でしかなかったという言葉に、雲雀はゾッとする思いがした。
あれ以上にきもちいいことなど存在しないと思っていた。
(あれよりすごいなんて・・・本当に死んじゃうかも・・)
「今までお前が乳房で何度もいったとき、股間が湿っていることには気づいていただろう。」
雲雀はそう言われると、確かに椿に責められた時も、自分で自慰に耽った時も、自分の下着がグッショリ濡れていることに気づいていた。
(あれはおしっこをもらしたわけじゃないんだ・・・)
雲雀はてっきりきもちよさでおしっこをもらしたものと思っていた。

椿は雲雀を全裸にし、横に寝かせた。雲雀は不安と期待を持ちながら待っていた。椿の舌がある1点をとらえた。
「はああああああああーーーーっっっっっ!!!!」
雲雀は腰を飛び上げ固まった。たった1回舌が肉芽に触れただけだった。すぐに腰が落ち痙攣していた。
「え?もういったのか?」
椿は驚いて雲雀を見た。雲雀は呆然となって天を見上げていた。
(何今の?わけがわからない・・・)
いきなりいってしまうような猛烈な快感であった。しかし雲雀は今の感覚がいったのかどうかもわからないくらいであった。椿はもう一度雲雀の肉芽を舌で転がした。
「はううううーーーーっ!あああああああーーーーっ!ひああああーーーっ!」
(すごい!どうなっちゃうの、すごすぎる・・・)
雲雀の身体は全身痙攣し、腰が豪快に跳ね上がっている。乳房の時とは違う逃げたくなるような快感であった。
「あっ、ダメっ!はううっ!いくっ!・・・」
雲雀はまた数秒で天国にいってしまった。
「はぐっ!はうっ!はあっ!・・いっちゃった・・はうっ!」
雲雀は状況がつかめないまま2度達してしまった。
「雲雀、まだ何もしてないぞ。この程度でいくんじゃない!」
椿はすぐに3度目の責めを始めた。乳房を責める時以上の反応は予測できたが、こんなにも敏感すぎるとは椿も予測していなかった。そんなことを椿が考えているうちに、雲雀は3度目の絶頂を迎えていた。
「はうあああああーーーー!!いっくうううーーー!!!」
椿は、もう雲雀がこのままくノ一になることはあり得ないと確信した。しかし、痙攣している雲雀を見ると、椿は何とか雲雀の希望を叶えてやりたいと思うようになっていた。
(どうしたのだろう・・情などかけてしまうとは・・・)


<12、雲雀の百合体験>
雲雀は肉芽という新たな快感の源を知った。修行中、何十回いってしまったか、自分がどうなっていたのかもわからなかった。修行を終えたとき、雲雀は腰が抜けて動くことすらできなかった。最後は椿が雲雀を抱きかかえ、部屋まで連れてきたのだ。
雲雀は涙に暮れた。もう自分がくノ一にはなれないと悟ったのだ。いくら我慢しようにも何も考えることができないままいってしまう自分の身体。快感には絶対に勝てないという自分の血筋。
そんなことを考えると自分の愚かさ、未熟さに腹が立ち涙が止まらなかった。
(もう、これでくノ一にはなれないんだわ・・・)

