美しい少年

作:Ringo


1.

泰男は密かに美しい少年の純を狙っていた。
中学一年生の純は、色の白い美少年で、背はそれほど高くなく、細く長い首はまるで
少女の様だった。
30才の泰男は、一人暮らしの自宅に帰ると、いつも、純の優しい指で自分のペニス
を愛撫される事を想像しながら、自慰をしていた。
泰男はまず、挨拶からはじめ、傘を貸したり、缶コーヒーをおごったりと、だんだん
と純に近づいていく。
真面目で普通の青年を演じた泰男は、徐々に純の信頼を得て、最近では休日に一緒に
買い物に行ったりするまでに親しくなっていた。
純は頼れる兄貴として、家庭での悩み事など、身近な事を泰男に相談している。そし
てついに、若い男の子の最大の関心事である性の悩みを泰男に相談してきた。
純の家では年の離れた妹が、純と同じ部屋で寝起きをしている。最近、夢精によって
初めて精通した純は、夜更かしの妹のために、オナニーをしたり、Hな本を読んだり
する場所がないのだ。純は、厳格で真面目な両親にこの事を相談できずにいた。
泰男は純に、明るい笑顔で、自分も若い頃は同じだった。よければ自分の部屋を貸そ
うともちかけた。


2.

泰男は部屋に入ると純をパソコンの前へ座らせ、海外のモザイク無しの映像の再生を
はじめた。
画面には刺激の強そうな、黒人男性と白人女性のWフェラの画面が表示されている。
泰男は、なにげなく純の様子を観察する。大きく目を見開き、驚きの表情で画面を見
つめる純は、唾を飲みこんで、その手は太股と股間の間を行ったり来たりしている。
泰男は純に、トイレやティッシュの場所、それから一通りの映像の操作方法を教えた
後、自分は部屋の外に出て声をかけられるまでは勝手に部屋には入らないから、と
言って別の部屋へ移動した。
他の部屋で泰男はもう一台のパソコンの電源を入れる。画面には、横からのアングル
で純の腰から下の画像が映しだされた。純の座るパソコンラックの下に隠されたカメ
ラからの映像だ。
今まさに、純の手はズボンのファスナーをおろし、自分のペニスを取り出そうとして
いるところだ。
泰男は、思わず口元をニヤリとさせて録画のアイコンをクリックした。


3.

取り出された純のペニスは比較的細く、まだ亀頭には半分皮を被っていたが、すでに
長さはへそに届くほどに大きくなり、腹へ接する角度で勃起している。
純は右手で、亀頭に被った皮ごとペニスを固く握り、手を上下させはじめる。
と、何十秒も経たないうちに、純がいきなり椅子から立ち上がって画面から消えた。
ティッシュを取りに行ったのだ。
画面の前に戻ると焦った手つきで、ティッシュでペニスの先端を包んだ。ペニスが激
しく2回ほど跳ね上がった後、ティッシュに精液の染みが大きく広がる。
まだ小さく上下を続けるペニスに残る精液を拭きとった純の手が、休む間もなくマウ
スの操作に走る。どうやら数本の映像を夢中になって観ている様だ。2分もしないう
ちに、ピンク色に濡れる純のペニスは、再び固く勃起していた。
泰男は股間を大きく怒張させ、息を荒げながら、歓喜の表情でこの様子を見つめてい
た。
内心で、今はまだ焦ってはいけない。ゆっくりと楽しまなければ。と自分にいいきか
せていた。


4.

純を飽きさせないように内容を変えながら、3回ほどビデオ上映を繰り返したある
日、泰男は純にある提案をしていた。
泰男が純のペニスを口で愛撫してあげると、もちかけたのである。
名目上は、純が始めてセックスをする時までに、もっと強い刺激に慣れておかなけれ
ばならない。と泰男は話した。
実際の女性の体はもっと刺激が強く、口での愛撫はこの上ないほどに気持ちがよい。
好きな女性にこれをされたら純はすぐに達してしまうだろう。と、純にくぎを刺した
うえで、
泰男は声も出さないし、顔も見せないから、純は画面の女性が口を使っていると想像
すればいいと説得した。
何回か見たビデオの中のフェラチオに、異常な興味と憧れを持っていた純は、快感へ
の好奇心から、素直にこの提案を受け入れた。


5.

