美術教師

作:TAKUYA


美術教師1
 美術教師の須藤遥は、高校の美術教師。しかし、その待遇は決していいとは言えなかった。と言うのも、勤めているのは私立高校。それも進学校として有名な高校で、美術とか音楽、書道と言った芸術系の学科は受験に関係ないとして、軽んじられ、教師もまたそのような待遇を受けていたからだ。
 しかし、給料だけは私立と言うこともあってある程度はいいので、ここに勤めざるを得ないと言うのが現状だった。
 ある意味、結婚までの腰掛け的な感覚で勤め始めたので、今さら愚痴を言うのも変なのだが、問題はその結婚の問題である。
 遥は大学時代、美人でプロポーションがいいと評判となり、大学ではデッサンのモデルのアルバイトをしたり、一部の雑誌にも載ったことがあった。そんな有名な美人であったので、合コンの誘いも多く、そこで知り合ったのが医大の学生である俊夫だった。
 彼は遥に夢中になり、遥もまた、医者の家系の長男坊を恋人にして、後々には優雅な暮らしができると思っていた。こうした場合、当人同士は愛し合い、問題がなくても、親が反対するケースがよくある。このことを心配した遥は、こまめに彼の家に遊びに行き、あまりでしゃばらない程度に両親の機嫌を取った。
 こうして両親も交際を認め、いずれは結婚へ・・・と言う流れは出来上がった。だが、一つだけ問題が起きた。
 彼とは結婚を意識して付き合っていたのだが、結婚してしまえば、なかなか他の男と自由に遊べなくなってしまうと思った遥は、彼に内緒で合コンを繰り返し、そこでゲットした男と一夜限りの関係を続けていたのだ。
 そして、そのツケが「性病」と言う形で戻って来た。遥一人が病気になったのなら、秘密裏に処理できるけれど、彼にも病気を移してしまい、事態は急変、結婚話は白紙に戻されてしまった。
 それだけならまだしも、性病の発見が遅れたのが悪く、卵官に炎症を起こしていて、不妊の可能性が高いと診断されてしまった。
 その後、信頼できる相手をパートナーとして、セックスをしていたけれど、やはり・・・一度も妊娠することは無かった。
 妊娠できない身体になってしまったことは、遥を大きく傷つけた。世の中には、自暴自棄になってセックスに明け暮れる女性もいるようだが、実を結ぶことがないセックスの為だけのセックスには、遥は抵抗を感じ、それ以降はあまり男性を近づけないようにしていた。
 遥が一人落ち込んでいたとしても、季節は移り変わり、冷たい雪の舞う冬から、雪解けの時を経て、桜咲く春がやって来る。遥の学校でも、初々しい新入生が構内に新しい空気を運んで来た。
 遥かは美術部の顧問をしているが、今年、何人の生徒が入部してくるかに、あまり関心など無い。と言うのも、文科系のクラブは、表向き週一回、一時間の部活に出なければならないが、それさえ出席しない部員が多いのだ。
 これは、進学校ならではなのかもしれないが・・・。表向きは、部活も単位の一つなので、部活に出席するのは必須だ。だが、受験勉強を最優先する為に、部活はないがしろにされ、顧問の先生も、たとえ部活に出席しなくとも出席したことにしてあげて、その分の時間、勉強をしてくれればいい、と思っている。
 今年は八名の進入部員が入って来た。しかし、今年最初の部活動の時間に出席したのは、三年、二年の先輩は四人しかおらず、合計十二人の生徒が部活の時間に現れただけだった。名目上は二十七人いるはずなのだが・・・。
 三年の二人の生徒は、美術の好きな子だが、一学期の部活を終えると後は受験に専念する為、事実上退部する。それに、部活に出席しなくてもいいことが分かれば、今は出席している一年生だって、いずれは半分以下になってしまうだろう。寂しい限りだ。
 新入生がまだ真面目に部活に出席している五月。遥は部員の数を減らさない為に、彼らに美術の面白さや美しさに関心を持ってもらい、部活に残ってもらおうと思った。
 あまりにも有り触れた考えだが、それなりの策はあった。
若い彼らなのだから、異性に対する関心は高いはず。ならば、関心の高い対象を描かせれば、おのずと興味も高まり、出席率が高くなるだろうと・・・。
