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コインロッカーベイビーズ上下
村上 龍 著
いつ頃からだろうか。芥川賞受賞作を読まなくなったのは。ここ最近の受賞作ときたら、まるでソーダ水みたいな透明感と清涼さでもって、せめてアイスクリームでも浮かせてくれよとでもいいたくなるような、いわゆる読み応えの耐えられない軽さなのだ。
今回紹介するやつは、とびきりの飲みごたえとインパクトでもって読者の良識を破壊する。 |
6歳の時に山道で迷って、さまよい歩いた末に、有刺鉄線にかこまれた巨大な工場の見える光景にぶちあたった時のような、ひりひりとした刺激と心の痛みに満ちた記憶。 凄すぎる一冊
(ちなみにこれは受賞作ではない) |
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