その時、椿が部屋にやって来た。椿は涙に暮れていた雲雀を見て、自らが限界を悟ったのだと確信した。
「どうやらわかったようだな。お前はこのままではくノ一になれないことを。」
雲雀は椿の言ったことに疑問を持った。
「あの・・・このままでは、と言いますと?」
「このまま修行してもお前は快感に酔いしれ、狂ってしまうだけだ。1時間どころか10分ももたないだろう。」
「はあ・・・そうかもしれません・・・」
「しかしひとつだけ方法がある。そうすればお前は1時間でも2時間でも耐えられるようになるかもしれん。」
雲雀はそれを聞いて椿に聞いた。
「ど、どうすればいいんですか?」
「これは本当はするべきことではないんだ。くノ一の1人としては。だが私はお前のことが好きになってしまったようだ。だから何としてもお前の夢を叶えてやりたい。」
「・・・・」
雲雀は椿の突然の告白に戸惑った。女同士がそんな感情をもってしまうなどど考えたことがなかった。
ただ黙って椿の話を聞くしかなかった。
「いいか、これは一か八かの賭けだ。お前を暗示にかける。肉芽を責められても、乳房を愛撫されても絶対に感じないと。ある程度の間は暗示で耐えられるはずだ。しかし、1度でもいってしまえばそれまで溜まっていた快感が一気に押し寄せてくる。快感で悶え死ぬことも十分に考えられる。死ななかったとしても、快感でお前の身体が壊れてしまうかもしれん。それでもよければお前に暗示をかけてやる。どうする、雲雀。」
雲雀は椿の話を聞き、決断した。
「お願いします。暗示をかけてください。くノ一になりたいんです。」
「わかった。暗示をかけたときがお前との別れだ。もうお前と会うことはない・・・」
椿は自分がそんなことをすれば、この屋敷から破門されるとわかっていた。場合によっては命さえ狙われるだろう。しかし、それでも雲雀をくノ一にしてやりたい、夢を叶えてやりたいと思っていた。
「暗示をかけるまえにお前を私のものとしたい・・いいな?」
「・・・はい・・・」
そう言うと雲雀と椿はくちづけをした。お互いの装束を脱がせた。椿の裸体は程良い肉づきで、乳房もお椀のように膨らんでいた。
「雲雀、私をいかせなさい。」
雲雀は戸惑った。人を責めるなどしたこともなく、どうすればよいのかわからなかった。
「雲雀、お前がきもちいいと思っているところはどんな女でもきもちいいのだ。だからわかっているな。」
雲雀はそう言われると椿の乳首を口に含んだ。
「んんっ・・・そう・・・ああん・・」
椿の口から吐息が漏れた。雲雀は必死で椿の乳房を愛撫した。椿は雲雀ほどではなかったが、感じやすい体質だった。
「ああっ・・いいっ・・その調子で・・はあああっ・・・」
椿は今までのモヤモヤを吹き払うかのように快感に没頭した。雲雀は椿の乳首を指と舌で転がした。
「あああっ・・雲雀・・・肉芽を・・舐めて・・・はうっ!」
椿は雲雀の指を肉芽の場所に導いた。雲雀は小さな突起が爆発的な快感を産むとは信じられなかった。
言われたとおりにそこを舐めると、
「はあああああーーっ!いいーーっ!そう、あああっ!」
先程よりも一段と椿の歓喜の声があがった。
雲雀は、とにかく椿を悦ばせようとがむしゃらに肉芽を責めた。
「はあああっ!いいのっ!はうううっ!あああああーーーっ!」
椿の吐息が荒くなってきた。椿は雲雀の身体を反転させ、雲雀の肉芽を責め始めた。
「はぐううーーー!はああああーーっ!ダメっ!あああああーーーっ!」
雲雀はすぐに反応し、悦びの声をあげる。
「あああっ!雲雀・・まだいっちゃダメよ。一緒にいくのよ。」
「はあああーーーっ!これ以上、あああっ!されたらあああーーー!いっちゃうーー!」
椿は雲雀がいきそうなのを察知し、責めるのをやめ、自らの乳房を揉み、絶頂寸前まで高めた。そして雲雀の肉芽を指で弄り、絶頂を迎えようとしていた。
「ひあああーーっ!ダメーーっ!もう、いっちゃうっ!いく、いく、いくーーーっ!!」
「いやあああーーー!わたしも、あああーーーっ、いっくうううーーー!!」
雲雀と椿はお互いの肉芽を弄り、絶頂を迎えた。
雲雀にとって、初めての百合体験であった。
(こんなにきもちいいなんて・・・)
身体を痙攣させながら快感の余韻に浸っていた。

椿は雲雀の脚と自分の脚をからませ互いの股間を合わせた。椿が腰を振り始めると、雲雀もすぐに反応し始めた。
「はうっ!・・雲雀、もっときもちよくなろうね・・あああっ!」
「くうっ、あああーーっ!きもちいいっ!はあああーーっ!」
お互いの愛液で股間の滑りがよくなってきた。
雲雀の身体はその間も頻繁に痙攣し、椿が腰を振っている間にも絶頂を何度か迎えていた。
「はあああーーっ!我慢できない!いっちゃうーーっ!あああーー、いっくーーぅ!」
「ダメッ、またいっちゃいそう、早くいって!お願い!あああーーーっ!」
雲雀は椿が達する前にいってしまうのだ。
「雲雀!我慢しなさい。一緒に、あああっ!いくのよ、はあああーーっ!」
椿は懸命に腰を振り、自らを絶頂にもっていった。
「あああっ!わたしも、いきそう!はあああっ!一緒に、いくわよ!」
「らめーーーっ!また、くる!ああっ、いくっ、いくっ、ああああーーーっ!」
こうして雲雀と椿の長い夜は過ぎていった。
翌朝、椿は雲雀に術をかけ、雲雀の性感を封印した。
眠ったままの雲雀を残し、椿は去っていった。


