守備力の評価(暫定公開中)

守備力を定量的に評価するのは、実は非常に難しい。従来は、エラーと守備率が守備の評価とされていたのだが、これはおかしい。「マネー・ボール」からそのまま引用する。

『「エラーとは何か?第三者の目から見て、今のはもっとまともにプレーできたはずだということを表す、スポーツの世界において唯一主観的なデータにほかならない。(中略)ところが野球のエラーは、実際には行われなかったプレーをスコアラーが思い浮かべて比較し、判断を下す。まったく異例な’参考意見の記録’なのである。」(中略)「エラーをするのは、何か的確なことをした場合にかぎられる。正面に来たボールを落としたとしても、それは、的確な位置に守っていたから正面に来たのである。」』(「」内は、ビル・ジェイムズ「野球抄」からの孫引き)

そんなわけで、近年アウト寄与率という数字が用いられ始めた。簡単に言うと、選手が1試合当たりいくつのアウトを取っているか、という数字であり、多いほど優秀ということになる。試しに、2005年のセ・リーグ各チームの遊撃手のアウト寄与率を計算してみたのが下表である(データはいずれも、ベースボールレコードブックより)。獲得アウト数は刺殺数と補殺数の合計で、それを試合数で割ったのがアウト寄与率である。獲得アウト数は、この年ゴールデングラブ賞受賞の中日・井端が最多であるが、アウト寄与率では、名手として名高いヤクルト・宮本がトップとなった。年齢を考えると(宮本36歳、井端31歳)、宮本がいかに的確なポジショニングをしているかがよくわかるだろう。一方巨人・二岡はもう少しがんばるべきではないだろうか。

選手名 チーム 試合数 刺殺数 補殺数 獲得アウト数 アウト寄与率 失策 守備率
2005 鳥谷 敬 阪神 146 201 477 678 4.64 10 0.985
井端 弘和 中日 146 204 480 684 4.68 5 0.993
石井 琢朗 横浜 146 229 444 673 4.61 8 0.988
宮本 慎也 ヤクルト 135 211 447 658 4.87 3 0.995
二岡 智宏 巨人 139 167 409 576 4.14 12 0.98
山崎 浩司 広島 88 98 211 309 3.51 5 0.984

なんだか常識的な結論になってしまってつまらないので、2001年についても調べてみた。

選手名 チーム 試合数 刺殺数 補殺数 獲得アウト数 アウト寄与率 失策 守備率
2001 宮本 慎也 ヤクルト 125 198 425 623 4.98 9 0.986
元木 大介 巨人 83 92 194 286 3.45 4 0.986
石井 琢朗 横浜 140 252 417 669 4.78 12 0.982
東出 輝裕 広島 139 249 411 660 4.75 27 0.961
井端 弘和 中日 134 193 381 574 4.28 4 0.993
藤本 敦士 阪神 72 102 169 271 3.76 9 0.968

こちらも、宮本のアウト寄与率はずば抜けている。さすがだな・・・というところで、面白い発見があった。宮本と横浜・石井がおそらくは年齢の関係で2005年は数字が低下しているのに対し、井端は大きく向上している。順調にキャリアを重ねている、ということだろう。もうひとつ、私は大発見だと思うのが、広島・東出である。失策27は多すぎるということで、ショートからコンバートされてしまったのだが、アウト寄与率4.75は名手・石井の4.78と大して変わらず、この当時の井端より上なのだ!確かに27人の打者をアウトにし損ねたかもしれないが、660もアウトを稼いだのである。イレギュラーの多い天然芝の広島市民球場で守っていたことを考えれば、もっと高く評価されていい。広島は、東出をじっくり育てることを考慮した方がいいのではないか。


’07.7.12

チームごとの守備能力を示す「守備効率」を計算できないか、とずっと考えていたのだが、

公式が(フライアウト+ゴロアウト+併殺)÷総打球数

というもので、どこにもこんなデータがないので諦めていた。

しかし、ベースボール・レコードブックを見ていてふと思いついた。チーム投手成績には、総打者数、奪三振、被安打、与四死球が出ている。打者数から三振と四死球を引けば打球数になるはずだし、さらにそこから安打と失策で生きた分を引いてやれば、アウトになった数が分かる。
すると、これでどうだろう。

