畑の思い出
作:Ringo
その日僕は、会社をサボり、ドライブに行くことにして、車で岬の突先にある港町に
むかっていた。
その町には、以前に何回か行ったことがあったが、今度は海沿いの道ではなくて、別
のルートから行ってみようと思っていた。
細い県道を走っていた僕は、途中で道を間違えた事に気がついた。
目的の町に行くには、このあたりから道を下るはずだが、今走っている道は上り坂に
なっている。
僕の車は十年前に買ったもので、ナビは付いていない。
地図を見ながら走っていたが、どうも手前の二又で、道を間違えたらしい。
その道は細くカーブしていたので、僕は、この先の広いところでUターンをしようと
考えていた。
だがその道はしばらく行くと、農道になり高台にある広い畑にでてしまった。
左側の畑で、この土地の持ち主らしい人が一人で農作業をしている。
僕は、人の土地に勝手に入ってしまった事を怒られそうな気がして、窓を開け、
「どうもすいません。道を間違えてしまったらしくて。港の町に行くには、この手前
の二又別れを右に行けばいいんでしょうか?」と、その人に声をかけた。
被っていた作業帽をとり、大きく頷いてくれたその人は、若い女性でこの家の若奥さ
んのようだった。
僕は、農道が交差しているところで車の向きを変え、その人にもう一度頭を下げて、
今来た道を戻ろうとした。
すると、その人が畑から近づいてきて、車の僕に話しかけてくる。
「今、忙しい?もし時間があれば、ちょっと頼みたいことがあるんだけど」という。
僕が「なんでしょうか?」と答えると、「すいません、あそこへ来てもらえますか」
と言って、近くの作業小屋を指差す。
その人の後について、そこへ行ってみると、その作業小屋は、農作物を仕分けしたり
箱に詰めたりするための小屋で、一方に壁があるだけで、屋根と柱だけの簡単な作り
になっていた。
手拭いの頬被りと作業用の手袋をはずしたその人は、背は僕の肩ぐらいで、化粧気が
無く赤い頬をしていて、みたところ20代後半ぐらいに思えた。
その人は単刀直入に、自分の望みを話しはじめた。
その人の旦那さんは、一年のうち半年間は、トンネル掘りの作業員として出稼ぎに出
ていて、家にいないという。
自分は昼は農作業で、夕方、家に帰ると家事をしているが、家には年寄りの親だけで
とても寂しい。
時々、畑で一人の時に、旦那さんが家にいる時の事を思い出すと、堪らなくなり、仕
事が手につかなくなるという。
「男の人にあったのは久しぶり。お願い、抱いて」と、その女性は突然言うと、僕が
返事をする前に、くるりっと後ろを向き、奥に積んであった空き箱に片手を着きなが
ら、尻を後ろに突き出した。
それから、赤く染まった顔を斜め後ろに向けて、僕のほうを見ながら、片手でもんぺ
のズボンと、その下に履いていたジャージのようなものを下にずり下げた。
そのしたからは、ブルーのレースのショーツと、真っ白な太ももがあらわれた。
その時、僕はまだ童貞で、女性の下着姿など見たこともなかったが、農作業着とはあ
まりにもかけ離れたその後ろ姿に、すごく興奮して、おもわず後ろから女性に抱きつ
いていた。
僕はどうしたらいいか分からず、女性のウェストに手を回して、ただ股間を女性の尻
に擦りつける。
女性のウェストは思っていたよりもずっと細く、女性の呼吸に合わせて大きく上下し
ていた。
僕は素直に「すいません。僕、経験が無いんです。教えて下さい」と、女性に頼ん
だ。
女性は優しく「うん」と言うと、再び後ろを向いて僕と向き合い、僕を少し後ろへ下
がらせると、足の間にしゃがみ込んだ。
女性はそのまま、微笑みを浮かべながら僕のズボンに手を伸ばそうとする。
僕は急に、誰かに見られていないか心配になり、後ろを振り返り周りを眺めたが、こ
こは高台の農地でまわりに人家も無く、畑の外側は防風林に囲まれていて、人から見
られる心配はなかった。
安心した僕は、急いでベルトを緩めると、自分でズボンとパンツを脱いだ。
僕のペニスはパンツから飛び出すと、一杯に勃起した状態で上下して、頭の部分で僕
の腹を叩いている。
女性はペニスに手を伸ばしてこれを掴むと、一度ペニスの横にくちづけをした。
それから、うっとりとした顔で瞳を閉じると「あぁ・・凄い、大きくて固い、はぁ・
・ふぅ」と言いながらペニスに頬ずりをした。
僕はこれだけで、精液が自分の身体の中を駆け登ってくるのを感じて、左手を女性の
肩について身体を支えると、大きく息をしながら右手で女性の髪を撫でた。
女性は僕の様子に気がついたのか「一度出すね」と言うと、ペニスを深く咥え、口の
中で激しく舌を振動させた。
僕はすぐに「うっ!」と声をあげると、腰を前に突き出して射精する。
女性は精液が噴出す直前に、口からペニスを抜き、右手で激しくペニスを扱いた。
ペニスはビクン、ビクンと跳ね上がりながら、何度も精液を遠くまで飛ばし、女性の
手を白く汚した。
女性は、何回かの射精の波が去ると、手を手拭いで拭きながらゆっくりと立ち上が
り、潤んだ瞳で僕に「もう一度できる?」と訊いた。
僕は、ハアッ、ハアッと息を荒げながら、なんの躊躇もなく大きく頷いた。