これは、教育熱心な為に考えた訳ではない。遥の生きていく道は美術の世界だけだ。ならば、その仕事に張り合いが無くては、たとえ給料がよくても辛いだけだからだ。
最初に考えたのは、女性の身体を描くことだった。進学校だけに、女子生徒よりも男子生徒の数が多いので、男子部員をまずは確保しようとの考えたのだ。
二年生の萌ちゃんは胸が大きいので、彼女にモデルとなってもらった。彼女は絵を描くことは好きだが、見られることは好きではない。胸が大きく、それゆえ男子の視線を胸に浴びることに、少なからぬコンプレックスを感じていたからだ。
仕方が無く、二度目からは遥自身がモデルを務めた。
元々が美人で、プロポーションにも自信がある遥である。彼らを虜にする方法はいくらでもあった。
春まだ寒い時期ではあるけれど、室内は冷暖房完備なので、薄着にしてブラのラインを見せ、タイトのスカートは短めでスリットが深く入った物を穿き、ストッキングも普通の授業では履かないセクシーな物を身に付けた。そしてDカップの胸を強調するように、身体を反らすポーズを取った。
こうしてポーズを取り、じっとしていると、学生の頃を思い出した。
大学生相手であるので、デッサンモデルとしての仕事はヌードが多かった。その頃は恥ずかしいばかりで、あまり好きではなかったが、休憩中や終了後、股間が湿っていることがよくあった。
遥は無意識の内に熱い視線を感じ、視姦されることで、身体を疼かせていたのである。当時は、そのことをはっきりとは意識していなかったけれど・・・。
男子部員の関心は高く、丁寧にデッサンをしてくれた。これに気をよくした遥は、より大胆なポーズで彼らを誘惑した。胸の谷間を強調した服を着て、彼らの前に女の身体を見せたのだ。
高校生とはいえ、女生徒が少なく、童貞の子も多い学校である。ましてや一年生が多いのだから、関心をもたれないはずがない。しかし、四人いる女子部員には不評だった。
「男を挑発するさもしい女」「自分のセクシーさを見せびらかすナルシスト女」「セクシーさの乏しい女性徒を馬鹿にする嫌な女」・・・・
こうした言葉を直接言われた訳ではないけれど、彼女たちの視線には、そうした軽蔑の色がありありと見えたのだ。

カリキュラムに組み込まれた部活は、週に一度だけだが、部独自の活動として部員を集めることも可能だ。そこで、試しに金曜日に部活をする旨を進入部員たちに伝えた。果たして、何人の部員が集まるのか・・・、遥自身も興味があった。これまで、四回のモデルを自分自身で務め、だんだんとセクシー度を上げていたからであ
る。
集まったのは、結局男子部員だけだった。人数は六人。十二人の実質的な部員がいて、四人が女子部員だから、男子で欠席したのは二人だけ。彼らは塾が金曜の夕方に入っているので、来られなかっただけで、本当は出席したかったようだ。
美術部は、特別に部室を持っている訳ではない。美術室が、そのまま部室である。そして都合がいいことに、この美術室は一般の授業をする校舎とは別棟にある。音楽室やパソコンルーム、英語のヒヤリングルーム、映画などが上映できる小ホールなどが入っていて、防音施設も完備した構内でも孤立した空間なのだ。
遥はこの孤立した空間であることを最大限に生かし、より大胆な行動に出た。
ヌードとまではいかないけれど、わざわざ水着を用意し、室温を上げた中でモデルを務めたのだ。
 遥は「くつろぐ女」と言うタイトルを部員たちに提示して、ポーズを取る。
長椅子に寝そべり、片膝を立て、身体を僅かに捻るようにしながら、両腕で胸の谷間を強調した。
着る水着はビキニにしようかワンピースにしようか迷ったが、結局ワンピースを選んだ。だが、ハイレグで、なおかつ胸を大胆に見せる、彼らには刺激的な物だ。
彼らに気付かれないように、チラッ、チラッと、ポーズを取りながら彼らの股間を見てみると、ほとんどの男の子は股間を膨らませている。足を組んだりして誤魔化している子もいるし、目は遥の胸に吸い込まれていて、自分の股間を気にする余裕すらない子もいた。
いっそのこと、胸を出してしまって、彼らを襲ってもらおうかしら?!
