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「ラジオをお聴きのみなさん、ゴースト・ハントの時間がやってまいりました……」 建築以来三十人もの死者を出したという幽霊屋敷訪問を実況中のラジオ番組リポーターの恐怖体験を描いて鬼気迫る
「ゴースト・ハント」。川辺に建つ古い館を借りた画家親子を襲う “緑のもの”、恐怖と戦慄の名篇 「赤い館」。雪が降ると人々はその山に登らないという。土地の伝説を一笑した二人の旅行者の運命は……山岳怪談
「ケルン」。実在の魔術師アレイスター・クロウリーをモデルにした怪人物をめぐって凄絶な呪術戦が展開する 「“彼の者現れて後去るべし”」。インドを舞台に、子供の魂を狙う邪霊がひそむ魔所を精妙な筆致で描いた
「チャレルの谷」。前任者の不慮の死によって名誉ある地位に就いた数学者が周囲で勃発する怪現象に追い詰められていく 「不死鳥」……。伝統的な幽霊譚から新境地をひらいた晩年の傑作まで、M・R・ジェイムズ以来の英国怪奇小説の正統を受け継ぎ、その頂点をきわめた怪談の名手H・R・ウェイクフィールドの傑作全18篇を収録。◆創元推理文庫 2012年6月刊 1540円(税込) [amazon]
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