女性は、自分の足元に引っかかっている、もんぺのズボンを脚から抜くと、作業着の
上も脱いで近くの作業台の上に置いた。
それから、その下に着ていたブラウスのボタンを全部外して、胸の前をはだける。
さらに、自分の背中に手を回して、ブラのホックを外した。女性はパンティとは別の
種類の、白い無地のブラジャーを着けていた。
剥き出しになった女性の胸は、太ももと同じように真っ白で、少し小振りだが綺麗な
お椀型をしていた。
前から見た女性の身体は、胸からウェストへのラインが少女のように細く括れて、そ
こから豊かな太ももにつながる曲線がすごく綺麗だった。
僕は、女性の胸から足先まで、舐めるように視線を走らせた後、女性の顔に視線を戻
した。
女性は、赤く上気した顔で僕に近づくと、僕の厚手のYシャツのボタンを外し、下に
着ていたTシャツの裾を上にたくし上げる。
それから、僕の両腕を自分の腰に宛うと、僕のわき腹から手を背中に回して、自分の
身体を僕に密着させるように強く抱きしめた。
女性の弾力のある胸が僕の胸の下のほうに押しつけられて、柔らかく広がり、夢のよ
うに気持ちがいい。
女性は僕の首の下に頬を埋めて、両手で優しく背中を撫で回す。女性の髪から、うっ
とりするようないい匂いが漂ってくる。
僕は、女性の身体のふくよかな柔らかさと、匂いたつ薫りに夢中になり、もう下半身
は固く勃起して、女性の腹を強く押していた。
女性は僕の反応を確かめるように、顔を上に向けて僕の目を見つめる。そして、瞳を
閉じて半分開いた唇を僕の口に近づけた。
僕が堪らず顔を寄せて女性の口に唇をあわせると、女性は唇を開いて僕の舌を口の中
に誘い入れる。
それから、下半身を少し横にずらして、右手で僕のペニスを優しく愛撫した。
僕は女性の右手から与えられる心地よい快感に、塞がった口で「うぅん・・ふうぅん
・・はぁあっ」と歓喜の声を漏らす。
それから夢中で、女性の背中からウェスト、柔らかな尻に手を這わせながら、舌で女
性の口の中を舐め回した。
僕はすでに、このまま続けたらすぐにでもまた、イッてしまいそうな状態だった。
僕の激しい動きを敏感に感じた女性は、唇を離し、優しく「待って」と言うと、静か
に僕の胸を両手で押しながら、その身体を離した。
それから、ゆっくりと後ずさりすると、小屋の中に置いてある細長い作業台の端に腰
かけた。
女性は自分の両脚を大きく上に持ち上げると、腰に手をやり薄いショーツの端に指を
入れて、腰から足首に向かって引き上げた。
僕の眼に、白い太もものまん中にある縦の割れ目が飛び込んでくる。
女性はショーツを脱ぐと、上体を作業台の上に横たえて、脚を作業台の端に乗せる。
そして、股を大きく開くと、畳んだ脚を自分胸の辺りまで引き上げた。
それから、自分の下半身に右手を伸ばし、指で陰唇を大きく押し広げ、残った左手を
股の間で拡げて、甘えるように「きて・・」と囁いた。
僕は、この夢のような光景に胸をドキドキさせて、手でペニスを扱きながら腰を女性
の股間に近づける。
ピンク色の女性の内部の、どこにペニスを挿入していいのかわからない僕に、女性は
「ゆっくり近づいて。そう、そのまま私に任せて・・」と声をかけ、左手で僕のペニ
スを優しく包むと引っ張るように自分の中へ導いた。
僕は、女性の両膝に手を添えながら、腰を前に突き出し女性の股間に密着させる。
「はああっ、ハッ、ハッ、うんっ!、うーーん」ぬるりとした感触の後、ペニス全体
に熱い吸盤が吸いついたような刺激が伝わり、僕はおもわず声をあげた。
同時に、女性は「ああッ!あぁ・・ああんっ」と、ため息のような声を漏らす。
僕はビデオで見たように、腰を前後に動かそうとしたが、ペニスの亀頭部から伝わる
生まれて初めての強烈な刺激に、身体を動かすことができずに、うずくまり、そのま
ま女性の身体に抱きついてしまった。
女性は脚を僕の腰にまわし足首をロックさせると、両手を震えている僕の背中にまわ
して、優しく抱きしめてくれた。
僕は、女性の身体の中で蠢く、別の生き物のような膣の蠕動に悶絶し、押し殺すよう
な呻き声を上げ続けた。
やがて僕は、規則正しい波のような快感に堪え切れずに、「うッ!、はあッ、うッ
うぅぅアッアーーーッ!!」と、生まれて初めての絶叫を吐きながら、身体を痙攣さ
せ、女性の内部に激しく射精する。
その瞬間、女性は眼を大きく見開いて「あんっ!、ああぁ・・はぁ、あぁ熱い」と声
を出しながら、僕の頭を強く抱きしめた。
僕はその後、この世の天国のような、この女性の身体から離れることができずに、女
性の身体の中で勃起と射精を3度繰り返した。
ただそのどれもが、2、3分しか保たず、自分から動くことさえできなかった。
相手を悦ばすことができずに疲れ切った僕は、最後に「ごめんなさい」と女性に言う
と、女性は「ううん、ありがとう」と言って、僕の顎を舐めてくれた。
僕は今でも、あの優しい女性の事を忘れることができない。
終わり
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