ロバート・エイクマン(1914-1981)
イギリスの作家。祖父に怪奇長篇 『黄金虫』 (1897) を書いたリチャード・マーシュをもつ。運河の保存を目的とする内陸運河協会の設立に関わり、協会の秘書をしていたエリザベス・ジェイン・ハワードとの共著で作品集
We Are for the Dark (1951) を出版。1955年にシンシア・アスキスの怪奇小説アンソロジーに収められた 「鳴りひびく鐘の町」
は、このジャンルの名作として高い評価を得る。Dark Entries(1964) を皮切りに、作品集を次々に刊行、そのストレンジな味わいの短篇はモダンホラーの書き手たちにも衝撃をあたえた。
今本渉
1961年生まれ。訳書にL・P・ハートリー 『ポドロ島』、エリオット・ポール 『不思議なミッキー・フィン』、マイクル・イネス 『アララテのアプルビイ』
(以上河出書房新社)、ジョン・フランクリン・バーディン 『死を呼ぶペルシュロン』 (晶文社) などがある。 |