mini_CNC REPORT 2004/06/07
切削、曲げまでの工程。
まずは、最終的なモデルを展開したデータを作図します
その後刃物径のオフセット線を引き、オリジナルな線を消します。
最後にDXF保存します。
MACH1でファイルを開きます
でさっそく切削
A5052、t1.5mm、エンドミル径1.2mm、F150 、一回の切削深さ0.2mm、切削時間 約2時間半
いろいろテストしたところ材料として硬いA5052ですと0.3mmですと音が精神衛生上好ましくありません。
(それでも脱調せずに削っていくのは凄いですが)
結果としてA5052の場合 0.2mm、他のやわらかいアルミ(ホームセンタに売ってる物)は0.3mmがいいと思います
ただし・・・・工具の磨耗度、テーブルの調整具合によってはいろいろ変わってくるでしょう。
追記
うわさで確認はしてませんが、フォルムさんのプロクソン改では0.4mmいけるそうです(これも凄い)
出来上がり
曲げの部分は1.2mmのエンドミルで0.2mm掘り込みました
(本来ならば曲げガイドの掘りはもっと細いエンドミルがいいと思います)
M3ネジをタップ立て
次は曲げです
先日自作で作ってみたジャッキ利用のハンドベンダーを使用してみます
基本的には鉄のCチャンネルの上に鉄パイプでフレームを組み、ジャッキを逆さに溶接してあるだけの物です。
アイデアは林メカトロ工作支援室で勉強させて頂きました、ありがとうございます。
いざ!勝負!
直角に曲げるのがとてもむずかしい。
次に短辺用の刃物に交換して、さらに勝負!(刃物、耐震用の鉄プレートを斜めに削っただけの物)
やっと終わりました、ここまで作ってオシャカではシャレになりませんのでかなり緊張の連続です。
側面用プレートをネジ止めして、完成!
底面が少し反っています、曲げはやはり難しい!
どうでしょう、正に夢を形にするとはこのことではないでしょうか?
今までさんざん手作業でロボットを製作してきた私にとっては物凄いことだと思います。
ところで、CNCレポートと題して置きながら感想すら載せていないのでここで・・・・
1、地獄の組立て
WEBには「上級者向け」とかいてありますが確かにこれは僕にとって
上級者向けです(よくあるオーバーな表現ではありません)
まるっきり知らない方は組立に多くの時間が掛かると思いますが
決して作れないことはないと思います。
実際に説明書にもこんなことが書いてあります
「動きがスムーズになるまで、調整に何時間も何日もかかることもあります」と^_^;
しかし一度完璧に組立ててしまえば以降の調整はありません、
完成後の活躍を夢みながら気合をいれて組立てましょう。
2、動かし方がわかりずらい
そもそもGコードって何?NCコードと何が違うの?(僕がそうでした)。
MACH1って英語じゃん。
CADソフトも触ったことがない。
こんな方も動かすまでに時間がかかると思います、
このキットは組立て方の説明は詳細に書いてありますが、動かし方は少しの情報しかありません。
MACH1の説明はサポート外となっています。
一言でいうと、自作PCのCNC版という感じでしょうか
つまり、値段も安く性能もいいのですが、ちゃんと動かすためには本人の努力、勉強が必要ということです。
3、だけど!
とまぁ、デメリットばかり書いてしまいますが完成しソフトの使い方を覚え、そこそこ完成品が出来上がってくるようになると
10万という値段でよくぞここまで凄いキットを提供してくれた!という感じになります
しかも自分で組み立てているので動作原理もよくわかっているので、その先にある改造も簡単に行えそうです。
後日談
次の日、仕事から帰ってきて、また一人悦に入ろうと物を探したがなくなっている・・・・・?
結局2人の娘 にすでに略奪され、ままごと・・・じゃなかった創造性知的遊戯に使用されていた・・・・・^_^;
只今お昼寝中のため動かすことはできないようです。
なんだかなぁ〜(ーー;)