遥は股間を膨らませている彼らが可愛くて、そんな大胆なことを考えてしまう。モデルと言うのは、姿勢を保つことに神経を使うけれど、慣れると暇なので様々な妄想をしてしまう。特に若い彼らを前にすると、遥は当然のごとく彼らとのセックスを思い描いてしまう。
まだ童貞の男の子たちのこと。彼らはきっと、私を満足させられるほどのテクニックも無ければ、持続力も無いはず・・・。でも、六人の男に代わる代わる犯されれば、十分に満足できるのではないか・・・?彼らは病気を持ってる心配は、皆無に近い。中出しされても、妊娠の心配もない・・・。
時間が来て、デッサンは終わった。彼らは遥を犯したいと思いながら描いていたはずなのに、絵は真面目なものが多く、出来もなかなかのものだった。関心さえ持てれば、その観察力は高まり、結果としていい作品が出来上がる・・・と言うことなのだろう。
金曜の部活は、男子部員だけが出席していたので、大胆な水着姿やかなりセクシーなポーズを取ることができたが、必須とされている部活では、女子部員もいるので、大胆な行動はできない。
しかし、今の遥にとって、女子部員は邪魔な存在でしかない。どうせ、出席しても欠席しても単位としては変らないのだから、女子が来なくても問題は無い。
そして、ある部活の日、遥は部員たちにテーマを与えた。
「対象の丸みを表現するのって難しいはずです。服などは皺があったりして、凹凸を表現しやすいけれど、人の肌などはそうした強い凹凸やコントラストがはっきりとしません。今回のテーマは丸み。・・・では、この足を描いてみて下さい。」
 遥はそう言うと、丸椅子の前に立つ。そして、長めのスカートを太腿が露わになるまで捲り上げると、足を組んで座った。黒のストッキングに真っ赤なガーターベルトで飾った足を晒したのだ。
 女子の四人は、あからさま嫌な顔をしたけれど、絵の勉強と言う意味では正当な理由付けがあったので、拒絶しにくい。彼女たちはしぶしぶデッサンを始めた。男たちは身を乗り出し、真剣な眼差しで足を見つめ、その奥のある女の秘部を想像しながら描いていく。
 対象が足だけであり、デッサンと言うことで、あまり時間を掛けずに切り上げる。そして、ひと通り彼らの作品を見て回り、個人個人にアドバイスをすると、次の課題を発表した。
「みんなの作品を見ると、色の濃淡で丸みを表現していますね。それは最適な方法だったと思います。でも、対象が白を基調とした物だったら、そうした濃淡は作りにくいはずです。では・・・、次はこれを描いて下さい。」
 遥はブラウスのボタンを順に外していく。そして全員が固唾を呑んで見守る中、ブラウスを脱ぎ、レースがあしらわれた白いブラを晒した。勿論、胸の谷間が強調できるようなブラである。
 ほとんどの男子は、下着姿の女の身体を見るのは初めてなので、目を輝かせて見ている。だが、女子は戸惑ったまま、どうしていいのか分からない様子だった。特に萌は明らかに不服そうな顔で遥の顔を睨み付けた。
「はい。・・・・じっと観察するのもいいけれど、描かなきゃダメよ。」
 こうしてデッサンが始まったが、五分ほどした時、萌がガタッと大きな音を立てて椅子を引き、無言で美術室を出て行った。
「萌ちゃん!」
 この場に居た堪れなかった同級生の女の子が萌の後を追い、今しかこの場から逃げ出せないと思ったのか、一年生の女の子二人が彼女たちの後を追う。
 こうして、室内から女子がいなくなった。
 遥はもっと大胆なことも考えていたけれど、まだ彼女たちが部屋に戻って来ないとも限らない。仕方なく、胸のデッサンが終わるまで様子を見ることにした。
 ポーズを取りながら、遥は目を瞑る。彼らがジロジロと興味の赴くままに遥の胸を観察できるように・・・、遥自身も、目を瞑ることによっていやらしい妄想の世界に浸る為に・・・・。
 部活は、このデッサンで終わったが、彼らに金曜にも部活をすることを伝えると、期せずして「おぉぉっ!」と言う歓声が上がる。女子が一人でもいれば、この声は上がらなかったことだろう。
 そして金曜日が近付いて来る。
 男子部員たちは、遥がブラとショーツだけの下着姿でモデルをしてくれるのではないかと期待していた。勿論、遥もそのつもりでいた。
 男たちの前でブラウスを脱いでいく時の興奮は、ストリッパーになったような気分で興奮できたし、下着姿の胸を晒した時には、水着で胸の谷間を見せた時以上の興奮が得られた。そしてじっと目を瞑り、彼らの熱い視線を感じていると、股間が熱く火照っていき、ショーツに染みを作るほど興奮してしまった。
