「枠」


1,700o

 軽自動車とならんで、日本ならではの「規制」です。今回は排気量の点は無視してボディ・サイズに限っての話。

 外殻では、幅1,700o×長4,700o×高2,000o未満を一般的に小型車となり、これ以上大きくなると普通車、いわゆる「3ナンバー車」になります。
 小型車も税制等に優遇措置があり、軽自動車ほどではありませんが少々税金が優遇されますが、しばらく前に改正された税制により、3ナンバー車でも税率がそれほど高なくなりました。
 これまで国内で走っているクルマの殆どは「小型車」でしたが、この税制改正により「普通車」も多く見かけるようになり、例えば、かつてのトヨタ・マークUやクラウンは小型車でしたが、今では全て3ナンバー車になっています。他のメーカの車種も同様で、それほど3ナンバー車の需要が増えてきたと言う事でしょう。

 この「小型車枠」。先にも書きましたが日本独特の「枠」です。米国は勿論欧州にもありませんが、この「枠」結構適切だと思います。
 この「小型車」を基本として道路や駐車場を作っているからなのでしょうけど、この「枠」内であれば、大抵のトコロは行けます。最近は普通車の割合が増えてきた為さほど不便さは感じませんが、未だ「3ナンバー車N.G.」の車庫も稀に見かけます。

 「日本オリジナルの規制」の小型車枠。しかし日本の道路事情に限った事でもなさそうです。
 捨てるほど土地が余っている米国は別にして、欧州ではまだまだ「小型車」が優遇されています。さすがにBMW3シリーズやメルセデスCクラスは1,700oの幅を越えてしまっていますがそれでもオーバ1、2cm。仏プジョーのベストセラーカー206やフィアットのプントなどはヴィッツ程の車幅しかありません。要するに「これくらい」までが取り扱う上ではベストチョイスなのでしょう。

プントのサイズは個人的に「理想」

 ランチア・イプシロンの「幅」は1,690o。小型車枠ギリギリです。運転があまり上手くない私はもう少し小さく、1,650oくらいがベストなのですが、新しくなった「Newイプシロン」はとうとう3ナンバーになってしまいました。
 アルファ・ロメオ・147しかり、プジョー・307しかり、ここに来て世界的に「小型車枠」が撤廃されつつあります。クルマそのものの性能が良くなり、「取りまわし」等が良くなった為に同じ大きさでも狭い道を通る事が出来るようになったからかもしれません。
 それにしても、ニンゲンもそうですが「太りすぎ」は良くないと思うのですが…。

角界も「太りすぎ」?


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