{打者数−(安打+三振+四死球+失策)+併殺}÷
{打者数−(三振+四死球)}

手元にあった’05年のデータで計算してみたら、こうなった。丸数字はリーグ内の順位。

チーム 失点 失策 守備率 守備効率 DIPS
阪神 533@ 70D 0.987C 0.690B 3.621@
横浜 596A 66B 0.988B 0.701A 4.163C
ヤクルト 596A 51@ 0.991@ 0.702@ 4.054B
中日 628B 60A 0.989A 0.683C 3.903A
広島 779D 114E 0.980D 0.668D 4.566E
巨人 737C 67C 0.988B 0.663E 4.263D

特に巨人と広島について、期待通りの面白い結果が出た。守備に定評のあるヤクルト、横浜の守備効率がやはり目立って高く、阪神、中日がそれに次ぐ。失点も少ない。一方、広島と巨人の守備効率は特に低い。興味深いのは、失策数に大差があることだ。
つまり、守備範囲が広く打球を押さえることはできるが、堅実に処理できない広島と、そもそも守備範囲が狭く、守備機会が得られない(したがって失策にならない)巨人、という解釈ができる。

比較のために、チームごとのDIPSも算出してみた。阪神は守備効率では3位だが、DIPSが低く、投手力に頼って失点を防いでいることが分かる。守備効率がほぼ等しい広島と巨人では、DIPSに差が出た。この違いが、両チームの失点の差に表れていると思われる。


’07.9.27

’06年のデータでも計算してみた。

チーム 失点 失策 守備率 守備効率 DIPS
中日 496@ 60@ @ 0.684C 3.463A
阪神 508A 73A 0.987A 0.667D 3.348@
巨人 592B 82B 0.9852B 0.706A 3.748B
ヤクルト 642C 100E 0.982E 0.699B 3.753C
広島 648D 94D 0.983D 0.713@ 4.333E
横浜 662E 83C 0.9849C 0.699B 4.243D

何と、守備効率のトップが広島になってしまった。失点数との相関はむしろ反比例の傾向を示し、失策数及びDIPSとの相関が強い。しかも、失策数の多いチームほど守備効率が高い。より積極的な守備をするため、失策も多いが守備効率も高い、という解釈は可能だが、それが失点を防ぐことにつながっていないのは皮肉である。


各ポジションの選手ごとにも、アウト寄与率を計算してみた。選手は、そのポジションでもっとも試合数の多い選手を選んだ。

一塁 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 ウッズ 139 1055 58 8.01 13 91 0.42 7.59
ヤクルト リグス 142 1267 113 9.72 10 87 0.80 8.92
広島 栗原 96 937 47 10.25 9 75 0.49 9.76
阪神 シーツ 143 1273 82 9.48 7 112 0.57 8.90
横浜 佐伯 82 702 28 8.90 4 62 0.34 8.56
巨人 140 1263 71 9.53 10 95 0.51 9.02
平均 9.31 0.52 8.79

’06年ヤクルトの大雑把野球の権化のように言われていたリグスだが、実は非常に守備のうまい選手である。アウト寄与率は栗原の方が上で、刺殺数は平均的だが、注目すべきは補殺113の圧倒的な多さである。つまり守備範囲が広く、球際に強く、多くのゴロをさばき、送球してアウトにしたことになる。試合数がほぼ同じウッズの、約2倍に達している。1試合あたりの補殺数を計算してみると、平均をはるかに上回っているのが分かる。試しに、'01年優勝の立役者・ペタジーニの数字を調べてみた。

選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
ペタジーニ 138 1261 105 9.90 6 109 0.76 9.14

この年ペタジーニはゴールデングラブ賞を受賞しているが、昨年のリグスに近い数字を示している。違いは併殺参加が多いこと。

二塁 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 荒木 103 256 293 5.33 12 47 2.84 2.49
ヤクルト ラロッカ 96 202 240 4.60 10 47 2.50 2.10
広島 東出 122 277 421 5.72 8 76 3.45 2.27
阪神 藤本 137 252 339 4.31 3 73 2.47 1.84
横浜 内川 60 128 174 5.03 10 37 2.90 2.13
巨人 小坂 76 114 196 4.08 4 34 2.58 1.50
平均 4.85 2.79 2.06


二塁では、ラロッカの数字が期待通りと言うべきか、並以下。また、小坂の衰えが著しい。注目は、東出である。補殺421は、名手の誉れ高い荒木をはるかに上回る(私は、誤植ではないかと思ってベースボール・マガジン社に問い合わせをしてしまった。間違いないそうである)。上の記事で、遊撃手時代の東出の守備のうまさを述べたが、やはり東出は名手だった。