 もしも彼らの前で服を脱いでいき、いやらしい下着姿になってしまったら、どれほどの興奮が得られるのか・・・、考えただけで遥は股間を濡らし、指を股間へと走らせてしまう。
 金曜日。遥は通販で買ったものの、着るチャンスが無くてしまい込んであった下着を取り出した。それは身体を包み込む目的や隠す意味などは持っていない、男性に女性の身体をいやらしく見せる為だけの目的に作られた下着だ。
 ブラもパンティーも真っ赤で、どちらもシースルー。当然、乳首は見えてしまう。ショーツはシースルーでありながらも、中央の部分には白の綿毛が植え込まれているので、毛が透けて見えることはないけれど、その中央以外は全てシースルーである。
 朝、それを着て学校に向かおうと最初は考えたが、さすがにそれは止めた。こんな下着を着ていると思うだけでも興奮してしまい、おまんこが濡れてしまったら、大変だからだ。
 午後の時間、そわそわして落ち着かない遥は、部活が始まる時間まではまだ間があるけれど、先に下着を着てしまおうと思い、美術準備室に入って服を脱ぎ始めた。そして全裸になると、それぞれの下着を付けた。そして、絵の具が服に付かないように着る浴衣地で作った上っ張りを着て、大きな鏡のある美術室に入る。
 鏡の前に立ち、紐を解き、一気に肩から上っ張りを滑り落とす。
「あぁぁっ!」
 鏡で全身を見てみると、本当にいやらしい!!
 暫く自分の身体を見ていた遥だったが、それだけで息が荒くなり、透けて丸見えの胸が上下に波打ってしまう。
「こんな下着を付けて・・・、どんなポーズをしたら喜んでくれるかしら・・・?」
 遥はそんなことを口にすると、頭の上で手を捻るように交差させて結び、足を大きく開いた。背筋を伸ばし、お尻を少し引き気味にすると、凄くいやらしい。
 次に、両手で胸を挟み込み、お尻を後ろに突き出し、可愛らしいポーズを取ってみる。しかし、年齢的にグラビアアイドルっぽくしてもおかしい。二十七歳でも、ほしのあきちゃんのように童顔ならまだしも、大人の顔をした自分には似つかわしくない。
 遥は、両手を後ろ手に組み、胸を前に突き出してみる。肋骨が僅かに浮かび、痩せた感じを強調している為か、胸が特に突き出していやらしく見える。
 やっぱり、セクシーじゃないとね!
 遥かは大胆になり、その場に横たわる。そして片足を大きく持ち上げた。
 いやらしい・・・!でも、膝を曲げた方が、もっといやらしいかも・・・?
 ふとその時、あるポーズを思いつく。そしてすぐに四つん這いになると、そのまま片足を曲げたまま大きく持ち上げた。まるでオス犬がおしっこをしているようなポーズ・・・。遥は頭がクラクラするような興奮を覚えた。
 だが・・・。興奮し過ぎて、愛液が溢れてきているのを感じ、慌てて上っ張りを着た。そして準備室に戻ると、バッグからタンポンを取り出し、挿入した。
 彼らの前で恥ずかしいポーズをして、もしも愛液が下着からはみ出して垂れていってしまったら、それこそ大変だからだ!
 彼らを挑発するような行為をして楽しんだとしても、それは遥個人の楽しみであって、本気で彼らに犯されたいとまでは思っていないのである。
 チャイムが決まった時間に鳴り、その時が刻一刻と近付いてくるのを感じる。その間、遥は美術事典を見ながら授業の参考となる資料を探していた。だが、気持ちは自分のいやらしいポーズのことで一杯だった。
 迷っていても時間は時間通りにやって来る。そして、美術室のドアが開き、彼らが入って来るのが分かった。
 一人、二人、三人、・・・・・そして八人。
 声を注意深く聞いていたけれど、女子は来ていないようだ。と言うことは、いつもの部員全員が来ていることになる。遥は意を決して立ち上がり、準備室のドアを開けた。
「ご苦労様。・・・今日は、八人来てくれたのね。」
 部長を含む三年生が二人、そして一年生が六人。二年生は二人とも女子なので、こう言う構成になる。
「先生。・・・今日は、どんな服なんですか?」
 一年生の元気のいい子が、少し声を上ずらせながら言う。
「それは・・・、見てのお楽しみ・・・。でも、その前に入り口の鍵を掛けて、北側のカーテンを閉めてくれる?そっち側には、遠いけどマンションがあるから・・・。」
 遥の言葉が何を意味しているのか、それは全員が理解していた。
(他の生徒や他人には見せられない姿を、これから先生は僕らの前で見せてくれるんだ!!)