机の下に身を潜めた泰男は、目の前にさし出された純のペニスを見て、心の中で狂喜
し、舌で唇を舐めながら涎を垂らした。
すでに純のペニスは、フェラチオへの期待と映像の刺激で、大きく勃起している。
それは、太い血管の筋を浮かべながら心臓の鼓動に合わせて熱く脈打ち、とても細く
すらっとした体型の少年のものとは思えない。
まず、泰男は口をペニスの先端に近づけ口づけをする。亀頭部への刺激に慣れていな
い純は「あっ」と声を漏らし、おもわず腰を引いた。
泰男は純の反応を楽しみながら、今度はペニスの根本部分から順番に舌を這わせ、先
端に被っている皮の中へ舌の先を差し込んだ。
「うっ!、はあぁ、ううぅ」純の口から、大きな嗚咽が漏れる。
自分の手の中で跳ね上がる純のペニスとその声に興奮した泰男は、さらにペニスを深
く咥えると、舌の先を純のペニスの裏側の一番敏感な部分まで潜り込ませて、左右方
向へ細かく振動させた。
純は生まれて始めての強烈な快感に「アッ!、ハアッ!、あんぁあーーーっ!」と、
若い女のような、かん高い悲鳴をあげ、机にしがみつき体を震わせる。
それから背中を反らせ一瞬硬直した後、ビクッ、ビクッと体を上へ跳ね上げながら、
激しく射精した。
純は今までになく長い時間、射精を続け、ドクン、ドクンと脈打つペニスから大量の
熱い精液を噴上げる。
泰男は射精の間中、口の中で舌を激しく動かし続け、濃くて匂いの強い精液を飲み続
けた。


6.

純は気を失うほどの深い射精の後、腰の奥深いところに鈍痛を感じながら、机の上に
伏したまま動けなくなっていた。
泰男は至福の陶酔の中で、純のペニスの中に残る精液をきれいに舐めとり、陰嚢から
へそまでをゆっくり愛撫した後、机の下から抜けだすと、そっと純の背中に手をおい

「ごめんね。最初から刺激が強すぎた。少し休むといいよ」と、優しく声をかけて、
そのまま部屋をでる。
部屋を出るまで穏やかだった泰男の顔は、こみあげる歓喜を押さえきれず、今は醜く
歪んでいた。

それから何度か泰男の家を訪ねた純は、以前経験した快感が忘れられず、今日もして
あげようか?という泰男の自然な誘いにのって、毎回フェラチオをしてもらってい
た。
だんだんと口での愛撫に慣れてきた純は、最近では続けざまに2度3度と泰男の口の
中に精液を放ち、その全身を突き抜ける、一瞬息もできなくなるような強烈な快感の
虜になっている。
泰男は、純のペニスの皮を優しく剥き、頬の内側を使って亀頭部分を刺激しながら、
口の中で激しく舌を振動させる方法で、純を何度も絶頂に誘った。
そして、汲んでも汲んでも溢れでる若い泉のような純のペニスに夢中になり、机の下
で瞳を閉じ恍惚の表情を浮かべながら、口の中の精液の湖に舌を沈めて、その味と薫
りに酔い痴れていた。

最初は、女性の裸にしか興味の無かった純だが、この頃になると、自分の秘密を受け
止めて、自分の為になんでもしてくれる優しい泰男に対して、いつしか自分もなにか
してあげたい、という気持ちになっていた。


7.

ある休日の午後、二人は外出していた。
話をしながら並んで歩いていた二人が、静かな公園にさしかかった時、泰男は突然、
純の体に触れたいという欲求を押さえきれなくなった。
笑顔をつくり、ふざけたフリをして、右手で純の肩を抱き、左手を純のズボンのポ
ケットに差し込んで純のペニスに触る。
純は一瞬びっくりしたが、すぐに笑顔を返し、ポケットに入っている泰男の手首を掴
み、手で泰男の腹を突き飛ばすフリをする。
ところが、泰男の腹を突こうとした純の手が少しずれて、おもわず泰男の下半身に触
れてしまう。
純の手に触れた泰男のペニスは、固く勃起していた。

泰男の心の奥を垣間見た純は、一瞬にしてその欲望を理解した。
泰男の気持ちに応えたい、彼を悦ばせてあげたい、と考えた純は、泰男の手首を掴ん
でいた自分の手を緩め、自分の頭をそっと泰男の左肩にのせた。
純のこの行動に逆に驚いた泰男は、真顔で純の顔を覗き込む。純は上気した顔を上
げ、潤んだ瞳で泰男をみつめていた。


8.

純に対する愛おしさが一気に燃え上がった泰男は、右手を純のウェストへ回して自分
の前に引き寄せると、後ろからポケットに入れた左手で純の陰部を下から上へ撫で上
げた。
赤く上気した純の顔が恍惚の表情に変わり、瞳を閉じ、頭を後ろへのけ反らせて、薄
く開いた口から「はあぁぁ・・っ」と、甘い吐息を漏らす。
純は、自分の腰に泰男の固いペニスの感触を感じると、右手を後ろに回し二人の間に
滑り込ませて、ズボンの上から泰男の股間を撫でる。さらに、ポケットに入っていた
泰男の左手を引きぬき、自分のスボンのファスナーを下ろして、その中に泰男の手を
導き入れた。
予想外の純の反応に、歓びに震え興奮した泰男は、息を荒げながら、純のパンツの中
に手を差し込む。
純のペニスの感じる場所を知りつくした泰男の指は、別の生き物の様に純のズボンの
中で蠢き、甘美な愛撫に純のペニスは瞬く間に固く勃起していった。
二人の「ハァ、ハァ」という荒い息がだんだんと速く、大きくなっていく。
もうこれ以上、我慢が出来なくなった泰男は、純を近くの薮の中に誘い、強く抱きし
め、
「あぁ・・純、かわいい純、愛してる・・あぁ」と呟きながら、首や顎、耳などに
狂ったようにくちづけをし、舌を這わせた。
それから、純の赤い唇を開かせて、いい匂いがする口の中に舌を差し込み、中を舐め
回す。
純のシャンプーの清潔な匂いと、産毛の生えたすべすべの肌が、泰男を酔わせ夢中に
させていた。
純はその間、静かに瞳を閉じてくちづけを受けながら、左手を泰男のシャツの下に差
し入れて、優しく背中を撫でる。
下半身では、自分の固い股間を泰男のふとももに擦りつけながら、右手で、ズボンの
前を大きく膨らませた泰男のペニスを、ゆっくりと愛撫した。


9.

