ADSLで複数ブロバイダーと同時接続の実験   戻る

1.マルチセッションとは...? 

あまり宣伝されていませんが、フレッツADSLはPPPoEのセッションを、同時に2セッション出来る様になっているんです
たとえば契約プロバイダーとフレッツスクウェアの両方に同時に接続したり、家族でそれぞれ違うプロバイダーと契約して
いるとかで、AプロバイダーとBプロバイダーを同時に利用したり、と言う事が出来るんです。
  
2.同時接続のネットワーク機器の構成  
初めに、こんな構成で実験しました、4ポートHUB内臓ルーターを契約プロバイダーとの接続用に設定し、7ポートHUB
内蔵ルーターをフレッツスクウェアとの接続用に設定しました、両方の接続が同時に正常に出来るかの実験です。
この実験は、見事に同時接続が出来2台のPCは正常に使う事が出来ました。
IPアドレスの設定はルーターのDHCPは使わず、PCを含めすべて固定IPアドレスにして、すべてのルーターとPCは1
つのネットワークに属する様に設定します。
ルーターおよびPCの設定例。
 4ポートHUB内蔵ルーターのIPアドレス
 PC#1のIPアドレス
 PC#1のゲートウェイアドレス
 PC#1のDNSアドレス
 PC#1のサブネットマスク
 
192.168.0.254
192.168.0.1
192168.0.254
プロバイダーのDNS
255.255.255.0
 
 7ポートHUB内蔵ルーターのIPアドレス
 PC#2のIPアドレス
 PC#2のゲートウェイアドレス
 PC#2のDNSアドレス
 PC#2のサブネットマスク
 
192.168.0.253
192.168.0.2
192.168.0.253
フレッツのDNS
255.255.255.0
 
3.ルーターが無くてもこんな接続でも出来る
ルーターが無いとマルチセッションの接続が出来ないの、との声が有りましたが、こんな接続も出来ますので試して見て
下さい、この場合HUBの後に接続するPCにはフレッツ接続ツールをインストールして接続します。

  
4.こんな実験もして見ました
正常には使えないと思いつつ、こんな実験もして見ました、1台のPCから接続ルートを意識しないで、両方のプロバイダー
に接続できないものかと、ルーターとルーターをリバースケーブルで接続して見ました。
PCの設定も2台のルーターに向かうゲートウェイアドレスとDNSアドレスも両方設定して実験しました、結果はやはり名前
の解決がうまくいかず、コンテンツが見えるまで、かなりの時間がかかってしまう結果となりました。
この接続で、PCのゲートウェイとDNSの設定を、どちらか目的のプロバイダーにターゲットを絞った設定にすればまったく
支障無く使う事が出来る様になりますので、LANの配線には2つのプロバイダーの情報をのせられるのでLAN設備の集
約効果は有りますので、家族で別々のプロバイダー接続をする方にはお勧めです。

4.実験の様子です


ルーター2台とHUB、ADSLモデムを臨時に
接続しての実験模様(上)、と同時に2箇所の
プロバイダーに接続している画面(左)です。
 
実験では、契約プロバイダーとフレッツスクウ
ェアに同時接続をして見ました。

5.こんな苦労はもういらない  

PPPoEマルチセッション対応のブロードバンドルーターも色々の
メーカーから発売される様になり、価格も1万以下の物も出回って
来ました。
そんな分けで管理人も遂にマルチセッション対応のプロードバンド
ルーターを購入しました、coregaのWLBAR-11です。
これからの事を考えて光にも対応出来る様高スループット製品で
カタログデーター実行スループット80Mの物にしました。
この機種は、無線アクセスポイントも内蔵されていて便利です。
  
実際にマルチセッションで使うには、DNS参照のルートが変わる
ので、DNSを自動取得する方が便利ですから、端末の設定は
DHCPからIPアドレスを自動で取得にして、DNSも自動取得にし
て、ルーターは固定端末用IPとDHCPで割り当てするIPを範囲
分けして設定しています。
IPアドレスを固定で設定している場合は、DNSにルーターのアド
レスを指定してやれば、両方のセッションに接続出来ます。