<13、雲雀、悲しみに暮れる>
椿が姿を消した後、雲雀は目覚めた。
(もう、椿はいないんだわ・・・)
雲雀は椿が自分を犠牲にしてまでくノ一になることを望んでくれたことを感謝していた。その後、別のくノ一が「快楽耐性の儀」を雲雀に施した。
雲雀は最初いつものように快感に狂ってしまうと思っていた。しかし、くノ一がいくら雲雀の乳房や肉芽を責めても、ほとんど感じなくなっていた。
(なんとなくきもちいいけど、これなら全然耐えられる。)
その後も順調に修行をこなし、以前の優秀な雲雀に戻っていた。師範はそんな雲雀を不思議に思いながらも、1歩1歩くノ一に近づいていることを認めはじめていた。

雲雀が修行に明け暮れていた頃、師範の元に驚くべき話が届いた。椿が隣国に通じる森で発見されたのだ。椿は裸の状態だったのだ。
(邪神に狂わされたのか・・・)
椿は生きていたものの、完全に人間性を壊されていたのだ。何を聞いても椿の口から返事が返ってくることはなかった。
「椿、一体どうしたんだ?」
「あーうーー・・ふぃえ・・はうっく・・」
仲間の問いかけにも訳の分からないことを言うだけであった。
雲雀は話を聞いて椿の元に駆けつけた。
「椿・・・どうしてこんなことに・・・」
まるで壊れたおもちゃのようになってしまった椿を見て、雲雀は涙にくれた。
そんな雲雀に師範が声をかけた。

「雲雀。椿のようなくノ一でもこんな状態になってしまうのだ。これが邪神の恐ろしさなのだ。こいつを倒さない限り、我が国の平和は訪れないだろう。」
雲雀は邪神というものがどんなものであるか想像できなかった。
「師範、邪神とは何者なんですか?」
「邪神は妖獣のひとつで若い女の体を辱める妖獣だ。今まで何人ものくノ一が邪神狩りに行き、みんな邪神に狂わされ廃人同様になってしまうのだ。」
「では椿はその邪神に・・・」
「おそらく間違いないであろう。しかし、椿はなぜこのような無茶なことを・・・」
雲雀は話を聞き、何としても邪神を自分の手で倒したいと思っていた。
(椿、あなたの仇、私がとってみせる・・・)
椿はその後深い眠りについた。目覚めた後も椿が正気に戻ることはなかった。


<14、雲雀、邪神と戦う>
雲雀はいろいろな思いに耽りながらも修行を続けた。術の効果は効いていて、快感に狂うこともなくなっていた。
(これなら邪神と戦える・・・)
雲雀は椿を廃人同様にした邪神を自分の手で倒したいと考えていた。
「快楽耐性の儀」も無事に終え、くノ一として修行を積んでいた雲雀はめきめき頭角を現し、1流のくノ一と肩を並べるほどの実力をつけた。
それと同時に身体も成長していた。雲雀の乳房はさらに大きさを増していた。修行中はさらしを巻いているのだが、それでも抑えが効かないときもあった。
しかしその乳房から快感が湧いてくることはなくなっていた。
(椿、あなたのおかげでここまで来られたわ。あなたの仇とってみせる。)
雲雀は師範に自分を邪神退治に行かせてほしいと懇願した。
「雲雀、お前が倒せるほど甘い相手ではない。今まで何も言わなかったが、お前は術で快感を押さえ込んでいるのではないか?その程度の術など邪神は簡単に破ってしまうぞ。」
「師範、私なら邪神に手込めにされる前に邪神を倒してみせます。お願いします。行かせてください。」
雲雀は懸命に師範に頼み込んだ。
「・・・わかった。よかろう。しかし、決して油断するでない。邪神はスキがない。ひとつ間違えば、あっという間に捕らえられる。いつも以上に気を引き締めて行くのだ。」
師範はそう言うと、雲雀に剣を渡した。
「これは邪神を倒せるであろう唯一の剣だ。これでやつの息の根を止めるのだ。」
「わかりました。きっと邪神を倒しここに戻ってきます。」
雲雀は剣を受け取り、邪神のすべてのことを師範から聞いた。
邪神は普段は普通の人間の格好をし、突然襲いかかるということ、そして妖獣となり、あらゆる手段で責めてくるということを。
雲雀は胸にしっかり剣を抱き、邪神がいるであろう山に向かっていった。