純の、この健気で精一杯の行為が、泰男の心臓の鼓動を速くし、血を沸騰させた。
泰男は夢中で純のズボンに手を伸ばし、これを脱がそうとする。
しかし、優しくこれを制した純は「今度は僕にやらせて・・」と言って泰男の足元に
跪くと、泰男のスボンのベルトを緩めはじめた。
取り出した泰男のペニスは、全体が紫色で、長さはそれほどでもないが、太さは純の
2倍ほどもあった。
純は、初めて真近に見る大人の勃起したペニスに、少しの間、圧倒されていたが、す
ぐに細く優しい指でそれを撫ではじめる。
泰男は、このすぐには信じられない光景に、「はあぁ・・あぁ純、ああ・・気が変に
なりそうだ。」と、からだ全体を歓びに震わせる。
純は、慣れない手つきで泰男の巨根に手を添え、顔を傾けて裏筋の部分に淡いピンク
色の舌を這わせた。
泰男は欲情に目を細め、口元に歓喜の笑みを浮かべながら、自分の足元に跪くこの美
しい少年の姿を眺めている。
純は自分がしてもらったように、泰男のペニスを深く咥えようとしたが、純の口には
太すぎて入らなかった。
かわりに、亀頭部の周りに円を描くように、次々とくちづけをしながら、伸ばした舌
を先端部に絡みつける。
純の可愛らしい口から与えられる弱い刺激の断続に、泰男は身悶えし「はっ、ふっ、
はっ」と浅く息をした。
感極まった泰男が、両手で純の顔を包み、屈み込んで一度、口づけをする。
それから、純に舌を長く出させ、その部分に先端を擦りつけながら、自分でペニスを
しごきはじめる。
手の動きがだんだん速くなり、一瞬動きを止めた後、「うっ!」という声と共に泰男
は射精した。
ビュッと勢いよく飛び出した精液は、純の顔を飛び越え、後ろの緑の葉を白く汚す。
続いてドクドクと大量の精液が、泰男のペニスから噴出す。純は両手で一生懸命にペ
ニスを扱きながら、笛を咥えるように先端部に唇を着けて、ゴクゴクと溢れでる精液
を飲み続けた。
「うんっ!、んっ、んっ、うおおぉーーーっ!」辺りに泰男の歓声が響く。
何回かの射精の波が去ると、純は精液で白く濡れ光る舌を出して、泰男のペニスに残
る精液をすべて舐め取った。
それから、泰男の大きな陰嚢に頬ずりをしながら「気持ちがよかった?」と、訊い
た。
泰男は純をそっと立たせると、「ああ、すごく良かった。ありがとう、純。」と言い
い、優しく抱きしめた。


10.

「うんっ・・ふうっ、ハアッ、ハア」、「むぐっ・・うんっ、ハアッ、ハアッ」
下半身を丸出しにした純は、椅子に座った泰男の膝の上に横座りになり、相手の首に
手を回して、泰男と唇を重ねていた。
二人の口元からは唾液が流れ出し、口の中では、純のピンク色の舌と泰男の白い舌が
絡み合い、ぐちゅ、ねちゃ、と湿った音を立てている。

泰男の両手が、純の白く美しい下半身を這いまわる。
右手は、ゆっくりと上下しながらピンク色のペニスをやさしく愛撫し、左手は、未だ
子供の形跡が残る浮き出た腰骨のラインを撫でながら、時々、陰毛が生えはじめたば
かりの純の陰嚢を揉みほぐしていた。

あの日以来、純が泰男の家に来ると、こうやって長い時間をかけてキスをした後、
ベッドルームへ移動し、69の格好でお互いに気が済むまで相手のペニスを愛撫し合
うのが、二人の日課になっていた。
今日、純は何度、背中を反らせ腰を跳ね上げながら射精をするだろうか?自分の愛撫
にどんな悲鳴をあげるだろうか?
泰男はこの後の事を想像し、ペニスを熱く勃起させていた。
本当は純の尻を後ろから犯し、体の中へおもいっきり自分の精液を放ちたかった。だ
が純に苦痛を与え、嫌われるのが恐かった。
もう自分の欲求など、どうでもいい、純さえ喜んでくれれば、と泰男は思った。自分
を変えて、このまま優しい恋人を演じ続けよう。

この美しい少年のために。


終わり

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