なお、荒木の名誉のために言っておくと、’05年の荒木は下のようなすさまじい成績を残している。

選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
荒木’05 145 410 496 6.25 7 114 3.42 2.83


ところで、今回調べたうちで、知られざる名手をもう一人紹介しておきたい。’05年の横浜・種田。

選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
種田 145 351 462 5.61 8 107 3.19 2.42

藤島親方そっくりのあの顔と、あの体型と、あのバッティングフォームで、こんな成績を残していたのであった。

三塁 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 森野 87 64 137 2.31 6 7 1.57 0.74
ヤクルト 岩村 143 88 198 2.00 12 13 1.38 0.62
広島 新井 143 84 255 2.37 19 18 1.78 0.59
阪神 関本 98 50 139 1.93 4 9 1.42 0.51
横浜 村田 145 94 251 2.38 15 16 1.73 0.65
巨人 小久保 87 57 144 2.31 6 17 1.66 0.66
平均 2.22 1.59 0.63

三塁は特に見るべきものはなし。岩村の成績は確かに並以下。

遊撃 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 井端 146 242 475 4.91 4 77 3.25 1.66
ヤクルト 宮本 72 83 208 4.04 8 28 2.89 1.15
広島 99 138 333 4.76 12 62 3.36 1.39
阪神 鳥谷 146 213 490 4.82 21 100 3.36 1.46
横浜 石井 146 204 473 4.64 10 91 3.24 1.40
巨人 二岡 144 167 400 3.94 7 69 2.78 1.16
平均 4.52 3.15 1.37


内野の要・ショートストップは、相変わらずの二岡のヘタレぶりの他、井端、鳥谷のハイレベルさが目を引く。一方、上の’05年の成績と比べてほしいのだが、宮本の急激な衰えに驚く。出場試合数も少ないが、故障の影響が大きいのであろう。
野球はセンターラインが肝心と言うが、昨年のヤクルトはまさに二遊間が穴だったのである。

左翼 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 英智 120 154 3 1.31 1 1 0.03 1.28
ヤクルト ラミレス 134 205 8 1.59 5 0 0.06 1.53
広島 前田 112 141 6 1.31 1 0 0.05 1.26
阪神 金本 146 204 6 1.44 3 1 0.04 1.40
横浜 小池 110 178 3 1.65 2 0 0.03 1.62
巨人 清水 87 113 4 1.34 1 0 0.05 1.30
平均 1.44 0.04 1.40

右翼・左翼はアウト寄与率2.0、中堅は2.2を超えると一流とされる(「ワニとライオンの野球理論」より)が、左翼はあまり傑出した選手がいない。意外なのは、ヘタ呼ばわりされることが多いラミレス。ここで挙げた中では2位で、平均より上である。

中堅 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 アレックス 138 191 8 1.44 2 2 0.06 1.38
ヤクルト 青木 146 306 9 2.16 5 5 0.06 2.10
広島 森笠 90 136 5 1.57 1 0 0.06 1.51
阪神 赤星 141 277 12 2.05 2 4 0.09 1.96
横浜 金城 144 274 8 1.96 4 2 0.06 1.90
巨人 高橋 96 152 7 1.66 1 0 0.07 1.58
平均 1.81 0.06 1.74

中堅は青木と赤星が頭ひとつ抜けており、金城がそれに続く。青木は’05年には、刺殺320、アウト寄与率2.24を記録している。アレックスの数字が平凡なのに注意。

右翼 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 福留 129 251 7 2.00 1 1 0.05 1.95
ヤクルト 宮出 123 216 1 1.76 6 0 0.01 1.76
広島 122 202 7 1.71 7 3 0.06 1.66
阪神 浜中 121 199 2 1.66 4 1 0.02 1.64
横浜 吉村 85 153 3 1.84 4 0 0.04 1.80
巨人 矢野 100 165 7 1.72 3 2 0.07 1.65
平均 1.78 0.04 1.74

中日の外野陣は鉄壁と評されることが多いが、実は一流の数字を記録しているのは福留だけ。アレックスも英智も、アウト寄与率を見るかぎりでは平凡である。中日の守りを支えているのは、あくまでも内野と投手なのである。


08.2.7

’07年の守備成績で是非とも言っておかねばならないのが、ヤクルト・ガイエル。雨の甲子園で落球し、逆転サヨナラ負けのきっかけを作ってしまったことですっかりヘタ扱いとなってしまったが、数字を調べてみたらあに図らんや、セ・リーグの外野手ではいちばん刺殺が多いのだ。

