プリント基板設計参考資料
自動配線
パターン設計時に ネットリストの存在する場合は 自動配線が可能です
SMD部品対応で ロジック回路 アナログ回路では 充分に実用的な配線結果が得られます
自動配線は なかなか人が思っているとうりには配線してくれませんが
全てを手作業で入力するよりは 自動配線後 修正を加える方がはるかに効率的です
実験的試作の時や 小ロットの設計時 納期短縮 設計コストの削減に 寄与できます
------------------------------------------------------------------------------
自動配線ソフト
スペクトラ ( 自動配線ソフト最高峰 迂回が比較的少なく 配線率も良好です )
------------------------------------------------------------------------------
アナログ回路の自動配線
自動配線そのものは ロジック回路の基板設計のイメージが強いのですが
徹底したカスタマイズで アナログ回路での使用を可能にするよう 工夫をしてます
1.GND接続端子は ピンから引き出した直後にGND用スルーホールを打たせる
2.C R L の部品下は 関係の無い配線は通過させない
3.接続の有る 隣接する部品同士はスルホールを極力使用せず最短で結ぶ
4.RFコネクター等は 部品実装面の反対の層から 配線をスタートさせる
5.配線禁止帯等を うまく活用しシールドケース等を横切る配線はさせない
6.重要な配線については 自動配線前に 手入力し 確定しておきます
7.自動配線後 動作的にまずい部分や より良く改善出来る所は 全て修正します
その他
-----------------------------------------------------------------------------
今後の活用方向
手作業と自動配線の組み合わせ
自動配線ソフトが高性能であっても 高周波回路 アナログ回路に於いて回路動作を
考慮した配線はやってくれません しかし 事前の部品レイアウトがしっかり行われて
いれば 単純に接続するだけの配線が大半をしめるのも 現実です
重要な配線は 自動配線実行前に済ませておけば それを避けて残りを配線してくれます
又 自動配線実行後 迂回 干渉を嫌う配線 太さを必要とする線 等を手修正し
空きスペースをGNDのベタで埋めGND接続強化用のスルホールを配置すれば完成です
自動配線の特徴と 手作業とを うまく組み合わせて 活用して行きます
部品配置 空スペースの評価
自動配線に頼った設計を行わない場合でも 部品レイアウトを決めた時点で
仮自動配線を実行すると 配線の込み合う場所や 配線不能な場所等 評価出来ます
配置の良し悪しや 全体の部品と配線の込み合う場所が 配線開始前に判りますから
適正に修正する事で 設計途中でのレイアウトのやり直し等を 避けることが出来ます
-----------------------------------------------------------------------------
自動配線実行に必要なデータ
ネットリスト 部品リスト
自動配線を行うには 事前のネットリスト作成が必須ですが 作成方法はいくつか
ありますので 相談下さい
( ネットだけ必要なのであれば 回路図CADに入れ直すより TEXTエディターで
手入力して ネットリストを作成する方が簡単です )
------------------------------------------------------------------------------
自動配線結果イメージ ( 部品面パターン )
ロジック回路 ( 美しいとは言えないまでも 充分実用的な配線です )
バスライン/ペアライン及びタイミングライン-オプションはOFFで実行しました
アナログ回路 ( ここまで自動で配線しますので あと少し手を加えるだけで完成出来ます )

|