雲雀は山の麓でどのように邪神を倒すのか考えていた。
(これから出会うやつは注意したほうがよいな・・・)
いろいろ策を練った後、雲雀は山に入っていった。
しばらくすると、雲雀は気配を感じ取った。
「何奴!姿を見せろ!」
すると前方に1人の少女が現れた。その少女はおどおどした目で雲雀を見つめた。
「あら、何してるのこんなところで。ここは危ないところだから遊んでちゃだめよ。」
雲雀はその少女に言った。すると少女はにっこり微笑んで雲雀に言った。
「前にもおなじこと言われた。でもそのお姉ちゃんいっぱい私と遊んでくれたんだ。あなたも私と遊んでくれる?」
少女は無邪気そうに雲雀に言った。しかし雲雀は邪神を倒すことで頭がいっぱいだった。
「ごめんなさい。あなたと遊んでるヒマはないの。」
「でも私と嫌でも遊んでもらうことになるわ。」
少女はそう言うと、雲雀を睨み付け、襲いかかってきた。
なんとその少女が邪神だったのだ。
雲雀は身体を入れ替え、邪神の攻撃をかわした。
「うふふ・・・ようやく遊んでくれる気になったのね。」
「貴様、絶対に許さん!必ずお前を倒す!」
「あらあら・・前にも同じ様なこと言ってたくノ一がいたわね。あなたも彼女みたいになりたいのね。
かわいがってあげるわ。」
邪神はそう言うと結界を張り、雲雀を中に封じ込めた。雲雀は邪神を倒さない限り、ここから出られないことを悟った。
「卑怯な。しかし私はお前を倒す!覚悟!」
雲雀は剣を振りかざし、邪神に斬りつけた。すると剣は少女の身体をした邪神をとらえ、真っ二つに切り裂いた。
するとそこから無色の液体が噴き出して、雲雀の身体にかかった。
「や、やったわ!邪神を倒したんだわ!」
雲雀は邪神を倒したと思っていた。しかし、結界が崩れないのだ。
(ど、どういうことなの?)
そして液体がかかった装束の部分が溶けだし、雲雀の豊満な乳房が顔を出していた。
みるみる全身がさらけ出され、雲雀はその場に座り込んだ。
「ふふふ・・・いいざまだ。これからがお楽しみだ。前の女もいい身体をしておったがお前はそれ以上のようだ。十分楽しませてもらうぞ。」
どこからか邪神の声が響いてきた。
(これからが戦いのようね・・・)
雲雀はこれからが自分にとっての戦いだと感じていた。