右翼 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 森野 99 156 4 1.62 1 0 0.04 1.58
ヤクルト ガイエル 142 274 6 1.97 6 1 0.04 1.93
広島 82 123 3 1.54 0 0 0.04 1.50
阪神 121 199 2 1.66 4 1 0.02 1.64
横浜 内川 79 119 1 1.52 2 0 0.01 1.51
巨人 ホリンズ 112 167 2 1.51 2 0 0.02 1.49
平均 1.64 0.03 1.61

右翼のみならず、左翼中堅まで調べてみてもこの通り。青木、赤星、金城よりも多いのだから立派の一語だ。パ・リーグに目を向けても、ガイエルを上回るのは森本の342だけ。凡フライがホームランになってしまう神宮で守っていることを考えれば、さらに価値の高い数字である。

左翼 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 英智 86 102 6 1.26 1 1 0.07 1.19
ヤクルト ラミレス 132 184 4 1.42 2 0 0.03 1.39
広島 前田 96 147 3 1.56 2 1 0.03 1.53
阪神 金本 146 204 6 1.44 3 1 0.04 1.40
横浜 佐伯 91 122 4 1.38 2 0 0.04 1.34
巨人 139 171 2 1.24 1 0 0.01 1.23
平均 1.39 0.04 1.35


中堅 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 127 222 0 1.75 3 0 0.00 1.75
ヤクルト 青木 143 265 6 1.90 1 2 0.04 1.85
広島 アレックス 73 139 5 1.97 1 2 0.07 1.90
阪神 赤星 118 209 3 1.80 3 1 0.03 1.77
横浜 金城 137 257 10 1.95 4 2 0.07 1.88
巨人 高橋 128 210 7 1.70 1 0 0.05 1.64
平均 1.84 0.04 1.80


遊撃・宮本の衰えは著しい。上の表の数字と比べてみて欲しい。

遊撃 選手 試合数 刺殺 補殺 アウト寄与率 失策 併殺 補殺÷試合数 刺殺÷試合数
中日 井端 144 222 465 4.77 6 97 3.23 1.54
ヤクルト 宮本 129 160 354 3.98 5 53 2.74 1.24
広島 135 231 439 4.96 13 103 3.25 1.71
阪神 鳥谷 144 196 446 4.46 11 81 3.10 1.36
横浜 石井 105 126 317 4.22 5 71 3.02 1.20
巨人 二岡 139 168 421 4.24 9 71 3.03 1.21
平均 4.44 3.06 1.38



古田の不在と宮本の守備成績

昨年限りで引退した古田敦也にまつわる談話集「古田の様」を読んだら、宮本選手の談話として面白い話が出ていた。「古田敦也が“現場監督”を務めていた頃のヤクルトは、守備体系(原文ママ)も彼の指示を基に決定されていた。指示の根底にあったのは、配球である。次にどんなボールが来るかを知っているからこそ、彼は守備体系に指示を出すことができた。
宮本といえども、ポジションがキャッチャーでない以上、配球を決定する権限まではない。古田を中心にしていた頃であれば守備網に引っかかったゴロが、ライナーが、あと一歩のところで外野に抜けていく。キャッチャー古田としての出番が激減した2007年、その頻度は一層高まっていった。」

今年の春に、私は宮本の守備成績(アウト寄与率)が2006年からガタ落ちしていると指摘したことがある。単純に年齢から来る衰えのためだと考えていたのだが、これを読んで愕然とした。
で、さっそく古田の出場試合数と宮本のアウト寄与率の関係を調べてみた。

宮本の守備成績 古田の出場試合数
試合 刺殺 補殺 アウト寄与率
1996 65 116 180 4.55 118
1997 115 185 356 4.70 137
1998 114 197 357 4.86 132
1999 131 215 409 4.76 127
2000 136 240 378 4.54 134
2001 125 198 425 4.98 116
2002 114 162 342 4.42 113
2003 140 188 460 4.63 139
2004 90 120 278 4.42 130
2005 135 211 447 4.87 87
2006 72 83 208 4.04 21
2007 129 160 354 3.98 6




まあ結論を統計的に言えば、相関があると言えばある、という程度だろう。2001年、2005年のように、古田の出場試合数が少ないのに宮本のアウト寄与率は高いという年もある。しかし少なくとも、2006,2007年の極端な低下は古田の不在と関係があると言ってよさそうである。

スワローズの失ったものは、あまりにも大きい。