 全ての準備が整い、遥は彼らの前に背もたれのある椅子を置く。
 南の窓からはまだ太陽の光が差し込み、遥の身体を照らしている。こちら側は、広いグラウンドがあり、その向こうは森なので、誰からも見られる心配はない。
 遥かは一瞬だけ躊躇ったが、上っ張りの紐を解くと、一気に脱いだ。赤いシースルーのランジェリーに身を包んだ遥が、男たちの前に現れる。
 彼らから歓声は聞かれなかった。皆、呆気に取られていて、中にはポカンと口を開けたまま口を閉じられないままの子すらいた。
 遥は彼らの動揺をよそに、椅子に座り、片足を持ち上げて膝を開く。そして背もたれに身体を預け、胸を彼らの前に突き出すようにした。
 静寂だけが流れ、妖しい雰囲気に包まれる。
「おい。・・・ぼぉぉぉっと見ているだけじゃ、描けないぞ。」
 部長の倉田が、呆然としている部員たちに言う。
 それを合図に、皆がデッサンに取り掛かる。
 静か過ぎる空間の中で目を瞑っている遥。頭の中では様々な想いが巡っていた。

 誰もが股間を膨らませて、私の胸や乳首、羽毛の下の陰毛や割れ目のことを想像しながら、私の身体を犯すことだけ考えているはず・・・。彼らの一人でも、私に近づき、身体に触れたとしたら・・・?きっと彼らは歯止めが利かなくなって、透け透けのブラも、いやらしいパンティーも引き剥がして、身体にむしゃぶりついて
くるはず・・・!そうなれば、濡れたおまんこも見られてしまうわ。指でラビアを押し広げ、メスの匂いを嗅いで・・・、爆発寸前のチンポを、そのアナにぶち込んでっ・・・・・。
 どんどんと愛液が溢れていく。息が荒くなり、胸が上下に揺れてしまう。
 倉田君は冷静にデッサンをするようにみんなに言ったけど・・・。彼は私の身体に興味が無いのかしら?・・・鍵も締めたし、外から覗かれる心配もない。金曜日のこの時間は、この建物には誰も来ないはず・・・。だから、私を犯したって、誰にもバレないはずなのに・・・。
 ふと気付くと、あまりにも室内が静か過ぎた。そして時折、生唾を呑む音だけが聞える。遥は目を軽く開いた。すると、誰もが私を見つめているだけで、描いている部員は一人もいなかった。
「先生。・・・だいだい描けましたよ。今度は・・・」
「ヌードがいいな。」
「どうせ、裸同然なんだから・・・、いいでしょ!」
「裸婦は芸術の基本ですから・・・。」
 一年生が一人話し出すと、次々に言葉が飛んでくる。遥はどう返事をしていいのか分からず、暫く考えていた。

「今日は、ここまでだ。どうやら先生は疲れているみたいだから・・・。それと、作品は全てここにおいておけよ。そしてもう一つ。・・・ここでのことは、絶対に他人にしゃべるな。もしも一言でもしゃべったら、先生は学校を追われて、楽しみがなくなってしまうと思えよ。それは嫌だろう。・・・じゃあ。分かったら、解散
。」
「・・・・・・・」
 倉田が遥に一言も言わせずに部員たちを帰してしまう。
遥は彼の機転で助かったのかもしれない。だが、なぜ彼がそうしたのか・・・?実際にこの場で遥を犯したって、問題は無かったはずなのに・・・・。その後で口止めをしても、不都合は無かったはずなのに・・・。
遥は彼と話がしたかったが、彼は自分の作品も教卓の上に置くと、そのまま帰ってしまった。
遥は淫らなランジェリーを着たまま、ぽつりと椅子に座っていた。
 モデルとしてじっとしている間に、気持ちは犯されることを望むようになっていった。もう身体はその準備もできている。
