標記の件について先日、『アニメージュ』の記事からでは断言できないのではないか、と書いたところ、識者の方から「『ロマンアルバム攻殻機動隊PERSONA 押井守の世界』に押井監督の証言がある」と教えて頂いたので、調べてみた。しかし、今さら押井のインタビューに金を使うのは業腹なので、図書館にないか当たってみた。
残念ながら地元にも国会図書館にもなかったのだが、なんと鳥取県立図書館にあることが判明した。
すごいな鳥取県。押井推しなのか。
というわけで地元の図書館に頼んで取り寄せてもらった。
なるほど、ありました。『パト2』に関する記事ではなく、押井監督がそれまでの半生を語るインタビューの方。
2本目(に撮った映画)は50分ぐらいの一応劇映画。それは上映会もやったんだけど、そのときに組んだ男が『パト2』の荒川のモデルになった、今は防衛大助教授の荒川憲一さん、一橋大から学芸大の映研に遊びに来ていた。
アニメージュ編「押井守 自身を語る」『ロマンアルバム攻殻機動隊PERSONA 押井守の世界』徳間書店、1996年、31ページ。
インタビューは1995年10月。『パト2』公開から2年も経ってからのインタビューであることはやや気になる。
また、この記事にも『アニメージュ』の例の記事が引用されている。となると、なぜ『アニメージュ』の記事では「荒川氏がモデル」と明記していないのか?裏が取れなかったのか?とか、キャラデザインのゆうきまさみ氏はどんな指示を受けていたのか、とか新たな疑問も浮かんでくる。とは言え、大筋においてどうやら間違いなさそうだ。
ちなみに、取り寄せの運送費としてamazonマーケットプレイスの最安値の3倍の金がかかったが、後悔はしていない。
というわけで、前回の記事についてはお詫びの上、訂正します。
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