山口雅也 「ミステリー倶楽部へ行こう」 講談社文庫版 目次


以前、国書刊行会から刊行された、山口雅也氏のファースト・エッセイ集 『ミステリー倶楽部へ行こう』 が、このたび講談社文庫に収録されることになった。文庫化にあたり、ボーナストラックとして、ミステリ書評30本をおさめた 「評霊の2/3」 を大幅増補。他にも全面的な加筆が施され、また、ブックガイドとしても活用できるよう、人名・書名索引を新たに作成している。増補分もあわせて、あらためて収録目次を掲載しておく。本書の内容紹介についてはこちらをご覧いただきたい。古典から現代ミステリまで、本格からエスピオナージュ、ハードボイルドまで、幅広いジャンルの作品を独自の視点で取り上げた、ミステリ入門者にも年季の入ったファンにも、お楽しみいただける内容だと思う。この機会に是非ご一読をおすすめしたい。
                                                (2001.6.12)

  • 講談社文庫版 1020円 (本体971円) ※品切  【amazon】 

ミステリー倶楽部へ行こう 目次


ミステリーの旅 その他の旅
  ミステリーの亡霊に
  死者ばかりの街 *行ってみたい場所
  古典の復権を 
  闇の展覧会  *ポケミス表紙ギャラリー
   EQMMの頃 *私の好きな短編ベスト30
  『鬼ごっこ殺人事件』作者不明 (?)*ポケミス、この一冊
  マーダー・フルコース
  テン・リトル・クリミナルズ *短編子供ミステリー駆け足ガイド
  ミステリーのヒロインたち
  ブランドからディクスン・カーの逸話を聞く
  記憶の中のアメリカ風景
  歌舞伎はパンクである
   キング・ミーツ・クイーン
  スプラッタ・ムーヴィーをどう読むか
  ヨーロッパ・ミステリー映画のニュー・ウェイヴ
  原作と映画の間に
   007のジャパネスク

プレイバック
  1 名探偵オールスター選 M・マナリング 『殺人混成曲』
  2 不可能な夢 R・ノックス 『陸橋殺人事件』 
  3 幕末のころ、フランスでは…… E・ガボリオ 『ルルージュ事件』
  4 一冊で二度おいしい T・スターリング 『ドアのない家』
  5 編まれなかった短編集 『A・H・Z・カー短編集』
  6 父と子の絆 S・エリン 『断崖』/E・レイシイ 『さらばその歩むところに心せよ』
  7 推理小説へのレクイエム F・デュレンマット 『約束』
  8 女に向く職業 S・フレムリン 『夜明け前の時』
  9 ロック・アラウンド・ザ・ミステリー E・ハンター 『ジャングル・キッド』
  10 クリスチアナに脱帽 C・ブランド 『ジェゼベルの死』
  11 誰もいない海で……1 A・ガーヴ 『レアンダの英雄』
  12 誰もいない海で……2 J・M・スコット 『人魚とビスケット』
  13 裁くのは君だ! R・ポストゲート 『十二人の評決』
  14 作者への挑戦 J・D・カー 『四つの兇器』
  15 逆転の発想  P・マクドナルド 『ライノクス殺人事件』
  16 何が彼女を走らせたか? F・カサック 『殺人交叉点』
  17 江戸川乱歩著 『宝石』
  18 ミステリ的体験に気をつけて…… W・ピアスン 『すばらしき罠』

これより先、ミステリー領域
  国名シリーズ中の異色編 エラリイ・クイーン 『シャム双生児の秘密』
  時代のキャンバス、あるいはライツヴィルを探せ!
          エラリイ・クイーン 『フォックス家の殺人』
  クイーンのスリー・カード
  密室と法廷 カーター・ディクスン 『ユダの窓』 
  カー城の虜 ジョン・ディクスン・カー 『ビロードの悪魔』
  若き日のJ・D・カー
  パズラーなら、ブランド印を クリスチアナ・ブランド 『緑は危険』
  パズラーの限界に挑戦 クリスチアナ・ブランド 『ジュゼベルの死』
  最後の艶やかな薔薇 クリスチアナ・ブランド 『暗闇の薔薇』
  そこで神はママをつくった ジェイムズ・ヤッフェ 『ママのクリスマス』
  コーデリアの二つの貌 P・D・ジェイムズ 『皮膚の下の頭蓋骨』
  ハイスミスの孤独の世界 パトリシア・ハイスミス 『孤独の街角』
  