 遥は手をお腹から下腹部へと滑らせ、そのままパンティーの中に潜り込ませる。紐を引き、タンポンを引き出してみると、ぐっしょりと濡れている。だが、それだけでは吸い切れなかった愛液が、お尻の方に僅かに垂れていることに気付いた。
「こんなに身体が熱いのに・・・。もうここには誰もいないっ!何で、私はここに一人でいるの?・・・あぁぁっ!誰か・・・、私を犯しに来てっ!!」
 我慢ができなくなった遥は、ブラを引き下げ、乳首をグイッと強く摘んだ。それだけで、鋭い快感の電流が駆け抜ける。遥かはもどかしげにパンティーを脱ぎ、足を持ち上げてM字開脚のポーズを取る。そして片手で乳首をグリグリと摘みながら、片方の手でおまんこを開く。
「見てっ!!ほら・・こんなに濡れてるのっ!!・・・あぁぁ・・、女のおまんこは、なぜ濡れると思う・・・?男の子のオチチンが欲しくて濡れるのよ!あぁぁぁーー・・・!!先生に頂戴っ!!・・・みんなの固くなったオチンチンをぶち込んでっ!!」
 セックスから遠ざかっていた遥は、自分がどれほど浅ましい痴態を晒しているのかなど、考える余裕などなかった。
 ズブズブと二本の指をおまんこに突っ込み、中を掻き回すように責め立てる。そして指を曲げ、激しく出し入れすると、いやらしい音を立てながら愛液が飛び散った。
「あぁぁっ!!あぁぁっ!!あぁぁっ!!・・」
 すぐにも逝ってしまいそうになる遥。でも、すぐに逝ってしまうのが勿体無くて、自分を焦らすように指をおまんこから抜き、椅子から下りると、椅子に顔を付け、股を開いて四つん這いのポーズになる。そして淫らにお尻を振りながら、再び指をおまんこの中に突っ込む。今度は三本。
「あぁぁぁぁっ!!太いわっ!!凄く・・・いい!あぁぁっ!!激しく突いてっ!!先生のおまんこを壊れるまで突いてっっ!!」
 ・・・・・・・・・・・・・・
 遥は気付いていなかった。ドアにもたれかかり、遥の淫らな声を聞いていた男がいることを・・・・。
「淫乱な女め。・・・いずれ、俺の奴隷女にしてやる。その時には、嫌と言うほど逝かせてやる。・・・待ってるんだな、遥。」
 男はそう言うと、わざと足音を立ててその場を立ち去った。
(何・・・???!!!今の足音・・・??!誰かが、そこに立っていたの??!!)
 遥は恐怖を感じた。だが、ここまで興奮した身体は、絶頂を迎えずにはいられず、遥はそのまま激しく指を出し入れした。そして一分もしない内に、大きな声を上げて絶頂に達してしまった。
 ・・・・・・・・・・・・・・ 

 誰がそこにいたのか・・・?自宅に帰り、冷静に考えてみた。すると答えは簡単に出た。あの時、部長である倉田は、描いたデッサンを置いて帰るように指示した。だから、他の部員たちはその指示通りに帰ったはずだ。もしも、まだ未練がましくドアの外で一人の男が待っていたとしても、倉田がドアを開けて出て行った時に
咎められ、帰ったはずなのだ。そうすると、残るのはただ一人。倉田君だけ・・・・!
 それにしても不思議だ。遥がオナニーをしていること明らかだし、遥自身「犯して」と言っているのだ。躊躇わずドアを開け、犯すことができたはずだ。なのに、なぜ彼はそうしなかったのか?・・・一年生が「ヌードがいいな」と騒いだ時だって、彼らを止める必要などなかったはず・・・。
 遥には、倉田の考えが分からなかった。
 翌週の部活の時間にも、女子は出席しなかった。
倉田君と顔を合わせることに、躊躇いを感じる。だが、実際に会った感じでは、「そんな声など聞いていません」とでも言うように、澄ました顔をしている。
 もしも彼じゃなかったら?誰が・・・、あそこにいたの?!!