<15、雲雀、自分と戦う>
雲雀は得体の知れない恐怖を感じていた。切り裂いたはずの邪神の姿はどこにもなく、ただ不気味な声だけが響いているのだ。
「お前も甘いな。私が貴様ごときに簡単にやられるはずがないだろう。」
「だ、だまれ!正々堂々お前と勝負してやる。姿をあらわせ!」
雲雀はその声のする方向に叫んだ。
「ふふふ・・・もう、お前に勝ち目はない。すでに私の術中にはまったんだから。あとは快楽に溺れていくだけだ。」
「ふざけるな!私がお前ごときに狂わされるはずが・・」
そう言いかけた瞬間だった。
「!!!」
雲雀の身体に変化が起きた。以前自分が散々狂わされた快感が徐々に湧いてきているのがわかった。
(え、どうして?もう感じなくなっていたはずでは・・・)
雲雀は自分の変調にとまどっていた。
「どうした?何か言いたかったんじゃないのか?」
「う、うるさいっ!お前なんかに・・負ける・・はずが・・」
雲雀は身体が初めて自分が自慰に狂った時の状態になっていることに気づいていた。身体中が火照り、乳房と肉芽が疼き始めている。
「ふふふ・・・確かに私はお前に手出しはしない。しかし勝手に自分で快楽に溺れていくだけだからな。
お前のひとり遊びを見せてもらってからたっぷり遊んでやる。」
「バ・・バカなことを・・言うな。私が・・そんな・・・こと・・・」
雲雀の声がだんだん弱々しくなってきた。身体中が疼き、快感を求めせがんでくるのだ。はちきれんばかりの乳房は揉みしだかれるのを今か今かと待っている。乳首もツンと前に突き出し、少しでも早く快感を得ようとしている。肉芽のまわりもしっとりと濡れている。特に弱点の乳房と乳首は疼きが激しくなって少しでも触れればあっという間に快感に支配される状態であった。
(ダ、ダメよ。ここで負けたら今までの苦労、そして椿の無念を晴らすことはできないわ。)
雲雀は必死に身体の疼きと戦っていた。
「ふふふ・・いつまで我慢できるかな。前のくノ一はあっという間に自慰に耽っていたがな。耐える分、お前のほうが楽しみだ。我慢すれば我慢するほど快感は強烈になっていくからな。」
「・・だ、だまれ!・・私は・・・そんなこと・・・しない・・・はあっ・・」
確かに邪神の言うように、身体の疼きはどんどん増していっている。
「いいことを教えてやろう。お前が身体中にかぶった液体は強烈な催淫作用があるのだ。しかも快感を得られないとどんどんその作用は増していく。早いうちにしてしまったほうがいいんじゃないのか?」
「はあっ・・す、するわけ・・・ないっ・・はあん・・・」
(この状態が続いても絶対に負けない・・)
雲雀は身体の疼きでとろけそうになりながら必死で耐えていた。きっと以前の雲雀ならすでに自慰に狂っているだろう。
「そうか。なら好きなだけ我慢するがいい。しかし、この催淫作用は消えることはない。十分楽しむがいい。ははははは・・・」
邪神は雲雀が快楽に溺れ始めているのをわかっていた。雲雀は全身の疼きで立っていることが難しくなっていた。
(ど、どうしよう・・・立ってられない・・・)
膝がガクガクし始め、身体が前のめりになってくる。しかし雲雀は気力でなんとか持ちこたえていた。
もし乳首がどこかに触れてしまったらたちまち快感が全身を駆け抜けることは雲雀にも理解できた。
そうなってしまえば雲雀の指は自分の意志と反して乳房を弄り、雲雀を絶頂に導くことは間違いなかった。
(絶対・・耐えてみせる・・くノ一の意地にかけて・・・)


