夢一夜 part2

作者:慶&圭


す、すごい…!

いったい誰が…?

相変わらず体は動かない。
まるで磔台に縛り付けられ、自由を奪われた状態で責められてい
るようだ。
しかし、そのことがかえって妖しい快感を呼び起こしてもいた。
舌は軟体動物のように、ねっとりとまとわりつきながら、鈴口を
ねぶっている。
僕は目を閉じ、与えられる快感に身を委ねた。
ふわッと体が舞い上がっていくような気がした。
やがてデスクの下から、じゅぶじゅぼ…じゅっぷじゅっぷ…じゅ
ぼじゅぼじゅぼ…と、
湿ったピストンの音が聞こえ始めた。
唇に絞り上げられながら、亀頭を激しく出し入れされ、僕の快感
は一気に高まっていく。

うううう…

かんべんしてくれ…!!

で…でちゃうッ…!!

僕は次第に腰を突き出していった。
もう、予震は本格的な爆発の前兆を呈していた。
奥深い部分から、溶岩が地表に向かってせり上がりつつあった。

ああああ…

い、いきそうだ…!

と、ふいに僕のおちんちんは責め苦から解放された。
「慶!…けい?」
誰かが遠くで、僕の名を呼んでいる。
何かむしょうに懐かしい声…そして甘くとろけるような声が、僕
を呼ぶ。

誰だ…?

「慶…起きてよ!!…慶ったら!!」
「う…うううう…」
僕は一瞬、自分が何をしているのか、どこにいるのか分からなく
なった。
「慶!!」
「ん?」
僕は目を開いた。

つづく(^_^)/

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