 部活の時間は、気持ちが乗らなかったので、一人の男子生徒にモデルとなってもらい、遥はジャケットすら脱がなかった。だが、金曜日には部活をすることを告げると、彼らの顔はほころび、詰まらない男のデッサンもやる気を出して描いていた。
 そしてまた、金曜日がやってくる。
・・・・・・・・・・・・・・・
 先週は、シースルーの下着を着てモデルを務めた遥だが、その後で狂ったようにオナニーをしてしまった。それを、倉田君は気付かない振りをした。それに、彼には独特の匂いがある。他の部員たちはまず間違いなく童貞だけれど、彼は女の身体を知っているようだし、それだけではない落ち着きと怖さを秘めているのだ。
 今回、遥は危険な賭けをするのを止めた。ちゃんと胸も股間も隠してモデルをし、倉田君の出方を見ようと思ったのだ。だが、他の男子部員は大きな期待をしているはずなので、ハイレグの水着を着ることにした。それも、剃毛しておかなければ毛がはみ出してしまいそうな過激な水着である。
 その為、予め毛を剃ることにした。シェービングクリームを塗り、丁寧に剃っていく。このポーズだけは、人に見せられない。セクシーなポーズを自らする時には、ナルシスティックな喜びがあるし、男性に対して攻撃的な気持ちで、興奮できる。しかし、こうしたポーズは、ただただ自分が惨めになるだけだ。

 剃毛も終わり、一度ハイレグ水着を着てみる。毛を全て剃ってしまったので、全く問題は無いのだが、少し水着がきつめなので、もしも見られていることに興奮してしまうと、股間が濡れてしまう。かと言って、今回はタンポンをする訳にもいかない。前回のパンティーは羽毛が前にあったので、それに紐を隠せたけれど、この
ぴったりとした水着では、紐が線となって浮き出してしまうはずである。
 あれこれ考えてもうまい解決の方法が見つからない。だが、何とかなるだろうと、深く考えないようにした。

 金曜の午後は、遥にとっては忙しい午後となった。発注しておいた彫刻用の紙粘土、木版画用の板や彫刻刀などが届いただけなら、問題は無いのだが、発注数と届いた数が食い違っていたり、一度教室に教材を運び込んだのだが、その位置がコンセントのある真ん前であった為に、ずらして積み直したり・・・。それだけではな
い。授業終了後、職員室で教師全員が集められての緊急会議。これは、この高校の男子生徒が、女子高の生徒を妊娠させてしまったと言う連絡があり、風評を気にする私立高校としては、放置できない大事件だったのだ。
 実は・・・、この妊娠騒ぎの張本人は、美術部長である倉田だったのだが、後々、これは事実誤認であることが証明されることとなる。
 会議に出席させられ、美術室に戻るのが遅れた遥は、すでに集まっている部員たちに謝罪して、慌てて準備室でハイレグの水着に着替える。
 忙しかった遥だったが、学校で全裸になって着替えていること、股間にはあるべきはずの毛が無いこと、ハイレグ水着を着て、いやらしい視線を浴びることなどを考えると、一気に淫らな女へと変身していった。
 彼らのリクエストにより、四つん這いで肘をつき、お尻を高々と上げるポーズを取る。いわゆる「女豹」ポーズである。
 彼らからリクエストされたことにも驚いたが、今回、彼らは椅子にじっとして写生したりはしない。なぜかそわそわして、色々な角度から眺めたりして、落ち着きが無い。ある男子などは、股間にかなり顔を近づけてそこを見ている。
 何かおかしいとは思ったけれど、身体の間近まで近寄られ、眺められ、「今日こそは、彼らに襲われてしまうかもしれない!」と言う淫らな想いが、遥の思考力を奪っていた。
 彼らはなかなか描き終わらない。いつまでもいつまでも遥の身体を眺めては、筆を走らせる。そして、やっと気がついた。いつもと空気が違うのは、部長の黒田君がいないからだと・・・。
 何だか危ない空気を感じた遥は、疲れたからと立ち上がり、今回の部活を終わることにした。勿論、彼らは内心不満で、名残惜しそうなのだが、誰一人不満を言える者などいなかった。彼らは、いわば「烏合の衆」。七人も男がいるのに、彼らの気持ちを代弁できるようなリーダーがいないのだ。
 そうした意味で言えば、遥は女王様で、彼らは下僕と言った力関係なのかもしれない。だが、安心はできない。ある一人が暴走してしまうと、後の男たちも追随して暴走してしまう危険があるからだ。
 彼らを帰し、二重になっている美術室のドアの鍵を、確認しながら締めた。

(注: 廊下から大きな扉を開けて入ると、左手に美術準備室に入るドアがあり、奥に美術室に入る為のドアがある。前回、黒田は、廊下に面した大きな扉と美術室のドアとの間の短い廊下にいたのだ。大きな扉の外ならば、美術室の音や声はほとんど外には漏れない。だが、普通のドア一枚隔てたこの短い廊下では、美術室内に
