フライトプラン
FLIGHTPLAN


ブエナ・ビスタ・インターナショナル・ジャパン
2005年アメリカ映画、98分

ストーリー
事故死した夫の遺体を持ち帰るため、ベルリンからNYに戻ることにした航空機設計士カイル。彼女は6歳の娘ジュリアを連れて旅客機に搭乗するが、うたた寝から目覚めると、娘の姿が無い。機内を駆け回るが、娘を見たものは一人もいない。娘はどこに?誰かが連れ去ったのか?カイルの不安は増大していく。

キャスト
ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン、エリカ・クリステンセン、マーリーン・ローストン

スタッフ
監督:ロベルト・シュベンケ
脚本:ピーター・A・ダウリング、ビリー・レイ
音楽:ジェームズ・ホーナー

レビュー
ジェット機内で突如失踪してしまった娘を必死で探す母親を、ジョディ・フォスターが熱演したサスペンス・アクション。ジョディは「パニック・ルーム」以来3年ぶりの主演作となる。

ジャンボジェット機という密室の中で自分の娘が寝ている間に突如失踪してしまう。娘を目撃した者は誰もいない。機内中を探し回るが全く見つからない。果たして娘は一体どこに!? と、こういうリアルなシチュエーションから始まるスリリングな映画。主人公がただの母親ではなく、そのジェット機の設計士であるために機内構造を熟知しているという設定が一層物語を面白くさせる。娘失踪の謎が深まっていく前半の展開がとても面白くてなかなかハラハラさせられる。後半はカイルが自分で機内中を必死で駆けずり回り捜索するアクションもとてもスリリング。つまり展開がきっちりまとまっていて無駄が無かったように思う。

ジョディ・フォスターが「パニック・ルーム」に続いて母親を熱演。ただし「パニック・ルーム」では強盗から娘を守る母親を演じていたが、今回は一転見えない敵と戦う母親を演じている。やっぱりジョディは演技が上手い女優だと感心させられる。とても演技が自然でリアル。感情移入がしやすい母親だった。しかし僕がこんな立場になったら、やっぱり戦いはしないよね。まあそれにしてもジョディは母親役が板についてきたように思われる。

他にも、機内のセットがかなり精巧に出来ていて興味深かったし、9.11を反映したシーンも面白かった(例えば乗客名簿に不備がある場合は直ちに着陸せねばならないというような飛行規則や、アラブ人の乗客が犯人に扱われたり)。でも肝心のオチが最初の展開に値しないラストだった。もうちょっとひねってくれてたら良かったんだけど、それまでが満足できるだけに、ちょっと残念ですね。

ジュリアン・ムーア主演の「フォーガットン」によく似た映画に感じられるが、僕としてはアクションが良かった分「フライトプラン」が好きだな。

評価
7点(満点10点)

DVD
  • 特典
      機内上映:メイキング・オブ『フライトプラン』
       A セキュリティ・チェックポイント:ストーリー,  B 機長からのあいさつ:監督の役割,  C 乗客名簿:キャスティング
       D 乗り継ぎ便:ポストプロダクション,  E 緊急着陸:視覚効果
      キャビン・プレッシャー:アルト航空 E-474機の設計
  • 時間 98分+特典映像
  • 色彩 カラー
  • 面・層 片面2層
  • 映像 16:9/LB
  • リージョン 2
  • 字幕 日本語・英語・日本語吹替え用字幕
  • 音声 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
  • 販売元ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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