海外のアニメが3DCGにシフトしていく中、日本だけが手描きアニメにこだわり続ける。その要因の一つに、輪郭線の有無がある。つまり輪郭線のない物体を動かすCGに対し、日本では明確な輪郭線の中を単色で塗りつぶした「絵」が好まれるのだ、という。
・・・・・・という話の流れで、「海外にはぬり絵という文化があるのだろうか?」という話題が出た。つまり日本では大概誰でも、幼少の頃にぬり絵というものに親しんでいるため、長じてからもぬり絵の延長上にある表現を好むのではないか。しからば海外ではどうなのか-というわけだ。
さっそく、米amazonで調べてみた。
英語でぬり絵のことをColoring Bookという。検索してみたらありました。
面白いのが、amazon自体がfor kids, for age 8~12, for grownups, for boys, for girls, for adultsなどなど、非常に細かくカテゴリー分けしているところ。
for boysにはもちろんこんなのがある。
セサミストリートにきかんしゃトーマス。
金儲けのにおいがするところにディズニーあり。
こんなのもある。『メリダとおそろしの森』。
あの髪をどうやって塗るのだろうか。
動物の赤ちゃん。たしかにそうだが、これ可愛いんだろか?
アダルト向けではアーティスティックなものが多い。
ふと思いついて検索したらやっぱりあった。なにこのパチモンくささ。
というわけで、少なくともアメリカにはぬり絵文化がある、ということはわかった。考えてみれば、立体を「面の集合」でとらえるという訓練は美術の基礎だ。となると、日米でなぜこうアニメの好みが違うのかはさらに謎が深まった感がある。
おまけ。アダルトと言ったらこんなのも!
“SEX IS FUN! COLORING IS FUN! NOW, COLORING SEX IS FUN!!! ”
うすうす気付いてはいたが、アメ公ってやっぱりアホだ!
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