もはや隔月刊どころか季刊になってしまっている。忙しいやらモチベーションが低下しているやらでずいぶんと長いことほかっていたが、生きてますよ。アニメも観てます。
ソリストの座を巡って息詰まるサスペンス展開になっている本作。毎回見どころてんこ盛りだが、本筋とは関係のないところでぐっときた表現。
全国大会出場を決めて一息つき、久美子たち4人でピザを食べるシーン。
![](../IMG_49541.jpg)
![](../IMG_49561.jpg)
ピザの取り方が四者四様に描き分けられている。
さすがと言おうか、こんな一見どうでもよさげなシーンにかける知恵と配慮と情熱。ちょっと空恐ろしくなるほどだ。
こういう手間暇を惜しまないところこそ、京アニの神髄なのだろう。
(追記:これ、4人の進路が別れていくことの比喩表現だという指摘を見た。だから、進路が最後に決まる久美子が一番最後にピザを取っている、と。なるほど確かに。)
もうひとつ。
![](../IMG_49571.jpg)
![](../IMG_49591.jpg)
大学に行っても仲の良い先輩たちを見やり、久美子の目が離れたところでふと表情を曇らせる麗奈。演奏会の帰路のシーンの、さりげない伏線になっている。
これこそが個性、存在感、実在感というものだ。
脚本:花田十輝 絵コンテ・演出:北之原孝將 作画監督:丸木宣明
○ 今期視聴中。
『戦隊大失格』
『Unnamed Memory』
『夜のクラゲは泳げない』
『怪獣8号』
|