いた遥の淫らな言葉まで丸聞えだったのだ。)
やっと安心できる状況になると、先ほどまで、身体中を間近で眺め回されていたことを思い出す。そして、黒田君がいない状況では、一歩間違えば、彼ら全員に輪姦されたかもしれないことを思うと、鳥肌が立つような興奮が襲ってくる。
遥は大きな鏡の前に立ち、自分の身体を眺める。
この水着は、胸の谷間が丸見えどころか、布を僅かにずらしただけで乳房が飛び出してしまう。それに、股間のハイレグ部分は、少し動いただけで褌のように食い込んでしまう。
遥は胸を両手で柔々と揉み、気持ちを高めていく。そして、左手で胸元の布を掴み、一気に広げておっぱいを晒け出す。
「はぁっ・・!」
 今度は、剥き出しになった胸を歪に変形するほど強く揉みながら、片手を股間へと這わせていく。
「いやらしい身体・・・。でも・・・、こうすれば、もっといやらしいはず・・・!」
遥はハイレグの部分を握り、布を一本の紐のようにして股間に食い込ませる。
「あぁぁんっ!!」
 クリトリスが強く擦られ、思わず声を上げる。
「もっと・・・。いやらしい先生にお仕置きをしてっ!」
 遥は両方の肩から水着を外し、両方の胸を露わにする。そして股を大きく開くと、さらに卑猥なポーズになるように、膝を左右に開いた。
 二人は両腕を、二人が足をがっちりと押さえ、二人が股の布の前と後を掴む、そして一人の男がビデオカメラを構える。
(さあ。いい声を上げて逝って下さいよ。)
 妄想の中で一人の男子が言う。
「あぁぁぁっっ!!いやっ・・・!!凄過ぎるわっっ!!!あぁぁぁっ!!・・や・・・やめてっ!!気が変になっちゃう・・・!!」
 遥はそんな言葉を叫びながら、もはや一本の紐と化した股間の布を前後に擦る。すでにぐっしょりと濡れている紐は、適度な滑り具合でクリトリスを、割れ目を、そしてお尻の穴を擦る。
「こんな格好で・・・はぁぁっっ!!逝くのは、いやっっ!!あぁぁぁぁん!・・お・・お願いだから・・・、オチンチンを頂戴っ!!」
 しかし、妄想の中の彼らは許してくれない。あくまでも、このポーズのままで逝かせようとしているのだ。遥は膝がガクガクとして、立っていることも辛いのだが、逝くまでは許されないと覚悟し、より強く紐を股間に擦り付ける。そして・・・
「はぁぁっっっ!!あぁぁぁぁーーーーーっっ!!!!」
 遥は身体を小刻みに痙攣させながら、絶頂に達してしまった。
 当然、立っていられる訳もなく。その場に四つん這いとなってしまう。そして、知らず知らずのうちに、あの女豹のポーズを取っていた。
「はぁぁーー。はぁぁーーー。欲しいんでしょ。みんな。・・・私のおまんこに、入れたいんでしょ!!」
 遥はそう言うと、左手を股間へと導く。
 なぜ左手だったのか・・・?それは、利き手ではない手でオナニーをした方が、他人に責められているような感覚になれると、どこかで聞いたからだ。
 遥はぐっしょりと濡れた布をどかせ、指を三本束ねるようにして、濡れたおまんこに入れていく。だが、思うように手が動かないし、三本の指では、奥深くまでは入ってくれない。もどかしさを感じながら、指を出し入れする。
「もっと、奥へ・・・。あぁぁぁっ!!もっと、激しくっ!!あぁぁぁん・・・お願いだから、・・・早く何とかしてっっ!!」
 彼らはまだ童貞君。きっと、遥が望むような快感は得られないだろう。でも、七人の男が代わる代わる入れてくれれば、きっと何度かは逝かせてもらえるはず・・・!!
 しかし、やはり気持ちよく逝けそうにないと思った遥は、左手を抜いた。そしてその手を口の中に入れる。ヌルヌルとした感触・・・。卑猥な匂い・・・。
 遥は口に左手を突っ込んだまま、右手を股間に差し入れる。そして使い慣れた二本の指で、おまんこを掻き回すように犯した。ここからは、もはやノンストップ!一気に絶頂まで自らを追い込んでいった。
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 遥は、暫くは床に突っ伏したまま動けなかった。ようやく目覚めた遥は、よろよろと美術準備室へと入っていった。
「・・・・面白いビデオが撮れたわ。あの女も、これでお終いね。」
 今日、運び込まれた教材の陰に隠れていた萌が、足音を忍ばせて美術室を抜け出した。
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 (第一部:END)

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