アナーキー・イン・ザ・ランポ 江戸川乱歩 『蜘蛛男』

ミステリーの葡萄酒、シネマの麺麭
           T
  『赤い影』/『ビロードの悪魔』 ジョン・ディクスン・カー
  『暗殺のオペラ』/『伝奇集』 ホルヘ・ルイス・ボルヘス
  『カッコーの巣の上で』/『白雪と赤バラ』 エド・マクベイン
  『市民ケーン』/『クリスティーン』 スティーヴン・キング
  『ちびっ子ギャング』/『スタンド・バイ・ミー』 スティーヴン・キング
            U
  『ホッグ連続殺人』 ウィリアム・L・デアンドリア
  『見知らぬ者の墓』 マーガレット・ミラー
  『夜の闇の中へ』 コーネル・ウールリッチ
  『残されたネガフィルム』 ダラス・マーフィー
   『レイモンド・チャンドラー読本』
  『第四の郵便配達夫』 クレイグ・ライス
  『ロアルド・ダールの幽霊物語』 ロアルド・ダール編
  『古い骨』 アーロン・エルキンズ
  『暗夜に過去がよみがえる』 メアリ・H・クラーク
  『真紅の歓び』 ロバート・B・パーカー
  『暗殺者を愛した女』 ブライアン・フリーマントル
  『シティ・オヴ・グラス』 ポール・オースター
  『旅行者』 ジョン・カッツェンバック
  『死がお待ちかね』 ベゴーニャ・ロペス
  『ペット・セマタリー』 スティーヴン・キング
  『理解できない悲惨な事件』 リンダ・ウルフ
  『ミステリーの社会学』 高橋哲雄
  『流刑地サートからの脱出』 リチャード・ハーレイ
  『ジレンマ』 チェット・ウィリアムソン
  『嘘をつく人びと』 ティモシー・フィンドリー
  『薔薇の名前』 ウンベルコ・エーコ
  『招かれざる客たちのビュッフェ』 クリスチアナ・ブランド
  『ロシア・ハウス』 ジョン・ル・カレ
  『アガサ・クリスティーの誘惑』 芳野昌之
  『スニーカー』 スティーヴン・キング他
  『血の権利』 マイク・フィリップス

評霊の2/3 (文庫版ボーナス・トラック)
  『ヘンリー・シュガーのわくわくする話』 ロアルド・ダール
  『黄金の13〈現代篇〉』 エラリイ・クイーン編
  『エラリイ・クイーンの世界』 フランシス・M・ネヴィンズJr
  『悪魔の夢 天使の溜息』 大瀧啓裕編
  『コンピューター404の殺人』 エドワード・D・ホック
  『O・ヘンリー・ミステリー傑作選』 小鷹信光編
  『血に飢えた悪鬼』 ジョン・ディクスン・カー
  『ホームズ贋作展覧会』 各務三郎編
  『猫に関する恐怖小説』 仁賀克雄編
  『墓場貸します』 カーター・ディクスン
  『密輸人ケックの華麗な手口』 ロバート・L・フィッシュ
  『プリンス・ザレスキーの事件簿』 M・P・シール
  『アムステルダムの異邦人』 J・ヴァン・デ・ウェリンク
  『泥棒は詩を口ずさむ』 ローレンス・ブロック
  『13の判決』 英国推理作家協会編
  『探偵たちよ スパイたちよ』 丸谷才一編
  『死の天使』 パトリシア・モイーズ
  『マイ・フェア・レディーズ』 トニー・ケンリック
  『裏切りの国』 ギャビン・ライアル
  『ワトスン夫人とホームズの華麗な冒険』 ジァン・デュトゥール
  『社交好きの女』 レジナルド・ヒル
  『虹の彼方の殺人』 ステュアート・カミンスキー
  『ミステリー雑学読本』 デリス・ウィン編
  『トロイの黄金』 ロバート・L・フィッシュ
  『俳優強盗と悩める処女』 リチャード・スターク
  『マハーラージャ殺し』 H・R・F・キーティング
  『愚か者の街』 ダン・キャヴァナー
  『欲望の殺人』 ローレンス・サンダース
  『スパイよさらば』 ジャック・ウィンチェスター
  『マイ・ミステリー』 小鷹信光

ミステリーの友
  冒険小説に乗り込んできた激女たち
  こんな時、あなたなら何を読む――13のケース
  けれん味で読ませる謎解き小説
  妄想時代のプッツン・ヒーロー
  ベッドのなかの見知らぬ乗客
  ハードボイルドがスイングする時
  クリスティーはパンクを聴いたか?
  松田聖子が出てくるミステリー
  信頼関係の罠に気をつけろ!
  ミステリーは老人学の教科書だ!

ミステリーに似た人
  私の古典
  題名の由来

Outro.
Outro. (paperback version)

   解説 魅する者と魅せられる者  森英俊

   索 引