<16、雲雀、快感に酔う>
雲雀の我慢は限界に近づいていた。
(か、身体が熱い・・・力が入らない・・・)
乳房は猛烈な疼きで悲鳴を上げている。
「ああっ・・・た、耐えるのよ・・はあん・・」
ついに雲雀の膝がガクッと折れ、両膝を着いてしまった。その時大きな乳房が揺れ、雲雀の身体に快感が走った。
「はうっ!・・ダメッ・・ああっ・・」
(き・・きもちいい・・・)
雲雀の乳房から溜まっていた快感が溢れ出した。雲雀の身体が痙攣する。
「ふふふ・・もう限界のようだな。」
邪神の声が雲雀の耳に届いた。しかし今の雲雀はこみ上げてくる快感と必死に戦い、それどころではなかった。
(は、はやくきもちよくなりたい・・・)
(ダメよ!ここで負けたら椿の無念、晴らせないわ・・)
雲雀の心が葛藤する。そうしている間にも乳房から甘い快感がどんどん押し寄せてくる。雲雀の上半身が快感に溶かされていく。どんどん前傾していき、太股と乳首があと少しで触れそうになっている。
雲雀は両腕で何とか支え、耐えていた。
乳首が触れてしまえばもう我慢することは不可能である。そんな状況は長くは続かなかった。体重が両腕にかかると雲雀の腕が悲鳴をあげ、折れ曲がった。
「はあああっ!!」
ついに雲雀の身体が崩れ落ち、乳房が地面に触れ、快感が全身を駆け巡る。
雲雀の両手が乳房に伸びていく。もう我慢することはできなかった。
「さあ、くノ一の慰み見せてもらおうか。」
邪神の声は雲雀には入らなかった。
「はううっ!あああっ!き、きもちいいっ!」
雲雀は豊満な乳房を揉みしだいた。快感が一気に押し寄せてくる。今まで我慢していた雲雀に指を止めることはできなかった。
「あああん!す、すごい!はううっ!あうっ!」
乳房を揉みしだくだけで絶頂に達してしまいそうな感覚であった。
(この感じ・・やっぱりたまらない・・・)
やはり1度覚えた快感を忘れることなどできないのだ。雲雀は快感の塊といえる乳房をもみくちゃにして快感を絞り出そうとする。
「んあああーーっ!はあああっ!いいっ!ああああっ!」
雲雀は絶頂に向かって突き進んでいた。
「椿とか言うくノ一と同じ道を辿るがよい。さあ、もっと悶えろ。」
邪神の声が雲雀の耳に届いた。
(そ、そうだ・・・椿のためにも溺れるわけにはいかない・・)
わずかに残っていた雲雀の理性が、両手を乳房から引き離した。
「はあっ!・・も、もう・・しない・・してたまるか・・」
快感に酔いながらも雲雀は必死で自慰をやめようとした。
「ほほう・・なかなか楽しい娘じゃないか。今やめることなどできるわけないがな。」
邪神は雲雀の身体の状態を見抜いているようだった。無理矢理自慰をやめたものの乳房から先程以上の快感が湧き出て、疼きは到底長時間耐えられるものではない。
痙攣した身体がそれを物語っていた。
(つ・・椿のためにも・・・でも・・・もう・・)
1度離れた両手が自分の意志とは反対に乳房に向かっていく。
(やっぱり・・ダメ・・・私、未熟だったわ・・・もう、やめられない・・・)
くノ一になったばかりの雲雀はただの14歳の少女に戻っていた。
「いやあああーーっ!ああああっ!くあああーーっ!」
再び乳房を揉みしだくと強烈な快感が全身を貫いた。雲雀の指がついに乳首に触れた。
「はあああーーーっ!んああああーーーっ!いいーーーっ!はううっ!」
(そう・・これ、もっと・・・)
椿によって施された術は解ける寸前であった。1回いってしまえば、もう元の雲雀に戻ってしまうのだ。
これだけ強烈な快感を耐えられたのは術のおかげであった。しかし、もう雲雀の身体は完全に快感に蝕まれ、絶頂を迎えなければどうしようもない状態になっていた。
「はああっ!いいっ!いやあああーーっ!ああああーーっ!」
(ごめんなさい・・椿・・私、もう・・我慢できない・・・)
雲雀の身体が激しく痙攣し、弓なりになってきた。もう、雲雀にはいくことしか残されていなかった。
指の動きが激しくなる。
「ひああああーーっ!ダ・・ダメッ・・はああーーっ!あうっ!」
(い・・いっちゃう・・もうダメ・・・)
「ああああーーーっ!!いっっっくううううーーーー!!!!」
雲雀の身体が大きく仰け反り、固まった。全身は激しく痙攣している。久しぶりの絶頂に雲雀は酔いしれていた。
「あ・・あうっ!・・あぐっ!は、はあっ!あああん!・・・」
雲雀は、しばらくの間絶頂の海から出ることができなかった。
「ははははっ・・お前乳房だけでいけるのか?だてにでかい乳をしておるわけではないのだな。まだまだ物足りないんじゃないのか。乳が震えておるぞ。ははは・・・」
絶頂を下り始めると乳房から再び強烈な疼きが湧き起こる。1度いってしまった雲雀には指を止めることなど不可能であった。
「は・・はううっ!ああっく!い・・いいっ!」
今までに味わったことのない猛烈な疼きをおさめようと必死で乳房を揉みしだいた。
怒濤のような快感に雲雀は我を忘れ自慰に耽った。
「あああーーっ!はあああーーっ!も、もう・・あああっ!」
(胸が・・溶けちゃいそう・・きもちいいっ!)
「いやあああーーーっ!きもちいいーーっ!はあああーーっ!」
(もっと、もっとよくなりたいっ!)
乳首を弄り、爆発的な快感を幼い身体にぶちまける。早くも2度目の絶頂を迎えようとしていた。
「あああーーーっ!ダメッ!い、いきそう!はあああううおおああーーー!!」
「いくっ!いっちゃうっ!あああああーーーー!いっくうううーーーー!!!」
またしても身体を激しく痙攣させ、絶頂に打ち震えていた。
「ふふふ・・・これからお前は勝手に快感に溺れるんだ。そのあとちゃんと遊んでやるからな。楽しみにしてるんだな。ははははは・・・」
快感の虜となってしまった雲雀を止めることは不可能だった。雲雀は自らの手で術を破り、快感に酔いしれてしまったのだ。
雲雀の身体の疼きは止まることなく続き、一晩中雲雀は自慰に明け暮れ何十回目かの絶頂で気を失い、そのまま眠ってしまった。



<続く>

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