生まれて初めて運転したクルマ、「ミニ・キャブ」の話は先に書きましたが、今回は「合法的」に自動車の運転が認められてから、すなわち免許取得後初めて運転したクルマの話。 実家が生涯、三菱自動車しか購入しないことに加え、父の「商用車好き」も手伝って、この頃我が家の「マイカー」は三菱自動車のワンボックス・バン、「デリカ」でした。 ![]() 三菱「デリカ・バン」 いわゆる「キャブオーバ」型の後輪駆動車で排気量は1,400cc。前3席後3席の6人乗りなのですが後部座席はどちらかと言うと荷室に「簡易ベンチ」を置いた、と言った感じで、更に前席との境には荷物が前に迫ってこないように「鉄格子」が備わっていたので、1ボックスと言うよりも屋根のついたトラックの荷台にイスを置いただけ、と言った方がイメージは伝わりやすいかと思います。 パワステ、パワーウィンドは勿論付いておらず、オーディオも最も簡易的なボタン式のAMラジオのみ。ギヤはコラムシフトの前4速のMTでエアコンなどは想像すら出来ませんでした。 ![]() ラヂオはこんなの 時を同じくして姉がクルマで通勤するようになったのを機にさすがに「商用車」では気の毒と思ったのか、ミラージュに買い換えることになるのですが、それまで「商用車」がクルマの常識と思っていた私にとって、この一般的なセダン「ミラージュ」は別世界の乗り物に感じられました(つづく)。 |